経費精算システムの導入や乗り換えを検討するとき、機能一覧や料金表を見比べても、実際の使い勝手や申請者への定着しやすさまでは読み取りにくいものです。製品数も多く、どれが自社に合うのか候補を絞りきれずに悩んでいる方も少なくありません。
そこで手がかりになるのが、すでに使っている人たちの口コミ・評判です。使いやすさやOCRの読み取り精度、交通費・ICカード連携、サポートの手厚さ、料金の納得感といった実際の使用感は、カタログや営業資料では見えにくく、導入後の満足度を大きく左右します。
本記事では、主要な経費精算システム16製品について、利用者の口コミで繰り返し挙がる良い点・不満点を同じ観点で横断的に比較します。あわせて、口コミを自社の判断にどう結びつけるかという選び方と、評判を読むときに気をつけたい点も整理しました。資料請求や比較検討の次の一歩を決めるための材料としてご活用ください。
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目次
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口コミ・評判で分かる経費精算システムの評価観点
ここからは、経費精算システムの口コミを読み解くための4つの観点を解説します。製品ごとの評判を比べる前にこの軸を押さえておくと、個々の口コミが自社にとって良い評価なのか気になる点なのかを判断しやすくなります。
本記事の評判は、利用者から共通して挙がる声の傾向をまとめたものです。特定の点数や件数ではなく、多くの利用者に見られる使用感を良い点・気になる点の両面で整理しています。

