生成AIを全社で使えるようにしたいものの、研修サービスが乱立していて、どれが自社に合うのか見極めきれずにいませんか。基礎リテラシーの底上げ、部門業務での実践、専門人材の育成では、必要な研修の中身も学び方も大きく異なります。座学だけで終わって現場に定着しなかった、という声も少なくありません。
自社の目的に合った生成AI研修を選ぶには、対象者のレベル・研修の提供形態・カリキュラムの実践性・費用や助成金の使い方といった観点を、横並びで比べる必要があります。とくにオンラインで配信し、受講状況を管理しながら全社に展開できるeラーニング/LMS型の研修は、集合研修のように日程を合わせなくても自社のペースで学ばせられる点で、多くの企業に適しています。
本記事では、生成AI・AIスキルを学べる研修サービスのうち、オンライン配信と受講管理を自社で備えた18サービスを比較・解説します(集合研修や講師による伴走支援を組み合わせられるサービスも含みます)。目的別の3タイプの見分け方、eラーニングならではの選定ポイント、費用相場、2026年8月に改正された助成金の実務までを整理しました。自社に合う生成AI研修を選ぶための検討材料としてご活用ください。
また、自社の状況に合わせて最適なサービスを最短で見つけられるよう、「30秒で終わる選定診断ツール」をご用意しています。ぜひこちらもご活用ください。
目次
生成AI研修とeラーニングで学べること
ここでは、生成AI研修で何を学べるのか、そしてeラーニングで学ぶ場合の特徴を整理します。本記事が比較の対象とするのは、生成AI・AI活用のカリキュラムを持ち、かつオンライン配信と受講管理を自社で備えた研修サービスです。動画オンデマンドを軸にしつつ、同時双方向型のライブ研修や集合・伴走支援を組み合わせられるサービスも含みます。
生成AI研修で学べること
生成AI研修で扱う内容は、大きく分けて次の領域にわたります。学ぶ深さは、受講者の役割やゴールによって選び分けます。
- 基礎リテラシーと安全な使い方:生成AIの仕組み、情報漏えいやハルシネーション(誤情報の生成)などのリスク、社内での利用ルールの考え方
- 業務での活用:ChatGPTやMicrosoft Copilotなどを使った資料作成・議事録要約・メール文面の作成、部門業務に合わせたプロンプト(指示文)の設計
- 実装・専門スキル:RAG(検索拡張生成)やAIエージェントの構築、機械学習・データサイエンスの体系的な学習、資格(生成AIパスポート・G検定・E資格など)への対応
eラーニングで学ぶ場合は、動画教材を各自のペースで視聴し、理解度テストや進捗管理で受講状況を可視化しながら進めます。集合研修のように全員の日程を合わせる必要がなく、拠点や部門をまたいで同じ内容を展開しやすいのが利点です。一方で、リアルタイムの質疑応答や、自社データを使った演習を重視する場合は、後述する同時双方向型のオンライン研修や伴走支援と組み合わせる選び方もあります。
生成AI研修の導入で期待できる効果
生成AI研修を導入する効果は、次のような形で現れます。どの効果を優先するかによって、選ぶべき研修のタイプが変わります。
- 全社員が生成AIを正しく理解し、リスクを避けながら日常業務で使えるようになる
- 特定部門の定型業務にAIを組み込み、資料作成や情報整理にかかる時間を短縮する
- 外部委託に頼りきらず、社内でAI活用や開発を進められる人材を育てる
これらの効果は「全社リテラシーの底上げ」「業務での実践」「専門・開発人材の育成」という3つの狙いに整理できます。次章では、この狙いに対応する研修のタイプを見ていきます。
生成AIに絞らず、社内教育や人材育成に使えるeラーニング/LMS全般を見比べたい場合は、学習管理システムの選び方から助成金の活用までを総合的に整理した以下の記事が参考になります。
生成AI研修の3つのタイプ(目的別)
ここからは、生成AI研修を目的・対象レベルの観点で3つのタイプに分けて解説します。自社がどのタイプを求めているかが定まると、候補を絞り込みやすくなります。

