通販やECの注文が増えるほど、商品の保管場所の確保や、毎日の検品・梱包・発送に時間を取られ、本来注力したい商品企画や販促に手が回らなくなっていないでしょうか。出荷のミスやクレーム、繁忙期の人手不足に悩む事業者も少なくありません。
こうした課題の解決策として、在庫の保管から出荷・返品までの物流業務を外部の専門会社に任せる「通販物流代行」の利用が広がっています。ただし、どこまでの業務を任せられるのか、費用はいくらかかるのか、自社の商材や出荷量に合う会社はどこかが分からず、検討が進まないという声も多く聞かれます。
本記事では、通販物流代行で任せられる業務範囲と3PL・フルフィルメント・発送代行の違い、会社選びで比較すべき軸、固定費と変動費でみる費用相場を整理し、主要な通販物流代行サービス14社を比較・解説します。自社の規模や商材に合った委託先を見つけるための検討材料としてご活用ください。
また、自社の状況に合わせて最適なサービスを最短で見つけられるよう、記事の中ほどに「30秒で終わる選定診断ツール」もご用意しています。費用や出荷規模で候補を絞りたいときにあわせてご利用いただけます。
目次
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通販物流代行とは?任せられる業務範囲(入庫〜保管〜出荷〜返品)と3PL・フルフィルメントの違い
通販物流代行とは、EC・通販事業者に代わって、商品の入庫から保管、出荷、返品までの物流業務を専門の会社が引き受けるサービスです。自社で倉庫や人員を抱えずに出荷体制を整えられるため、注文増や出荷の波に合わせて体制を柔軟に広げられます。ここでは、任せられる業務の範囲と、よく似た言葉である3PL・フルフィルメント・発送代行の違いを整理します。
通販物流代行で任せられる業務範囲(入庫から返品まで)
通販物流代行が引き受ける業務は、受注後のモノの流れに沿って次のように整理できます。委託する範囲は会社やプランによって選べるため、出荷作業だけを切り出すことも、受注管理を含めて丸ごと任せることもできます。

- 入庫・検品:メーカーや仕入先から届いた商品を倉庫で受け取り、数量や破損の有無を確認して在庫として登録します。
- 保管・在庫管理:商品を倉庫で保管し、在庫数をシステムで管理します。賞味期限やロット、シリアル番号での管理に対応する会社もあります。
- 受注・出荷データの連携:ECカートやモール、受注管理システムから注文データを取り込み、出荷指示につなげます。
- ピッキング・梱包:注文に応じて商品を倉庫から取り出し、緩衝材や箱を使って梱包します。同梱物の封入やギフトラッピングに対応する会社もあります。
- 出荷・配送手配:配送会社への引き渡しと送り状の発行を行い、商品を購入者へ届けます。
- 返品・交換対応:返送された商品の受け取り・検品・再入庫や、交換品の再出荷を行います。
このほか、検品や値札付け、セット組みといった流通加工に対応する会社もあり、委託する範囲によって任せられる作業と費用が変わります。
3PL・フルフィルメント・発送代行の違い
通販物流代行を調べると、3PL・フルフィルメント・発送代行といった言葉が並びます。いずれも物流業務の外部委託を指しますが、カバーする範囲の広さにニュアンスの違いがあります。
3PL(サード・パーティー・ロジスティクス)は、荷主でも配送会社でもない第三者が物流業務を包括的に受託する形態を指す言葉です。独立行政法人中小企業基盤整備機構の運営するJ-Net21では、「3PLとは、そのサード・パーティー(=3PL事業者)が、荷主の物流業務全体または一部を荷主から包括的に受託するサービスの形態です」と説明されています。
在庫管理から配送まで、物流全体の設計・運用を任せられる点が特徴で、物流に関わる業務をまとめて相談したい事業者に向いています。
フルフィルメントは、EC・通販の受注から保管・梱包・出荷、さらに返品やカスタマー対応まで、注文後に発生する一連の業務全体を指す言葉として使われます。発送代行は、そのなかでもピッキング・梱包・出荷という「送り出す」工程を中心に切り出して委託するイメージで語られることが多い言葉です。
もっとも、各社が提供するサービスの実際の範囲は呼び方では決まりません。言葉の印象で判断せず、「どの工程を・どこまで任せられるか」をサービスごとに確認することが大切です。本記事では、これらをまとめて「通販物流代行」として比較します。
通販物流代行会社の選び方(比較すべき軸)
ここからは、通販物流代行を選ぶときに比較したい軸を、自社の判断につなげやすい3つの視点に分けて解説します。委託は一度始めると切り替えに手間がかかるため、契約前に自社の商材・物量・販路と照らし合わせて確認することが重要です。
自社の商材・物量に合うか(対応商材・保管環境・最低ロット)
まず確認したいのが、自社の商材を扱えるかどうかです。化粧品は製造販売や保管に許可が必要な場合があり、食品や一部の商材は冷蔵・冷凍・定温といった温度帯での保管に対応しているかが前提になります。アパレルでは検品やタグ付け、たたみ直しなどの流通加工に対応できるかも判断材料になります。
あわせて、自社の出荷量に合う料金体系かも欠かせない観点です。1日数件から始めたい小規模な事業者は、最低利用料や最低ロットの条件がゆるやかで、小口から相談できる会社が向いています。逆に出荷量が多い場合や、セールやテレビ放映などで出荷が一時的に跳ね上がる商材では、繁忙期の波に対応できる処理能力と拠点があるかを確かめておきましょう。
海外の顧客にも販売している場合や越境ECを視野に入れている場合は、通関・関税や海外への配送手段など、国内発送とは異なる論点が加わり、対応できる委託先も限られます。越境ECならではの物流の組み方と委託先の選び方は、以下の記事で詳しく解説しています。
費用と委託範囲が見合うか(料金の明確さ・任せる範囲)
費用は、料金体系が明確で、見積もりの内訳を示してくれるかが重要です。物流代行の費用は固定費と変動費の組み合わせで決まり、作業単価や保管料の設定はサービスごとに異なります(詳しい内訳は費用相場で解説します)。自社の出荷量を伝えたうえで、固定費・変動費を合わせた月額の総額を複数社から見積もりを取って比べると、割高になりにくくなります。
あわせて、どこまでの業務を任せるかで総額が変わる点にも注意します。出荷作業だけを委託するのか、受注管理やカスタマー対応、流通加工まで含めるのかによって、必要な作業と費用は変わります。自社に残したい業務と任せたい業務を切り分けてから料金を比べると、会社ごとの違いが見えやすくなります。
販路・システム・拠点と合うか(連携・倉庫・実績)
利用中のECカートやモール、受注管理システムと在庫・出荷データを連携できるかは、運用の手間と出荷ミスを左右します。注文データを手作業で受け渡しする運用は負担が大きく、在庫数のズレも起きやすいため、自社の販路や既存システムと連携できるかを確認しておきましょう。
倉庫の拠点も判断材料です。配送先の地域に近い拠点があれば配送リードタイムを短くしやすく、複数拠点に在庫を分けられる会社なら、災害時の出荷停止リスクを抑えられます。加えて、出荷精度(誤出荷率)の実績や導入社数、問い合わせへの対応体制、個人情報を扱う体制としてプライバシーマークやISMSなどの認証を取得しているかも、長く任せる相手として確認しておきたい点です。
出荷精度(誤出荷率)や認証の有無は、公表している会社が限られます。横断的に比べにくい項目のため、気になる会社については公式情報や資料で直接確認しておきましょう。
通販物流代行の費用相場(固定費・変動費の内訳と料金目安)
ここからは、通販物流代行の費用がどのような項目で決まるのかを解説します。料金はサービスや商材、出荷量によって変わりますが、費用の構造を理解しておくと、見積もりを比べるときの判断がしやすくなります。
費用は固定費と変動費で決まる
通販物流代行の費用は、大きく固定費と変動費に分けられます。