使いやすさ・UI(申請者が無理なく定着するか)
経費精算システムは、経理担当者だけでなく、申請する全従業員が日常的に触れるツールです。入力画面が分かりにくかったり操作に手間がかかったりすると、申請者が使いこなせず、結局これまでどおり紙やExcelに戻ってしまう原因になります。導入が社内に定着するかどうかを左右する観点です。
複数の利用者に共通して挙がる良い点としては、スマートフォンアプリから移動中や外出先でも申請できること、領収書を撮影するだけで入力が済むこと、ペーパーレスで申請から承認まで完結することなどがあります。一方で不満としては、設定できる項目が多く初期設定に時間がかかる、画面のデザインや導線が直感的でない、同じ経路の交通費を繰り返し入力する際に手間が残る、といった声が見られます。
口コミを読むときは、評価している人が申請者なのか、承認する管理職なのか、設定を担う経理担当者なのかによって「使いやすさ」の意味が変わる点に注意が必要です。自社で最も人数が多い立場の声を重く見ると、定着のしやすさを見極めやすくなります。
OCR・交通費/ICカード連携の精度(入力自動化の実力)
入力の自動化は、経費精算システムを導入する動機として最も多いものの一つです。領収書のOCR読み取り、交通系ICカードやSuicaの履歴取り込み、乗換案内と連動した交通費の自動計算などが、手入力の削減に直結します。
口コミでは、OCRの読み取り精度が高く修正の手間が少ない、ICカードを読み取るだけで交通費精算が完了する、在宅勤務や外回りが多い働き方に合っているといった良い点が繰り返し挙がります。反対に、手書きの領収書や特殊なフォーマットでは読み取り精度が落ちる、金額や日付を結局は目視で確認・修正している、といった気になる点も見られます。
自動化の実力は製品差が大きいため、自社の経費の種類や件数に照らして確かめることが重要です。
あわせて確認したいのが、電子帳簿保存法とインボイス制度への対応です。2024年(令和6年)1月以降、電子取引でやり取りした請求書や領収書のデータは、電子データのまま保存することが求められています。また2023年(令和5年)10月に始まったインボイス制度(適格請求書等保存方式)により、適格請求書の内容を読み取って保存できるかどうかも実務上のポイントになります。
OCRや証憑のデジタル保存機能は、これらの法令対応と密接に関わるため、口コミの使用感だけでなく、各製品の公式情報に示された対応範囲もあわせて見ておきたい観点です。
出典・参考資料(2件)
サポート(導入・運用時の支援の手厚さ)
経費精算システムは導入時の初期設定が複雑になりがちで、承認フローや勘定科目、交通費規定などを自社の運用に合わせて作り込む必要があります。ここでつまずくと稼働が遅れるため、ベンダーのサポート体制は見落とせない観点です。
利用者の声では、導入時に担当者が設定を伴走してくれた、問い合わせへの返信が早く的確だった、領収書の入力をオペレーターが代行してくれて経理の負担が減った、といった点が評価されています。逆に、運用が始まってからの問い合わせ窓口がつながりにくい、サポートが有償プランに限られる、といった不満が出ることもあります。
自社の体制で設定や運用を内製できるか、外部の支援にどこまで頼りたいかを基準に読み分けると判断しやすくなります。
料金の納得感(価格に見合う価値か)
料金そのものの安さよりも、価格に見合う価値を得られているかという「納得感」が、口コミでは問われます。経費精算システムの料金は、利用人数に応じた課金や、申請件数に応じた従量課金など体系がさまざまで、公開されず個別見積もりとなる製品もあります。
評判としては、手作業の削減効果が料金を上回り費用対効果に納得しているという声がある一方、利用人数が少ない小規模な体制では一人あたりの負担が割高に感じる、オプション機能を足すと想定より高くなる、といった指摘もあります。料金は自社の利用規模や申請件数によって印象が変わるため、口コミの金額評価は投稿者の企業規模とあわせて読むことが欠かせません。
自社がどの製品に向いているかの判断が難しい場合でも、自社の状況に合わせて最適なサービスを最短で見つけられるよう、「30秒で終わる選定診断ツール」を以下にご用意しています。重視する観点や企業規模を選ぶだけで、合う製品の当たりをつけられます。
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【比較表】主要16製品の口コミ評価を横断比較
ここまでの4つの観点をもとに、主要な経費精算システム16製品の口コミ評価を一覧で比較します。使いやすさ・入力自動化・サポート・料金の納得感といった観点ごとに、良い点と気になる点を同じ目線で読み比べてみてください。
| サービス名 | Bill One経費 | マネーフォワード クラウド経費 | 楽楽精算 | freee経費精算 | TOKIUM経費精算 | バクラク経費精算 | ジョブカン経費精算 | 経費BANK | ハーモス経費 | ジンジャー経費 | invox経費精算 | MAJOR FLOW Z KEIHI | BIZUTTO経費 | Concur Expense | TeamSpirit経費 | rakumo ケイヒ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 総合評価の傾向 | 立替払いそのものをなくす設計の新しさが評価の中心。提供開始が2024年で口コミはまだ少なめとの声 | 誰でも使える画面と自動入力の手軽さが評価の中心。連携先が多い分、使いこなしに慣れが要るとの声 | 扱える業務の広さと導入実績の多さが安心材料。幅広い分だけ設定の作り込みに時間が要るとの声 | スマホ・LINE申請の手軽さが高評価。独自の操作に慣れが必要との声 | 入力・原本管理の負担が大きく減る点が高評価。件数次第でコスト確認が必要との声 | AI読み取りと操作のわかりやすさが評価の中心。使い込むほど入力が楽になるとの声 | 勤怠・給与との一本化と1ユーザー単位の手頃さが評価の中心。追加課金の機能に注意との声 | 初期0円・低価格と交通費入力の省力化が評価の中心。中小企業での利用が多いとの声 | 標準機能の充実とサポートが高評価。50名規模前提で小規模は割高感との声 | 人事・勤怠との一体運用と試しやすさが評価の中心。経費単体では強みを活かしにくいとの声 | 使った分だけの課金が高評価。費用感は試算が必要との声 | 申請〜支払〜仕訳の一元化が評価の中心。多機能で初期設定に手間との声 | 小規模の始めやすさと2年目以降の継続割が評価の中心。機能を足すほど費用が増えるとの声 | 交通費自動化とグローバル運用に強いと高評価。大規模向けで小規模には設定負担が大きいとの声 | バックオフィス一元化の使い勝手が評価の中心。最低50名前提で小規模は割高感との声 | 既存のGoogle/Microsoft環境に追加しやすく低価格。単体では完結しないとの声 |