全社リテラシー底上げ型
非IT職を含む全社員が、生成AIの基礎と業務での使い方を身につけるためのタイプです。動画中心のeラーニングで幅広い教材から必要な講座を選べるものが多く、各自のペースで学びながら受講状況を管理できるため、全社への展開に向いています。まずは会社全体のAIリテラシーを底上げしたい、という段階の企業に適しています。
業務実践・活用型
特定部門の業務に生成AIを組み込む実践力を養うタイプです。職種別のプロンプト演習やハンズオン(実際に手を動かす演習)を含み、学んだ内容をそのまま自部門の業務に転用できることを重視します。営業・企画・バックオフィスなど、部門単位でAI活用を進めたい企業に向いています。
専門・開発人材育成型
データサイエンスやAI開発を担う専門人材を育てるタイプです。機械学習・ディープラーニングの体系的なカリキュラムや、演習環境・資格対策までを備えるものが多く、社内でAIの内製化を進めたい企業に適しています。学習期間が長く、受講者のスキルに応じた学習ルートの設計が重要になります。
3つのタイプの特徴と、本記事で紹介する主なサービスを次の表に整理しました。
| タイプ | 全社リテラシー底上げ型 | 業務実践・活用型 | 専門・開発人材育成型 |
|---|---|---|---|
| 主な対象者 | 非IT職を含む全社員 | 特定部門の担当者(営業・企画・事務など) | エンジニア・データ人材・DX推進担当 |
| 学びの中心 | 生成AIの基礎・安全な使い方・日常業務での活用 | 職種別のプロンプト設計・業務への組み込み | 機械学習・AI開発・資格対策の体系的な習得 |
| 学び方の特徴 | 動画中心のeラーニングで自習ペース。幅広い教材から選択 | 演習・ハンズオン中心。伴走支援やライブ講義を組み合わせる場合も | 体系カリキュラム+演習環境。スキル計測で学習ルートを設計 |
| 該当する主なサービス | Udemy Business、Schooビジネスプラン、グロービス学び放題、AirCourse、サイバックスUniv.、MENTER、ネットラーニング 生成AI人材育成 | DMM 生成AI CAMP、ユースフル ビジネス、TECH CAMP、UMU、スキルアップAI | Aidemy Business、キカガク、SIGNATE Cloud、AI Academy Business、AVILEN、インターネット・アカデミー AI研修 |
※上記は各タイプの一般的な傾向です。個別のサービスの対象範囲や提供形態は各社情報をご確認ください。
生成AI研修の選び方
ここからは、生成AI研修を比較するときに外せない選定の観点を解説します。次の観点は、後半の比較表の各列にも対応しています。
自社の目的と対象レベルに合っているか
まず、前章の3タイプのどれを求めているかを見定めることが出発点になります。全社員のリテラシー底上げが目的なら非エンジニア向けに基礎から学べる幅広い教材、部門の業務実践なら自社の職種に近い演習やユースケース、専門人材の育成なら機械学習・開発まで踏み込んだカリキュラムと演習環境があるかが判断の分かれ目です。
対象レベルが自社の受講者と合っていないと、易しすぎて物足りない、あるいは難しすぎて離脱する、という事態を招きます。
提供形態と受講管理は自社の運用に合うか
生成AI研修の提供形態は、大きく「動画オンデマンド(各自のペースで視聴する自習型)」「同時双方向型オンライン(講師とリアルタイムで質疑できる形態)」「集合・講師派遣」に分かれ、これらを組み合わせるサービスもあります。全社へ展開して日程調整の負担を避けたい場合は、動画オンデマンドを軸にしたeラーニング/LMS型が向いています。
あわせて、受講管理の機能も見ておきたいところです。進捗ダッシュボード・理解度テスト・修了認定・受講履歴のレポート出力などがあると、全社展開時の運用がしやすくなります。課金体系がアカウント単位か、定額の受け放題か、個別見積もりかも、対象人数と予算に直結する確認点です。
座学で終わらせず、業務で使えるところまで導けるか
生成AI研修でつまずきやすいのが、知識は得たものの現場で使われずに終わるケースです。これを避けるには、実際に手を動かす演習・自社の業務に近いユースケース・研修後に質問や相談ができるフォロー体制があるかを見極めます。とくに業務実践を狙う場合は、職種別のカスタマイズや、学んだプロンプトをそのまま自部門で試せる構成になっているかが、定着の分かれ目になります。
セキュリティ・ガバナンスに配慮されているか
生成AIは、入力した情報の扱いや、業務データを学習に使わせないための設定など、安全に使うための知識が欠かせません。研修内容に、情報漏えい対策・社内利用ルールの整備・入力してよい情報といけない情報の線引きが含まれているかは確かめておきたい点です。金融や医療など規制の厳しい業界では、業界特有のルールに配慮したカリキュラムがあるかも重要な選定基準になります。
この観点は各社の公開情報だけでは横並びにしにくいため、資料請求や問い合わせの際に「情報漏えい・入力ルールを扱う講座があるか」「AIガバナンスや利用ポリシー策定を学べるか」「自社の業界規制に合わせた内容にカスタマイズできるか」を具体的に確認すると、比較の判断材料がそろいます。
費用と助成金への対応
費用は、対象人数・提供形態・カスタマイズの有無で大きく変わります。あわせて、後述する人材開発支援助成金の対象となる設計か、申請に必要な書類の整備を支援してもらえるかも確認しておくと、実質的な負担を抑えられます。費用相場と助成金の詳しい考え方は、記事後半で解説します。
ここまでの観点を踏まえ、自社がどのタイプ・どのサービスに向いているかを手早く確認できるよう、選定診断ツールを用意しました。目的・対象レベル・提供形態の希望に答えるだけで、適したサービスの候補が分かります。
【比較表】生成AI研修サービス18社の比較
ここからは、本記事で紹介する生成AI研修サービス18社を、タイプ(目的・対象レベル)、提供形態、学べる生成AIのテーマ・対応LLM、受講管理機能、料金体系、助成金への対応で横並びに比較します。前章の選び方の観点に対応させて整理しているため、自社の重視する軸から見比べてください。
