案件(商談)の進捗や受注確度がExcelや個人のメモに散らばり、「どの案件がどこまで進んでいるのか」「今月はいくら受注できそうか」を正確に把握できていない営業現場は少なくありません。案件管理ツール(SFA)を使えば、案件の進捗・確度・金額を一元管理でき、受注の見込みが見えるようになります。
一方で、「売れても儲からない案件」を早期に見つけたい、社内稟議や経営報告に使える着地見込みがほしい、といった課題に応えるには、進捗管理だけでなく採算(予実・受注見込み・案件別の利益)まで見える化できるかが選定の分かれ目になります。採算の見える化をどのツールでどこまで実現できるのかは、製品によって大きく異なります。
本記事では、案件管理ツール28サービスをタイプ別に比較・解説します。機能や料金に加えて、採算(受注確度×金額の着地見込み・予実・案件別利益)の見える化と、レビュー(口コミ)の読み解き方を軸に整理しました。営業の案件管理に課題を感じている方が、自社に合うツールを比較検討するための材料としてご活用ください。
具体的には、案件の進捗・見える化に強いタイプ、採算・予実の見える化に強いタイプ、大規模・高カスタマイズに強い定番タイプ、外回り・現場営業に強いタイプ、低コスト・スモールスタートできるタイプの5つに分けて整理します。
また、自社の営業スタイルや規模に合うタイプを手早く見つけられるよう、「案件管理ツール選定診断」も用意しています。あわせてご活用ください。
目次
案件管理ツールとは?SFA・CRM・プロジェクト管理ツールとの違い
案件管理ツールは、営業の案件(商談)ごとに、進捗フェーズ・受注確度・金額・次のアクションなどを記録し、チームで一元管理するためのツールです。多くはSFA(営業支援システム)の中核機能として提供され、散らばっていた案件情報を集約し、「誰がどの案件をどこまで進めているか」を可視化します。
混同されやすい3つのツールとの違いを整理します。案件管理(SFA)は商談・営業プロセスの管理が中心です。CRM(顧客関係管理)は顧客の属性や購買履歴など顧客との関係全体を扱い、SFAより範囲が広いツールです。プロジェクト管理ツールは受注後の作業(タスク・工数)管理が中心で、商談管理とは目的が異なります。近年は境界があいまいで、SFAとCRMの一体型が主流です。
案件管理は、営業支援システム(SFA)が備える機能の一つです。採算の切り口に絞らず、SFA全体の機能や製品を幅広く見比べたい場合は、カテゴリ全体をまとめた次の記事もあわせてご覧ください。
案件管理でおさえる4つの項目
案件管理を機能させるには、案件ごとに次の4項目を記録・更新できる状態をつくることが基本になります。
- 担当者:その案件を誰が担当しているか。引き継ぎや離席時の対応に備える
- 進捗(フェーズ)と受注確度:商談が今どの段階にあり、受注できる見込みがどの程度か
- 金額(受注見込み額):その案件で見込める受注金額。確度と掛け合わせると着地見込みになる
- 受注予定日(成約予定日):いつ受注・成約する見込みか。月次の着地予測の土台になる
この4項目がそろって初めて、個々の案件の管理が「チーム全体の受注見込みの把握」につながります。逆に、いずれかが抜けていると、進捗は見えても「今月いくら受注できそうか」が読めない状態に陥りがちです。
Excel・属人管理の限界と脱却
案件が少ないうちは、Excelやスプレッドシートでの案件管理でも大きな支障はありません。問題が表面化するのは、案件数や関係者が増えてきたときです。
複数人での同時編集や最新情報の共有が難しくなり、更新漏れや二重管理が起きやすくなります。担当者ごとに管理方法がばらつくと、案件の状況が属人化し、担当交代や離席のときに引き継げないリスクも高まります。さらに、案件が増えるほど集計や分析の手間が重くなり、受注見込みの把握や採算の分析にまで手が回らなくなります。
「Excelでの情報共有に限界を感じた」「案件や人数が増えて集計が追いつかなくなった」と感じたときが、案件管理ツールへの切り替えを検討する目安です。
案件管理に「採算管理」を組み合わせる意味
案件管理の目的は、進捗を見えるようにすることだけではありません。採算(受注の見込みと、案件ごとの利益)まで見えるようにすると、利益の出ない案件を早い段階で見つけられ、社内の稟議や経営報告にも使える着地見込みが手に入ります。ここでは、案件管理に採算を重ねる価値を営業の文脈で整理します。
案件管理で見る採算:受注見込み(確度×金額)・予実・案件別利益
営業の現場で扱う採算は、主に次の3つの数字に整理できます。
- 受注見込み(着地見込み・フォーキャスト):各案件の受注確度と金額を掛け合わせ、積み上げたもの。「今月・今四半期にいくら受注できそうか」を示し、目標との差を早めに把握できる
- 予実(予算と実績の対比):目標(予算)と実績、そして着地見込みを突き合わせ、計画どおりに進んでいるかを確認する
- 案件別の利益(粗利・原価):受注金額だけでなく、その案件にかかる原価を差し引いた利益。値引きや外注費がかさむ案件を見分け、「受注額は大きいが利益は薄い案件」に気づける
この3つの数字は、「採算をどこまで見たいか」の段階としても整理できます。