| 使いやすさの評判 | 専用カード払いで立替・精算の手間が減り、領収書は撮影・提出するだけで完結 | 誰が使っても分かりやすいUIと評価され、自動入力で手入力が減る | 申請〜承認〜処理〜保存を1つに集約でき、慣れると幅広い業務を扱える | スマホ・LINE・アプリから少ない入力で申請でき、会計ソフトを変えずに導入可能 | 撮影して申請、原本はポストに投函するだけで提出が完了 | 最大100枚の一括アップロード・自動分割など、操作がわかりやすいとの声 | ジョブカン各サービスと共通基盤で、スマホから手軽に申請できる | 小規模からスモールスタートしやすく、駅すぱあと連携で交通費入力が省力化 | 経費精算から請求書の受取・発行まで一元化でき、必要機能が標準で揃う | 人事・勤怠と同じ従業員データベースで運用でき、必要なモジュールだけ選べる | 経費精算を行った月のユーザー分だけ課金され、無駄が出にくい | 立替精算から請求書支払・仕訳修正まで標準機能でカバー。クラウド/パッケージを選べる | クラウドで交通費・出張・経費の申請〜承認を扱える | ExpenseItや各種データ取り込みで入力負担が小さい(設定は大規模向け) | 勤怠・工数・電子稟議と同じ基盤で、1画面にまとめて扱える | Google Workspace等に追加して使え、予定から交通費を自動取り込み |
| OCR・入力自動化の評判 | Sansanのデータ化技術(OCR・AI・オペレーター)で領収書をデータ化し、カード明細と自動突合 | AI-OCRと外部サービス連携(2,300超)で明細が自動入力される | AI-OCRでの領収書読み取りに加え、乗換案内内蔵で交通費も自動計算 | AI-OCRで領収書をデータ化し、日付・金額・登録番号などを自動入力 | AI-OCRとオペレーターのダブルチェックで、規定条件下99%以上の精度でデータ化 | AI-OCRが金額・日付・勘定科目を読み取り、過去の仕訳を学習して入力を補助 | AI-OCR・タイムスタンプはオプション(追加課金)。交通費は経路自動検索・定期控除に対応 | 交通費入力の自動化(駅すぱあと経路検索・定期区間控除)が中心。交通系IC読み取りは専用の読み取り機(別売)を使う | 領収書AI-OCR・交通系ICカード連携が基本料金に含まれる | 領収書のOCR読み取り・クレジットカード明細連携に対応 | AI-OCRに加え、経路検索・モバイルSuica連携で交通費登録を自動化 | 経費精算単体ではAI-OCRの公式明示なし(AI-OCR等は証憑保管など別構成で対応) | AI-OCRによる領収書の読み取りに対応 | AIが領収書を読み取る「ExpenseIt」、法人カード・交通系ICの利用データ取り込みに対応 | スマホOCR、交通系IC・法人カードの明細連携、外貨精算に対応 | 領収書のAI-OCR、NAVITIME連携の経路検索・定期区間控除に対応 |
| サポートの評判 | 専任担当者が導入・運用を支援(初期費用に含む)。口コミは今後蓄積される段階 | チャット・メールが全プラン標準で、応答の速さや回答への満足を評価する声。大手には伴走型の導入支援 | 専任サポートによる導入支援(対応手段・時間は要確認) | 導入前に無料デモ・無料診断などの導線あり(導入後のサポート手段は要確認) | 導入支援メニューあり(入力・原本回収を代行) | 電話窓口と導入支援(有償)を用意 | サポートサイト中心(無料プランはチャットサポート対象外) | 導入のしやすさに加え、サポートへの満足を挙げる声(公式のサポート品質調査では約9割が満足と回答) | 回数制限のない電話サポート等を基本料金に含み、サポート満足度97%(公式調査)と手厚さを評価する声 | 電話問い合わせ窓口あり(平日) | チャット・メール・オンライン会議+3カ月の導入サポートパック | 問い合わせ窓口あり(手段・対応時間は要問い合わせ) | カスタマーサクセスによる継続支援、Web会議・メール相談を用意 | 日本法人による日本語サポート。複数のサポート区分を用意(各区分の内容は要問い合わせ) | 基本サポートは月額に込み。24時間利用のユーザーポータル「TS Circle」 | サポートサイト・操作マニュアルを公開(導入支援サービスあり) |
| 料金の目安 | 要問い合わせ(初期費用+年額費用の個別見積もり。利用にはBill One本体の契約が前提) | 初期費用0円、月額6,480円〜(税抜・年払い/ビジネス5名まで)+アクティブユーザー課金 | 初期費用100,000円+月額30,000円〜(いずれも税抜・人数等で変動) | 基本料金 月7,500円〜(Plus年払い・税抜)+650円/月・ID(申請・承認を行った人のみ) | アカウント数無制限、月額1万円〜(税抜)+件数に応じた従量課金(ポスト利用時は+月3,000円) | 月額30,000円〜(税抜・年間一括払い)。具体額は料金表請求制 | 初期費用0円、1ユーザー月額440円〜(税込)。他サービス併用で385円(税込) | 初期費用0円、10ID月額3,000円〜(税抜) | 利用人数に応じた月額制(50名で月額29,000円〜・税別) | 1人あたり月額300円〜(税別)。「利用する製品数×利用人数」で決まる | 初期費用0円、月額基本1,980円〜(税込2,178円)+アクティブ1人月額300円(税込330円) | 50ユーザー単位・月額10,000円〜(税抜)、最低契約も50ユーザー | 31名以上は初期10万円+1人月額400円(税抜)、30名以下のライトパックは初期無償+月額250円〜(税抜)。電子帳簿保存法対応は別料金のオプション | 要問い合わせ(料金は非公開・見積もり前提。50ユーザー規模が目安) | 経費単体でも最低50名分のライセンス(月額18,000円・税抜〜)が前提 | 単体で1ユーザー月額300円(税別)・初期費用0円。利用にはGoogle Workspace等の有料契約が別途必要で、電帳法対応は有償オプション |
| 主な不満点 | 新しいサービスで利用者の声はまだ少なく、専用カード運用が自社の支払いフローに合うか見極めが要る | 連携先や設定項目が多く、使いこなすまでに自社向けの作り込みが必要との声 | 経費・請求書支払・ワークフローと業務が広い分、自社に合わせた初期設定・運用ルールの作り込みに時間がかかるとの声 | freee独自の操作や勘定科目の考え方に慣れるまで戸惑うとの声 | 件数が多い月はコストの見通しを確認したいとの声 | AIが過去の仕訳を学習するまでは読み取り結果の確認・補正が要り、慣れるまで手直しが残るとの声 | 基本料金は手頃だが、タイムスタンプやAI-OCRは追加課金で、必要機能を足すと費用が上がるとの声 | スマホでかざして読み取る方式に慣れた人には、専用機でのIC読み取りが手間に感じられるとの声 | 料金が50名規模からの設定で、少人数では一人あたり負担が大きく感じられるとの声 | 経費だけの利用では人事・勤怠連携の強みを活かしにくく、どこまでモジュールを入れるか迷うとの声 | 基本料金の段階と従量課金の組み合わせで費用感をつかみにくいとの声 | 機能が多く、自社の承認ルールに合わせた初期設定に手間がかかるとの声 | 必要な機能を足すほど費用が積み上がるため、使う機能を絞って見積もりたいとの声 | 多機能で設定項目が多く、小規模では初期設定や使いこなしの負担が大きいとの声 | 単体利用でも最低50名分が前提で、少人数では割高に感じられることがある | Google/Microsoft環境ありきの設計で、単体で完結させたい企業には機能の範囲が物足りないとの声 |
| 詳細情報 | 公式資料を見る | オンライン相談を予約 | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
※料金・機能は各社公式情報、評判は利用者の声の傾向をまとめたものです(取得時点)。
主要16製品の評判・口コミ(良い点・不満点)
ここからは、主要な経費精算システム16製品について、利用者の口コミで繰り返し挙がる良い点・不満点を、各製品の概要や公式に公表されている機能とあわせて紹介します。良い評判だけでなく気になる点も両面で見ることで、自社での使い勝手を具体的にイメージできます。
1. Bill One経費(Sansan株式会社)