| サービス名 | Udemy Business | Schooビジネスプラン | グロービス学び放題 | AirCourse | サイバックスUniv. | MENTER | ネットラーニング 生成AI人材育成 | DMM 生成AI CAMP | ユースフル ビジネス | TECH CAMP 法人研修 | UMU | スキルアップAI | Aidemy Business | キカガク | SIGNATE Cloud | AI Academy Business | AVILEN | インターネット・アカデミー AI研修 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| タイプ | 全社リテラシー 底上げ型 | 全社リテラシー 底上げ型 | 全社リテラシー 底上げ型 | 全社リテラシー 底上げ型 | 全社リテラシー 底上げ型 | 全社リテラシー 底上げ型 | 全社リテラシー 底上げ型 | 業務実践・ 活用型 | 業務実践・ 活用型 | 業務実践・ 活用型 | 業務実践・ 活用型 | 業務実践・ 活用型 | 専門・開発 人材育成型 | 専門・開発 人材育成型 | 専門・開発 人材育成型 | 専門・開発 人材育成型 | 専門・開発 人材育成型 | 専門・開発 人材育成型 |
| 提供形態 | 動画オンデマンド (ライブ研修も別途) | 動画オンデマンド 生放送(双方向チャット) | 動画オンデマンド | 動画オンデマンド(LMS) (集合研修も管理可) | 動画オンデマンド Webセミナー | 動画オンデマンド 伴走支援 | 動画オンデマンド カスタマイズ研修 | 動画オンデマンド ライブワークショップ | 動画オンデマンド 集合研修・コンサル | 動画オンデマンド メンター伴走 | 動画+双方向演習 (AIフィードバック) | 動画オンデマンド 伴走型(生成AI道場) | 動画オンデマンド | 動画オンデマンド 集合研修・PBL | 動画オンデマンド | 動画オンデマンド | 動画オンデマンド 集合研修・伴走 | 動画オンデマンド 双方向リモート・集合 |
| 学べる生成AIテーマ・対応LLM | 生成AI業務活用〜エンジニア向け ChatGPT・Dify ほか | 生成AI基礎・リスク管理 ChatGPT・Claude・Gemini・Grok | 生成AIの基礎・ビジネス活用 (AI人材育成パス) | 生成AIリテラシー・プロンプト活用 (生成AIパスポート準拠) | ChatGPT活用・プロンプト・MyGPTs AI・SNSリスクマネジメント | 非IT職向け 生成AIリテラシー・活用 | 生成AIリテラシー〜実装 Microsoft Copilot・ChatGPT | 職種別の生成AI活用 ChatGPT・Claude・Gemini・Copilot | Microsoft 365活用 Copilot・社内GPT | 生成AI活用〜業務自動化の実装 | 職種別プロンプト演習 (UMU AILIT ほか) | 生成AIリテラシー〜実装 ChatGPT・Microsoft Copilot | 生成AI・機械学習・データ分析 (250種以上のコース) | 生成AI入門〜ビジネス分析 ChatGPT・Copilot・Gemini | DXリテラシー〜 データサイエンティスト育成 | 生成AI〜機械学習・LLM開発 ChatGPT・Gemini・Claude | 生成AI・データサイエンス (実装・資格対策まで) | 生成AI活用〜AI開発(17講座) ChatGPT・Gemini・Claude・Copilot |
| 受講管理・LMS機能 | 進捗管理ダッシュボード ラーニングパス | 進捗可視化・CSV出力 理解度テスト・レポート提出 | 受講状況管理・効果測定 アセスメント・学びエージェント | 進捗管理・組織階層管理 一括割当・必須受講・リマインド | 進捗管理・CSV出力 修了証(PDF)発行 | 生成AIリテラシー診断 (部署別・個人別に可視化) | 進捗・修了管理(Multiverse) オープンバッジ発行 | 進捗ダッシュボード・CSV登録 受講証明書発行 | 進捗管理・理解度テスト 修了認定証発行 | 受講管理あり メンターによる伴走 | 学習管理(教材配信・演習) AIフィードバック | 受講管理あり (詳細は要問い合わせ) | コース割当(難易度別) 進捗管理 | スキルアセスメント 学習状況の分析 | スキル計測テスト 学習ルート設計・修了証 | 進捗管理ダッシュボード | スキル診断 (DXリテラシー診断) | 受講履歴・理解度テスト 学習レポート |
| 料金体系 | チーム 年間38,000円/ID〜(税込41,800円) エンタープライズは要問い合わせ | 初期110,000円+月額1,650円/ID (税抜・最少20ID) | 初期無料 12カ月20,900円/ID(税込・最低10ID) | 初期0円 月額300円/ライセンス〜(税抜・年間契約時) | 入会金50,000円+月額45,000円〜 (税抜・1〜50名・会費制) | 要問い合わせ | 1コース5,000〜8,500円/名(税別) 定額制は要問い合わせ | 要問い合わせ (20名〜の2プラン) | eラーニング 月額350円/ID〜(税別) 集合研修は1時間30万円 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ (1〜3年契約) | 要問い合わせ(個別見積) 公開講座 4時間10万円〜(税抜) | 要問い合わせ | 動画プラン 19,800円/名〜(税別・6カ月) 法人一括は要問い合わせ | 要問い合わせ (個別見積) | eラーニング 20名 年間60.6万円〜 講師派遣型は要問い合わせ |
| 助成金対応 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | ●要件充足が前提 | ●対象になり得る | 要問い合わせ | ●対象になり得る | 要問い合わせ | 要問い合わせ | ●人材開発支援助成金 | 要問い合わせ | △個人向け給付金は一部対象 | ●中小は経費助成75% | 要問い合わせ | ●コースにより対象 |
| 詳細情報 | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
※助成金対応は ●=対象になり得る(形態・内容により制限あり。詳細は「生成AI研修に使える助成金」参照)/△=一部・個人向けのみ/要問い合わせ=未公表 を表します。各社の公式情報をもとに作成しており、料金・カリキュラムは変更される場合があるため、最新の内容は各社にご確認ください。
主要な生成AI研修サービス
ここからは、各サービスの対応LLM・対象レベル・料金・提供形態・受講管理を、目的別の3タイプごとに紹介します。自社の狙うタイプの中から、要件に近いサービスを見つけてください。
全社リテラシー底上げ型のサービス
非IT職を含む全社員が、生成AIの基礎と業務での使い方を学べるサービスです。幅広い教材を自社のペースで受講できる点が特徴です。
1. Udemy Business(株式会社ベネッセコーポレーション)

