サービス比較の記事一覧

AIで顧客対応・サポート業務を自動化したい

サービス比較の記事一覧

AIで顧客対応・サポート業務を自動化したい

経理・会計業務を効率化したい

ERP(統合基幹業務システム)
の関連情報


関連サービス資料を
無料で一括ダウンロード

ERP導入にかかる期間は?規模・提供形態別の目安とフェーズ別スケジュール

ERP導入の期間はどれくらい?のサムネイル画像
ERP(統合基幹業務システム)比較表(2026年版)のプレビュー

主要20サービスの料金・機能を無料で一覧比較

ERP(統合基幹業務システム)比較表(2026年版)

ERP(統合基幹業務システム)の導入を検討すると、経営層や現場から真っ先に問われるのが「導入にどれくらいかかるのか」という点です。基幹システムの保守切れや制度対応の期限から逆算して計画を立てたいものの、期間の相場が分からず、見通しを示せないという担当者は少なくありません。

経済産業省は「DXレポート」(2018年公表)で、老朽化した基幹システムを刷新できない場合、2025年以降に年間で最大12兆円規模の経済損失が生じる可能性を指摘しました。保守切れや制度対応の期限も重なり、ERPの導入・刷新に踏み切る企業は増えています。

出典・参考資料(1件)

本記事では、ERP導入にかかる期間の目安を、企業規模・クラウド型/オンプレミス型・新規導入/刷新といった条件別に整理します。フェーズごとの内訳と本稼働後の定着期間、期間が長期化する要因と短縮する方法まで解説するので、自社の導入スケジュールを描く材料としてご活用ください。

ERP(統合基幹業務システム)の関連サービス資料
PR
料金や機能は各社の資料でまとめて比較できます 【無料】ERP(統合基幹業務システム)の資料を
一括ダウンロードする
本セクションにはプロモーションが含まれており、表示順は当社独自の基準や提携状況に基づいています。

ERP導入にかかる期間の目安【全体相場】

まず結論から示します。ERP導入にかかる期間は、企業規模と作り込みの量に応じて、一般的には数ヶ月から2年前後が目安です。小規模で標準機能中心なら数ヶ月、全社規模で範囲が広くカスタマイズを伴うと1年以上を見込みます。

  • 中小規模:およそ2〜9ヶ月(標準機能中心なら数ヶ月、最短1ヶ月の例もあります)
  • 中堅規模:およそ半年〜1年半
  • 大企業・全社統合:およそ半年〜2年前後

これらは前提条件によって幅があるため、目安として捉えてください。帯の両端は、導入支援サービスが公式に公開している具体的な数字で裏づけられます。

小規模・標準機能中心の短い側では、オープンソースERP「Odoo」の導入支援を手がける株式会社マルウェブが、サービスページで次の目安を公開しています(2026年10月時点)。

標準機能中心の場合、2〜3ヶ月で運用開始できます。カスタマイズや外部連携を含む場合は3〜6ヶ月が目安です。

出典:Odoo導入・開発・業務統合支援|株式会社マルウェブ

同社はさらに、標準機能を中心にすれば最短1ヶ月程度からのスピード稼働も可能としています。

大企業・全社統合の長い側では、SCSK株式会社が提供する国産クラウドERP「PROACTIVE」が、よくあるご質問で標準的な導入期間を公開しています(2026年10月時点)。

導入期間は導入範囲やカスタマイズの内容等により異なりますが、最短で6ヶ月、平均して2年前後が目安です。

出典:よくあるご質問|PROACTIVE(SCSK株式会社)

同じ「ERP導入」でも、対象業務の広さと標準機能をどこまで使うかによって、数ヶ月から2年前後まで開きが出ます。

上に挙げた規模別の目安は、作り込みの量による幅を一本にまとめたものです。たとえば中小規模の2〜9ヶ月は、次章の表では標準機能中心の約2〜4ヶ月から作り込みが多い約6〜9ヶ月までに分かれます。

