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大企業向け契約書管理システムおすすめ19選を比較|権限管理・全社ワークフロー・内部統制で選ぶ

大企業向け 契約書管理システムのサムネイル画像
契約管理システム比較表(2026年版)のプレビュー

主要18サービスの料金・機能を無料で一覧比較

契約管理システム比較表(2026年版)

契約書が部署や拠点、グループ会社ごとに分散し、どこにどの契約があるのか、更新期限がいつ来るのかを全社で把握しきれない――。契約件数が数千から数万件に及ぶ大企業では、こうした状態が更新漏れや内部統制上のリスクに直結します。法務チェックや稟議、締結までのワークフローが属人化し、機微な契約書へのアクセス権限を部署・役職単位で細かく制御できていない組織も少なくありません。

全社の契約統制・部門横断のワークフロー・大量契約への対応を前提に契約書管理システムを選ぶには、小規模での導入とは異なる観点が求められます。権限制御の粒度や監査証跡、既存の電子契約・基幹システムとの連携を、どこまで見極めればよいのでしょうか。

本記事では、大企業の運用に耐える契約書管理システムを、機能範囲で分けた5つのタイプごとに比較・解説します。権限制御・全社ワークフロー・監査証跡・大量契約への対応・外部連携といった大企業ならではの選定ポイントに加え、料金体系や数千件規模の紙契約の移行実務まで整理しました。自社の課題に合うタイプと候補を絞り込むための材料としてご活用ください。

また、貴社の状況に合わせて最適なサービスを最短で見つけられるよう、「30秒で終わる選定診断ツールをご用意しています。ぜひこちらもご活用ください。

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本記事の対象範囲

本記事では、全社・グループ会社をまたいで契約書を統制する運用に耐えることを条件に、19のサービスを取り上げます。契約書の管理機能に絞った製品から、電子契約の締結・契約書の作成レビュー・汎用的な文書管理までカバーする製品まで幅があるため、後述のタイプ分類と診断ツールで自社に合う機能範囲を見極めてください。

中小規模での導入は重視すべき観点や費用感が異なるため、その場合は中小企業向け契約書管理システムおすすめ20選を比較もあわせてご確認ください。

契約書管理システムそのものの仕組みやタイプ別の基本的な選び方、料金相場、電子帳簿保存法への対応など、大企業に限らないカテゴリ全体の基礎は次のまとめ記事で解説しています。大企業要件で絞り込む前に前提を押さえたい場合にご覧ください。

大企業の契約書管理が抱える課題

大企業の契約書管理は、契約件数の多さと組織の広さが重なることで、中小規模とは質の異なる課題を生みます。ここからは、システム導入の背景となる代表的な課題を整理します。

  • 契約書の分散:契約書が事業部・拠点・グループ会社ごとに紙とファイルサーバー、複数の電子契約サービスに散在し、どこに何があるかを全社で一覧できません。契約の所在確認だけで担当者間の問い合わせが発生します。
  • 大量契約の更新期限管理:数千〜数万件の契約を扱うと、自動更新条項の見落としや解約通知期限の徒過が起こりやすく、不要な契約の自動更新や意図しない失効につながります。
  • ワークフローの属人化:法務チェック・稟議・締結の流れが部門ごとに異なり、担当者の経験に依存します。誰がどの段階で承認したかが記録に残らず、担当者の異動・退職で業務が滞ります。
  • 権限制御と内部統制の不全:機微な契約書に誰がアクセスできるかを部署・役職単位で制御できず、閲覧・編集の証跡も残らないため、監査対応やJ-SOX(内部統制報告制度)の観点で指摘を受けやすくなります。

こうした課題は、契約業務を支援する現場でも、システム導入の出発点として語られています。

安田氏
株式会社Hubble Partner Sales Manager
安田氏
独自インタビューより

もっとも多いのは、「全社のガバナンスをきちんと統制したい」という、ある意味で概念的な理由です。これを少し噛み砕きますと、契約依頼の入り口の部分が、電話、メール、口頭などバラバラになっていて、誰が今どの案件を対応しているのか分からない、どんな契約書を誰が作っているのか把握できない、完成した契約書がどこに保管されているのかも人によってバラバラ、といったご状況が多いです。こうした課題に対して、入り口から出口まで一元的に管理したい、というのがご相談の中心になります。

そして、法務部門の方だけを解決しても、いま申し上げた入り口の部分はまったく解決しません。だからこそ、事業部門も巻き込んで会社全体で解決していきたい、というご相談が多くなっています。

大企業が契約書管理システムを導入するメリット

契約書管理システムを導入すると、分散していた契約情報が全社・グループ会社を横断して一つの台帳に集約され、どの法人・部門にどの契約があるかを把握できます。数千〜数万件の契約書もAI-OCR(画像から文字を読み取る技術)で項目を抽出でき、手入力に頼らず台帳を整備できる製品も増えています。

更新期限を自動で通知する機能により、大量契約でも解約通知期限や自動更新のタイミングを逃しにくくなります。閲覧・編集・ダウンロードの履歴が証跡として自動で残り、監査で求められた期間や契約の単位で抽出・提出しやすくなるため、内部統制の強化や監査対応の負担軽減につながります。

承認ワークフローを全社で標準化すれば、金額や契約種別で分岐する法務チェック・稟議が可視化され、属人化の解消が期待できます。担当者が変わっても手順が引き継がれ、どの段階で誰が承認したかを後から追跡できる状態を作れます。

大企業向け契約書管理システムの主な機能

契約書管理システムは、台帳の自動生成・全文検索・更新期限アラート・版管理といった基本機能を多くの製品が備えます。ここでは基本機能の解説はカテゴリ全体のまとめ記事に譲り、大企業の全社運用で特に効く次の機能に絞って整理します。

  • アクセス権限管理:契約書や台帳項目の閲覧・編集権限を利用者・部署・役職・契約種別の単位で設定します。粒度の細かさが機微契約の統制の可否を分けます。
  • グループ会社横断の管理:複数の法人・事業部を一つのシステムで扱いつつ、法人ごとにデータと権限を分離できます。全社を横断的に把握しながら各社の担当者は自社の契約だけを扱えます。
  • 大量契約の処理:数千〜数万件を登録しても検索・一覧が実用的な速度で動き、登録件数やユーザー数に上限がないかが本番運用を左右します。
  • 承認ワークフロー:金額や契約種別に応じて承認ルートを分岐させ、全社の契約審査・稟議を標準化します。
  • 証跡管理:閲覧・編集・承認などの操作ログを記録し、監査で求められた期間・契約の単位で抽出・エクスポートできます。

これらの機能は多くの製品が名目上備えていますが、大企業にとっては「どこまで細かく設定できるか」「どれだけの契約量に耐えるか」が実際の使い勝手を左右します。機能そのものではなく設定の粒度・処理能力をどう見極めるかは、次章の選び方で扱います。

大企業が契約書管理システムを選ぶ際のポイント

大企業の契約書管理システム選定では、機能の有無だけでなく、全社運用に耐える設定の細かさと処理能力を確認することが重要です。ここからは、6つの観点から順に見ていきます。

大企業が契約書管理システムを選ぶ6つのポイントを整理した図。1.権限制御の粒度(部署・役職・契約種別ごとの設定と機微契約の限定公開)、2.全社ワークフローの標準化(金額や種別で分岐する多段階の稟議)、3.監査証跡・内部統制(履歴を残し必要な単位で抽出・提出、J-SOX対応)、4.大量契約・グループ横断(数千〜数万件でも実用速度、法人ごとのデータ・権限分離)、5.電子契約・基幹システム連携(締結済み契約の台帳自動取込、SFA・ERPとのAPI連携)、6.オンプレ・専用環境や認証(オンプレ・専用環境の選択肢、ISMS・SOC2・SSO/SAML対応)。

権限制御の粒度は自社の統制方針に合うか

大企業では、M&A(企業買収・合併)関連や人事関連など、限られた担当者しか閲覧してはならない契約書が存在します。閲覧・編集・ダウンロードの権限を、利用者単位だけでなく部署・役職・契約種別ごとに設定できるかを見極めます。

権限設計が粗い製品では、「一部の機微契約だけを特定部署の役職者に限定公開する」といった運用ができず、結局は台帳の外で個別管理する契約が残ります。グループ会社をまたぐ場合は、自社の契約は見えても他社の契約は見えない、といった組織横断の権限分離ができるかも分岐点となります。

全社のワークフロー・稟議を標準化できるか

契約審査から締結までの承認ルートを、部署や契約金額に応じて分岐させられるかが重要な選定軸になります。大企業では、金額の大小や契約種別によって承認者や決裁ラインが変わるため、条件分岐のある多段階ワークフローを組めるかが実運用の可否を分けます。

既存の稟議・ワークフローシステムをすでに全社導入している場合は、契約書管理システム側で承認を完結させるのか、既存ワークフローと連携させるのかを整理しておく必要があります。二重の承認フローが生まれると、かえって現場の負担が増えます。

