生成AIでコードを書く量が増え、リリースのたびに手作業でセキュリティをレビューしていては追いつかない。そう感じて、開発の工程そのものにセキュリティを組み込む「DevSecOps」に取り組もうとしている開発・セキュリティ担当の方は少なくありません。
ただ、SAST(静的解析)やDAST(動的診断)を自分たちだけで導入して運用し切るのは、体制としても人材としても簡単ではありません。そこで知りたくなるのが、DevSecOpsの導入を外部に手伝ってもらう選択肢はあるのか、あるなら誰に・どこまで頼めるのか、という点でしょう。
結論から示すと、外部に頼める支援は大きく「相談・助言まで」「伴走して実装・パイプライン組み込みまで」「導入後の運用まで」の3つの型に整理できます。自社の現状(まだ何もない/ツールは入れたが回っていない)によって、どの型のどの会社に頼むべきかが変わります。
本記事では、この支援の型とカバー範囲をまず押さえたうえで、DevSecOpsの前提(DevOpsとの違い・工程・SAST/DAST/IAST/SCAの使い分け)、費用の決まり方、依頼先の選び方、そして自社の開発工程に組み込める具体的なサービスを、対応範囲で横並びに比較できる形で整理します。
目次
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外部に頼める「支援の型」とカバー範囲(相談・助言/伴走して実装/導入後の運用まで)
DevSecOpsの導入を外部に頼むとき、任せられる範囲は会社によって大きく違います。頼みたい作業が「方針を一緒に考えるところまで」なのか「ツールを入れてパイプラインに組み込むところまで」なのかで選ぶ相手が変わるため、まず支援を3つの型に分けて押さえます。
支援会社のサービス内容を見ると、提供しているメニューは「現状把握(成熟度診断)」「開発プロセス・体制の設計」「診断ツールの導入とCI/CDパイプラインへの組み込み」「脆弱性診断の実施」「導入後の運用支援」のいずれか、またはその組み合わせに分かれます。どこまでをカバーするかを型として示すと、次の通りです。

| 支援の型 | 成熟度診断・現状把握 | プロセス・体制の設計 | ツール導入・パイプライン組み込み | 脆弱性診断の実施 | 導入後の運用支援 |
|---|---|---|---|---|---|
| 相談・助言型 | ● | ● | △(助言のみ) | × | × |
| 伴走実装型 | ● | ● | ● | ● | △ |
| 運用支援型 | ● | ● | ● | ● | ● |
相談・助言型(現状把握と方針づくりまで)
自社のDevSecOpsがいまどの段階にあるかを評価し、どこから手を付けるべきかの方針を一緒に描くところまでを担う型です。OWASP DSOMM(DevSecOpsの成熟度モデル)などの基準にもとづく成熟度評価、開発プロセスや体制の設計、セキュリティ設計のレビューが中心で、ツールの導入やコードの検査は自社または別の相手が担います。
「何から始めればよいか分からない」「社内に判断できる人がいない」段階に向いています。手を動かす工程は残るため、この型だけで導入が完結するわけではない点は押さえておきたいところです。
伴走実装型(ツール導入・パイプライン組み込みまで一緒に手を動かす)
現状把握や設計に加えて、診断ツールの選定・導入と、CI/CDパイプラインへの組み込みまでを一緒に進める型です。SAST・DAST・SCAといった検査を開発の流れのどこに差し込むかを設計し、自社のエンジニアと並走しながら実装します。
「方針は見えているが、実装を回せる人手・知見が足りない」という場合に向きます。導入後の運用まで含むかは会社・契約によって分かれるため、どこまでが一緒に手を動かす範囲かを事前に確認しておくと齟齬が起きにくくなります。
運用支援型(導入後の継続的な診断・運用まで任せる)
導入して終わりではなく、その後の継続的な脆弱性診断や運用までを任せられる型です。リリースのたびの自動診断、検出された脆弱性の管理、定期的な診断の実施などを外部が担い、自社は結果の判断と修正に集中できます。
継続的に検査を回す体制を内製で維持し続けるのが難しい場合に向きます。範囲が広い分だけ費用も継続的に発生するので、自動化できる部分と人が見る部分の切り分けが、コストと効果のバランスを左右します。
DevSecOpsとは?DevOpsとの違いと、開発〜運用のどこでセキュリティを検査するか
支援会社のサービス内容は、DevSecOpsの前提を知らないと読み解けません。まず押さえたいのは、DevSecOpsが何を指し、DevOpsと何が違い、開発から運用のどこで検査が入るのか、の3点です。
DevSecOpsは、デジタル庁のガイドラインで次のように説明されています。開発と運用を連携させるDevOpsに、セキュリティを後付けではなく初めから組み込む考え方です。
DevSecOps 開発と運用がシームレスに連携する DevOps にセキュリティを組み込むことで、セキュリティを確保しつつ、開発スピードを損なわない開発の体制や手法
出典:デジタル社会推進実践ガイドブック DS-200「政府情報システムにおけるセキュリティ・バイ・デザインガイドライン」(2024年1月31日)用語集|デジタル庁
