社内で使うSaaSや業務システムが増えるほど、アカウントの管理やアクセスの制御を一元化するID・アクセス管理の仕組みが欠かせなくなります。導入を検討するとき、最初に知りたいのは「結局いくらかかるのか」という費用の目安ではないでしょうか。
本記事で扱うのは、IDaaS(クラウド型のID管理サービス)・ID管理システム・特権ID管理・CASB(クラウド利用の可視化と制御)・ゼロトラスト型のアクセス制御といった、情報システム上のアクセス管理にかかわるセキュリティ製品の価格です。
入退室管理システム(カードリーダーや電気錠で人の出入りを管理する物理的な仕組み)とは費用の考え方が大きく異なるため、ここでは混同せず、ソフトウェアのアクセス管理に絞って解説します。
1ユーザー(1ID)あたりの料金の実額から、ジャンル別の費用相場、クラウド型とオンプレミス型の料金モデルの違い、見落としがちな追加費用、そして自社の人数で導入した場合の年額の目安まで整理しました。自社の予算の桁感をつかみ、料金の分かる製品を比較するための材料としてご活用ください。
目次
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そもそも「アクセス管理(IT)」の価格とは?まず対象を切り分ける
「アクセス管理」という言葉が指す範囲は広く、製品のジャンルによって価格帯や課金の仕組みが大きく変わります。自社が探しているのがどのジャンルかを先に見分けておくと、費用の目安を正しくつかめます。ここでは、情報システム上のアクセス管理にかかわる主なジャンルと、それぞれが管理・制御する対象を整理します。
| ジャンル | IDaaS/ID管理システム | 特権ID管理(PAM) | CASB/SaaS管理 | ゼロトラスト型アクセス制御/SASE |
|---|---|---|---|---|
| 主に管理・制御する対象 | SaaS・社内システムのアカウントとログイン(SSO・多要素認証・ID連携) | サーバー・データベースなどの管理者権限アカウントと操作ログ | 従業員のクラウド利用状況の可視化と制御(シャドーIT対策) | 社外・拠点からの接続とネットワーク経路のセキュリティ |
| 課金の単位の傾向 | 1ユーザー(1ID)あたりの月額 | ライセンス数・管理対象数。要問い合わせが多い | 1ユーザーあたりの月額 | 機能ごとのモジュール課金(ユーザー・拠点単位) |
なお、同じ「アクセス管理」でも、オフィスの出入口を管理する入退室管理システムは、認証機・電気錠・設置工事などハードウェアを伴う物理的な仕組みで、費用は1扉あたり・認証方式ごとに積み上がります。本記事が扱うソフトウェアのアクセス管理とは費用構造が別物のため、以降では情報システム上のアクセス管理に絞って解説します。
主要なID・アクセス管理製品の料金【1ユーザー単価の実額一覧】
まず、料金を公式に公開している主なID・アクセス管理製品について、1ユーザー(1ID)あたりの月額単価・初期費用・最低契約数・無料トライアルの有無を一覧にまとめます。金額はいずれも各社公式の料金ページで確認した2026年10月時点の値です。
| サービス名 | CloudGate UNO | マネーフォワード Admina | HENNGE One | Okta | トラスト・ログイン byGMO | Soliton OneGate | SeciossLink |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 月額単価(1ユーザー) | Standard Plus 400円 Enterprise Plus 500円 Smart Pack 600円 (税抜) | 50ID以下 無料 51ID以上 300円 | IdP 400円 IdP Pro 600円 IdP Ultra 1,000円 (Identity・税抜) | Starter 940円 Core Essentials 2,020円 Essentials 2,670円 (年契約) | SSOフリー 0円 SSOプロ 300円 SSOプロ+SaaS管理 500円 (税抜) | PKI 150円 ベーシック 300円 スタンダード 600円 | Standard 150円 ゼロトラストSSO 400円 Enterprise 500円 (税抜) |
| 初期費用 | 別途必要(要問い合わせ) | 記載なし | 記載なし | 記載なし | 記載なし | 記載なし ※アプライアンス利用時 198,000円/台 | 記載なし |
| 最低契約ID数 | 100ID(新規) | 記載なし | 200ID | 記載なし(最低24万円/年) | 有料は30ID以上 (無料は1名〜) | 40〜200ユーザー (プランにより) | カード決済 1〜 銀行振込 50〜 |
