設計図面や動画、デザインデータなど、メールに添付できないほど大きなファイルを取引先へ送る場面は少なくありません。メール添付には容量の上限があり、無理に送ろうとすると届かなかったり、相手のメールボックスを圧迫したりします。かといって、無料の転送サービスをそのまま業務で使ってよいのか、判断に迷う担当者も多いのではないでしょうか。
さらに、パスワード付きZIPファイルを別送する「PPAP」が取引先や自社の方針で使えなくなり、代わりの手段を探しているケースも増えています。社外へ大容量ファイルを安全に送るには、容量や転送速度だけでなく、暗号化・誤送信対策・アクセスログといったセキュリティの観点でもサービスを見比べる必要があります。
本記事では、大容量ファイル送信に使える27サービスを、無料で手軽に送れるサービス/法人向け(セキュリティ・内部統制重視)/法人向け(大容量データの送信・外部共有)の3タイプに分けて比較・解説します。送る手段の違いや無料と法人向けの線引き、選び方の判断軸、そしてPPAP脱却を含む安全な送り方まで整理しました。自社に合う送信手段を選ぶ材料としてご活用ください。
また、自社の送信頻度やデータの機密度に合うサービスを最短で見つけられるよう、「30秒で終わる選定診断ツール」をご用意しています。どのタイプが向いているか迷ったときにご活用ください。
目次
メール添付では送れない大容量ファイルを送る方法
ここからは、なぜメール添付では大きなファイルが送れないのか、そして社外へ送るにはどのような手段があるのかを整理します。
メール添付の容量制限と、社外へ送れないという課題
メールには1通あたりに添付できるファイルサイズの上限があります。たとえば個人用のGmailでは、添付ファイルの上限は25MBです。上限を超えると、添付ファイルは自動的にGoogleドライブのリンクに切り替わる仕組みになっています。
出典・参考資料(1件)
法人で使うGoogle WorkspaceやMicrosoft 365では、上限を管理者が設定でき、Gmailでは最大50MBまで引き上げることもできます。ただし、送信側で上限を上げても、受信側のメールサーバーがより小さい上限に設定されていれば届きません。数百MBから数GBに及ぶ設計図面・動画・デザインデータを確実に届けるには、メール添付以外の手段が現実的です。
ファイルを圧縮・分割する、解像度を下げる
容量を抑える手軽な方法として、ZIP形式などへの圧縮、ファイルの分割、画像・動画の解像度を下げる加工があります。追加のサービスを使わずに済むのが利点です。
一方で、これらの手段には限界があります。すでに圧縮済みの動画や画像はZIP化してもほとんど小さくなりません。分割は受信側での結合作業が必要で手間がかかり、解像度を下げると納品物として品質が足りなくなることもあります。恒常的に大容量ファイルをやりとりするなら、送信手段そのものを見直すほうが確実です。
クラウドストレージ・ファイル転送サービスを使う
大容量ファイルを社外へ送る主流の手段が、クラウド上にファイルを置いてダウンロードリンクで共有する方法です。送り手はファイルをアップロードし、発行されたリンクを相手に伝えるだけで、相手はブラウザからダウンロードできます。
この手段を提供するサービスは、大きく「ファイル転送に特化したサービス」と「ファイルの保管・共有を兼ねるクラウドストレージ」に分かれます。無料で使えるものから、暗号化・アクセスログ・承認フローなどを備えた法人向けまで幅があり、自社の用途に合わせて選ぶことになります。本記事では、この両方を対象に比較します。
一度きりの送信だけでなく、社内外で日常的にファイルを保管・共有する基盤まで視野に入れたい場合は、保管・共有を主目的としたクラウドストレージも候補になります。料金・容量・セキュリティで比べたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
無料サービスと法人向けサービスの違い
ここからは、無料サービスで足りるのか、法人向けを使うべきかを自社で判断できるよう、両者の違いを整理します。
無料サービスでできること・できないこと
無料のファイル転送サービスは、会員登録なし、またはメールアドレスの登録だけで使えるものが多く、ブラウザからファイルをアップロードしてリンクを共有できます。数GB規模のファイルを一度だけ送りたい、というときには十分に役立ちます。
できないことも明確です。多くの無料サービスは、一定期間が過ぎるとファイルが自動削除され、誰がいつダウンロードしたかのログは残りません。管理者が社員の送信状況を把握する機能もなく、広告が表示されるサービスもあります。送信した内容を組織として管理・証跡化する用途には向きません。
なお、一度送って終わりの転送ではなく、無料の範囲でファイルの保管・共有も兼ねたい場合は、無料のオンラインストレージという選択肢もあります。保存容量・利用人数・保存期間などの制限や、有料プランに移るときの費用は以下の記事で比較しているので、無料でどこまでできるかを見極める参考にしてください。
無料サービスを業務で使うときの注意点
無料サービスを業務で使ってよいかは、送るデータの機密度と自社のルールで判断するのが基本です。社外秘の契約書や個人情報を含むファイルを、保存場所やログの管理ができないサービスで送ると、情報漏えい時に経緯を追えません。
加えて、サービスによってはアップロードされたファイルの保存場所(データの保管国)が明示されていないこともあります。会社として外部サービスの利用ルールを定めている場合は、無料サービスがその条件を満たすかを確認してから使うのが安全です。判断に迷うデータは、ログと権限管理を備えた法人向けサービスに寄せるのが無難です。
法人向けサービスを導入するメリット
法人向けのファイル送信サービスは、無料サービスにはないセキュリティと管理の機能を備えます。通信・保存時の暗号化、送信先の指定やダウンロード回数・期限の制限、誰がいつ何を送受信したかのアクセスログ、上長承認を挟む送信フローなどです。
これらは、誤送信や情報漏えいを防ぎ、内部統制上の証跡を残すうえで効いてきます。取引先への大容量データの授受が業務に組み込まれている企業や、送信の記録を監査で求められる企業にとっては、無料サービスでは代替しにくい価値があります。次章では、こうした機能を自社の基準でどう見比べるかを解説します。
大容量ファイル送信サービスの選び方
ここからは、自社の送信頻度とデータの機密度に合うサービスを選ぶための判断軸を解説します。社内で導入を検討する際の判断材料にもなる観点です。
送信できる容量・転送速度は足りるか
まず確認したいのは、自社が実際に送るファイルの大きさに対して、1回あたりの送信容量の上限が足りるかという点です。数十MBの文書が中心か、数GB以上の動画・設計データが中心かで、必要なサービスは変わります。上限が小さいサービスでは、肝心のファイルが送れません。
海外の拠点や取引先とやりとりする場合は、転送速度や安定性も判断材料になります。大容量データを高速に送る技術を備えたサービスは、国際間の転送でも待ち時間を抑えられます。送信の頻度が高いほど、速度の差は業務時間に効いてきます。
必要なセキュリティ機能を満たすか
社外へ機密ファイルを送るなら、セキュリティ機能が選定の中心になります。確認したいのは、通信・保存時の暗号化、ダウンロードのパスワード設定・回数制限・期限、送信先を限定する機能、そして誰が何を送受信したかを記録するアクセスログです。
情報システム部門の審査では、第三者認証の取得状況も根拠になります。情報セキュリティマネジメントの国際規格であるISMS(ISO/IEC 27001)や、個人情報の扱いを認定するプライバシーマーク(Pマーク)を取得しているかは、サービスの管理体制を外形的に判断する目安です。送信にあたって上長の承認を挟めるワークフロー機能があるかも、内部統制を重視する企業では確認しておきたい点です。
出典・参考資料(2件)
料金プランが自社の使い方に合うか
料金は、課金のしくみが自社の使い方に合うかで見ます。利用人数で決まるユーザー課金、保存容量で決まる容量課金、送信量に応じた従量課金など、サービスによって体系が異なります。送信する人数が限られるなら人数課金、全社で広く使うなら容量課金が割安になることもあります。
課金体系は月々の金額だけでなく、社内での使われ方にも関わります。クラウドストレージを提供する株式会社ケイアンドケイコーポレーションの的場氏は、ID課金型の料金モデルがもたらす利用実態について次のように話しています。