このうち受注見込みと予実は多くのSFAが備えますが、案件ごとの粗利・原価まで管理できる製品は限られます。自社が「受注の見込みを把握したい」のか、「案件単位の利益まで管理したい」のかで、選ぶべきツールが変わります。
また、進捗(パイプライン)の可視化に強い製品と、案件別の利益管理に強い製品は現状では別々で、両方を1つで高いレベルで満たせる製品は多くありません。進捗と利益のどちらを優先するかを決めて選ぶか、会計・原価管理ツールとの連携で足りない側を補うのが現実的です。
営業案件の採算と、プロジェクト収支・原価管理の採算の違い
「案件の採算」を調べると、営業の案件管理ツールのほかに、プロジェクト収支管理ツールや建設業向けの原価管理システムも検索結果に出てきます。どちらも「採算」を扱いますが、見る対象と使う部門が異なるため、混同しないことが大切です。
| 観点 | 営業案件の採算(本記事の対象) | プロジェクト収支・原価管理の採算 |
|---|---|---|
| 主に見る対象 | 受注前後の案件(商談)。受注確度×金額の着地見込み・予実・案件別の粗利 | 受注後のプロジェクト実行。工数・外注費・原価の積み上げと収支 |
| 主に使う部門 | 営業部門・営業企画 | 制作・開発・工事などの実行部門、経理・管理部門 |
| ツールのカテゴリ | SFA(営業支援システム)・案件管理ツール | プロジェクト収支管理ツール・PSA・原価管理システム |
本記事が扱うのは、営業部門が使う「案件(商談)の採算」です。受注後のプロジェクトの工数・原価まで細かく管理したい場合は、プロジェクト収支管理や原価管理のツールが向きます。自社が見たい採算がどちらなのかを先に見極めると、ツール選びの迷いが減ります。
受注後の工数・外注費・原価を積み上げて案件(プロジェクト)単位の収支を管理したい場合は、営業向けのSFAではなく専用のツールが向きます。タイプ別の選び方や案件別原価の作り方は、次の記事で具体的に比較しています。
採算まで見える案件管理ツールの選び方
ここからは、採算まで見える案件管理ツールを選ぶときの判断軸を5つ紹介します。自社の課題に照らして、どの観点を重視するかを決める参考にしてください。
進捗・確度・金額を一元管理でき、入力しやすいか
案件の進捗・受注確度・金額をまとめて管理できることは、案件管理ツールの土台です。ただし、機能が豊富でも現場が入力しなければデータは貯まりません。カンバン形式で商談フェーズを直感的に動かせるか、スマホから更新できるか、名刺やメールから案件情報を取り込めるかなど、入力の負担を下げる工夫があるかが選定の鍵になります。
採算(予実・受注見込み・案件別利益)を見える化できるか
本記事の軸となる観点です。受注確度と金額から着地見込み(フォーキャスト)を自動で積み上げられるか、目標との予実対比をダッシュボードで追えるかがポイントです。さらに踏み込んで案件ごとの粗利・原価まで管理したい場合は、原価や労務費を案件に紐づけて利益を算出できる製品かどうかが分かれ目になります。採算のどこまでを見たいかを決めてから、対応範囲を比べると選びやすくなります。
既存ツール(会計・名刺・メール・カレンダー)と連携できるか
案件管理ツールは、単体ではなく既存の業務ツールと組み合わせて使うことがほとんどです。名刺管理やメール・カレンダーと連携できれば、入力の手間を減らしながら案件情報を自動で蓄積できます。採算を正確に見るには、会計ソフトとの連携で実績の数字を取り込めるかも重要です。自社で使っているツールや会計ソフトと連携できるか、APIやCSVでのデータ連携に対応しているかを、導入前に確かめておきましょう。
現場に定着するか(レビューで入力のしやすさを確認)
高機能なツールを導入しても、現場が入力しなくなれば形骸化します。定着を左右するのは、画面の見やすさ・操作のシンプルさ・モバイル対応・連携による自動入力など、入力の負担を下げる仕組みです。カタログスペックだけでは判断しにくいため、実際に使ったユーザーのレビュー(口コミ)で「入力しやすいか」「現場に根づいたか」を確かめると、導入後のギャップを減らせます。
料金・費用相場で見るポイント
案件管理ツールの料金は、1ユーザーあたり月額1,000〜数千円程度の製品から、高機能なエンタープライズ向けで月額6,000〜20,000円程度まで幅があります。無料プランや無料トライアルを備える製品も少なくありません。
比較するときは、月額のユーザー単価だけでなく、初期費用・最低利用人数(ID数)・最低契約期間・有償サポートの要否まで含めた総額で見ることが大切です。安く始められても、採算の見える化や会計連携が上位プラン限定というケースもあるため、必要な機能がどのプランで使えるかも合わせて見ておくと安心です。
案件管理ツールのタイプ別分類と選び分け
案件管理ツールは、得意とする営業スタイルや企業規模・コストによって、大きく5つのタイプに分けられます。自社がどのタイプを求めているかを先に見極めると、候補を効率よく絞り込めます。
| タイプ | 向いている企業・特徴 | 該当する主なサービス |
|---|---|---|
| 案件の進捗・見える化に強いタイプ | まず案件の進捗・確度・金額を一元化し、現場が入力しやすい形で可視化したい | Mazrica Sales/GENIEE SFA/CRM/Sales Force Assistant/ネクストSFA/kintone/JUST.SFA/Sales Square/Sansan/GoCoo! SFA/Knowledge Suite |
| 採算・予実の見える化に強いタイプ | 受注見込み(確度×金額)・予実・案件別の利益まで見える化したい | ホットプロファイル/eセールスマネージャー/Kairos3 Sales/intra-mart DPS for Sales/戦略箱ADVANCED/Magic Moment Playbook/ジョブマネ/WaWaFrontier |
| 大規模・高カスタマイズに強い定番タイプ | 大企業の複雑な営業プロセスに合わせて柔軟に拡張したい | Salesforce Sales Cloud/Microsoft Dynamics 365 Sales/Sales Creatio |
| 外回り・現場営業に強いタイプ | 訪問・外回り中心で、モバイルや位置情報で現場の入力を支えたい | UPWARD/cyzen |
| 低コスト・スモールスタートできるタイプ | 無料プランや低価格で小規模から案件管理を始めたい | Zoho CRM/HubSpot Sales Hub/Pipedrive/Freshsales/F-RevoCRM |
採算・予実の対応範囲や料金は各サービスで異なります。詳細は後述の比較表・個別紹介を参照してください。
案件の進捗・見える化に強いタイプ
案件の進捗・受注確度・金額をまず一元化し、現場が負担なく入力・更新できることを重視するタイプです。カンバン形式のパイプライン表示やダッシュボードで商談の状況を直感的に把握でき、脱Excelの最初の一歩に向きます。採算の見える化は製品によって濃淡があるため、予実や利益管理まで必要な場合は対応範囲の確認が欠かせません。
採算・予実(受注見込み/利益)の見える化に強いタイプ
本記事の軸となるタイプです。受注確度×金額の着地見込みや、目標との予実対比をダッシュボードで追えるほか、製品によっては案件ごとの粗利・原価・利益額まで把握できます。利益の薄い案件を早く見つけたい、経営報告に使える着地見込みがほしい企業に向きます。
大規模・高カスタマイズに強い定番タイプ
大企業や、営業プロセスが複雑で独自の要件が多い組織に向くタイプです。項目やワークフローを柔軟にカスタマイズでき、分析・予測の機能も充実しています。その分、設定や定着に一定の工数とコストがかかるため、専任担当や外部パートナーの支援を前提に検討すると安心です。
外回り・現場営業に強いタイプ
訪問・外回りが中心の営業に向くタイプです。スマホからの入力や位置情報の活用で、移動の合間でも案件や活動を記録しやすく、現場の入力負担を抑えられます。案件の確度・金額・採算の管理は他タイプより軽めの製品もあるため、採算の見える化も重視する場合は機能範囲を確かめておくとよいでしょう。
低コスト・スモールスタートできるタイプ
無料プランや低価格のプランで、小規模から案件管理を始められるタイプです。まずは少人数で試し、定着を見ながら広げたい企業に向きます。海外製のツールも多く、日本語対応やサポート体制、円建ての料金の有無は製品によって異なるため、導入前に確認しておくと安心です。
案件管理ツール選定診断|営業スタイル・規模から適したタイプを診断
自社の営業スタイルや規模、重視する採算の範囲から、どのタイプが合うかを手早く確認できます。いくつかの質問に答えると、適したタイプと候補サービスが表示されます。
【比較表】採算の見える化機能・料金・無料プランで比較