| 無料トライアル | あり(30日間) | あり(14日間) | 記載なし | あり(30日間) | 無料プランあり | あり(30日間) | あり(30日間・10ライセンス) |
| 詳細情報 | 公式資料を見る | オンライン相談を予約 | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | 公式サイト |
※料金はいずれも2026年10月時点で各社公式の料金ページを確認した値です。税抜・税込やプラン内容、最低契約数は変更される場合があるため、最新情報は各社公式サイトでご確認ください。
出典・参考資料(7件)
- 出典:料金|CloudGate UNO(株式会社インターナショナルシステムリサーチ)公式サイト(2026年10月時点)
- 出典:料金プラン|マネーフォワード Admina(マネーフォワードi株式会社)公式サイト(2026年10月時点)
- 出典:HENNGE One 新プラン(2026)|HENNGE株式会社公式サイト(2026年10月時点)
- 出典:プランと価格|Okta Japan株式会社公式サイト(2026年10月時点)
- 出典:料金プラン|トラスト・ログイン byGMO(GMOグローバルサイン株式会社)公式サイト(2026年10月時点)
- 出典:Soliton OneGate 製品・料金ページ|株式会社ソリトンシステムズ公式サイト(2026年10月時点)
- 出典:料金プラン|SeciossLink(株式会社セシオス)公式サイト(2026年10月時点)
クラウド型のID管理サービス(IDaaS)は、1ユーザーあたり月額数百円から1,000円程度の価格帯に集まっています。無料プランや無料トライアルを用意する製品もあり、小規模なら費用を抑えて始めることも可能です。一方で、最低契約ID数や年間一括契約など、契約の前提条件は製品ごとに異なるため、単価だけでなく契約条件もあわせて確認することが重要です。
ジャンル別の費用相場(IDaaS・特権ID管理・CASB・ゼロトラスト/SASE)
ここからは、ジャンルごとの費用相場の目安を整理します。前掲の実額一覧はIDaaS・ID管理システムの製品が中心でしたが、ジャンルによって価格帯と課金の仕組みは大きく異なります。自社が検討しているジャンルの相場観をつかむ目安としてご覧ください。

IDaaS/ID管理システムの相場
クラウド型のIDaaSは、1ユーザー(1ID)あたり月額300円台から1,000円程度が中心です。基本機能に絞った下位プランは月額300〜400円程度から、ID連携やセキュリティ機能を充実させた国産の上位プランで1,000円程度まで、海外大手の上位プランでは月額2,000円を超えるものもあります。
初期費用は0円または要問い合わせとする製品が多く、基本機能を無料で使えるプランや30日前後の無料トライアルを備える製品もあります。各製品の実額と出典は前掲の料金一覧をご確認ください。
特権ID管理(PAM)の相場
サーバーやデータベースの管理者権限を統制する特権ID管理は、料金を公開せず「要問い合わせ」とする製品が多いジャンルです。たとえば主要なパスワード・特権アクセス管理製品でも、特権アクセス管理の価格は「組織の規模やインフラ環境、特権アクセスのニーズに応じて個別に設定される」とされ、公式ページでは金額が示されていません。
課金は管理対象のサーバーや管理者の数に応じて決まるのが一般的で、IDaaSの1ユーザー課金より1件あたりの負担が大きくなりやすい傾向があります。料金を公開している製品の例では、管理者10名を含む年額サブスクリプションが7,995ドル(1ドル150円換算で約120万円)からで、管理者数が増えると数万ドル規模まで上がります。
日本国内の製品は金額を公開せず要問い合わせとするものが多いため、見積もりでの確認が前提になります。
出典・参考資料(2件)
CASB/SaaS管理の相場
従業員のクラウド利用を可視化・制御するCASBや、利用中のSaaSを棚卸しするSaaS管理は、1ユーザーあたりの月額課金が基本です。SaaS管理に隣接する製品では、一定ID数まで無料で、それを超えると1IDあたり月額300円程度という価格帯の例があります。一方、通信経路を監視して制御する本格的なCASB製品は、構成や対象SaaSによって費用が変わるため、要問い合わせとなることが少なくありません。
ゼロトラスト型アクセス制御/SASEの相場
社外や複数拠点からの接続を安全に制御するゼロトラスト型のアクセス制御やSASEは、必要な機能ごとに契約するモジュール型の料金が主流です。