Bill One経費は、名刺管理サービスなどを手がけるSansan株式会社が2024年6月に提供を開始したクラウド経費精算サービスです。専用の「Bill Oneビジネスカード」を社員に配布し、社員がそのカードで経費を支払う運用により、従業員による立替払いそのものをなくす設計を中核に据えています。
領収書はSansanのデータ化技術(OCR・AI・入力オペレーターの組み合わせ)でデータ化し、カードの利用明細と金額を自動で突合します。確認・承認を月中に行える設計で、月末・月初に集中しがちな経理業務を分散できる点も特徴です。機能ページには電子帳簿保存法への対応と適格請求書の判定機能を掲げています。
2024年6月に提供が始まったばかりで、利用者の口コミはまだ蓄積の途上にあります。評価の中心になるのは、立替金のやり取りと精算そのものをなくすという設計の新しさで、経理と社員の双方から手間を取り除く仕組みとして組み立てられています。
利用にはBill One本体の契約が前提となり、料金は初期費用と年額費用による個別見積もり(要問い合わせ)です。専用カードでの支払い運用が自社の経費フローに合うかを含め、導入範囲は事前に確認しておきたいところです。
2. マネーフォワード クラウド経費(株式会社マネーフォワード)

家計簿アプリやクラウド会計で知られる株式会社マネーフォワードが提供するのが、マネーフォワード クラウド経費です。領収書のスマホ撮影によるOCR入力から、交通系ICカードの読み取り、コーポレートカード連携、会計ソフトへの仕訳連携までを一つの流れで扱います。
料金面では、実際にその月の経費精算に関わった人数にだけ課金する「アクティブユーザー課金」を採用しており、従業員数ではなく利用実態に応じた費用になります。クラウド経費の単体プランは初期費用0円で、ビジネスプランは年払いで月額6,480円(税抜、5名まで)から。電子帳簿保存法のスキャナ保存・電子取引やインボイス制度にも対応します。
利用者からは、AI-OCRの読み取りや外部サービス連携で明細が自動入力される手軽さを評価する声が目立ちます。半面、設定項目や連携先が多いぶん、自社の運用に合わせて作り込むまでに一定の手間がかかるという指摘もあります。
この自動入力を支える仕組みについて、提供元の株式会社マネーフォワードに取材した際は、設計の狙いを次のように説明していました。提供元自身の説明である点は差し引いて読む必要がありますが、入力自動化の背景を知る手がかりになります。

AI-OCRを使ったデータ入力自体は、最近では他社のシステムにも一般的になってきましたが、当社の場合は創業から培ってきたデータ連携の基盤が強みになっています。旅行予約サイトや鉄道予約サイトといった外部サービスと連携するだけで、自動的にデータが流れ込み、各外部サービスが発行している公式の領収書も自動で取り込むことができます。これは、長年積み重ねてきた外部サービスとの連携基盤があってこそ実現できている強みです。
3. 楽楽精算(株式会社ラクス)

経費精算に加えて、請求書支払処理や稟議などの汎用ワークフロー、会計ソフト連携まで一つにまとめられるのが、東証プライム上場の株式会社ラクスが提供する楽楽精算です。紙やExcelで行っていた申請から承認、処理、保存までをクラウド上で一元管理します。
楽楽精算単体の累計導入社数は20,000社を超えます(2025年9月時点)。領収書はAI-OCRで読み取り、交通系ICカード連携や、ジョルダンの「乗換案内」内蔵による経路検索・運賃計算にも対応します。
料金は初期費用100,000円(税抜)、月額30,000円(税抜)からで、利用人数やオプションに応じて変動します。対応できる業務範囲の広さや導入実績の多さを評価する声がある一方で、設定項目が多く、初期設定や運用ルールの作り込みに手間を感じるという指摘も聞かれます。
4. freee経費精算(フリー株式会社)

フリー株式会社のクラウド経費精算は、料金プラン上は「freee支出管理 経費精算Plus/Full」として提供される経費精算サービスです。スマートフォンやLINE、専用アプリからの申請、AI-OCRによる領収書のデータ化、承認ワークフロー、会計連携までをカバーします。
利用中の会計ソフトを変えずに経費精算だけを導入できるとしており、freee会計と組み合わせても、他社の会計ソフトと並行しても使える点が特徴です。料金は基本料金(経費精算Plusは年払いで月あたり7,500円・税抜から)に、申請または承認を行ったユーザーごとの従量課金(650円/月・ID、税抜)を組み合わせる構成です。
電子帳簿保存法に対応し、スキャナ保存・電子取引データ保存に使う証憑管理機能を標準で備えます。現場では、スマホやLINEからの申請のしやすさやOCRの入力補助を評価する声が目立ちます。その一方で、使いこなすには独自の操作や勘定科目の考え方に慣れが必要だという声も見られます。
5. TOKIUM経費精算(株式会社TOKIUM)

