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食品ECサイトの制作会社・構築サービス9選を比較|温度帯・ギフト・定期便の対応と選び方

食品ECサイトの 制作会社・構築サービスのサムネイル画像
ECサイト構築比較表(2026年版)のプレビュー

主要30サービスの料金・機能を無料で一覧比較

ECサイト構築比較表(2026年版)

食品をECで販売しようとすると、冷凍・冷蔵・常温で配送を分けたり、のしやギフト包装に対応したり、定期便や頒布会の仕組みを用意したりと、一般的な物販にはない要件が次々に出てきます。自社だけで作りきるのは難しく、制作会社やECの構築サービスへの委託を検討する食品メーカー・小売・卸は少なくありません。

食品の制作・構築を依頼できる相手は、集客・運用まで伴走する制作会社から、自社で手早く開設できるECプラットフォームまで幅広く、どこに頼めば自社の要件に合うのかは判断が難しいところです。選び方を誤ると、温度帯別の配送やギフト対応を後から追加できず、作り直しになることもあります。

本記事では、食品ECサイトの制作・構築を委託できる制作会社・構築サービス9社を比較します。委託先の強み別のタイプ、温度帯・のし/ギフト・定期便・アレルゲン表示といった食品EC特有の対応機能、費用相場、失敗を避ける選び方を整理しました。自社に合う委託先を見極める材料としてご活用ください。

また、自社の状況に合わせて最適なサービスを最短で見つけられるよう、「30秒で終わる選定診断ツール」をご用意しています。ぜひこちらもご活用ください。

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本記事の対象範囲

本記事では、加工食品・菓子・飲料・海産物・産直品など、食品を販売するECサイトの制作・構築を委託できる制作会社・構築サービスを取り上げます。自社の食品ECをこれから立ち上げたい、あるいは既存サイトを作り直したい事業者が、委託先を比べて選ぶための記事です。

食品はECの中でも需要の大きい分野です。経済産業省の調査によると、2024年の物販系BtoC-EC市場のうち「食品、飲料、酒類」は3兆1,163億円で、物販系の中で最大の規模でした。市場が広い一方で、鮮度保持や温度帯別の配送、ギフト・定期便といった食品ならではの要件があり、委託先にもこれらへの対応力が求められます。

出典・参考資料(1件)

ECの構築方式そのもの(ASP・クラウドEC・パッケージ・オープンソース・フルスクラッチの違いや、業種を問わない選び方)を広く比較したい場合は、食品に絞らない全体像をまとめた記事が役立ちます。

食品ECサイトの委託先の選び方

ここからは、食品ECの委託先を選ぶ際に確認したい観点を、委託先の形態・強み・食品EC特有の機能・費用と実績の順に解説します。自社がどの観点を重く見るかで、候補の絞り込み方が変わります。

食品ECの委託先を選ぶ4ステップの図解。STEP1 形態で選ぶ(制作会社型か構築サービス型か)、STEP2 強みで選ぶ(集客・運用/デザイン/システム)、STEP3 食品EC特有の機能(温度帯・のし/ギフト・定期便・アレルゲン表示への対応)、STEP4 費用と実績(初期・月額と追加開発費、同じ食品ジャンルの実績)の順に絞り込むことを示している。

委託先の形態で選ぶ(制作会社型か、構築サービス型か)

食品ECの委託先は、大きく2つの形態に分かれます。1つは、要件整理からデザイン・構築・公開後の集客運用まで一貫して請け負う制作会社・構築支援会社です。もう1つは、自社で店舗を開設・運用できるよう設計されたECプラットフォーム(ASPカートやクラウドEC)で、提供元や導入支援パートナーが構築をサポートします。

制作会社型は、自社にEC運営の知見が乏しく、戦略設計や公開後の運用まで任せたい場合に向いています。費用は数十万円から数百万円規模になりやすい一方、食品の売り方まで相談できるのが強みです。構築サービス型は、月額制で始めやすく、社内に運用担当を置いて自走したい事業者に向いています。どこまで自社で担い、どこから委託するのかを先に決めると、候補が絞りやすくなります。

委託先の強みで選ぶ(集客・運用/デザイン/システム)

委託先によって得意領域は異なります。公開後の広告運用やリピート施策まで伴走して売上づくりを支援するところ、ブランドの世界観やシズル感(見た目のおいしさ)をデザインで表現するところ、大規模なアクセスや基幹連携など複雑な要件に対応するところ、と強みが分かれます。