- 固定費:倉庫のスペース利用料(保管料)や、在庫・出荷を管理するシステムの利用料など、出荷量にかかわらず毎月発生する費用です。保管料は、使う棚やパレットの数、坪数に応じて決まることが一般的です。
- 変動費:入庫、検品、ピッキング、梱包、配送など、作業の件数や物量に応じて発生する費用です。1出荷あたり・1点あたりの作業単価や、配送会社に支払う配送料が含まれます。
- 初期費用・追加作業費:契約時の初期費用のほか、同梱物の封入、ギフトラッピング、ラベル貼り、棚卸しなどは、オプションの追加作業費として別途かかる場合があります。
出荷量が少ないうちは固定費の比重が重く感じられ、出荷量が増えると変動費が費用の中心になります。自社の出荷量がどの程度で、どの作業を任せるのかによって、割安になる料金体系は変わります。
料金目安と見積もりを比べるときのポイント
料金は、初期費用や月額の固定費を無料とし作業した分だけの変動費で利用できる従量課金型のサービスもあれば、月額の最低利用料を設けるサービスもあります。
本記事の比較表で各社が公開している料金では、出荷1件あたりの作業・配送料はおおむね数百円程度から、入庫は1点あたり十数円程度からが目安です。保管料は1点・1日あたりで数十銭から、使用スペース・月あたりで数百円からなど、課金単位によって会社ごとに幅があります(税や梱包資材の扱いも会社により異なります)。
ただし、作業単価を公開している会社と、商材や物量で見積もりが変わるため「要お問い合わせ」とする会社があり、料金の公開範囲には差があります。費用を抑えて小さく始めたい場合は、初期費用・固定費が無料の従量課金型から見ると候補を絞りやすくなります。各社の料金の詳細は、後述の比較表で整理しています。
見積もりを比べるときは、作業単価だけで判断せず、固定費・変動費・追加作業費を合わせた月額の総額で比較することが大切です。自社の月間出荷件数や平均的な注文内容(同梱物の有無、商品点数など)を具体的に伝えると、各社の見積もりを同じ条件で比べやすくなります。
費用や出荷規模、任せたい範囲から自社に合う会社を絞りたい場合は、状況に合わせて最適なサービスを最短で見つけられるよう、「30秒で終わる選定診断ツール」を以下にご用意しています。ぜひご活用ください。
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【比較表】通販物流代行サービスを横断比較
ここからは、主要な通販物流代行サービスを、委託できる業務範囲・料金体系・対応商材・最低ロット・倉庫拠点・システム連携といった軸で横断的に比較します。自社の課題や要件に合わせて、候補を絞り込む際の参考にしてください。
| サービス名 | オープンロジ | ウルロジ | STOCKCREW | イー・ロジット | スクロール360 | 関通 | 富士ロジテック | 清長 | 醍醐倉庫 | はぴロジ | クロネコ ピック&デリバリー | タダオキ | エスプールロジスティクス | 安田倉庫 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 委託できる業務範囲 | 入荷・保管・ピッキング・梱包・出荷・返品(フルフィルメント) | 入庫検品・在庫管理・受注処理・ピッキング・梱包・配送・返品(3PL) | 入庫・保管・ピッキング・梱包・出荷(FBA・BtoB・越境にも対応) | 入庫・保管・受注処理・梱包・出荷・返品+CS代行・物流コンサル | 物流(発送)代行+受注代行・商品登録・ささげ等70種以上のBPO | EC受注管理代行+倉庫内のピッキング・検品・梱包・発送 | 入出荷・保管・流通加工・受注管理・配送・返品 | 入荷・保管・ピッキング・梱包・出荷(小ロット向けロジモプロ/大規模向けロジプレミアム) | 入庫・検品・在庫管理・流通加工・梱包・出荷・返品 | 提携倉庫での入庫〜出荷+受注・在庫・出荷データの一元管理(プラットフォーム型) | 帳票発行・ピッキング・梱包・出荷(後半工程のみ。在庫保管は対象外) | 在庫の一時保管(在庫仮置き)・発送代行 | 受注処理・入出荷・在庫管理・梱包・返品・多言語コールセンター | 入庫・検品・保管・受注処理・ピッキング・梱包・出荷・返品 |
| 初期費用・月額固定費 | 初期費用・固定費0円(従量課金制) | 小規模プランは0円(中〜大規模は要お問い合わせ) | 初期費用・固定費0円(従量課金制) | 要お問い合わせ | 物流ライトプランは初期費用30,000円〜 | 要お問い合わせ(GAOWは固定費0円を訴求) | 要お問い合わせ | ロジモプロは初期費用・固定費0円(ロジプレミアムは要お問い合わせ) | 要お問い合わせ | システム利用料 月15,000円〜(物流委託費は別途見積もり) | 初期費用・固定費0円(完全変動費) | 要お問い合わせ(公式サイトは固定費0円を掲げる) | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ |
| 変動費の料金目安 | 入荷18円〜/保管0.2円〜(1点・1日)/配送395円〜(公開) | 配送300円〜(資材費込)/ピッキング20円〜(公開) | 保管20円〜(10cm角・月)/入庫10円/点/国内配送は全国一律(公開) | 要お問い合わせ(公式に単価の公開なし) | 出荷料 ポストイン399円〜/60サイズ580円〜(公開) | 要お問い合わせ(公式に単価の公開なし) | 入庫15円〜/個/保管3,000円〜/月(1パレット)/配送320円〜(公開) | ロジモプロ 入庫19.8円/個/保管1.1円〜(1個・1日)/配送781円〜(公開・税込) | 要お問い合わせ(保管量・出荷量に応じた従量課金) | 物流委託費は要お問い合わせ(システム利用料は受注件数に応じた従量課金を公開) | 出荷作業料 翌日発送147円〜(税込162円〜)+運賃別途(公開) | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ(越境EC支援は月75,000円〜) | 要お問い合わせ |