米国Udemy社が開発する動画学習プラットフォームの法人向けサービスで、日本国内では株式会社ベネッセコーポレーションが販売・サポートを担います。ビジネス向けの幅広い講座を定額で受講でき、受講できる講座数はチームプラン(5〜20名向け)で約16,000講座、エンタープライズプラン(21名以上向け)で30,000以上と、プランによって異なります。
生成AI領域では、業務効率化を学ぶ入門者向けから、Difyを扱うエンジニア向け、管理職向けのChatGPT実践活用まで、職種やレベルの異なる講座が用意されています。ベネッセは「生成AIコースリスト」「推奨ラーニングパス」といった学習設計用の資料も整備しています。
学習進捗の管理ダッシュボードやラーニングパス機能を備え、受講状況を可視化しながら全社に展開できます。料金はチームプランで1IDあたり年間38,000円(税込41,800円)、エンタープライズプランは利用人数に応じた見積もりです。オンデマンド動画とは別に、Zoomによるライブ形式の「生成AI活用研修」も用意されています(基本プランに含まれるかは要問い合わせ)。
2. Schooビジネスプラン(株式会社Schoo)

全20カテゴリ・9,000本以上の録画授業を受け放題で提供する、株式会社Schooの定額制動画学習サービスです。生放送授業ではチャットで講師に質問でき、生放送は後日録画としても視聴できます。
生成AI分野では、全6講座・合計約6時間の「生成AI研修パッケージ」と、初めて業務で使う人向けの「ChatGPTの業務活用研修パッケージ」(全4講座・約1時間)を用意しています。ChatGPT・Claude・Gemini・Grokといった複数ツールの比較・使い分けを扱う講座があり、著作権・情報漏えい・プロンプトインジェクションなどのリスク管理まで学べます。
受講者の進捗はダッシュボードで可視化でき、CSV出力・レポート提出・理解度テスト・未完了者へのリマインドに対応します。料金は初期費用110,000円(税抜)、1IDあたり月額1,650円(税抜)で、最少20IDから契約できます。
3. グロービス学び放題(株式会社グロービス)