自社が最も解決したい課題が「売上をつくること」なのか「ブランドを魅せること」なのか「複雑な要件をさばくこと」なのかで、見るべき委託先が変わります。詳しいタイプ分けは次章で解説します。

食品EC特有の機能に対応できるかで選ぶ

食品ECには、一般的な物販にはない要件があります。冷凍・冷蔵・常温を分けた配送や、のし・ギフト対応、定期便・頒布会、原材料やアレルゲンの表示などです。これらが標準で備わっているか、追加開発が必要か、追加ならいくらかかるかは委託先ごとに差があります。

自社の商材に欠かせない機能を洗い出し、対応可否を早い段階で確認しておくと、公開直前の手戻りを防げます。具体的な機能の中身は食品ECで押さえておきたい対応機能で解説し、各社の対応状況は比較表で確認できます。

費用と実績の見方で選ぶ

費用は、初期費用と月額費用に加えて、食品固有の機能を追加する際の開発費まで含めて見積もると、公開後の想定とのずれが起きにくくなります。実績は、同じ食品ジャンル(菓子・生鮮・加工食品・産直など)での構築事例があるかを確認すると、自社の要件を理解してもらいやすいかの目安になります。費用の目安は費用相場で後述します。

食品ECに強い委託先のタイプと特徴

ここでは、委託先を強み別に3つのタイプへ整理します。自社がどの強みを求めているかを起点に、候補を絞り込む手がかりとしてご活用ください。

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タイプ別の特徴集客・運用・売上づくりまで任せられるタイプデザイン・ブランド表現に強いタイプシステム・大規模/複雑要件に強いタイプ
特徴要件整理から公開後の広告運用・リピート施策まで伴走し、食品の低単価・リピート前提の売上づくりを支援します。EC運営の知見が乏しく、戦略から任せたい事業者に向いています。シズル感や世界観をデザインで表現し、指名買いやギフト需要をつくることを得意とします。菓子・産直・D2Cブランドのように見せ方が売上を左右する商材に向いています。温度帯別の配送や定期便、BtoB卸や基幹システム連携、大規模なアクセスなど、複雑な要件への対応を得意とします。事業規模が大きく、要件が多い食品事業者に向いています。
該当する主なサービスこれから(株式会社これから)、ecforce、MakeShop、丸信futureshop、カラーミーショップメルカート、Shopify、W2 Commerce Unified

※上記は各タイプの一般的な傾向です。個別のサービスの実際の対応可否や提供形態は各社情報をご確認ください。

集客・運用まで任せられるタイプ

サイトを作って終わりではなく、公開後に売上を伸ばすところまで伴走してほしい事業者に向くタイプです。広告運用、メールやLINEでのリピート促進、定期便の設計など、食品ECで利益を出すための施策をまとめて相談できます。制作会社が一貫して請け負う形と、販促機能が充実したプラットフォームを使う形の両方があり、社内の運用体制に合わせて選べます。

食品は単価が低くリピートで利益を出す商材が多いため、公開後の運用設計が売上を大きく左右します。自社に運用ノウハウが足りない場合は、このタイプが有力な選択肢になります。

デザイン・ブランド表現に強いタイプ

食品は見た目の印象やブランドの世界観が購買を左右します。贈答用の菓子や産直品、D2Cブランドのように、デザインで指名買いやギフト需要をつくりたい場合に向くタイプです。テンプレートの自由度が高く、写真や動画を活かした表現がしやすいプラットフォームや、ブランドサイトの構築を得意とする制作会社がここに含まれます。

システム・大規模/複雑要件に強いタイプ

BtoB卸との併売、基幹システムとの連携、大規模なアクセスやセール時の負荷など、要件が多く複雑な食品事業者に向くタイプです。温度帯別の配送管理や定期便を標準で備えるサービスもあり、事業の拡大に合わせて機能を拡張できます。中堅・大手の食品メーカーや、通販事業を本格的に伸ばしたい事業者が検討対象にしやすいタイプです。

食品ECで押さえておきたい対応機能

ここからは、食品ECで特に確認しておきたい対応機能を解説します。委託先を選ぶ前に自社の商材に必要な機能を把握しておくと、後から追加開発が必要になって費用と期間が膨らむ事態を避けられます。

食品ECで確認したい4つの対応機能の図解。温度帯(冷凍・冷蔵・常温ごとに配送を分け送料を設定)、のし・ギフト・複数配送先(のし/ラッピング/メッセージカードと複数宛先への送り分け)、定期便・頒布会・サブスク(購入周期の設定やスキップ、中身が変わる頒布会の管理)、アレルゲン・食品表示(表示欄を設けられるか。表示内容の適合は事業者の責任)の4つを整理している。