| 最低利用規模・小ロット対応 | 最低ロットの明記なし。短期スポット利用も可 | 月1件から相談可(小規模プラン) | 最低出荷件数なし | 要お問い合わせ(複数拠点での大規模運用に対応) | 要お問い合わせ(物流ライトプランあり) | 要お問い合わせ(年間1,000万個規模の大量出荷に対応) | 要お問い合わせ(スタートアップ向けOrigins施策あり) | 商品1個・出荷1件から(ロジモプロ) | 段ボール1箱から利用可能 | 要お問い合わせ(商材・規模に応じ提携倉庫を選定) | 出荷件数の下限明示なし(少量から利用可) | 小ロットのEC事業者向け(詳細は要お問い合わせ) | 要お問い合わせ(中〜大規模・繁忙期の出荷波動に対応) | 要お問い合わせ |
| 対応商材・温度帯 | アパレル・化粧品・食品等。冷蔵・冷凍に対応(医薬品・危険物は対象外) | 食品(冷凍・冷蔵)・化粧品・サプリ・アパレル等。化粧品製造業許可を保有 | 常温のみ(冷蔵・冷凍は非対応)。化粧品・サプリは可、医薬品は対象外 | 化粧品・サプリ・食品・家電・アパレル等(幅広い商材に対応) | 健康食品・化粧品・アパレル・食品等。許認可が必要な商材に対応 | 冷凍・冷蔵物流にも対応(対応商材の詳細は要お問い合わせ) | 常温・定温・冷蔵・冷凍に対応。化粧品・食品・医薬品(医薬品卸売販売業許可)等 | 化粧品・医療機器・アパレル・食品等。化粧品製造業・高度管理医療機器販売業許可(ロジプレミアム) | 常温の一般商材(アパレル・化粧品・雑貨・健康食品等)。生鮮・要温度管理・危険物・医薬品は対応不可 | 提携倉庫により食品・冷凍冷蔵・アパレル・大型商品等に対応(商材で倉庫を選定) | バーコード付きの常温商品のみ(生鮮・危険物は不可) | 要お問い合わせ | アパレル・生活雑貨・健康食品・加工食品・化粧品・酒飲料・精密機械等(医療機器実績あり) | 医薬品・化粧品・医療機器等9種の業許可を保有(規制商材に強み)。冷蔵・冷凍の可否は要お問い合わせ |
| ECカート・モール連携 | Shopify・BASE・STORES・楽天・Yahoo!・Qoo10・ネクストエンジン等+API | Shopify・BASE・Amazon・楽天・Yahoo!・Qoo10等 約20種以上 | Shopify・BASE・makeshop・楽天・Yahoo!・Amazon・ネクストエンジン等(API/CSV) | 自社WMS「EL5」でAPI連携(Shopify連携アプリを提供。対応カート一覧は公式非公開) | 楽天・Amazon・Yahoo!・MakeShop・futureshop・ネクストエンジン等多数 | 楽天・Amazon・PayPayモール等(8種) | Shopify・futureshop・MakeShop・楽天・Amazon・Qoo10等30以上 | ネクストエンジン・BASE・カラーミー・MakeShop・futureshop等 計11件(ロジモプロ) | 楽天・Amazon・Yahoo!・Qoo10・ZOZOTOWN・Shopify・EC-CUBE・カラーミー等(API/CSV) | 110超の外部システムと連携(Amazon・楽天・Shopify・ネクストエンジン・各WMS等) | ネクストエンジン・GoQSystem・EC-do等(CSV連携が中心) | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ(Shopify導入支援あり) | 要お問い合わせ(公式に連携先の明記なし) |
| 倉庫拠点 | 全国70拠点(提携倉庫ネットワーク) | 東京・埼玉に6拠点(延床約49,474㎡) | 千葉県八千代市・埼玉県八潮市(自社倉庫) | 関東4・関西1の計5拠点(自社FC、総延床34,894坪) | 北海道・関東・東海・関西の全国4地区に物流センター | 関西・関東を中心に20拠点超 | 全国50拠点 | 千葉・茨城に8センター(合計約1万坪) | 東京・関東を中心に8拠点 | 全国約200拠点の提携倉庫から選定 | 全国約3,300か所のヤマト運輸営業所から集荷 | 青森県八戸市・千葉県流山市 | 秋葉原・品川・平和島・流山の4拠点 | 首都圏中心(東京・埼玉・千葉・神奈川等) |
| 出荷精度(誤出荷率)・許認可/認証 | 非公開 | 誤出荷率37ppm(100万件中37件・2025年度)/化粧品製造業許可 | 非公開(倉庫にAMR等の自動化設備) | 非公開 | 誤出荷率0.0016%以下/許認可商材に対応 | 受注処理ミス率0.008%(誤出荷率は非公開) | 誤出荷率:非公開/医薬品卸売販売業許可 | 誤出荷率:非公開/化粧品製造業・医薬部外品製造業・高度管理医療機器等販売業許可(ロジプレミアム) | 非公開 | 非公開(提携倉庫により異なる) | 非公開 | 非公開(物流の仕組みで特許第7323223号) | 誤発送率0.01% | 誤出荷率:非公開/医薬品・化粧品製造業等9種の業許可 |
| 詳細情報 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
※上記は2026年10月時点の各社公式サイトの公開情報にもとづく目安です。配送料・作業料は税や梱包資材費の扱い、契約内容によって異なり、「要お問い合わせ」は料金が公開されていない項目です。最新の料金・対応範囲は各社の資料・公式情報でご確認ください。
通販物流代行サービスの個別紹介
ここからは、比較表で取り上げた各サービスの特徴を個別に紹介します。対応している業務範囲や料金体系、得意とする商材・規模はサービスごとに異なるため、自社の課題に合うかどうかを確認しながらご覧ください。
1. オープンロジ(株式会社オープンロジ)

