経費精算システムを新しく導入する、あるいは入れ替えるときに、経理・情シス担当がまずつまずくのが「いま使っている会計・ERP・基幹システムとどうつなぐか」という点ではないでしょうか。連携が甘いと、承認済みの経費を会計システムへ手入力し直す、部門や取引先のマスタを両方のシステムで別々に更新する、月末にCSVを手作業で整えるといった作業が残り、締め処理が遅れます。
経費精算とERPをつなぐと、具体的に何がどこまで自動になるのでしょうか。そして、自社が使うSAP・Oracle・GRANDIT・SuperStream・GLOVIA、あるいは勘定奉行や弥生会計といった基幹・会計システムに、実際につながる経費精算サービスはどれなのでしょうか。
本記事では、経費精算とERP・会計システムをつなぐと自動になること(申請データの自動仕訳・マスタの同期・二重入力の解消)を整理したうえで、連携方式(API/CSV/ERP内蔵)の違いと向き不向き、そして〈経費精算サービス × 対応する基幹・会計システム × 連携方式〉の対応を一覧で示します。
連携後に電子帳簿保存法・インボイス制度の保存要件をどう保つかまで解説します。
経費精算は、会計や基幹システムとつないで初めて、入力の手間とミスを根本から減らせます。自社の基幹に合う連携方式とサービスを、具体的な検討材料とともに見極めていきましょう。
目次
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経費精算とERPをつなぐと何が自動になるか
ここからは、経費精算とERP・会計システムを連携させると、日々の業務のどこが自動化されるのかを整理します。連携の価値は、申請から会計への取り込みまでを一本のデータの流れにして、人が転記する工程をなくす点にあります。

自動仕訳で申請データが会計へ流れる仕組み
経費精算とERPの連携でまず自動になるのが、申請データから会計仕訳への変換です。従業員が入力した「日付・金額・支払先・経費区分」に、勘定科目・税区分・部門・プロジェクトといった会計側のコードが自動で割り当てられ、仕訳データとして会計システムやERPへ取り込まれます。
この自動仕訳が働くと、経理担当が承認後の経費を会計ソフトへ打ち直す工程がなくなります。勘定科目の判定ルールやプロジェクトの配賦ルールをあらかじめ設定しておけば、担当者ごとの科目のばらつきも抑えられます。
組織・取引先・社員マスタの同期
部門・社員・取引先・プロジェクトといったマスタを、経費精算とERPで同期できる点も連携の要です。基幹側でマスタを更新すれば、その内容が経費精算側にも反映されるため、組織改編や人事異動のたびに両方のシステムを手で直す二重メンテが不要になります。
マスタがずれていると、存在しない部門コードで申請が起票されて会計取込でエラーになる、といった手戻りが起きます。マスタ同期は、こうした連携後のエラーを未然に防ぐ土台になります。
二重入力・CSVの手加工が消える
連携がない環境では、経費精算システムから出力したデータを会計側の様式に合わせてCSVで整え直し、取り込む運用になりがちです。連携を入れると、この出力・整形・取込の手作業が自動のデータ授受に置き換わり、月次決算の締めが早まります。
とはいえ、連携すればすべてが自動になるわけではありません。どこまで自動になるかは、次に見る連携方式によって変わります。
連携方式(API/CSV/ERP内蔵)の違いと向き不向き
経費精算とERPをつなぐ方式は、大きくAPI連携・CSV連携・ERP内蔵型の3つに分かれます。同じ「連携対応」でも、自動化の度合いや導入の手間は方式ごとに大きく異なります。
| 自動化の度合い | リアルタイム性 | 初期の手間・コスト | 向く企業規模・状況 | |
|---|---|---|---|---|
| API連携 | 高い(システム間で自動的にデータを授受) | 高い(都度〜短い間隔で同期) | 中〜高(接続設定と項目マッピングが必要) | 申請件数が多く締めを早めたい中堅〜大企業 |
| CSV連携 | 中(出力・取込の操作が定期的に必要) | 低い(締めごとのバッチ処理が中心) | 低〜中(出力レイアウトの調整が中心) | 件数が限られ既存運用を大きく変えたくない企業 |
| ERP内蔵型 | 高い(同一システム内で完結) | 高い(同一基盤で即時反映) | 基幹の選定・刷新に含む(単体導入より大きい) | 基幹をこれから選ぶ・刷新する企業 |
各サービスの公式情報にもとづき編集部作成(2026年9月時点)
API連携
API連携は、経費精算とERP・会計システムがあらかじめ決められた手順でデータを直接やり取りする方式です。承認された経費が短い間隔で自動的に会計へ流れ、マスタも双方向で同期できるため、手作業の介在を大きく減らせます。申請件数が多く、月次決算を早めたい中堅〜大企業に向きます。
一方で、接続設定や項目のマッピング(経費区分と勘定科目の対応づけなど)を初期に整える必要があり、導入時の設計はCSV連携より重くなります。連携先のERPが標準対応に含まれるか、個別開発になるかで、後述する費用の境目も変わります。