多くのクラウドストレージサービスはID課金を採用していますので、利用する社員が増えれば増えるほど月額料金が膨らんでいく仕組みになっています。これがどういう現象を引き起こすかと言いますと、コストを抑えるために「一部の社員だけが使う」という運用になってしまって、せっかくのDXツールが会社全体に広がっていかない、ということが起きてしまいます。
一方で、利用する人数が少なく必要な人だけが使う運用であれば、人数課金のほうが総額を抑えられる場合もあります。どちらが有利かは利用人数と使い方で変わるため、自社の想定人数で試算して比べるのが確実です。
法人向けサービスには、料金を公開せず個別見積もりとするものもあります。無料プランやトライアルを用意しているサービスなら、本格導入の前に操作性や速度を試せます。初期費用の有無とあわせて、総額で比較することが大切です。
送り手と受け手(取引先)が使いやすいか
送信サービスは、自社の担当者だけでなく、受け取る取引先にとっても使いやすいかが重要です。受信側に会員登録や専用ソフトのインストールを求めるサービスは、相手に負担をかけ、導入のハードルになります。
ブラウザだけでダウンロードできるか、操作画面がわかりやすいか、スマートフォンからでも受け取れるかは確認しておきたいポイントです。送信のたびに相手から問い合わせが来るようでは、かえって手間が増えます。日常的にやりとりする相手の環境を想定して選ぶと失敗しにくくなります。
導入後のサポート体制は十分か
法人で使う以上、トラブル時に頼れるサポート体制があるかも確認しておきます。問い合わせ窓口が電話・メール・チャットのどれに対応しているか、対応時間、導入時の設定支援の有無などです。
取引先とのファイル授受が止まると業務に直結するため、復旧やサポートの速さは軽視できません。国内に拠点を持つサービスは、日本語での迅速なサポートを受けやすい傾向があります。
タイプ別に見る大容量ファイル送信サービス
ここからは、大容量ファイル送信サービスを3つのタイプに分けて、それぞれどんな企業・用途に向くかを整理します。自社がどのタイプを中心に検討すべきかの目安にしてください。
無料で手軽に送れるサービス
会員登録なし、または簡単な登録だけでブラウザから送れるタイプです。数GBのファイルをすぐに一度だけ送りたいときに向きます。一方で、保存期間の制限や広告表示があり、アクセスログは残らないため、機密性の高いデータや組織での管理が必要な送信には向きません。
法人向け(セキュリティ・内部統制重視)
暗号化・誤送信対策・ダウンロード通知や回数制限・アクセスログ・承認フローを備えたタイプです。社外秘の資料や個人情報を含むファイルを安全に送りたい企業、PPAPの代替手段を探している企業、送信の記録を監査で求められる企業に向きます。
法人向け(大容量データの送信・外部共有)
数十GB以上の大容量データを扱えるタイプです。1回の送信・共有リンクで大きなファイルを外部に渡せるサービスで、動画・設計データ・放送素材など特に重いファイルを日常的にやりとりする企業に向きます。
転送速度や安定性に強みを持つ転送特化型(独自プロトコルで高速に送るサービス)と、大容量の保管を兼ねながら外部共有もできる汎用クラウドストレージの両方が含まれます。速度を重視するか、保管基盤も兼ねたいかで選び分けるとよいでしょう。
3つのタイプと、それぞれに向いている企業・用途をまとめると次のとおりです。
| タイプ | 向いている企業・用途 |
|---|---|
| 無料で手軽に送れるサービス | 数GBのファイルを一度だけ送りたい/機密性の低いデータ/コストをかけたくない |
| 法人向け(セキュリティ・内部統制重視) | 社外秘・個人情報を含むファイルの授受/PPAP代替/送信ログや承認フローが必要 |
| 法人向け(大容量データの送信・外部共有) | 数十GB以上の動画・設計データを送りたい/大容量の保管と外部共有を兼ねたい/転送速度や安定性を重視 |
自社がどのタイプに当てはまるか、次の診断ツールでも確認できます。
30秒でわかる!大容量ファイル送信サービス選定診断
送信の頻度やデータの機密度などの質問に答えると、自社に合うタイプと候補サービスがわかります。
【比較表】大容量ファイル送信サービスを一覧で比較
ここからは、大容量ファイル送信サービスを容量・料金・セキュリティ機能・アクセスログ・認証取得・向いている用途の観点で、タイプ別に一覧で比較します。気になるサービス名をクリックすると、詳しい紹介に移動できます。
無料で手軽に送れるサービスの比較
| サービス名 | データ便 | GigaFile便(ギガファイル便) | firestorage(ファイヤーストレージ) | tenpu(テンプ) | おくりん坊 |
|---|---|---|---|---|---|
| 送信できる容量(1回の上限) | 無料プラン 最大5GB | 1ファイル最大300GB・個数無制限 | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | ログインなし 500MB/無料会員 2GB |
| 料金の目安 | 無料/ビジネスプラン 月330円・550円 | 無料(広告非表示の有料プランは月198円〜・任意) | 無料/firestorage Biz 月54,780円〜(税込) | 無料/tenpu Business は要お問い合わせ | 無料/おくりん坊BIZ は要お問い合わせ |
| セキュリティ機能 | 通信暗号化・DLパスワード(基本的な受け渡し機能中心) | 通信暗号化・DLパスワード(誤送信対策・統制機能なし) | 通信暗号化・パスワード・RAID6冗長化(法人は固定IP制限) | 通信暗号化・DLパスワード(統制機能は限定的) | 通信暗号化・DLパスワード(基本的な受け渡し機能中心) |
| アクセスログ・権限管理 | × | × | △(法人プランで対応) | × | △(法人プランで対応) |
| 認証取得 | — | — | — | — | — |
| おすすめの企業・用途 | 低コストで大容量を手軽に送りたい個人事業主・小規模チーム(有料ビジネスプランは容量無制限) | 動画・デザインなど大容量を無料で手軽に送りたい個人・制作現場(業務利用は社内ルールを確認) | 無料で手軽に送りたい/法人プランで最低限の統制も欲しい企業(法人プランは1ファイル10GB) | 広告のないきれいな画面で送りたいクリエイター・制作会社(tenpu Businessは1回20GB・最大1,000ファイル) | 会員登録なしで手軽に送りたい個人・小規模利用 |
| 詳細情報 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
※2026年10月時点の各社公式情報等に基づく目安です。料金は各社で税込・税別の表記が異なります。送信容量・機能・認証の最新情報は各社公式ページでご確認ください。公開されていない料金は「要お問い合わせ」と記載しています。
法人向け(セキュリティ・内部統制重視)の比較
| サービス名 | ABLENETストレージ | GigaCC | クリプト便 | Smooth File | セキュアSAMBA | Bizストレージ ファイルシェア | Fileforce(ファイルフォース) | コワークストレージ | 使えるファイル箱 | Everidays(エブリデイズ) | PrimeDrive | オフィス宅ふぁいる便 | SECURE DELIVER(セキュアデリバー) | eTransporter(イートランスポーター) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 送信できる容量(1回の上限) | 1ファイル上限なし(契約容量内) | OKURN 1ファイル最大100GB(ASPは設定可) | 1通 標準5〜20MB(大容量送付オプションで最大10GB) | 1回最大15GB(転送) | 共有リンクで1ファイル最大100GB | 1回最大2GB(ファイル転送) | 1ファイル最大10GB(オプションで20GB) | 要お問い合わせ | 1ファイル上限なし(契約容量内) | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 1回最大10GB | 1回最大100GB | ファイルサイズ無制限(サーバーライセンス) |