入荷から保管・出荷・返品までを一括で引き受けるフルフィルメントサービスで、株式会社オープンロジが運営しています。全国の提携倉庫をネットワーク化し、初期費用・月額固定費をかけない従量課金制で提供するのが基本的な形です。
料金は入荷料18円〜・保管料0.2円〜(1点・1日あたり)・配送料395円〜(いずれも税別、サイズ区分別)という従量課金です。初期費用・固定費が0円のため、繁忙期だけの短期スポット利用にも対応します。
ShopifyやBASE、楽天市場、Yahoo!ショッピングなど複数のカート・モールと連携済みで、Amazon FBAへの納品前の検品・梱包・ラベル貼付を代行するプランや、海外配送に対応する機能も用意しています。
2. ウルロジ(ディーエムソリューションズ株式会社)

東証スタンダード市場に上場するディーエムソリューションズ株式会社が運営する、EC・通販向けの物流代行(3PL)サービスです。入庫検品から在庫管理、ピッキング・梱包、配送、返品対応までを受託します。
配送費は梱包資材費込みで全国一律300円〜、ピッキングは1ピック20円〜と最低単価を公開しています。小規模事業者向けプランは初期費用・固定費0円の従量課金で、月1件からの小ロットも相談できます。
化粧品製造業許可(包装・表示・保管)を取得しており、化粧品の流通加工を伴う物流にも対応します。東京・埼玉の6拠点・延床約49,474㎡の倉庫網を持ち、2025年度の誤出荷率は37ppm(100万件あたり37件)と公表しています。
3. STOCKCREW(株式会社STOCKCREW)