CSV連携
CSV連携は、経費精算システムから仕訳データをCSVファイルで出力し、会計・ERP側で取り込む方式です。多くの経費精算サービスが標準で備えており、連携先を選ばず導入しやすい点が利点です。締めのタイミングでまとめて処理する運用と相性がよく、申請件数が限られる企業では現実的な選択肢になります。
注意したいのは、ERPが求める仕訳の様式(借方・貸方の各種コードや項目の並び順)に合わせて出力レイアウトを調整する必要がある点です。出力項目を自由に設定できる機能があるかどうかで、毎月の整形作業の手間が変わります。リアルタイム性はAPI連携に劣ります。
ERP内蔵(組込)型
ERP内蔵型は、ERPや会計システムの一機能として経費精算モジュールが組み込まれている方式です。もともと同じ基盤の中でデータが完結するため、システム間の連携という工程自体が発生せず、仕訳やマスタは即時に反映されます。基幹をこれから選ぶ、あるいは刷新する企業では、経費精算を含めて一体で検討する価値があります。
ただし、すでに専用の経費精算サービスを使っている場合、内蔵型へ移るには基幹の選定・刷新とセットになるため、切り替えの影響範囲は大きくなります。既存の基幹を残したまま経費精算だけを強化したい場合は、API連携かCSV連携が中心の検討になります。
どの方式が選ばれるかは、企業規模や既存システムの状況によっても変わります。マネーフォワード クラウド経費を提供する株式会社マネーフォワードの栗本氏は、すでに基幹システムを持つ大企業の導入実態について、独自インタビューで次のように話しています。

一方、51名以上の企業、特に大企業になってくると、すでに基幹システムが稼働しているケースがほとんどです。そのため、『クラウド経費』を単体で導入し、既存の会計システムと連携してハイブリッドで使っていただくケースが多くなります。
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どの経費精算サービスがどのERP・会計につながるか
ここからは、主要な経費精算サービスが、どの基幹・会計システムに、どの方式でつながるかを一覧で示します。自社の基幹の名前で行を探し、対応状況と連携方式を確かめてください。
対応する製品名を公式に明記しているサービスは、その固有名で確認できます。対応製品名を公表していないサービスも、汎用のCSV/API連携で対応できる場合があります。連携先が自社の基幹に含まれるかは、最終的に各サービスへの確認が必要です。
まず、自社の基幹・会計システムの名前から対応サービスを引ける早見表を示します。続いて、サービスごとの対応ERPと連携方式の一覧を載せます。
基幹システム別に見る(自社のERPから引く)
自社が使っている基幹・会計システムの行を探し、対応を公表・確認しやすい経費精算サービスを確かめてください。固有名を公表していない基幹でも、汎用のCSV/API連携で対応できる場合があります。
| SAP(S/4HANA・ERP) | Oracle(E-Business Suite) | SuperStream(-NX) | 勘定奉行 | 弥生会計 | PCA会計 | freee会計 | OBIC7・会計王・TKC・JDL・Microsoft Dynamics AX ほか | GRANDIT | GLOVIA | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 対応を確認しやすい経費精算サービス | 経費BANK/SAP Concur/Spendia/MAJOR FLOW Z KEIHI | 経費BANK | 経費BANK/MAJOR FLOW Z KEIHI | 経費BANK/マネーフォワード クラウド経費/MOT経費精算 | 弥生経費 Next/経費BANK/マネーフォワード クラウド経費 | 経費BANK/マネーフォワード クラウド経費 | バクラク経費精算/freee経費精算 | 経費BANK | 汎用CSV連携+マスタ同期ツールで対応 | MOT経費精算(要確認) |
| 補足 | 大企業の基幹に強い選択肢が多い。標準対応か個別開発かは各社に要確認 | 汎用API/CSVで対応するサービスもあり | — | — | 弥生経費 Next は自社製品どうしでAPI連携 | — | — | 公式に約20製品の連携実績を掲載 | 専用の対応表明は要問い合わせ(ハーモス経費がGRANDIT連携の解説を公開) | 対応可否は各社に要問い合わせ |
各サービスの公式情報にもとづき編集部作成(2026年9月時点)。対応可否・範囲は各社の最新情報をご確認ください
サービス別に見る(対応ERPと連携方式)
サービスごとに、対応する主なERP・会計システムと連携方式を一覧にしました。連携方式の「API・CSV」などは各社が標準で備える連携を指し、標準対応の会計ソフト以外への接続や独自の仕訳・配賦ルールの構築は上位プランやオプション・個別開発になる場合があります(範囲と費用は各社に確認してください。例:弥生経費 Next の他社会計ソフト連携は上位のエキスパートプラン)。