株式会社グロービスが提供する定額制のビジネスeラーニングで、経営・マーケティングなど16カテゴリ・4,800コース以上を動画で学べます。生成AI・AI関連のコースは「AI・テクノベート」カテゴリにまとまっています。
AI人材育成の特設ページでは、全ビジネスパーソン向けの「AI WORK SHIFT」とリーダー向けの「AI BUSINESS SHIFT」の2系統を用意し、目的別のラーニングパスを提示しています。「生成AI ~新たな価値を生成するAIとの向き合い方~」(12分)など、生成AIの仕組みや業務活用を扱う個別コースも受講できます。
2025年11月からは、動画視聴中の疑問に対話で答えるAIパートナー「学びエージェント」を法人向けにも提供しています。料金は初期費用が無料で、学び放題プランは1IDあたり6カ月11,550円・12カ月20,900円(いずれも税込の期間総額)、最低10IDから契約できます。個別コースが標準プランと上位プランのどちらで受講できるかは要問い合わせです。
4. AirCourse(KIYOラーニング株式会社)

1,300コース・8,000本以上の動画研修を受け放題で使えるクラウド型の学習管理システム(LMS)で、運営はKIYOラーニング株式会社です。標準コンテンツライブラリの受講と、自社オリジナルのコース作成を同じ画面で組み合わせられます。
生成AI分野では、基礎知識を扱う「生成AIリテラシー講座」(全5コース)と、プロンプト設計や職種別の活用を扱う「生成AIプロンプト講座」(全10コース)を標準ライブラリに搭載しています。生成AIリテラシー講座は「生成AIパスポート」試験のシラバスに準拠していると公式に明記されています。
受講管理・進捗レポート・組織階層管理に加え、複数のユーザーやグループへコースを一括割当でき、必須受講や受講期間、自動リマインドも設定できます。料金は初期費用0円で、年間契約時はベーシックプランが1ライセンス月額300円(税抜)から、契約ライセンス数に応じた段階割引が適用されます。
5. サイバックスUniv.(リスクモンスター株式会社)

eラーニングとWebセミナーを合わせた約5,000コースを利用できる、リスクモンスター株式会社の会員制社員研修サービスです。定額の会費制と、1コース単位で使う従量制の2系統があり、階層別・職種別のコースをそろえています。
生成AI領域では、ChatGPTの概要からプロンプトエンジニアリング・MyGPTsの活用までを扱う「生成AI実践2025」(標準1時間)と、AI・SNSを安全に使うための「AI・SNS活用におけるリスクマネジメント」(標準1時間)を提供しています。両コースは同時受講が推奨されており、活用スキルと安全な利用ルールをあわせて学べる構成です。
受講状況は研修ポータル上で管理でき、進捗・テスト結果・アンケートをCSVで出力できるほか、コース修了時には修了証(PDF)を受講者がダウンロードできます。料金は会費制の場合、入会金50,000円(税抜)と、1〜50名で月額45,000円(税抜)からです。
6. MENTER(WHITE株式会社)

WHITE株式会社が提供する生成AI活用支援プラットフォームです。非エンジニアの事業部門社員を対象とした「文系デジタル人材育成」から出発し、2026年4月に学習からAIツールの活用・業務定着までを統合する構成へと再編しました。
マンガ動画教材による学習に加え、組織の生成AIスキルを部署別・個人別に可視化する「生成AIリテラシー診断」や、30問30分の「生成AIリテラシー検定」を展開しています。検定は個人受講が無料で、著作権の観点については法律事務所ZeLoの監修を受けています。
自社専用の生成AI環境「AISAKUプラス」や、戦略策定から業務改革までの伴走支援も選べます。現行の法人向け料金は公式サイトに明示がなく、費用は要問い合わせです(過去には月額2,500円/1名・最低20名からのプランが案内されていました)。
7. ネットラーニング 生成AI人材育成(株式会社ネットラーニング)

eラーニング大手の株式会社ネットラーニングが提供する、生成AI活用に特化した研修・講座群です。既製の「AIシリーズ講座」、30分単位でAIの最新動向を学ぶ「TiX AI最前線Vゼミ」、自社課題に合わせて設計する「カスタマイズ研修」の3つの枠組みで構成されています。
講座は基礎リテラシーからツール別の実践、専門スキルまで段階的にそろい、「安全にはじめる生成AIリテラシー」「全社員で学ぶ!Microsoft 365 Copilot入門」「ChatGPT×Python入門」などをレベルに応じて個別購入できます。料金は1コースあたり5,000円〜8,500円(税別・1名あたり)で、生成AIパスポートの取得支援も用意されています。
配信・学習管理は自社プラットフォーム「Multiverse®」が担い、進捗・修了状況の管理やオープンバッジの発行に対応します。中堅・中小企業向けには生成AI講座を含む定額制の「LearningSpace」もありますが、月額料金や対象範囲は要問い合わせです。
業務実践・活用型のサービス
特定部門の業務に生成AIを組み込む実践力を、演習やハンズオンを通じて身につけられるサービスです。
8. DMM 生成AI CAMP 学び放題【法人向け】(株式会社インフラトップ)

株式会社インフラトップ(DMM.comグループ)が運営する、生成AIの活用に特化したeラーニングの法人向けプランです。約1,000レッスンのオンデマンド教材に、毎日開催の60分ライブワークショップと月1回のカスタムワークショップを組み合わせ、20名から導入できます。
コースは職種別に用意され、生成AIエンジニア・マーケティング・営業・人事・基礎マスターなど8コースをそろえます。ツール別ではChatGPT・Claude・Gemini・Copilotなどを扱う講座が並び、専任のカスタマーサクセス担当者が導入設定から運用までを伴走します。
アカウントのCSV一括登録、受講進捗ダッシュボード、受講証明書の発行といった研修担当者向けの管理機能を備えます。料金は規模・目的に応じた2プランで、金額は要問い合わせです。人材開発支援助成金の対象で、受講料の最大75%が補助対象になり得ると案内されています。
9. ユースフル ビジネス(ユースフル株式会社)

Microsoft 365と生成AIの活用に絞って研修を組み立てる、ユースフル株式会社の法人向けサービスです。動画教材のeラーニング、集合研修(対面・オンライン・ハイブリッド)、業務自動化などのコンサルティング/BPOの3系統で構成されています。
生成AIの実務研修では、Microsoft Copilotと社内GPTの業務活用を扱い、部署の業務に沿ってカリキュラムをカスタマイズできます。eラーニングには進捗管理・理解度チェックテスト・修了認定証の発行といったLMS機能がそろい、TeamsやExcel、Power Automateなど Microsoft 365関連の教材とあわせて学べます。
料金はeラーニングが月額350円/IDから(年間契約・税別、初期費用は別途)、集合研修は1時間30万円の時間単価制です。ダイハツ工業やサントリーなど100社以上の導入実績を公式サイトで公開しています。
10. TECH CAMP 法人研修サービス(株式会社div)