温度帯(冷凍・冷蔵・常温)と送料の扱い

食品ECでは、冷凍・冷蔵・常温という温度帯の異なる商品を同時に扱うことが珍しくありません。温度帯が異なる商品を1つの注文でまとめて購入された場合に、温度帯ごとに配送を分けたり、それぞれに送料を設定したりする仕組みが必要になります。

この制御ができないと、別々の温度帯の商品を同梱して品質を損ねたり、送料の計算が合わなかったりする問題が起きます。本記事で比較するサービスの中でも、温度帯別の配送を標準機能として備えるものは一部で、多くはアプリや制作会社の個別開発、外部の物流サービスで対応します。各サービスの対応状況は比較表で確認できます。

のし・ギフト・複数配送先への対応

食品はギフト需要が大きく、のし・ラッピング・メッセージカードの指定や、1回の注文で複数の宛先へ送り分ける機能が購入体験を左右します。お中元・お歳暮の時期にまとめ買いする顧客を取り込むうえで、これらの贈答対応は欠かせません。標準機能として備わっているか、オプションやアプリで追加できるかを確認します。

定期便・頒布会・サブスク

食品は消耗品でリピート購入されやすく、定期便(サブスクリプション)や頒布会は売上を安定させる有力な手段です。購入周期の設定、スキップや数量変更、季節ごとに中身が変わる頒布会の管理などに対応できるかで、運用のしやすさが変わります。単品リピート通販を見据えるなら、定期便に強い委託先を選ぶと後の運用が楽になります。

定期便・頒布会のカートは、購入周期の変更やスキップ、解約の導線、2回目以降のカード決済の継続性などで対応の差が大きく出ます。定期通販に特化したカートを具体的に見比べたい場合は、下記の比較記事も参考になります。

原材料・アレルゲン表示と食品表示法への対応

食品をECで販売する際は、原材料名やアレルゲンなどの食品表示を商品ページで示す必要があります。容器包装された加工食品には、特定原材料(アレルゲン)を含む旨の表示が義務付けられています。2026年4月時点の特定原材料は、えび・カシューナッツ・かに・くるみ・小麦・そば・卵・乳・落花生の9品目で、2026年4月1日にカシューナッツが追加されました。

出典・参考資料(2件)

注意したいのは、システムに原材料・アレルゲンの表示欄があることと、表示の内容が法令に適合していることは別だという点です。食品表示法では、表示の適正化について次のように定めています。

食品関連事業者等は、食品表示基準に従った表示がされていない食品の販売をしてはならない。

出典:食品表示法(平成25年法律第70号)第5条|e-Gov法令検索

表示義務を負うのは、食品を製造・加工・販売する事業者です。制作会社やシステムが表示欄という機能を用意しても、何をどう表示するか、その内容が基準に適合しているかの責任は販売する事業者側にあります。委託先には「表示に必要な欄を設けられるか」を確認しつつ、表示内容の正しさは自社で担保する前提で進めましょう。

ここまでの選び方・対応機能をふまえ、自社の条件を選ぶと、合いそうな委託先のタイプと候補を絞り込めます。

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自社がどのタイプの委託先に向いているか判断が難しい場合は、上の診断ツールで条件を選ぶと、候補を絞り込めます。あわせて、各社の資料をまとめて取り寄せて比較するのもおすすめです。

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食品ECの委託先を強み・対応機能・費用で比較

ここからは、食品ECに対応する制作会社・構築サービス9社を、委託の形態・費用・食品EC特有の対応機能(温度帯別配送・のし/ギフト・定期便/頒布会・アレルゲン表示)・得意分野で横並びに比較します。自社の要件に照らして確認してください。