次章では、この対応関係を軸に、企業規模と作り込み(カスタマイズ)の量で目安を整理し、提供形態や新規/刷新の影響も見ていきます。

企業規模・導入方式・新規/刷新で見る導入期間

導入期間を最も大きく左右するのは、企業規模と「標準機能で使うか、作り込み(カスタマイズ)を増やすか」です。まずこの2つで目安をまとめました。提供形態(クラウド型/オンプレミス型)と、新規導入か刷新かの影響は、表のあとで補足します。

← 横にスクロールできます →
企業規模中小規模中堅規模大企業・全社統合
標準機能中心(作り込みが少ない)約2〜4ヶ月約6ヶ月〜1年約6ヶ月〜1年半
カスタマイズ・作り込みが多い約6〜9ヶ月約1年〜1年半約1年〜2年以上

※対象業務の範囲・カスタマイズ量・体制により変動する一般的な目安です。クラウド型は標準機能中心、オンプレミス型は作り込みが多くなりやすい傾向があり、刷新(リプレース)はデータ移行分が上乗せされます。

表の数字はあくまで一般的な目安です。以下では、それぞれの軸がなぜ期間を左右するのかを掘り下げます。

企業規模別の目安(中小・中堅・大企業)

企業規模が大きくなるほど、対象となる部門・拠点・利用人数が増え、調整や検証の工数がかさみます。結果として、導入期間は規模に比例して長くなる傾向があります。

中小規模で、会計や販売在庫など中核業務を標準機能で導入する場合は、数ヶ月で運用を始められるケースがあります。前章で示したマルウェブのOdoo導入支援の「標準機能中心で2〜3ヶ月」は、この短い側の実例です。一方、大企業が全社の基幹業務を一本化する場合は、PROACTIVEの「最短6ヶ月・平均2年前後」のように、半年から2年規模を見込むのが現実的です。

クラウド型とオンプレミス型の期間差

クラウド型(SaaS)は、サーバーやネットワークを自社で用意する必要がなく、あらかじめ用意された標準機能を使うため、インフラ構築や個別開発の工程を圧縮できます。標準機能に業務を合わせられるほど、導入は短くなります。

オンプレミス型は、自社サーバーの調達・構築や、業務に合わせた作り込みを前提とするため、クラウド型より工程が増えます。要件が固有で作り込みが多いほど、期間は延びます。

ただし期間を大きく分けるのは、提供形態そのものよりも作り込みの量です。クラウド型でもカスタマイズを多く入れれば長くなり、オンプレミス型でも標準機能中心なら短く収まります。先ほどの表で自社を当てはめるときは、「クラウドか、オンプレか」ではなく「標準機能中心か、作り込みが多いか」で列を選ぶと、実態に近い目安になります。

クラウド型とオンプレミス型のどちらが自社に向くかは、期間だけでなく、保守やセキュリティ、必要な機能まで含めて見極める必要があります。両者の違いと選定の進め方、導入でつまずきやすい点を、成長企業がERPを選ぶ視点で整理した資料が参考になります。

新規導入とシステム刷新(リプレース)の期間差

既存システムからの刷新(リプレース)は、新規導入にはない「データ移行」の負荷が加わります。旧システムのマスタや過去データを整理し、新システムの形式へ変換・検証する作業は、想定より時間がかかりやすい工程です。

移行対象が多い、データの品質にばらつきがある、旧システムの仕様が不明といった事情があると、移行だけで数ヶ月を要することもあります。刷新を前提とする場合は、新規導入の目安にデータ移行ぶんの余裕を上乗せして計画するのが安全です。

ERP導入のフェーズ別期間とモデルスケジュール

ここからは、総期間の内訳をフェーズごとに見ていきます。どの工程に時間がかかるかを把握すると、自社のモデルスケジュールを引きやすくなります。

← 横にスクロールできます →
フェーズ企画・要件定義設計・設定・開発テスト・データ移行本稼働(移行・切替)
主な作業導入目的の明確化、現状業務の可視化(As-Is/To-Be)、適合性の確認(Fit&Gap)パラメータ設定、必要なカスタマイズ・外部連携の開発各種テスト、旧システムからのデータ移行・検証受入テスト(UAT)、稼働判定、本番切替
期間の目安約1〜3ヶ月約2〜6ヶ月約2〜4ヶ月約1〜2ヶ月

