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反社チェックで同姓同名がヒットしたら?本人・別人の見分け方と対処手順

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取引先との契約や採用、出資の前に反社チェックで相手の氏名を検索したところ、逮捕歴や反社会的勢力がらみの報道がヒットした——。こうした場面で多くの担当者が立ち止まるのが、「これは本人なのか、それとも同姓同名の別人なのか」という判断です。日本では同じ姓名の人が数多く存在し、氏名が一致しただけでは本人と断定できません。

本人か別人かで、その後の対応は正反対に分かれます。別人を本人と誤って取引を見送れば、正当な取引先を失い、場合によっては不当な取引謝絶として損害賠償を問われかねません。逆に本人を別人と見誤れば、反社会的勢力と関係を持ってしまうリスクを負います。だからこそ、氏名以外の情報を突き合わせて本人かどうかを確かめる手順が欠かせません。

この記事では、同姓同名がヒットしたときに自分で確かめる照合手順を、個人・法人それぞれについて「どの情報源で・何を見るか」まで具体的に整理します。あわせて、別人・本人を判断する線引き、どうしても判断がつかないグレーなときの対処、本人(反社会的勢力)と確認できた場合の対応、そして同姓同名の誤検知そのものを減らす方法までを順に解説します。

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反社チェックで同姓同名がヒットしたら最初に行う照合

ここからは、ヒットした情報が調査対象の本人のものか、同姓同名の別人のものかを見分けるために、最初に確認する項目を整理します。ポイントは、氏名だけで判断せず、生年月日・年齢・住所・業態など複数の属性を突き合わせることです。対象が個人か法人かで見る項目と情報源が変わるため、分けて解説します。

個人の照合項目

個人の場合、まず手がかりになるのが年齢です。逮捕や事件の報道には「○○容疑者(45)」のように当時の年齢が記されていることが多く、報道された日付と年齢から生まれ年を逆算できます。これを調査対象者の生年と突き合わせれば、世代が違う別人かどうかをかなり絞り込めます。事件発生時点と報道・判決時点で年齢の数え方がずれる場合があるため、報道日もあわせて確認しておきましょう。

次に、経歴・勤務先・業態を照らし合わせるのが有効です。報道記事に出てくる人物の職業や所属(たとえば建設業の関係者なのか、医療法人の役員なのか)が、取引相手の実際の業態とかけ離れていれば、別人である可能性が高まります。氏名の読み方や漢字表記が報道と微妙に異なる場合も、別人を疑う手がかりになります。

相手に書類提出を求めにくい段階でも、公開情報だけで照合を進められます。手がかりになるのは、報道記事に出た勤務先・肩書き・地名です。

これらをもとに、取引相手の公式サイトの役員・沿革ページ、法人の代表者なら登記上の役員情報、過去に公開された経歴や活動地域・時期を照らし合わせると、報道の人物と取引相手が結びつくかを机上である程度まで見極められます。

生年月日や住所を公的書類で確かめたい場合、個人であれば印鑑登録証明書に氏名・住所・生年月日が記載されています。ただし他人の印鑑登録証明書は、本人の印鑑登録証(カード)がなければ取得できず、取引相手の照合に使うには相手から提出してもらうのが前提になります。自分で勝手に取り寄せられる書類ではない点に注意してください。

書類での確認は、契約手続きの本人確認や必要書類の提出を受ける流れの中など、相手に提出を求められる場面に限られます。疑いが晴れていない早い段階では、相手を刺激せずに進められる公開情報での照合を先に行い、書類の提出依頼は取引や採用の手続きが進む段階で組み込むのが現実的です。

法人の照合項目

ヒットしたのが法人(同名の企業)の場合は、商号・所在地・法人番号で特定できます。国税庁の法人番号公表サイトでは、商号・本店所在地・法人番号という基本3情報を無料で検索でき、同じ商号の企業が複数あっても所在地と法人番号で区別できます。