たとえば、初期費用0円で、シングルサインオンが1ユーザー月額550円、クラウド経由のWebアクセスを制御するセキュアWebゲートウェイが1ユーザー月額880〜1,210円(いずれも税込)といった価格です。このように機能単位で積み上げる体系のため、必要な機能を絞れば費用を抑えられる一方、守る範囲を広げるほど合計額は上がります。
クラウド型とオンプレミス型の料金モデルの違い
ID・アクセス管理製品の料金は、提供形態によって大きく2つのモデルに分かれます。クラウド型は初期費用を抑えて月額で使うサブスクリプション型、オンプレミス型は自社環境に導入する買い切り型で、費用のかかり方が異なります。
| 比較項目 | クラウド型(サブスクリプション) | オンプレミス型(買い切り+保守) |
|---|---|---|
| 初期費用 | 0円〜数万円程度、または要問い合わせ | 数十万〜数百万円規模になることが多い |
| 継続費用 | 1ユーザー(1ID)あたりの月額・年額 | 年間保守費用(ライセンスの一定割合など) |
| 向いている企業 | 初期費用を抑えて早く始めたい 利用人数の増減に合わせたい | 自社環境で運用・管理したい 長期利用で総額を抑えたい |
クラウド型は、1ユーザーあたりの月額を人数分支払う形のため、小規模なら初期の負担が小さく、利用人数の増減にも対応しやすいのが特徴です。オンプレミス型は、ソフトウェアやアプライアンス(専用機器)を購入して自社環境に導入するため、初期費用は大きくなりますが、長期間・多人数で使う場合は総額を抑えられることがあります。
たとえば認証用のアプライアンスを導入する製品では、機器1台あたり初期19万8,000円+月額6,000円といった費用構成の例もあります。
料金の内訳と見落としがちな追加費用
ID・アクセス管理製品の費用は、月額の基本料金だけで決まるわけではありません。初期費用・月額(年額)・追加オプションの3つに分けて把握しておくと、見積もり時の想定外を防げます。

初期費用
クラウド型のIDaaSでは、初期費用を0円とするか、公式ページに金額を記載せず要問い合わせとする製品が多く見られます。一方、自社環境に導入するオンプレミス型や、認証用のアプライアンスを使う構成では、初期費用が数十万円以上かかることがあります。最初の見積もりで初期費用の有無を確認しておくことが大切です。
月額・年額(ID/ユーザー課金が基本)
継続的にかかる費用は、1ユーザー(1ID)あたりの月額を人数分支払う形が基本です。ただし、年間一括での請求や、契約できる最低ID数(30ID以上、100ID以上など)、最低利用期間(1年単位など)を定める製品もあります。少人数で導入する場合は、月額単価だけでなく、最低契約数の条件によって実際の支払総額が変わる点に注意が必要です。
見落としがちな追加オプション
基本プランに含まれず、別料金となる機能があります。代表的なのが、端末を限定するためのデバイス証明書、外部のディレクトリ(Active Directoryなど)との連携、パスワード漏えいチェック、そして導入・運用支援です。
これらは製品ごとに料金が設定されており、たとえばデバイス証明書は1デバイスあたり月額100円程度から、外部ディレクトリ(Active Directoryなど)連携は1ユーザーあたり月額15円程度から、といった形で追加されます。導入後の運用を伴走支援する有償サービスを年額数十万円で提供する製品もあります。必要なオプションを見積もりに含めておくと、予算の見込み違いを防げます。
出典・参考資料(2件)
自社規模での年額シミュレーション(100名・500名の例)
公開されている1ユーザーあたりの月額単価が分かれば、自社の人数での年額の桁感はすぐに計算できます。ここでは「月額単価 × 利用人数 × 12か月」で、初期費用を除いた年額の目安を示します。実際にはプランや契約条件で変わるため、あくまで概算としてご覧ください。
| 想定単価(1ユーザー月額) | 300円の場合 | 400円の場合 | 600円の場合 | 940円の場合 | 2,000円の場合 |
|---|---|---|---|---|---|
| 100名の年額 | 約36万円 | 約48万円 | 約72万円 | 約113万円 | 約240万円 |
| 500名の年額 | 約180万円 | 約240万円 | 約360万円 | 約564万円 | 約1,200万円 |
※「月額単価 × 人数 × 12か月」で算出した概算(初期費用・オプション費用は含まず)。
このように、同じ人数でも単価が1ユーザーあたり300円か2,000円かで、年額は6倍以上の差になります。クラウド型は初期費用が0円の製品も多く、その場合はこの年額がほぼ総額になりますが、オンプレミス型やアプライアンス利用時は別途初期費用が加わります。
