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企業のSNS炎上事例一覧|炎上した企業と火種の型・原因・対策まで解説

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SNS投稿監視ツール比較表(2026年版)

同業他社のSNS炎上がニュースになるたびに、「自社は大丈夫だろうか」と不安を感じていませんか。

炎上とは、企業の投稿や商品対応などをきっかけに、SNS上で批判的な反応が短時間に集中し、多くの人の目に触れる状態を指します。実際にどの企業が・何をして・なぜ燃えたのかを具体的に知っておくことは、自社のリスクを見極める第一歩になります。

本記事では、公式アカウントの投稿・従業員の迷惑動画・広告表現・商品対応など、火種の「型」ごとに企業のSNS炎上事例を一覧で整理します。そのうえで、自社が危ない型の見分け方、予防と早期検知の体制づくりまで解説します。

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【一覧表】企業のSNS炎上事例まとめ

まずは、本記事で取り上げる企業のSNS炎上事例を一覧で整理します。火種の型ごとに、企業・時期・炎上の内容・その後の結末を俯瞰できます。各事例の詳細と出典は、この後の型別セクションで一件ずつ紹介します。

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企業(運営会社)アサヒビール日本郵政すかいらーくHD(しゃぶ葉)ドミノ・ピザ ジャパンあきんどスシローはま寿司(ゼンショーHD)東洋水産(赤いきつね)チロルチョコ(松尾製菓)アニメイト
時期2024年10月2025年3月2024年2月2024年2月2023年1月2026年5月2025年2月2024年11月2026年4月
火種の型公式アカウントの不適切投稿公式アカウントの不適切投稿(動画)従業員・来店客の迷惑動画従業員・来店客の迷惑動画従業員・来店客の迷惑動画従業員・来店客の迷惑動画広告・CM表現商品・サービス対応エイプリルフール企画
その後・結末「配慮に欠けた表現」として謝罪し投稿を削除翌日に動画を削除し謝罪経緯を説明し謝罪当該アルバイトを解雇し法的措置を検討衛生対応と法的措置を公表し沈静化「到底容認できない」と対処、投稿者は逮捕公式には謝罪・取り下げをせず賛否が長期化調査結果を説明し沈静化、対応に称賛同日に投稿を削除し謝罪

企業のSNS炎上事例【火種の型別】

ここからは、火種の型ごとに企業のSNS炎上事例を紹介します。どんな投稿・対応が批判を集め、その後どう収束したのかを、事例ごとに具体的に見ていきます。

公式アカウントの不適切投稿による炎上

企業の公式SNSアカウントの投稿そのものが批判を集める型です。話題の芸能ニュースへの便乗や、配慮を欠いた表現が火種になります。

アサヒビールは2024年10月、公式X(旧Twitter)で、King & Princeのメンバー脱退発表を想起させる「縦読み」のネタ投稿を行いました。各行の先頭の文字をつなげると別の意味が浮かぶ仕掛けで、ファンから「悪趣味」と批判が集まりました。

同社は10月3日に「配慮に欠けた表現」だったとして謝罪し、投稿を削除しています。他社(芸能人)の話題に便乗したことが火種となった、公式アカウント運用の典型例です。

日本郵政は2025年3月、公式Xで「絶対にすっぴんを見られたくない女VSサインをもらわなければいけない配達員」というコメディ動画を公開し、「女性をばかにしている」といった批判を受けました。同社は翌日に動画を削除して謝罪し、再発防止に取り組む姿勢を表明しています。SNS向けの動画コンテンツが、意図せず特定の層への配慮を欠くと受け取られた事例です。

出典・参考資料(2件)

従業員・来店客による迷惑動画での炎上

店舗の従業員や来店客が撮影した迷惑動画がSNSで拡散する型です。飲食チェーンを中心に、衛生面への不信が短時間で広がります。

すかいらーくホールディングスが運営する「しゃぶ葉」では2024年2月、アルバイトが他のアルバイトの口にホイップクリームを流し込む動画が拡散しました。同社は「閉店後に破棄予定のホイップクリームを用いた行為だった」と説明し、謝罪しています。従業員による、いわゆるバイトテロの一例です。

ドミノ・ピザ ジャパンでも2024年2月、尼崎店のアルバイトが鼻をほじった指をピザ生地にこすり付けた動画を投稿し、批判が拡大しました。同社は就業規則に則った処分と厳正な法的措置の検討を発表し、当該アルバイト従業員は解雇されています。