出典・参考資料(1件)

一方で、代表者名や設立年(創業年)は法人番号公表サイトには載っていません。これらは法務局で取得する登記事項証明書(商業登記)で確認できます。会社法上、株式会社の登記事項には代表取締役の氏名・住所や取締役の氏名が含まれ、登記記録には会社成立の年月日も表示されます。報道された企業の代表者名や設立時期が取引先と一致するかを、公式サイトの会社概要とあわせて照合すると精度が上がります。

出典・参考資料(1件)

情報源つき照合チェックリスト

ここまでの照合項目を、対象別に「何を・どの情報源で確かめるか」で一覧にまとめました。手元のヒット情報と突き合わせる際のチェックリストとして使えます。

対象照合する項目どの情報源で取るか
個人生年月日・年齢報道記事の年齢からの逆算/相手提出の印鑑登録証明書
個人住所相手提出の印鑑登録証明書・本人確認書類
個人経歴・勤務先・業態報道記事・公式サイト・名刺・取引時の提出資料
個人氏名の表記(漢字・読み)報道記事と契約書類の突き合わせ
法人商号・本店所在地・法人番号国税庁 法人番号公表サイト
法人代表者名登記事項証明書(商業登記)・公式サイトの会社概要
法人設立年(創業年)登記記録(会社成立の年月日)・公式サイト

本人か別人かを判断する線引き

照合した結果を、どこで「別人」「本人」と判断すればよいのでしょうか。ここでは、別人と判断できる条件、本人の疑いが濃い決め手、そしてどちらとも言い切れないグレーが残る条件を整理します。いずれも実務上の目安であり、最終判断は自社の基準と承認フローに沿って行うものです。

照合から対応までの全体像は、次のように整理できます。

反社チェックで同姓同名がヒットしたときの判断フロー図。氏名がヒットした後、生年月日・年齢・住所・業態・法人番号など複数の属性を照合し、結果で3つに分かれる。複数が食い違えば別人と判断して取引を継続し判断を記録に残す。切り分けられない場合はグレーとして保留・追加調査し制限付き取引・承認とする。複数が一致すれば本人(反社会的勢力)の疑いとして関係を遮断し専門機関に相談する。

別人と判断できる条件

氏名以外の複数の属性が食い違えば、別人と判断できる可能性が高まります。たとえば、報道から逆算した生年と調査対象者の生年が明らかに異なる、報道人物の業態や勤務先が取引相手とかけ離れている、報道された事件の所在地と相手の活動地域が大きく離れているといったケースです。ひとつの属性だけでなく、複数が一致しないことを確認できると、別人という判断の確度が上がります。

たとえば、報道の人物が40代で建設業の関係者、取引相手は20代でITサービスの経営者なら、生年も業態も食い違うため別人と考えやすくなります。相手の活動地域は、登記上の所在地・公式サイト・取引で得た住所などから推定し、報道された事件の土地と照らし合わせると判断の材料が増えます。

本人の疑いが濃い決め手

逆に、生年月日・住所・勤務先・業態といった複数の属性が一致するほど、本人である疑いは濃くなります。特に、報道記事に記載された会社名や肩書きが取引相手の情報と重なる場合は、慎重な確認が必要です。氏名の一致に加えて、本人しか持ち得ない属性が複数そろったときは、別人として片付けず、次の章で述べるグレー時の対処や本人判明時の対応に進みます。

生年月日が一致しても完全ではない

注意したいのは、生年月日が一致したからといって同一人物と断定できるわけではない点です。同じ姓名で同じ生年月日の人は現実に存在し、運転免許証の取得時に同姓同名・同生年月日の人がいると案内されることもあります。

属性が一致しても、それだけで本人と確定するのではなく、他の情報とあわせて総合的に判断する姿勢が欠かせません。確かめられる属性を尽くしてもどちらとも言い切れない場合は、グレーとして次の対処に進みます。