監査証跡・内部統制に対応できるか

上場企業やその子会社では、契約書の閲覧・編集・承認の履歴が証跡として残ることが、J-SOX対応や監査対応の前提となります。誰がいつどの契約書にアクセスし、どの段階で承認したかを後から追跡できるログ機能を備えているかどうかが、監査対応の可否を左右します。

証跡は「残っていること」だけでなく「必要な単位で抽出・提出できること」が実務では効きます。監査で特定期間・特定契約のログ提出を求められた際に、システムから直接エクスポートできるかまで見ておくと、監査対応の工数を抑えられます。

大量契約・グループ会社横断の運用に耐えられるか

数千〜数万件の契約を登録しても検索・一覧表示が実用的な速度で動くか、登録件数やユーザー数に上限がないかの確認が求められます。試用時に少量のデータで問題なくても、本番の契約量では動作が重くなる製品もあるため、想定件数での動作をベンダーに確認しておくと安全です。

グループ経営を行う企業では、複数の法人・事業部を一つのシステムで管理しつつ、法人ごとにデータや権限を分離できるかが分岐点です。全社の契約を親会社が横断的に把握しながら、各社の担当者は自社の契約だけを扱う、といった運用が組めるかを見極めます。

電子契約・基幹システムと連携できるか

すでに利用している電子契約サービスで締結した契約書を、自動で契約書管理システムの台帳に取り込めるかを押さえておきましょう。連携がないと、締結のたびに手動で登録する作業が残り、登録漏れの原因になります。

営業管理(Salesforceなど)や基幹システム、ワークフローシステムとのAPI連携(システム同士がデータをやり取りする仕組み)に対応していれば、契約データを他業務と突き合わせて活用できます。連携方式がAPI連携か、CSVによる手動取り込みかで運用の自動化度合いが変わるため、対応済みの連携先とあわせて確認します。

オンプレミス・専用環境やセキュリティ認証に対応しているか

金融・インフラなど情報統制の厳しい業種では、クラウドへの契約書保管が社内ポリシー上難しく、オンプレミス(自社設置)や専用環境での運用を求められることがあります。提供形態としてこれらの選択肢があるかを見ておきましょう。

クラウドで運用する場合も、ISMS(ISO/IEC 27001)やSOC2(内部統制の保証報告書)といった第三者認証の取得状況が、情報システム部門の審査を通すうえで確認事項となります。あわせて、シングルサインオン(SSO)やSAML認証への対応も見ておきたい点です。認証の有無は稟議の客観的な材料にもなります。

これらの機能面に加え、料金体系も大企業では見逃せない選定軸です。契約書管理システムはユーザー数で課金するタイプと契約書数で課金するタイプに分かれ、規模が大きいほど費用構造の違いが効いてきます。詳しくは後述の「大企業導入における料金体系と費用感」で整理します。

契約書管理システムのタイプ

契約書管理システムは、カバーする機能範囲と対応する文書の広さによって特徴が分かれます。多機能な製品が常に最適というわけではなく、自社が「全社の契約書を統制したいのか」「締結から管理まで一本化したいのか」「紙契約を電子化したいのか」「文書全般を管理したいのか」によって適した型は変わります。機能範囲に応じて、主に以下の5つのタイプに分けられます。

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特徴該当する主なサービス
契約書管理に特化型台帳の自動生成・全文検索・更新期限管理・アクセス権限に機能を絞った型。締結手段は別に持ち、全社の契約書を可視化・統制したい大企業に向きます。Hubble mini、OPTiM Contract、契約管理DX ConPass
電子契約に締結後の管理を組み込んだ型電子署名による締結を主軸に、締結後の台帳化・更新期限・権限統制を1つの基盤に統合した型。電子契約を全社に広げて内部統制を効かせたい大企業に向きます。クラウドサイン、電子印鑑GMOサイン、WAN-Sign、マネーフォワード クラウド契約
契約の作成・レビューから締結・管理まで担う(CLM・法務総合)型契約書の作成・AIレビュー・承認・締結・締結後管理を一気通貫で担う型。部門横断の法務チェックや稟議を全社で標準化したい大企業に向きます。Hubble、OLGA、LAWGUE、LegalOn Cloud、ContractS CLM、Docusign CLM、MNTSQ
紙の契約書にも対応(データ化・台帳)型数千〜数万件の既存の紙契約をスキャン代行やAI-OCRでデータ化し、電子契約と統合管理する型。過去契約が大量に眠る大企業の移行に向きます。Contract One、TOKIUM契約管理
契約書以外の文書も管理(汎用文書管理)型契約書に限らず社内文書・国税関係書類・図面まで統合管理する型。オンプレミスや専用環境、物理原本の保管が必要な統制ポリシーの厳しい大企業に向きます。CONTRACTHUB@absonne、MyQuick、リコー ドキュメントライフサイクルサービス Select

※各社公式情報をもとに作成(2026年9月時点)。最新の仕様・料金は各公式サイトでご確認ください。

ここからは、それぞれのタイプがどのようなシステムで、大企業のどのような運用に適しているかを解説します。

1. 契約書管理に特化型

契約台帳の自動生成・全文検索・更新期限管理・アクセス権限管理といった、契約書を管理するためのコア機能に絞ったタイプです。電子契約による締結手段は別に用意している前提で、締結済みの契約書を全社で一元的に可視化・統制したい場合に適しています。

大企業での評価軸は、AI-OCRによる台帳化の精度と、権限制御をどこまで細かく設定できるかです。部署・役職単位の閲覧制限や、機微契約の限定公開に対応できる製品であれば、既存の電子契約サービスと組み合わせて全社の契約統制基盤を構築できます。

2. 電子契約に締結後の管理を組み込んだ型

電子署名による契約締結を主軸に、締結後の台帳化・更新期限管理・権限統制までを1つの基盤に統合したタイプです。電子契約を全社の標準として広げつつ、締結した契約書をそのまま管理下に置いて内部統制を効かせたい大企業に適しています。

電子契約で締結した契約書は自動で台帳に登録されるため、締結と管理の間で登録漏れが生じにくいのが特徴です。取引先から受領した紙の契約書や、紙原本の物理保管まで含めて一元管理できる製品もあり、電子と紙が混在する大企業の実態に合わせやすい選択肢です。

3. 契約の作成・レビューから締結・管理まで担う(CLM・法務総合)型

契約書の作成、AIによる条文レビュー、社内承認、締結、締結後の管理までを一気通貫で担うタイプです。契約ライフサイクル管理(CLM)とも呼ばれ、法務部門を中心に契約業務全体を1つのプラットフォームで標準化したい大企業に向いています。

部門横断の法務チェックや稟議を全社で統一し、どの段階で誰が承認したかを証跡として残せる点が、内部統制の強化につながります。導入範囲が契約業務全体に及ぶため、既存の稟議フローや基幹システムとの連携設計、運用定着に向けた社内展開の計画が重要になります。

4. 紙の契約書にも対応(データ化・台帳)型

数千〜数万件におよぶ既存の紙契約を、スキャン代行やAI-OCRでデータ化し、電子契約と統合して管理するタイプです。過去の契約書が紙のまま大量に社内に眠っており、これらをまとめて電子化しながら全社の台帳に載せたい大企業の移行実務に適しています。

スキャン代行サービスの有無やAI-OCRの読み取り精度、移行時のデータ整備の手厚さが選定の焦点になります。紙契約を含めて全社の契約を漏れなく把握できる状態を作ることは、内部統制や後述する会計制度への対応の前提としても意味を持ちます。

5. 契約書以外の文書も管理(汎用文書管理)型

契約書に限らず、社内文書・取引文書・国税関係書類・図面といった文書全般を統合管理するタイプです。契約書管理はその一部として位置づけられ、独自の管理項目や厳格な統制ポリシーを持つ大企業に向いています。

オンプレミスや専用環境での運用、物理原本の保管管理、基幹システムとの連携に対応する製品が多く、情報統制の厳しい金融・インフラ・製造業などで採用されています。契約書だけでなく文書管理全体を1つの基盤に集約したい場合の選択肢となります。

5つのタイプを読んでも、自社が締結後管理とCLMのどちらに寄せるべきか、汎用文書管理まで広げるべきか、迷うこともあります。そうした場合は、以下の「30秒で終わる選定診断ツール」で3つの質問に答えると、要件に近いタイプと候補サービスを絞り込めます。

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【比較表】大企業向け契約書管理システムを比較

ここからは、大企業の運用要件に照らして客観的に比較・選定できるよう、主要な契約書管理システム19製品を5つのタイプ別に整理してご紹介します。まずは全サービスを、大企業要件で横断的に比較します。比較軸は、対応範囲・権限制御の粒度・グループ会社横断・大量契約への耐性・監査証跡(操作ログ・エクスポート)・セキュリティ認証・外部連携やSSO・料金体系などです。