| サービス名 | Bill One経費 | 弥生経費 Next | マネーフォワード クラウド経費 | 経費BANK | 楽楽精算 | バクラク経費精算 | TOKIUM経費精算 | ハーモス経費(HRMOS経費) | freee経費精算 | ジョブカン経費精算 | invox経費精算 | ジンジャー経費 | BIZUTTO経費 | MAJOR FLOW Z KEIHI | ビズバンスJTB経費精算 | Traveler’sWAN | WiMS/SaaS経費精算システム | MOT経費精算 | SAP Concur | Spendia | TeamSpirit経費 | Ci*X Expense |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 対応する主なERP・会計システム | 対応製品名は非公表(現在利用中の会計システムを変えずに導入できる設計) | 弥生会計 Next(自社製品と1分ごとに自動連携)/他社会計ソフト(エキスパートプラン) | マネーフォワード クラウド会計・会計Plus(自社)/勘定奉行・弥生会計・PCA会計 ほか | 勘定奉行・弥生会計・PCA・SAP・OBIC7・SuperStream・会計王・TKC・JDL・Oracle E-Business Suite・Microsoft Dynamics AX ほか約20製品 | 自動仕訳・会計ソフト連携に対応(対応製品名は要問い合わせ) | freee会計(公式明示)/その他は主要会計ソフトと仕訳同期 | 会計システム・ERP 36種類以上と連携(対応製品名は非公表) | CSV等で仕訳取込できる会計ソフトに連携(100種類以上、対応製品名は非公表) | freee会計(自社製品とワンクリック連携)/他社会計ソフトと並行利用可 | ジョブカン会計(自社・API連携)/他社会計ソフトは仕訳データ出力で連携 | マネーフォワード クラウド会計・弥生会計・勘定奉行・SAP・PCA会計 ほか | 対応製品は要問い合わせ(仕訳データ・FBデータを出力して連携) | 勘定奉行クラウド(API連携)/その他は仕訳データ出力で連携 | SuperStream-NX・SAP ほか(利用中の会計システムに合わせて仕訳データを連携) | SuperStream-NX ほか(自動仕訳データを会計システムへ連携) | SuperStream-NX ほか会計システム | グローバルERP・国内主要ERP・各種会計システム(対応製品名は非公開) | 勘定奉行(公式明示)/弥生会計・GLOVIA ほか(第三者情報・要確認) | SAP ほかERP・会計・人事システム(グローバルで700超の連携オプション) | SAP S/4HANA など基幹システムのフロントとして連携(対応製品名は非公開) | 各種会計システム(対応製品名は非公表) | 連携先システムに制約なし(マスタ同期・仕訳データ連携、対応製品名は非公開) |
| 連携方式 | CSV・API | API・CSV | API・CSV | CSV・API | 要問い合わせ | API・CSV | 要問い合わせ | CSV | API | API・CSV | CSV | CSV | API・CSV | CSV | CSV | CSV | API・CSV | CSV | API・CSV | 要問い合わせ | API・CSV | 要問い合わせ |
| 詳細情報 | 公式資料を見る | 公式資料を見る | オンライン相談を予約 | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
各サービスの公式情報にもとづき編集部作成(2026年9月時点)。対応可否・範囲は各社の最新情報をご確認ください
SAPやOracleなど大手基幹を運用する企業では、基幹側に強いサービスが有力な候補になります。対応製品名を約20製品まで公表する経費BANKは、自社基幹を照合しやすい選択肢です。
ほかに、SAP環境にネイティブで組み込まれるSAP Concur、ERPのフロントとして経費・購買を担うSpendia(TIS)なども選択肢になります。いずれも上の対応一覧の各行から公式資料や公式サイトを確認できます。
経費精算×ERP連携でつまずきやすい点と費用の境目
連携を進めるうえで見落としやすい論点を整理します。「連携対応」と書かれていても、どこまでが標準機能で、どこから追加費用や運用負荷が発生するかは、事前に確かめておきたいところです。
標準連携で無償の範囲とカスタマイズ費用が乗る境目
連携機能には、追加費用なく使える標準連携と、自社の要件に合わせて構築する個別連携(カスタマイズ)があります。標準連携は、あらかじめ用意された会計ソフトとの接続や、決められた様式でのCSV出力までを指すことが多く、ここまでは基本料金の範囲で使えるのが一般的です。