初期費用・月額固定費がいずれも0円で、最低出荷件数の定めなく使えるEC向けの物流代行サービスです。株式会社STOCKCREWが、千葉県八千代市と埼玉県八潮市の自社倉庫で入庫・保管・ピッキング・梱包・出荷を代行します。
保管料は10cm角あたり月20円からで物量に応じて下がり、入庫料は10円/点(いずれも税抜)です。最低契約期間や解約時の違約金は設けていません。国内発送は全国一律・資材費込みの料金表を公開しています。
越境ECにも対応し、ヤマト国際宅急便をベースにした200か国以上向けの配送料をゾーン別・サイズ別に公開しています。自社倉庫にはAMR(自律移動ロボット)などの自動化設備を導入しています。
4. イー・ロジット(株式会社イー・ロジット)

東証スタンダード市場に上場する株式会社イー・ロジットが手がける、EC事業者向けのBPO(業務の外部委託)サービスです。入庫・保管・梱包・出荷・返品対応に加え、カスタマーサポート代行やEC物流のコンサルティングまでを一体で提供します。
関東4拠点・関西1拠点の計5拠点(総延床34,894坪)のフルフィルメントセンターを自社運営し、365日の出荷体制を敷いています。自社開発のWMS(倉庫管理システム)「EL5」で在庫・出荷を一元管理し、外部のECシステムとAPI連携します。
料金は商材や物量に応じた個別見積もりで、公式サイトでは単価を公開していません。倉庫作業の委託にとどまらず、事業戦略やオペレーション設計から相談したい事業者に向く選択肢です。
5. スクロール360(株式会社スクロール360)

通販事業を60年以上手がけるスクロールグループの一員、株式会社スクロール360が提供するEC運営代行・物流代行サービスです。物流(発送)代行を軸に、受注代行・コールセンター・商品登録・ささげ(撮影・採寸・原稿)など70種類以上の業務を扱います。
物流のライトプランは初期費用30,000円〜、出荷料金はポストイン399円〜・60サイズ580円〜(いずれも税別)と単価を公開しています。商品登録代行も、固定プランと従量制の料金を公式に示しています。
健康食品・化粧品など許認可が必要な商材にも対応し、誤出荷率0.0016%以下を公表しています。物流から商品登録・受注までの通販業務を1社に集約したい事業者に向いています。
6. 関通(株式会社関通)

30年以上の物流ノウハウを基盤に、ECの受注業務から倉庫内の発送業務までをワンストップで代行するサービスです。運営する株式会社関通は、東証グロース市場に上場する関通ホールディングス株式会社のグループ会社で、物流を専業とする企業です。
関西・関東を中心に20拠点を超える倉庫網を持ち、年間1,000万個規模の出荷に対応します。受注処理のミス率0.008%を独自のチェックリストシステムで管理し、365日の対応体制を敷いています。
受注管理代行・物流代行の料金は個別見積もりで公開していません。2025年4月開始のパッケージ型物流「GAOW(ガオウ)」では、固定費0円・最短2週間での導入を掲げています。
7. 富士ロジテック(株式会社富士ロジテックホールディングス)

創業100年を超える総合物流会社、株式会社富士ロジテックホールディングスが展開するEC・D2C(メーカーが消費者へ直接販売する形態)向けの発送代行・フルフィルメントサービスです。倉庫業・貨物運送業を本業とする3PL事業者が、入出荷から保管・流通加工・配送・返品対応までを受託します。
常温・定温・冷蔵・冷凍の温度帯管理に対応し、食品や化粧品など温度管理が必要な商材も扱えます。Shopifyやfutureshop、各種モールなど多数のカート・OMS/WMS(受注・倉庫管理システム)との連携先を公開しています。
料金は入庫料15円〜/個、保管料3,000円〜/月(1パレット)、配送料320円〜(サイズ別、いずれも税別)を公開する一方、初期費用・月額固定費は個別見積もりです。全国50拠点の倉庫網で、契約後おおむね10〜20日での稼働開始を案内しています。
8. 清長(株式会社清長)