従業員ではなく来店客の迷惑行為が火種になるケースもあります。あきんどスシローでは2023年1月、来店客が醤油差しの注ぎ口や湯呑を舐める動画がSNSで拡散し、「寿司テロ」として批判が広がりました。同社は衛生対応を実施したうえで、当該行為への対処方針を次のように公表しています。

このような行為は、お客さまへ安全・安心な「おすし」を提供する上で、お客さまとの信頼関係を損なう重大な事案であると重く受け止めており(中略)早急に警察と相談させていただきながら刑事民事の両面から厳正に対処してまいります。

出典:SNSで拡散されたスシロー店舗での迷惑行為について|あきんどスシロー(2023年1月30日)

より新しい例では、はま寿司(ゼンショーホールディングス)で2026年5月、来店客がレーン上の寿司に洗剤とみられる液体をかける動画がTikTokに投稿され、拡散しました。運営会社は「到底容認できない」「厳正な姿勢で対処する」と回答し、投稿した男は逮捕されています。従業員か来店客かを問わず、店舗で撮影された迷惑動画は衛生面への不信に直結する点が共通しています。

出典・参考資料(3件)

広告・CM表現による炎上

広告やWeb CMの表現が「不快」「差別的」と受け取られて批判を集める型です。表現の意図と受け手の解釈がずれると火種になります。

東洋水産は2025年2月、「赤いきつね」のWeb限定アニメCMを公開したところ、「描写が性的だ」「女性蔑視ではないか」といった批判が拡大しました。同社は表立ってコメントを出さず、動画も取り下げませんでした。

制作を担った会社が「生成AIは一切使わずクリエイターの手作業で制作した」とXで説明したほか、他企業が東洋水産のアカウントをフォローして「連帯」を示したことが新たな賛否を呼び、議論が長期化しました。謝罪も取り下げもしない対応が、必ずしも早期の沈静化につながらないことを示す事例です。

出典・参考資料(1件)

商品・サービス対応による炎上

商品への苦情やトラブルの投稿がきっかけになる型です。事実確認の前に拡散するため、企業側の対応の巧拙が結末を大きく左右します。

チロルチョコ(松尾製菓)では2024年11月、「チロルチョコに虫が混入していた」とする写真・動画がXで拡散し、2,000万表示を超える騒ぎになりました。同社は同日夜に一次対応を行いました。

翌日には「投稿された商品は季節商品で今年は未発売のため、昨年以前の商品と推察される」「最近購入したという事実は誤認である」「自宅での長期保管中に発生したものとみられる」との調査結果を説明しました。

事実にもとづいた冷静で迅速な説明に対しては、むしろ称賛の声が集まりました。事実誤認による炎上を、丁寧な調査と説明で沈静化させた事例です。

出典・参考資料(1件)

エイプリルフール等の企画による炎上

エイプリルフールやキャンペーンなど、遊び心のある企画が裏目に出る型です。狙ったユーモアが特定の層への決めつけと受け取られると批判を招きます。

アニメイトは2026年4月1日、エイプリルフール企画として架空の乙女ゲーム「Unlimited Mates 〜∞のエンディング〜」を発表しました。「BL展開などなんでもあり」とする内容が、「乙女ゲームにBLを混ぜるな」「女性オタク=BL好きという決めつけだ」といった批判を集めました。

同社は同日、「内容に不適切かつ配慮を欠く表現が含まれていた」として投稿を削除し、謝罪しています。ファン層の受け止めを読み違えた企画投稿が火種になった、比較的新しい事例です。

出典・参考資料(1件)

自社が危ないのはどの型か

ここまでの事例を踏まえると、自社が炎上しやすい型は、事業の性質やSNSの使い方によって見当がつきます。

公式アカウントで時事ネタや話題への便乗を積極的に発信している企業は、アサヒビールや日本郵政のような「公式アカウントの不適切投稿」型のリスクが高くなります。店舗を持つ飲食・小売業は、しゃぶ葉やスシローのような従業員・来店客の迷惑動画型に注意が必要です。

テレビCMやWeb広告に力を入れる企業は赤いきつねのような広告表現型、消費者向けの商品を扱う企業はチロルチョコのような商品対応型のリスクを抱えます。エイプリルフールやキャンペーンなど遊び心のある企画を発信する企業は、アニメイトのような企画型にも注意が必要です。