同ガイドラインは、開発から運用まで含めたシステム開発ライフサイクル全体でセキュリティを確保する方策を、一般にDevSecOpsと呼ぶと整理しています。特定の工程だけでなく、流れ全体を通じてセキュリティを担保する点が核になります。
DevOpsとの違い(セキュリティを「いつ・誰が」担うか)
DevOpsは、開発(Development)と運用(Operations)を連携させ、リリースの速度と頻度を高める取り組みです。ここにセキュリティ(Security)を加えたのがDevSecOpsにあたります。
違いの要点は、セキュリティを「いつ・誰が」担うかにあります。従来はリリース直前にセキュリティ部門がまとめて検査する形が一般的でしたが、それでは手戻りが大きく、開発の速度とぶつかりがちでした。DevSecOpsでは、開発者自身が早い工程から継続的にセキュリティを確認する形へと役割を移します。
開発〜運用の工程のどこで何を検査するか
DevOpsでは、計画・コーディング・ビルド・テストといった開発側の工程と、リリース・デプロイ・運用・監視といった運用側の工程が、途切れずに循環する流れとして整理されるのが一般的です。DevSecOpsは、この一連の流れの各所に検査を差し込みます。
たとえば、コードを書く段階ではソースコードそのものを、ビルドの段階では使っている外部ライブラリを、テストの段階では動くアプリケーションを検査します。どの検査手法をどこに置くかは次章で整理しますが、要は「一箇所でまとめて見る」のではなく「工程ごとに分けて早く見る」のがDevSecOpsの実装の勘所です。
デジタル庁の技術レポートも、CI/CDパイプラインにSAST・DAST・SCAといった検査を組み込み、ビルド時の結果が基準を満たしているかを確認することを有効な取り組みとして挙げています。
出典・参考資料(1件)
シフトレフト(開発の早い工程で弱点をつぶす考え方)
DevSecOpsを語るときに繰り返し出てくるのが「シフトレフト」です。開発の流れを左から右に時間軸で並べたとき、セキュリティ対策を右端(リリース直前)ではなく左側(設計・コーディング)へ寄せる、という考え方を指します。
シフトレフトが効くのは、早い工程で弱点を見つけるほど修正が軽く済むからです。OWASPのDevSecOpsガイドラインも、セキュリティ上の問題を可能な限り早く検出することを狙いに掲げています。デジタル庁のガイドラインも、早期に対策することで上流工程への手戻りを防ぎ、納期確保やセキュリティコストの低減につながると述べています。
出典・参考資料(2件)
- 出典:OWASP DevSecOps Guideline(OWASP Developer Guide)|OWASP Foundation
- 出典:DS-200「政府情報システムにおけるセキュリティ・バイ・デザインガイドライン」§2.2(2024年1月31日)|デジタル庁
SAST/DAST/IAST/SCAの違いと、どの工程で何を検査するか
支援会社やツールの説明には、SAST・DAST・IAST・SCAという4つの検査手法が必ず出てきます。それぞれ「いつ・何を・どう検査するか」が違い、使い分けの軸を押さえておくと、各サービスの対応範囲を読み解きやすくなります。
OWASPのDevSecOpsガイドラインは、CI/CDパイプラインに組み込む検査として、静的解析(SAST)、動的診断(DAST)、インタラクティブ診断(IAST)、ソフトウェア構成分析(SCA)を挙げています。SCAの日本語訳「ソフトウェア構成分析」はデジタル庁の文書でも用いられている定訳です。

SAST(静的解析):コード・ビルド段階でソースコードを検査する
SAST(Static Application Security Testing)は、プログラムを実行せずにソースコードを解析し、脆弱性につながる書き方を見つける手法です。コードを書く段階やビルドの段階、つまり開発の早い工程で回せるため、シフトレフトの中心的な検査として位置づけられます。
実際のコードに踏み込んで指摘できる一方、動かして初めて分かる問題は捉えにくいという性質があります。そのため、後述のDASTと組み合わせて使われることが多い手法です。
DAST(動的診断):テスト・運用段階で動くアプリを外側から検査する
DAST(Dynamic Application Security Testing)は、実際に動いているアプリケーションに外側から疑似的な攻撃リクエストを送り、挙動から脆弱性を見つける手法です。ソースコードが手元になくても診断できるため、テスト段階や運用中のWebアプリ・APIの検査に向きます。
外から見える挙動を確認できる反面、どのコードが原因かまでは特定しにくい点が弱みです。継続的に回すために、CI/CDと連携して自動実行できるツール・サービスが増えています。
IAST(インタラクティブ診断):テスト実行中にアプリ内部から検査する
IAST(Interactive Application Security Testing)は、アプリケーションの内部にエージェントを組み込み、テストを実行している最中に内側から挙動を観測して脆弱性を検出する手法です。SASTの「コードを見る」とDASTの「動かして見る」の中間に位置し、原因箇所の特定と実行時の確認を両立しやすいのが特徴です。