全社ワークフローや稟議の作り込み、オンプレミス・専用環境の可否など、タイプによって重みの変わる観点は、この後に続くタイプ別の比較表で確認できます。

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サービス名Hubble miniOPTiM Contract契約管理DX ConPassクラウドサイン電子印鑑GMOサインWAN-Signマネーフォワード クラウド契約Hubble法務オートメーション「OLGA」LAWGUELegalOn CloudContractS CLMDocusign CLMMNTSQContract OneTOKIUM契約管理CONTRACTHUB@absonneMyQuick(マイクイック)リコー ドキュメントライフサイクルサービス Select
対応範囲契約書管理特化型契約書管理特化型契約書管理特化型電子契約に締結後管理を統合電子契約に締結後管理を統合電子契約に締結後管理を統合電子契約に締結後管理を統合CLM・法務総合型CLM・法務総合型CLM・法務総合型CLM・法務総合型CLM・法務総合型CLM・法務総合型CLM・法務総合型紙契約のデータ化・台帳型紙契約のデータ化・台帳型汎用文書管理型汎用文書管理型汎用文書管理型
権限制御の粒度フォルダ・書類・契約書単位部署単位・操作権限詳細な権限設定部署別アクセス管理ユーザーグループ・役割権限ユーザー権限設定機能単位のユーザー権限フォルダ・書類・契約書単位要問い合わせアクセス権限設定ユーザー/グループ単位権限設定(SCIM/SAML連携)要問い合わせRBAC(部署・階級別ロール)アクセス制御(SSO・2要素認証・IP制限)
権限粒度は要問い合わせ
要問い合わせ構築型で個別設定(要件に応じ権限設計)閲覧・登録・削除を細かく設定ユーザーID・フォルダ単位
グループ会社横断グループ全社の一元管理事例(西武HD・112社)要問い合わせ要問い合わせ部署別アクセス管理・複数部署管理(Business以上)ユーザーグループ・役割権限で分離グループ会社での運用事例(沖縄銀行グループ)要問い合わせ全社ガバナンス統制向け(権限を細かく分離)グループ会社の契約一元化事例(EPG・4社)組織単位の設定・アクセス権限ユーザー/グループ単位のアクセス制御企業・部署・契約種別単位の権限要問い合わせRBACで部署・階級別に分離(大企業実績)要問い合わせ要問い合わせ構築型で個別対応(大企業向け)要問い合わせ要問い合わせ
大量契約への耐性契約件数の多い企業向け(紙もOCR取込・上限記載なし)要問い合わせ紙原本のBPO保管に対応(システム上限は要問い合わせ)送信件数無制限(有料プラン)送信件数の上限なし(有料プラン・ユーザー無制限)大容量の文書管理に対応(ユーザー無制限・従量)送信・保管件数の課金・上限なし(公式)大手・上場企業への導入実績(上限記載なし)数千件以上の契約更新管理の実績要問い合わせ
(文書作成・レビュー中心)
要問い合わせ要問い合わせ
(アカウント・契約数連動)
エンタープライズ向け(契約量連動)大企業導入実績(件数上限は非公開)ユーザー数・契約書保存件数の上限なし(公式)大量の紙契約の移行に対応(アカウント無制限)大企業向け(累計文書3,040万件・大量取引対応)ユーザー数無制限(大企業〜中堅向け)大量の紙文書処理を想定(業務委託型)
監査証跡(操作ログ・エクスポート)要問い合わせ編集履歴を保存・CSV出力可要問い合わせ監査ログ(Corporate以上)操作ログ管理操作ログ保持1年・CSV出力可要問い合わせ承認フロー・判断の証跡を保存要問い合わせ編集変更履歴を保存(操作ログは要問い合わせ)要問い合わせ操作ログを記録(監査ログ)要問い合わせ監査可能な記録(エクスポートは要問い合わせ)要問い合わせ要問い合わせ監査証跡を組み込み(内部統制強化)要問い合わせ要問い合わせ
セキュリティ認証ISMS/JIIMA(電帳法)ISMS/JIIMAISMS/PマークISO27001・27017/SOC2 Type1/ISMAPISO27001・27017/SOC2 Type2/ISMAP/JIIMAISO27001・27017/Pマーク/JIIMAサービス単体の認証は未公表ISMS/JIIMA(電帳法)ISMS(ISO27001相当)ISMS/PマークISO27001・27017/SOC2 Type2ISMS(ISO27001:2022)ISO27001/SOC1・SOC2 Type2ISMS(ISO27001)ISMS/JIIMAISO27001・27017/PマークJIIMA/ISMS(DC運用)JIIMA(電帳法)JIIMA(クラウド基盤)
外部連携・SSO電子契約連携(クラウドサイン等)SSO(Azure AD/Okta)電子契約4社連携SSO/100+連携・APISSO/AD連携/APISAML/API(オプション)SSO/Salesforce・API電子契約・チャット連携SSO/Salesforce・電子契約電子契約連携(オプション)・MCP電子契約(Docusign提携)/MFASAML SSO/API連携Salesforce等1,000+連携SAML SSO/電子契約連携SSO/電子契約7社連携CSV連携(会計・固定資産)基幹(ERP)API連携電子契約3社連携電子契約連携(MyQuick経由)
料金体系要問い合わせ初期費用なし/月額要問い合わせ月額3万円〜(ID無制限)無料〜Light 11,000円(税抜)無料〜ライト 8,800円(税抜)初期・月額0円(従量課金)月額2,480円〜(年払い・税抜、送信料0円)初期0円/月額要問い合わせ要問い合わせ(中小向けは月1万円〜)要問い合わせ要問い合わせ(モジュール選択型)要問い合わせ(アカウント・契約数連動)要問い合わせ(シート・契約量連動)要問い合わせ(案件管理/CLMプラン)要問い合わせ(取り込み数連動、初期費用に移行支援含む)月1万円〜+契約書件数の従量課金要問い合わせ(文書1件20〜200円の従量)月2万円〜(クラウド・ユーザー無制限)要問い合わせ(参考:初期100万円〜・月15万円〜)
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続いて、タイプごとの選定軸を前面に出した比較表を掲載します。同じタイプの中でどのサービスが自社の要件に近いかを見極める際にご活用ください。

契約書管理に特化型の比較

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サービス名Hubble miniOPTiM Contract契約管理DX ConPass
台帳自動化(AI-OCR)AI(GPT-4系)で自動作成AI-OCRで9項目を自動抽出AIで管理項目を自動抽出
全文検索紙はOCR対応電帳法検索要件に対応項目+本文検索
更新期限アラート月1回メール通知担当者・上長へ通知ダッシュボード+通知
権限制御の粒度フォルダ・書類・契約書単位部署単位・操作権限詳細な権限設定
紙契約の取り込みOCRでテキスト化画像PDF・手書き・ゴム印対応スキャン・原本保管まで代行
料金体系要問い合わせ初期費用なし/月額要問い合わせ月額3万円〜(ID無制限)
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電子契約に締結後の管理を組み込んだ型の比較

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サービス名クラウドサイン電子印鑑GMOサインWAN-Signマネーフォワード クラウド契約
電子署名タイプ立会人型+当事者型(マイナンバー)立会人型+当事者型(ハイブリッド)当事者型・立会人型・ハイブリッド立会人型(事業者署名型)
締結後の台帳・更新管理検索・アラート・AI契約書管理文書検索・フォルダ・更新通知文書検索・親子紐付けAI-OCR自動入力・期間アラート
全社ワークフロー・稟議社内承認フロー承認ワークフロー社内承認社内申請ワークフロー
認証・内部統制ISO27001・27017/SOC2 Type1/ISMAPISO27001・27017/SOC2 Type2/ISMAP/JIIMAISO27001・27017/Pマーク/JIIMAサービス単体の認証は未公表
紙原本の一元管理他社締結PDFの取込スキャン文書管理情報管理センターで原本保管他社締結の取込
料金体系無料〜Light 11,000円(税抜)無料〜ライト 8,800円(税抜)初期・月額0円(従量課金)月額2,480円〜(年払い・税抜、送信料0円)
詳細情報公式資料を見る公式資料を見るサービス詳細を見るサービス詳細を見る

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契約の作成・レビューから締結・管理まで担う(CLM・法務総合)型の比較