| 料金の目安 | 月19,800円〜(1TB・年契約・税込、初期16,500円〜) | 月12,000円〜(ASP・税別、初期50,000円) | ユーザー単価900〜1,000円/月(契約総額は要お問い合わせ) | 月33,000円〜(500GB・税込、初期55,000円〜) | 月25,000円〜(300GB・ユーザー数無制限、初期25,000円) | 月15,000円〜(1GB・税別、初期はWeb申込で無料) | 月9,900円/10ID〜(無制限は60,000円〜、税別、初期0円) | 月2,750円〜(税込、初期0円) | 月25,520円〜(1TB・1年契約・税込) | 月13,200円〜(200GB・税込、初期0円) | 月12,000円〜(1GB・容量課金、初期30,000円) | 月3,000円〜(税抜・ユーザー数帯別、初期20,000円) | 月7,500円〜(送信数ベース) | 要お問い合わせ(公式サイトでは料金非掲載) |
| セキュリティ機能 | AES256暗号化・二要素認証・共有リンク有効期限/パスワード・DL回数制限(プロ) | AES暗号化・上長承認・DLURL配信停止(誤送信対策)・ウイルスチェック | AES暗号化・承認機能・OTP認証・送信取消・ウイルスチェック | AES256暗号化・上長承認・ウイルスチェック・ログ管理 | AES256暗号化・二要素認証・共有リンク有効期限/DL回数/パスワード | TLS暗号化・上長承認・送信取消・パスワード/IP制限・アクセス期限 | 暗号化・共有リンクDL回数/有効期限・ランサムウェア対策・ウイルスチェック | AES256暗号化・二段階認証・共有リンク有効期限・ランサムウェア検知 | AES256暗号化・二要素認証・共有リンク・遠隔削除 | AES256暗号化・二段階認証・共有リンク有効期限/パスワード・緊急停止 | 暗号化・上長承認・DLURLパスワード/有効期限・ウイルススキャン | 通信暗号化・ウイルスチェック・送信承認(プロ以上)・DLパスワード | データ暗号化・誤送信対策・自動ファイル削除・ウイルスチェック | 脱PPAP・誤送信対策(承認)・ウイルススキャン・サーバー残置なし |
| アクセスログ・権限管理 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | △(上位プランで対応) | ● | ● |
| 認証取得 | ISO27001(ISMS) | ISO27017・ISMS・Pマーク | ISO27001・27017・27018/ISMAP/PCI DSS | ISMAP登録・ISO27001 | ISO27001・27017・27701 | Pマーク/ASP・SaaS認定 | ISO27001・27017/JIIMA | ISO27001・27017 | ISO27001(国内DC) | ISO27001・27017・27701 | ISO27001・27017/ISMAP | — | — | — |
| おすすめの企業・用途 | ユーザー数無制限・低コストでPPAP脱却したい中小企業(契約容量1TB〜3TB) | 上長承認・監査ログで企業間ファイル授受を統制したい企業 | 金融など機密情報の社外授受を高セキュリティで行いたい企業 | 大容量転送とファイルサーバー化を両立したい企業 | 容量課金で全社利用し社外共有も安全に行いたい企業 | 大企業規模で上長承認付きの社外送受信をしたい企業 | ファイルサーバーをクラウド化しつつ社外共有もしたい企業 | 低コストで国産・安全な社外共有を始めたい中小企業(契約容量100GB〜5TB) | 容量課金でファイルサーバー移行+社外共有したい企業(契約容量1TB〜) | ユーザー数無制限で手軽に社外送受信したい中小企業・自治体(契約容量200GB〜) | 官公庁水準のセキュリティでPPAP脱却したい企業(契約容量1GB〜) | 統制の強度をプランで選びたい法人 | 送信頻度ベースで大容量・機密ファイルを送りたい企業 | ユーザー数・ファイルサイズ無制限でメール連携送信したい大企業 |
| 詳細情報 | オンライン相談を予約 | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
※2026年10月時点の各社公式情報等に基づく目安です。料金は各社で税込・税別の表記が異なります。送信容量・機能・認証の最新情報は各社公式ページでご確認ください。公開されていない料金は「要お問い合わせ」と記載しています。
法人向け(大容量データの送信・外部共有)の比較
| サービス名 | DirectCloud(ダイレクトクラウド) | Fleekdrive | Box | Dropbox Business | Google Workspace(Google Drive) | OneDrive for Business(Microsoft 365) | DIRECT!EXTREME(ダイレクトエクストリーム) | グローバルセキュアデータ転送サービス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 送信できる容量(1回の上限) | 共有リンクで1ファイル最大60GB(プランにより10〜60GB) | 1ファイル最大40GB | 1ファイル最大5GB〜500GB(プラン別) | 大容量転送 100GB(Enterprise 250GB) | 1ファイル最大5TB | 1ファイル最大250GB(ブラウザ経由)/デスクトップアプリは20GB | 1ファイル最大2TB | 転送容量制限なし(1送信 0.5GB〜1,000GB) |
| 料金の目安 | 月44,000円〜(500GB・税別、初期0円)/Team Business 980円/ユーザー | 月600円/ユーザー〜(最低10ユーザー・税別、初期0円) | 要お問い合わせ(円建ての月額は公式サイト非掲載) | Standard 月1,500円/ユーザー〜(年払い) | 月800円/ユーザー〜(年間プラン・税別) | 月1,049円/ユーザー〜(Business Basic・年払い) | 要お問い合わせ(公式サイトでは料金非掲載) | 月30,000円〜(最少2ユーザー・0.5GB) |
| セキュリティ機能 | AES256暗号化・DRM・上長承認・ランサムウェア対策・ウイルスチェック | AES256暗号化・承認ワークフロー・PPAP対策・ウイルスチェック | AES256暗号化・Box Shield(DLP)・共有リンク制御・FIPS 140-2 | AES256暗号化・ランサムウェア検知(Advanced〜)・Rewind復元 | 暗号化・DLP(Enterprise)・外部共有制御・2段階認証 | BitLocker暗号化・DLP・共有リンク有効期限・条件付きアクセス | SSL/TLS・AES暗号化・国内保管(独自UDP高速転送) | 秘密分散(復元困難化)・HTTPS・複数クラウド分散・IP/MAC認証 |
| アクセスログ・権限管理 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | △(IP・MAC認証中心) |
| 認証取得 | ISO27001・27017/Pマーク | ISO27001・27017 | ISMAP・FIPS 140-2・PCI DSS | ISO27001・27017・27018/ISMAP/SOC | ISO27001・27017・27018/SOC | ISO27001/SOC/ISMAP | — | — |
| おすすめの企業・用途 | 大容量・高速転送とガバナンスを両立したい企業 | 大容量共有とワークフロー自動化をしたい企業 | 容量無制限で大容量共有・AI活用したいグローバル企業 | 大容量転送と同期を世界拠点で使いたい企業 | Google Driveで大容量共有+共同編集したい企業(容量30GB〜5TB/ユーザー) | Microsoft 365と一体で大容量共有したい企業(容量1TB/ユーザー〜) | 数TB級の超大容量を高速転送したい企業(動画・CAD等) | 容量無制限かつ高セキュリティで大容量転送したい企業 |
| 詳細情報 | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | 公式サイト | 公式サイト |
※2026年10月時点の各社公式情報等に基づく目安です。料金は各社で税込・税別の表記が異なります。送信容量・機能・認証の最新情報は各社公式ページでご確認ください。公開されていない料金は「要お問い合わせ」と記載しています。
大容量ファイル送信サービスの個別紹介
ここからは、各サービスの提供元・特徴・セキュリティ機能を紹介します。資料請求や導入検討の判断材料としてご覧ください。
無料で手軽に送れるサービス
まずは、会員登録なし・軽量な登録でブラウザから送れる無料系のサービスです。
1. データ便(株式会社ファルコ)