規模の異なる2つのサービスを使い分けられるのが、株式会社清長の物流アウトソーシングです。小ロット向けのクラウド型「ロジモプロ」と、中〜大規模向けにカスタマイズする「ロジプレミアム」を、事業の成長フェーズに応じて選べます。
ロジモプロは初期費用・月額固定費0円の完全従量課金で、入庫料19.8円/個、保管料1.1円〜(1個・1日あたり、いずれも税込)などの単価を公開しています。最低利用条件がなく、商品1個・出荷1件から委託でき、最短1週間で開始できます。
ロジプレミアム側では、化粧品製造業許可・医薬部外品製造業許可・高度管理医療機器等販売業許可を取得し、化粧品や医療機器の物流にも対応します。千葉・茨城に8つの物流センター(合計約1万坪)を運営しています。
9. 醍醐倉庫(醍醐倉庫株式会社)

1958年創業の醍醐倉庫株式会社が、東京都大田区の倉庫を拠点に運営するEC・通販向けの発送代行・物流アウトソーシングです。入庫・検品から在庫管理、流通加工、梱包、出荷、返品処理までをワンストップで引き受けます。
倉庫利用は段ボール1箱から可能で、保管量・出荷量に応じた従量課金を基本としています。ギフト包装・名入れ・セット組・検針といった細かな流通加工に対応し、BtoC・BtoB双方の出荷を扱います。
料金は作業実績に応じた個別見積もりで、単価表は公開していません。生鮮食品や要温度管理商品、危険物、医薬品は取り扱い対象外のため、常温で扱える一般商材を想定した委託先です。
10. はぴロジ(株式会社はぴロジ)

EC事業者と全国の提携倉庫をつなぐクラウド型の物流プラットフォームで、株式会社はぴロジが運営しています。自社倉庫を単独で運営するのではなく、商材や条件に合った倉庫を選定・紹介し、受注・在庫・出荷のデータを一元管理する仕組みを軸にしています。
流通統合システム「logiec(ロジーク)」がOMS・WMSの機能を備え、複数のカート・モールからの受注データを取り込んで複数倉庫へ出荷指示を自動で送ります。「HAPILOGI ASIMS」では、複数拠点への分散出荷や在庫の一元管理に対応します。
システム利用料は基本料金15,000円/月(月間受注500件まで)に件数に応じた従量料金を加えた体系で、物流委託費用は別途見積もりです。110を超える外部システムとの連携実績があり、約200拠点の提携倉庫から商材に合う倉庫を選べる点が特徴です。
11. クロネコ ピック&デリバリー(ヤマト運輸株式会社)

在庫を倉庫に預けず、受注後の後半の工程だけを委託できるのが、ヤマト運輸株式会社のクロネコ ピック&デリバリーです。帳票発行・ピッキング・梱包・出荷をヤマト運輸が代行し、在庫を預ける一般的な物流代行とは仕組みが異なります。
事業者は自社や店舗で在庫を持ったまま、その日の出荷分をまとめて引き渡すだけで作業が完結します。全国約3,300か所のヤマト運輸営業所からの集荷に対応します。
初期費用・月額固定費は0円で、出荷作業料は翌日発送147円〜(税込162円〜)の従量課金です(別途運賃が発生)。取り扱えるのは、バーコードが付いた常温商品に限られます。
12. タダオキ(サラウンド株式会社)

サラウンド株式会社が2022年に提供を開始した、EC事業者向けの在庫仮置き・発送代行サービスです。公式サイトでは「固定費0円」を掲げ、小ロットのEC事業者を主な対象として案内しています。
青森県八戸市と千葉県流山市に物流センターを持ち、在庫の一時保管と発送を代行します。物流の仕組みについては特許(特許第7323223号)を取得しています。料金の詳細や対応するカート連携は公開情報だけでは確認しきれないため、検討時は公式サイトで最新の内容を確認してください。
13. エスプールロジスティクス(株式会社エスプールロジスティクス)

東証プライム市場に上場するエスプールグループに属する株式会社エスプールロジスティクスが運営する通販物流代行サービスです。受注処理から入出荷・在庫管理・梱包・返品対応、多言語対応のコールセンター運営までを一括で代行します。
秋葉原・品川・平和島・流山の4拠点を持ち、拠点選定やセンターレイアウト設計といった物流の上流から支援する点を掲げています。出荷誤発送率0.01%を公表し、土日を含む365日の出荷に対応します。
フルフィルメントの料金は商材や物量に応じた個別見積もりで公開していません。導入までの期間は最短2週間〜1か月を案内しており、越境EC支援は月額75,000円〜で提供しています。
14. 安田倉庫(安田倉庫株式会社)