ここでは、案件管理ツール28サービスを、案件管理(進捗・確度・金額)・採算の見える化(予実・受注見込み)・案件別の利益/原価・外部連携・無料プラン・料金の観点で横断比較します。採算の対応範囲は製品差が大きいため、自社が必要とする範囲に照らして確認してください。
| サービス名 | ホットプロファイル | Mazrica Sales | GENIEE SFA/CRM | Sales Force Assistant | ネクストSFA | Sansan | kintone | JUST.SFA | Sales Square | GoCoo! SFA | eセールスマネージャー | Kairos3 Sales | intra-mart DPS for Sales | 戦略箱ADVANCED | Magic Moment Playbook | ジョブマネ | WaWaFrontier | Salesforce Sales Cloud | Microsoft Dynamics 365 Sales | Sales Creatio | UPWARD | cyzen | Zoho CRM | HubSpot Sales Hub | Knowledge Suite | Pipedrive | Freshsales | F-RevoCRM |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 案件管理(進捗・確度・金額) | ● | ● | ● | ● | ● | △名刺起点・外部SFA連携前提 | △自社カスタマイズ前提 | △自社で画面構築 | △確度・金額は要確認 | △確度は記載なし | ● | ● | △確度・金額は要確認 | ● | △AI確度・金額(ステージ管理は一部) | △確度・受注見込みは記載なし | ● | ● | ● | ● | △活動記録中心・CRM連携前提 | △現場・訪問の活動管理中心 | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
| 採算の見える化(予実・受注見込み) | ●着地見込みは対応・予実は2026年10月提供開始(公開時点で提供状況を要確認) | 記載なし | 記載なし | 記載なし | △顧客別予算管理・Sales BI | 記載なし | △自社構築前提 | △自社で設計 | 記載なし | 記載なし | ●予実管理・グラフ分析 | ●予実・パイプライン分析 | ●予算/実績管理 | ●予実管理・目標管理 | ●AIフォーキャスト(オプション) | ●売上・粗利の目標対実績 | ●受注予定表(売上・利益額ベース) | ●売上予測・分析 | ●売上予測・予測分析 | ●フォーキャスト・予実比較 | 要確認 | △報告×予定の予実 | △AI予測(Zia・上位プラン) | ●フォーキャスト(Professional以上) | ●受注見込み・コックピット集計 | ●フォーキャスト(Growth以上) | ●受注見込み(Enterprise) | △見込み売上集計 |
| 案件別の利益・原価 | 記載なし | 記載なし | 記載なし | 記載なし | 記載なし | 記載なし | △自社構築前提 | △自社で設計 | 記載なし | 記載なし | 記載なし | 記載なし | 記載なし | 記載なし | 記載なし | ●売上・粗利・原価・労務費 | 記載なし | 記載なし | 記載なし | 記載なし | 記載なし | 記載なし | 記載なし | 記載なし | 記載なし | 記載なし | 記載なし | 記載なし |
| 外部連携 | 名刺・Salesforce・kintone・API | 名刺OCR・メール/カレンダー | 名刺・Slack・MA連携 | 名刺・CTI連携 | 名刺・カレンダー・CTI・MA | 名刺・Salesforce・HubSpot等 | 会計・カレンダー等 (スタンダード以上) | 名刺・カレンダー・基幹・MA等 | 記載なし | Sansan・Slack・メール等 | 名刺・CTI・MA・API | 名刺・Salesforce・Sansan等 | 基幹(CSV)・MA・名刺 | 名刺・カレンダー・BI等 | Salesforce・HubSpot・CTI等 | 会計ソフト連携 | CSV取込・出力 | 多数(AppExchange) | Microsoft 365・Teams・Power Platform | 記載なし | Salesforce・Dynamics 365 | CRM/SFA・勤怠連携 | Zoho製品・電話・API | Google/Office365・Marketing/Service Hub | 名刺・メール配信・API | 500以上の連携・カレンダー | 記載なし | 会計・Sansan・BI等 (Enterprise) |
| 無料プラン・トライアル | トライアルあり (期間要確認) | トライアルあり (日数要確認) | トライアルあり (要確認) | トライアルあり (30日間) | トライアルあり (日数要確認) | 要確認 | トライアルあり (30日間) | トライアルあり (期間要確認) | 記載なし | 要確認 | トライアルあり (30日間・Basic) | 要確認 | 要確認 | トライアルあり (期間要確認) | 要確認 | トライアルあり (30日間) | トライアルあり (14日間) | トライアルあり (30日間) | トライアルあり (30日間) | トライアルあり (期間要確認) | 要確認 (無料デモあり) | 無料プランあり (Entry Free) | 無料プランあり (3ユーザー・15日試用) | 無料プランあり (最大2ユーザー) | 要確認 (無料デモあり) | トライアルあり (14日間) | トライアルあり (14〜21日・要確認) | トライアルあり (1か月) |
| 初期費用 | 要問い合わせ | 無料 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 無料 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 無料 (導入費用別途) | 無料 (SaaS版) | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 無料 | 無料 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 100,000円 | 100,000円 | 無料 | 無料 (Pro以上は導入支援費18万〜) | 要問い合わせ | 記載なし | 記載なし | 無料 (Cloud) |
| 月額費用(最小プラン) | 要問い合わせ | 70,000円〜 (10ID〜) | 要問い合わせ | 3,500円〜 (顧客深耕) | 30,000円〜 (5ユーザー) | 要問い合わせ | 1,000円〜 (連携は1,800円〜) | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 5,000円〜/ユーザー | 3,500円〜 (Basic) | 25,000円〜 (スタンダード) | 400,000円〜 (SaaS版) | 4,000円〜 (最低10ユーザー) | 5,000円〜 (Capture・本体は要問合せ) | 1,000円〜 (案件採算はビジネス3,000円〜) | 2,000円〜/ID+基本料2,500円 | 3,000円〜 (Starter Suite) | 9,745円〜 (Professional・年払い) | 基盤40ドル〜+Sales 15ドル/ユーザー (円建て非公表) | 7,600円〜 (最少25ID) | 2,400円〜/ID (年間契約) | 0円〜 (有償1,760円〜) | 840円〜 (Starter・年払い) | 55,000円〜 (ID数無制限) | US$14〜/シート (円建て非公表) | US$9〜/ユーザー (円建て非公表) | 10,000円〜 (5名まで・Cloud) |
| 詳細情報 | オンライン相談を予約 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
採算の「記載なし」は、公式サイトで該当機能の記載を確認できなかったことを示し、非対応とは限りません。採算まで重視する場合は、資料請求やトライアルで「受注見込み(確度×金額)を自動集計できるか」「予実を比較できるか」「案件ごとの粗利・原価を管理できるか」を確認すると確実です。
案件管理ツール28サービスの個別紹介
ここからは、各サービスの特徴を5つのタイプ別に紹介します。案件管理の基本機能に加えて、採算(予実・受注見込み・案件別利益)の見える化がどこまでできるかを中心に整理しました。
案件の進捗・見える化に強いタイプ
まず、案件の進捗・確度・金額の一元管理と、現場が入力しやすい可視化を強みとするサービスです。
1. Mazrica Sales(株式会社マツリカ)

