受発注システムを自社の商流に合わせて作りたいと考えたとき、まず気になるのが外注開発の費用です。既製のクラウドサービスでは取引先ごとの価格設定や基幹システムとの連携に合わず、自社仕様での開発を検討する企業は少なくありません。
ただ、開発を外注するといくらかかるのかは、開発手法や搭載する機能によって大きく変わり、見当をつけにくいのが実情です。本記事では、受発注システムを外注開発した場合の料金相場を開発手法別の初期費用・月額で示し、費用の決まり方と内訳、受発注ならではの費用が上がる要因、クラウド型パッケージを借りる場合との費用差、費用を抑える方法までを整理します。
「自社仕様で作るべきか、既製のサービスを借りれば足りるのか」を判断し、相見積もりや資料請求に進むための材料としてご活用ください。
目次
一括ダウンロードする
受発注システムを外注開発した場合の料金相場(開発手法別)
受発注システムの外注開発にかかる費用は、どの開発手法を選ぶかでまず大きく分かれます。既製のクラウドサービスをそのまま使う場合と、ゼロから作り込む場合とでは、初期費用も月額も桁が変わります。最初に、開発手法別の料金相場の目安を押さえておきましょう。
| 受発注システムをWeb化する方法別の料金相場の目安 | クラウド型パッケージ(SaaS)を利用 | ハーフスクラッチ(既製を土台に改修) | フルスクラッチ(ゼロから開発) |
|---|---|---|---|
| 初期費用 | 0〜数十万円 | 100万〜数千万円 | 数百万〜数千万円(規模により数億円) |
| 月額費用 | 数千〜数万円 | 数万〜数十万円 | 数万〜数十万円(保守費) |
| 向いているケース | 標準的な受発注業務を早く・低コストでWeb化したい | 既製をベースに自社の商流へ部分的に合わせたい | 独自の商流・基幹連携を完全に作り込みたい |
※上記は各開発会社などが公開する相場の目安を総合したもので、公的な統計ではありません。実際の金額は要件・開発会社によって変動します(2026年10月時点)。
クラウド型パッケージは、月額数千円から使えるサービスもあり、初期費用を抑えて最短即日〜数週間で始められます。一方、ハーフスクラッチやフルスクラッチは、自社の商流に合わせて作り込める代わりに、初期費用が数百万円以上になるのが一般的です。受発注システムを「作る」場合は、100万円台から、要件次第では数千万円規模になると見ておくと予算の桁感をつかみやすくなります。
金額の幅が大きいのは、作り込む範囲で費用が変わるためです。目安として、受注の脱FAX・脱Excelに絞ったハーフスクラッチなら初期100万〜300万円程度・数か月です。取引先別の価格設定や基幹システム連携まで作り込むフルスクラッチなら、初期1,000万円以上・半年以上が一つのイメージになります。搭載する機能と連携の範囲が、この幅のどこに位置するかを左右します。
なぜこれだけ幅が出るのか、次にその費用の決まり方と内訳を見ていきます。
受発注システムの開発費用はどう決まる?内訳と人月単価
ここからは、見積もりの金額がどう算出されているのかを、費用の内訳・工程別の比率・人月単価の3つの角度から整理します。仕組みがわかると、提示された見積もりが妥当かどうかを自社で判断しやすくなります。
費用の内訳(人件費+諸経費)
受託開発の費用は、大きく人件費と諸経費に分かれます。人件費は費用の大半を占め、「人月単価 × 必要な人数 × 開発期間」で算出されるのが基本です。人月単価とは、エンジニア1人が1か月稼働するときの単価を指します。
諸経費には、ソフトウェアのライセンス費用、サーバーやデータベースの利用料、開発環境の整備費などが含まれます。受発注システムを稼働させ続けるには、開発費とは別に、保守費やサーバー費といったランニングコストが月額で発生する点も見込んでおく必要があります。

工程別の費用比率の目安