プログラミング未経験の非IT職を主な対象に、専任メンターが受講者に伴走する形式をとる、株式会社divの法人研修サービスです。DX人材育成・AI人材育成・ITリテラシー習得・エンジニア育成の4コースを、組織の課題に合わせてカスタマイズして提供します。
AIと業務改善を扱う研修は、業務の棚卸し→生成AI活用講座→業務改善ツールの開発という3ステップで進み、生成AIやプログラミングを使って日常業務の自動化を実装できる状態を到達目標に置きます。研修期間は1ヶ月以上、受講は5名以上が前提です。
動画学習の「生成AI×業務改善研修 ベーシックプラン」は学習時間の目安が約11時間で、料金は要問い合わせです。人材開発支援助成金(事業展開等リスキリング支援コース)に対応し、制度の活用で最大75%の補助を受けられると案内されています。学習完了率は92.5%(2022〜2023年度)と公表しています。
11. UMU(ユーム)(ユームテクノロジージャパン株式会社)

自社の研修教材をアップロードし、双方向の練習とAIフィードバックで定着させる、企業向けの学習プラットフォームです。運営はユームテクノロジージャパン株式会社で、大量の既製教材を見放題にする形式とは異なり、実際に手を動かす演習に重心を置いています。
生成AIそのものを学ぶコンテンツは、AIの仕組みからプロンプト設計までを体系的に扱う「UMU AILIT」と、2026年4月に本格提供を始めた職種別の「UMU AI人材育成シリーズ」の2系統です。後者は営業・人事・ライティングなど職種ごとに分かれ、入力したプロンプトに対してAIトレーナーが即時にフィードバックを返す演習を組み込んでいます。
日本総合研究所や楽天モバイルなど、企業名を明示した導入実績が公式に確認できます。一方で生成AI関連コースの料金は公開されておらず、要問い合わせです。汎用の学習プラットフォームに生成AI講座を加えた構成のため、生成AI教育としての範囲は上記2系統が中心となります。
12. スキルアップAI(株式会社Beyont)

生成AIのリテラシーから実装、伴走型の実践までを段階的にそろえる、株式会社Beyont(ブランド名「スキルアップAI」)の法人向け研修です。全社員向けの入門講座、営業など職種特化の講座、Microsoft Copilot系のツール講座、RAG構築やコード生成といったエンジニア向け講座までを、対象者のレベルに応じて選べます。
代表的な「ビジネスパーソンのための対話型生成AI講座」は、動画講義約1.7時間・標準学習時間約3時間のeラーニングで、視聴期間は1年間です。プロンプトエンジニアリングを反復練習する「30本ノック」などの演習を含み、ChatGPT(有償版の利用を推奨)を主な対象としています。
実データを用いたPoCにAIエンジニアが伴走する3〜4か月の「生成AI道場」まで用意し、キリンホールディングス(Copilot利用率35.3%→67.8%)や川崎重工業(33名で月97時間の業務削減)などの導入事例を公表しています。法人向けの料金は要問い合わせです。
専門・開発人材育成型のサービス
データサイエンスやAI開発を担う専門人材を、体系的なカリキュラムと演習環境で育てられるサービスです。
生成AIに限らず、機械学習やデータサイエンスまで含めてエンジニア・データ人材を育てたいと考え始めた場合は、AI全般の研修を対象レベル別に比較した以下の記事も検討材料になります。
13. Aidemy Business(株式会社アイデミー)

株式会社アイデミーが提供する、法人向けにAI・DX人材を育てる完全オンラインのeラーニングです。生成AI・機械学習・データ分析といった変化の速い領域のスキルを、目的・職種・難易度別に細分化した250種以上のコースから選んで学べます。
コンテンツは経済産業省の「デジタルスキル標準」に準拠して設計され、年間50本以上の新規コースを追加し、生成AI関連の講座は3か月に1回以上更新されます。Word・Excelの基礎がわかる初学者から、Pythonを扱う実務者まで対象レベルを分けているため、社内のスキル差が大きい企業でも学習を割り当てやすい構成です。
契約期間は1年・2年・3年から選べ、一部コースは買い切りにも対応します。厚生労働省の人材開発支援助成金の申請にも対応しており、料金は2025年8月に体系を刷新したため、具体的な金額は要問い合わせです。
14. キカガク(株式会社キカガク)

企業戦略のヒアリングから人材要件の定義・育成ロードマップの作成、アセスメント、eラーニング・集合研修、実データを用いたPBL(実課題型の演習)までを一気通貫で設計する、株式会社キカガクの法人向けDX・AI人材育成研修です。
生成AIの領域では、全体像とプロンプトの基礎をChatGPTで学ぶ「生成AI入門コース」(eラーニング・約3.5時間)から、ビジネス分析への応用を扱う「生成AI実践メソッド研修(ビジネス分析編)」(公開講座・4時間・100,000円税抜)まで、対象レベル別にコースが分かれています。経営層・IT責任者向けの「Gemini Enterprise入門コース」も用意しています。
約20分のDXリテラシーアセスメントで受講者のスキルを可視化し、学習状況をプラットフォーム上で分析できます。受講後1年時点での実務活用率は70%以上と公式サイトに記載があり、法人向けの料金は個社ごとの見積もりのため要問い合わせです。
15. SIGNATE Cloud(株式会社SIGNATE)

国内でも大規模なAI・データ人材コミュニティを運営する株式会社SIGNATEが提供する、DX人材育成クラウドです。DXリテラシーの底上げから、データサイエンティストの育成までを5つのプログラムで階層別にカバーします。
特徴は、学習開始時のスキル計測テストの結果から、約3,000のコンテンツの中で一人ひとりに最適な学習ルートを設計する仕組みです。「データサイエンティスト育成プログラム」ではPythonの基礎から、データ戦略の立案・高度な分析・分析環境の設計実装までを体系的に扱うため、社内でAI活用を内製化したい企業に向いています。
導入企業は1,200社・利用者は22万人(2026年5月時点)にのぼります。プログラムの一部は個人向けの教育訓練給付金の対象ですが、企業が使う助成金の対象可否や料金は公表されていないため、要問い合わせです。
16. AI Academy Business(株式会社アガルート)

