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法人カードと個人カードの違いは?審査・限度額・年会費を一覧で比較|切り替え判断チェックリスト付き

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事業の支払いを、いまも自分の個人名義のクレジットカードや立替・現金で回していませんか。確定申告や経費の仕訳のたびに、どれが事業用でどれがプライベートかを選り分ける作業に時間を取られている方は少なくありません。

そこで気になるのが、「そもそも法人カードは個人カードと何が違うのか」「自分は切り替えたほうがよいのか」という点です。発行対象や名義、審査で見られるもの、使える限度額、年会費まで、両者には実務に関わる違いがあります。

本記事では、法人カードと個人カードの違いを9つの項目で一覧にして比較します。あわせて、個人事業主や設立したばかりの法人でも作れるのか、個人カードのまま事業に使い続けると何が困るのか、切り替えるべきかを判断するための材料までを整理します。

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【一覧比較】法人カードと個人カードの9つの違い

法人カードと個人カードは、発行対象や名義、審査で見られるもの、引き落とし口座、利用限度額、付帯サービス、追加カードの発行、年会費、支払い方法の9つの点で異なります。まずは全体を一覧で比較し、そのあとで項目ごとに詳しく見ていきます。

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比較項目法人カード個人カード
発行対象法人の代表者・個人事業主個人(18歳以上などカード会社の基準による)
名義会社名+個人名(または部署名)申込者本人の氏名
審査で見られるもの会社の事業実績や代表者個人の信用情報(カードにより異なる)申込者本人の個人の信用情報
引き落とし口座法人口座・事業用口座を指定できる個人名義の銀行口座
利用限度額数十万〜数百万円が目安。審査で個別に設定(例:三井住友カード ビジネスオーナーズのショッピング枠は〜500万円)。与信枠がこれより大きいカードもある10万〜100万円程度が目安(カード・利用者により異なる)
付帯サービス出張・福利厚生・経費管理などビジネス向けが中心ショッピング保険・旅行保険など個人向けが中心
追加カード従業員・部署用に複数枚発行できる家族カードが中心で枚数は限られる
年会費無料〜数万円(カードのランクにより幅がある。例:JCB Biz ONE 一般は永年無料、アメリカン・エキスプレス・ビジネス・グリーン・カードは13,200円/税込。2026年9月時点)無料〜数千円が中心
支払い方法一括払いが中心。分割・リボ・キャッシングに対応しないカードが多い一括・分割・リボ・ボーナス払い・キャッシングなど柔軟

※上記は一般的な傾向です。個別の条件はカードにより異なるため、各カードの公式情報をご確認ください。

発行対象・名義の違い

個人カードは個人に対して発行され、名義も申込者本人です。これに対して法人カードは、法人の代表者や個人事業主に対して発行され、名義は会社名と個人名(または部署名)の組み合わせになります。

法人カードは事業の支払いに使うことを前提にしているため、個人事業主でも「事業主」として申し込みます。券面に会社名が入る、従業員用の追加カードを作れるといった特徴は、この発行の仕組みの違いから生まれています。

審査対象の違い(会社の実績か、個人の信用情報か)

個人カードの審査は、申込者本人の個人の信用情報をもとに行われます。一方、法人カードでは、代表者個人の信用情報に加えて、会社の事業実績や財務状況が見られることがあります。見られる範囲はカードによって異なり、設立直後で事業実績がまだ無い場合の扱いもカードごとに違います。

近年は、登記事項証明書や決算書の提出を求めず、独自の基準で審査する法人カードも増えています。審査で何を見るかはカードの設計思想によって差があるため、申込前に各カードの申込条件を確認するのが確実です。

引き落とし口座の違い(法人口座か、個人口座か)

個人カードの支払いは、個人名義の銀行口座から引き落とされます。法人カードでは、法人口座や事業用の口座を引き落とし先に指定できます。

事業用の支払いが事業用口座から直接落ちるため、お金の流れが事業とプライベートで分かれます。この違いは、後述する経費処理のしやすさや、公私混同を避けられるかどうかに直結します。

利用限度額の違い

個人カードの利用限度額は、一般的に10万〜100万円程度が目安で、利用者の属性や利用実績によって変わります。法人カードは事業の支払いに対応するため、数十万円から数百万円以上まで、より高い限度額が設定されることがあります。