店舗や消費者向け商品を持たないBtoB企業や、自治体・病院などの公的機関も例外ではありません。職員の私的アカウントでの不適切な発言や、公式アカウントの表現をめぐる炎上は、業種を問わず起こり得ます。

自社がどの型に当てはまるかを把握しておくと、後述する予防策や監視の設計で「特にどこを重点的に見るべきか」の優先順位を付けやすくなります。

SNS炎上が企業に与える影響

炎上を「一時的に騒がれるだけ」と軽視すると、事業への影響を見誤ります。ここでは、炎上が企業にもたらす具体的な影響を、実際の事例に照らして整理します。

まず、ブランドイメージの低下です。赤いきつねの事例のように、対応の方針が定まらないまま議論が長期化すると、商品や企業への評価が賛否に割れた状態が続きます。

次に、売上・不買につながる不信です。バイトテロや迷惑動画のように衛生面への不安を招くと、来店や購入をためらう消費者が生まれます。ドミノ・ピザのように解雇や法的措置に発展すれば、対応コストも無視できません。

近年は採用への影響も見過ごせません。求職者が応募前に企業名でSNSを検索することは珍しくなく、炎上の履歴が採用のハードルになる場合があります。SNS上の評判は、顧客だけでなく将来の従業員の目にも触れる点を踏まえておく必要があります。

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SNS炎上を防ぐ・早く気づく社内体制のつくり方

炎上は、投稿する前の「予防」と、燃え始めを早くつかむ「検知」の両輪で被害を抑えられます。ここからは、自社で整える社内体制の観点から解説します。

投稿前チェック体制と運用ルール

公式アカウントの投稿による炎上は、投稿前のダブルチェックで多くを防げます。アサヒビールやアニメイトの事例のように、担当者一人の感覚では気づきにくい「配慮の欠け」も、投稿前に複数人が別の視点で確認する体制があれば止められた可能性があります。

具体的には、時事ネタや他社・他者の話題への便乗は特に慎重に判断する、性別や属性への決めつけと受け取られる表現を避ける、といった運用ルール(SNSガイドライン)を明文化しておくことが有効です。

従業員のバイトテロ型に対しては、SNS投稿に関する就業規則やガイドラインの整備と、私的アカウントでの投稿を含めたリテラシー教育が予防の軸になります。「面白がって撮った動画が会社と本人の人生に何をもたらすか」を具体的な事例とともに伝えることが、抑止につながります。

ここで挙げた投稿前チェックや運用ルール、従業員教育を、実際に自社の体制へ落とし込むには何から手をつけるべきか迷うところです。炎上を防ぐためのチェックリストと、「教育・仕組み・監視」の観点で体制を組み立てる手順をまとめた資料もあわせて確認しておくと、自社の整備状況の抜けや優先順位を整理しやすくなります。

燃え始めを早く察知する(モニタリング)

どれだけ予防しても、来店客の迷惑動画や商品への事実誤認のように、自社の投稿とは無関係に火種が生まれることがあります。そこで重要になるのが、自社への言及を継続的に監視し、燃え始めを早くつかむモニタリングです。

炎上の兆候は、平常時と比べた変化に表れます。自社名やブランド名への言及が急に増える、ネガティブな論調の割合が高まる、といった変化を早期にとらえられれば、拡大する前に手を打てます。逆に、こうした変化を見逃すと、気づいたときには大規模な延焼に至っているケースが少なくありません。

炎上が拡大する流れと、早期検知が効くタイミング

炎上は、多くの場合いくつかの段階を経て拡大します。まず個人による最初の火種投稿があり、スクリーンショットや転載で二次拡散します。次にまとめサイトや影響力のあるアカウントが増幅させ、大規模な延焼へと広がり、最終的にニュースメディアで報道される、という流れです。

火種は複数のSNSをまたいで拡散し、最終的に大きく燃え広がるケースが典型です。早期検知が最も効くのは、最初の火種投稿から二次拡散にかけての初期段階です。この段階で気づければ、事実確認や対応方針の検討に時間を確保でき、報道に至る前に沈静化できる可能性が高まります。