どうしても判断がつかないグレー時の対処

自分で照合しても本人か別人か切り分けられないときは、無理にその場で白黒をつけず、段階を踏んで対応します。やることの順番は、いったん保留して追加調査を行い、必要なら取引の範囲を絞りながら社内の承認を得て、判断の過程を記録に残す、という流れです。

まず保留し、追加調査を行う

判断がつかない段階で取引を進めるのも断るのも早計です。まずは保留とし、追加の情報を集めましょう。自社で取れる情報を尽くしても足りないときは、後述する反社チェックツールでの絞り込みや、専門の調査会社による深掘り調査・同一性確認を依頼する方法があります。公開情報だけでは届かない範囲を補うことで、グレーを本人・別人のどちらかに寄せやすくなります。

判断がつかず反社会的勢力の疑いが残るケースで、社内でどのように調査を進めるかについて、弁護士の阿部由羅氏は次のように指摘しています。

阿部由羅氏
ゆら総合法律事務所 代表弁護士(埼玉弁護士会)
阿部由羅氏
専門家コラムより

取引先が反社会的勢力に該当することが疑われるときは、その情報を迅速に社内で共有して対応を協議しましょう。所管部門と経営陣・法務部門・コンプライアンス部門などが緊密に連携し、顧問弁護士にも相談しながら追加調査やリスク分析を行うことが求められます。

制限付き取引・承認フロー・モニタリング

調査を尽くしてもグレーが残る場合は、取引の可否を担当者だけで決めず、取引金額や取引範囲を制限したうえで上長・責任者の承認を得る運用が有効です。グレーの相手を「監視対象」として位置づけ、取引開始後も定期的に再チェックするモニタリングを組み合わせると、リスクを抑えながら取引を進められます。

どの条件なら取引可・保留・謝絶とするかを社内の判定基準としてあらかじめ決めておくと、担当者ごとの判断のぶれを防げます。

判断の過程を証跡として残す

グレーな案件ほど、後から「なぜその判断をしたのか」を説明できる状態にしておくことが大切です。検索した日付・検索条件・ヒットした情報・照合した属性・最終的な判断と承認者を記録に残しておけば、監査や社内説明、取引先からの問い合わせにも対応できます。反社チェックツールの中には、検索履歴や判断過程を自動で保存できるものもあり、「検索結果0件」という記録も含めて証跡を残せます。

反社(本人)だと判明した場合の対処

照合の結果、ヒットした情報が本人のもので、相手が反社会的勢力であると判明した、あるいはその疑いが濃いと判断した場合は、速やかに関係を遮断し、外部の専門機関に相談します。政府の指針は、反社会的勢力とは取引を含めて一切の関係を持たないことを基本原則としています。

反社会的勢力とは、取引関係を含めて、一切の関係をもたない。また、反社会的勢力による不当要求は拒絶する。

出典:「企業が反社会的勢力による被害を防止するための指針」(平成19年6月19日 犯罪対策閣僚会議幹事会申合せ)|法務省

ここでは取引(契約)の相手を主に想定しますが、基本の動き——速やかに関係を遮断し、外部の専門機関に相談する——は、採用候補者(内定取消・採用見送りの検討)でも、出資先・株主(関係の解消)でも共通です。自社の場面に置き換えてお読みください。

取引を中止し、関係を遮断する

同指針は、反社会的勢力と知らずに関係を持ってしまった場合でも、相手が反社会的勢力であると判明した時点や疑いが生じた時点で、速やかに関係を解消するよう求めています。契約書に暴力団排除条項(暴排条項)を定めてあれば、相手が暴力団関係者と判明した場合に催告することなく契約を解除できる特約を根拠に、取引を打ち切れます。