一方、標準では対応していないERPへの接続、独自の仕訳ルールや配賦ロジックの作り込み、既存システムに合わせたデータ変換の仕組みを挟む場合は、個別開発として初期費用や保守費用が上乗せされます。見積もりを取る際は、「自社の基幹が標準連携の対象か」「対象外なら個別対応の費用と期間はどれくらいか」を切り分けて確認すると、後からの追加費用に足を取られにくくなります。
金額の目安として、クラウド型の経費精算では初期費用0円のサービスが多い一方、楽楽精算のように初期費用100,000円・月額30,000円〜(2026年時点、税抜)と明示する製品もあります。
標準連携はこうした基本料金の範囲で使えることが多く、個別開発が必要な場合は、対象ERP・仕訳ルール・マスタ連携の範囲といった要件で費用と期間が変わります。定価が示しにくいのはこのためで、見積もり時には「どこまでが標準で、どこからが別費用か」を項目単位で確認すると判断しやすくなります。
マスタの二重メンテを避けるには
連携で自動仕訳ができても、部門・社員・取引先・プロジェクトのマスタが同期されていなければ、更新のたびに両方のシステムを直す二重メンテが残ります。基幹側を正としてマスタを配信できるか、配信の頻度(都度か、日次などの定期か)はどうかを確認しておくと、組織変更時の手戻りを抑えられます。
マスタ同期を専用の連携ツールで実現する製品もあります。自社の基幹が標準のマスタ連携に対応していない場合、こうしたツールや個別対応が必要になるかどうかも、費用の境目を左右します。
費用配賦・原価プロジェクトの持ち方
経費を部門やプロジェクトへ配賦して管理している企業では、経費精算側でプロジェクトコードや配賦区分を入力でき、それが仕訳として基幹の管理会計へそのまま流れるかが重要です。ここがつながっていないと、連携後も配賦の付け替えを経理が手作業で行うことになります。
プロジェクト単位で原価を集計している場合は、基幹側のプロジェクトマスタを経費精算へ同期できるか、申請時にプロジェクトを選べるかを確認します。会計の勘定科目だけでなく、管理会計で使う軸まで連携できるかで、月次の集計工数が変わります。
連携後も電子帳簿保存法・インボイスを保てるか
連携で仕訳がERPへ流れても、領収書や請求書といった証憑データそのものを法令に沿って保存する義務は別に残ります。メール・EDI・Webなどで電子的に受け取った証憑は電子取引に該当し、電子帳簿保存法により電子データのまま保存しなければなりません。
所得税(源泉徴収に係る所得税を除きます。)及び法人税の保存義務者が取引情報(注文書、領収書等に通常記載される事項)を電磁的方式により授受する取引(電子取引)を行った場合には、その取引情報を電磁的記録により保存しなければならないという制度です(法7)。
出典:電子帳簿保存法一問一答【電子取引関係】(令和7年6月)|国税庁
令和3年度(2021年度)の税制改正で、電子取引データを紙に出力して保存する方法は認められなくなりました。令和6年(2024年)1月以降は、要件に従って保存できない相当の理由がある場合の猶予措置が設けられていますが、その場合でも電子データ自体の保存は必要で、書面のみの保存は認められません。連携を入れても、この電子保存の義務は回避できないという前提で運用を設計します。
電子取引データの保存では、改ざんを防ぐ「真実性の確保」(タイムスタンプの付与や訂正削除の記録が残るシステムの利用など)と、後から探し出せる「可視性の確保」が求められます。可視性のうち検索機能については、次の3点が要件とされています。
⑴ 取引年月日その他の日付、取引金額及び取引先を検索の条件として設定することができること。
出典:電子帳簿保存法一問一答【電子取引関係】(令和7年6月)問48|国税庁
⑵ 日付又は金額に係る記録項目については、その範囲を指定して条件を設定することができること。
⑶ 二以上の任意の記録項目を組み合わせて条件を設定することができること。
連携後も、経費精算や証憑保管の側で「取引年月日・取引金額・取引先」で検索できる状態を保てているかを、自社の基準で確かめておきます。基準期間の売上高が5,000万円以下の場合などには検索要件が緩和されますが、既存の基幹を運用する中堅〜大企業では通常あてはまりません。
紙で受け取った領収書をスキャナ保存する場合は、解像度やタイムスタンプに加え、スキャン文書と帳簿との相互関連性を保つことが求められ、これはまさに証憑と会計帳簿をひも付ける連携の文脈に直結します。
インボイス制度でも、一定の事項を記載した帳簿と適格請求書等の保存が仕入税額控除の要件です。電子で受け取った適格請求書(電子インボイス)は電子取引に該当するため、前述の電子取引データ保存の要件で保存します。買い手側は受領した請求書の保存で検索要件まで求められる一方、売り手が交付した写しの保存は要件が比較的軽いという違いがあるため、自社がどちら側の保存を行うのかを整理しておきます。
製品が電子帳簿保存法の要件を満たすかを見極める客観的な手がかりが、公益社団法人日本文書情報マネジメント協会(JIIMA)の認証です。JIIMAには「電子取引ソフト法的要件認証」などがあり、国税庁も認証情報を掲載しています。さらに令和7年度(2025年度)税制改正では、連携そのものに対応する新しい認証が設けられました。