2023年にSensesから名称を変えたSFA/CRMです。顧客・案件・行動・名刺の情報を1つの画面に集約し、名刺や画像のOCR取り込み、企業プロフィールやプレスリリースといった外部情報の自動収集によって、手入力の負担を抑えながら情報を蓄積できます。
AIが案件の進捗やリスクを可視化し、類似案件に基づくアドバイスを提示する点が特徴です。採算面では、受注見込みや予実を専用に扱う機能は公式情報で確認できず、案件の進捗とリスクの可視化が中心となります。
料金は10ID以上から利用でき、Starterプランが月額70,000円(1IDあたり6,500円)、Growthが130,000円、Unlimitedが190,000円です。初期費用は0円で、全プランに無料トライアルが用意されています。
2. GENIEE SFA/CRM(株式会社ジーニー)

商談の音声データをAIが文字起こしし、必要な情報を抽出してSFA/CRMへ自動登録する機能を備えたクラウド型のSFA/CRMです。旧称は「ちきゅう」で、2023年にブランド名を変更しました。
顧客管理・商談管理・タスク管理・名刺管理に加え、ダッシュボードで商談数・案件進捗・達成率をリアルタイムに可視化できます。次に取るべき営業アクションをAIが提案する機能やSlack連携も備えます。
進捗や達成率の可視化が中心で、予実や案件別利益といった採算の管理機能は公式情報では確認できていません。料金やプランの詳細は公式サイトでの確認が必要で、最低利用人数や契約期間の条件とあわせて問い合わせるとよいでしょう。
3. Sales Force Assistant(株式会社NIコンサルティング)

「営業担当者を管理するのではなく支援する」という設計思想を掲げるSFAです。名称は似ていますが、米国Salesforce社の製品とは無関係の別サービスです。
AI秘書「SAI」が、翌日の訪問準備や案件進捗の漏れ、類似の受注案件などを担当者ごとに提示します。日報を起点に商談件数や顧客ランクをグラフ化する「デイリーモニター」で案件の状況を可視化できますが、予実や案件別の利益を扱う採算機能は公式情報では確認できませんでした。
案件型営業向けの「顧客創造」、ルート型向けの「顧客深耕」など、営業スタイル別に7種のラインアップから選べる構成です。クラウド版は月額3,500円(顧客深耕)からで、無料トライアルは30日間用意されています。
4. ネクストSFA(株式会社ジオコード)

SFA・CRM・MA(マーケティングオートメーション)を1つのプラットフォームに統合したクラウドツールです。案件管理や受注管理を核に、2021年にMA機能を加えて営業からマーケティングまでを一体で運用できます。
AIによる議事録作成や名刺管理、MiiTelなどのCTIツール、Marketo・LINE WORKS・Googleカレンダーといった外部ツールとの連携に対応します。CRM機能として受注管理や顧客別予算管理を備え、オプションのSales BIで分析を深められます。
料金はスタータープランが月額30,000円(税抜・5ユーザー分)、ベーシックプランが75,000円(税抜・15ユーザー分)です。電話・メール・チャット・訪問・Web会議のサポートをすべて無料で提供し、継続率98.8%(2026年3月末時点)を公式に開示しています。
5. Sansan(Sansan株式会社)

名刺・メール・Web接点などの顧客接点情報をデータ化し、組織全体で一元管理することを起点とする営業DXサービスです。名刺データ化の精度99.9%や、100万件以上の企業情報データベースを備えます。
商談・営業履歴を名刺情報に紐づける案件管理機能や、受注が狙える企業を抽出するターゲティングタグなどを備えます。案件の進捗は名刺・接点データを土台に管理し、受注確度・予実・売上予測といった採算は外部のSFA・CRMとの連携を前提とする設計です。単体の案件管理ツールというより、接点データの基盤として捉えると位置づけを誤りません。
法人向け名刺管理サービス市場では、株式会社シード・プランニングの調査で売上シェア85.8%・13年連続シェア1位(2025年7月時点)と公式発表されています。料金は公開されておらず、利用状況のヒアリングを経た個別見積もりとなります。
6. kintone(サイボウズ株式会社)

ノーコードで業務アプリを作れるプラットフォームで、営業支援はその用途の一つです。公式の「SFA(営業支援)パック」を土台に、顧客管理・案件管理・活動履歴などを自社仕様に組み立てて運用できます。
案件の進捗や売上予測はグラフ・レポートで可視化でき、kintone AIが類似案件や商談のヒントを提示します。ただし予実や案件別利益の管理は、自社でアプリをカスタマイズして作り込む前提になります。会計・請求などの外部連携はスタンダードコース以上で利用できます。
料金はライトコースが月額1,000円、スタンダードコースが1,800円、ワイドコースが3,000円(いずれも税抜・1ユーザーあたり)です。初期費用は無料で、30日間の無料トライアルがあります。外部連携を使う営業支援ではスタンダードコース以上が実質的な下限になります。
7. JUST.SFA(株式会社ジャストシステム)

ドラッグ&ドロップで自社独自の営業支援画面をノーコードで構築できるクラウドサービスです。既製の画面を使うのではなく、新規開拓・既存深耕・ルートセールスなど営業スタイルに合わせて管理項目や画面を自社で作り込めます。
顧客管理・案件管理・活動管理・プロセス管理といった標準機能に加え、入力データをリアルタイムに集計・チャート表示できます。集計・分析でKPIと実績を比較できますが、受注見込みや案件別利益の採算は、必要に応じて自社で画面を設計して扱う形になります。
導入事例では、三幸電子で案件報告数が約3倍に、ドリームベッドで集計・分析の工数が3分の1に削減されたと公表されています。料金は公式サイトで公開されておらず、要件に応じた個別見積もりとなるため問い合わせが必要です。
8. Sales Square(株式会社プラスアルファ・コンサルティング)

営業データと人材データを1つの基盤で扱う「統合型営業戦略ソリューション」です。営業活動の可視化から営業メンバーの育成までを一貫して支援します。
顧客・案件管理ではパイプラインやダッシュボード、コンタクト履歴を扱えます。営業日報をテキストマイニングして受注・失注の理由を分析する機能や、ハイパフォーマー分析・KPIモニタリングなど、営業実績の分析に重点を置いた構成です。
営業実績分析に「予実管理」の語はあるものの、具体的な採算・受注見込みの機能は公式情報では確認できませんでした。料金も公開されておらず、初期費用・月額ともに問い合わせが必要です。
9. GoCoo! SFA(SALES GO株式会社)