開発費用は、要件定義から設計・実装・テストまでの工程ごとに積み上がります。工程別のおおよその比率を知っておくと、見積書の内訳に偏りがないか(たとえば要件定義がほとんど計上されていないなど)を確認する手がかりになります。
| 工程別の費用比率の目安 | 要件定義 | 設計(基本・詳細) | 実装(開発) | テスト | 移行・リリース | プロジェクト管理 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 費用比率の目安 | 15〜20% | 20〜25% | 30〜40% | 15〜20% | 5〜10% | 5〜10% |
※各開発会社などが公開する相場の目安を総合したもので、公的な統計ではありません(2026年10月時点)。
要件定義が薄いまま開発に入ると、後から仕様変更が重なって総額が膨らみやすくなります。工程の比率は、見積書の信頼性を測る目安として押さえておくとよいでしょう。
人月単価の目安
人件費の基準となる人月単価は、依頼先の規模によって幅があります。一般的な相場の目安は次のとおりです。
| 依頼先別の人月単価の目安 | 大手開発会社 | 中堅開発会社 | 小規模開発会社 | フリーランス |
|---|---|---|---|---|
| 人月単価の目安 | 100万〜150万円 | 70万〜120万円 | 50万〜80万円 | 40万〜80万円 |
※各開発会社などが公開する相場の目安を総合したもので、公的な統計ではありません(2026年10月時点)。
開発の一部を海外に委託するオフショア開発なら、人月単価を15万〜40万円程度まで抑えられる場合もあります。国内でも、地方に開発拠点を置くニアショアで20万〜50万円程度とする例があります。ただし、コミュニケーションや品質管理の手間が増えることもあるため、単価の安さだけで判断しないことが大切です。
出典・参考資料(1件)
- 参考資料:ソフトウェア開発分析データ集2020|独立行政法人情報処理推進機構(IPA)(リンク)。工程別の工数・工期の目安の参考。人月単価・料金相場の金額には公的な統計が存在せず、本記事の金額は各開発会社などが公開する相場の目安(2026年10月時点)です。
受発注システムで開発費用が上がる要因
受発注システムの開発費用は、一般的な業務システムと同じ考え方で積み上がりますが、企業間の受発注ならではの事情で費用が上振れしやすい部分があります。見積もりが想定より高いと感じたときは、次の要因が絡んでいないかを確認すると、金額の背景を理解しやすくなります。
- 取引先ごとに異なる価格・取引条件への対応:得意先別の卸単価、掛け率、ロット、締め日、与信・掛け払いなど、取引先ごとに違う条件を漏れなく作り込むほど、設計・実装の工数が増えます。
- 基幹システム・在庫・会計との連携:既存の販売管理や在庫、会計システムとデータを連携させる場合、連携仕様の調整やテストに追加の費用がかかります。
- 取引先が使う発注画面の作り込みとEDI対応:取引先が実際に発注する画面の使いやすさや、取引先ごとのEDI(電子データ交換)・EOS(電子発注システム)への対応は、相手の環境に合わせる分だけ工数が膨らみます。
- 商品マスタ・取引データの移行:既存のExcelや旧システムから、商品マスタ・取引先マスタ・過去の取引データを移し替える作業は、データ量や形式の複雑さに応じて別途費用が発生します。
注意したいのは、初期の開発費だけでなく、稼働後のランニングコストです。保守費・サーバー費のほか、機能追加や取引先の追加のたびに費用が発生する契約もあります。導入後にコストが想定以上に膨らまないよう、見積もり段階で月額費用と追加費用の条件まで確認しておくと安心です。
自社開発(作る)とクラウド型パッケージ(借りる)の費用差・どちらを選ぶか
ここまで外注開発の費用を見てきましたが、受発注のWeb化は、必ずしも自社仕様での開発が唯一の選択肢ではありません。既製のクラウド型パッケージを「借りる」方法もあり、費用の桁が大きく変わります。まず両者の費用を横並びで比べてみましょう。