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サービス名Hubble法務オートメーション「OLGA」LAWGUELegalOn CloudContractS CLMDocusign CLMMNTSQ
契約書の作成Word版管理・テンプレート依頼受付が中心文書作成が主軸エディタ・ひな形1,500点Word/PDF/HTMLテンプレート動的テンプレート生成NO&T監修ひな形
AIレビュー(締結前)AIチェック支援AI契約レビューナレッジAIレビュー弁護士監修AI審査AI Agent(CLM連携前提)条項分析・リスクスコアNO&T監修プレイブック標準
承認ワークフロー・稟議承認フロー受付・承認限定的案件管理が中心押印申請・承認100+ステップ自動化案件・審査フロー
締結(電子契約)電子契約連携連携(オプション)連携(オプション)サイン(Docusign提携)電子契約連携eSignature基盤電子契約連携
締結後の台帳・更新管理台帳・更新期限台帳・期限通知台帳・期限は限定的台帳・更新アラート台帳・更新アラートNavigator(AI抽出・更新通知)台帳・期限アラート
外部連携・SSO電子契約・チャット連携SSO/Salesforce・電子契約電子契約(オプション)・MCP電子契約(Docusign提携)/MFASAML SSO/APISalesforce等1,000+連携SAML SSO/電子契約連携
料金体系初期0円/月額要問い合わせ要問い合わせ(中小向け月1万円〜)要問い合わせ要問い合わせ(モジュール選択型)要問い合わせ(アカウント・契約数連動)要問い合わせ(シート・契約量連動)要問い合わせ(案件管理/CLMプラン)
詳細情報オンライン相談を予約オンライン相談を予約オンライン相談を予約サービス詳細を見るサービス詳細を見るサービス詳細を見る公式サイト

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紙の契約書にも対応(データ化・台帳)型の比較

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サービス名Contract OneTOKIUM契約管理
データ化方式AI(複数エンジン)+オペレーター補正(公式99%訴求)AI-OCR+GPT-4oで項目抽出
スキャン代行過去契約書のデータ化を初期費用に内包郵送・非破壊スキャン(追加費用なし)
原本保管要問い合わせ原本保管・取出し無料
AI-OCR全文データ化全文をデータ化全文をデータ化
更新期限アラート有効/無効を自動判定月次メール通知
名寄せ・契約ツリー親子紐付け・名寄せ約540万件DBで名寄せ
料金体系要問い合わせ(取り込み数連動、初期費用に移行支援含む)月1万円〜+契約書件数の従量課金
詳細情報サービス詳細を見るサービス詳細を見る

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契約書以外の文書も管理(汎用文書管理)型の比較

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サービス名CONTRACTHUB@absonneMyQuick(マイクイック)リコー ドキュメントライフサイクルサービス Select
対応文書の範囲取引文書全体(見積〜請求)社内文書全般(仕様書・設計書・取引書類等)社内文書全般(請求書・稟議・労務書類等)
提供形態自社DC運用の構築型クラウド/オンプレミス×クラウド(委託型)
物理原本の保管×電子取引が中心×文書管理システム耐震・耐火倉庫で保管・廃棄
基幹システム連携ERP・購買・販売とAPI連携電子契約3社連携電子契約連携(MyQuick経由)
電帳法・認証JIIMA/ISMS(DC運用)JIIMA(スキャナ保存・電子書類)JIIMA(MyQuickクラウド)
料金体系要問い合わせ(文書1件20〜200円の従量)月2万円〜(クラウド・ユーザー無制限)要問い合わせ(参考:初期100万円〜・月15万円〜)
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大企業向け契約書管理システムのサービス個別紹介

ここからは、タイプ別に各サービスの特徴を、大企業の運用に関わる権限制御・ワークフロー・連携・認証・料金体系の観点から紹介します。自社の課題に近いタイプから読み進めてください。

契約書管理に特化型

締結手段は別に持ちつつ、全社の契約書を可視化・統制する管理機能に絞った3サービスです。台帳化の精度と権限制御の細かさに着目して比較してください。

1. Hubble mini(株式会社Hubble)

Hubble miniの公式サイト

Hubble miniは、株式会社Hubbleが締結後の契約書管理に絞って提供するクラウドサービスです。契約書の作成・レビューから締結まで一気通貫で担う本体「Hubble」とは別のプロダクトで、締結済みの契約書PDFをアップロードすると、AI(OpenAIのGPT-4系)が相手方・契約期間・自動更新の有無などを読み取り、契約台帳を自動で作成します。

大企業の運用に関わる機能として、フォルダ・ドキュメント・契約書単位でユーザーや組織ごとに閲覧権限を設定でき、機微な契約書を限定した範囲に絞った運用に対応します。更新期限は月1回、必要な担当者へメールで通知し、紙の契約書もOCRでテキスト化して全文検索の対象に含められます。

クラウドサインやGMOサイン、Docusignで締結した契約書を取り込め、改正電子帳簿保存法への対応はオプション(JIIMA認証取得)として提供します。グループ112社を統括する西武ホールディングスでの採用など、部署ごとにExcelで管理していた契約情報を全社で一元化する用途で導入されています。

2. OPTiM Contract(株式会社オプティム)

OPTiM Contractの公式サイト

OPTiM Contractは、東証プライム市場に上場する株式会社オプティムが手がける、契約書管理に特化したサービスです。締結済みの契約書をアップロードすると、AI-OCRとAI解析がタイトル・当事者名・契約終了日・自動更新の有無など9項目を自動抽出し、契約管理台帳を作成します。

AI-OCRは画像形式のPDFや手書き、ゴム印、斜め掛けの契約書の読み取りに対応し、過去の紙契約を取り込んで台帳化できます。ただし、一部の手書き文字やフォントは読み取れない場合があると公式が明示しています。契約書本文を対象とした全文検索は電子帳簿保存法の検索要件に対応し、電子取引・スキャナ保存のJIIMA認証を取得しています。

大企業の運用では、部署単位のアクセス制御と操作権限の管理に加え、Azure ADやOktaと連携したシングルサインオン(SSO)に対応する点が情報システム部門の要件に合致します。更新期限が近づくと契約担当者と上長へメールで自動通知され、全機能を試せる無料トライアル(アップロード上限100通)も用意されています。

3. 契約管理DX ConPass(株式会社日本パープル)

契約管理DX ConPassの公式サイト

契約管理DX ConPassは、機密文書の廃棄・保管サービス「保護くん」を手がける株式会社日本パープルが提供する、契約書管理に特化したクラウドサービスです。契約書をPDF化してアップロードするとAIが契約書名・相手先・契約日などを読み取って台帳を自動生成し、更新期限のアラートや本文を含む全文検索に対応します。

ソフトウェア専業のサービスと異なるのは、紙契約書のスキャン・データ入力・原本の倉庫保管・廃棄までをワンストップで代行できる点です。社内に大量に残る紙の契約書を物理的にも一元化でき、クラウドサインやDocusign、Adobe Acrobat Sign、GMOサインで締結した電子契約と同じ台帳で管理できます。

料金はライトプランが月額3万円〜、スタンダードプランが月額5万円〜で、ユーザーIDの発行数が無制限のため、全社の従業員に閲覧・申請を広げても料金は変わりません。ISMS(ISO/IEC 27001)とプライバシーマークを取得し、電子帳簿保存法の要件に対応すると公式に案内しています。IT導入補助金2025の支援対象ツールにも認定されています。

電子契約に締結後の管理を組み込んだ型

電子署名による締結と、締結後の台帳化・権限統制を1つの基盤に統合した4サービスです。電子契約を全社に広げながら内部統制を効かせたい場合の候補となります。

4. クラウドサイン(弁護士ドットコム株式会社)

クラウドサインの公式サイト

弁護士ドットコム株式会社が運営する電子契約サービスで、書類の送信から電子署名・タイムスタンプの付与、締結後の保管・検索までをオンラインで完結させます。標準の事業者署名型(立会人型)に加え、マイナンバーカードを用いた当事者署名型も選べます。

締結した契約書は契約書名・会社名・契約期間・金額で検索でき、解約通知期限などへのアラート設定で更新漏れを抑えられます。承認フロー・IPアドレス制限・部署別アクセス管理・SSO(シングルサインオン)に対応し、操作の監査ログはCorporateプラン以上で利用できます。

料金は無料のフリープランのほか、Lightが月額11,000円、Corporateが月額28,000円(いずれも税抜)で、Business・Enterpriseは要問い合わせ、送信料は1件220円(税抜)です。

ISO/IEC 27001・27017とSOC 2 Type 1を取得し、政府が運用するISMAPのクラウドサービスリストにも登録されています。Salesforce・kintoneなど100以上の外部サービスやWeb API連携(Corporateプラン以上)にも対応します。

5. 電子印鑑GMOサイン(GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社)

電子印鑑GMOサインの公式サイト

立会人型(契約印タイプ)と当事者型(実印タイプ)の2方式に対応し、両者を組み合わせたハイブリッド署名も利用できる電子契約・電子署名サービスです。GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社が提供し、契約書の作成・レビュー・締結・管理を1つのプラットフォームで扱えます。

締結後は文書検索・フォルダ管理・契約更新通知で契約を管理し、ユーザーグループ管理・役割権限設定・操作ログ・ワークフロー機能で全社の統制を効かせられます。ISO/IEC 27001・27017、ISMAP、SOC 2 Type 2の4認証を自社で保有し、二要素認証・SSO・AD連携(Active Directory)にも対応します。