※一般的な目安です。クラウド型・標準機能中心では各フェーズが短縮されます。

各フェーズの目安を単純に足し上げると、短い側で半年ほど、長い側で最大1年3ヶ月ほどになり、前章で示した全体相場の帯に収まります。実際には工程が一部重なったり前倒しされたりするため、すべてのフェーズが同時に上限になるわけではありません。

クラウド型で標準機能を中心に据えると、設計・開発やインフラ構築の工程が圧縮され、全体として数ヶ月規模まで短くなります。逆に、カスタマイズやデータ移行が増えるほど、設計・開発とテストのフェーズが伸び、総期間が長くなります。

本記事では、このフェーズ別の目安が前章の全体相場の帯に収まるよう整合させています。計画を立てるときも、フェーズの積み上げと全体の目安がずれていないかを確かめておくと、見通しのぶれを防げます。

本稼働後の定着期間(稼働はゴールではない)

スケジュールを引くときに見落とされがちなのが、本稼働後の「定着」にかかる時間です。システムが動き始めても、現場が使いこなし、運用が安定するまでには、さらに一定の期間を見込む必要があります。

稼働直後は、操作に不慣れな現場からの問い合わせ対応、マスタデータの整備、運用ルールの定着といった作業が続きます。導入支援サービスでも、操作トレーニングや運用マニュアルの提供、稼働後のサポートを導入工程に含めているのが一般的です。一般に数ヶ月規模の定着期間を見込み、「稼働=完了」ではなく「稼働後の定着まで」を計画に織り込んでおくと、現場の混乱や計画が立ち行かなくなる事態を避けられます。

料金や機能は各社の資料でまとめて比較できます 【無料】ERP(統合基幹業務システム)の資料を
一括ダウンロードする

ERP導入期間が長期化する主な要因

ここからは、導入期間が想定より延びてしまう代表的な要因を整理します。あらかじめ把握しておくと、遅延リスクを計画段階で抑えられます。

  • カスタマイズ・アドオン開発の量:標準機能で足りず作り込みが増えるほど、設計・開発・テストの工程が伸びます。期間を最も大きく左右する要因です。
  • データ移行の複雑さ:旧システムのデータ整理・変換・検証に想定以上の時間がかかりやすく、移行対象が多いほど長期化します。
  • 対象範囲・規模の広さ:対象部門・拠点・利用人数が多いほど、調整と検証の工数が増えます。
  • 部門間の調整不足・意思決定の遅れ:要件がまとまらない、承認が滞るといった事情は、工程全体を押し下げます。経営層の関与が薄いと特に起きやすい遅延です。
  • 要件の後出し(スコープの膨張):要件が曖昧なまま進み、途中で追加要望が重なると、手戻りが発生します。

これらの多くは「標準機能でどこまで賄うか」という判断に集約されます。前述のとおり、標準機能中心なら2〜3ヶ月、カスタマイズや外部連携を含むと3〜6ヶ月と、作り込みの有無で目安が倍近く変わる例もあります。カスタマイズは期間を延ばす最大の要因であり、裏を返せば、標準化が最大の短縮策になります。

ERP導入期間を短縮する方法(Fit to Standard・段階導入)

ここからは、導入期間を現実的に短くするための方法を、実行できる具体度で解説します。短縮の鍵は、作り込みを減らす・範囲を区切る・意思決定を速くするの3点です。

標準機能に業務を合わせる(Fit to Standard)

Fit to Standard(フィット・トゥ・スタンダード)とは、業務をシステムに合わせて作り込むのではなく、製品の標準機能に業務のやり方を寄せていく進め方です。カスタマイズを最小限に抑えられるため、設計・開発やテストの工程が短くなります。