| 自社開発(作る)とクラウド型パッケージ(借りる)の費用比較 | 初期費用 | 月額費用 | カスタマイズの自由度 | 導入までの期間 | 向いているケース |
|---|---|---|---|---|---|
| 自社開発(作る) | 数百万〜数千万円 | 保守・サーバー費で数万円〜 | 高い(商流・画面・連携を作り込める) | 数か月〜 | 独自の商流・基幹連携が必須で既製では合わない |
| クラウド型パッケージ(借りる) | 0〜数十万円 | 数千〜数万円 | 設定できる範囲に限られる | 最短即日〜数週間 | 標準的な受発注業務を早く・安くWeb化したい |
※各社が公開する料金・相場の目安を総合したものです。実際の金額はプラン・要件により異なります(2026年10月時点)。
費用だけを見れば、クラウド型パッケージを借りるほうが安く、早く始められます。多くのサービスが取引先別の価格設定や掛け払い、クローズド運用といった受発注特有の機能を標準で備えているため、「標準的な受発注業務をWeb化したい」のであれば、まず既製サービスで足りないかを検討する価値があります。
一方で、既製サービスの設定では吸収しきれない独自の商流がある、基幹システムとの密な連携が欠かせない、といった場合は、自社仕様での開発が選択肢になります。「作る」コストは「借りる」コストの何十倍にもなり得るため、自社の要件が本当に既製では満たせないのかを見極めてから判断すると、無駄な投資を避けられます。
受発注システムの開発費用を抑える方法
自社仕様での開発を選ぶ場合でも、進め方しだいで費用は抑えられます。ここでは、代表的な4つの方法を紹介します。
要件を絞り込み、優先度の高い機能から作る
最初からすべての機能を盛り込もうとすると、開発規模が膨らみ費用が跳ね上がります。まずは「脱FAX・脱Excel」で効果の大きい受注・発注の基本機能に絞って作り、運用しながら段階的に機能を追加していくと、初期費用を抑えつつ失敗のリスクも下げられます。
複数社から相見積もりを取る
同じ要件でも、開発会社によって人月単価や工数の見積もりは異なります。2〜3社から相見積もりを取り、金額だけでなく工程ごとの内訳や前提条件まで比べることで、相場観をつかみ、過大な見積もりを避けられます。
クラウド型・ローコード・内製との切り分けを検討する
すべてをフルスクラッチで作らず、標準的な部分はクラウド型パッケージやローコード(開発知識が少なくても構築できる手法)のツールで賄い、自社固有の部分だけを開発する、という切り分けも有効です。既存のExcel業務をそのままシステム化するのではなく、どこを既製で済ませ、どこを作り込むかを整理すると、開発範囲とコストを圧縮できます。
補助金を活用する
中小企業が受発注システムを導入する際は、「デジタル化・AI導入補助金2026」(旧IT導入補助金。事業名は中小企業デジタル化・AI導入支援事業)の活用を検討できます。ソフトウェア購入費・クラウド利用費(最大2年分)・導入関連費が補助対象で、受発注システムの導入に素直に当てはまります。
| デジタル化・AI導入補助金2026の枠別の目安(受発注システム) | 通常枠 | インボイス枠(インボイス対応類型) |
|---|---|---|
| 補助率 | 1/2以内(賃金要件を満たせば2/3以内) | 3/4以内(50万円超〜350万円部分は2/3以内、小規模は4/5以内) |
| 補助額の目安 | 5万〜450万円 | 〜350万円 |
| 主な補助対象 | ソフトウェア購入費・クラウド利用費・導入関連費 | 会計・受発注・決済のいずれかの機能を含むソフトウェア等 |
※デジタル化・AI導入補助金2026 公募要領(2026年8月改訂版)より。補助額・補助率・対象は年度で変わるため、申請前に公式の公募要領で確認してください。