暴力団排除条例は各都道府県で施行されており、契約時に暴排条項を定めることは事業者の努力義務とされています。

反社会的勢力とは知らずに何らかの関係を有してしまった場合には、相手方が反社会的勢力であると判明した時点や反社会的勢力であるとの疑いが生じた時点で、速やかに関係を解消する。

出典:「企業が反社会的勢力による被害を防止するための指針」(平成19年6月19日 犯罪対策閣僚会議幹事会申合せ)|法務省

取引を解消する際に理由を細かく伝えないという運用は、不当要求の口実を与えないための実務上の配慮として語られることがありますが、政府指針が明文で定めているものではありません。解消の進め方は、外部専門機関や顧問弁護士に相談しながら、自社の状況に応じて慎重に判断してください。

取引を打ち切るかどうかの最終的な判断について、阿部氏は次のように述べています。

阿部由羅氏
ゆら総合法律事務所 代表弁護士(埼玉弁護士会)
阿部由羅氏
専門家コラムより

反社会的勢力に該当する疑いが晴れないときは、契約締結前であれば締結を断念し、取引期間中であれば暴排条項に基づいて契約を解除すべきです。取引停止にはコストがかかるとしても、反社会的勢力との関係を断ち切って企業としての信頼を維持することを優先しましょう。

出典・参考資料(2件)

警察・暴力追放運動推進センター・弁護士に相談する

反社会的勢力への対応は、自社だけで抱え込まず外部の専門機関と連携します。政府指針も、平素から警察・暴力追放運動推進センター・弁護士などの外部専門機関と緊密な連携関係を築くことを基本原則に掲げています。

反社会的勢力による不当要求に備えて、平素から、警察、暴力追放運動推進センター、弁護士等の外部の専門機関(以下「外部専門機関」という。)と緊密な連携関係を構築する。

出典:「企業が反社会的勢力による被害を防止するための指針」(平成19年6月19日 犯罪対策閣僚会議幹事会申合せ)|法務省

暴力追放運動推進センターは、暴力団対策法に基づいて各都道府県に指定された相談窓口で、暴力団員による不当な行為に関する相談に応じ、助言を行います。取引を打ち切る過程で不当要求を受けるおそれがある場合は、早めに警察や都道府県の暴力追放運動推進センター、顧問弁護士に相談しておくと安全です。

出典・参考資料(1件)
  • 参考資料:暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律 第32条の3・第32条の15(暴力追放運動推進センター)|e-Gov法令検索(https://laws.e-gov.go.jp/law/403AC0000000077)

そもそも企業が警察や暴力追放運動推進センターに「相手が反社かどうか」を直接照会して回答をもらえるのか、どの窓口に何を相談できるのかは、以下の記事で可否と法的根拠(暴力団対策法・暴排条例・警察庁通達)から整理しています。

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同姓同名の誤検知を減らす方法とサービス活用

ここまでは自分で照合する手順を見てきました。ここからは、そもそも同姓同名による誤検知(別人のヒット)を減らし、本人か別人かを切り分けやすくする方法と、それを支えるサービスを紹介します。

なぜ同姓同名で誤検知が起きるのか

同姓同名の誤検知が起きる主な原因は、調査対象の氏名とネガティブな言葉が同じページに登場しただけで機械的に拾ってしまう、キーワード一致型の検索の限界にあります。新聞記事検索やインターネット検索では、同名の別人に関する記事や、広告・関連記事のような無関係な情報まで大量にヒットします。

どれが調査対象に関するものかを人が一件ずつ目視で確かめることになり、この確認作業の負担と、別人を本人と見誤るリスクが同姓同名問題の本質です。だからこそ、氏名以外の属性で絞り込む仕組みが効果を発揮します。