電子署名法についてはデジタル庁・法務省・財務省の3省庁から適法性の確認を得ており、契約印&実印プランはJIIMA認証(電子取引ソフト法的要件認証)で電子帳簿保存法に対応します。料金は無料のお試しフリープランのほか、ライトが年間契約で月額8,800円(税抜)から、送信料は立会人型が1件100円・当事者型が1件300円(いずれも税抜)です。

6. WAN-Sign(株式会社NXワンビシアーカイブズ)

WAN-Signの公式サイト

文書保管・機密書類保管を本業とする株式会社NXワンビシアーカイブズが、GMOグローバルサイン(GMOインターネットグループ)と共同開発した電子契約・契約管理サービスです。当事者型(実印版)・立会人型(認印版)・両者を組み合わせたハイブリッド版の3方式に対応します。

電子契約に加え、他社サービスで締結した署名済みPDFや書面契約(紙原本)も登録して一元管理できます。運営会社の情報管理センターで紙の原本書類をそのまま保管するサービスと連携でき、電子と紙が混在する契約を一つの基盤で扱えます。追加オプションの書類電子化代行サービスで紙の電子化も任せられます。

金融機関・官公庁・医療機関などを主なターゲットに、ISO/IEC 27001・27017、ISO 9001、プライバシーマーク、JIIMA認証を本体で取得しています。料金は初期費用・月額0円の基本プランで、当事者型は月3件・立会人型は月10件までの無料枠を超えた分に、それぞれ1件300円・100円(税抜)が課金されます。ユーザー数は無制限です。

7. マネーフォワード クラウド契約(株式会社マネーフォワード)

マネーフォワード クラウド契約の公式サイト

株式会社マネーフォワードのバックオフィスSaaS群「マネーフォワード クラウド」の一つとして提供される電子契約・契約書管理サービスです。会計・請求書・経費などの同社サービスと同一アカウント・同一プラン体系で利用でき、契約書の作成・社内申請・締結・保管・管理までをクラウド上で完結させます。

電子署名は立会人型(事業者署名型)で、メール認証による本人確認と締結時の自動タイムスタンプ付与に対応します。他社サービスで締結した契約書も取り込んで一元管理でき、GPT-4oを用いたAI-OCRが契約書名・契約日付・契約金額などを追加課金なしで自動抽出します。契約期間アラートや社内申請ワークフローも備えます。

料金はプラン基本料金とユーザー数に応じた課金で構成され、契約書の送信料・保管料は0円で件数による上限もないため、大量の契約を扱っても件数課金でコストが膨らみません。契約単体の入口プランは法人向けで年払い月額2,480円(税抜)から利用でき、IPアドレス制御・ユーザー権限設定・SSOにも対応します。

契約の作成・レビューから締結・管理まで担う(CLM・法務総合)型

契約書の作成・レビューから締結・締結後管理までを一気通貫で担う7サービスです。部門横断の法務チェックや稟議を全社で標準化したい大企業向けに、対応工程の広さで比較してください。

8. Hubble(株式会社Hubble)

Hubbleのサービスサイト

Word・Excelでの編集・保存を起点に契約書の版を自動管理する点に特徴を持つ、株式会社HubbleのAI契約業務・管理クラウドです。契約書の作成・レビュー・承認ワークフロー・電子契約締結・締結後の台帳化までを1つのクラウド上で扱います。

契約書へのアクセス権限をフォルダ・ドキュメント・契約書単位で細かく設定できるため、機微な契約の限定公開にも対応しやすい設計です。締結後はAIが取引先名や自動更新の有無を台帳へ自動抽出します。クラウドサイン・Docusign・GMOサイン・Adobe Acrobat Signとの電子契約連携や、Slack・Teams・Chatworkとのチャット連携も備えます。

料金は利用するID数と契約書の格納件数、オプションに応じた見積もり制で、初期費用は0円です。ISMS(ISO/IEC 27001)認証を取得し、電子帳簿保存法に対応したJIIMA認証の表示もあります。

9. 法務オートメーション「OLGA」(GVA TECH株式会社)

法務オートメーション「OLGA」のサービスサイト

契約書の作成・審査から締結後の契約管理までを一元化する、GVA TECH株式会社の法務プラットフォームです。事業部門はメール・Slack・Teamsのまま法務へ依頼でき、専用アカウントを持たずに案件のやりとりを進められます。

受け付けた案件は契約書のバージョン・コメント・やりとり履歴とともに蓄積され、台帳が自動生成されます。SFA・CRMのSalesforceと公式連携しているほか、SSOはOkta・Microsoft Azure・Google Workspaceに対応し、営業部門を含む全社展開を想定した設計です。

標準プランの料金は、利用機能・法務や事業部のアカウント数・年間の契約書数に応じた個別見積もりで、要問い合わせです。クラウドサイン・Docusign・GMOサインとの電子契約連携は有料オプションとして提供されます。

数千件規模の契約更新を扱う大企業での導入効果について、次のように語られています。

大沢氏
GVA TECH株式会社 法務オートメーション事業部 パートナーアライアンスチーム マネージャー
大沢氏
独自インタビューより

ある企業様では、法務相談の受付から回答までの工数が40%削減され、月間で数百時間の工数削減につながりました。また、数千件以上の契約更新管理を行っている企業様では、AIによる自動化によって、更新漏れによる不利益な契約更新やタイミングの失念がゼロになったという定量的な成果も出ています。

10. LAWGUE(FRAIM株式会社)

LAWGUEのサービスサイト

契約書に加えて社内規程・マニュアル・IR開示文書まで、各種文書の作成・編集・レビューをAIで支援するFRAIM株式会社のクラウドサービスです。公式は「クラウド ドキュメント ワークスペース」と位置づけています。

自社の過去文書を学習源としたナレッジAIレビューや、新旧バージョンの差分可視化・新旧対照表のWord出力に対応します。締結はクラウドサイン等との電子契約連携(オプション)で行い、キーワード検索・タグ付け・ステータス管理・アクセス権限設定で文書を整理できます。

更新期限の自動アラートや台帳の定型項目管理といった締結後管理の範囲は公式上の明示が限定的で、文書の作成・編集・レビュー側に主軸を置くサービスです。料金は利用人数・利用シーンに応じた個別見積もりで要問い合わせ、ISMS(ISO/IEC 27001)とプライバシーマークを取得しています。

11. LegalOn Cloud(株式会社LegalOn Technologies)

LegalOn Cloudのサービスサイト

AI契約審査「LegalForce」とAI契約管理「LegalForceキャビネ」の技術を統合した、株式会社LegalOn TechnologiesのAI法務プラットフォームです。案件受付・レビュー・契約管理・電子契約を同一プラットフォーム上でモジュールとして組み合わせて利用できます。

契約管理モジュールでは、締結済み契約をアップロードするとAIが契約開始日・終了日・自動更新条項などを抽出して台帳を自動生成し、更新期限が近づくと担当者へ通知します。契約本文を対象とした全文検索や版管理、電子帳簿保存法への対応も備えます。

電子契約の「サイン」機能はDocusignとの提携による署名技術を採用し、契約審査から締結・管理までを自社の画面上で扱えます。ISMS(ISO/IEC 27001)・ISMSクラウドセキュリティ(ISO/IEC 27017)・SOC2 Type2を取得し、料金はモジュール選択型で要問い合わせです。

12. ContractS CLM(ContractS株式会社)

ContractS CLMのサービスサイト

契約書の作成・社内承認・締結・台帳化・更新管理までを1つのプラットフォームで扱う、ContractS株式会社の契約ライフサイクル管理(CLM)システムです。法務部門に限らず、営業・経理・人事など契約に関わる全部門での利用を想定しています。

企業・部署・契約種別に応じた押印申請・承認ワークフローをクラウド上で完結でき、アップロードした契約書はAI-OCRで台帳項目へ自動反映されます。2026年4月に発表した「ContractS AI Agent Platform」では、締結前の契約書のリスク条項を検出し、変更履歴・コメント付きのWordファイルを自動生成します。

クラウドサイン・GMOサイン等の電子契約サービスと連携し、締結後の履歴も一元管理します。SAML認証によるSSOやグローバルIPアドレス制限に対応し、ISO/IEC 27001(ISMS)を取得。料金は初期費用+月額基本料金+オプションの構成で、月額は利用アカウント数と年間契約数に応じて変動し要問い合わせです。

13. Docusign CLM(ドキュサイン・ジャパン株式会社)

Docusign CLMのサービスサイト

電子署名で知られるDocuSign, Inc.が提供する、締結専業のDocusign eSignatureとは別のエンタープライズ向け契約ライフサイクル管理(CLM)システムです。契約書の生成・交渉・締結・保管・検索・更新管理までを一気通貫で扱い、日本ではドキュサイン・ジャパン株式会社が販売・サポートを担います。