SCA(ソフトウェア構成分析):OSS・依存ライブラリの既知脆弱性を検査する
SCA(Software Composition Analysis)は、自社で書いたコードではなく、利用しているオープンソースソフトウェア(OSS)や外部ライブラリに既知の脆弱性やライセンス上の問題がないかを調べる手法です。現在のアプリケーションは多数の外部部品で成り立っているため、自前のコードが安全でも、使っている部品に脆弱性があれば攻撃の入り口になります。
これら4つは排他的ではなく、工程をまたいで組み合わせるのが前提です。SASTとSCAをコード・ビルド段階に、DASTをテスト・運用段階に置き、必要に応じてIASTを足す、といった具合に、どの工程に何を差し込むかを設計するのがDevSecOpsの実装にあたります。
出典・参考資料(2件)
- 出典:OWASP DevSecOps Guideline(SAST/DAST/IAST/SCA)|OWASP Foundation
- 出典:DS-202「CI/CD パイプラインにおけるセキュリティの留意点に関する技術レポート」(2024年3月29日)|デジタル庁
DevSecOpsで得られることと、自社だけで進めるときにつまずく点
外部の支援を使うべきか迷ったときの判断材料として、DevSecOpsに取り組むと何が得られるのか、そして自社だけで進めようとするとどこでつまずくのかを見ておきます。
得られることは、主に次の点に整理できます。
- 脆弱性の早期発見:リリース直前ではなく開発の早い工程で弱点を見つけられる
- 手戻りとコストの削減:早期に対策することで上流工程への手戻りを防ぎ、納期確保やセキュリティコストの低減につながる
- 開発速度と品質の両立:検査を自動化して流れに組み込むことで、速度を落とさずに品質を保ちやすくなる
- コンプライアンスへの対応:継続的に検査する体制が、規制や取引先の要求への説明材料になる
出典・参考資料(1件)
一方で、自社だけで進めようとすると、いくつかの壁に当たります。開発・運用・セキュリティがそれぞれ別チームに分かれていると、同じゴールに向けて協力しやすい体制づくりから始めなければなりません。SASTやDASTといったツールを選び、パイプラインに組み込み、検出された脆弱性を日々さばいていく人材も要ります。
さらに近年は、生成AIを使った開発でコードを書く量そのものが増え、リリースのたびに人手でレビューする従来のやり方では追いつきにくくなっています。セキュリティ専業の会社からも、AIを使った開発の普及を背景に、AI駆動開発に対応したセキュリティ支援サービスが登場しています。こうした動向は、検査の自動化や外部支援を検討する一つのきっかけになります。
AIを使った開発の広がりは、セキュリティ検査をいつ・どのくらいの頻度で回すかという前提そのものも動かしつつあります。開発工程に検査を組み込む仕組みを提供する立場からは、次のような見通しが語られています。

AIコーディングが当たり前になるほど、「AIが書いたコードも含めて、日常的に検証できる仕組み」が重要になります。その文脈で、AIエージェントがハッカーをエミュレーションして侵入テストを行い、ログや証跡を残す“AIペンテスト”の方向性も出てきています。これが進むと、コストや時間の都合で「リリース前に1回」が限界だった侵入テストを、ビルドパイプラインに組み込み、毎日回す世界が見えてきます。
このように、DevSecOpsの価値は分かっていても、体制・人材・運用の負荷が支障になりやすいのが実情です。だからこそ、どこを自社で持ち、どこを外部に任せるかの線引きが現実的な論点になります。
DevSecOps支援・診断の費用の相場観と「決まり方」
支援会社のサービスページを見ると、費用は「別途見積」「要問い合わせ」と書かれていることが多く、相場をつかみにくいのが実情です。そこで、何によって費用が決まるのかという構造を押さえると、見積もりの前に当たりを付けられます。
DevSecOpsの支援・診断の費用は、おおむね次の要素で変わります。
- 対応範囲:相談・助言だけか、ツール導入・パイプライン組み込みまでか、導入後の運用まで含むか
- 対象の規模:診断するアプリケーション・画面・APIの数、ソースコードの行数
- 診断の頻度:一度きりのスポットか、CI/CDに組み込んで継続的に回すか
- 手法と体制:ツールによる自動診断中心か、専門家の手動診断やコンサルタントの参画を含むか
大づかみに言えば、ツールによる自動診断を自社で回す形がもっとも費用を抑えやすく、専門家が手を動かす手動診断やコンサルタントが継続的に参画する形ほど費用は上がります。目安として、CI/CDに組み込める継続型のクラウド診断サービスは、月額数万円規模から料金を公開しているものがあります。
一方、専門家が手を動かす脆弱性診断やペネトレーションテスト、成熟度評価・プロセス設計から入るコンサルティング型の支援は、対象の規模で大きく変わるため個別見積もりが一般的です。公開されている例では、専門家によるペネトレーションテストが数百万円規模(800万円〜・税別という公開例があります)に達することもあります。
実額が公開されていない場合も、上の4要素を自社の条件に当てはめれば、見積もりの妥当性を判断しやすくなります。各サービスの料金は、記事後半の比較表で対応範囲とあわせて確認できます。