個人事業主や中小企業向けの法人カードでは、たとえば三井住友カード ビジネスオーナーズ(一般)のショッピング利用枠が「〜500万円(所定の審査あり)」と公式サイトに記載されています(2026年9月時点)。数十万円から数百万円の範囲が一つの目安です。

与信の仕組みによっては、これより大きな枠を設けるカードもあります。高額な仕入れや広告費をカードで支払いたい場合は、自社の支出規模に対して限度額が十分かを、申込前に各カードの公式情報で確認しておくと安心です。

付帯サービス・追加カードの違い

付帯サービスの中身も、想定する利用者に合わせて異なります。個人カードはショッピング保険や旅行保険など個人向けの特典が中心です。法人カードは、出張手配の優待、福利厚生サービス、経費管理ツールとの連携など、事業で役立つ付帯サービスが中心になります。

追加カードの扱いも違います。個人カードで作れるのは基本的に家族カードで枚数も限られますが、法人カードは従業員用や部署用のカードを複数枚発行できます。社員の立替精算をなくし、誰が何に使ったかをカード単位で把握したい場合に向いています。

年会費・支払い方法(分割・リボ・キャッシングの可否)の違い

年会費は、個人カードが無料〜数千円のものが中心であるのに対し、法人カードは無料のものから数万円のものまで幅があります。年会費の高いカードほど、空港ラウンジや付帯保険などの特典が手厚くなる傾向です。

たとえば三井住友カード ビジネスオーナーズ(一般)とJCB Biz ONE 一般は年会費が永年無料、アメリカン・エキスプレス・ビジネス・グリーン・カードは年会費13,200円(税込)と、各社の公式サイトに記載されています(2026年9月時点)。

支払い方法にも差があります。個人カードは一括・分割・リボ払い・ボーナス払い・キャッシングなど柔軟に選べるものが多い一方、法人カードは一括払いが中心で、分割・リボ・キャッシングに対応しないカードが少なくありません。

たとえばマネーフォワード ビジネスカードは、公式FAQで分割払い・リボ払いに対応していないと案内しており、キャッシング機能もありません(2026年9月時点)。支払いを分散させたい場合は、対応状況を事前に確かめておくとよいでしょう。

出典・参考資料(4件)

そもそも法人カードとは?ビジネスカードとコーポレートカードの違い

ここまで「法人カード」とまとめて呼んできましたが、法人カードは利用する会社の規模によって、大きく「ビジネスカード」と「コーポレートカード」の2種類に分けられます。以降の解説の前提として、この2種類の違いを押さえておきましょう。

ビジネスカードは、個人事業主や中小企業向けの法人カードです。発行枚数が数枚から数十枚程度で、設立間もない事業者でも申し込みやすい設計のものが多くあります。本記事の読者の多くが対象になるのは、このビジネスカードです。

コーポレートカードは、主に大企業向けの法人カードです。多数の従業員にカードを配布し、利用データを経費精算システムと連携させるなど、組織全体での経費管理を前提にしています。発行には一定以上の企業規模や実績が求められるのが一般的です。

個人事業主や小規模な法人であれば、まずはビジネスカードを検討することになります。以降も、ビジネスカードを念頭に解説を進めます。

個人事業主・設立したばかりの法人でも作れる?必要な書類は

「法人カードは実績のある会社でないと作れないのでは」と感じる方もいますが、個人事業主や設立したばかりの法人でも申し込めるビジネスカードは多くあります。作れる対象と必要な書類を順に見ていきましょう。

発行対象は、法人の代表者と個人事業主です。株式会社や合同会社といった法人形態を問わず、開業届を出した個人事業主も対象になります。設立間もない会社や副業の事業者を想定したカードもあり、事業実績がまだ無くても申し込めるものがあります。

必要な書類は、本人確認書類が基本です。カードによっては、法人の場合に登記事項証明書(登記簿)の提出を求めるものもありますが、近年は登記事項証明書や決算書の提出を不要とするカードも増えています。たとえばマネーフォワード ビジネスカードは、後払い型の与信審査で登記事項証明書・決算書の提出が不要と公式サイトに記載しています(申込時の本人確認書類は別途必要。2026年9月時点)。

設立直後で決算を終えていない場合でも、代表者個人の信用情報や、独自の基準で審査するカードを選べば、申し込める可能性があります。何が必要かはカードによって差があるため、申込前に各カードの申込条件・必要書類のページを確認するのが確実です。

個人カードを事業用に使い続けると何が困る?(公私混同のリスク)