通常枠では、補助額が5万円〜150万円未満(1プロセス以上)または150万円〜450万円以下(4プロセス以上)です。補助率は原則1/2以内で、一定の賃金要件を満たす場合は2/3以内とされています。
さらに、会計・受発注・決済のいずれかの機能を含むソフトウェアは「インボイス枠(インボイス対応類型)」の対象です。補助率は3/4以内(50万円超〜350万円の部分は2/3以内、小規模事業者は4/5以内)と、通常枠より高く設定されています。受発注機能を含むシステムは、この枠を狙える可能性があります。
申請には、事務局に登録された「IT導入支援事業者」との共同申請が前提となります。補助額・補助率・対象経費は年度ごとに変わるため、申請前に必ず公式の公募要領で最新の条件を確認してください。
「ものづくり補助金」は第23次公募で単独の公募を終了し、後継の「新事業進出・ものづくり商業サービス補助金」へ統合されました。いずれも新製品・新サービスの開発をともなう設備投資が要件で、業務効率化が目的の受発注システム導入は原則対象外のため、まずは前述のデジタル化・AI導入補助金を軸に検討するのが現実的です。
出典・参考資料(3件)
外注先の選び方と見積もりで確認すべきポイント
費用を抑えつつ失敗を避けるには、見積もりの金額だけでなく、外注先の選び方と見積書の中身まで見ることが欠かせません。発注前に確認しておきたいポイントを整理します。
- 要件定義が工程に含まれているか:要件定義が見積もりにほとんど計上されていない場合、仕様が固まらないまま開発が進み、後から追加費用が発生しやすくなります。
- 保守・運用費の有無と範囲:初期開発費だけでなく、月額の保守費・サーバー費、機能追加時の費用まで明示されているかを確認します。総額は3〜5年単位で見積もると、作る・借りるの判断がぶれません。
- 受発注・BtoB領域の開発実績があるか:取引先別価格やEDI連携など、受発注特有の要件を扱った実績があるかを確認すると、認識のずれによる手戻りを減らせます。
- 成果物と権利関係、データ移行・連携の対応範囲:納品物の権利の帰属、既存システムとのデータ連携や移行をどこまで担ってもらえるかを、契約前にすり合わせておきます。
極端に安い見積もりは、必要な工程が抜けていたり、後から追加費用が積み上がったりすることがあります。金額の安さだけでなく、「何にいくらかかるのか」の内訳と前提まで示してくれる外注先を選ぶことが、結果的に総額を抑えることにつながります。「自社に合わないサービスを選んでしまった」という失敗も、この段階での確認で避けられます。
自社仕様での開発に進むと決めたら、受発注システムの開発実績がある会社を複数社挙げ、ここで示した確認ポイントをもとに相見積もりと資料請求を進めましょう。費用を比べながら、自社の商流に合う依頼先を見極めていきます。
一括ダウンロードする
受発注システムを「借りる」ならどれ?主なサービスの比較と紹介
ここからは、「借りる」選択肢として検討しやすい受発注システムを紹介します。月額数千円から始められるものから、カスタマイズ可能なパッケージ型まで、料金のタイプが異なる4つのサービスを取り上げます。自社仕様の開発に進む前に、既製サービスで足りないかを比べる材料としてご覧ください。
| 「借りる」場合に検討しやすい受発注システムの比較 | DX BtoB Web受発注システム | CO-NECT(コネクト) | COREC(コレック) | Bカート |
|---|---|---|---|---|
| 提供形態 | パッケージ型 (自社サーバーに展開・非SaaS) | SaaS+専用アプリ (iOS/Android) | SaaS (モバイルWeb対応) | SaaS (BtoB ECカート) |
| 初期費用 | 標準パッケージ300万円+ 導入サポート150万円〜(税抜) | 0円 | 0円 | 80,000円(税別) |