DevSecOps支援・診断の選び方と、自社でやる範囲・外注する範囲の線引き
候補を2〜3社に絞り込むには、依頼先を比べる軸と、どこまでを自社で持ちどこから外注するかの線引きが要ります。自社の状況に当てはめて考えられるよう、判断の分かれ目もあわせて示します。
依頼先を絞り込む選び方の軸
依頼先を比べるときは、次の軸で自社に合うかを確認すると判断しやすくなります。
- 対応範囲:相談・助言までか、ツール導入・パイプライン組み込みまでか、運用まで任せられるか。自社に足りない工程を埋められる相手かで絞る
- クラウド・基盤の前提:AWSなど自社が使う基盤に強いか。基盤前提のコンピテンシー認定などが判断材料になる
- 使うツール:Snyk・SonarQubeなど、どの検査ツールを前提にしているか。自社の既存環境と噛み合うか
- 対応言語・フレームワーク:自社の開発言語やフレームワークに対応しているか。特にソースコード診断では重要
- 規制業種への対応・実績業界:金融など規制の厳しい業種での実績があるか。自社と近い業界の経験があるか
すべての軸を満たす相手を探すより、自社でいま一番困っている工程に強いかを起点に絞り込むと、候補を2〜3社に落とし込みやすくなります。
自社で進める場合の第一歩と、どこから外注すべきか
外注を前提にせず、まず自社で始める場合の第一歩も押さえておくと、外注範囲の線引きが見えてきます。一般的な進め方は、次の順序です。
- 成熟度の把握:いま自社の開発プロセスのどこにセキュリティが組み込まれているかを棚卸しする
- シフトレフトの設計:どの工程にどの検査を差し込むかを決める
- ツールの導入:SAST・DAST・SCAなどを選び、CI/CDパイプラインに組み込む
- 運用の定着:検出された脆弱性をさばく流れと、継続的に回す体制をつくる
このうち、社内に判断できる人がいなければ成熟度の把握と設計から、ツールを入れても運用が回らなければ導入・運用から、というように、自社でつまずく工程を外注の起点にすると線引きがしやすくなります。全部を丸ごと任せるより、足りない工程だけを埋める考え方のほうが、費用と自社のノウハウ蓄積のバランスを取りやすくなります。
検査を自社で回す内製化がどこまで現実的かは、診断の項目によって可否が分かれます。項目別に内製できる範囲と、自動化ツールやCI/CDパイプラインへの組み込みの勘所を具体的に知りたい場合は、次の記事が線引きの判断材料になります。
脆弱性診断は内製化できる?診断項目別の可否と自動化ツール・CI/CD組込の勘所を解説
年1回の外部脆弱性診断で数百万円の見積もりが常態化し、スプリント制でリリース頻度が上がった開発現場に年1点検が追いつかない。そんな状況に直面している担当者は少なくありません。この記事は、「毎回外注していたら破綻する」「リリースの度に脆弱性が…
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DevSecOpsの支援・脆弱性診断に使えるサービスと、その対応範囲
前半で整理した支援の型・工程・選び方を踏まえ、具体的なサービスを対応範囲で横並びに見ていきます。ここで紹介するのは、開発工程に組み込める検査ツール(SaaS)と、コードやアプリを外注で診断するサービスが中心です。
成熟度診断やプロセス設計から入る相談・助言型のコンサルティング型の支援もあります。まずは各サービスが前半の対応範囲(成熟度診断・プロセス設計/ツール導入・CI/CD組み込み/脆弱性診断/運用)のどこをカバーするかを下の比較表で確かめ、そのうえで個別の紹介を読み進めてください。
| サービス名 | Aikido Security | VAddy(バディ) | AeyeScan(エーアイスキャン) | Securify(セキュリファイ) | CoWorker 脆弱性診断サービス | SHIFT SECURITY ソースコード診断 | セキュアブレイン ソースコード診断 | レオンテクノロジー ソースコード診断 | KSK Verification ソースコード診断 | GMO Flatt Security 脆弱性診断 | NRIセキュア |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 提供形態 | 自動検査SaaS | 自動検査SaaS | 自動検査SaaS | 自動検査SaaS | AI+専門家ハイブリッド | 専門家の静的ソースコード診断 | 専門家の静的ソースコード診断 | 専門家の静的ソースコード診断 | 専門家の静的ソースコード診断 | 広域の手動診断 | 支援コンサル・設計開発支援 |
| 成熟度診断・プロセス設計 | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × | ●(設計開発支援・脅威モデリング) |
| ツール導入・CI/CD組み込み | ●(PR連携・IDE拡張) | ●(WebAPI・CLI・cron) | ●(CI/CDツールとAPI連携) | ●(API経由で診断実行) | ×(依頼型の都度診断) | ×(依頼型の都度診断) | ×(依頼型の都度診断) | ×(依頼型の都度診断) | ×(依頼型の都度診断) | ×(依頼型の都度診断) | ×(依頼型の都度診断) |