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サービス名これからecforceMakeShop丸信futureshopカラーミーショップメルカートShopifyW2 Commerce Unified
委託の形態制作会社型
集客・運用まで一貫
構築サービス型
D2C・単品通販特化
構築サービス型
有料ASP
制作会社型
食品特化(印刷〜通販)
構築サービス型
SaaS型ASP
構築サービス型
ASP(無料プランあり)
構築サービス型
クラウドEC(中堅〜大手)
構築サービス型
クラウド(アプリ拡張)
構築サービス型
SaaS/PaaS(大規模対応)
初期費用要問い合わせ(公式非公開)148,000円〜(スタンダードプラン)11,000円〜(税込・プレミアムプラン)要問い合わせ(公式非公開)22,000円〜(プランによる)0円〜(フリープラン)190,000円〜(プランにより690,000円まで)明記なし(セットアップ手数料なし)要問い合わせ(公式非公開)
月額費用要問い合わせ(公式非公開)49,800円〜(受注2,000件まで)13,750円〜(プレミアムプラン)要問い合わせ(公式非公開)27,000円〜(プランによる)0円〜(フリープラン)49,000円〜(プランにより199,000円まで)3,650円〜(Basic年払い)要問い合わせ(公式非公開)
温度帯別配送(冷凍/冷蔵/常温の混在)△採用カート・実装による要確認要確認要確認◎三温度帯配送・同梱ルール設定要確認◎配送温度帯指定・混載の成立判定△アプリ・個別実装による要確認
のし・ギフト対応△採用カート・実装による要確認△ギフト対応(のしは要確認)要確認△eギフト連携(AnyGift)△ギフト対応(のしは要確認)●のし・ラッピング△アプリ・個別実装による要確認
定期便・頒布会△採用カート・実装による●△有料オプション要確認△有料オプション△別サービス「カラーミーリピート」●△公式/外部アプリで対応●
アレルゲン・食品表示の表示支援要確認要確認要確認◎食品表示の助言に対応要確認要確認要確認△メタフィールド・アプリで実装要確認
食品EC実績・得意分野食品企業の支援800社以上
集客・運用まで一貫支援
D2C・単品リピート通販
頒布会・定期受注管理に強い
菓子・産直・飲料などで利用
予約販売に対応
食品表示・商品開発と一体
食品通販の制作・運営知見
デザイン自由度と三温度帯配送
産直・季節商品に対応
無料〜低価格で小規模から
菓子・産直の小規模ECに
食品企業の導入事例多数
配送温度帯指定・頒布会・ギフト・定期を標準搭載
多言語・多通貨で拡張性高い
固有機能はアプリ・実装で補う
食品通販の業界別機能セット
OMO・大規模・単品/総合通販
詳細情報カタログで詳細を見るカタログで詳細を見るカタログで詳細を見る公式サイトカタログで詳細を見るカタログで詳細を見るカタログで詳細を見るカタログで詳細を見るカタログで詳細を見る

※上記は2026年10月時点の各社公式サイト等の情報をもとに作成しています。料金・機能・対応状況は変更される場合があるため、最新の内容は各社公式サイト・資料でご確認ください。

食品ECに対応する制作会社・構築サービスの個別紹介

ここからは、比較表で取り上げた委託先を強み別のタイプごとに個別で紹介します。各社の特徴と食品ECでの対応・実績を確認し、自社に合う相手を見極める材料としてください。

集客・運用まで任せられるタイプ

1. これから(株式会社これから)

株式会社これからのウェブサイト

株式会社これからは、ECサイトの制作・構築に広告運用やコンサルティング、自動集客ツールの提供を組み合わせ、公開後の集客・運用による売上づくりまで一貫して支援する会社です。現在の公式サイトは食品企業向けのEC支援を前面に打ち出しています。

対応カートはShopify、MakeShop、ecforce、futureshopなど主要なものをそろえ、食品ECではブランディングやギフト・定期購入の戦略、広告運用まで相談できます。公式サイトでは食品企業の支援実績を800社以上、自社EC支援の累計を3,000社以上としています(2026年10月時点、公式サイト記載)。

制作費用は公式サイトで公開されておらず、相談・概算見積もりは無料としています。費用や期間は依頼内容によって変わるため、具体的な金額は問い合わせが必要です。

2. ecforce(ECフォース)(株式会社SUPER STUDIO)

ecforceのウェブサイト

単品リピート通販やD2Cブランドに向けて、ECサイト構築から定期購入の管理、CRM、LP(ランディングページ)作成、広告効果分析までを一つにまとめたEC構築システムがecforceです。株式会社SUPER STUDIOが自社EC事業向けに内製したシステムを起源としています。

食品の定期便・頒布会と相性のよい機能を標準で備えており、複数商品のセット販売や、定期の回数ごとに中身を変えて届ける頒布会、定期受注の管理などに対応します。クレジットカードの洗替や決済失敗時の再オーソリ自動化で、定期購入の与信落ちによる解約・機会損失を抑える仕組みも持ちます。