炎上が拡大する5段階のフロー図。STEP1 火種投稿(個人による最初の火種投稿)、STEP2 二次拡散(スクリーンショットや転載で拡散)、STEP3 増幅(まとめサイトや影響力のあるアカウントが拡散)、STEP4 大規模延焼(SNSをまたいで広く燃え広がる)、STEP5 報道(ニュースメディアで報道)の順に進む。STEP1とSTEP2の初期段階は早期検知が効くタイミングで、この段階で気づければ報道に至る前に沈静化できる可能性が高まる。

実際に企業のSNSリスクを監視する現場からも、炎上の火種がどこから大きくなるのかについて同様の見方が示されています。

時田氏
株式会社クラッド 営業部 部長
時田氏
独自インタビューより

日本の企業炎上で主戦場になりやすいのはX(旧Twitter)です。InstagramやTikTokに投稿された火種が、他SNSへの転載やスクリーンショットでの拡散により、最終的にXで大きく燃え広がるケースです。

SNS投稿監視ツールで火種を早く見つける

燃え始めの早期検知を人手だけで24時間続けるのは現実的ではありません。ここからは、自社への言及を自動で監視し、リスク投稿を検知するSNS投稿監視ツールを紹介します。

SNS投稿監視ツールは、SNSや掲示板・口コミサイトを対象に、自社やブランドに関する投稿を継続的に監視し、炎上や風評被害の火種を検知するサービスです。AIによる自動検知を軸とするもの、有人監視(運用代行)を組み合わせるものなど、提供形態はさまざまです。まずは主要なツールを比較します。

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サービス名AI-mining(AIマイニング)Buzz Finder(バズファインダー)Webリスクモニタリング(エルテス)Web/SNS深層モニタリング(シエンプレ)SNS炎上監視サービス(大日本印刷)Mimamorn(ミマモルン)Webモニタリングサービス(ジールコミュニケーションズ)
提供会社株式会社クラッドNTTドコモビジネスX株式会社
(旧 NTTコム オンライン)
株式会社エルテスシエンプレ株式会社大日本印刷株式会社株式会社エフェクチュアル株式会社ジールコミュニケーションズ
監視対象(SNS・掲示板・Web等)X(旧Twitter)・2ch・Googleクチコミ・掲示板・評価サイト等 約2,000以上のメディア
(YouTube・Instagram・Facebook・TikTokは有人監視代行で対応)
X(旧Twitter)公式全量データ・ニュース・ブログ・掲示板・Instagram 等X・Instagram・Facebook・TikTok・YouTube・匿名掲示板・ブログ・ニュース・CtoC市場SNS・検索エンジン・掲示板・Web上の口コミ等SNS・ネット掲示板等 120以上のメディアSNS・ネット上の膨大なメディア(設定キーワードを検知)
対応メディアの詳細は要問い合わせ
X(旧Twitter)・SNS・掲示板・口コミサイト・検索結果のネガティブワード等
検知方式(AI自動・有人監視・両対応)両対応(AI自動検知+有人監視代行オプション)AI自動(ツール型)両対応(AI+有人目視のハイブリッド)両対応(有人+システムのハイブリッド)有人監視(目視判定・4時間に1回以上)AI自動(ツール型)両対応(AI×専門スタッフのハイブリッド)
通知・24時間365日対応メールでアラート通知
有人監視オプションで24時間365日対応(緊急連絡はメール・電話)
投稿急増・特定キーワード出現などのリスク検知アラート・日次トピックメール
(有人24時間体制は要問い合わせ)
24時間365日監視
重大リスク検知時に緊急通知
24時間365日監視
リスク検知時に専任コンサルタントへエスカレーション
24時間365日監視
危険度の高い投稿は緊急通知(緊急対応コンサルはオプション)
AIキーワード検知で自動通知
(有人24時間体制は要問い合わせ)
24時間365日監視
リスク投稿を早期発見・通知
詳細情報公式資料を見るサービス詳細を見るサービス詳細を見るサービス詳細を見るサービス詳細を見るサービス詳細を見るサービス詳細を見る

※各社公式情報にもとづく2026年9月時点の内容です。「要問い合わせ」は公式に明示がなく公開情報で確認できなかった項目です。最新の対応範囲・料金は各サービスの資料・公式情報でご確認ください。

ここで挙げたのは代表的な7サービスです。実際に導入するには、監視対象や検知方式に加えて、料金体系・無料で試せるサービスの有無・選び方のポイントまで押さえて比較したいところです。SNS投稿監視ツールを本格的に検討する場合は、選び方や費用相場、メリット・デメリットまで掘り下げた以下の記事もあわせてご覧ください。