令和7年度税制改正により、請求書等の電子取引データを自動で保存し、帳簿に自動連携する仕組みに対応した新たな制度が電子帳簿保存法に新設されました。
出典:デジタルシームレスソフト法的要件認証制度|日本文書情報マネジメント協会(JIIMA)
この「デジタルシームレスソフト法的要件認証」は、電子取引データの授受・保存から帳簿連携までを一貫してデジタルで処理する仕組みを認証するもので、経費精算からERPへの自動連携というテーマそのものに対応しています。新しい制度のため対応製品はまだ限られますが、連携後の法対応を前向きに設計する指標として押さえておくとよいでしょう。
認証はあくまで要件充足の目安であり、事務処理規程の整備や入力期間の順守など、実際の運用要件は利用する側の責任である点は変わりません。
出典・参考資料(5件)
電子帳簿保存法への対応状況(JIIMA認証の区分や、スキャナ保存・電子取引といった保存区分)でサービスを絞り込みたい場合は、以下の記事で対応製品を比較しています。
経費精算とERPの連携事例
続いて、連携の具体像を2つのケースで見ます。1つは企業規模・効果まで公表された導入事例、もう1つはCSV連携でつまずきやすい典型と対処です。導入事例を読むときは、企業規模・使っているERP名・連携方式・得られた効果をセットで見ると、同じ規模・同じ基幹の自社に当てはめやすくなります。
自動仕訳変換型:Concur×MA-EYES(社員約3,000名規模)
社員数約3,000名(連結)・売上約970億円(連結)規模の企業では、経費精算のConcurと基幹システムMA-EYESを連携させ、Concurに登録した経費明細データを自動で仕訳データに変換して既存システムへ取り込む運用にしています。事例では、マスタ運用を効率化し、業務で発生した経費を容易に取り込めるようになって事務コストを削減したと説明されています。
件数の多い大企業では、このように経費明細を自動で仕訳へ変換し、既存の基幹へ流す形がとられます。自社が同規模であれば、経費区分と勘定科目の対応づけや、承認後のデータ受け渡しをどこまで自動化できるかが検討の起点になります。
出典・参考資料(1件)
- 参考資料:MA-EYES導入事例(Concurとの連携)|株式会社ビーブレイクシステムズ(リンク)
CSV連携でつまずきやすい典型と対処(GRANDITの例)
ERPのGRANDITを使う企業では、外部の経費精算システムから出力したCSVをそのまま取り込もうとすると、GRANDITが求める仕訳形式(借方・貸方の各種コードや並び順)に合わせるための事前のデータ成形が必要になり、毎月手間がかかる、という課題が挙げられています。
これに対し、出力項目や順序をノーコードで調整できる汎用レイアウト機能や、ユーザー・部門・プロジェクト・取引先といったマスタを定期的に自動取り込みする連携ツールで、成形の手間と二重メンテを減らす方法が示されています。
CSV連携が中心の環境では、この事例のように「出力レイアウトを自社の基幹に合わせて調整できるか」「マスタ同期の仕組みがあるか」が、運用負荷を左右します。連携方式がCSVでも、これらの機能があれば手作業をかなり減らせます。
出典・参考資料(1件)
- 参考資料:GRANDIT利用企業が選ぶべき経費精算とは|ハーモス経費(HRMOS経費)コラム(リンク)
自社ERPにつながる経費精算サービスの選び方と資料請求
ここからは、連携要件で候補を絞り込むための選び方と、対応する主なサービスを紹介します。自社の基幹に合うかどうかを軸に、2〜3本まで絞って資料を取り寄せるのが効率的です。
連携要件での選び方
最初に確認したいのは、自社の基幹・会計システムが標準連携の対象に含まれるかです。SAP・Oracle・SuperStream・OBIC7・勘定奉行といった製品名で対応を公表しているサービス(例:経費BANK、MAJOR FLOW Z KEIHI、MOT経費精算 など)なら、対象かどうかを早い段階で判断できます。
公表がない場合は、汎用のCSV/API連携で自社の様式に合わせられるか、対応製品名を問い合わせて確かめます。
次に、連携方式(API/CSV/内蔵)が自社の運用に合うかを見ます。締めを早めたく件数も多いならAPI連携、件数が限られ既存運用を変えたくないならCSV連携が現実的です。あわせて、標準連携の範囲とカスタマイズ費用の境目、マスタ同期や配賦の連携可否、そして電子帳簿保存法・インボイスへの対応(JIIMA認証の有無など)を確認すると、導入後に手作業が残るリスクを抑えられます。
先ほどの対応一覧は連携先の網羅性を確認するためのものです。ここでは主要8サービスに絞り、連携の要点に加えて料金と電子帳簿保存法・インボイス対応まで並べて比べられるようにしました。