| 月額費用 | サーバー保守4万円〜+ システム保守(標準価格の15%/年を12分割) | 発注側は無料 受注側は無料プランあり (有料は個別見積もり) | 無料プランあり ビジネスプラン 発注側1,480円・ 受注側2,980円(税抜) | 9,800円〜79,800円 (プラン別・税別) |
| カスタマイズ・個別開発 | ◎商流に合わせた作り込みが可能 | △設定できる範囲で対応 | △設定できる範囲で対応 | △設定・オプションで対応 |
| 向いている企業 | 独自の商流・基幹連携を 作り込みたい企業 | FAX中心の取引先も含めて 低コストでデジタル化したい企業 | 低コストで小さく 始めたい中小企業 | 取引先別価格や掛け払いまで 備えたBtoB ECにしたい企業 |
| 詳細情報 | 公式資料を見る | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
※各社公式サイトの料金情報による(2026年10月時点)。最新の料金は各公式サイトでご確認ください。
ここで取り上げた4サービスは、「借りる」場合に検討しやすい一例です。これ以外にも受発注システムは数多くあります。もっと多くのサービスを初期費用・月額や取引先の使いやすさで横並びに比べ、自社に合うものを探したい場合は、以下の記事で主要な受発注システムを費用・機能から比較しています。
1. DX BtoB Web受発注システム(株式会社マルウェブ)

Magento(Adobe Commerce)を基盤にした、パッケージ型のBtoB Web受発注システムです。SaaSではなく、自社のサーバー環境にシステム一式を展開する形態をとるため、取引先ごとに異なる価格・見積条件・注文条件など、既製のSaaSでは対応しきれない複雑な商流に合わせた作り込みができます。「作る」と「借りる」の中間に位置する選択肢といえます。
料金は、標準パッケージ3,000,000円(税抜)に、導入サポート・基本パック1,500,000円(税抜)〜を加えた構成が公式に示されています。保守費はシステム標準価格の15%を12か月で割った月額、サーバー保守費は月額4万円〜が目安です。
クイックオーダーやCSVでのカート投入、取引先別の条件別価格設定、見積依頼機能のほか、AIチャットボットやAIスマート検索などのAI機能を搭載している点も特徴です。
パッケージ型をSaaS・フルスクラッチの中間に位置づける理由について、開発元の株式会社マルウェブ・前山和範氏は、それぞれの費用面の違いを次のように説明しています。
BtoB取引は、企業ごとに価格体系、見積フロー、注文単位、承認ルール、基幹システムとの連携方法などが大きく異なります。SaaSは導入しやすい反面、こうした個別の要件に対応しづらい場合があります。一方のフルスクラッチは自由度こそ高いものの、初期費用や開発期間、将来の保守負担が大きくなります。
その中間として、BtoBに必要な機能を標準化したパッケージをベースにし、必要な部分だけを個別対応する形を取っています。こうすることで、コスト・導入スピード・柔軟性のバランスを取りやすくしています。
2. CO-NECT(CO-NECT株式会社)

発注側を無料で使えるフリーミアム型のクラウド受発注システムです。iOS・Android向けの専用アプリとブラウザの両方から発注でき、FAX・電話・メールに依存した受発注をスマートフォンでデジタル化できます。発注側が無料のため、FAX中心の取引先にも導入をお願いしやすい点が、受注側にとっての導入のしやすさにつながります。
受注側は初期費用0円で、月間受注10回・取引先1件までの無料プランから始められます。本格運用は、注文量や取引先数に応じた有料プラン(初期費用無料、金額は個別見積もり)となります。取引先ごとの商品・単価の出し分け、荷姿・販売単位の管理、発注履歴からの再注文、基幹・会計システムとのAPI/CSV連携など、BtoB受発注に必要な機能を備えています。