誤検知を減らす主な手段

同姓同名の誤検知を減らす手段は、大きく次の方向に分かれます。自社の状況に合わせて組み合わせると効果的です。

  • 生年・年齢での絞り込み:生年月日や年齢の範囲を検索条件に加え、世代の違う別人を除外する
  • 氏名の表記ゆれ・異体字への対応:「斉藤/斎藤/齋藤/齊藤」のような表記の違いを吸収し、見落としと取りこぼしを防ぐ
  • AIによる記事の文脈判定・ノイズ除外:記事の内容を解析し、調査対象と関連の薄い記事や無関係な情報を自動で減らす
  • 本人一致度の表示:検索結果が調査対象本人に該当する確からしさをスコアとして示し、確認の優先順位を付けやすくする
  • 専門家による同一性確認・深掘り調査:自社で切り分けられないグレーを、調査会社や専門スタッフが本人か別人かを判定する

以下では、これらの手段に対応する主なサービスを、同姓同名の切り分けに効く機能に絞って横並びで比較し、続けて個別に紹介します。

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サービス名RISK EYES(リスクアイズ)パワーサーチ(アラームボックス)SP RISK SEARCH日経リスク&コンプライアンスJCIS WEB DB Ver.3
運営会社ソーシャルワイヤー株式会社アラームボックス株式会社株式会社エス・ピー・ネットワーク株式会社日本経済新聞社日本信用情報サービス株式会社
生年・年齢での絞り込み●生年・住所を指定して絞り込み×●年齢レンジ指定(±1〜5歳)・現在値へ自動補正××
氏名の表記ゆれ・異体字対応××●斉藤・斎藤・齋藤・齊藤などに対応××
AIによる文脈判定・ノイズ除外●AIの関連度・懸念度判定と除外ワード××●言語理解研究所の文意解析でノイズ低減×
本人一致度スコア×●本人確率機能で一致度を表示×××
専門家による同一性確認・深掘り調査××●健全度分析(SPNの別サービス)×●同一性確認コンサル(電話回答は無料)
詳細情報公式資料を見る公式資料を見るサービス詳細を見るサービス詳細を見るサービス詳細を見る

※ 各サービスの機能は2026年10月時点の各社公式情報にもとづきます。最新の対応状況は各社公式サイトでご確認ください。

RISK EYES(リスクアイズ)(ソーシャルワイヤー株式会社)

RISK EYES(リスクアイズ)のウェブサイト

RISK EYESは、ソーシャルワイヤー株式会社が提供する反社チェックサービスです。同姓同名の絞り込みでは、法人名・人名に加えて生年や住所などの補足情報を指定でき、同名・類似名の別人情報を減らせます。あわせて、除外ワードの設定やAIによる記事の関連度・懸念度判定で、関連性の低い記事を確認対象から外し、担当者が目視する件数を抑えられます。

WEBニュース・新聞・ブログ/掲示板・独自の反社関連データベースを一つの画面で確認でき、検索履歴や確認結果も残せるため、判断の過程を証跡として保存したい場面にも向いています。該当記事がない場合は「検索結果0件」の履歴も残せます。

こうした絞り込みで同名の別人をどこまで除外でき、どこから担当者自身の判断が必要になるのかについて、提供元のソーシャルワイヤー株式会社は次のように説明しています。

杉山賢人氏
ソーシャルワイヤー株式会社 事業部長
杉山賢人氏
独自インタビューより

これにより、担当者が目視する件数は大幅に削減できますが、検出された情報が実際の調査対象者に関するものか、また自社の基準上どのように判断するかという最終確認まですべて自動化するものではありません。RISK EYESは、最終判断に必要な情報を効率よく絞り込み、判断過程を記録するところまでを支援します。

パワーサーチ(アラームボックス株式会社)

アラームボックス パワーサーチのウェブサイト

アラームボックス株式会社のパワーサーチは、会社名や氏名を入力してワンクリックで反社チェックができるサービスです。専門調査会社の情報・新聞記事・WEB情報を組み合わせて調査し、結果は最短数秒で表示されます。