| 脆弱性診断の実施 | ●(自動・継続) | ●(自動・継続) | ●(自動・継続) | ●(自動・継続) | ●(AI+専門家・スポット) | ●(専門家の静的解析・スポット) | ●(ツール+専門家・スポット) | ●(専門家の目視・スポット) | ●(専門家の目視・スポット) | ●(専門家の手動・スポット) | ●(専門家の手動・スポット) |
| 運用・継続支援 | ●(継続的に実行可) | ●(継続的に実行可) | ●(継続的に実行可) | ●(継続的に実行可) | × | × | × | × | × | × | × |
| 料金の目安 | 月額5万円台〜(年間契約・利用者10人まで、2026年9月時点) | 初期費用0円/月額19,800円〜(税別、2026年10月時点) | 要見積(用途・サイト数に応じる、無料トライアルあり) | 月額5万円〜(脆弱性診断STARTER、2026年10月時点) | ソースコードAI診断15万円〜(提供元の掲載プラン、2026年10月時点) | 要見積(診断規模に応じた個別見積もり) | 要見積(ステップ数に応じた個別見積もり) | 要見積(対象ステップ数に応じた個別見積もり) | 要見積(実ステップ数・使用言語に応じた個別見積もり) | 要見積(個別見積もり) | 要見積(ペネトレーションテストは800万円〜・税別、2026年10月時点) |
| 詳細情報 | 公式資料を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | 公式資料を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | 公式サイト | サービス詳細を見る |
表内のマークは「●=標準的にカバー/△=一部・条件付きで対応/×=範囲外」を表します。「成熟度診断・プロセス設計」から「運用・継続支援」までの列は、本記事前半で整理した支援の型(相談・助言/伴走実装/運用支援)とカバー範囲をそのまま軸にしています。料金・対応範囲は各社公式サイトおよび提供元の掲載情報にもとづく記事作成時点の目安で、最新の内容は各サービスでご確認ください。
ここで取り上げたのは、開発工程への組み込みやすさを軸に選んだサービスです。パイプラインへの組み込みにこだわらず、脆弱性診断サービス全般を診断方法・費用相場・選び方の観点で広く見比べたい場合は、次のまとめ記事が出発点になります。無料で使えるツールも含めて整理しているので、どの診断を誰に頼むか迷ったときの土台づくりに使えます。
開発パイプラインに組み込む自動検査・継続診断サービス
まずは、開発パイプラインに組み込んで自動でくり返し検査できるSaaS型のツールから見ていきます。
1. Aikido Security(株式会社AndGo)

Aikido Securityは、ベルギーのAikido Security BVが開発し、日本では株式会社AndGoが正規代理店として提供するオールインワン型のセキュリティSaaSです。SCA(依存関係の脆弱性検査)・SAST(静的解析)・シークレット検出・CSPM(クラウド設定の点検)・コンテナイメージ検査・DASTなどを1つの画面に束ね、単機能ツールの乱立で起きがちなアラートの分散を抑えます。
検出して終わりではなく、脆弱性に対する修正コードをAIが生成してプルリクエストまで作るAutoFixを備え、開発者がレビューして直す流れに乗せられます。開発の初期からセキュリティを組み込むDevSecOpsの運用を、内製でアプリを開発する企業やSaaSスタートアップで回しやすくする位置づけです。
日本語の管理画面・ドキュメントに対応し、AndGo経由では月額5万円台から(年間契約・利用者10人まで、2026年9月時点)導入できます。
2. VAddy(バディ)(株式会社ビットフォレスト)

利用者自身がブラウザ操作で診断を始められる自動ツール型のSaaSが、株式会社ビットフォレストのVAddyです。診断方式はDAST(動的診断)で、OS・ミドルウェア・開発言語に依存せず検査できます。
WebAPIとコマンドラインツールを使ってCIと連携でき、cronによる夜間の自動実行環境も組めるため、リリース前や定期のタイミングで繰り返し診断を回せます。スキャン回数は無制限で、頻繁に実行しても費用は増えません。REST API(JSON形式)のAPIサーバー単体も検査対象にできます。
初期費用は0円で、月額19,800円から(Professionalプラン、税別、2026年10月時点)利用でき、1週間の無料トライアルも用意されています。
3. AeyeScan(エーアイスキャン)(株式会社エーアイセキュリティラボ)

AIが利用者の操作に近い形でサイト内を自動巡回し、入力フォームへの値の推定から診断シナリオの生成までを自動化するのが、株式会社エーアイセキュリティラボのクラウド型診断ツールAeyeScanです。対象URLを登録するだけで診断を始められます。
公式の活用シーンページによると、CI/CDツールとのAPI連携でセキュリティテスト自体を自動化でき、スケジュール機能を使えば診断を定期的に実行する運用も組めます。診断対象はSPA(単一ページ構成のWebアプリ)やAPI(オプション)、Androidアプリ(2026年9月提供開始)まで広げられます。