3. COREC(株式会社ラクーンコマース)

基本機能を無料で使えるフリーミアム型の受注・発注システムで、低コストで始めたい中小企業に向いています。サプライヤー(受注側)が受注フォームを作成して取引先に案内し、バイヤー(発注側)は会員登録なしでも発注できる設計のため、取引先の導入ハードルを抑えながら受発注のオンライン化を進められます。
料金は初期費用0円で、有償のビジネスプランは発注側が月額1,480円、受注側が月額2,980円(いずれも税抜)です。受注書・発注書・納品書・請求書・見積書のWeb作成とメール送信(インボイス制度対応)に加え、スマートフォンからFAX・メールを送れるため、取引先がアナログ運用でも移行しやすいのが強みです。企業間後払い決済「Paid」を提供するラクーンホールディングスグループのサービスです。
4. Bカート(株式会社Dai)

月額9,800円から、最短即日〜数日で始められるBtoB EC・Web受発注のクラウドサービスです。電話・FAX・メール中心の卸売・受発注業務をWeb発注に置き換えることを主眼に、取引先別の価格・掛け率設定、クローズド運用、掛け払い決済代行など、BtoB特有の商習慣に対応した機能を標準・オプションで提供します。
料金は初期費用80,000円(税別、エンタープライズプランを除く全プラン共通)で、月額はライト9,800円からプラン300の79,800円まで、商品数・会員数の上限に応じて選べます。CSVでの一括注文はプラン30以上で利用できます。
導入実績は2,500社を超え、発注企業は延べ135万社超と公表されています(2026年5月時点)。CSV・API連携で販売管理や在庫、会計システムとの統合にも対応します。
まとめ
受発注システムを外注開発する費用は、クラウド型パッケージを使えば初期0〜数十万円・月額数千〜数万円、ハーフスクラッチなら初期100万〜、フルスクラッチなら数百万〜数千万円規模が目安です。費用は「人月単価 × 人数 × 期間」を軸に、工程・機能・連携の複雑さで積み上がり、受発注では取引先別の条件やEDI連携、データ移行で上振れしやすい点に注意が必要です。
まずは、標準的な受発注業務なら既製のクラウド型で足りないかを確認し、独自の商流や基幹連携が欠かせない場合に自社開発を検討する、という順で考えると、無駄な投資を避けられます。開発を選ぶ場合も、要件の絞り込み・相見積もり・補助金の活用で費用は抑えられます。自社に合う進め方を見極めるために、気になるサービスの資料を取り寄せて比較するところから始めてみてください。
一括ダウンロードする
よくある質問(FAQ)
Q. 受発注システムを外注開発すると費用はいくらかかりますか?
A. 受発注システムの外注開発費用は、開発手法で大きく変わり、クラウド型パッケージの利用なら初期0〜数十万円・月額数千〜数万円、ゼロから作り込むフルスクラッチなら初期数百万〜数千万円規模が目安です(いずれも相場の目安で、公的な統計ではありません)。
費用の大半は人件費で、「人月単価 × 必要な人数 × 開発期間」を軸に、要件定義・設計・実装・テストといった工程ごとに積み上がります。取引先別の価格設定や基幹システムとの連携など要件が複雑になるほど、金額は上振れします。
Q. 受発注システム開発のフルスクラッチとハーフスクラッチの違いは何ですか?
A. 受発注システム開発のフルスクラッチとハーフスクラッチは、フルスクラッチがゼロから独自に開発する手法、ハーフスクラッチが既製のパッケージやフレームワークを土台に改修する手法という点で異なります。
フルスクラッチは商流・画面・連携を自由に作り込める反面、初期費用は数百万〜数千万円規模とハーフスクラッチ(初期100万〜数千万円)より高くなりやすいです。標準機能で足りる部分が多いほど、ハーフスクラッチやクラウド型パッケージの利用で費用を抑えられます。