TOKIUM経費精算は、領収書の入力と原本の回収まで利用企業に代わって引き受ける点を最大の特徴とするクラウド経費精算システムです。株式会社TOKIUMが提供し、前身は2016年提供開始の「レシートポスト」にあたります。
利用者はスマホで領収書を撮影して申請・承認を済ませ、原本は備え付けのポストに投函するだけで提出が完了します。撮影画像はAI-OCRとオペレーターのダブルチェックを組み合わせ、規定条件下で99%以上の精度でデータ化すると訴求しています。
アカウント数は無制限で、月額1万円(税抜)からの基本利用料に、領収書の件数に応じた従量課金を組み合わせます(原本の突合点検・保管を使う場合は回収用ポスト代が月額3,000円)。導入後は入力や原本管理の負担が大きく減ったという評価が多く挙がります。ただし、申請件数が多い月はコストの見通しを事前に確認したいという声もあります。
6. バクラク経費精算(株式会社LayerX)

株式会社LayerXが「バクラク」シリーズの一つとして提供するのが、バクラク経費精算です。領収書をスマホで撮影するとAI-OCRが金額・日付・勘定科目を読み取り、過去の仕訳をAIが学習して入力の手間を減らします。
最大100枚の領収書を一括でアップロードでき、1枚の写真に複数の領収書が写っていても自動で分割します。社内規程に照らして規定違反や記入漏れを指摘するAI申請レビュー、金額や部門による承認経路の自動分岐、二重申請の自動検知なども備え、電子帳簿保存法とインボイス制度に対応します。
料金は月額30,000円(税抜)からで、契約は年間契約・12か月分の一括払いで、具体額は料金表請求制となる点はあらかじめ押さえておきたいところです。AIによる読み取りや入力補助の精度、操作のわかりやすさを評価する声が目立つ一方で、AIが過去の仕訳を学習するまでは読み取り内容の確認・補正が残るという指摘も聞かれます。
7. ジョブカン経費精算(株式会社DONUTS)

ジョブカン経費精算は、株式会社DONUTSが提供するバックオフィス支援クラウド「ジョブカン」シリーズの経費精算・ワークフロー製品です。勤怠管理や給与計算など同シリーズの各サービスと共通の基盤で連携し、経費の申請・承認から仕訳・振込データの作成までをまとめて扱えます。
料金は初期費用が無料で、1ユーザーあたり月額440円(税込)から利用できます。勤怠管理などジョブカンの他サービスを併用している場合は、1ユーザー月額385円(税込)に下がります。交通費精算では経路の自動検索や定期区間の自動控除に対応し、電子帳簿保存法・インボイス制度にも対応します(タイムスタンプとAI-OCRはオプション)。
勤怠や給与と合わせてバックオフィスを一本化できる点や、スマートフォンから手軽に申請できる点を評価する声が多く挙がります。他方で、タイムスタンプやAI-OCRは追加課金のオプションのため、必要な機能をそろえると当初の手頃さほど安くはならないという指摘もあります。
8. 経費BANK(SBIビジネス・ソリューションズ株式会社)

経費BANKは、SBIグループのSBIビジネス・ソリューションズ株式会社が手がける経費精算専業のクラウドサービスです。交通費・出張旅費の精算から請求書処理、証憑の電子保存までを一通りカバーし、利用企業の約8割が50ID以下という中小企業中心の利用実態があります。
初期費用0円・10ID月額3,000円(税抜)からという料金で、小規模からスモールスタートしやすい設計です。交通費入力では駅すぱあとの経路検索(早・安・楽マーク)や定期区間の自動控除を備え、電子帳簿保存法に対応した証憑電子保存を追加料金なしの標準機能として搭載しています。
低価格で導入しやすい点や、駅すぱあと連携・定期区間控除による交通費入力の省力化を挙げる声が目立ちます。一方で、交通系ICカードの読み取りが専用の読み取り機(別売)を前提とするため、スマートフォンでかざす方式に慣れた人には手間に感じられるという指摘もあります。
9. ハーモス経費(株式会社ビズリーチ)

ハーモス経費(HRMOS経費)は、旧称「eKeihi」として20年以上提供されてきた経費精算システムで、現在は株式会社ビズリーチ(Visionalグループ)が運営しています。経費精算に加えて請求書の受取・発行まで扱い、経理領域の業務を幅広くカバーします。
料金は利用人数に応じた月額制で、50名の場合は月額29,000円(税別)からとなります。領収書のAI-OCR、交通系ICカード連携、電子帳簿保存法・インボイス制度への対応が基本料金に含まれ、他社でオプション扱いになりがちな機能を追加費用なしで使えます。交通費は駅すぱあと連携や定期区間の自動控除に対応します。
経費精算だけでなく請求書管理まで一つのシステムで完結できる点や、必要な機能が標準で揃っている点を評価する声が見られます。ただし、料金が50名規模からの設定のため、少人数の体制では一人あたりの負担が相対的に大きく感じられるという声もあります。
10. ジンジャー経費(jinjer株式会社)