東証プライム市場に上場する創業100年超の総合物流会社・安田倉庫株式会社が、既存の倉庫・物流インフラをEC事業者向けに応用して提供する物流代行です。入庫・検品から保管・在庫管理、受注処理、ピッキング・梱包、出荷、返品対応までを扱います。
医薬品製造業や化粧品製造業、高度管理医療機器等販売業・貸与業など9種の業許可を保有し、規制商材を含む物流に対応できる基盤があります。健康食品・食品向けには、賞味期限が近い商品から優先して出荷する在庫管理の仕組みを強みに掲げています。
料金は初期費用・月額費用とも個別見積もりで、公開していません。EC物流代行という独立した商品というより、総合物流会社の倉庫・設備をEC向けに組み合わせて提供する位置づけのため、対応範囲は個別に確認するのが確実です。
通販物流代行を利用するメリットと注意点・失敗回避
通販物流代行は出荷体制を効率化できる一方で、委託ならではの注意点もあります。導入後に後悔しないよう、得られる効果と、事前に押さえておきたい点の両面を確認しておきましょう。
通販物流を外部に委託するメリット
最大のメリットは、出荷作業から解放され、商品企画や販促、顧客対応といった売上に直結する業務に時間を使えるようになることです。倉庫や人員を自社で抱える必要がなくなり、保管スペースの確保や採用・教育の負担も軽くなります。
物流を専門に手がける会社に任せることで、出荷のスピードや正確さが安定しやすくなる点も利点です。繁忙期と閑散期で出荷量が大きく変動する場合も、作業量に応じて体制を調整しやすく、自社で人手を増減させる負担を抑えられます。事業の成長に合わせて出荷量が増えても、倉庫や人員の制約に縛られずに対応しやすくなります。
委託前に押さえておきたい注意点とデメリット
一方で、物流を外部に任せると、梱包や同梱物の工夫といった細かな対応が自社の思いどおりに反映しにくくなる場合があります。独自のラッピングや手書きのメッセージなど、ブランド体験として大切にしている要素があれば、どこまで対応できるかを契約前に確認しておくことが重要です。
また、物流のノウハウが社内に蓄積されにくくなる点や、出荷量が少ないうちは固定費の分だけ割高になる可能性にも注意が必要です。委託先とは在庫数や出荷状況を共有するため、認識のズレが出荷ミスにつながらないよう、連絡体制や報告の仕組みも確かめておきます。顧客情報や在庫データを預けることになるため、情報の取り扱い体制やセキュリティ認証の有無も、委託先を選ぶ段階で確認しておきたい点です。
また、物流だけでなく、受注対応やサイトの更新・運用までを含めてEC運営そのものを外部に任せる選択肢もあります。どこまでを任せるかによって依頼先のタイプや費用の考え方は変わるため、物流以外の業務もあわせて委託を検討している場合は、以下の記事で全体像を比較できます。
通販物流代行の導入から稼働までの流れ
通販物流代行は、問い合わせから実際の出荷開始まで、一般的に次のような流れで進みます。倉庫やシステムの準備、在庫の移管が必要なため、稼働までには一定の期間を見込んでおくと安心です。
- 問い合わせ・ヒアリング:商材・出荷量・現在の運用・使っているECカートやシステムを伝え、対応可否を確認します。
- 見積もり・倉庫見学:自社の条件に基づく見積もりを受け取り、必要に応じて倉庫を見学して作業体制や品質を確かめます。
- 契約・システム連携の設定:契約後、ECカートや受注管理システムとのデータ連携や、出荷ルールのすり合わせを行います。
- 在庫の移管・テスト出荷:商品を委託先の倉庫へ移し、試験的に出荷して運用を確認します。
- 本稼働:問題がなければ本格的に出荷を開始し、以降は在庫や出荷状況を共有しながら運用します。
稼働までの期間は商材やシステム連携の内容によって変わります。切り替え時に出荷を止めないよう、現在の運用と並行して準備を進められるか、スケジュールにゆとりを持てるかを事前に相談しておくと安心です。
まとめ
通販物流代行は、受注後の在庫保管から出荷・返品までの物流業務を外部に任せ、商品企画や販促といった売上に直結する業務に集中するための選択肢です。委託できる業務範囲や料金体系、対応できる商材・規模はサービスごとに異なるため、自社の商材・出荷量・販路に照らして複数社を比較し、見積もりを同じ条件で比べることが、自社に合う委託先を見つける近道になります。
まずは気になる会社の公式情報や資料で、対応範囲と費用を具体的に確認するところから始めてみてください。
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通販物流代行に関するよくある質問(FAQ)
Q. 通販物流代行とは何ですか?
A. 通販物流代行とは、EC・通販事業者に代わって、商品の入庫・保管から、ピッキング・梱包、出荷、返品までの物流業務を専門会社が引き受けるサービスです。自社で倉庫や人員を抱えずに出荷体制を整えられ、委託する範囲は出荷作業だけに絞ることも、受注管理を含めて丸ごと任せることも選べます。
3PL・フルフィルメント・発送代行と呼ばれることもありますが、呼び方で実際の対応範囲は決まるわけではありません。工程ごとにどこまで任せられるかを、サービスごとに確認することが大切です。
Q. 通販物流代行は小ロットや少量出荷でも依頼できますか?
A. 通販物流代行は、最低利用料や最低ロットの条件がゆるやかな会社を選べば、1日数件や商品1個・出荷1件からでも依頼できます。初期費用・月額固定費を0円とし、作業した分だけの従量課金で使えるサービスもあり、出荷量が少ないうちはこうした料金体系が向いています。一方で月額の最低利用料や最低出荷件数を設ける会社もあるため、自社の出荷量を伝えたうえで条件を確認しておくと安心です。