公式サイトによると有償契約500社以上(2026年10月時点)に導入されており、料金は用途やサイト数に応じた個別見積もりで、2サイトまでの無料トライアルがあります。
4. Securify(セキュリファイ)(株式会社スリーシェイク)

ASM(攻撃対象領域管理)と脆弱性診断を同じサービス内で扱えるのが、株式会社スリーシェイクのクラウド型サービスSecurifyの特徴です。脆弱性診断は自動巡回スキャン(DAST)が中核で、画面遷移の巡回から疑似攻撃の送信、応答の検証までを自動で実行します。
診断の日時や頻度を指定するスケジュール実行に加え、APIトークンを発行してAPI経由で診断を起動でき、CI/CDパイプラインに診断を組み込めます。外部公開資産を把握するASM、クラウド設定を監視するCSPM、部品と既知脆弱性(CVE)を突き合わせるSBOM(ソフトウェア部品表)も同一サービス内に揃います。
脆弱性診断のSTARTERプランは月額5万円(年間60万円、検査対象1 IP/FQDN、2026年10月時点)で診断回数に制限がなく、最短即日で使える無料トライアルも用意されています。
AI+専門家のハイブリッドで開発物を診断するサービス
続いて、自動解析のスピードと専門家の確認を両取りしたいチームに向くサービスを紹介します。
5. CoWorker 脆弱性診断サービス(CoWorker株式会社)

CoWorker 脆弱性診断サービスは、CoWorker株式会社が自社開発したAI「Red Agent」の自動解析と、社内のセキュリティ専門家による最終確認を組み合わせた診断サービスです。ソースコードAI診断・動的脆弱性診断(Web/API)・実践攻撃シミュレーション診断(ペネトレーションテスト)の3メニューを用意しています。
ソースコードAI診断は、ソースコードや設計書をAIが解析して本番環境に影響を与えずにリスクを洗い出すため、開発段階でコード内部の弱点を確認したいチームに向きます。AIの自動解析で診断時間を従来比最大1/10に短縮し、最短3営業日で報告書を納品するとしています。
ソースコードAI診断は150,000円から(提供元の掲載プラン料金、2026年10月時点)で、AI解析のみのため環境への影響がない構成です。
ソースコード診断を専門家に外注するサービス
自動ツールでは拾いきれないコード内部の問題まで、診断員に委ねて見てもらう外注型の診断です。DevSecOpsの中では、設計・コーディング段階のコードを外部の専門家にレビューしてもらう選択肢にあたります。
以下の各社は専門家による静的診断という点は共通するため、対応言語・診断の規模やスピード・料金帯・報告の手厚さの違いで、自社のコードに合う依頼先を選べます(一部は広域の手動診断の中でソースコード診断を担います)。
ソースコード診断そのものの費用相場や、依頼先をツール中心型・手動中心型などタイプ別にどう選ぶかを先に押さえておきたい場合は、次の記事で整理しています。
ソースコード診断とは?費用相場と依頼先の選び方をタイプ別に整理
自社のWebアプリやスマホアプリを提供する立場で、上司や取引先から「ソースコード診断もやっておくべきだ」と要請を受けたり、既に実施している脆弱性診断(動的診断)だけで十分か不安を感じたりする場面が増えています。 一方で「ソースコード診断」と…
6. SHIFT SECURITY ソースコード診断(株式会社SHIFT)

専門の診断員がソースコードを静的解析し、脆弱性の検出から対策の提案まで行う外注型の診断です。提供元は株式会社SHIFT(旧SHIFT SECURITY、2026年9月に吸収合併されサービスは継続)で、外部からの動的診断では見つけにくい、コード内部に潜む脆弱性の洗い出しを主眼とします。
診断はBronze・Silver・Gold・Platinumの4プラン構成で、対応言語はBronzeのPHP・JavaからGoldの28言語まで広がり、Platinumでは専門家の目視解析や構成解析まで加わります。評価はCVSS(脆弱性の深刻度を示す国際指標)に基づく定量的なリスク評価を採用しています。
診断員200名以上が在籍し、料金は診断対象の規模に応じた個別見積もりで公開されていません。
7. セキュアブレイン ソースコード診断(株式会社日立システムズ)

株式会社日立システムズ(旧セキュアブレイン、2024年4月の合併後もセキュアブレインブランドで継続)のソースコード診断は、ITインフラ診断・Webアプリケーション診断と並ぶ診断メニューの一つです。稼働中のシステムにアクセスせずソースコードを解析するため、本番環境に影響を与えずに実施できます。
ツールによる静的解析(SAST相当)に加えてアナリストが手動で結果を精査し誤検知を除くハイブリッド方式で、内部不正やバックドアのような動的診断では見つけにくいコード上の問題も検出対象にします。Java・C#・Python・PHP・JavaScript・Ruby・Go・Swiftなど20以上の言語に対応し、脆弱性はファイル名・行番号単位で報告されます。
診断後には、報告会や是正を確認するフォローアップ診断などのオプションも選べます。
8. レオンテクノロジー ソースコード診断(株式会社レオンテクノロジー)