勤怠・給与・人事労務まで扱う統合型人事システム「ジンジャー」の一部として提供されるのが、jinjer株式会社のジンジャー経費です。各モジュールが共通の従業員データベースを共有するため、入社・異動・退職などの情報更新が経費精算側にも自動で反映されます。
料金は1人あたり月額300円(税別)からで、「利用する製品数×利用人数」で決まり、経費だけを単独で導入することも、勤怠や給与と組み合わせることもできます。領収書のOCR読み取り、クレジットカード明細連携、電子帳簿保存法対応を備え、英語・タイ語・ベトナム語・インドネシア語の表示も用意されています。
人事・勤怠のシリーズと一体で運用でき、従業員情報の二重管理が減る点を評価する声が挙がります。必要なモジュールだけ選べることや、無料トライアル後に自動で有料へ切り替わらない点も、試しやすさとして挙げられます。
11. invox経費精算(株式会社invox)

invox経費精算は、実際に使った分だけ支払う従量課金型を特徴とする経費精算システムで、株式会社invoxが2024年8月に提供を開始しました。請求書受領や電子帳簿保存を手がける invox シリーズの一角で、シリーズ共通の低価格を掲げています。
初期費用は0円で、月額基本料金1,980円(税込2,178円)からに、実際に経費精算を行ったアクティブユーザー1人あたり月額300円(税込330円)を加える料金体系です。領収書のAI-OCR、経路検索(定期区間を考慮)やモバイルSuica連携による交通費登録、インボイス登録番号の国税庁システムでの照合に対応します。
経費精算を行った月のユーザー分だけ課金されるため使わない月の無駄が出にくい点や、交通費まわりの機能が継続的に追加されている点を評価する声が見られます。他方で、基本料金のプラン段階と従量課金の組み合わせは、自社の利用規模に当てはめて試算しないと費用感をつかみにくいという声もあります。
12. MAJOR FLOW Z KEIHI(パナソニック デジタル株式会社)

パナソニックグループのパナソニック デジタル株式会社が開発する「MAJOR FLOW」シリーズの経費精算システムです。立替経費の精算だけでなく、請求書の支払依頼や振替伝票による仕訳の修正までを標準機能でカバーし、クラウド版とパッケージ版の両方から選べます。
承認フローは引上承認・合議承認・一括承認などに対応し、SuperStream-NXや勘定奉行クラウドといった会計システムとの連携実績も持ちます。画面と申請書は日本語・英語・中国語の3言語に標準対応しており、海外拠点を含む運用も視野に入ります。
一方、領収書のAI-OCRによる読み取りは経費精算単体の公式ページでは明示されておらず、AI-OCRや証憑の電子保存は姉妹製品「証憑保管」などと組み合わせて対応する構成です。入力自動化を重視する場合は、必要な機能の組み合わせと費用を事前に確かめておくと安心です。
申請から支払・仕訳までを一つの基盤でまとめられる点を支持する声がある一方で、機能が豊富なぶん、自社の承認ルールに合わせた初期設定に手間がかかるという指摘も見られます。料金は50ユーザー単位・月額10,000円(税抜)からで最低契約も50ユーザーのため、少人数の組織では一人あたりの負担感が論点になりやすいシステムです。
13. BIZUTTO経費(アルプス システム インテグレーション株式会社)

BIZUTTO経費は、アルプスアルパイングループのアルプス システム インテグレーション株式会社が提供するクラウド型の経費精算システムです。交通費・出張・経費の精算から事前申請・支払申請までを扱い、AI-OCRによる領収書の読み取りや電子帳簿保存法・インボイス制度にも対応します。
料金は企業規模で分かれており、31名以上向けの標準プランは初期費用10万円・1ユーザー月額400円(税抜)、30名以下向けの「ライトパック」は初期費用無償・1ユーザー月額250円(税抜)から利用できます。2年目以降は月額が半額になり、グループ企業の2法人目以降は初期費用が不要です。
小規模でも初期費用を抑えて始められ、長く使うほどコストが下がる料金体系が、選ばれる理由として挙がります。一方で、電子帳簿保存法への対応は別料金のオプション契約となるため、必要な機能を足していくと想定より費用が増える点は確かめておきたいところです。
14. Concur Expense(株式会社コンカー)

国内の経費精算市場で広く導入されているのが、株式会社コンカーが提供する「Concur Expense」です。SAPグループの出張・経費管理クラウド「SAP Concur」の経費精算製品で、ITRの調査では2014年度から12年連続でベンダー別売上金額シェア首位となっています(2025年度42.8%)。
領収書をAIが読み取る「ExpenseIt」、法人カードや交通系ICカード(Suica・PASMOなど)の利用データ取り込み、駅すぱあと連携による経路・運賃の自動計算に対応します。親会社であるSAPのERP・会計システムとネイティブに連携できる点も、既存の基幹システムを持つ企業に向いています。
利用者の評価では、交通費精算の自動化や海外拠点を含むグローバル運用に強いという声が多く挙がります。ただし料金は公式サイトで公開されておらず、利用には問い合わせと見積もりが前提となるうえ、契約は50ユーザー規模からが目安のため、比較的大きな組織に向いたシステムといえます。
15. TeamSpirit経費(株式会社チームスピリット)

勤怠管理・工数管理・電子稟議と経費精算を同じ基盤にまとめられるのが、株式会社チームスピリットの「TeamSpirit経費」です。経費精算単体でも契約できますが、勤怠・工数とのセットプランでデータを連携させて使えるのが持ち味です。
スマートフォンでの領収書OCR、交通系ICカードや法人カードの明細連携、外貨精算に対応し、電子帳簿保存法のスキャナ保存ではJIIMA認証を標準料金のまま利用できます。東証グロース市場の上場企業での利用も広がっています。
バックオフィス業務を一つの画面でまとめられる使い勝手を支持する声が目立ちます。一方、経費精算を単体で使う場合でも最低50名分のライセンス(月額18,000円・税抜〜)が前提となるため、少人数の企業では割高に感じられることがあります。
16. rakumo ケイヒ(rakumo株式会社)