Q. 通販物流代行はバーコード(JANコード)のない商品でも対応できますか?
A. 通販物流代行は、バーコードやJANコードのない商品でも、会社側で独自の管理コードを発行して在庫・出荷を管理できる場合が多く、対応可能です。ただし、既存のバーコードをそのまま使えるか、商品ごとにラベルを貼る作業が追加費用になるかは会社によって異なります。なかにはバーコードが付いた商品だけを対象とするサービスもあるため、事前に確認が必要です。
Q. 通販物流代行は化粧品や食品、冷蔵・冷凍が必要な商材にも対応できますか?
A. 通販物流代行が化粧品・食品・冷蔵冷凍商材に対応できるかは、会社ごとに取得している許可や保管設備によって異なります。化粧品は化粧品製造業許可、常温で保てない食品は冷蔵・冷凍・定温といった温度帯管理に対応した倉庫が前提になります。一方で、生鮮食品や要温度管理商品、医薬品などを取り扱い対象外とする会社もあるため、自社の商材を扱えるかをまず確認してください。
Q. 通販物流代行は繁忙期と閑散期で出荷量が大きく変動しても対応できますか?
A. 通販物流代行は、作業量に応じて体制を調整できるため、繁忙期と閑散期の出荷波動にも対応しやすいのが外部委託の利点です。セールやテレビ放映などで出荷が一時的に跳ね上がる商材では、繁忙期の波を吸収できる処理能力と拠点があるかを確認しておくとよいでしょう。費用も作業した分に応じた変動費が中心になるため、出荷の少ない時期に過大な固定費を抱えにくくなります。
Q. 通販物流代行では返品や交換、再入庫にも対応してもらえますか?
A. 通販物流代行の多くは、返送された商品の受け取り・検品・再入庫や、交換品の再出荷まで対応します。ただし、再入庫時の検品をどこまで行うかや、返品対応が基本料金に含まれるか追加作業費になるかは会社によって異なります。返品が発生しやすい商材を扱う場合は、返品処理の範囲と費用を契約前に確認しておくと、運用開始後の想定外のコストを避けられます。
Q. 通販物流代行の費用は最低いくらからで、初期費用はかかりますか?
A. 通販物流代行の費用は、初期費用・月額固定費を0円とし作業分だけの従量課金で使える会社から、初期費用や月額の最低利用料を設ける会社まで幅があります。費用は倉庫の保管料やシステム利用料などの固定費と、入出庫・ピッキング・梱包・配送などの変動費の組み合わせで決まります。作業単価だけで判断せず、自社の出荷量をもとに固定費・変動費・追加作業費を合わせた月額の総額で複数社を比べることが大切です。
Q. 通販物流代行は利用中のECカートやモール、受注管理システムと連携できますか?
A. 通販物流代行は、主要なECカートやモール、受注管理システムと在庫・出荷データを連携できる会社が多く、注文データの自動取り込みで出荷ミスや在庫のズレを減らせます。ただし、対応しているカート・モールやシステムは会社ごとに異なるため、自社が使っている販路やシステムが連携先に含まれるかを確認してください。連携できない場合は手作業でのデータ受け渡しになり、運用の負担が増えます。
Q. 通販物流代行は問い合わせから業務開始まで、どのくらいの期間がかかりますか?
A. 通販物流代行が稼働するまでの期間は、早いサービスで最短1〜2週間、一般的には商材やシステム連携の内容に応じて1か月程度を見込むのが目安です。問い合わせ・ヒアリング、見積もり、契約、システム連携の設定、在庫の移管・テスト出荷を経て本稼働に至ります。切り替え時に出荷を止めないよう、現在の運用と並行して準備を進められるか、スケジュールにゆとりを持って相談しておくと安心です。
Q. 通販物流代行では契約前に倉庫を見学できますか?
A. 通販物流代行では、契約前に倉庫を見学し、作業体制や品質管理の様子を確認できる会社が多くあります。実際の保管環境や梱包の丁寧さ、整理整頓の状態は、大切な商品と顧客情報を長く任せる相手を見極める判断材料になります。見学の可否や対応方法は会社によって異なるため、見積もりの段階で相談してみるとスムーズです。
Q. 通販物流代行では段ボールや緩衝材などの梱包資材も用意してもらえますか?
A. 通販物流代行では、段ボールや緩衝材などの標準的な梱包資材を会社側で用意するのが一般的で、資材費は作業料に含まれる場合と別途かかる場合があります。一方、オリジナルの化粧箱や指定のラッピング資材を使いたい場合は、自社から支給したり別途手配が必要になったりすることがあります。梱包資材の扱いは費用にも関わるため、見積もり時に確認しておきましょう。
Q. 通販物流代行を使うのと自社で物流を行うのとでは、何が違いますか?
A. 大きな違いは、コストのかけ方と立ち上げの速さです。自社運用は倉庫の賃料・設備・人員といった初期投資と固定費が先に必要ですが、委託なら多くが出荷量に応じた変動費になり、初期投資を抑えて短期間で出荷体制を整えられます。出荷量が安定して多い場合は自社運用が有利なこともあるため、自社の規模と成長段階で見極めるとよいでしょう。
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マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト
松嶋真倫
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。