動的テンプレートによる契約書生成、ドラッグ&ドロップで設計する承認ワークフロー、100以上の事前学習済みAIモデルによる契約データの抽出・分析に対応します。Salesforce・SAP Ariba・Coupaをはじめ1,000以上のプリビルト統合を備え、基幹システムとの連携に強みがあります。

AIによる更新期限の自動通知や義務管理は、主に統合基盤「Docusign IAM」のNavigator側の機能として提供されます。電子帳簿保存法への対応可否は公式に明示がなく、導入時にドキュサイン・ジャパンへの確認が必要です。料金はシート数・契約ボリュームに応じた個別見積もりで要問い合わせです。

14. MNTSQ(MNTSQ株式会社)

MNTSQのサービスサイト

契約書の起案・審査・締結・管理までを支援するMNTSQ株式会社のプラットフォーム「MNTSQ CLM」です。長島・大野・常松法律事務所が監修する審査基準(プレイブック)を標準搭載している点が、他の契約管理サービスと異なる特徴です。

契約管理モジュールでは、アップロードした契約書をAIが解析して取引金額・契約期間・自動更新の有無などを台帳へ自動入力し、条件を指定した更新期限アラートを設定できます。権限管理はロールベースアクセス制御(RBAC)を採用し、公式技術ブログでは大企業の部署・階級を前提にロールを設計していると説明されています。

採用企業数は2,000社を突破(2026年5月時点、グループ会社含む)、国内売上トップ10社のうち8社が導入しています(2026年5月時点、日経新聞調べ)。Docusign・クラウドサインとの電子契約連携やSAML認証によるSSOに対応し、ISO/IEC 27001(ISMS)を本体で取得しています。料金は案件管理プランとCLMプランの2構成で、要お問い合わせです。

紙の契約書にも対応(データ化・台帳)型

既存の紙契約のデータ化・台帳化に強みを持つ2サービスです。スキャン代行やAI-OCRの精度、移行支援の手厚さに着目して比較してください。

15. Contract One(Sansan株式会社)

Contract Oneのサービスサイト

Sansan株式会社が提供する契約管理サービスで、公式には「AI契約データベース」と位置づけられています。紙・PDF・電子契約など形式を問わず契約書を取り込み、複数のデータ化エンジンとオペレーターによる手入力補正を組み合わせてデータ化し、全社で活用できる契約データベースを構築します。

過去に取り交わした紙の契約書は、スキャン代行と過去契約書のデータ化、専任コンサルタントによる導入支援が初期費用に含まれる課金構造で、大量の紙契約を抱える大企業の移行負担を肩代わりします。電子印鑑GMOサインなど主要な電子契約サービス7社と連携し、電子契約もあわせて一元管理できます。料金はユーザーアカウント数や契約書の保存件数に上限がなく、取り込み数に応じた個別見積もりで、金額は公開されていません。

機能面では、契約書の全文検索や、有効・無効を自動判定して更新期限が近づくとアラートメールを送る期限管理を備えます。さらに、基本契約と個別契約・覚書の親子関係を自動で紐付ける契約ツリー、社名変更や企業統合をまたいで取引先ごとに履歴を追える名寄せにも対応します。

シングルサインオン・2要素認証・IPアドレス制限に対応し、電子取引ソフト法的要件のJIIMA認証と、法務DXを範囲とするISMS(ISO/IEC 27001)認証を取得しています。

16. TOKIUM契約管理(株式会社TOKIUM)

TOKIUM契約管理のサービスサイト

締結済みの紙・電子の契約書をクラウド上で一元管理する、株式会社TOKIUMの契約管理クラウドです。紙の契約書は郵送するだけで、製本されたままの状態を非破壊でスキャン代行し、スキャン後の原本保管まで任せられる点が中核で、過去に締結した大量の紙契約を抱える大企業の移行に向いています。原本はいつでも1件単位で取り出せ、取出し手数料もかかりません。

AI-OCRで契約書の全文をデータ化し、取引先名・契約期間・自動更新の有無などの管理項目を生成AI(GPT-4o)が自動抽出して台帳化します。約540万件の企業データベースを用いた名寄せ、AIが更新時期を計算して毎月1日に担当者へ通知する期限アラート、条文内の任意のキーワードで探せる全文検索を備えます。電子帳簿保存法の要件を満たした保管にも対応します。

2024年9月公表の新リース会計基準に向けては、契約書からリースを含む可能性をAIで識別し、根拠条文を添えてCSV出力できる機能を標準で提供します。ただし会計計算(リース負債・使用権資産の算定など)自体は自社では行わず、固定資産管理システムへCSV連携する設計です。

料金は基本利用料が月額1万円〜で、契約書件数に応じた従量課金が加わる体系で、アカウント数は無制限、スキャン代行と原本保管に追加費用はかかりません。初期費用は別途必要で、要問い合わせとなります。

契約書以外の文書も管理(汎用文書管理)型

契約書を含む文書全般を統合管理する3サービスです。オンプレミスや専用環境、物理原本の保管、基幹連携の可否といった統制要件で比較してください。

17. CONTRACTHUB@absonne(日鉄ソリューションズ株式会社)

CONTRACTHUB@absonneの公式サイト

日鉄ソリューションズ株式会社(NSSOL)が提供する、見積・発注・契約・請求といった取引文書全体の電子化を対象とする電子取引・契約サービスです。契約締結だけを担うツールではなく、取引に伴う各種文書を同一基盤で扱う点が特徴です。

署名タイプは、署名なし・電子印鑑・立会人型(1要素/2要素認証)・当事者型の中から、文書のリスクや取引金額に応じて選べます。料金は文書1件あたりの従量課金で、署名なし20円から当事者型200円まで(いずれも税別)と署名方式によって変わり、初期費用・月額基本料は要問い合わせです。

提供元は日本製鉄グループの大手システムインテグレーターで、ERP・購買・販売システムとのAPI連携や、自社の国内データセンターでの運用を前提とした構築型の導入形態をとります。電子帳簿保存法に対応してJIIMA認証を取得しており、従業員1,000名以上の大企業を中心に導入されています。

18. MyQuick(マイクイック)(インフォコム株式会社)

MyQuick(マイクイック)の公式サイト

インフォコム株式会社の「MyQuick」は、AI文書管理システム/AI契約書管理システムとして提供され、契約書管理では「MyQuick 契約書管理」の構成で使われます。社内の各種文書を一元管理する基盤に契約管理の機能を載せた製品で、契約書のほか仕様書・設計書・取引書類といった社内文書も同じシステムで扱えます。

台帳項目を自由に設計でき、契約満了アラート・関連契約のツリー管理・承認ワークフロー・アクセス権限管理を備えます。2025年1月提供のv9.1ではGPT連携により管理項目の自動抽出や対話形式の検索に対応し、クラウドサイン・Docusign・GMOサインとの電子契約連携もできます。

提供形態はクラウドとオンプレミスの2系統で、要件の厳しい大企業は自社サーバーでの運用も選べます。クラウド版はユーザー数無制限(同時セッション数で区分)で月額22,000円(税込)から、GPT連携を含むプランは月額110,000円(税込)です。電子帳簿保存法はJIIMA認証を取得しています。

19. リコー ドキュメントライフサイクルサービス Select(株式会社リコー)

リコー ドキュメントライフサイクルサービス Selectのウェブサイト

社内文書の電子化から保管・廃棄までを業務委託型で請け負う、株式会社リコーのマネージド・ドキュメント・サービスです。契約書に限らず、請求書・申請書・稟議資料・労務書類など社内文書全般を対象とし、契約書管理はその一部にあたります。

サービスは電子データ化・情報共有・保管管理の3つのユニットで構成され、必要なユニットだけを選んで利用できます。電子化はリコー要員が顧客拠点で作業するオンサイトと、原本を搬送して処理するオフサイトの2方式に対応します。耐震・耐火の専用倉庫での紙原本の保管や、保存期限満了時の廃棄まで含む点が、クラウド単体の契約管理サービスとの違いです。

契約書管理では、統一した管理目録による台帳化、属性項目の階層表示、キーワードや全文を含む3種類の検索、契約満了日のメール通知、ユーザーID単位のアクセス権限設定に対応します。電子化したデータの共有には文書管理クラウド「MyQuickクラウド」を基盤として用い、料金は数量やユニット構成に応じた個別見積もり(要問い合わせ)です。

大企業導入における料金体系と費用感

契約書管理システムの料金は、大きく「ユーザー数課金」と「契約書数課金」の2つの体系に分かれます。どちらを採用しているかで、大企業規模での費用構造が変わります。ここからは、それぞれの体系と費用感を整理します。

大企業向け契約書管理システムの料金体系を2つの課金モデルで対比した図。ユーザー数課金はID(アカウント)数に応じて月額が決まり、契約書が増えても定額で1IDあたり月額数千円程度が目安、操作担当者が一部部門に限られる企業ほど費用を抑えやすいが、全社に広げるとID数に比例して費用が増える。契約書数課金は登録・管理する契約書の件数で決まり、利用者を全社に広げても定額だが、数千〜数万件を扱う大企業では従量負担が大きくなりやすく、紙契約の全登録は総額の事前試算が必要。