個人カードを事業の支払いに使うこと自体は禁止されていません。ただし、事業用とプライベートを1枚のカードで兼用し続けると、いくつかの困りごとが出てきます。個人カードのまま続ける場合のリスクを見ていきます。

経費の仕訳に手間がかかり、按分が必要になる

個人カードで事業用とプライベートの支払いが混ざると、確定申告のたびに明細を1件ずつ「これは事業用、これは私用」と選り分ける必要があります。この仕分けは件数が増えるほど負担になります。

さらに、事業と私用の両方に関わる支出(家事関連費)は、全額を経費にできるわけではありません。国税庁は、家事関連費のうち必要経費になる部分について次のように説明しています。

家事上の費用は必要経費となりませんが、個人の業務においては一つの支出が家事上と業務上の両方にかかわりがある費用(家事関連費といいます。)となるものがあります。……この家事関連費のうち必要経費になるのは、取引の記録などに基づいて、業務遂行上直接必要であったことが明らかに区分できる場合のその区分できる金額に限られます。

出典:No.2210 必要経費の知識|国税庁

個人カードで事業用と私用が混ざった支払いは、この家事関連費にあたります。経費にできるのは、業務のために必要だと明確に区分(按分)できる部分に限られ、区分の根拠を記録しておく必要があります。区分が曖昧なまま経費に計上すると、必要経費として認められないおそれがあります。

事業用口座から落ちる法人カードに分けておけば、こうした按分の手間そのものが生じにくくなります。この家事関連費の取り扱いは、所得税法と同法施行令に定められています。

出典・参考資料(2件)

事業の資金の流れが見えにくくなる

事業用とプライベートの支払いが同じカード・同じ口座に混ざっていると、事業だけの収支がひと目で把握しにくくなります。毎月いくらを事業に使っているかが見えにくく、資金繰りの判断材料がぼやけます。

金融機関から融資を受ける場面でも、事業の資金の流れが個人の生活費と分かれていないと、事業の採算や返済能力を説明しにくくなることがあります。事業用の支払いを法人カードと事業用口座にまとめておくと、事業単体の数字を示しやすくなります。

事業用のポイントや利用実績も私用と混ざる

個人カードを事業と私用で兼用していると、経費だけでなく、貯まるポイントやカードの利用実績も事業分と私用分が一緒になります。どこまでが事業のための利用だったかを後から分けて把握しづらく、事業用の利用実績を積み上げていきたい場合にも見えにくくなります。

事業用のカードを分けておけば、ポイントも利用実績も事業単位でそのまま把握できます。公私を分けることは、経費の正確さに加えて、事業の記録を整える意味でも効いてきます。

法人カードに切り替えるメリットと注意点

切り替えを判断するには、法人カードの利点だけでなく、弱点もあわせて知っておく必要があります。ここでは、メリットと注意点を対にして整理します。

切り替えると何が変わる?(メリット)

最も大きい変化は、経費処理の手間が減ることです。事業用の支払いが法人カードと事業用口座にまとまり、会計ソフトとカードを連携させれば、利用明細が自動で会計データに取り込まれます。手入力や領収書の突き合わせにかけていた時間を減らせます。

事業用の支払いが会社口座から直接落ちるため、事業とプライベートのお金が自然に分かれる点もメリットです。前の章で触れた按分の手間が生じにくく、確定申告や経理の負担が軽くなります。

このほか、個人カードより高い限度額を設定でき、従業員用の追加カードで立替精算をなくせます。出張や福利厚生などビジネス向けの付帯サービスやポイント還元を受けられ、年会費や事業用の利用分を経費(法人の場合は損金)に計上できる点も利点です。

カードの明細を自動で取り込む会計ソフトをまだ導入していない場合は、連携させる会計ソフト選びもあわせて検討すると、経理の効率化につながります。規模やタイプ別の選び方・料金は以下の記事で比較しています。

法人カードの注意点・デメリット

一方で、法人カードには個人カードと比べて不便に感じる点もあります。切り替え前に把握しておきましょう。

1つ目は、審査です。会社の事業内容や実績が見られるカードもあり、個人カードより審査に時間がかかったり、設立直後は通りにくかったりする場合があります。2つ目は、年会費です。無料のカードもありますが、特典の手厚いカードは数千円から数万円の年会費がかかります。

3つ目は、支払い方法です。前述のとおり法人カードは一括払いが中心で、分割・リボ・キャッシングに対応しないカードが少なくありません。支払いを分散させたい事業者には不向きなことがあります。