料金はスタンダードプランが初期費用148,000円・月額49,800円(月間受注2,000件まで)で、受注1件ごとに30円の従量課金が加わります。契約期間は1年です。EC-CUBEやShopifyなど他社カートからの移行専用プランも用意されています。

3. MakeShop(GMOメイクショップ株式会社)

MakeShopのウェブサイト

有料ASP型のECサイト構築サービスとして、GMOインターネットグループのGMOメイクショップ株式会社が運営するのがMakeShopです。ノーコードのエディタとテンプレート群で、BtoC・BtoBの両方に対応します。導入実績は12,000店舗以上とされています(集計時点は公式で要確認)。

食品ECで使う機能のうち、定期購入・頒布会は有料オプションとして提供され、エンタープライズプランではGMOイプシロンとの契約を条件に追加費用なしで利用できます。発売前や季節商品の先行受注に使える予約販売機能、ギフト対応にも言及があります。一方で、冷凍・冷蔵・常温を分けた温度帯別配送の制御は公式情報では確認できませんでした。

料金はプレミアムプランが初期費用11,000円(税込)・月額13,750円(1ヶ月契約)からで、契約期間を長くすると月額が割引されます。両プランとも15日間の無料トライアルがあります。

4. 丸信(株式会社丸信)

株式会社丸信の食品通販サイト制作・通販支援のウェブサイト

株式会社丸信は、1968年創業の福岡県久留米市の会社で、シール・ラベルや紙器などの印刷・包装資材を源流に、食品事業者向けのソリューションを幅広く手がけています。食品表示や食品衛生(HACCP導入支援)、商品開発から、WEB制作・通販支援までを一社で相談できます。

強みは、食品のパッケージ・食品表示・商品開発と、通販サイトの立ち上げを一体で相談できる点にあります。食品表示法に沿った表示の基本ルールや個別の表示例についても、自社メディア「食品表示.com」を通じて情報提供・助言を行っています。自社でも食品通販メディア「九州お取り寄せ本舗」「DELISH MALL」を運営しています。

対応するカートシステムや構築範囲、制作費用は公式サイトで公開されておらず、見積もり・相談は問い合わせ窓口から受け付けています。温度帯別配送やのし・ギフト、定期便といった機能の対応可否は採用するカートに依存すると見られ、公式サイトでは確認できませんでした。

デザイン・ブランド表現に強いタイプ

5. futureshop(株式会社フューチャーショップ)

futureshopのウェブサイト

サイトを部品単位で編集できるCMS機能「commerce creator」を備え、独自のHTMLやCSSを使ったデザインの作り込みにも対応するのがfutureshopです。2003年に提供を開始したSaaS型のECサイト構築プラットフォームで、株式会社フューチャーショップが運用しています。

食品ECで課題になりやすい配送面では、三温度帯の配送に対応し、配送リードタイムの自動計算や同梱ルールの設定も行えます。定期購入や予約販売のオプションもそろうため、季節商品や産直品の販売にも使えます。

料金はプラン別に初期費用22,000円〜・月額27,000円〜(税抜、2026年8月1日の改定後)で、売上手数料は0円です。商品登録数の上限に応じて複数のプランから選べます。

6. カラーミーショップ(GMOペパボ株式会社)

カラーミーショップのウェブサイト

カラーミーショップは、GMOペパボ株式会社が運営するASP型のECサイト構築サービスです。フリー・レギュラー・ラージ・プレミアムの4プラン構成で、月商10万円以下向けの無料プランから始められるため、自社ECをこれから立ち上げる小規模な食品事業者にも使われています。

有償の運営支援として設定代行・デザイン制作代行・API連携代行が用意され、プレミアムプランでは専任のECアドバイザーが月次のミーティングやレポートで運営を支援します。

のしやギフト包装、定期便・頒布会、温度帯別の配送といった食品EC特有の要件については、対応状況がプランや設定によって変わります。導入前に公式ヘルプや問い合わせで確認しておく必要があります。

システム・大規模/複雑要件に強いタイプ

7. メルカート(Mercart)(株式会社メルカート)

メルカートのウェブサイト

メルカートは、ECパッケージ「ecbeing」の開発実績をもとに作られたSaaS型のクラウドEC構築プラットフォームです。中堅〜大手企業向けの本格的なEC構築を主な対象とし、公式サイトでは1,600社以上の導入実績を掲げています(集計時点の記載はなし)。

注文方法として配送温度帯の指定や混載時の成立判定、のし・ラッピング、定期購入・頒布会を標準で備えており、食品の温度帯別配送や贈答・定期便の需要を想定した構築がしやすい点が挙げられます。