データ便は、株式会社ファルコが2004年から運営する無料中心のファイル転送サービスです。メール添付では送れない大容量ファイルを、ブラウザからアップロードし、発行されたダウンロードURLで相手に渡せます。
料金は、会員登録なしで500MB〜2GBを送れるライトプランと、無料会員登録で2GB〜5GBに広がるフリープランが無料で用意されています。有料のビジネスプランは月額330円・550円で、容量無制限・保存最大30日まで使えます。550円のプランでは、相手からファイルを回収できる受取BOX機能(1回最大5GB)も利用できます。
パスワード付与やダウンロード通知といった基本的な受け渡し機能は備えますが、承認フローや詳細な操作ログなど法人の統制機能は限定的です。少人数での常用や、脱PPAPの手軽な受け渡し手段として検討しやすいサービスといえます。
2. GigaFile便(株式会社ギガファイル)

会員登録なしで、ブラウザにファイルをドラッグ&ドロップするだけで送れるのがGigaFile便です。株式会社ギガファイルが運営し、送る側・受け取る側とも登録が不要なため、取引先に使い方の負担をかけにくいのが利点です。
最大の特徴は、無料で1ファイル最大300GB・個数無制限まで送れる容量の大きさです。保存期間は3日から100日まで選べ、動画やデザインデータなど特に重いファイルの受け渡しに向きます。無料運営は広告収益によるもので、2026年1月からは広告を非表示にできる有料プラン(任意)も追加されました。
一方で、誤送信対策・承認フロー・アクセスログといった法人の機密データ送信に必要な機能や、セキュリティ認証の公式な訴求は確認できません。業務で使う場合は、送るデータの機密度と社内ルールを確認したうえで判断するのが安全です。
3. firestorage(ロジックファクトリー株式会社)

ロジックファクトリー株式会社が提供するfirestorageは、容量無制限で使えるオンラインストレージ兼ファイル転送サービスです。送る・受け取る・見せる・集めるの4つの機能を備え、無料でもブラウザから大容量ファイルを受け渡しできます。
無料の手軽さに加え、法人向けの「firestorage Biz」を用意している点が他の無料サービスとの違いです。月額54,780円〜120,780円(税込)でストレージは1TB〜18TB、1ファイル10GBまで送れ、管理者画面・全ユーザーのアクセスログ・固定IPアクセス制限(上位プラン)といった統制機能を追加できます。
データ保護にはRAID 6による冗長化を採用し、法人プランは全プランで電話・メールサポートに対応します。無料で手軽に送りたい用途と、ログや権限管理を求める業務用途の両方を一つのサービスで賄いたい企業が候補にできます。
4. tenpu(株式会社イノベーター・ジャパン)

広告を表示しないシンプルな画面で送受信できることを掲げるのがtenpuです。株式会社イノベーター・ジャパンが運営し、クリエイターや制作会社での利用を中心に訴求しています。無料サービスにありがちな広告がなく、取引先に渡すときの体裁を保ちやすいのが特徴です。
無料でブラウザから送れるほか、法人向けの「tenpu Business」はアカウント数・送信回数がいずれも無制限で、1回あたり最大1,000ファイル・20GBまで送れます。ダウンロード期間を無期限に設定できるため、受信側が都合のよいタイミングで受け取れます。
チームで日常的にファイルを送る制作現場など、送信回数を気にせず使いたい用途に向きます。詳細な料金やセキュリティ機能は公式サイトで確認したうえで検討するとよいでしょう。
5. おくりん坊(ビットパーク株式会社)