4つ目は、ポイント還元率です。個人向けのカードと比べて還元率が低めに設定されているカードもあります。これらの注意点は、メリットと天秤にかけて切り替えを判断するとよいでしょう。

切り替えるべき人/まだ個人カードで足りる人【チェックリスト】

ここまでの違い・メリット・注意点を踏まえ、自分が法人カードに切り替えたほうがよいかを判断する目安を整理します。あくまで目安なので、自社の状況に当てはめて考える材料としてご覧ください。

法人カードへの切り替えが向いている人

  • 事業用の支払いを個人カードや立替・現金でまかなっていて、確定申告のたびに仕分けに時間がかかっている
  • 会計ソフトを使っていて、カード明細を自動で取り込んで経理を効率化したい
  • 仕入れや広告費など、事業の支出が毎月まとまった金額になっている
  • 従業員の経費立替をなくし、カード単位で利用を管理したい
  • 融資や取引先との関係で、事業の資金の流れをプライベートと分けて示せるようにしたい

まだ個人カードで足りることが多い人

  • 事業の支出がごく少額で、仕分けの手間がほとんど気になっていない
  • 事業用の口座と個人用カードの使い分けで、すでに公私を分けられている
  • 分割・リボ払いなど、個人カードの柔軟な支払い方法を事業でも使いたい

切り替えが向いている項目に多く当てはまるなら、法人カードの導入を具体的に検討する段階といえます。次の章では、会計ソフトと連携できる事業用カードの例を紹介します。

法人カードへの切り替えを支えるサービス

事業用カードを選ぶときは、年会費・ポイント還元率・利用限度額・会計ソフトとの連携・個人事業主でも作れるか、といった軸で見比べると、自社に合う1枚を見つけやすくなります。なかでも個人カードからの切り替えで経理の手間を減らしたい場合は、会計ソフトと明細を連携できるかどうかが選定の決め手になります。

ここでは、この条件を満たすカードの一例として、マネーフォワード ビジネスカードを取り上げます。複数のカードを同じ軸で見比べたい場合は、このあとの比較記事もあわせてご覧ください。

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項目マネーフォワード ビジネスカード
年会費無料(年1回以上の利用で無料。未利用時は1,000円+税)
通常還元率1%(マネーフォワード関連サービスへの支払いは3%)
与信限度額最大10億円(1取引あたり最大1億円。チャージ入金で上限なく利用可)
会計ソフト連携マネーフォワード クラウド会計・確定申告とリアルタイム連携
個人事業主の発行可(法人代表者・個人事業主が対象)
国際ブランドVisa(リアルカード・バーチャルカードを追加発行可)
支払い方法一括払いのみ(分割・リボ・キャッシング非対応)
発行までの目安申込後2〜3営業日で審査結果、カード発送は1週間〜10日後
詳細情報オンライン相談を予約

マネーフォワード ビジネスカード(株式会社マネーフォワード)

マネーフォワード ビジネスカードの公式サイト。法人・個人事業主向けのVisaビジネスカードの紹介ページ

マネーフォワード ビジネスカードは、初期費用・年会費無料で発行できる法人・個人事業主向けのVisaビジネスカードです(年会費は1年に1度以上の利用で無料、未利用の場合は1,000円+税。2026年9月時点)。会計ソフト「マネーフォワード クラウド会計・確定申告」と明細がリアルタイムで連携する点が、経費処理を効率化したい事業者に向いています。

後払い型の与信審査では登記事項証明書・決算書の提出が不要で、設立間もない事業者でも申し込みやすい設計です。従業員・部署ごとにリアルカードやバーチャルカードを追加発行でき、カード単位で利用上限や利用先を設定できます。支払いは一括払いで、分割払い・リボ払いやキャッシングには対応していません。

ここで取り上げたのは一例です。年会費や還元率、利用限度額、会計ソフト連携などを他のカードとも見比べて選びたい方は、以下の記事で主要な法人カードを比較しています。切り替えを具体的に検討する際の材料としてご覧ください。

まとめ

法人カードと個人カードは、発行対象・名義・審査で見られるもの・引き落とし口座・利用限度額・付帯サービス・追加カード・年会費・支払い方法の9つの点で異なります。法人カードは事業の支払いを前提に設計されており、事業用口座から落とせること、会計ソフトと連携して経費処理を効率化できることが、個人カードとの大きな違いです。