導入事例には神戸屋やリンガーフーズ、戸村精肉本店など食品系の企業があり、戸村精肉本店ではリニューアル後に購入率(CVR)が約3倍になったと公表されています。

料金は初期費用190,000円から、月額49,000円からの3プラン構成です。商品点数や注文数に応じた従量課金はなく、月間20万PVまでは追加料金が発生しない設計になっています。

8. Shopify(Shopify Inc.)

Shopifyのウェブサイト

Shopifyは、カナダのShopify Inc.が世界展開するクラウド型のECプラットフォームです。50以上の国・地域、130以上の通貨に対応し、日本では2024年5月から日本円建ての支払いが使えます。月額費用はBasicプランの年払い3,650円からで、規模に応じてGrow・Advanced・Plusが用意されています。

注意したいのは、温度帯別の配送制御やのし・ギフト包装、定期便といった食品ECで必要になる機能が、本体に標準搭載されているわけではない点です。これらはアプリストアのアプリ追加や制作会社による個別実装で補う形になります。定期購入も本体には内蔵されておらず、公式アプリ「Shopify Subscriptions」(無料)や日本語対応のサードパーティアプリを追加して実現します。

豊富なアプリと多言語・多通貨対応により、海外販売まで視野に入れた拡張がしやすい構成です。食品固有の要件をどこまでアプリで賄えるか、不足分の個別実装にいくらかかるかは、委託先と事前に確認しておくと公開後の手戻りを防げます。

9. W2 Commerce Unified(W2株式会社)

W2 Commerce Unifiedのウェブサイト

W2 Commerce Unifiedは、W2株式会社が提供するBtoC向けの総合ECプラットフォームです。店舗とECを融合するOMO・オムニチャネル対応をうたい、EC構築に加えて集客・CRM・店舗連携までを一体で扱える設計とされています。導入構築実績は製品全体で1,100社以上です。

単品通販から総合通販まで対応し、食品通販や医薬品ECなど業界別の機能セットを用意しています。定期通販(サブスク)機能も備えているため、食品の定期便を想定した構築に向きます。

構築方式は、標準機能中心のSaaS型プランと、個別カスタマイズに対応するPaaS型プランの2種類です。非カスタマイズのSaaS型から段階的にPaaS型へ移行できるとされ、事業の拡大に合わせた作り替えがしやすい構成です。料金は公式サイトでは非公開で、要問い合わせとなっています。

食品ECサイト制作・構築の費用相場

食品ECサイトの制作・構築にかかる費用は、委託先の形態と作り込みの度合いで大きく変わります。自社で運用するASPカートは、初期費用が無料〜数万円、月額が数千円〜1万円台から始められ、小規模に立ち上げたい事業者に向きます。

中堅〜大手向けのクラウドECは、初期費用が十数万〜数十万円、月額が数万〜十数万円規模が目安です。制作会社にデザインから機能開発まで一貫して依頼する場合は、数十万円から、要件が多ければ数百万円規模になることもあります。これらは各サービスが公表する料金やプラン構成から読み取れる目安です。

温度帯別の配送制御や定期便、基幹システムとの連携など、食品固有の要件や個別開発が増えるほど費用は上がります。まずは自社に必須の機能を洗い出し、それらを標準で備えるプラットフォームで足りるのか、個別開発が必要なのかを見極めると、過不足のない予算を立てやすくなります。見積もりを取る際は、初期費用・月額費用だけでなく、公開後の運用・保守にかかる費用まで含めて比較しましょう。

食品ECの委託で失敗しないための注意点

委託先を決める前に、食品ECで起こりやすいつまずきを押さえておきましょう。ここで挙げる点は、委託する相手を問わず、販売事業者である自社が主体的に関わる必要があるものです。

「作って終わり」の丸投げを避ける

サイトを作っただけでは食品は売れません。公開後の集客・リピート施策まで誰がどう担うのかを、委託前に決めておくことが重要です。運用まで伴走してくれる委託先を選ぶのか、構築は委託し運用は自社で担うのか、体制を明確にしておきましょう。

食品固有の機能は後付けコストが高くなりやすい

温度帯別の配送やのし・ギフト、定期便といった食品固有の機能は、公開後に追加しようとすると、作り直しに近い開発が必要になり費用と期間がかさむことがあります。自社に必須の機能は、委託先を選ぶ段階で対応可否と費用を確認し、見積もりに含めてもらいましょう。