社内稟議で予算のあたりをつける際は、まず自社が必要とする機能水準からおおよその単価帯を見定め、人数を掛けて桁感を把握しておくと、製品ごとの見積もりを受け取ったときに妥当性を判断しやすくなります。
桁感をつかんだうえで、その費用を社内で予算として通すには、何を根拠に説明するかも実務上の課題になります。導入相談を受ける現場について、ID・アクセス管理サービスを提供する事業者は次のように述べています。

一番の動機は「ユーザーのパスワード管理の負担解消」ですが、それだけでは予算化が難しいケースも少なくありません。そこで「業務効率化」と「セキュリティリスクの排除」という2つのメリットを提示することで、稟議がスムーズに通るというケースが多いようです。
「要問い合わせ」が多い理由と、見積もり・費用を抑えるポイント
ID・アクセス管理製品を調べると、料金を公開せず「要問い合わせ」とする製品が少なくありません。なぜ金額が示されないのか、そして見積もりで費用が変わる要因を押さえておくと、問い合わせ前に自社の条件を整理しやすくなります。
なぜ「要問い合わせ」が多いのか
特に特権ID管理や、エンタープライズ向けの上位プラン、本格的なCASB・ゼロトラスト製品では、料金を公開しない製品が目立ちます。これは、管理対象のサーバー数・利用機能・既存システムとの連携範囲によって構成が大きく変わり、一律の単価を示しにくいためです。導入規模が大きい企業ほど個別見積もりが前提になりやすく、公開単価のある製品でも、上位プランは「要問い合わせ」としている場合があります。
見積もりで価格が変わる主な要因
見積もり金額を左右する主な要因は、利用人数(ID数)、必要な機能の範囲、管理対象となるシステムやサーバーの数、そして導入・運用支援を依頼するかどうかです。
たとえば、多要素認証やデバイス制限、外部ディレクトリ連携まで求めると上位プランやオプションが必要になり、単価が上がります。逆に、必要な機能を絞り込めば下位プランで収まることもあります。問い合わせ前に、これらの条件を自社で整理しておくと、精度の高い見積もりを受け取れます。
費用を抑える・費用対効果を高めるポイント
費用を抑えるには、いくつかの着眼点があります。まず、基本機能を無料で使えるプランや無料トライアルを備えた製品は、小規模導入や試験導入の費用を抑えられます。次に、必要な機能に絞ってプランを選び、使わないオプションを外すことで月額を抑えられます。
また、最低契約ID数や年間一括契約の条件を確認し、自社の人数で割高にならないかを見ておくことも大切です。手作業で行っていたアカウントの作成・削除や棚卸しを自動化できれば、情報システム部門の運用工数の削減という形で費用対効果も見込めます。
運用工数の削減が費用対効果にどの程度つながるかについて、ID・アクセス管理サービスを提供する事業者からは、具体的な事例も示されています。

導入と同時にパスワードレス認証に切り替えた企業では、IT部門の業務の約20%を占めていたパスワード関連のヘルプデスク業務が「0%」になったという事例があります。
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料金が分かるID・アクセス管理サービスの比較と資料請求
ここでは、料金体系が明確で、資料請求やオンライン相談で詳細を確認しやすいID・アクセス管理サービスを紹介します。まずは1ユーザーあたりの料金や無料プラン・トライアルの有無を横並びで比較し、気になるサービスは資料で詳細を確かめてみてください。
| サービス名 | CloudGate UNO | マネーフォワード Admina | HENNGE One | Okta | トラスト・ログイン byGMO | Soliton OneGate | SeciossLink |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 提供形態 | クラウド(IDaaS) | クラウド(SaaS・ID統合管理) | クラウド(IDaaS+セキュリティ統合) | クラウド(IDaaS) | クラウド(IDaaS) | クラウド(IDaaS) | クラウド(IDaaS) |
| 代表的な月額プラン | 400円〜/ユーザー (Standard Plus・税抜) | 51ID以上 300円/ID (50ID以下は無料) | IdP 400円〜/ID (Identity・税抜) | 940円〜/ユーザー (Starter・年契約) | SSOプロ 300円/ID (無料プランは0円) | PKI 150円〜/ユーザー (最小40〜200) | Standard 150円〜/ユーザー (税抜) |