個人向けのオンライン学習サービス「AI Academy」を、法人研修向けに展開したサービスです。運営は株式会社アガルート(旧エーアイアカデミーの事業を吸収合併により承継)で、社員が各自のペースで学ぶeラーニングと、管理者が受講者の進捗を確認できるダッシュボードを備えます。
カリキュラムはPython・機械学習・深層学習に加え、生成AIの領域までを扱います。生成AIコースではChatGPT・Gemini・Claudeなど主要なLLMの特性理解とプロンプト設計から、LangChainやOpenAI APIを用いたLLMアプリ開発までを学べ、500以上のコンテンツから選択できます。
公式には人材開発支援助成金の対象になり得る旨が案内されています(経費助成の対象。賃金助成の可否は実施形態によるため、詳しくは後述の助成金の解説をご確認ください)。料金は6ヶ月契約の一括プランのほか、生成AI基礎コースを1名あたりの動画プラン(19,800円・税別・6ヶ月)から受講することもでき、法人一括プランの金額は要問い合わせです。
17. AVILEN(株式会社AVILEN)

AI戦略の立案から、AIソリューションの開発・導入、AI組織・人材の育成までを一貫して手がける、株式会社AVILENのサービスです。2023年に東京証券取引所グロース市場へ上場し、支援社数は累計約1,000社(2026年2月末時点)にのぼります。
人材育成では、DXリテラシー診断・データサイエンス研修・生成AI研修に加え、資格取得の支援まで用意し、社内でAIを内製化する体制づくりを支援します。機械学習・データ分析の受託開発やAIエージェント、AI SaaS「ChatMee」も手がけるため、研修で学んだ内容を実際の開発・導入と組み合わせられます。
費用は、研修・開発・分析のスコープに応じた個別見積もりのため要問い合わせです。
18. インターネット・アカデミー AI研修(インターネット・アカデミー株式会社)

1995年設立のインターネット・アカデミー株式会社が、法人向けに提供するAI研修・生成AI研修のラインです。生成AI活用・リテラシー向上、AI開発、経済産業省認定のReスキル講座という3系統・計17講座で構成されています。
生成AI研修ではChatGPT・Gemini・Claude・Copilotなど、企業が実際に使うツールに合わせてカリキュラムをカスタマイズできます。開発系では「Claude Code研修」や機械学習・ディープラーニング、「LLM×Java研修」まで用意し、非IT職の一般社員から、AIエンジニア・データサイエンティスト向けの開発研修までを1社でカバーします。
実施形式は双方向リモート・集合研修(講師派遣)・自習型eラーニングから選べ、eラーニングは受講履歴の確認や理解度テストなどのLMS機能を備えます。受け放題プランは20名で年間606,000円(1人あたり30,300円)からで、講師派遣型の料金や助成金の活用可否とあわせて要問い合わせです。
生成AI研修の費用相場(課金単位別の考え方)
生成AI研修の費用は、提供形態と課金の単位によって考え方が変わります。まず課金単位ごとの見方を整理し、そのうえで本記事の掲載サービスの公表料金から桁感の目安を示します。
- アカウント課金・定額型(動画オンデマンドのeラーニング):1アカウントあたりの月額・年額や、人数無制限の定額で提供されるタイプ。受講者が多いほど1人あたりの単価を抑えやすく、全社展開に向きます。
- 人数・回数課金(講義・ハンズオン型):1名あたり、あるいは1回あたりで費用が決まるタイプ。少人数の選抜研修や、部門単位での実施に使われます。
- プロジェクト型(カスタマイズ・伴走支援):カリキュラムを自社向けに設計し、複数部門への展開や定着支援まで含む一式で見積もるタイプ。費用は大きくなりますが、業務直結の成果を狙う場合に選ばれます。
本記事で紹介するサービスの公表料金で桁感を示すと、動画オンデマンドの定額型は1アカウントあたり月額数百円〜、年額に換算すると数千円〜数万円規模が中心です。受講者が多いほど1人あたりの単価は下がり、受け放題を組織単位で契約する型では入会金や初期費用に月額が加わります。
単発の講座・ハンズオン型は1講座あたり数万円〜十数万円規模、カリキュラムを自社向けに設計するカスタム・伴走型はプロジェクト一式で数十万円〜数百万円規模が目安です。いずれも税区分や最低契約数の条件が付くため、サービス別の正確な金額は前掲の比較表でご確認ください。
費用を検討する際は、研修費そのものだけでなく、次に解説する助成金を使えるかどうかも合わせて見ておくと、実質的な負担の見通しが立てやすくなります。
生成AI研修に使える助成金と2026年8月改正の実務
生成AI研修は、厚生労働省の人材開発支援助成金を活用できる場合があります。ここでは、対象となる助成メニューと、2026年8月の改正で変わった点を、公式の要領にもとづいて解説します。
人材開発支援助成金(事業展開等リスキリング支援コース)の対象・経費助成
デジタル・DX関連の新たなスキル習得を支援する「事業展開等リスキリング支援コース」は、生成AI研修も対象になり得ます。経費助成率は中小企業で75%、中小企業以外で60%です。あわせて、通学制・同時双方向型の研修には、訓練期間中の所定労働時間内の賃金に対する賃金助成(1人1時間あたり中小企業1,000円、中小企業以外500円)が付きます。
④ 事業展開等リスキリング支援コース OFF-JT 賃金助成額 1,000円(500円) 経費助成率 75%(60%)
出典:人材開発支援助成金 詳細版パンフレット(令和8年8月3日版)|厚生労働省
※( )内は中小企業以外の助成額・助成率
※ 令和8年度末までの時限措置
このコース自体が令和8年度末までの時限措置であるため、活用を検討する場合は早めに計画を立てておくと安心です。2026年8月の改正では、助成の対象となる訓練の範囲も見直されました。生成AIに関しては、業務に直結する内容かどうかで対象・対象外が分かれます。
[助成対象]生成AIを活用して商品提案書の構成案作成、文章生成、修正方法を学ぶ営業担当者向けの訓練 → 営業担当者の具体的な業務に直結しており、そのまま活用可能な内容であるため助成対象
出典:人材開発支援助成金(事業展開等リスキリング支援コース)令和8年8月3日からの変更点について|厚生労働省
[助成対象外]生成AIを利用するために汎用的なプロンプトの作り方を学ぶ訓練 → 特定の業務への具体的適用を伴わない汎用的内容であるため助成対象外
汎用的なプロンプトの学習だけにとどまる内容は対象外となり、特定の業務にそのまま活かせる内容が対象になります。全社リテラシー型の研修を助成対象にしたい場合は、自社の業務に紐づけた設計になっているかを研修会社に確認するとよいでしょう。
同時双方向型オンライン研修と自習型eラーニングで助成の扱いが違う点