同姓同名の判定で特徴的なのが「本人確率」機能です。会社名・氏名での検索結果に対して、調査対象本人にどれだけ一致しているかの確からしさを表示し、本人かどうかの判定作業を効率化します。別人のヒットに時間を取られやすい場面で、確認の優先順位を付けやすくなります。

SP RISK SEARCHのウェブサイト

株式会社エス・ピー・ネットワーク(SPN)が提供するSP RISK SEARCHは、自社独自の反社関連情報データベースを検索できるツールです。同姓同名対策として、氏名の表記ゆれ(斉藤/斎藤/齋藤/齊藤など)への対応に加え、年齢レンジの指定(±1〜±5歳)や年齢の現在値への自動補正を備え、生年とは別の角度から同名の別人を絞り込めます。

ツールでの絞り込みだけでは判断がつかないグレーなケースに向けては、SP RISK SEARCH とは別に、SPNが提供する「健全度分析」という専門アナリストの深掘り調査サービスがあります。複数の同姓同名者がいてどの情報が該当するのか分からない場合に、調査範囲を広げて相関図のレポートにまとめてもらえるため、自力で切り分けられない案件の受け皿になります。

日経リスク&コンプライアンス(株式会社日本経済新聞社)

日経リスク&コンプライアンスのウェブサイト

新聞社ならではのメディアデータベースを土台にするのが、株式会社日本経済新聞社の日経リスク&コンプライアンスです。日経グループのメディアデータベース(1975年以降蓄積の国内記事データ)とグローバルのウォッチリストを組み合わせ、取引先のネガティブニュースの検索と監視を行えます。

同姓同名対策として挙げられるのが、言語理解研究所(現Sansanグループ)の自然言語処理技術によるノイズ抑制です。文意解析・記事分類の技術で、同名異人や無関係な記事のノイズを低減し、確認対象の記事を絞り込みます。報道記事の文脈をふまえて別人の情報を減らしたい場合に適しています。

JCIS WEB DB Ver.3(日本信用情報サービス株式会社)

JCIS WEB DB Ver.3のウェブサイト

ツールでの検索と専門スタッフのサポートを組み合わせられるのが、日本信用情報サービス株式会社のJCIS WEB DB Ver.3です。同姓同名のグレーを切り分けたい担当者に向いているのが「同一性確認コンサルティング」のオプションです。

これは、ヒットした情報が調査対象の本人・法人と同一かどうかを専門スタッフが判定するサービスで、電話での回答は無料とされています(報告書の作成や警察への情報照会は有料)。自社で属性を突き合わせても本人か別人か判断がつかないときに、専門家の目で同一性を確かめてもらえる点が特徴です。

ここで紹介したのは、同姓同名の切り分けに効く機能に絞った5サービスです。料金やデータソースの幅、AI判定の精度まで含めて反社チェックツール全体から自社に合うものを選びたい場合は、以下の記事で主要16サービスを横並びで比較しています。

まとめ

反社チェックで同姓同名がヒットしたときは、氏名だけで判断しないことが出発点です。個人なら生年月日・年齢・業態を報道記事や相手提出の書類で、法人なら商号・所在地・法人番号・代表者を国税庁の法人番号公表サイトや登記事項証明書で突き合わせます。

複数の属性が食い違えば別人、複数そろえば本人の疑いが濃いと判断し、どちらとも言い切れないグレーは保留して追加調査・制限付き取引・承認フロー・モニタリングで対応します。

本人(反社会的勢力)と判明した場合は、政府指針に沿って速やかに関係を遮断し、警察・暴力追放運動推進センター・弁護士に相談します。そして、同姓同名の誤検知そのものを減らすには、生年・年齢での絞り込み、表記ゆれ対応、AIによるノイズ除外、本人一致度の表示、専門家による同一性確認といった手段を備えたツールや調査会社の活用が有効です。自社の調査件数や体制に合うサービスを、資料で比べて選んでみてください。

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よくある質問(FAQ)