| サービス名 | Bill One経費 | 弥生経費 Next | マネーフォワード クラウド経費 | 経費BANK | 楽楽精算 | バクラク経費精算 | TOKIUM経費精算 | ハーモス経費(HRMOS経費) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 提供形態 | クラウド | クラウド | クラウド | クラウド | クラウド | クラウド | クラウド(領収書の入力・原本回収を代行する回収代行型) | クラウド(オンプレミス型も提供) |
| 会計・ERP連携 | CSV・OpenAPIで連携(対応製品名は非公表) | 弥生会計 NextとAPIで1分ごとに自動連携/他社会計ソフトはCSV連携(エキスパートプラン) | クラウド会計・会計PlusとAPI自動仕訳連携/勘定奉行・弥生会計・PCA会計はCSV・API | 勘定奉行・弥生会計・PCA・SAP・OBIC7・SuperStream ほか約20製品にCSV・API連携 | 自動仕訳・会計ソフト連携に対応(対応製品名は要問い合わせ) | freee会計と連携(公式明示)/その他主要会計ソフトとREST API・仕訳同期 | 会計システム・ERP 36種類以上と連携(対応製品名は非公表) | CSV等で仕訳取込できる会計ソフトに連携(100種類以上、対応製品名は非公表) |
| 電帳法・インボイス対応 | 電子帳簿保存法・インボイス制度に対応(適格請求書の自動判定) | アップロード時に電子帳簿保存法チェック/インボイス対応の詳細は要確認 | 電子帳簿保存法(スキャナ保存・電子取引でJIIMA認証取得)・インボイス対応 | 電子帳簿保存法対応の証憑電子保存を標準搭載/インボイス登録番号の自動チェック | 電子帳簿保存法(スキャナ保存・電子取引でJIIMA認証取得)・インボイス対応 | 電子帳簿保存法(タイムスタンプ・改ざん検知)・インボイス(登録番号の読み取り・照合)対応 | 電子帳簿保存法対応(タイムスタンプ標準実装・JIIMA認証取得)/インボイスは別製品TOKIUMインボイスが担当 | 電子帳簿保存法(タイムスタンプ付与)・インボイス(登録番号を国税庁DBと照合)対応 |
| 料金(初期・月額) | 初期・月額とも要お問い合わせ(初期費用+年額費用、精算件数に応じ個別設定) | 初期費用は会計セット版が0円/エキスパートプランは要お問い合わせ・月21,000円〜(30名分、追加1名700円/月・税抜) | 初期費用0円/月額2,480円〜(ひとり法人・年払い時。ビジネスプラン6,480円〜+従量、税抜) | 初期費用0円/月額3,000円〜(10ID単位、税抜) | 初期費用100,000円/月額30,000円〜(税抜、従業員数・オプションで変動) | 初期費用無料/月額30,000円〜(料金表DL制・要お問い合わせ) | 初期費用は要お問い合わせ/基本利用料 月額1万円〜(領収書件数の従量課金、アカウント数無制限) | 初期費用は要お問い合わせ/月額29,000円〜(税別、50名〜・人数で変動) |
| 詳細情報 | 公式資料を見る | 公式資料を見る | オンライン相談を予約 | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る |
各サービスの公式情報にもとづき編集部作成(2026年9月時点、料金は税抜・変動あり)
ここまでは連携のしやすさを軸に見てきましたが、料金・機能・使いやすさまで含めて経費精算システム全体を比較したい場合は、以下の記事で主要サービスを幅広く解説しています。
連携対応で選ばれる主な経費精算サービス
会計・ERP連携に対応する主要な経費精算サービスを紹介します。それぞれの提供元・特徴・連携の要点を見ていきましょう。
1. Bill One経費(Sansan株式会社)

Bill One経費は、名刺管理やインボイス管理で知られるSansanが提供する、経理業務のデジタル化サービス群の経費領域です。特徴は、全社員に専用の「Bill Oneビジネスカード」を配って立替払いそのものをなくし、カード明細と領収書を金額ベースで自動突合する設計にあります。
領収書のデータ化や適格請求書の自動判定、電子帳簿保存法への対応を備え、事前申請やワークフロー、仕訳入力にも対応します。会計連携は、仕訳情報をエクスポートして現在利用中の会計システムを使ったまま導入できる方式で、CSVとOpenAPIに対応しています(対応製品名は公表されていないため、自社の会計システムとつなげるかは確認が必要です)。
2. 弥生経費 Next(弥生株式会社)

会計ソフトで広く使われる弥生が提供する弥生経費 Nextは、申請・承認・精算をスマートフォン1台で完結できるクラウド経費精算です。会計連携の強みは自社製品との親和性にあり、弥生会計 Nextとは1分間隔で仕訳を自動連携します。
他社の会計ソフトとつなぐ場合は、上位のエキスパートプランでCSV連携に対応します。領収書画像から勘定科目の候補を提案するAI科目予測、交通系ICカード9種の読み取り、定期区間の自動控除、アップロード時の電子帳簿保存法チェックなどを備えます。弥生会計を軸に経理をまとめたい企業に向く構成です。
3. マネーフォワード クラウド経費(株式会社マネーフォワード)