診断ツールによる検出結果を診断士が一つずつ目視で確認してから報告するのが、株式会社レオンテクノロジーの依頼型ホワイトボックス診断です。開発の進捗に合わせてスケジュールを調整でき、開発工程の途中でも部分的に診断できる点を打ち出しています。
Java・C/C++・PHP・Rubyなどの言語や各種フレームワークに対応し、インジェクション・認証・認可制御・セッション管理など幅広い診断項目を要件に応じてカスタマイズできます。重大な脆弱性は診断中に速報で通知し、報告書は診断完了後およそ5営業日以内に提出します。
診断員が参加する報告会はオプションで、報告会後の再診断や改修方法のフォローにも対応します。料金は対象のステップ数を確認したうえでの個別見積もりです。
9. KSK Verification ソースコード診断(株式会社KSK)

東証スタンダード上場の株式会社KSKが「KSK Verification」ブランドで手がけるのが、このソースコードの静的診断です。診断員による目視診断でコードの内部構造に起因する欠陥を検出し、開発・実装段階からの診断に対応することで修正コストの削減につなげるとしています。
Java・PHPなどの開発言語と、Spring Framework・Laravelなどのフレームワークに対応し、脆弱性に加えて非推奨APIの利用や使われていない関数、コード品質に関わる項目まで確認します。動的診断であるWebアプリケーション診断と組み合わせれば、実行中にのみ現れる脆弱性まで含めて検知できます。
危険度の高い脆弱性を検出した際の速報サービスや報告会はオプションで用意され、料金は診断対象の実ステップ数や使用言語をもとにした個別見積もりです。
10. GMO Flatt Security 脆弱性診断(GMO Flatt Security株式会社)

GMOインターネットグループのGMO Flatt Security株式会社が手がけるのは、セキュリティエンジニアの手動診断を軸にした診断サービスです。ソースコードや設計書を読み解くホワイトボックス診断を強みとし、認可制御の不備のような内部ロジックに潜む問題の検出に力を入れています。
標準のWebアプリケーション診断はブラックボックス診断を基本としつつ、2023年7月以降は条件を満たす場合に部分的なソースコード診断を追加料金なしで付帯する運用に変わりました。Webやスマホアプリ、クラウド、コンテナのほか、依存パッケージの侵害リスクを評価するソフトウェアサプライチェーン診断までメニューが広がっています。
ビジネスリスクの高い脆弱性を短期間・低コストで集中的に探すリスクフォーカス型プランもあり、経済産業省「情報セキュリティサービス基準」にも登録されています(登録番号019-0045-60)。
DevSecOps の導入を支援するコンサル・設計開発支援
最後に、診断だけでなく、設計や開発の工程そのものにセキュリティを組み込む支援を見ていきます。
11. NRIセキュア(NRIセキュアテクノロジーズ株式会社)

野村総合研究所グループのセキュリティ専業会社、NRIセキュアテクノロジーズが手がけるのが、専門家による手動診断を主体としたセキュリティ診断・支援サービス群です。開発工程にセキュリティを組み込みたいチーム向けには、診断にとどまらず上流の設計段階から支える「設計開発支援」のメニューを揃えています。
設計開発支援には、セキュア設計・開発ガイドラインの整備、ソースコード診断、セキュアアプリケーション設計レビュー、脅威モデリングサービスが含まれ、要件定義や設計の段階からリスクを洗い出せます。診断は手動主体で、SANSのトレーニング修了者やCISSP・OSCPなどの国際資格を持つ専門家が担当します。
Webアプリケーションやプラットフォーム、API、クラウド設定からペネトレーションテストまで幅広い診断をワンストップでカバーし、料金は各メニューとも個別見積もりです。また、生成AIを使った開発の広がりを受けて、AI駆動開発向けのセキュリティ支援サービスも2026年10月に提供を開始しています。
出典・参考資料(1件)
- 出典:NRIセキュア、AI駆動開発のセキュリティ対策を支援するサービスを提供開始(2026年10月15日)|NRIセキュアテクノロジーズ
まとめ
DevSecOpsの導入を外部に頼む場合、まず「相談・助言まで」「伴走して実装・パイプライン組み込みまで」「導入後の運用まで」のどの型を必要としているかを見極めるのが出発点になります。自社の現状でつまずいている工程を起点に、その工程をカバーできる相手を選ぶと、候補を絞り込みやすくなります。
費用は「別途見積」が多い領域ですが、対応範囲・対象の規模・診断の頻度・手法と体制という要素で決まると押さえておけば、見積もりの前に当たりを付けられます。SAST・DAST・IAST・SCAを工程に対応づけて理解しておくと、各サービスの対応範囲も読み解きやすくなります。
まずは自社の成熟度の把握だけを進める、という第一歩も有効です。そのうえで、自社に合うサービスの資料をまとめて取り寄せ、対応範囲と費用を具体的に比べるところから始めてみてください。
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よくある質問(FAQ)