ユーザー数課金は、利用するアカウント数(ID数)に応じて月額料金が決まる体系です。1IDあたり月額数千円程度が一つの目安で、契約書の登録件数が増えても料金は変わりません。契約書を扱う件数は多いものの、システムを操作する担当者が法務・総務など一部部門に限られる場合に費用を抑えやすい体系です。一方、全社の従業員が閲覧・申請で利用する運用にすると、ID数の増加に比例して費用が膨らみます。

契約書数課金は、登録・管理する契約書の件数に応じて料金が決まる体系です。利用者を全社に広げても料金が変わらない一方で、数千〜数万件の契約を扱う大企業では契約件数に応じた従量負担が大きくなりやすく、既存の紙契約をすべて登録する場合の総額を事前に試算しておく必要があります。

公開されている料金の一例を、課金体系別に整理します。いずれも最安プランや確認時点の公表値で、税区分は各製品の表記に従います。実際の費用は利用規模・契約件数・オプションによって変わります。

課金体系製品(例)公開されている料金
ユーザー数・プラン課金契約管理DX ConPass月額3万円〜(ID無制限)
ユーザー数・プラン課金MyQuick(クラウド)月額2万円〜(税込2.2万円〜、ユーザー数無制限)
ユーザー数・プラン課金クラウドサインLight 月額11,000円(税抜)+送信料220円/件(税抜)
ユーザー数・プラン課金電子印鑑GMOサインライト 月額8,800円(税抜・年間契約)+送信料
契約書数・従量課金TOKIUM契約管理基本利用料 月額1万円〜+契約書件数の従量課金
契約書数・従量課金WAN-Sign初期・月額0円+従量課金(署名件数・保管件数)
個別見積もり(要問い合わせ)リコー DLS Select参考:初期100万円〜・月額15万円〜(前提条件つき)
個別見積もり(要問い合わせ)OLGA/LegalOn Cloud/Docusign CLM/Contract One 等要問い合わせ(個別見積もり)

大企業向けの製品やオンプレミス・専用環境で運用する製品では、初期費用が数十万円〜数百万円規模となるケースがあり、料金プランを公開せず個別見積もりとするベンダーが少なくありません。

公開されていない料金は「要お問い合わせ」として扱い、自社の利用人数・契約件数・連携要件を伝えたうえで見積もりを取得するのが実務的です。比較検討の際は、月額料金だけでなく、初期費用・紙契約の移行費用・追加ユーザーやオプション機能の費用まで含めた総額で比べることをおすすめします。

数千〜数万件規模の紙契約の移行・データ化の実務

過去の紙契約が大量に残る大企業では、システム導入と同時に、既存契約をどうデータ化して台帳に載せるかが実務上の山場になります。ここからは、移行を進める際の観点を整理します。

移行方法は、大きく「スキャン代行サービスの活用」と「自社でのスキャン・登録」に分かれます。ベンダーがスキャン代行を提供している場合、紙契約を送付するだけで電子化と台帳登録まで任せられ、自社の工数を抑えられます。代行サービスがない製品を選ぶ場合は、専門のスキャン業者を別途手配する移行計画を並行して立てておく必要があります。

代行の担い方は製品によって幅があります。既存の紙契約をどこまで委託でき、原本をどう扱うかは、本記事で取り上げた製品でも次のように分かれます。

  • TOKIUM契約管理:紙契約を郵送すると製本されたまま非破壊でスキャン代行し、AI-OCRで全文をデータ化。スキャン後の原本保管まで任せられ、原本は1件単位で取り出せます。
  • Contract One:過去契約書のスキャン代行とデータ化、専任コンサルタントによる導入支援を初期費用に含み、大量の紙契約の取り込みをまとめて委託できます。
  • リコー ドキュメントライフサイクルサービス Select:顧客拠点での作業(オンサイト)と原本搬送(オフサイト)の電子化代行に対応し、耐震・耐火の専用倉庫での紙原本の保管・廃棄まで請け負います。
  • WAN-Sign:締結後の電子契約に加え、紙原本を運営会社の情報管理センターで物理保管でき、電子と紙をまとめて管理できます(書類電子化代行はオプション)。
  • 契約管理DX ConPass:スキャン・データ入力・原本の倉庫保管・廃棄までをBPOで代行し、AIが管理項目を読み取って台帳を自動生成します。

データ化では、AI-OCRの読み取り精度が台帳整備の効率を左右します。契約当事者・契約期間・金額などの項目をどの程度自動で抽出できるか、抽出結果を人が確認・補正する運用がどれだけ必要かを、実際の契約書サンプルで検証しておくと精度の見極めがつきます。契約書のレイアウトや品質が多様な大企業では、自動抽出だけに頼らず確認工程を織り込んだ移行スケジュールが現実的です。

移行は一度に全件を進めるのか、更新期限が近い契約から優先的にデータ化するのかといった順序の設計も重要です。数千〜数万件を扱う場合、移行対象の棚卸し・データ化・台帳項目の整備を段階的に進めることで、現場の負担と登録品質のばらつきを抑えられます。

大企業が導入前に押さえる注意点

全社規模で契約書管理システムを導入する際は、運用面と制度面の双方で事前に押さえておきたい点があります。ここからは、運用定着の勘所と、契約書の電子保管・電子契約・会計制度に関わる法令を整理します。

全社展開での権限設計と運用定着

大企業では、導入そのものよりも全社での運用定着が難所になります。権限設計を最初から作り込みすぎると運用が回らず、逆に緩すぎると機微契約の統制ができません。まずは主要な契約種別と部門から段階的に展開し、権限ルールを運用しながら調整する進め方が現実的です。

既存の電子契約サービスや基幹システムとの連携も、初期に設計を詰めておかないと、締結済み契約の登録漏れや二重入力が残ります。どの業務をシステム上で完結させ、どこを既存システムと連携させるかを、導入前に整理しておくことが重要です。

電子帳簿保存法における契約書データの保存要件

電子帳簿保存法は「電子取引」を、契約書などの取引情報を電磁的方式で授受する取引と定義し(第2条第5号)、その取引情報に係る電磁的記録の保存を義務づけています(第7条)。電子契約で締結した契約書は、この電子取引データに該当し、電子データのまま保存する必要があります。

保存にあたっての具体的な要件は、法律本体ではなく電子帳簿保存法施行規則で定められています。要件は大きく、真実性の確保と検索機能の確保に分かれます。真実性の確保は、タイムスタンプの付与や、訂正・削除を確認・防止できる仕組みなどで満たします。検索機能の確保は、取引年月日・取引金額・取引先を条件に検索でき、日付や金額を範囲指定・複数項目の組み合わせで検索できることが求められます。

契約書管理システムを選ぶ際は、これらの保存要件を満たす形で契約書データを保存・検索できるかを確認しておくと安心です。

出典・参考資料(2件)

真実性の確保では、必ずしもタイムスタンプの付与が求められるわけではなく、訂正・削除の履歴が残るシステムや事務処理規程の整備で代替できる場合があります。その条件を条文に沿って整理した解説も用意しています。

電子署名法と電子契約の証拠力

電子契約の締結機能を選ぶ際に押さえておきたいのが、電子署名法における推定効です。同法第3条は、電磁的記録に本人による電子署名が行われているときは、真正に成立したものと推定すると定めています。

第三条 電磁的記録であって情報を表すために作成されたもの(公務員が職務上作成したものを除く。)は、当該電磁的記録に記録された情報について本人による電子署名(これを行うために必要な符号及び物件を適正に管理することにより、本人だけが行うことができることとなるものに限る。)が行われているときは、真正に成立したものと推定する。

出典:電子署名及び認証業務に関する法律(電子署名法)第3条|e-Gov法令検索

クラウド型電子契約サービスの多くが採用する、事業者が利用者の指示に基づき署名を行う「立会人型(事業者署名型)」については、当局のQ&Aが第3条の適用条件を示しています。立会人型が第3条の推定効を受けられるのは、当然にではなく、本人でなければ行えないといえる十分な水準の「固有性の要件」を満たす場合に限られる、という条件付きの見解です。

その上で、上記サービスが電子署名法第3条に規定する電子署名に該当するには、更に、当該サービスが本人でなければ行うことができないものでなければならないこととされている。そして、この要件を満たすためには、問1のとおり、同条に規定する電子署名の要件が加重されている趣旨に照らし、当該サービスが十分な水準の固有性を満たしていること(固有性の要件)が必要であると考えられる。