おくりん坊は、ビットパーク株式会社が2009年頃から提供している無料中心のファイル転送サービスです。長く使われてきた老舗のサービスで、会員登録なしでもブラウザから大容量ファイルを送れます。
送信できる容量は、ログインなしで1回500MB、無料会員登録で2GBまでに広がり、ファイルの保存期間は最大7日間です。ダウンロードパスワードの設定など、受け渡しに必要な基本機能を備えます。
法人向けには有料の「おくりん坊BIZ」も用意されています。無料の手軽さを保ちつつ法人運用に向けた管理機能を求める場合の選択肢で、料金や機能の詳細は公式サイトで確認できます。
法人向け(セキュリティ・内部統制重視)
続いて、暗号化・アクセスログ・承認フローなどを備え、機密ファイルの授受やPPAP代替に向く法人向けのサービスです。
6. ABLENETストレージ(株式会社ケイアンドケイコーポレーション)

株式会社ケイアンドケイコーポレーションが「ABLENET」ブランドで展開する、法人向けのクラウドストレージです。2025年12月に提供を開始したサービスで、WindowsのエクスプローラーやMacのFinderから仮想ドライブとしてアクセスでき、使い慣れた操作のままファイルを共有・管理できます。
料金は利用人数ではなく容量で決まる容量課金制で、ベーシックプラン(1TB)は初期費用16,500円・月額22,000円(1年契約なら月額換算19,800円、いずれも税込)でユーザー数は無制限です。社員や取引先が増えても、容量を追加しない限り費用は変わりません。
セキュリティ面はAES256ビット暗号化・二要素認証を備え、データは国内に保管されます。ファイルを添付せず共有リンクを渡す方式でPPAP対策にも使え、10日間の無料トライアル(機能制限なし・クレジットカード情報不要)で試せます。
7. GigaCC(日本ワムネット株式会社)

日本ワムネット株式会社が2002年から20年以上提供してきた、企業間のファイル転送・共有に特化した法人向けサービスです。サービス開発からデータセンター、導入後のサポートまでを国内で完結する純国産を掲げています。
用途別に3つの製品があり、汎用のGigaCC ASP、転送に特化したGigaCC OKURN、共有に特化したGigaCC SHARERNから選べます。初期費用は3製品共通で50,000円、月額はASPが10ID 12,000円から、OKURNが10ID・5GB 24,500円から(いずれも税別)です。
送信前の上長承認、ダウンロードURLの配信停止、送信済みファイルの自動削除など、誤送信や情報漏えいを抑える機能群を備えます。累計1,000社以上の導入実績があり、14日間の無料トライアルで全機能を試せます。
8. クリプト便(NRIセキュアテクノロジーズ株式会社)

情報セキュリティ専門企業のNRIセキュアテクノロジーズ株式会社が開発・運用する、機密情報の受け渡しに特化したファイル交換サービスです。メール感覚で社外へ送る「ファイル送受信」と、社外と中長期で共有する「ファイル共有」の2つの機能を持ちます。
事前・事後の承認機能、IPアドレス制限、送信先の許可制限、詳細なログ取得など、誤送信や持ち出しといった人的リスクを抑える統制機能を備えます。通信はTLS、ファイルはAES暗号化で国内データセンターに保管し、ISO/IEC 27001・27017・27018やPCI DSSに対応、ISMAPクラウドサービスリストにも登録されています。
料金は1ユーザーあたりの月額で、スタンダードプランは900円/ユーザー・月です。初期費用の金額は公開されていないため、詳細は公式サイトでご確認ください。金融機関を中心に導入され、1か月の無料トライアルで試せます。
9. Smooth File(株式会社CYLLENGE)

大容量ファイルの転送とファイル共有を1つで担う法人向けオンラインストレージが、株式会社CYLLENGEの「Smooth File」です。1回あたり最大15GBのファイル転送に対応し、社内外の共有やファイルサーバーのクラウド化まで用途を広げられます。
ユーザー数無制限プランは容量で課金される体系で、500GBプランは初期費用55,000円・月額33,000円(税込)、アカウント数は無制限です。全社員が使っても人数で料金が増えず、最低利用期間は12ヶ月です。
通信はSSL、保存データはAES-256で暗号化し、国内の関西・北陸2拠点のデータセンターで1日1回バックアップを取ります。ISMAP登録(CYLLENGEクラウド)やISO/IEC 27001を取得し、版管理機能で過去バージョンへ復元できます。
10. セキュアSAMBA(株式会社kubellストレージ)

社内ファイルサーバーのクラウド化を主な用途とする、株式会社kubellストレージの純国産クラウドストレージです。Windowsのエクスプローラー・デスクトップアプリ・ブラウザの3通りでアクセスでき、社外の取引先とはユーザーID未発行でもダウンロードリンクで共有できます。
有料プランは利用人数ではなくデータ容量で料金が決まる容量課金型で、ユーザー数は無制限です。初期費用25,000円・月額25,000円(300GB)から利用でき、2GBまでなら無期限・無料で使えるフリープランもあり、有料プランと機能差なく試せます。
AES256暗号化を施し、国内のAWS東京リージョンにデータを保管します。SAML認証・二要素認証・IPアドレス制限に対応し、ISO/IEC 27001・27017・27701を取得しています。導入社数は8,000社以上(2024年5月時点)、継続利用率は98%以上と公表されています。
11. Bizストレージ ファイルシェア(NTTドコモビジネス株式会社)

通信事業者であるNTTドコモビジネス株式会社(旧NTTコミュニケーションズ)が提供する、法人向けのファイル転送・オンラインストレージサービスです。社外への大容量ファイル送受信と社内外の共有フォルダー運用を1つで行え、専用ソフトを入れずWebブラウザーだけで使えます。
容量に応じた8段階のプランがあり、最小の1GBプランは月額15,000円(税別)・最大1,000ユーザーで、オンラインショップから申し込めば初期費用は無料です。最大1万ユーザーまで対応し、大企業の全社導入にも使えます。
送信前の上長承認、パスワードやIPアドレスによるダウンロード制限、送信取り消しなどの誤送信対策を備えます。国内の自社データセンターで関東・関西のディザスタリカバリー構成を採り、プライバシーマークを取得しています。2週間の無料トライアルで全機能を試せます。
12. Fileforce(ファイルフォース株式会社)