Google WorkspaceやMicrosoft 365と組み合わせて使うのが、rakumo株式会社の「rakumo ケイヒ」です。スケジューラー(rakumo カレンダー)に登録した外出予定から交通費を自動で計算し、経費精算書に取り込める仕組みを備えます。
交通費はNAVITIME連携で経路・運賃を検索し、定期区間を差し引いて計算します。領収書のAI-OCR読み取りやインボイス制度に対応し、会計システムに合わせた仕訳データ(CSV/TSV)も出力できます。
利用者からは、既存のGoogle Workspace環境にそのまま追加でき、単体なら1ユーザー月額300円(税別)・初期費用0円という低価格が評価されています。ただし利用にはGoogle Workspace等の有料契約が別途必要で、電子帳簿保存法への対応は有償オプションとワークフローの併用が前提となる点は留意が必要です。
口コミを根拠にした経費精算システムの選び方
口コミは量が多く、良い評価と悪い評価が入り混じっているため、そのまま眺めるだけでは判断の軸が定まりません。ここでは、口コミの良し悪しを自社の判断基準に落とし込むための2つの考え方を解説します。
この2つの考え方を軸に、次の流れで口コミから候補を絞り込んでいきます。

自社に近い規模・業種・立場の評価を手がかりにできているか
同じ製品でも、評価する人の企業規模・業種・立場によって感じ方は大きく変わります。数十名の企業で「ちょうど良い」とされる機能が、数百名規模では物足りなく映ることがあり、申請者には好評でも経理担当者には設定が重いと感じられることもあります。全体の平均的な評判だけを見ると、自社の実態とずれた印象を受けやすいのです。
そこで、自社に条件が近い利用者の声を優先して読むのが有効です。従業員数の近い企業、出張や外回りの多さ・多拠点運用といった業種特性の近い企業、そして自社で最も人数の多い立場(申請者・承認者・経理管理者のいずれか)の評価を手がかりにするとよいでしょう。口コミに投稿者の属性が示されている場合は、その属性が自社に近いものを中心に拾うと、導入後の使用感を具体的に見通せます。
重視する観点で口コミの優先順位をつけているか
すべての観点で高評価の製品を探そうとすると、候補は絞れません。使いやすさ・入力自動化(OCR・交通費/ICカード連携)・サポート・料金の納得感のうち、自社の課題に直結する観点を1つか2つに絞り、その観点での評判を重く見るのが現実的です。
たとえば、申請者の入力負担を減らしたいならOCRやICカード連携の精度に関する声を、経理の体制が手薄なら初期設定や問い合わせ対応などサポートに関する声を優先するとよいでしょう。重視する観点が定まると、他の観点でやや気になる口コミがあっても許容できるかを判断でき、候補を2〜3製品まで現実的に絞り込めます。
絞り込んだ製品は、口コミの使用感だけで決めず、公式資料で機能や料金の最新情報を確かめてから比較検討に進むと確実です。
口コミで候補を絞り込んだあとは、料金・機能・使いやすさ・導入方法までを同じ土俵で見比べると、最終的な判断がしやすくなります。以下の記事では、主要な経費精算システムをこれらの観点から総合的に比較しています。
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口コミ・評判を読むときに気をつけたい点
口コミは実際の使用感を知る手がかりになる一方で、そのまま鵜呑みにすると判断を誤ることがあります。評判を正しく読み解くために、知っておきたい3つの注意点を整理します。
謝礼・インセンティブ付きの投稿が混じることがある
口コミのなかには、投稿することで謝礼やポイントなどの特典が得られる形で集められたものが含まれる場合があります。特典を目的とした投稿は、不満をあえて書きにくく、全体として評価が高めに振れやすい傾向があります。
高評価が並んでいても、そのまま額面どおりに受け取らず、具体的にどの機能のどこが良いと書かれているかを見極めることが大切です。抽象的に褒めるだけの投稿より、使い方や場面が具体的に書かれた声のほうが、自社での使用感を推し量る材料になります。
提供企業が発信する情報は好意的な事例に偏りやすい
サービスを提供する企業自身が紹介する導入事例や利用者の声は、当然ながら成功した例を中心に構成されます。そこに書かれた内容は参考になりますが、うまくいかなかったケースや他社と比べた弱みは出てきにくいものです。
提供企業の発信は機能や料金といった事実の確認に使い、使い勝手の良し悪しは、立場の異なる第三者による評判とあわせて判断しましょう。良い点と気になる点の両方が書かれている情報源のほうが、総合的な判断には役立ちます。
情報源によって評価の件数や点数が食い違う
同じ製品でも、どこで集められた口コミかによって、評価の件数や平均点が食い違うことは珍しくありません。投稿者の母数や集計の方法、回答者の属性が異なれば、同じサービスでも見え方が変わるためです。
そのため、ひとつの数値や評点だけを根拠にせず、複数の情報源を突き合わせて共通して挙がる傾向を読み取るのが安全です。点数の高低そのものより、良い点・不満点として繰り返し語られている内容に注目すると、製品の実像をつかみやすくなります。
まとめ
本記事では、主要な経費精算システム16製品の口コミ・評判を、使いやすさ・入力自動化・サポート・料金の納得感という観点で横断的に比較し、良い点と不満点を両面から整理しました。
口コミを自社の判断に活かすうえで大切なのは、平均的な評判をそのまま受け取るのではなく、自社に近い規模・業種・立場の声を手がかりにし、重視する観点に絞って評判を読み解くことです。あわせて、謝礼付き投稿や提供企業発信の偏り、情報源による件数・点数の違いといった落とし穴を踏まえれば、評判をより確かな判断材料にできます。