Q. 反社チェックとは何ですか?

A. 反社チェックとは、取引先・採用候補者・株主などが反社会的勢力やその関係者でないかを、氏名や商号をもとに報道・インターネット情報・専用データベースで確認する調査です。多くの企業が契約・採用・出資の前に実施します。

ただし日本では同じ姓名の人が数多く存在するため、氏名が一致しただけでは本人と断定できません。ヒットした情報が本人のものか同姓同名の別人のものかを、生年月日・業態・法人番号などの属性で照合する作業が欠かせません。

Q. 反社チェックで同姓同名がヒットしたら、必ず取引を断るべきですか?

A. 反社チェックで同姓同名がヒットしても、それだけで取引を断る必要はありません。氏名が一致しただけでは本人と断定できないためです。

むしろ、別人を本人と誤って取引を見送ると、正当な取引先を失うだけでなく、不当な取引謝絶として損害賠償を問われるおそれもあります。生年月日・年齢・業態・所在地などの属性を照合して本人か別人かを見極め、そのうえで取引の可否を判断します。

Q. 反社チェックで相手の生年月日が分からない場合、どう照合すればよいですか?

A. 生年月日が分からなくても、事件報道に記された当時の年齢からの生まれ年の逆算や、経歴・勤務先・業態・活動地域といった他の属性で本人か別人かを絞り込めます。法人であれば、法人番号・本店所在地・代表者名で報道された企業かどうかを特定できます。

生年月日は照合の決め手の一つにすぎません。ひとつの属性に頼らず複数を組み合わせることで、生年月日が取れない相手でも判断の確度を上げられます。

Q. 反社チェックのために、取引相手の印鑑登録証明書を自分で取得できますか?

A. 取引相手の印鑑登録証明書を、自分で勝手に取り寄せることはできません。他人の印鑑登録証明書は、本人の印鑑登録証(カード)がなければ交付を受けられないためです。

生年月日や住所を公的書類で確かめたい場合は、本人確認書類とあわせて相手から提出してもらうのが前提になります。照合に使う書類は、相手の同意を得て受け取る形で用意してください。

Q. 同姓同名の相手が別人だと確認できた場合、記録は残さなくてよいですか?

A. 別人だと確認できた場合でも、判断の記録は残しておくべきです。検索した日付・検索条件・ヒットした情報・照合した属性・最終的な判断と承認者を残しておけば、後の監査や社内説明、取引先からの問い合わせに対応できます。

「別人と確認した」「検索結果0件だった」という記録そのものが、適正に反社チェックを行った証跡になります。ヒットの有無にかかわらず、確認した過程を残す運用にしておくと安心です。

Q. 同姓同名かどうか判断がつかないグレーのまま取引を進めると、どのようなリスクがありますか?

A. グレーのまま管理せずに取引を進めると、反社会的勢力と知らずに関係を持ってしまうリスクと、後から判断の妥当性を説明できないリスクを負います。政府の指針は、相手が反社会的勢力であると判明した時点や疑いが生じた時点で、速やかに関係を解消するよう求めています。

グレーを放置せず、取引金額や取引範囲を制限したうえで上長・責任者の承認を得て、取引開始後も定期的に再チェック(モニタリング)する運用にすることで、リスクを抑えながら取引を進められます。

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監修者

マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト

松嶋真倫

都市銀行にて金融実務を経験後、暗号資産関連スタートアップの創業期に参画し、市場分析・業界調査に従事。2018年にマネックスグループ入社。以降、ビットコインをはじめとするデジタルアセットからマクロ経済環境まで、金融市場を横断した調査・分析および情報発信を担う。FinTech・次世代金融領域のリサーチ統括、各種レポートや書籍の執筆、日本経済新聞など国内主要メディアへのコメント・寄稿、イベント登壇などを行う。2021年3月より現職。
記事内でご紹介している製品・サービスは監修者が選定したものではなく、編集部が独自に選定したものです。
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。

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