社内のファイルサーバーやNASをそのままクラウドへ移す「純国産クラウドファイルサーバー」です。ファイルフォース株式会社が提供し、エクスプローラー/Finderから使える「Fileforce Drive」とブラウザ用の「Web UI」の2つで、オンプレミスと同じ操作感とアクセス権限設計を保ったまま移行できます。
初期費用は全プラン0円で、ユーザー数無制限プランは1TBの月額60,000円から(税別・年契約)です。10ID単位のID課金プラン(9,900円/10ID)もあり、中小企業から1,000名以上の大規模組織まで対応します。
不審なプロセスを検知してデータへのアクセスを自動で遮断し、ワンクリックで影響ファイルを復旧するランサムウェア対策機能を搭載しています。バージョンは上書き保存から60日間保管します。ISO/IEC 27001・27017や電子帳簿保存法関連のJIIMA認証を取得し、30日間の無料トライアルを用意しています。
13. コワークストレージ(東日本電信電話株式会社)

NTT東日本(東日本電信電話株式会社)が中小企業向けに提供する、国産のクラウドストレージです。Windowsのファイルエクスプローラー上にドライブとしてマウントでき、従来のファイルサーバーやNASと同じ操作感で利用できます。
初期費用は全プラン0円で、月額は5ID・100GBのスタートプラン2,750円から、50ID・5TBのプロフェッショナルプラン39,600円まで5段階(いずれも税込)です。ID追加や容量追加はオプションで対応します。
不審なファイル操作を自動検知・遮断し、ワンクリックで復旧するランサムウェア対策機能を備えます。通信はSSL/TLS、保存データはAES256で暗号化し、国内データセンターに保管します。ISO/IEC 27001・27017を取得し、kintoneやMicrosoft 365、Teamsとも連携できます。
14. 使えるファイル箱(使えるねっと株式会社)

「社内のファイルサーバーをまるごとクラウドへ」を掲げる、使えるねっと株式会社の中小企業向けクラウドストレージです。Windowsのエクスプローラー/Mac Finderに統合される仮想ドライブ型で、ローカルのファイルサーバーと同じ操作感で扱えます。
料金は利用人数によらず容量で決まり、何人でアカウントを作ってもスタンダードプラン(1TB・1年契約)は月額23,200円(税込25,520円)で一律です。従業員が多い組織ほど、1人あたりの費用を抑えやすい設計です。
最大999世代のバージョン保持とバルクファイル復旧で、ランサムウェア被害や誤削除からの復旧に備えます。データは国内(長野)のISO27001認証データセンターに2拠点冗長化で保管し、AES256暗号化・二要素認証に対応しています。30日間の無料トライアル(クレジットカード情報不要)で試せます。
15. Everidays(株式会社yett)

株式会社yettが開発・運営する、国産の法人向けクラウドストレージです。エクスプローラーやFinderに似たドライブ型のUIで、ファイル共有・大容量ファイルの送受信・アクセス権限管理・操作ログ取得をまとめて扱えます。
初期費用は0円で、最小のスタータープラン(200GB)でもユーザー数は無制限、月額13,200円(税込)から利用できます。アカウント数ではなく契約容量で料金が決まるため、全従業員へ広げても人数で費用が増えません。年間契約なら10%割引です。
データは国内のMicrosoft Azureに保管し、ISO/IEC 27001・27017・27701を取得しています。SmartHRのアカウントや従業員・部門情報と連携できる「Everidays for SmartHR」も提供しています。支払情報の登録なしで全機能を最長1か月試せ、契約時はデータや設定をそのまま引き継げます。
16. PrimeDrive(ソフトバンク株式会社)

ソフトバンク株式会社が提供する、法人向けのオンラインストレージ/ファイル転送サービスです。大容量ファイルの受け渡しと社内外のファイル共有を安全に行うことを主眼とし、データはソフトバンクが運用する国内データセンターに保管されます。
料金は容量課金制で、1GB契約時は初期費用30,000円・月額12,000円から。契約容量の範囲内なら最大1万ユーザーまで追加料金なしで登録できます。容量は月単位で増減できます。
ダウンロードURLへのパスワード付与・有効期限設定・上長承認ワークフローにより、PPAPからの脱却や誤送信対策に使えます。操作ログは5年間保管し、発行済みリンクを一括無効化する緊急ロックも備えます。ISO/IEC 27001・27017を取得し、ISMAP(登録番号C22-0041-2)にも登録しています。30日間の無料トライアルがあります。
17. オフィス宅ふぁいる便(株式会社オージス総研)

大阪ガスグループの株式会社オージス総研が提供する、法人向けのファイル転送サービスです。2020年に終了した個人向けの「宅ふぁいる便」とは別に、法人の統制機能を備えて継続提供されており、Web申し込みで即日から利用を開始できます。
初期費用は全プラン共通で20,000円(税抜)、月額はスタンダードが3,000円から、プロフェッショナルが34,000円から(いずれも税抜・ユーザー数帯別)です。1回の送信容量は最大10GBです。
ウイルス自動チェックは全プラン標準で、プロフェッショナル以上はSAMLによるシングルサインオンと送信承認、エンタープライズは約5年間の送信ファイルアーカイブに対応するなど、情報統制の強度をプランで選べます。最長2か月の無料試用で検討できます。
18. SECURE DELIVER(富士フイルムビジネスイノベーション株式会社)

最大100GBまでの大容量ファイルを安全に送受信できる、富士フイルムビジネスイノベーション株式会社の法人向けクラウドサービスです。重要文書や画像・動画・CADデータ・検査データなどの受け渡しに使われます。
料金はID数ではなく送信数(通数)に応じた課金で、月75通のライトプラン7,500円から、月5,000通のエンタープライズプラン159,000円までです。200MB単位で通数をカウントするため、利用人数が多くても送信頻度が読めれば費用を見積もりやすくなります。
ウイルスチェック・データ暗号化・誤送信対策・監査ログ・自動ファイル削除といった統制機能を備えます。Microsoft Outlookとの連携もオプションで用意されており、最低利用期間は6〜12か月です。
19. eTransporter(株式会社NSD)

メールと連携して大容量ファイルを送受信できる、株式会社NSDの法人向けファイル転送システムです。メール添付の代わりにダウンロードURLを送る脱PPAP運用に対応し、サーバーにファイルを残さない仕組みで情報漏えいを抑えます。
誤送信を防ぐセルフチェックや送信承認、操作記録・監査、ウイルススキャンなどを備えます。サーバーライセンス方式のため、ユーザー数や送受信するファイルサイズに制限がありません。クラウド版とオンプレミス版から選べます。
金融・製造・官公庁など大企業への導入実績があり、10年以上の稼働実績を公式サイトで訴求しています。月額料金は公式サイトに掲載されていないため、詳細は公式サイトでご確認ください。
法人向け(大容量データの送信・外部共有)
最後に、数十GB以上の大容量データを1回で送る・外部共有することに強みを持つ法人向けのサービスです。転送速度に特化したサービスと、大容量の保管を兼ねる汎用ストレージの両方を含みます。
20. DirectCloud(株式会社ダイレクトクラウド)