助成金の観点では、同じオンライン研修でも「同時双方向型」と「eラーニング(自習型)」で扱いが異なります。まず、公式要領での実施方法の定義を確認します。
②同時双方向型の通信訓練 OFF-JT又はOJTにおいて、情報通信技術を活用した遠隔講習であって、一方的な講義ではなく、現受講中に講師に対して質疑応答が行えるなど、同時かつ双方向的(オンライン)に実施される形態のもの
出典:人材開発支援助成金 詳細版パンフレット(令和8年8月3日版)|厚生労働省
③eラーニング コンピュータなど情報通信技術を活用した遠隔講習であって、訓練等の受講管理のためのシステム(Learning Management System.以下「LMS」という。)等により、訓練等の進捗管理が行えるもの(同時双方向型の通信訓練を除く。)
講師とリアルタイムで質疑できる同時双方向型は、助成の扱いのうえで通学制と同じ区分に置かれます。一方、LMSで進捗管理しながら各自のペースで学ぶ自習型のeラーニングは、別の区分になります。この違いは、賃金助成の対象になるかどうかに直結します。
[賃金助成]通学制・同時双方向型の通信訓練=〇 / eラーニング・通信制=× / 定額制サービスによる訓練=×
出典:人材開発支援助成金 詳細版パンフレット(令和8年8月3日版)|厚生労働省(実施方法別の支給要件)
このように、賃金助成を受けられるのは通学制と同時双方向型のみで、自習型のeラーニングや定額制サービスは経費助成の対象にはなっても賃金助成は付きません。さらに、受講回数の上限にも差があります。
① 助成対象となる訓練等の受講回数の上限は、1労働者につき1年度で、3回までです。
出典:人材開発支援助成金 詳細版パンフレット(令和8年8月3日版)|厚生労働省(支給に関する制限)
② ①のうち、令和8年8月3日以降に提出された計画届に基づくeラーニングによる訓練(複数の実施方法を組み合わせて訓練等を実施する場合も含む。)は、1労働者につき1年度で、1回までです。
※ 支給申請日を基準とし、4月1日から翌年3月31日まで
コース全体では1人1年度に3回まで助成を受けられますが、2026年8月3日以降に提出した計画届にもとづくeラーニングによる訓練は、1人1年度に1回までに制限されます。この制限は、一部でもeラーニングを組み合わせる場合に適用されます。また、経費助成の1人1訓練あたりの上限額も、eラーニング・通信制は中小企業15万円・大企業10万円と、通学制・同時双方向型より低く設定されています。
これらのルールは、2026年8月3日以降に提出した職業訓練実施計画届にもとづく訓練から適用されます。ただし経過措置があり、計画届の提出が8月3日以降でも、教育訓練機関との契約締結または申込が2026年8月2日以前に行われている場合は、eラーニングの受講回数制限の回数に算入されません。自社の研修が改正前後のどちらの基準になるかは、契約・申込の時期をもとに確認してください。
この助成の違いは、提供形態を選ぶときの判断材料になります。自習型eラーニングは全社に自分のペースで広げやすい一方、賃金助成が付かず受講回数も年度1回に絞られます。
賃金助成まで受けたい場合は、講師とリアルタイムで質疑する同時双方向型のライブ研修を組み込むと通学制と同じ区分で扱われます。全社展開のしやすさを優先するなら自習型eラーニングで経費助成を活用し、助成の手取りを厚くしたい部門研修は同時双方向型に寄せる、というように目的で使い分けたり組み合わせたりするとよいでしょう。
助成金を実際に使えるかどうか、また申請書類の整備をどこまで支援してもらえるかは研修会社によって異なります。申請手続きの代行は社会保険労務士の独占業務にあたるため、研修会社が担えるのは審査に必要な書類(カリキュラム表・時間割・対象者選定など)の整備までです。制度の詳細や最新の要件は、厚生労働省の公式資料で確認することをおすすめします。
出典・参考資料(2件)
まとめ
生成AI研修を選ぶときは、まず自社の目的が「全社リテラシーの底上げ」「部門の業務実践」「専門・開発人材の育成」のどれかを定めることが出発点になります。そのうえで、提供形態と受講管理が自社の運用に合うか、座学で終わらせず業務で使えるところまで導けるか、セキュリティやガバナンスに配慮されているかを見比べると、候補を絞り込みやすくなります。
とくにオンライン配信と受講管理を自社で備えたeラーニング/LMS型は、日程を合わせずに全社へ展開できる点で多くの企業に適しています。費用は課金単位で考え方が変わり、人材開発支援助成金を使える場合もあるため、実施形態ごとの助成の違いも踏まえて検討してください。まずは気になるサービスの資料を集め、自社の目的に照らして比較してください。
よくある質問(FAQ)
Q. 生成AI研修とは何ですか?
A. 生成AI研修とは、ChatGPTやCopilotなどの生成AIを、業務で安全かつ効果的に使えるようにするための企業向け研修です。基礎リテラシーの習得、部門業務での実践、専門・開発人材の育成まで、目的に応じて学ぶ内容と深さを選べます。オンライン配信と受講管理を備えたeラーニング/LMS型なら、拠点や部門をまたいで各自のペースで社員に学ばせられます。
Q. 生成AI研修は初心者や非エンジニアでも受けられますか?
A. 生成AI研修には、プログラミング知識が不要で、非IT職を含む全社員が基礎から学べるコースが数多くあります。とくに全社リテラシー底上げ型の研修は、生成AIの仕組みや安全な使い方、日常業務での活用を平易に扱うため、これから学ぶ初心者が中心の組織にも向いています。対象者のレベルに合った教材があるかは、比較時の確認ポイントになります。
Q. 生成AI研修の受講期間はどのくらいが目安ですか?
A. 生成AI研修の受講期間は、目的によって半日程度から数ヶ月まで幅があります。基礎リテラシーの習得は短時間の動画講座で完結する一方、部門業務への組み込みや専門・開発人材の育成では、演習や伴走支援を伴い数ヶ月かけて学ぶ設計が一般的です。eラーニング型は視聴期限内に各自のペースで進められるため、業務の繁忙に合わせて調整しやすいのが利点です。
Q. 生成AI研修のeラーニング型と、講師とのリアルタイム研修(同時双方向型)は何が違いますか?
A. 両者の違いは、eラーニング型が動画教材を各自のペースで視聴する自習形式なのに対し、同時双方向型は講師とリアルタイムに質疑応答しながら学ぶ形式である点です。全社に日程調整なしで展開したい場合はeラーニング型が、その場での質問や自社データを使った演習を重視する場合は同時双方向型が向きます。両方を組み合わせて提供するサービスもあります。
Q. 生成AI研修は自社の職種や業務に合わせてカスタマイズできますか?
A. 生成AI研修は、サービスによって職種別のプロンプト演習や、自社の業務に合わせたカリキュラム設計に対応しています。とくに業務実践・活用型では、営業・企画・バックオフィスなど部門ごとのユースケースに沿った演習を用意する例が多く見られます。カスタマイズの範囲や追加費用の有無はサービスで差があるため、比較時に確認してください。
Q. 生成AI研修の費用相場はどのくらいですか?
A. 生成AI研修の費用は金額そのものより、課金単位で考え方が変わります。動画オンデマンドのeラーニングは1アカウントあたりの月額・年額や定額制、講義・ハンズオン型は1名または1回あたり、フルカスタマイズの伴走支援はプロジェクト一式で見積もるのが一般的です。
受講者が多いほど1人あたり単価を抑えやすい定額型は全社展開に、少人数の選抜や部門単位の実施は人数・回数課金が向きます。各社の具体的な金額は本記事の比較表でご確認ください。
Q. 生成AI研修に助成金は使えますか?
A. 生成AI研修は、厚生労働省の人材開発支援助成金(事業展開等リスキリング支援コース)の対象になり得ます。経費助成率は中小企業で75%、中小企業以外で60%です。ただし、生成AIの汎用的な使い方だけを学ぶ内容は対象外で、特定の業務に直結する内容が対象になるため、自社の業務に紐づいた設計になっているかを研修会社に確認する必要があります。制度の詳細や最新の要件は厚生労働省の公式資料をご確認ください。
Q. 自習型eラーニングと同時双方向型オンライン研修では、助成金の扱いはどう違いますか?
A. 助成金の扱いは、同時双方向型(通学制と同じ区分)が経費助成に加えて賃金助成の対象になるのに対し、自習型eラーニングは経費助成の対象にはなっても賃金助成が付かない点が大きく異なります。
さらに、2026年8月3日以降に提出した計画届にもとづくeラーニングによる訓練は、コース全体で1人1年度に3回までのところ1回までに制限されます。この制限は一部でもeラーニングを組み合わせる場合に適用されるため、実施形態を決める前に確認しておくと安心です。
Q. 助成金の申請は研修会社に代行してもらえますか?
A. 助成金の申請代行は、社会保険労務士の独占業務にあたるため研修会社は代行できず、担えるのは審査に必要な書類(カリキュラム表・時間割・対象者選定など)の整備までです。申請自体は自社、または委託した社労士が行います。書類整備をどこまで支援してもらえるかはサービスで差があるため、助成金の活用を前提にする場合は事前に確認しましょう。
Q. 生成AI研修では、入力する自社データやセキュリティにどう配慮すべきですか?
A. 安全に使ううえで重要なのは、研修内容に情報漏えい対策や、入力してよい情報・いけない情報の線引き、社内利用ルールの整備が含まれているかです。生成AIは入力した情報の扱いや、業務データを学習に使わせない設定など、安全に使うための知識が欠かせません。金融や医療など規制の厳しい業界では、業界特有のルールに配慮したカリキュラムがあるかも確認するとよいでしょう。
Q. 生成AI研修を座学で終わらせず、現場に定着させるにはどうすればいいですか?
A. 生成AI研修を現場に定着させるには、実際に手を動かす演習や自社業務に近いユースケースが含まれ、研修後に質問・相談できるフォロー体制がある研修を選ぶことが有効です。知識を得ても現場で使われずに終わるのを避けるには、学んだプロンプトをそのまま自部門で試せる構成になっているか、職種別のカスタマイズがあるかが分かれ目になります。
Q. 生成AI研修を全社に展開するとき、受講状況はどう管理できますか?
A. eラーニング/LMS型の生成AI研修なら、進捗ダッシュボード・理解度テスト・修了認定・受講履歴のレポート出力といった受講管理機能で、誰がどこまで学習したかを可視化できます。アカウントの一括登録やリマインド機能を備えるサービスもあり、拠点や部門をまたいだ全社展開の運用がしやすくなります。集合研修のように全員の日程を合わせる必要がないのも利点です。
Q. どのタイプの生成AI研修から始めればよいか分かりません。どう選べばいいですか?
A. 生成AI研修は、まず自社の目的が「全社リテラシーの底上げ」「部門の業務実践」「専門・開発人材の育成」のどれかを定めることが出発点になります。目的が定まれば、対象者のレベル・提供形態・費用・助成金対応といった観点で候補を絞り込めます。本記事の選定診断ツールや比較表を使うと、自社に近いタイプとサービスを手早く確認できます。
法人向けサービスを課題別に探すならMCB FinTechカタログ
MCB FinTechカタログでは、決済・金融・バックオフィス領域の法人向けサービスを課題別に探し、気になるサービスの資料をまとめて請求できます。総合eラーニング・LMSのほかの課題も、あわせてご確認ください。
MCB FinTechカタログに掲載しませんか?
MCB FinTechカタログでは、掲載企業様を募集しています。マネックスグループの金融実務ノウハウを活かした独自の評価軸と検索設計により、導入検討者が最適なサービスを効率的に発見できる法人向け比較プラットフォームです。掲載後は管理画面から料金表や導入事例を随時更新でき、常に最新の情報を訴求可能。まずは下記フォームより、お気軽にお問い合わせください。

マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト
松嶋真倫
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。
