Q. DevSecOpsとは何ですか?
A. DevSecOpsとは、開発と運用が連携するDevOpsに、セキュリティを後付けではなく開発の初めから組み込む開発の体制・手法です。デジタル庁のガイドラインでも、セキュリティを確保しつつ開発スピードを損なわない考え方として定義されており、特定の工程だけでなく、設計から運用までのシステム開発ライフサイクル全体でセキュリティを担保する点が核になります。
Q. DevOpsとDevSecOpsは何が違いますか?
A. DevOpsとDevSecOpsの違いは、セキュリティを「いつ・誰が」担うかにあります。DevOpsが開発と運用を連携させてリリースの速度と頻度を高める取り組みであるのに対し、DevSecOpsはそこにセキュリティを加えたものです。
従来はリリース直前にセキュリティ部門がまとめて検査する形が一般的でしたが、DevSecOpsでは開発者自身が早い工程から継続的にセキュリティを確認する形へと役割を移します。
Q. DevSecOpsの導入は外部にどこまで頼めますか?
A. DevSecOpsの外部支援は、「相談・助言まで」「伴走して実装・パイプライン組み込みまで」「導入後の運用まで」の3つの型に大きく分かれます。
現状把握(成熟度診断)や方針づくりだけを頼む相談・助言型から、診断ツールの選定・導入とCI/CDパイプラインへの組み込みまで一緒に手を動かす伴走実装型、継続的な脆弱性診断や運用まで任せる運用支援型まであります。1社が複数の型にまたがることもあるため、自社がつまずいている工程に合わせて必要な型を選べます。
Q. DevSecOpsのSAST・DAST・IAST・SCAはどう使い分けますか?
A. 4つの検査手法は、SASTがコード・ビルド段階でソースコードを、SCAが利用するOSS・外部ライブラリの既知脆弱性を、DASTがテスト・運用段階で動くアプリを外側から、IASTがテスト実行中にアプリ内部から検査するという違いで使い分けます。
これらは排他的ではなく工程をまたいで組み合わせるのが前提です。SASTとSCAをコード・ビルド段階に、DASTをテスト・運用段階に置き、必要に応じてIASTを足す、といった具合に、どの工程に何を差し込むかを設計するのがDevSecOpsの実装にあたります。
Q. DevSecOps支援・脆弱性診断の費用はどのくらいかかりますか?
A. DevSecOps支援・診断の費用は、対応範囲・対象の規模・診断の頻度・手法と体制の4要素で決まり、「別途見積」とされることが多い領域です。
大づかみには、ツールによる自動診断を自社で回す形がもっとも費用を抑えやすく、専門家が手を動かす手動診断やコンサルタントが継続的に参画する形ほど上がります。クラウド型の自動診断サービスには月額料金を公開しているものもあり、継続的に回す前提なら料金体系を見比べやすくなります。
Q. DevSecOpsは内製と外注のどちらで進めるべきですか?
A. DevSecOpsは、全部を丸ごと任せるより、自社でつまずいている工程だけを外注の起点にするのが現実的です。成熟度の把握→シフトレフトの設計→ツールの導入→運用の定着という流れのうち、社内に判断できる人がいなければ成熟度の把握と設計から、ツールを入れても運用が回らなければ導入・運用から外注する、というように切り分けると、費用と自社のノウハウ蓄積のバランスを取りやすくなります。
Q. DevSecOps支援・脆弱性診断サービスはどう選べばよいですか?
A. DevSecOps支援・脆弱性診断サービスは、自社でいま一番困っている工程に強いかを起点に、対応範囲・使うツール・対応言語・規制業種での実績で絞り込むのが効率的です。
すべての軸を満たす相手を探すより、足りない工程を埋められるか、AWSなど自社の基盤や既存ツール(Snyk・SonarQubeなど)と噛み合うか、金融など自社に近い業界の経験があるかを確認すると、候補を2〜3社に落とし込みやすくなります。
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マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト
松嶋真倫
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。

