国産の法人向けクラウドストレージ「DirectCloud」は、株式会社ダイレクトクラウドが2015年から提供しています。ファイルサーバーの移行から大容量ファイル転送、承認ワークフローまでを一つにまとめ、ガバナンスを効かせたファイル管理を行えます。
Amazon S3とCloudFrontを組み合わせた構成で、共有リンクから1ファイル最大60GB(Enterpriseプラン)まで高速に転送できます。Standard〜Enterprise Plusはユーザー数無制限の容量課金制で、全社利用でも人数で費用が増えません。
Standardは初期費用0円・月額44,000円/500GB(税抜)で、少人数向けには1ユーザー980円(税別・10ユーザー〜)のTeam Businessもあります。
データは国内のAWS東京リージョンに保管し、ISO/IEC 27001・27017とプライバシーマークを取得しています。DRMによるファイル暗号化や250種類以上の操作ログで持ち出しを統制でき、14日間の無料トライアルで試せます。
21. Fleekdrive(株式会社Fleekdrive)

Fleekdriveは、東証プライム上場のシステム開発会社ソルクシーズから分社化した株式会社Fleekdriveが提供する、企業向けのオンラインストレージです。ファイル共有に加え、共同編集やワークフローによる業務自動化まで一体で扱えます。
1ファイルあたり最大40GBまで送受信でき、メール添付の代替やPPAP対策に使えます。料金は月額600円/ユーザー(Team、税抜)からで、いずれのプランも最低10ユーザーからの契約です。ストレージはプランに応じてユーザー数×10GB〜200GBになります。
基盤にはAWSを採用し、データを国内3か所に分散して保管します。ISO/IEC 27001・27017を取得し、全操作の監査証跡を過去5年分蓄積します。三井住友信託銀行など金融機関の導入実績があり、30日間の無料トライアルを用意しています。
22. Box(株式会社Box Japan)

Boxは、ファイル共有・コンテンツ管理・ワークフローを単一基盤で提供するクラウドコンテンツ管理サービスです。米国のBox, Inc.が開発し、国内では株式会社Box Japanが提供・サポートを担います。
Businessプラン以上はストレージ容量が無制限で、1ファイルのアップロード上限はプランに応じて5GBから500GBまで広がります。1,500以上の外部アプリと連携でき、生成AIのBox AIも組み込まれています。日本語の公式料金ページに円建ての月額は掲載されていないため、料金は要問い合わせです。
すべてのファイルを保管時・転送時にAES256ビットで暗号化し、7段階の権限設定やBox Shield・Box Governanceで情報を統制できます。政府情報システム向けのISMAPにも準拠しています。法人向けプランは14日間の無料トライアルで試せます。
23. Dropbox Business(Dropbox Japan株式会社)

世界で575,000以上のチームが利用するとされる法人向けクラウドストレージが、Dropbox, Inc.の「Dropbox Business」です。日本ではDropbox Japan株式会社が提供し、ファイルの保存・同期・共有・共同編集をまとめて行えます。
大容量ファイル転送はStandard・Advancedで100GB、Enterpriseで250GBまで対応します。料金はStandardが年払いで月額1,500円/ユーザー(月払いは1,800円)、Advancedが年払いで月額2,400円/ユーザー(最低3ユーザー)、Enterpriseは要問い合わせです。
保存時はAES256ビット、通信時はSSL/TLSで暗号化し、ISO/IEC 27001・27017・27018やSOC、ISMAP登録に対応します。Advanced以上はランサムウェア検知を備え、Rewind機能で特定時点まで状態を戻せます。30日間の無料トライアルも用意されています。
24. Google Workspace(グーグル合同会社)

Google Workspaceは、グーグル合同会社が提供する法人向けグループウェアで、クラウドストレージのGoogle Driveを含みます。ブラウザやアプリからファイルを保管・共有し、ドキュメントやスプレッドシートをリアルタイムで共同編集できます。
ストレージは契約容量を組織全体で融通するプールストレージ方式で、1ユーザーあたりBusiness Starter 30GB・Standard 2TB・Plus 5TB(年間プラン・税別で月額800円・1,600円・2,500円)です。Officeファイルや動画など、1ファイル最大5TBまで保存できます。
生成AIのGeminiを全有料プランに標準搭載し、ISO/IEC 27001・27017・27018・27701やSOC 2、ISMAPに対応します。上位プランではVaultやDLPも利用できます。法人プランは14日間(最大10ユーザー、支払い情報の登録が必要)試せます。
25. OneDrive for Business(日本マイクロソフト株式会社)

Microsoft 365を契約すると使えるファイルストレージが、OneDrive for Businessです。国内提供は日本マイクロソフト株式会社が担い、Word・Excel・PowerPointの共同編集とファイルの保管・共有を同じスイートの中で行えます。
ストレージは1ユーザーあたり1TBが基本で、E3・E5など上位プランでは最大5TBまで拡張できます。料金はMicrosoft 365 Business Basicが年間契約で月額1,049円/ユーザー(月間契約は1,259円、いずれも税抜)からです。
保存時はBitLocker、通信時はTLSで暗号化し、DLP・監査ログ・Entra IDの条件付きアクセスでアクセスを制御できます。ISO/IEC 27001やSOC、ISMAPに対応しています。生成AIのCopilotとも連携し、30日間の無料試用を利用できます。
26. DIRECT!EXTREME(日本ワムネット株式会社)

巨大ファイルの高速転送に特化した法人向けサービスが、日本ワムネット株式会社の「DIRECT!EXTREME」です。本記事で紹介したGigaCCと同じ会社が、容量・速度を重視する用途向けに提供しています。
最大の特徴は、1ファイル最大2TBの超大容量転送に対応する点です。独自のUDPプロトコルによる高速モードと逐次転送(on-the-fly)を組み合わせ、専用線に頼らず動画・CAD・検査データといった巨大ファイルを高速に送受信できます。送受信の自動化にも対応します。
通信はSSL/TLS、データはAESで暗号化し、データ保管を国内に限定しています。約20年のファイル転送の運用実績を訴求するサービスです。料金プランは公式サイトに価格の明示がないため、詳細は公式サイトで確認してください。
27. グローバルセキュアデータ転送サービス(株式会社日立システムズエンジニアリングサービス)