「Excel以上、Salesforce以下」を掲げる国産SFAです。一覧画面のセルを直接編集でき、入力した内容がダッシュボードに自動で反映される操作性を特徴としています。
会社名・担当・フェーズ・次回アクション・金額を一覧で管理し、フェーズ別に案件を表示できます。案件のフェーズと金額は管理できますが、受注確度の項目や予実・採算の見える化は公式情報では確認できませんでした。項目はノーコードで変更できます。
1社に専任担当が1名つき、導入から1年間、初期構築やカスタマイズ、毎月のミーティングで伴走します。料金は月額5,000円(税抜)/1ユーザーからで、利用人数に応じて変動し、無料見積もりで案内されます。
10. Knowledge Suite(ブルーテック株式会社)

Knowledge Suite(ナレッジスイート)は、ブルーテック株式会社が提供する、SFA・CRM・グループウェアを1つにまとめたオールインワンのクラウドサービスです。
設計上の特徴は全プランでユーザー(ID)数が無制限な点で、人数ではなくデータ容量やレコード数、名刺データ化の枚数でプランを分けます。料金はSFAスタンダードが月額55,000円、プロフェッショナルが85,000円、エンタープライズが155,000円(いずれも税別)です。
無料トライアルの明記はなく、無料のデモや導入相談が案内されています。問い合わせ・サポートの電話窓口は平日9時〜18時です。
採算・予実(受注見込み/利益)の見える化に強いタイプ
続いて、受注見込み・予実、製品によっては案件別の利益まで見える化できる、採算に強いサービスです。同じ採算型でも、受注確度×金額の着地見込み(受注見込み)や利益額ベースの受注予定(WaWaFrontierなど)を軸にする製品と、ジョブマネのように案件ごとの粗利・原価まで集計できる製品があり、自社がどちらの採算を見たいかで選び分けるとよいでしょう。
11. ホットプロファイル(株式会社ハンモック)

名刺データのデジタル化を起点に、顧客管理・営業支援(SFA)・マーケティングオートメーション(MA)を1つのプラットフォームにまとめたクラウドサービスです。運営は株式会社ハンモックで、2026年夏以降にSFA機能を順次強化しています。
採算面では、商談金額に受注確度を掛け合わせた着地見込みを、組織全体・部署別・担当者別に集計できます。目標達成率と進捗を同じ画面で確認でき、月次の受注予測に使えます。予実管理と見込み推移は2026年10月提供開始予定とされているため、公開時点の提供範囲は問い合わせで確認してください。
一方、案件ごとに粗利・原価を持たせて集計する機能は公式に明示されていません。粗利は営業担当者ごとの目標項目として登録できる範囲にとどまります。案件単位の利益管理まで求める場合は、対応範囲を資料で確かめておくと安心です。
12. eセールスマネージャー(ソフトブレーン株式会社)

eセールスマネージャーは、ソフトブレーン株式会社が1999年に国内初のCRM/SFAとして提供を開始したサービスです。累計6,000社以上に導入され、顧客管理・案件管理に加えてMAやCTIまで同一基盤で拡張できます。
採算面では、商品別の案件管理や案件シナリオで商談を整理し、予実管理・グラフ分析で目標と実績の対比を追えます。アナリティクスやダッシュボードで営業状況を可視化でき、月次の進捗把握に向きます。
料金は1ユーザー月額3,500円(税別、5〜30名向け)のBasicから、Enterprise 12,500円、Unlimited 25,000円まで4プランです。導入2.5カ月・定着3カ月を掲げ、専任担当が伴走する支援体制を備えます。
13. Kairos3 Sales(カイロスマーケティング株式会社)

「脱Excel」を掲げるSFAで、カイロスマーケティング株式会社が提供します。MAツールのKairos3 Marketingと組み合わせても、SFA単体でも利用でき、連携時はHOTリードを案件候補として抽出できます。
採算面では、取引先ごとに商談進捗・受注確度・売上予定金額を管理し、パイプライン分析や予実管理で目標と成果を可視化できます。金額ベースの売上予測(フォーキャスト)や案件別の原価・粗利管理は公式に明示がないため、必要な場合は問い合わせで確認してください。
料金はスタンダード月額25,000円〜、プロ月額50,000円〜(いずれも税別)です。初期費用は無料ですが、有償サポートと導入費用が別途かかり、最低契約期間は12カ月となっています。
14. intra-mart DPS for Sales(株式会社NTTデータ イントラマート)

業務プラットフォームintra-martを基盤とするAI搭載の営業支援ツールで、株式会社NTTデータ イントラマートが提供します。SaaS・プライベートクラウド・オンプレミスの3形態から選べます。
案件管理では商談フェーズ・経過日数・BANTスコアを一覧で確認でき、予算/実績管理で予算・見通し・実績をSFA上で一元管理できます。受注確度や金額の項目、フォーキャスト、案件別の原価管理は公式に明示がないため、採算の対応範囲は問い合わせで確認してください。
商談の録音・議事録から活動記録をAIが自動作成する機能を備えます。料金はSaaS版で月額400,000円〜(初期費用なし)で、プライベートクラウド・オンプレミスは個別見積もりです。
15. 戦略箱ADVANCED(株式会社インフォファーム)

株式会社インフォファームが提供する国産のクラウド型SFA/CRMです。顧客情報を軸にしたデータ構造で、顧客に紐づく商談・活動・売上を1画面で確認できます。クラウドとオンプレミスの両方の提供形態があります。
商談管理では部門・商材ごとにプロセスや管理項目をカスタマイズでき、見込み集計で受注見込みを積み上げられます。予算実績対比(予実管理)や、訪問・受注件数などのKPIを設定する目標管理で、計画との差を追えます。
料金はクラウド版が1ユーザー月額4,000円(税別)で、最低利用人数は10ユーザーからです。オンプレミス版は20ユーザー分を含む基本ライセンスが2,000,000円(税別)で、製造業や医療・介護など業種別テンプレートも用意されています。
16. Magic Moment Playbook(株式会社Magic Moment)

商談の録音・Web会議・メール・名刺・通話といった営業活動を自動で記録し、取引先・商談項目へ仕分けるAI営業プラットフォームです。株式会社Magic Momentが提供し、SalesforceやHubSpotと双方向同期できます。
採算面ではAIフォーキャストを備え、商談ごとに担当者の受注確度とAIが算出した確度を並べて表示し、確度で重み付けしたパイプライン金額を集計できます(オプション・個別見積もり)。予実管理や案件別の粗利・原価管理は公式に明示がありません。
料金は、自動記録を担うPlaybook Captureが1ユーザー月額5,000円(税別、自動記録月10時間付き)〜です。SFA/CRMやAIフォーキャストを含む本体の料金は要お問い合わせとなっています。
17. ジョブマネ(株式会社サウスエージェンシー)