マネーフォワード クラウド経費は、AI-OCRと外部データ連携基盤で入力の自動化を進めるクラウド型経費精算です。会計連携では、承認済みの経費をマネーフォワード クラウド会計・会計PlusとAPIで自動仕訳連携します。
他社の会計ソフトについては、公式の機能ページで勘定奉行・弥生会計・PCA会計を連携対応先として挙げています(各製品の連携方式はサービスへの確認が確実です)。電子帳簿保存法ではスキャナ保存ソフトと電子取引ソフトのJIIMA認証を取得しており、法対応を重視する企業が確認しやすいサービスです。
4. 経費BANK(SBIビジネス・ソリューションズ株式会社)

基幹システムとの連携先を製品名で幅広く公表しているのが、SBIグループの経費BANKです。公式の自動仕訳・会計ソフト連携ページでは、勘定奉行・弥生会計・PCA・SAP・OBIC7・SuperStream・会計王・TKC・JDL・Oracle E-Business Suite・Microsoft Dynamics AXなど約20製品を連携実績として列挙し、CSVとAPIの両方に対応します。
仕訳レイアウトをカスタマイズでき、電子帳簿保存法対応の証憑電子保存を追加料金なしで標準搭載する点も特徴です。初期費用は0円、基本料金は10ID単位で提供され、コストを抑えつつ大手基幹への連携を確かめたい企業に向きます(料金は2026年8月時点)。
5. 楽楽精算(株式会社ラクス)

楽楽精算は、累計導入社数で市場トップ級の実績を持つクラウド型経費精算です(ミック経済研究所の調査による)。AI-OCRによる領収書の自動読み取り、乗換案内の内蔵、予実対比や超過アラートまで備える予算管理など、経費まわりの機能を幅広くカバーします。
自動仕訳・会計ソフト連携を機能として備えており、電子帳簿保存法ではスキャナ保存ソフトと電子取引ソフトの両方でJIIMA認証を取得しています。対応する会計ソフト名や連携方式の詳細は、自社の基幹に合わせて確認するとよいでしょう。導入実績が多く、運用事例や設定ノウハウを参照しやすい点が特徴です。
6. バクラク経費精算(株式会社LayerX)

AI技術を軸に入力の手間を減らすのがバクラク経費精算です。AI-OCRによる自動読み取りに加え、過去の仕訳を学習して内訳や勘定科目を推薦し、入力をできるだけなくす方向で設計されています。法人カード明細の自動取得やSlack連携も備えます。
会計連携では、公式にfreee会計との連携を明示しているほか、REST APIによる連携に対応します。その他の会計ソフトとは主要製品との仕訳同期という形で案内されているため、自社の基幹が対象かは確認が必要です。入力を極力自動化したいスタートアップ〜成長企業に向く構成です。
7. TOKIUM経費精算(株式会社TOKIUM)

TOKIUM経費精算は、領収書のデータ入力と原本の回収・保管をTOKIUM側が代行する「回収代行型」が特徴です。オペレーターとAIのハイブリッドで入力を担うため、従業員も経理も入力作業から解放されます。料金はアカウント数無制限で、領収書の件数に応じた従量課金です。
会計・ERP連携は36種類以上の連携実績を公式に掲げています(対応する製品名や連携方式は個別に確認が必要です)。電子帳簿保存法にはタイムスタンプの標準実装で対応し、JIIMA認証を取得しています。利用者数が多く入力負荷を外に出したい企業に向きます。
8. ハーモス経費(HRMOS経費)(株式会社ビズリーチ)

ハーモス経費は、経費精算に加えて請求書の受け取りや発行まで扱う、経理領域を広くカバーするサービスです。前身のeKeihiから20年以上の提供実績があり、最大10階層の承認ワークフローにも対応します。
会計連携は、CSV形式などの仕訳データ取り込みに対応する会計ソフトであれば連携でき、100種類以上の連携実績を公式に掲げています(連携先の一覧や方式は確認が確実です)。前述のGRANDITとの連携解説を自社コラムで公開しているように、基幹との接続に関する情報提供にも積極的です。インボイスでは登録番号を読み取って国税庁のデータベースと照合します。
まとめ
経費精算とERPをつなぐと、申請データの自動仕訳、マスタの同期、二重入力やCSV手加工の解消といった形で、経理の手間とミスを根本から減らせます。どこまで自動になるかは連携方式で変わり、締めを早めたい中堅〜大企業はAPI連携、既存運用を大きく変えたくない企業はCSV連携、基幹を刷新する企業はERP内蔵型が軸になります。
サービス選びでは、自社の基幹・会計システムが標準連携の対象かをまず確かめ、対応製品名を公表しているサービスなら早い段階で判断できます。あわせて、標準連携とカスタマイズ費用の境目、マスタ同期や配賦の連携可否、連携後も電子帳簿保存法・インボイスの保存要件を保てるか(JIIMA認証の有無など)を確認すると、導入後に手作業が残るリスクを抑えられます。
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経費精算とERP連携に関するよくある質問(FAQ)