食品表示・通信販売の法定表示は事業者の責任

先に触れたとおり、原材料やアレルゲンの食品表示が基準に適合しているかの責任は、販売する事業者側にあります。加えて、食品のECも通信販売に該当するため、商品ページなどの広告に特定商取引法で定められた事項の表示が必要です。消費者庁は、通信販売の広告に次の事項などの表示を求めています。

  • 販売価格(役務の対価)(送料についても表示が必要)
  • 代金(対価)の支払時期、方法
  • 商品の引渡時期(権利の移転時期、役務の提供時期)
  • 事業者の氏名(名称)、住所、電話番号
  • 契約の申込みの撤回又は解除に関する事項(売買契約に係る返品特約がある場合はその内容を含む。)
出典:特定商取引法ガイド 通信販売|消費者庁

システムに入力欄があっても、表示する内容を整えるのは事業者の役割です。委託先には必要な表示欄を設けてもらい、記載内容は自社で確認する前提で進めましょう。

食品の販売に必要な営業許可・届出を確認する

食品の製造・加工・販売を業として行う場合は、実店舗かECかを問わず、取り扱う食品の種類に応じて食品衛生法上の営業許可、または営業届出が必要です。2021年6月の法改正で営業届出制度が創設され、原則としてすべての食品等事業者にHACCPに沿った衛生管理が求められるようになりました。自社の商材でどの許可・届出が必要かは管轄の保健所の判断になるため、ECの立ち上げと並行して確認しておきましょう。

出典・参考資料(1件)

まとめ

食品ECの委託先は、まず「制作会社に一貫して任せるか、自社で運用できる構築サービスを使うか」という形態を決め、次に「集客・運用/デザイン/システム」のどの強みを求めるかで候補を絞ると選びやすくなります。そのうえで、温度帯別配送・のし/ギフト・定期便・アレルゲン表示といった食品固有の機能に対応できるか、費用と実績が見合うかを確認しましょう。

自社の運用体制に合わせて売上づくりまで伴走してほしいなら集客・運用に強いタイプ、ブランドの世界観で選ばれたいならデザインに強いタイプ、複雑な要件や事業拡大を見据えるならシステムに強いタイプが起点になります。気になる委託先が見つかったら、資料をまとめて取り寄せ、自社の要件と照らし合わせて比較することをおすすめします。

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よくある質問(FAQ)

Q. 食品ECサイトの制作会社と構築サービスは何が違いますか?

A. 制作会社は要件整理からデザイン・構築・公開後の運用まで一貫して請け負う委託先で、構築サービスは自社で店舗を開設・運用できるECプラットフォーム(ASPカートやクラウドEC)を指します。

制作会社型は数十万〜数百万円規模になりやすく、EC運営の知見が乏しく戦略から任せたい事業者に向きます。構築サービス型は月額制で始めやすく、社内に運用担当を置いて自走したい事業者に向きます。どこまで自社で担い、どこから委託するかを先に決めると候補を絞りやすくなります。

Q. 食品ECサイトの制作・構築にかかる費用の相場はどのくらいですか?

A. 月額制の構築サービスを自社運用するなら初期費用が無料〜数万円・月額が数千円〜数万円から、制作会社にデザインから機能開発まで依頼するなら数十万円〜数百万円規模が目安です。温度帯別の配送制御や定期便、基幹システムとの連携など、食品固有の要件や個別開発が増えるほど費用は上がります。初期費用・月額費用だけでなく、公開後の運用・保守にかかる費用まで含めて見積もると、想定とのずれが起きにくくなります。

Q. 食品ECサイトの立ち上げにはどのくらいの期間がかかりますか?

A. 既存テンプレートを使う構築サービスなら数週間、デザインや食品固有の機能を作り込む制作会社への依頼なら数か月かかることが一般的です。温度帯別配送や定期便などの個別開発、商品点数やデザインの作り込みが増えるほど期間は延びます。お中元・お歳暮など繁忙期に公開を間に合わせたい場合は、必要な時期から逆算して早めに相談しておくと安全です。

Q. 食品ECで冷凍・冷蔵・常温の商品をまとめて注文された場合、送料や配送はどう扱えますか?

A. 温度帯ごとに配送を分け、それぞれに送料を設定できる仕組みが必要で、これに標準対応するサービスと、追加開発が必要なサービスに分かれます。この制御ができないと、異なる温度帯の商品を同梱して品質を損ねたり、送料の計算が合わなかったりする問題が起きます。委託先を選ぶ段階で、温度帯別の配送・送料設定に標準対応しているか、追加開発が必要かを確認しておきましょう。