この効果は、大企業向けの統合ERPでも公式に示されています。PROACTIVEのFAQは、Fit to Standardでの短縮期間を次のように案内しています。

導入期間は作業範囲や導入体制により異なりますが、会計系をFit to Standard、SaaSでご利用いただく場合は最短で約3ヶ月が目安です。

出典:よくあるご質問|PROACTIVE(SCSK株式会社)

平均2年前後の統合ERPでも、領域を会計系に絞り標準機能で使えば最短3ヶ月まで縮むことがわかります。自社の業務のうち、どこを標準機能に合わせられるかを見極めることが、短縮の出発点です。

段階導入(スモールスタート)で「どの業務からどの順で」

全業務を一斉に切り替える「ビッグバン導入」は、調整と検証が集中して期間が延びがちです。これに対し、中核業務から段階的に導入する「スモールスタート」は、最初の稼働を早め、使いながら範囲を広げていけます。

重要なのは「どの業務から、どの順で」始めるかです。たとえばマルウェブのOdoo導入支援は、まず販売管理と在庫管理の連携から始め、その後に会計やCRMなどを段階的に追加する進め方を勧めています(売上や在庫など日々動く業務を先に乗せると効果を実感しやすく、現場の定着も進みやすいため)。自社でも、動きの大きい中核業務から着手し、周辺業務を順に足していく設計にすると、最初の稼働を前倒しできます。

では、スモールスタートと全社一括のどちらを選ぶかは、何を基準に決めればよいのでしょうか。Odoo導入支援を手がけるマルウェブの若林氏は、判断の軸を次のように話します。

株式会社マルウェブ
若林氏
独自インタビューより

判断の軸は大きく2点です。一つは、お客様が今どの業務をどのように運用していて、Odooのアプリで言えばどの領域を使うことになるのか。もう一つは、予算と優先順位です。この2点は要件定義とフィット&ギャップ分析の段階でお伝えしながら整理していきます。

たとえば「まずは販売と在庫と会計だけでスタートしましょう」という形で始めて、使い方に慣れてきたら会計やCRMを段階的に追加していく、といった進め方をご提案することもあります。カスタマイズがあまり必要でなければスモールスタートをお勧めしますし、業務が特殊な場合はカスタマイズに時間はかかりますが、そこはしっかり作り込んでいきましょうとご提案しています。いずれにしても、お客様の今の状態と予算感をヒアリングした上で決めていく形です。

推進体制と意思決定のスピードを確保する

期間の長期化要因の多くは、作り込みの量だけでなく「決まらない・進まない」という進行上の滞りから生まれます。要件がまとまらない、承認が滞るといった事態は、どの工程でも遅延に直結します。

これを防ぐには、経営層の関与を前提に、業務を理解した専任の推進担当を置き、要件と優先順位を早い段階で固めることが有効です。情報システム部門だけでなく、各業務部門のキーパーソンを初期から巻き込むと、後出しの要望や手戻りを減らせます。

導入期間と費用・社内工数の関係

導入期間は、費用や社内の工数とも連動します。期間が延びるということは、その間かかわる人員の工数が増えるということでもあります。

費用面では、製品のライセンス料に加えて、要件定義から設定・開発・移行までを担う導入支援の費用が大きな比重を占めます。カスタマイズや外部連携が増えると、この支援費用も期間に合わせて膨らみます。社内の工数も、要件定義・テスト・データ整備・トレーニングと、各フェーズで担当者の時間を要します。期間だけでなく、その期間に発生する費用と社内工数まで含めて見積もっておくと、計画の精度が上がります。

導入費用そのものの相場や製品別の公開料金、見積書に表れにくい追加費用の内訳まで詳しく知りたい方は、以下の記事で解説しています。

自社の導入期間を見極める相談先と導入支援サービス

ここまでは一般的な目安を見てきましたが、自社の正確な導入期間は、対象業務・規模・カスタマイズの要否によって変わります。精度の高いスケジュールは、導入期間の目安を公開している導入支援サービスに相談し、自社の条件で見積もってもらうのが近道です。