出典:利用者の指示に基づきサービス提供事業者自身の署名鍵により暗号化等を行う電子契約サービスに関するQ&A(電子署名法第3条関係)|法務省

固有性の要件を満たす方法の一例として2要素認証が挙げられていますが、これは必須の方法ではなく、サービス全体のセキュリティ水準を踏まえて評価されるものです。電子契約サービスを選ぶ際は、採用している認証方式とその位置づけを確認しておくと、証拠力に関する社内説明の材料になります。

新リース会計基準(2027年4月)と契約情報の把握

企業会計基準委員会(ASBJ)が2024年9月13日に公表した企業会計基準第34号「リースに関する会計基準」は、適用時期を次のとおり定めています。

本会計基準は、2027 年 4 月 1 日以後開始する連結会計年度及び事業年度の期首から適用する。ただし、2025 年 4 月 1 日以後開始する連結会計年度及び事業年度の期首から本会計基準を適用することができる。

出典:企業会計基準第34号「リースに関する会計基準」第58項|企業会計基準委員会

新基準では、借手は原則としてすべてのリースについて使用権資産とリース負債を計上します(オンバランス化)。その前提として、契約の締結時に、その契約がリースを含むか否かを判断する必要があります(第25項)。

賃貸借や役務提供などの契約に紛れたリースを漏れなく識別するには、全社の契約を網羅的に把握・棚卸できる体制が前提となります。契約書管理システムで契約情報を一元化しておくことは、こうしたリース識別の実務を支える基盤の一つになります。

出典・参考資料(1件)

どの契約がオンバランス対象のリースに当たるのか、レンタルやサブスクリプション契約を含めた判定基準と実務対応は、次の記事で詳しく解説しています。

まとめ

本記事では、大企業向けの契約書管理システムを機能範囲で5つのタイプに分け、選定ポイント・比較・料金体系・紙契約の移行実務・導入前の注意点を整理しました。

自社の課題が「締結済み契約を全社で可視化・統制すること」にあるなら契約書管理に特化型、「電子契約を全社に広げつつ締結後の管理まで一本化すること」にあるなら電子契約に締結後の管理を組み込んだ型が軸になります。

契約の作成・レビューから締結・管理までを全社で標準化したい場合はCLM・法務総合型、大量の紙契約をデータ化して統合したい場合は紙の契約書にも対応した型が候補です。契約書以外の文書も含めてオンプレミスや専用環境で統制したい場合は、汎用文書管理型が向いています。

いずれのタイプでも、権限制御の粒度・監査証跡・大量契約への耐性・外部連携・料金体系を自社の要件に照らして見極めることが、全社導入を成功させる鍵となります。

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よくある質問(FAQ)

Q. 部門ごとに異なる電子契約サービスを使っていても、契約書を一つの台帳に集約できますか?

A. できます。複数の電子契約サービスで締結した契約書でも、取り込み連携に対応した契約書管理システムを使えば、締結手段を問わず一つの台帳に集約できます

大企業では、事業部や買収した子会社ごとに別々の電子契約サービスを使っているケースが少なくありません。クラウドサイン・GMOサイン・Docusignなど複数サービスとの連携に対応した製品を選べば、どのサービスで締結した契約書も自動で台帳に取り込め、紙の契約とあわせて横断的に検索・更新期限管理ができます。連携対象は製品ごとに異なるため、自社が使うサービスが対象に含まれるかを確認してください。

Q. 大企業が契約書管理システムを選ぶ際に最も重視すべきポイントは何ですか?

A. 大企業では、機能の有無よりも「全社運用に耐える設定の細かさと処理能力」を重視して選ぶことが重要です。

具体的には、部署・役職・契約種別の単位で閲覧・編集権限を細かく制御できるか、金額や契約種別に応じて承認ルートを分岐できるか、数千〜数万件の契約でも検索が実用的な速度で動くかが判断軸になります。あわせて、既存の電子契約・基幹システムと連携できるか、監査証跡を必要な単位で抽出できるかも確認します。

金融・インフラなど情報統制の厳しい業種では、オンプレミス・専用環境の選択肢や、ISMS・SOC2といった第三者認証の取得状況も確認しておくと、情報システム部門の審査を通しやすくなります。

Q. 契約書管理システムはグループ会社をまたいだ契約書管理や部署・役職単位の権限制御に対応できますか?

A. 契約書管理システムの多くは部署・役職単位の権限制御に対応しますが、グループ会社をまたいだ権限分離の可否は製品によって差があるため、導入前の確認が欠かせません

全社の契約を親会社が横断的に把握しつつ、各社の担当者は自社の契約だけを扱う、といった組織横断の権限分離を組めるかが分岐点です。

権限設計が粗い製品では、M&Aや人事関連など機微な契約を特定部署の役職者だけに限定公開する運用ができず、台帳の外で個別管理する契約が残ります。複数の法人・事業部を一つのシステムで管理しながら法人ごとにデータと権限を分離できるかを、想定する運用に沿って見極めてください。

Q. すでに稟議・ワークフローシステムを全社導入していても、契約書管理システムを導入する意味はありますか?

A. 既存の稟議システムがあっても、契約書の台帳化・更新期限管理・監査証跡・全文検索といった契約管理に固有の価値は別途得られるため、導入する意味はあります。

ただし、契約の承認をどちらのシステムで完結させるかを整理しておかないと、二重の承認フローが生まれて現場の負担が増えます。契約書管理システム側で承認まで担うのか、締結・管理だけを任せて承認は既存ワークフローと連携させるのかを、導入前に決めておくことが重要です。API連携に対応した製品を選べば、既存システムとデータを突き合わせた運用がしやすくなります。

Q. 数千〜数万件ある既存の紙契約は、どのように契約書管理システムへ移行すればよいですか?

A. 大量の紙契約の移行は、スキャン代行サービスを備えた製品を選ぶと、紙契約を送付するだけで電子化から台帳登録まで任せられ、自社の工数を大きく抑えられます

代行サービスがない製品を選ぶ場合は、専門のスキャン業者を別途手配する移行計画を並行して立てる必要があります。データ化ではAI-OCRの読み取り精度が台帳整備の効率を左右するため、実際の契約書サンプルで抽出精度と人による補正の手間を検証しておくと安心です。数千〜数万件を扱う場合は一度に全件を進めず、更新期限が近い契約から段階的にデータ化すると、現場の負担と登録品質のばらつきを抑えられます。

Q. 契約書管理システムは既存の電子契約サービスや基幹システムと連携できますか?

A. 多くの契約書管理システムは、クラウドサインやGMOサイン、Docusignなどの電子契約サービスで締結した契約書を自動で台帳に取り込む連携に対応しています

連携がないと締結のたびに手動で登録する作業が残り、登録漏れの原因になります。製品によってはSalesforceなどの営業管理システムや基幹システム、ワークフローシステムとのAPI連携にも対応し、契約データを他業務と突き合わせて活用できます。連携方式がAPI連携か、CSVによる手動取り込みかで運用の自動化度合いが変わるため、自社が利用中のサービスが連携先に含まれるかとあわせて確認してください。

Q. 契約書管理システムは内部統制(J-SOX)や監査対応に役立ちますか?

A. 契約書管理システムは、閲覧・編集・承認の履歴を証跡として自動で記録するため、内部統制の強化や監査対応の負担軽減に役立ちます

上場企業やその子会社では、誰がいつどの契約書にアクセスし、どの段階で承認したかを後から追跡できることが、J-SOX対応の前提となります。証跡は残っているだけでなく、監査で特定期間・特定契約のログ提出を求められた際にシステムから直接エクスポートできるかまで見ておくと、監査対応の工数を抑えられます。

Q. 大企業が契約書管理システムを導入する費用の目安はどのくらいですか?

A. 契約書管理システムの費用は、「ユーザー数課金」と「契約書数課金」のどちらの体系かで、大企業規模での総額が大きく変わります

ユーザー数課金は1IDあたり月額数千円程度が目安で、操作する担当者が法務・総務など一部部門に限られる場合に費用を抑えやすい一方、全社の従業員に広げるとID数に比例して費用が膨らみます。契約書数課金は利用者を全社に広げても料金が変わりませんが、数千〜数万件を扱うと従量負担が大きくなりやすい体系です。

大企業向けやオンプレミスの製品では初期費用が数十万円〜数百万円規模となり個別見積もりのケースも多いため、月額だけでなく初期費用・紙契約の移行費用・追加オプションまで含めた総額で比較することをおすすめします。

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監修者

マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト

松嶋真倫

都市銀行にて金融実務を経験後、暗号資産関連スタートアップの創業期に参画し、市場分析・業界調査に従事。2018年にマネックスグループ入社。以降、ビットコインをはじめとするデジタルアセットからマクロ経済環境まで、金融市場を横断した調査・分析および情報発信を担う。FinTech・次世代金融領域のリサーチ統括、各種レポートや書籍の執筆、日本経済新聞など国内主要メディアへのコメント・寄稿、イベント登壇などを行う。2021年3月より現職。
記事内でご紹介している製品・サービスは監修者が選定したものではなく、編集部が独自に選定したものです。
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。

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