個人事業主から30名程度の中小企業・部門での利用を想定したクラウド型の業務管理ツールで、株式会社サウスエージェンシーが提供します。グループウェアに加え、案件管理・工数・原価・見積/請求を1つにまとめ、受託・制作系の案件採算管理に向きます。
案件管理画面では、売上額・粗利益額(率)・原価・直接労務費・売上総利益(率)・累積作業時間を一画面で確認でき、案件ごとの損益を把握できます。レポートでは売上・粗利の目標値と実績値を、月次・四半期などの単位でグラフ化できます。
一方、受注確度や受注見込み・売上予測といった営業パイプライン側の機能は公式に記載がありません。料金は初期費用無料で、グループウェアプランが1〜100人で月額1,000円(税別)、案件・原価管理を含むビジネスプランが1人月額3,000円です。
18. WaWaFrontier(株式会社アイアットOEC)

グループウェア「WaWaOffice」シリーズのSFAで、株式会社アイアットOECが提供します。日報の簡易入力を起点に、案件・商談物件の進捗管理や行動分析まで行え、SFA単体での契約もできます。
採算面では受注予定表が特徴で、最大12カ月先の受注予定を売上額ベースと利益額ベースの両方で確認できます。受注確度別の受注予定や、部門別・担当別の予算入力にも対応します。予算と実績を比較する画面やフォーキャスト相当の機能の有無は公式で確認できないため、問い合わせで確かめてください。
料金は初期費用無料で、1ID月額2,000円(簡易日報に絞ったLight版は1,000円)に、1契約あたり基本料金月額2,500円(いずれも税別)が加わる構成です。14日間の無料体験があります。
大規模・高カスタマイズに強い定番タイプ
複雑な営業プロセスに合わせて柔軟に拡張できる、大企業向けの定番サービスです。
19. Salesforce Sales Cloud(株式会社セールスフォース・ジャパン)

見込み客の管理から商談の進捗、売上予測、レポーティングまでを一つの基盤に集約できる、株式会社セールスフォース・ジャパンのSFA・CRMプラットフォームです。定型業務の自動化や提案を担うAIエージェント機能(Agentforce)を組み込んだプランも展開しています。
採算の見える化では、売上予測やパフォーマンス分析を行うSales Analytics、収益データからインサイトを得るRevenue Intelligenceを備えます。案件別の原価・粗利まで扱えるかは、公式の製品ページでは確認できませんでした。
料金はエディション別に分かれ、公式の料金ページでユーザー単価を確認できます。Starter Suiteは月3,000円/ユーザー、エンタープライズ型はCoreの月23,400円/ユーザーからMaxの月66,000円/ユーザーまで用意されています(Starter Suite以外は年間契約)。30日間の無料トライアルもあります。
20. Microsoft Dynamics 365 Sales(日本マイクロソフト株式会社)

日本マイクロソフト株式会社が提供する営業支援(SFA)/CRMアプリケーションです。見込み客・取引先・商談(案件)の管理から売上予測、営業活動の記録・可視化までを一元的に行えます。生成AI「Copilot」による商談要約やメール下書き、次のアクション提案も備えます。
特徴は、Microsoft 365・Outlook・TeamsやPower Platformとの連携を前提にした設計です。Outlook・TeamsやPower BIを日常的に使う企業では、営業データを普段の業務環境の中で扱えます。Power Platformと組み合わせれば、標準機能を超えた業務アプリのカスタム構築にも対応できます。
料金はProfessionalが月9,745円/ユーザー、Enterpriseが月15,742円/ユーザー、Premiumが月22,488円/ユーザーです(いずれもユーザー/月相当、年払い、税抜)。LinkedIn Sales Navigatorを含むMicrosoft Relationship Salesは最低10シートからの要問い合わせで、30日間の無料トライアルも用意されています。
21. Sales Creatio(Creatio)

営業・マーケティング・サービスを同じノーコード基盤「Studio Creatio」の上で扱えるCRM製品です。営業向けのSales Creatioは、リード・商談・取引先・連絡先の管理と営業パイプライン分析を担い、画面やプロセスをノーコードで組み替えられます。
採算面では、商談や受注を対象に日・週・月・四半期・年などの単位でフォーキャスト(受注見込みの予測)を作成でき、営業ノルマ(クォータ)を財務目標に設定して予実を比較できます。パイプラインは各ステージの成約確率と金額を掛け合わせて予測売上を算出します。案件別の原価・粗利による採算管理は、公式ページでは確認できませんでした。
料金は基盤プランのGrowthが月40ドル/ユーザーから、Enterpriseが月55ドル/ユーザーから、Unlimitedは要見積で、Sales Creatioはこれにアドオンとして月15ドル/ユーザーが加わります(公式用語集2026年5月時点)。日本円での価格は公表されておらず、国内の導入は独占パートナーの株式会社OpenModelsへの問い合わせが必要です。
外回り・現場営業に強いタイプ
訪問・外回り中心の営業に向く、モバイルや位置情報で現場の入力を支えるサービスです。
22. UPWARD(UPWARD株式会社)

UPWARD(アップワード)は、位置情報技術とAIで外回り・訪問営業の活動記録を自動化するSFA(営業支援システム)です。提供元はUPWARD株式会社です。地図上の顧客管理やGPSによる行動記録、AIによる商談議事録の自動生成を軸に、SalesforceやMicrosoft Dynamics 365と連携して利用します。
滞在検知による訪問先の自動表示や、名刺・書類のAIスキャン、訪問優先度に基づく推奨ルートの自動作成など、外回りの報告業務を手入力に頼らず記録できる機能がそろいます。不動産・消費財・金融など訪問営業を多く抱える業種を中心に、公式では約450社への導入が案内されています。
料金は初期費用100,000円(税抜)に、月額7,600円〜(税抜・1ユーザー)のESSENTIALなどを組み合わせる形で、最少25IDからのライセンス契約が必要です。活動記録とルート最適化に重心があるため、受注確度×金額の着地見込みや案件別の採算まで見える化したい場合は、対応範囲を資料請求で確認すると選びやすくなります。
23. cyzen(レッドフォックス株式会社)

スマホで使える営業活動管理アプリとして、レッドフォックス株式会社が提供するクラウドサービスがcyzen(サイゼン)です。GPS・地図表示・スマホからの報告書作成を核に、外回り・現場業務の見える化を行います。訪問先を地図上にスポットとして登録し、訪問予定・履歴・写真・報告書を紐づけて管理できます。
音声入力からの報告書自動作成や手書きサインによる現地署名、GPS情報からの交通費自動精算などを備え、設備点検・定期清掃・不動産といった業種別テンプレートも用意されています。2026年4月提供開始の無料プラン「Entry Free」から試し、Standard・Premiumへ段階的に移行できる料金設計です。
料金は初期費用100,000円に、月額2,400円〜/ID(cyzen pro Standard、年間契約時)を組み合わせる形です。現場での訪問・報告の記録に重心があり、案件のパイプライン管理や受注確度・金額の積み上げを主眼にした一般的なSFAとは重心が異なります。採算の見える化まで求める場合は、対応範囲を資料請求で確認すると判断しやすくなります。
低コスト・スモールスタートできるタイプ
無料プランや低価格で小規模から始められる、スモールスタート向けのサービスです。
24. Zoho CRM(ゾーホージャパン株式会社)