ここでは、導入期間の目安を公式に公開しているサービスを、期間の観点から比較します。

← 横にスクロールできます →
サービス名Odoo導入・開発・業務統合支援PROACTIVE(SCSK)
提供形態クラウド(Odoo Online/Odoo.sh)
オンプレミス/ハイブリッド
クラウド(SaaS)/オンプレミス
IaaS/ハイブリッド導入
導入期間の目安標準機能中心で2〜3ヶ月
カスタマイズ・外部連携を含むと3〜6ヶ月
(最短1ヶ月程度)
最短6ヶ月・平均2年前後
会計系をFit to Standard・SaaS利用時は
最短約3ヶ月
導入支援の範囲要件定義・Fit&Gap分析から
カスタマイズ開発・外部連携・
データ移行・運用定着まで一貫(マルウェブ)
SCSK/SCSK Minoriが導入支援
会計系はFit to Standardで短期導入
対象企業規模中小〜中堅企業中堅〜大企業
詳細情報公式資料を見るサービス詳細を見る

※導入期間は各社が公式に公開している目安です。対象業務の範囲・カスタマイズ量・体制により変動します。正確な期間は各社へのお問い合わせ・見積もりでご確認ください。

この比較表では、導入期間の目安を公式に公開しているサービスを取り上げました。企業規模・提供形態・費用まで含めてERP全体から比較し、自社に合う製品を選びたい方は、以下のまとめ記事もあわせてご覧ください。

1. Odoo導入・開発・業務統合支援(株式会社マルウェブ)

Odoo導入・開発・業務統合支援のウェブサイト

オープンソースのERP「Odoo」を軸に、要件定義からカスタマイズ開発、外部システム連携、データ移行、運用定着までを一貫して支援するサービスです。提供元の株式会社マルウェブは、販売・在庫・会計・CRMなど必要なアプリを組み合わせて導入できる柔軟さを強みとしています。

導入期間の目安をサービスページで公開している点が、スケジュールを立てたい企業には参考になります。標準機能中心なら2〜3ヶ月、カスタマイズや外部連携を含むと3〜6ヶ月、最短では1ヶ月程度のスピード稼働も可能としています。

販売・在庫から始めて会計・CRMを段階的に足すスモールスタートの設計図も示しており、短期間での立ち上げと段階的な拡張の両方に対応しやすいサービスです。中小〜中堅企業で、まず中核業務から短期間で始めたい場合の相談先に向きます。

2. PROACTIVE(SCSK株式会社)

PROACTIVEのウェブサイト

PROACTIVEは、住友商事グループのSCSK株式会社が提供する国産の統合型クラウドERPです。会計・人事給与・販売購買在庫・生産管理などの基幹業務を1系統でカバーし、SaaS・オンプレミス・ハイブリッドと複数の提供形態に対応します。中堅から大企業の全社基幹システムとして使われています。

標準的な導入期間を「最短6ヶ月・平均2年前後」とFAQで明示しており、全社規模のERPを検討する際の現実的な目安になります。会計系をFit to Standardで利用する場合は最短約3ヶ月、クラウド移行の事例では約3ヶ月で本番稼働に至ったケースも公開されています。

モジュール単位での部分導入にも対応するため、範囲を区切って短期間で始め、段階的に広げる進め方も選べます。中堅〜大企業で全社の基幹業務を統合したい場合の候補です。

出典・参考資料(2件)

まとめ

ERP導入にかかる期間は、中小規模・標準機能中心なら数ヶ月、大企業の全社統合では半年〜2年前後が目安です。期間は企業規模・クラウド型かオンプレミス型か・新規か刷新かで変わり、カスタマイズの量とデータ移行の複雑さが最も大きく左右します。

短縮の鍵は、標準機能に業務を合わせるFit to Standardと、中核業務から始める段階導入、そして意思決定を滞らせない推進体制です。本稼働後の定着期間まで織り込み、フェーズの積み上げと全体の目安が矛盾しないスケジュールを立てれば、見通しのずれを防げます。自社の正確な期間は、導入期間の目安を公開しているサービスに相談し、条件に合わせて見積もってみてください。