Q. 受発注システム開発の人月単価の相場はいくらですか?
A. 受発注システム開発の人月単価は、依頼先の規模によって幅があり、大手開発会社で100万〜150万円、中堅で70万〜120万円、小規模会社で50万〜80万円、フリーランスで40万〜80万円程度が目安です(相場の目安で、公的な統計ではありません)。
人月単価とは、エンジニア1人が1か月稼働するときの単価を指します。開発の一部を海外に委託するオフショアなら15万〜40万円程度まで下がる場合もありますが、品質管理やコミュニケーションの手間が増えるため、単価の安さだけで判断しないことが大切です。
Q. 受発注システムの開発後、保守・運用費は毎月どのくらいかかりますか?
A. 開発して終わりではなく、月額の保守費・サーバー費がランニングコストとして発生します。保守費は初期開発費の数%を月額換算する形が一般的で、サーバー費も月数万円程度かかります。
たとえばパッケージ型では、保守費をシステム標準価格の15%を12か月で割った月額、サーバー保守費を月額4万円〜とする例があります。機能追加や取引先追加で費用が発生する契約もあるため、見積もり段階で月額の内訳まで確認しておくと安心です。
Q. 中小企業でも受発注システムを外注開発できますか?
A. 中小企業でも受発注システムの外注開発は可能で、フルスクラッチにこだわらず、クラウド型パッケージやハーフスクラッチ、補助金を組み合わせれば、数十万〜数百万円規模で始められるケースもあります。
社内にエンジニアがいなくても、要件定義から対応する開発会社や、設定だけで使えるクラウドサービスを選べば導入を進められます。まずは脱FAX・脱Excelで効果の大きい基本機能に絞ると、初期費用と失敗のリスクを抑えられます。
Q. 受発注システムの開発にはどのくらいの期間がかかりますか?
A. 受発注システムの開発期間は、クラウド型パッケージの利用なら最短即日〜数週間、自社仕様での開発なら数か月以上が目安です(要件の複雑さによって変動します)。取引先ごとの条件の作り込みや基幹システムとの連携、データ移行が多いほど、要件定義やテストに時間がかかり期間は延びます。予算とあわせて、いつまでに稼働させたいかも見積もり段階で開発会社に伝えておくとよいでしょう。
Q. 受発注システムの開発費用に補助金は使えますか?
A. 受発注システムの導入には、「デジタル化・AI導入補助金2026」(旧IT導入補助金)を活用できる可能性があります。
ソフトウェア購入費やクラウド利用費などが補助対象で、会計・受発注・決済のいずれかの機能を含むソフトウェアは、補助率の高い「インボイス枠(インボイス対応類型)」を狙える場合があります。申請には事務局に登録されたIT導入支援事業者との共同申請が前提で、補助額・補助率・対象経費は年度ごとに変わるため、申請前に必ず公式の公募要領で最新の条件を確認してください。
Q. 受発注システムの開発を外注するとき、見積もりは何社から取り、どこを確認すべきですか?
A. 受発注システムの開発は、2〜3社から相見積もりを取り、金額だけでなく工程ごとの内訳・保守費の有無・受発注領域の実績まで比べて選ぶのが安心です。要件定義が計上されていない見積もりや極端に安い見積もりは、後から追加費用が積み上がりやすいため注意が必要です。保守費やサーバー費を含めた総額を3〜5年単位で比べると、「作る・借りる」の判断もぶれにくくなります。
受発注システムの料金・資料を一括チェック
MCB FinTechカタログでは、受発注システムの最新資料を無料で一括請求できます。初期費用・月額や対応機能を比べて、自社に合うサービスを効率的に検討できます。
一括ダウンロードする
MCB FinTechカタログに掲載しませんか?
MCB FinTechカタログでは、掲載企業様を募集しています。マネックスグループの金融実務ノウハウを活かした独自の評価軸と検索設計により、導入検討者が最適なサービスを効率的に発見できる法人向け比較プラットフォームです。掲載後は管理画面から料金表や導入事例を随時更新でき、常に最新の情報を訴求可能。まずは下記フォームより、お気軽にお問い合わせください。

マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト
松嶋真倫
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。

