Zoho CRMは、インドのZoho Corporationが開発するクラウド型のSFA/CRMで、日本国内ではゾーホージャパン株式会社が日本語サポートと円建て価格での提供を担っています。商談や顧客情報の管理に加え、見積書から請求書までを同じシステム内で扱えます。
料金は3ユーザーまで無期限で使えるフリープラン(0円)を軸に、有償は1ユーザー月額1,760円のスタンダードから、AIアシスタント「Zia」を含むエンタープライズ(5,660円)まで用意されています(いずれも年間契約時)。15日間の無料トライアルはクレジットカード登録不要です。
25. HubSpot Sales Hub(HubSpot Japan株式会社)

HubSpot Sales Hubは、HubSpot Japan株式会社が提供する営業支援製品です。無料のCRMを土台に、商談の自動化や売上予測といった機能を有料プランで段階的に追加していく構成を特徴としています。
最大2ユーザーまでの無料CRMはクレジットカード登録なしで期限なく使え、連絡先管理や案件パイプラインを試せます。有償はStarter(年払い月額840円/シート)から始められますが、ProfessionalとEnterpriseには導入支援費(それぞれ18万円・42万円)が別途必須です。
マーケティングやカスタマーサービス向けの製品と顧客データを共有できる一方、電話サポートは英語のみで、日本語はチャット・メールでの対応となります。
26. Pipedrive(Pipedrive, Inc.)

Pipedriveは、2010年にエストニアで創業したPipedrive, Inc.(本社・米国)が提供するCRM/SFAです。カンバン形式で商談をステージごとに動かすパイプライン管理を中心に据え、確度を重み付けした売上予測も備えます。
料金は1シート月額US$14のLiteから4段階で、全プランに14日間の無料トライアル(クレジットカード不要)が付きます。ただし価格は米ドル建てで、円建て価格や日本法人の記載は公式サイトで確認できず、日本語UIの範囲やサポート対応も公表されていません。
国内の導入支援は、株式会社Merがパートナーとして案内されています。また、売上予測のビューはGrowth以上のプランで利用できます。
27. Freshsales(Freshworks Inc.)

Freshsalesは、Freshworks Inc.が提供する営業向けのCRMです。カンバン表示での商談管理に、リードの絞り込みや商談のおすすめを行うAI「Freddy」を標準で組み込んでいます。
料金は年払いで1ユーザー月額US$9のGrowthから3プランあり、受注見込みを扱うForecasting insightsは最上位のEnterprise(US$59)に含まれます。価格は米ドル建てで、円建て料金や日本法人・日本語サポートは公式で確認できません。
日本語のサイトは用意されています。無料トライアルは、英語の料金ページで21日間、日本語ページで14日間と記載が分かれているため、契約前の確認が必要です。
28. F-RevoCRM(シンキングリード株式会社)