ファイルを暗号化するのではなく「秘密分散技術」で守るのが、株式会社日立システムズエンジニアリングサービスの「グローバルセキュアデータ転送サービス」です。データを意味のない複数のピースに分割し、複数のクラウドに分散して保管します。
1回の送信容量に制限がなく(上限はPCのディスク容量)、多重化送信により専用線より低コストで大容量データを転送できます。通信エラー時は該当するピースだけを自動で再送します。容量は1送信あたり0.5GBから1,000GBまでのラダー制で設定します。
セキュリティは秘密分散に加え、HTTPS通信・MACアドレス認証・グローバルIPアドレス制限を組み合わせます。基本料金は月額30,000円から(最少構成は2ユーザー・1送信0.5GB)で、最低利用期間は12か月です。
社外へ安全に送るための注意点とPPAP脱却
ここからは、サービス選びとあわせて押さえておきたい、社外へ安全にファイルを送るための運用上の注意点を解説します。
パスワード別送(PPAP)の限界と代替手段
PPAPは、パスワード付きZIPファイルをメールで送り、そのパスワードを同じメール経路で別送する方式を指します。かつては広く使われていましたが、同じ経路でパスワードを送るため盗聴時に無力で、ウイルスチェックをすり抜ける経路にもなるとして、現在は見直しが進んでいます。
政府もこの方式を廃止しています。2020年11月、当時のデジタル改革担当大臣が記者会見で、内閣府・内閣官房において自動暗号化ZIPファイルの送付を同月26日に廃止すると表明し、その理由を次のように述べています。
内閣府、内閣官房で採用していたZIPファイル送付と同じ経路でパスワードを自動で送る方式は、セキュリティ対策の観点からも、受け取る側の利便性の観点からも、適切なものではないと考えています。
出典:平井大臣記者会見要旨 令和2年11月24日|内閣府
この方針は民間にも影響があると説明されており、取引先の方針でPPAPが使えなくなる動きも広がっています。代替手段としては、本記事で紹介したような、ダウンロードリンクを発行し、パスワードを別の連絡手段(電話・チャットなど)で伝えられるファイル送信サービスが現実的です。相手に負担をかけずに移行するには、受信側が会員登録なしにブラウザだけで受け取れるサービスを選ぶとスムーズです。
誤送信・ダウンロード期限切れ・受信側のつまずきを防ぐ運用
ファイル送信で起きやすいトラブルは、宛先の誤りによる誤送信、ダウンロード期限が切れて相手が受け取れない、相手が操作に迷う、の3つです。いずれも運用の工夫とサービスの機能で防げます。
誤送信は、送信前に上長の承認を挟むワークフローや、送信先を限定する機能で抑えられます。ダウンロード通知を使えば相手が受け取ったかを確認でき、期限や回数の設定で情報の残存リスクを下げられます。相手がつまずかないよう、受け取り方法を事前に一言添えておくと問い合わせも減ります。
社内ルール・送信許可の確認とウイルス対策
外部へのファイル送信は、自社の情報管理ルールの範囲内で行います。利用してよいサービス、送ってよいデータの種類、承認が必要な場面を社内で明確にしておくと、担当者ごとの判断のばらつきを防げます。
送るファイル自体のウイルスチェックも欠かせません。アップロード時にウイルススキャンを行うサービスを選べば、相手にマルウェアを渡してしまうリスクを下げられます。送信の記録が残るサービスであれば、万一の際にも経緯を追えます。
まとめ
大容量ファイルを社外へ送る手段は、無料で手軽に送れるサービスから、セキュリティと内部統制を重視した法人向け、大容量・高速転送に強い法人向けまで幅があります。選ぶ際は、送るファイルの容量と転送速度、暗号化やアクセスログなどのセキュリティ機能、料金体系、送り手と受け手の使いやすさ、サポート体制を自社の基準で見比べることが大切です。
機密性の高いデータを扱うなら、ログや権限管理を備えた法人向けサービスを軸に検討し、PPAPからの移行もあわせて進めるとよいでしょう。自社に合うサービスを効率的に見つけるために、気になるサービスの資料をまとめて取り寄せ、条件を並べて比較することをおすすめします。
よくある質問(FAQ)
Q. 大容量ファイル送信サービスとは何ですか?
A. 大容量ファイル送信サービスとは、メールに添付できないほど大きなファイルを、クラウド上にアップロードしてダウンロードリンクで社外に届けるサービスです。会員登録なしで手軽に使える無料の転送型から、暗号化・アクセスログ・承認フローを備えた法人向けまで幅があり、送るデータの容量や機密度に応じて選びます。
Q. GmailやOutlookで大きいファイルが送れないときはどうすればよいですか?
A. GmailやOutlookで送れない大きなファイルは、大容量ファイル送信サービスやクラウドストレージでダウンロードリンクを発行して送るのが確実です。個人用のGmailでは添付ファイルの上限が25MBで、これを超えると自動的にGoogleドライブのリンクに切り替わります(法人向けのGoogle Workspaceは管理者が上限を設定します)。
数百MBから数GBのファイルを届けるなら、ファイル送信サービスを使うほうが相手のメールボックスも圧迫しません。
Q. 無料の大容量ファイル送信サービスを業務で使っても大丈夫ですか?
A. 無料の大容量ファイル送信サービスを業務で使ってよいかは、送るデータの機密度と自社のルールで判断するのが基本です。機密性の低いファイルを一度だけ送る程度なら無料でも十分役立ちますが、多くの無料サービスはアクセスログが残らず、保存場所の管理もできないため、社外秘や個人情報を含むファイルには向きません。判断に迷うデータは、ログと権限管理を備えた法人向けサービスに寄せるのが無難です。
Q. PPAP(パスワード付きZIP)の代わりには何を使えばよいですか?
A. PPAPの代替には、ダウンロードリンクを発行し、パスワードを電話やチャットなど別の手段で伝えられるファイル送信サービスが現実的です。政府も2020年11月に内閣府・内閣官房で自動暗号化ZIPファイルの送付を廃止しており、同じ経路でパスワードを送る方式は見直しが進んでいます。相手に負担をかけずに移行するには、受信側が会員登録なしにブラウザだけで受け取れるサービスを選ぶとスムーズです。
Q. 大容量ファイル送信サービスは受け取る相手に会員登録が必要ですか?
A. 大容量ファイル送信サービスの多くは、受け取る側は会員登録なしで、送られてきたダウンロードリンクからブラウザだけでファイルを受け取れます。ただしサービスによっては受信側にも登録や専用ソフトを求める場合があるため、取引先に負担をかけたくないなら、受信側の操作が少ないサービスを選ぶとやりとりがスムーズです。
Q. 大容量ファイル送信サービスではどのくらいの容量まで送れますか?
A. 大容量ファイル送信サービスで送れる容量は、サービスやプランによって数GBから数十GB、2TB規模まで幅があります。無料の転送サービスでも1ファイル数百GBまで送れるものがある一方、法人向けは容量に加えて暗号化やログ管理を重視します。自社が実際に送るファイルの大きさに上限が足りるかを、本記事の比較表で確認してください。
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MCB FinTechカタログでは、決済・金融・バックオフィス領域の法人向けサービスを課題別に探し、気になるサービスの資料をまとめて請求できます。クラウドストレージのほかの課題も、あわせてご確認ください。
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マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト
松嶋真倫
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。

