Q. 食品ECサイトでのし・ギフト包装や複数配送先への発送に対応できますか?

A. のし・ラッピング・メッセージカードの指定や、1回の注文で複数の宛先へ送り分ける機能は、標準で備えるサービスと、オプションやアプリで追加するサービスに分かれます。食品はギフト需要が大きく、お中元・お歳暮のまとめ買い客を取り込むうえで贈答対応は欠かせません。自社のギフト商材に必要な範囲を洗い出し、対応方法と追加費用を事前に確認しておくと安心です。

Q. 食品ECサイトに定期便や頒布会の仕組みは導入できますか?

A. 定期便(サブスクリプション)や頒布会に対応した構築サービス・制作会社を選べば導入できます。購入周期の設定、スキップや数量変更、季節ごとに中身が変わる頒布会の管理などへの対応度はサービスごとに差があります。食品は消耗品でリピート購入されやすく、定期便や頒布会は売上を安定させる有力な手段のため、単品リピート通販を見据えるなら定期便に強い委託先を選ぶと後の運用が楽になります。

Q. 食品ECサイトのアレルゲン・原材料の表示に対応する責任は、制作会社と事業者のどちらにありますか?

A. 食品表示が基準に適合しているかの責任は、販売する食品関連事業者(製造・加工・販売する事業者)にあり、表示欄という機能を用意する制作会社やシステム側にはありません。食品表示法は、食品表示基準に従った表示がされていない食品の販売を禁じています。

容器包装された加工食品には特定原材料(アレルゲン)を含む旨の表示が義務付けられており、2026年4月時点の特定原材料は、えび・カシューナッツ・かに・くるみ・小麦・そば・卵・乳・落花生の9品目です(2026年4月1日にカシューナッツが追加されました)。委託先には必要な表示欄を設けてもらい、表示内容の正しさは自社で担保する前提で進めましょう。

出典・参考資料(3件)

Q. 食品のECサイトを始めるには、食品衛生法上の営業許可や届出が必要ですか?

A. 食品の製造・加工・販売を業として行う場合は、実店舗かECかを問わず、取り扱う食品の種類に応じて食品衛生法上の営業許可または営業届出が必要です。ネット販売だから特別な許可がいるわけではなく、一般の営業許可・届出制度が適用されます。

2021年6月施行の法改正で営業届出制度が創設され、原則としてすべての食品等事業者にHACCPに沿った衛生管理が求められるようになりました。自社の商材でどの許可・届出が必要かは管轄の保健所の判断になるため、ECの立ち上げと並行して確認しておきましょう。

出典・参考資料(1件)

Q. 食品のECサイトでは、商品ページにどのような表示が法律で求められますか?

A. 食品のECサイトも通信販売に該当するため、商品ページなどの広告に特定商取引法で定められた事項の表示が必要です。具体的には、販売価格(送料を含む)、代金の支払時期・方法、商品の引渡時期、事業者の氏名(名称)・住所・電話番号、申込みの撤回または解除に関する事項(返品特約がある場合はその内容)などです。

システムに入力欄があっても、表示する内容を整えるのは事業者の役割のため、委託先には必要な表示欄を設けてもらい、記載内容は自社で確認する前提で進めましょう。

出典・参考資料(1件)

Q. 社内にEC運用の知見や専任担当がいなくても、食品ECサイトを立ち上げられますか?

A. 集客・運用まで伴走する制作会社や、運用支援が手厚い構築サービスを選べば、専任担当がいなくても食品ECサイトを立ち上げられます。要件整理から公開後の広告運用・リピート施策まで任せられる委託先なら、少人数の体制でも運営できます。ただし「作って終わり」の丸投げでは食品は売れないため、公開後の集客・リピート施策を誰がどう担うのかを委託前に決めておくことが重要です。

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監修者

マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト

松嶋真倫

都市銀行にて金融実務を経験後、暗号資産関連スタートアップの創業期に参画し、市場分析・業界調査に従事。2018年にマネックスグループ入社。以降、ビットコインをはじめとするデジタルアセットからマクロ経済環境まで、金融市場を横断した調査・分析および情報発信を担う。FinTech・次世代金融領域のリサーチ統括、各種レポートや書籍の執筆、日本経済新聞など国内主要メディアへのコメント・寄稿、イベント登壇などを行う。2021年3月より現職。
記事内でご紹介している製品・サービスは監修者が選定したものではなく、編集部が独自に選定したものです。
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。

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