F-RevoCRM(エフレボ)は、シンキングリード株式会社が提供する、オープンソースをベースにした顧客管理システムです。同社クラウドで使うCloud版と、オンプレミスやアドオン開発にも対応するEnterprise版の2形態があります。
Cloud版は初期費用0円・月額10,000円(5名まで)から始められ、1か月の無料トライアルも用意されています。案件はステージごとに進捗・確度を管理でき、ステージの更新に応じてパイプライン上の見込み売上を集計してダッシュボードに表示します。
一方で、売上予測(フォーキャスト)や予実・採算の専用機能は、公式の機能ページでは確認できませんでした。
レビュー(口コミ)の読み解き方|入力しやすさ・定着・採算の見やすさ
案件管理ツールは、導入しても現場が入力しなければ効果が出ません。カタログスペックだけでは「使い続けられるか」「採算まで見やすいか」は判断しにくく、実際に使ったユーザーのレビュー(口コミ)が手がかりになります。口コミは、各サービスの公式サイトの導入事例やユーザーの声などから確認できます。ここでは、そうした口コミをどの観点で読むと自社に合うツールを見極めやすくなるかをまとめます。
入力のしやすさ
「入力が簡単か」「スマホから更新できるか」「連携で自動入力されるか」に触れたレビューは、現場の定着を占う材料になります。逆に「入力項目が多くて手間」「画面が複雑」という声が多い製品は、機能が豊富でも現場に負担がかかる可能性があります。自社の営業メンバーのITリテラシーや入力の頻度に照らして読むと参考になります。
現場への定着
「チーム全員が使うようになった」「日報代わりに自然に使えている」といったレビューは、定着のしやすさを示します。導入初期のサポートや、運用ルールづくりの支援について触れた声も、形骸化を防げるかの判断に役立ちます。自社と近い企業規模・業種のレビューを選んで読むと、より実態に近い評価が得られます。
採算・数字の見やすさ
「受注見込みがひと目で分かる」「予実のズレに早く気づけるようになった」「案件ごとの利益が見える」といったレビューは、採算の見える化が実務で機能しているかを示します。採算まで重視する場合は、進捗管理の使いやすさだけでなく、こうした数字の見やすさに触れた評価を探すと、導入後の効果を見積もりやすくなります。
案件管理ツール導入のメリットと注意点
最後に、案件管理ツール(採算の見える化を含む)を導入して得られる価値と、導入時に気をつけたい点を整理します。
案件管理×採算ツール導入のメリット
案件情報を一元管理することで、進捗や受注確度がリアルタイムで共有され、属人化を防げます。受注見込み(着地見込み)が積み上がることで、月次の着地予測や経営報告の精度が上がります。さらに採算まで見えるツールなら、利益の薄い案件を早期に発見でき、値引きや原価のコントロールにつなげられます。蓄積したデータは、受注・失注の分析や次の営業戦略にも活かせます。
導入の注意点・デメリット
一方で、導入には初期設定・データ移行・権限設定などの工数がかかります。現場が使い慣れるまでに一定の学習期間も必要です。高機能な製品ほど設定やカスタマイズに手間がかかり、運用ルールを整えないまま導入すると定着しにくくなります。まずは必要な機能を見極め、スモールスタートで成功体験を積んでから広げる進め方が現実的です。
現場で形骸化させないための注意点
案件管理ツールが形骸化する最大の原因は、現場の入力が続かないことです。これを防ぐには入力の負担を下げることが第一で、モバイル対応・連携による自動入力・シンプルな画面を選び、入力項目は必要最小限に絞ります。あわせて導入目的のチーム共有、マネージャーの率先した活用、ベンダーの定着支援も効果的です。採算の数字も入力データがそろって初めて正確になるため、入力の定着が採算の見える化の前提になります。
まとめ
案件管理ツールは、案件の進捗・確度・金額を一元管理するだけでなく、採算(受注見込み・予実・案件別利益)まで見える化できるかで、得られる価値が変わります。自社が「受注の見込みを把握したい」のか「案件単位の利益まで管理したい」のかを見極め、進捗の見える化・採算の見える化・大規模向け・外回り向け・低コストの5タイプから、営業スタイルと規模に合うものを選びましょう。
最終的には、機能や料金に加えて、実際に使ったユーザーのレビューで「入力しやすいか」「現場に定着したか」「採算が見やすいか」を確かめることが、導入後のギャップを防ぐ近道です。気になるサービスは資料を取り寄せ、機能と料金を具体的に比較して検討を進めてください。
よくある質問(FAQ)
Q. 案件管理ツール(SFA)とは何ですか?CRM・プロジェクト管理ツールと何が違いますか?
A. 案件管理ツール(SFA)とは、営業の案件(商談)ごとに進捗フェーズ・受注確度・金額・次のアクションを記録し、チームで一元管理するためのツールです。顧客との関係全体を扱うCRMより扱う範囲が狭く商談管理に寄っており、受注後の作業(タスク・工数)を管理するプロジェクト管理ツールとは目的が異なります。近年は境界があいまいになり、SFAとCRMを一体で提供する製品が主流です。
Q. 案件管理ツールで採算(予実・受注見込み・案件別利益)まで見える化できますか?
A. 受注確度×金額の着地見込み(受注見込み)や予実管理は多くのSFAが備える一方、案件ごとの粗利・原価まで管理できる製品は限られます。自社が「受注の見込みを把握したい」のか「案件単位の利益まで管理したい」のかを先に決め、対応範囲を比べると選びやすくなります。案件別の利益まで求めるなら、原価や労務費を案件に紐づけて算出できる製品かが分かれ目です。
Q. 営業の案件管理ツールと、プロジェクト収支管理ツール(原価管理)の採算は何が違いますか?
A. 営業の案件管理ツールは受注前後の商談(受注確度×金額・予実・案件別の粗利)を、プロジェクト収支管理ツールは受注後の工数・外注費・原価と収支を扱います。「案件の採算」で検索すると両方が出ますが、受注見込みや案件の採算を見たい営業部門は前者、工数・原価まで管理したい実行部門は後者が向きます。自社が見たい採算を先に見極めると迷いが減ります。
Q. 案件管理はいつExcelから案件管理ツールへ乗り換えるべきですか?
A. Excel・スプレッドシートでの情報共有に限界を感じたときが、案件管理ツールへ切り替える最も分かりやすい目安です。具体的には、案件数や関係者が増えて集計が追いつかない、更新漏れや二重管理が起きる、担当交代や離席のときに引き継げない、受注見込みや採算の分析にまで手が回らない、といった状態です。ただし繁忙期や大型商談の最中は移行作業の負担が大きいため、タイミングは避けるのが無難です。
Q. 案件管理ツールの費用(料金相場)はどのくらいですか?
A. 案件管理ツールの料金は、1ユーザー月額1,000〜数千円程度から、高機能なエンタープライズ向けで月額6,000〜20,000円程度まで幅があります。比較時は月額単価だけでなく、初期費用・最低利用人数・最低契約期間・有償サポートの要否まで含めた総額で見ることが大切です。採算の見える化や会計連携が上位プラン限定のこともあり、必要機能がどのプランで使えるかも確認します。
Q. 無料で使える案件管理ツールはありますか?
A. 無料プランや無料トライアルを備える案件管理ツールはあり、小規模から試すことができます。ただし無料プランは管理できる案件数・データ容量・利用人数や機能に制限があることが多く、10名以上の組織や案件数が多い場合、採算の見える化まで求める場合は物足りなくなることがあります。まずは無料プランやトライアルで入力のしやすさを確かめ、必要な機能に応じて有料プランを検討する進め方が現実的です。
Q. 案件管理ツールが現場に定着せず形骸化するのを防ぐにはどうすればよいですか?
A. 形骸化の最大の原因は現場の入力が続かないことなので、入力の負担を下げること(モバイル対応・連携による自動入力・シンプルな画面・入力項目の最小化)が第一の対策です。あわせて、導入の目的をチームで共有し、マネージャー自身が率先して活用すること、ベンダーの定着支援を活用することも効果的です。採算の数字も、入力されたデータがそろって初めて正確になるため、入力の定着が採算の見える化の前提になります。
Q. 案件管理ツールはスマホやアプリから入力・更新できますか?
A. クラウド型の案件管理ツールの多くは、スマホのブラウザやアプリから案件の入力・更新ができます。外回り・訪問が中心の営業では、移動の合間に記録できるモバイル対応が定着を大きく左右します。ただし一部の高度な機能はPC版のみという製品もあるため、自社で必要な操作がモバイルでできるかを、導入前にトライアルで確認しておくと安心です。
Q. 案件管理ツールは導入してからどのくらいで効果が出ますか?
A. 効果が出るまでの期間は製品の複雑さによって異なり、シンプルなツールで1〜2週間、カスタマイズ前提のエンタープライズ向けで2〜3カ月程度が目安です。受注見込みや予実といった採算の数字は、案件データが一定量たまって初めて精度が上がるため、入力の定着とあわせて一定の立ち上げ期間を見込んでおくとよいでしょう。
Q. 営業が1〜数名の小規模チームでも案件管理ツールを導入する意味はありますか?
A. 小規模チームでも、早い段階から案件データを蓄積しておくことで属人化を防ぎ、チーム拡大時にスムーズに活用できるため、導入する意味があります。むしろ少人数ほど案件が個人のメモに散らばって属人化しやすく、低価格プランや無料プランから始められる製品も多いため、スモールスタートで定着を確かめながら広げる進め方が向きます。
法人向けサービスを課題別に探すならMCB FinTechカタログ
MCB FinTechカタログでは、決済・金融・バックオフィス領域の法人向けサービスを課題別に探し、気になるサービスの資料をまとめて請求できます。SFA(営業支援システム)のほかの課題も、あわせてご確認ください。
MCB FinTechカタログに掲載しませんか?
MCB FinTechカタログでは、掲載企業様を募集しています。マネックスグループの金融実務ノウハウを活かした独自の評価軸と検索設計により、導入検討者が最適なサービスを効率的に発見できる法人向け比較プラットフォームです。掲載後は管理画面から料金表や導入事例を随時更新でき、常に最新の情報を訴求可能。まずは下記フォームより、お気軽にお問い合わせください。

マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト
松嶋真倫
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。