個人事業主や設立したばかりの法人でも作れるカードは多く、個人カードのまま事業に使い続けると、経費の按分の手間や資金の流れの見えにくさといった困りごとが生じます。事業の支出がまとまってきた、経理を効率化したいと感じたら、会計ソフト連携や限度額、年会費を見比べて、自社に合う事業用カードを検討してみてください。

よくある質問(FAQ)

Q. 法人カードとは何ですか?

A. 法人カードとは、法人の代表者や個人事業主が事業の支払いに使うために発行されるクレジットカードです。名義は会社名と個人名(または部署名)の組み合わせになり、引き落とし口座に法人口座・事業用口座を指定できる点が、個人向けのクレジットカードと大きく異なります。利用する会社の規模によって、個人事業主・中小企業向けの「ビジネスカード」と、大企業向けの「コーポレートカード」に分かれます。

Q. 法人カードと個人カードの違いは何ですか?

A. 法人カードと個人カードは、発行対象・名義・審査で見られるもの・引き落とし口座・利用限度額・付帯サービス・追加カード・年会費・支払い方法の9つの点で異なります。法人カードは事業の支払いを前提に設計されており、法人口座・事業用口座から引き落とせること、利用限度額が高めに設定されやすいこと、従業員用の追加カードを複数枚発行できることが主な違いです。

一方で、分割払い・リボ払い・キャッシングに対応しないカードが多い点も、柔軟に選べる個人カードとは異なります。

Q. 個人事業主やフリーランスでも法人カードは作れますか?

A. 個人事業主やフリーランス、設立したばかりの法人でも作れる法人カード(ビジネスカード)は多くあります。発行対象は法人の代表者と個人事業主で、開業届を出していれば個人事業主も申し込めます。必要な書類は本人確認書類が基本で、近年は登記事項証明書や決算書の提出を求めず、事業実績がまだ無くても申し込めるカードも増えています。

何が必要かはカードによって差があるため、申込前に各カードの申込条件・必要書類を確認するのが確実です。

Q. 個人カードを法人・事業の支払いに使ってもよいですか?

A. 個人カードを事業の支払いに使うこと自体は禁止されていませんが、公私混同により経費の仕分けに手間がかかります。事業用とプライベートの支払いが1枚のカードに混ざると、確定申告のたびに明細を事業用と私用に選り分ける必要があります。

事業と私用の両方に関わる支出(家事関連費)は、業務のために直接必要だと明確に区分できる部分しか必要経費にできないため、按分の手間と区分の記録が負担になります。事業用には、事業用口座から直接落とせる法人カードに分けておくほうが経理はシンプルになります。

Q. 法人カードの年会費は経費にできますか?

A. 事業のために支出した法人カードの年会費は、必要経費(法人の場合は損金)に算入できます。事業のために生じた費用は必要経費・損金に算入できると、所得税法・法人税法に定められているためです。

ただし「全額」を経費にできるのは、その支払いが純粋に事業用である場合に限られます。私用が混ざる支出は、業務のために直接必要だと明確に区分できる部分だけが必要経費となるため(家事関連費)、事業用と私用を分けて記録しておく必要があります。

出典・参考資料(3件)

Q. ビジネスカードとコーポレートカードの違いは何ですか?

A. ビジネスカードは個人事業主や中小企業向け、コーポレートカードは主に大企業向けの法人カードです。ビジネスカードは発行枚数が数枚〜数十枚程度で、設立間もない事業者でも申し込みやすい設計のものが多くあります。

コーポレートカードは、多数の従業員へのカード配布と、利用データの経費精算システム連携による組織全体の経費管理を前提にしており、発行には一定以上の企業規模や実績が求められるのが一般的です。個人事業主や小規模な法人であれば、まずはビジネスカードが検討の対象になります。

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監修者

マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト

松嶋真倫

都市銀行にて金融実務を経験後、暗号資産関連スタートアップの創業期に参画し、市場分析・業界調査に従事。2018年にマネックスグループ入社。以降、ビットコインをはじめとするデジタルアセットからマクロ経済環境まで、金融市場を横断した調査・分析および情報発信を担う。FinTech・次世代金融領域のリサーチ統括、各種レポートや書籍の執筆、日本経済新聞など国内主要メディアへのコメント・寄稿、イベント登壇などを行う。2021年3月より現職。
記事内でご紹介している製品・サービスは監修者が選定したものではなく、編集部が独自に選定したものです。
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。

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