相談先となる導入支援会社にも、コンサル型・SIer型・専業ベンダー型といったタイプがあり、どこに任せるかで進め方や期間感も変わります。自社に合う相談先の選び方は、以下の記事が参考になります。

料金や機能は各社の資料でまとめて比較できます 【無料】ERP(統合基幹業務システム)の資料を
一括ダウンロードする

よくある質問(FAQ)

Q. ERP導入期間とは、どこからどこまでの期間を指しますか?

A. ERP導入期間とは、導入の企画・要件定義に始まり、設計・開発、テスト・データ移行を経て本稼働(運用開始)に至るまでの期間を指します。ただし本稼働はゴールではなく、現場が使いこなし運用が安定する「定着」まで数ヶ月規模を要するため、計画では定着期間まで含めて見込むのが現実的です。

Q. ERP導入期間は平均してどれくらいかかりますか?

A. ERP導入期間は、中小規模で約2〜9ヶ月、中堅規模で半年〜1年半、大企業の全社統合で半年〜2年前後が目安です。小規模で標準機能中心なら数ヶ月、全社規模で範囲が広くカスタマイズを伴うと1年以上になります。実際に、国産統合ERP「PROACTIVE」(SCSK)は標準的な導入期間を最短6ヶ月・平均2年前後と公開しています。

Q. ERP導入期間は最短でどれくらいですか?

A. ERP導入期間は、クラウド型で標準機能中心に導入する場合、最短で1〜3ヶ月程度まで短縮できます。オープンソースERP「Odoo」の導入支援(マルウェブ)は標準機能中心で2〜3ヶ月・最短1ヶ月程度、PROACTIVEも会計系をFit to Standardかつクラウドで使う場合は最短約3ヶ月を目安として公開しています。対象業務を絞り、作り込みを避けるほど短くなります。

Q. ERP導入期間はクラウド型とオンプレミス型でどれくらい違いますか?

A. ERP導入期間は、インフラ構築や個別開発の工程を圧縮できるクラウド型のほうが、自社サーバーの調達・構築や作り込みを前提とするオンプレミス型より短くなります。たとえば中小規模なら、標準機能中心で約2〜4ヶ月、カスタマイズ・作り込みが多いと約6〜9ヶ月が目安です。期間を大きく分けるのは提供形態そのものより作り込みの量で、標準機能に業務を合わせられるほどクラウド型の短さが生きます。

Q. 新規導入とシステム刷新(リプレース)ではERP導入期間に差がありますか?

A. ERPのシステム刷新(リプレース)は、新規導入にはない「データ移行」の負荷が加わるぶん、期間が長くなりやすいです。旧システムのマスタや過去データを整理・変換・検証する作業は、移行対象が多かったりデータの品質にばらつきがあったりすると、それだけで数ヶ月を要することもあります。刷新時は新規導入の目安にデータ移行ぶんの余裕を上乗せして計画すると安全です。

Q. ERP導入の要件定義やデータ移行には、それぞれどれくらいかかりますか?

A. ERP導入では、企画・要件定義に約1〜3ヶ月、テスト・データ移行に約2〜4ヶ月が目安です。間の設計・設定・開発は約2〜6ヶ月、本稼働(移行・切替)は約1〜2ヶ月で、積み上げるとおおむね半年〜1年3ヶ月ほどになります。クラウド型・標準機能中心なら各フェーズが短縮され、カスタマイズやデータ移行が増えるほど設計・開発とテストのフェーズが伸びます。

Q. ERP導入期間が長期化する主な原因は何ですか?

A. ERP導入期間が延びる最大の要因は、標準機能で足りず作り込みが増えるカスタマイズ・アドオン開発と、旧システムからのデータ移行の複雑さです。加えて、対象部門・拠点・利用人数の多さ、部門間の調整不足や意思決定の遅れ、要件の後出し(スコープの膨張)も遅延につながります。多くは「標準機能でどこまで賄うか」という判断に集約されます。