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よくある質問(FAQ)
Q. 経費精算システムの評判から候補を絞るにはどんな手順が有効ですか?
A. まずは使いやすさ・入力自動化・サポート・料金の納得感のうち、自社の課題に直結する観点を1〜2つに絞り、その観点の評判を重く見るのが近道です。次に、従業員数や業種、自社で最も人数の多い立場(申請者・承認者・経理担当者)が近い利用者の声を優先して読みます。こうして2〜3製品まで絞ったら、公式資料で機能や料金の最新情報を確かめてから比較検討に進むと、判断の精度が上がります。
Q. 経費精算システムの口コミ・評判は信頼できますか?
A. 経費精算システムの口コミは実際の使用感を知る有力な手がかりになりますが、そのまま鵜呑みにせず、複数の情報源を突き合わせて共通して挙がる傾向を読み取ることが大切です。謝礼やポイントと引き換えに集められた投稿は不満が書かれにくく評価が高めに振れやすく、提供企業自身が発信する事例は成功例に偏りがちです。
抽象的に褒めるだけの声より、どの機能のどこが良い・不便と具体的に書かれた声を重く見ると、自社での使用感を推し量りやすくなります。
Q. 同じ経費精算システムなのに情報源によって評点や件数が違うのはなぜですか?
A. 経費精算システムの評点や件数が情報源によって食い違うのは、口コミを集めた母数・集計方法・回答者の属性が媒体ごとに異なるためです。同じ製品でも、集まった件数や平均点は情報源によってばらつきます。ひとつの数値や評点だけを根拠にせず、良い点・不満点として繰り返し語られている内容そのものに注目すると、製品の実像をつかみやすくなります。
Q. 口コミ・評判の良い経費精算システムはどれですか?
A. 経費精算システムは利用者の規模・業種・立場によって評価が変わるため、「どの製品が一番」と一律に決められるものではありません。口コミで繰り返し高く評価される点は、ペーパーレス化、交通系ICカードやスマートフォンでの交通費精算、OCRの読み取り精度、承認の効率化などに共通します。自社が重視する観点に絞り、自社に近い規模・業種の利用者の声を手がかりにすると、合う製品の当たりをつけやすくなります。
Q. 経費精算システムの口コミで不満点として多いのはどんな点ですか?
A. 経費精算システムの口コミで繰り返し挙がる不満点は、UIや操作導線の分かりにくさ、設定項目の多さによる初期設定の手間、同じ経路の交通費を繰り返し入力する手間、運用の融通が利きにくい点などです。これらは申請者の定着や経理の運用負担に直結するため、良い評判だけでなく不満点も両面で確認しておくと、導入後のミスマッチを避ける手がかりになります。
Q. 経費精算システムは口コミの何を基準に選べばよいですか?
A. 経費精算システムは、使いやすさ・入力自動化(OCR・交通費/ICカード連携)・サポート・料金の納得感という4つの観点のうち、自社の課題に直結するものを1〜2つに絞って評判を重く見るのが現実的です。
申請者の入力負担を減らしたいならOCRやICカード連携の精度に関する声を、経理の体制が手薄ならサポートに関する声を優先します。候補を2〜3製品に絞ったら、口コミの使用感に加えて公式資料の機能・料金も見比べたうえで最終判断します。
Q. 自社の規模に合う経費精算システムは口コミからどう見分けますか?
A. 自社に合う経費精算システムは、従業員数や申請件数が近い企業の口コミを手がかりにすると見分けやすくなります。数十名で「ちょうど良い」とされる製品が数百名規模では物足りなく映ることがあり、料金も最低利用人数が50名規模からの製品は少人数だと一人あたりの負担が割高に感じられます。口コミに投稿者の企業規模が示されている場合は、自社に近い規模の声を優先して読むと、導入後の使用感を具体的に見通せます。
Q. 口コミに出てくる経費精算システムの料金評価はどう読めばよいですか?
A. 経費精算システムの料金への口コミは、投稿者の企業規模や申請件数とあわせて読むことが欠かせません。料金体系は利用人数に応じた課金や申請件数に応じた従量課金などさまざまで、同じ製品でも利用規模によって割高にも割安にも感じられます。「費用対効果に納得」「少人数だと割高」といった声は投稿者の規模を確認したうえで参考にし、正確な料金は変動するため最終的な金額は公式の最新情報で確かめるのが安全です。
Q. 電子帳簿保存法やインボイス制度への対応は口コミで判断できますか?
A. 法令への対応は口コミの使用感だけで判断せず、各製品の公式情報で対応範囲を確かめるのが確実です。2024年(令和6年)1月以降、電子取引でやり取りした請求書や領収書のデータは電子データのまま保存することが求められています。また、2023年(令和5年)10月に始まったインボイス制度(適格請求書等保存方式)では、適格請求書の内容を読み取って保存できるかが実務上のポイントになります。
製品によっては電子帳簿保存法への対応が別料金のオプションとなる場合もあります。口コミの評判とあわせて、公式情報で対応範囲を見ておくとミスマッチを避けられます。
出典・参考資料(2件)
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マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト
松嶋真倫
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