デジタルリスク監視・分析ツール「AI-mining」(株式会社クラッド)

デジタルリスク監視・分析ツール「AI-mining」の公式サイト

株式会社クラッドが提供する「AI-mining」は、企業やブランドに対するSNS上の口コミをリアルタイムで収集し、炎上の火種を早期に検知するデジタルリスク監視・分析ツールです。AIの自然言語処理で投稿の文脈を読み取ってリスクを判定し、論調がポジティブかネガティブかを可視化できます。

特徴は、日本の企業炎上で主戦場になりやすいX(旧Twitter)の公式データをリアルタイムで取得している点です。投稿者が削除した場合でも最大13カ月分の投稿データを参照できる設計で、リスク投稿の検知に強みを持ちます。累計1,500社以上への導入実績があります。

ツールの提供にとどまらず、万一の炎上発生時には、導入企業に対して追加料金なしで専門コンサルタントが論調・原因の分析やレポート作成、対応方針の助言を行い、沈静化まで支援します。深夜・休日を含む365日体制の有人監視をオプションで組み合わせることも可能です。料金は監視するメインキーワードの数に応じた変動制で、1〜3キーワードの基本料金は月額17万5,000円です(2026年9月時点)。

SNS炎上が起きたときの初動対応

予防と監視を整えても、炎上を完全にゼロにはできません。万一燃えたときに被害を最小化するため、初動対応の基本的な順番を押さえておきましょう。

  1. 事実と論調の確認:何が起きたのか、批判の中身は事実にもとづくのか、どのくらい拡散しているのかを最初に把握します。チロルチョコの事例のように、事実誤認が原因であれば、正確な調査結果を示すことが最も効きます。
  2. 対応方針の決定:謝罪すべきか、事実を説明すべきか、静観すべきかを判断します。スシローのように衛生対応と法的措置を明確に示す、チロルチョコのように調査結果を丁寧に説明する、といった方針は沈静化につながりました。一方、赤いきつねのように方針が定まらないまま静観すると、議論が長期化する場合があります。
  3. 誠実な発信と再発防止:決めた方針にもとづき、公式アカウントや自社サイトで誠実に発信します。非を認めるべき点は率直に謝罪し、再発防止策まで示すことで、信頼の回復につなげます。

初動で最も難しいのは、事実確認と論調分析にもとづいて「謝罪か、説明か、静観か」を素早く判断することです。この判断を支えるうえでも、平常時からのモニタリングでSNS上の論調を数字で把握しておくことが役立ちます。

この「検知したあとに何をするか」という段階でつまずく企業は少なくありません。SNSリスク監視の現場では、次のような実態が語られています。

時田氏
株式会社クラッド 営業部 部長
時田氏
独自インタビューより

多くのお客様がつまずくのは、「リスク検知後に何をすべきか判断できない」という点です。当社ではまず、SNS上の論調分析と、なぜ拡散されたのかの原因分析が必要と考えております。分析を行った後、リリース発信など具体的な対策を行うべきか、静観すべきかといった対処の方向性を決める運びとなります。

まとめ

企業のSNS炎上は、公式アカウントの投稿・従業員や来店客の迷惑動画・広告表現・商品対応・企画投稿など、いくつかの型に整理できます。自社がどの型に当てはまるかを把握し、投稿前のダブルチェックや運用ルールで予防することが第一歩です。

そのうえで、自社への言及を継続的に監視し、燃え始めの兆候を早くつかむ体制を整えておけば、万一の炎上も報道に至る前に沈静化できる可能性が高まります。事例から学んだリスクを、予防・検知・初動対応の仕組みに落とし込んでください。

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よくあるご質問(FAQ)

Q. SNS炎上とは何ですか?

A. SNS炎上とは、企業の投稿や商品・サービスへの対応などをきっかけに、SNS上で批判的な反応が短時間に集中し、急速に拡散する状態を指します。一時的に騒がれるだけと軽視されがちですが、企業の場合はブランドイメージや信用に深刻なダメージを与えることがあります。まず「どの企業が・何をして・なぜ燃えたのか」を具体的に知っておくことが、自社のリスクを見極める第一歩になります。