Q. ERP導入期間を短縮するにはどうすればよいですか?

A. ERP導入期間を短縮する鍵は、標準機能に業務を合わせるFit to Standard、中核業務から始める段階導入(スモールスタート)、意思決定を滞らせない推進体制の3点です。作り込みを減らし、範囲を区切り、要件と優先順位を早く固めるほど短くなります。

実際にPROACTIVEは、平均2年前後の統合ERPでも会計系をFit to Standard・クラウドで使えば最短約3ヶ月まで縮むと公開しています。

Q. Fit to Standard(フィット・トゥ・スタンダード)とは何ですか?

A. Fit to Standardとは、業務をシステムに合わせて作り込むのではなく、製品の標準機能に業務のやり方を寄せていくERP導入の進め方です。カスタマイズを最小限に抑えられるため、設計・開発やテストの工程が短くなり、導入期間と費用の両方を圧縮できます。自社の業務のうちどこを標準機能に合わせられるかの見極めが、短縮の出発点になります。

Q. ERPは本稼働すれば導入完了ですか?

A. ERPは、本稼働(運用開始)がゴールではなく、現場が使いこなし運用が安定する「定着」までを含めて計画する必要があります。稼働直後は操作の問い合わせ対応、マスタデータの整備、運用ルールの定着といった作業が続き、一般に数ヶ月規模の定着期間を見込みます。「稼働=完了」と捉えると現場の混乱や計画の破綻を招きやすいため注意が必要です。

Q. ERP導入期間が延びると費用も増えますか?

A. ERP導入は、期間が延びるほど、かかわる人員の社内工数と導入支援の費用もあわせて増える関係にあります。費用はライセンス料に加え、要件定義から設定・開発・移行までを担う導入支援費が大きな比重を占め、カスタマイズや外部連携が増えると期間とともに膨らみます。期間だけでなく、その間に発生する費用と社内工数まで含めて見積もると、計画の精度が上がります。

Q. ERP導入のスケジュール管理は誰が担当すべきですか?

A. ERP導入のスケジュールは、経営層の関与を前提に、業務を理解した専任の推進担当(プロジェクトマネージャー)が管理するのが基本です。情報システム部門だけでなく、各業務部門のキーパーソンを初期から巻き込むと、要件と優先順位を早い段階で固められ、後出しの要望や手戻りによる遅延を防げます。

ERP・基幹業務システムの料金・資料を一括チェック

MCB FinTechカタログでは、ERP・基幹業務システムの最新資料を無料で一括請求できます。導入期間の目安や対応業務、提供形態を比べながら、自社に合うサービスを選べます。

料金や機能は各社の資料でまとめて比較できます 【無料】ERP(統合基幹業務システム)の資料を
一括ダウンロードする

MCB FinTechカタログに掲載しませんか?

MCB FinTechカタログでは、掲載企業様を募集しています。マネックスグループの金融実務ノウハウを活かした独自の評価軸と検索設計により、導入検討者が最適なサービスを効率的に発見できる法人向け比較プラットフォームです。掲載後は管理画面から料金表や導入事例を随時更新でき、常に最新の情報を訴求可能。まずは下記フォームより、お気軽にお問い合わせください。

監修者

マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト

松嶋真倫

都市銀行にて金融実務を経験後、暗号資産関連スタートアップの創業期に参画し、市場分析・業界調査に従事。2018年にマネックスグループ入社。以降、ビットコインをはじめとするデジタルアセットからマクロ経済環境まで、金融市場を横断した調査・分析および情報発信を担う。FinTech・次世代金融領域のリサーチ統括、各種レポートや書籍の執筆、日本経済新聞など国内主要メディアへのコメント・寄稿、イベント登壇などを行う。2021年3月より現職。
記事内でご紹介している製品・サービスは監修者が選定したものではなく、編集部が独自に選定したものです。
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。

関連記事

新着記事

ERP(統合基幹業務システム)
おすすめの診断サービス