Q. 経費精算のERP連携とは何ですか?
A. 経費精算のERP連携とは、経費精算システムで承認した申請データを、自動仕訳やマスタ同期を通じてERP・会計システムへ人手を介さず受け渡す仕組みです。従業員が入力した日付・金額・支払先・経費区分に、勘定科目・税区分・部門といった会計側のコードが割り当てられ、仕訳としてERPへ取り込まれます。これにより、承認後の経費を会計へ打ち直す二重入力やCSVの手加工がなくなり、月次決算の締めが早まります。
Q. 経費精算のERP連携方式(API・CSV・ERP内蔵)は、どれを選べばよいですか?
A. 経費精算のERP連携方式は、申請件数が多く締めを早めたい中堅〜大企業ならAPI連携、件数が限られ既存運用を大きく変えたくない企業ならCSV連携、基幹をこれから選ぶ・刷新する企業ならERP内蔵型が基本の選び方です。API連携は自動化度とリアルタイム性が高い一方、接続設定や項目マッピングの初期設計が重くなります。CSV連携は連携先を選ばず導入しやすい反面、リアルタイム性は劣ります。
Q. 経費精算のCSV連携でも自動化できますか?
A. 経費精算のCSV連携でも、出力レイアウトを自社の基幹の様式に合わせて調整できる機能と、マスタ同期の仕組みがあれば、毎月の整形や二重メンテの手作業をかなり減らせます。ただし、データの授受は締めごとのバッチ処理が中心となり、API連携のようなリアルタイムの同期にはなりません。出力項目を自由に設定できるかどうかで運用負荷が変わるため、導入前に確認しておくと安心です。
Q. 自社の会計ソフトや基幹システムに経費精算が対応しているかは、どう確かめればよいですか?
A. 対応する製品名を公式に公表しているサービスなら、その一覧に自社の基幹(SAP・Oracle・GRANDIT・SuperStream・勘定奉行など)が含まれるかで判断できます。対応製品名の公表がない場合は、汎用のCSV/API連携で自社の仕訳様式に合わせられるか、対応製品名を個別に問い合わせて確認します。本記事の対応一覧も、自社の基幹の名前で行を探す起点として活用してください。
Q. 経費精算のERP連携にかかる期間や費用の目安はどのくらいですか?
A. 経費精算のERP連携の費用と期間は、自社の基幹が標準連携の対象かどうかで大きく変わり、標準連携なら基本料金の範囲で比較的短期に始められますが、標準対象外のERPへの接続や独自の仕訳・配賦ルールの作り込みは個別開発となり、初期費用・保守費用と期間が上乗せされます。
見積もりを取る際は「自社の基幹が標準連携の対象か」「対象外なら個別対応の費用と期間はどれくらいか」を切り分けて確認すると、後からの追加費用に足を取られにくくなります。
Q. 経費精算をERPに連携すれば、電子帳簿保存法への対応は不要になりますか?
A. いいえ、連携で仕訳がERPへ流れても、メールやWebで電子的に受け取った領収書・請求書は電子取引データとして電子のまま保存する義務が残ります。電子取引データは、改ざんを防ぐ「真実性の確保」と、取引年月日・取引金額・取引先で検索できる「可視性の確保」が求められます。
製品がこれらの要件を満たすかはJIIMA認証が客観的な手がかりになり、令和7年度税制改正では帳簿への自動連携に対応する「デジタルシームレスソフト法的要件認証」も新設されました。
出典・参考資料(2件)
Q. 経費精算のERP連携は、インボイス制度に対応していますか?
A. 経費精算のERP連携で仕訳をERPへ流しても、仕入税額控除に必要な適格請求書等の保存要件は別に満たす必要があります。電子で受け取った適格請求書(電子インボイス)は電子取引に該当し、電子帳簿保存法の保存要件で保存します。
買い手側は受領した請求書の保存で検索要件まで求められる一方、売り手が交付した写しの保存は要件が比較的軽いため、自社がどちら側の保存を行うのかを整理しておくと、連携後の運用設計を誤りにくくなります。
出典・参考資料(1件)
- 出典:No.6498 適格請求書等保存方式(インボイス制度)|国税庁(リンク)
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マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト
松嶋真倫
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。


