| 無料プラン・トライアル | 30日間の無料体験 | 50ID以下無料+14日間トライアル | 記載なし | 30日間トライアル | 無料プラン(SSOフリー)あり | 30日間トライアル | 30日間・10ライセンス分 |
| 主な特徴 | SSO・多要素認証・アクセス制限・ID管理を統合。全プランでパスキー(FIDO2)認証に対応 | 社内SaaSとアカウントの可視化・棚卸し、入退社のアカウント管理を効率化 | SSO・多要素認証にメール・エンドポイントセキュリティを統合。最小200IDから | OIN 8,000超の連携とSCIM・人事システム連携で入退社を自動化。年契約・最低24万円/年 | SSO・ID管理を無料プランから利用可能。パスキー等の認証強化は有料のSSOプロ以上 | デジタル証明書による多要素認証とネットワーク認証(Wi-Fi/VPN)を一元管理 | 統合ID管理・SSO・多要素認証とアクセス制御。教育機関向けプランや学認(GakuNin)対応 |
| 詳細情報 | 公式資料を見る | オンライン相談を予約 | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | 公式サイト |
※料金はいずれも2026年10月時点で各社公式の料金ページを確認した値です。プラン内容・税抜/税込や無料プラン・トライアルの条件は変更される場合があるため、最新情報は各社公式サイトでご確認ください。
価格の目安がつかめたら、次は機能や選び方まで含めてサービス全体を比較したいところです。以下の記事では、IDaaS(クラウド型のID管理サービス)について、主な機能・選び方・導入事例まで含めて主要サービスを比較しています。製品選びを本格的に進める際の参考にしてください。
IDaaSとは?おすすめ6選を徹底比較|メリットや選び方・導入事例も紹介
「IDaaSを比較したい」「IDaaSとは何?どのサービスがおすすめ?」 IDaaSとは、ID管理と認証をクラウド上で統合できる仕組みで、複数のクラウドサービスをまとめて管理したい企業に広がっています。 クラウドサービスの利用が増えた近年で…
CloudGate UNO(株式会社インターナショナルシステムリサーチ)

CloudGate UNOは、株式会社インターナショナルシステムリサーチが提供するクラウド型のID管理サービス(IDaaS)です。シングルサインオン・多要素認証・アクセス制限・ID管理を基本機能として備え、ゼロトラストの考え方にもとづいて利便性とセキュリティの両立をうたいます。
料金は、基本機能をそろえたStandard Plusが1ユーザー月額400円(税込440円)、Active Directory連携を含むEnterprise Plusが月額500円(税込550円)、デバイス証明書2枚を含む推奨プランのSmart Packが月額600円(税込660円)と、プラン別に明示されています。
Smart Packは30日間の無料体験が用意されています。料金がプラン別に明示されており、資料で機能やオプションまで確認できるため、はじめて導入を検討する企業が費用を把握しやすいサービスです。
マネーフォワード Admina(マネーフォワードi株式会社)

マネーフォワード Adminaは、マネーフォワードi株式会社が提供する、社内で使われているSaaSとアカウントを可視化・管理するサービスです。情報システム部門が把握できていないSaaSの検知や、アカウントの棚卸し、入退社にともなうアカウント管理の効率化を支援します。
料金は、50ID以下であれば永年無料で全機能を利用でき、51ID以上は1IDあたり月額300円という分かりやすい体系です。全企業を対象とした14日間の無料トライアルも用意されています。まずは無料の範囲でSaaSの利用状況を可視化し、規模の拡大に合わせて有料へ移行するといった始め方ができます。
まとめ
ID・アクセス管理製品の価格は、ジャンルと提供形態によって大きく変わります。クラウド型のIDaaSは1ユーザーあたり月額300円台から1,000円程度が中心(海外大手の上位プランは2,000円超)で、無料プランやトライアルを使えば小規模から始められます。特権ID管理や本格的なCASB・ゼロトラスト製品は要問い合わせが中心で、管理対象や機能範囲によって費用が変わります。
まずは自社が必要とするジャンルと機能水準から単価帯を見定め、人数を掛けて年額の桁感をつかむことが、予算検討の第一歩です。そのうえで、料金の分かる製品の資料を取り寄せて、初期費用・最低契約数・追加オプションまで含めた総額で比較してみてください。
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よくある質問(FAQ)