Q. 企業のSNS炎上にはどんな型(原因)がありますか?

A. 企業のSNS炎上は、公式アカウントの不適切投稿・従業員や来店客による迷惑動画(バイトテロ)・広告やCMの表現・商品やサービスへの対応・エイプリルフール等の企画、といった火種の「型」に整理できます。公式アカウントで時事ネタに便乗する企業は不適切投稿型、店舗を持つ飲食・小売業は迷惑動画型というように、自社の事業やSNSの使い方からどの型のリスクが高いかを見極めることが対策の出発点になります。

Q. SNS炎上は企業にどんな影響を与えますか?

A. SNS炎上は、ブランドイメージの低下・不買や売上の減少・採用活動への悪影響など、一時的な話題にとどまらない影響を企業に及ぼします。解雇や法的措置に発展すれば対応コストも無視できません。近年は求職者が応募前に企業名でSNSを検索することも珍しくなく、炎上の履歴が採用のハードルになる場合もあります。

Q. SNS炎上を未然に防ぐために企業ができる対策は何ですか?

A. SNS炎上の予防は、投稿前に複数人で行うダブルチェックと、SNS運用ルール(ガイドライン)・就業規則・リテラシー教育の整備が基本です。公式アカウントの投稿では、時事ネタへの便乗や属性への決めつけと受け取られる表現を慎重に確認します。従業員による迷惑動画(バイトテロ)には、私的アカウントでの投稿を含めたリスクを具体的な事例とともに伝えることが抑止につながります。

Q. SNS炎上の燃え始めを早く察知するにはどうすればよいですか?

A. SNS炎上の燃え始めは、自社名やブランド名への言及を継続的に監視し、言及の急増やネガティブな論調の高まりといった平常時との変化をとらえることで早く察知できます。来店客の迷惑動画や商品への事実誤認のように、自社の投稿とは無関係に火種が生まれることもあるため、言及を人手だけで24時間追うのは現実的ではありません。SNS投稿監視ツールで自動監視する方法が有効です。

Q. SNS投稿監視ツールとは何ですか?

A. SNS投稿監視ツールとは、SNSや掲示板・口コミサイトを対象に、自社やブランドに関する投稿を継続的に監視し、炎上や風評被害の火種を検知するサービスです。AIによる自動検知を軸とするもの、深夜・休日を含む有人監視(運用代行)を組み合わせるものなど提供形態はさまざまです。

拡散の起点になりやすいSNSの投稿をリアルタイムで取得し、リスク投稿を検知できる製品もあります。監視対象や検知方式は製品によって異なるため、比較して選ぶことが大切です。

Q. SNS投稿監視ツールの費用はどのくらいですか?

A. SNS投稿監視ツールの費用は、監視するキーワードの数や有人監視オプションの有無によって変わる変動制が一般的です。ツールのみの提供か、運用代行(有人監視)まで含めるかによっても費用は変わります。具体的な料金は、本記事の比較表や各サービスの資料で確認できます。

Q. SNS炎上が起きたときの初動対応の順番は?

A. SNS炎上の初動対応は、①事実と論調の確認 → ②対応方針(謝罪・説明・静観)の決定 → ③誠実な発信と再発防止、の順で進めるのが基本です。チロルチョコの事例のように事実誤認が原因であれば正確な調査結果を示すことが最も効き、非を認めるべき点は率直に謝罪します。

方針が定まらないまま静観すると、赤いきつねの事例のように議論が長期化する場合があります。この判断を支えるうえでも、平常時からのモニタリングで論調を数字で把握しておくことが役立ちます。

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MCB FinTechカタログでは、SNS投稿監視ツールの最新資料を無料で一括請求できます。監視対象のSNSや検知方式、有人監視やサポート体制などを比較して、自社の炎上リスク対策に合うサービスを選べます。

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監修者

マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト

松嶋真倫

都市銀行にて金融実務を経験後、暗号資産関連スタートアップの創業期に参画し、市場分析・業界調査に従事。2018年にマネックスグループ入社。以降、ビットコインをはじめとするデジタルアセットからマクロ経済環境まで、金融市場を横断した調査・分析および情報発信を担う。FinTech・次世代金融領域のリサーチ統括、各種レポートや書籍の執筆、日本経済新聞など国内主要メディアへのコメント・寄稿、イベント登壇などを行う。2021年3月より現職。
記事内でご紹介している製品・サービスは監修者が選定したものではなく、編集部が独自に選定したものです。
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。

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