Q. アクセス管理(IT)のセキュリティ製品とは何ですか?物理的な入退室管理とは違うのですか?
A. アクセス管理(IT)のセキュリティ製品とは、SaaSや社内システムのアカウントとアクセス権限を一元的に管理・制御する仕組みで、IDaaS・ID管理システム・特権ID管理・CASB・ゼロトラスト型アクセス制御などが含まれます。
カードリーダーや電気錠で人の出入りを管理する物理的な入退室管理システムとは別物で、費用の考え方も異なります。入退室管理は認証機・電気錠・設置工事などハードウェアを伴い1扉あたり・認証方式ごとに費用が積み上がるのに対し、本記事が扱うソフトウェアのアクセス管理は1ユーザー(1ID)あたりの月額課金が基本です。
Q. ID・アクセス管理製品の価格は何で決まりますか?
A. ID・アクセス管理製品の価格は、利用人数(ID数)・必要な機能の範囲・管理対象となるシステムやサーバーの数・導入や運用支援を依頼するかどうかで決まります。多要素認証やデバイス制限、外部ディレクトリ連携まで求めると上位プランやオプションが必要になり単価が上がり、機能を絞れば下位プランで収まることもあります。問い合わせの前にこれらの条件を自社で整理しておくと、精度の高い見積もりを受け取れます。
Q. ID・アクセス管理製品の料金相場は1ユーザーあたりいくらですか?
A. クラウド型のIDaaS(ID管理サービス)は、1ユーザー(1ID)あたり月額300円台から1,000円程度が中心です。基本機能に絞った下位プランは月額300〜400円程度から、ID連携やセキュリティ機能を充実させた国産の上位プランで1,000円程度まで、海外大手の上位プランでは月額2,000円を超えるものもあります。
一方、特権ID管理や本格的なCASB・ゼロトラスト製品は料金を公開せず要問い合わせとする製品が多く、IDaaSより1ユーザーあたりの負担が大きくなりやすい傾向があります。各製品の実額は本文の料金一覧でご確認ください。
Q. ID・アクセス管理製品に無料プランや無料トライアルはありますか?
A. ID・アクセス管理製品には、基本機能を無料で使えるプランや、30日前後の無料トライアルを備えた製品があります。一定のID数まで永年無料で、それを超えると1IDあたり月額300円程度という体系の製品や、基本機能を無料プランから使える製品もあり、小規模な導入や試験導入なら費用を抑えて始められます。まずは無料の範囲で使い始め、規模の拡大に合わせて有料へ移行するという始め方も可能です。
Q. ID・アクセス管理の導入に初期費用はかかりますか?
A. ID・アクセス管理の初期費用は、クラウド型のIDaaSでは0円または要問い合わせとする製品が多く、オンプレミス型や認証用アプライアンスを使う構成では数十万円以上かかることがあります。たとえば認証用のアプライアンスを導入する製品では機器1台あたり初期19万8,000円といった費用構成の例もあります。最初の見積もりで初期費用の有無と金額を確認しておくことが、予算の見込み違いを防ぐポイントです。
Q. ID・アクセス管理はクラウド型とオンプレミス型でどちらが安いですか?
A. ID・アクセス管理の費用は、小規模・短期ならクラウド型、長期間かつ多人数で使うならオンプレミス型の総額が安くなることがあります。クラウド型は初期費用を抑えて1ユーザーあたりの月額を人数分支払うサブスクリプション型のため、小規模なら初期の負担が小さく利用人数の増減にも対応しやすい形です。
オンプレミス型はソフトウェアやアプライアンスを購入して自社環境に導入する買い切り型で、初期費用は数十万〜数百万円規模になりますが、長期・多人数では総額を抑えられる場合があります。
Q. 特権ID管理やCASBはなぜ「要問い合わせ」が多いのですか?
A. 特権ID管理や本格的なCASB・ゼロトラスト製品が要問い合わせとなりやすいのは、管理対象のサーバー数・利用機能・既存システムとの連携範囲によって構成が大きく変わり、一律の単価を示しにくいためです。
導入規模が大きい企業ほど個別見積もりが前提になりやすく、公開単価のある製品でも上位プランは要問い合わせとしている場合があります。問い合わせ前に、管理したい対象の数や必要な機能を整理しておくと、見積もりの精度が上がります。
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マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト
松嶋真倫
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。

















