自社のECや通販が伸びるほど、入庫・保管・在庫管理から出荷までの作業に追われ、本来注力したい商品企画や集客に手が回らなくなっていませんか。繁忙期になると出荷が間に合わず、保管スペースも足りなくなる。かといって倉庫や人員を自前で増やす判断は、簡単には踏み切れません。
こうした悩みを解決する選択肢が、商品の保管そのものから出荷までを倉庫ごと任せられる「物流代行」です。ただし委託できる業務範囲や料金の決まり方は会社ごとに差があり、自社の商材・物量・温度帯に合う委託先を見極めないと、かえって誤出荷や想定外のコストにつながります。
本記事では、倉庫での保管を含めて委託できる物流代行サービスを、委託できる業務範囲・料金体系・利用目的別のタイプ・選び方の観点から比較・整理します。自社に合う委託先を判断するための材料として活用してください。
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目次
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物流代行(倉庫型)とは|保管ごと任せる仕組み
ここでは、倉庫型の物流代行がどんな仕組みかを整理します。物流代行とは、商品の入庫から出荷までの物流業務を外部の専門事業者に委託する仕組みです。なかでも「倉庫型」は、自社で倉庫や保管スペースを持たずに、委託先の倉庫へ在庫を預けて保管・在庫管理ごと任せられる点が特徴となります。
委託先の倉庫に商品を納品すると、以降は保管・在庫管理・受注連動の出荷までを委託先が担います。自社は在庫データを確認しながら、商品の仕入れや販売促進に集中できます。EC・通販の出荷量が増えてきた事業者が、自社倉庫の増床や人員採用の代わりに選ぶケースが増えています。
発送代行・フルフィルメント・3PLとの違い
倉庫型物流代行と近い言葉に「発送代行」「フルフィルメント」「3PL(サードパーティ・ロジスティクス)」があります。重なる部分は多いものの、委託できる範囲が異なるため、自社に必要なのはどれかを押さえておくと委託先選びがぶれません。

- 発送代行:出荷・梱包・配送を中心に担う委託。商品の保管を含む場合もあれば、在庫を預けずに出荷作業だけを代行する形もあります
- 倉庫型物流代行・フルフィルメント:入庫・保管・在庫管理から出荷・返品対応までを一貫して担う委託。保管(倉庫機能)を含むのが前提です
- 3PL:荷主に代わって物流業務全体を設計・運営する包括的な委託。倉庫運用に加え、物流網の構築提案や改善までを含む考え方です
保管スペースの確保と在庫管理まで任せたい場合は、保管を含む倉庫型(フルフィルメント/3PL)が対象になります。出荷作業だけを切り出したい場合は、在庫を預けないタイプの発送代行も選択肢に入ります。
在庫の保管までは必要なく、梱包・発送だけを外に出したい場合は、保管を前提としない発送代行に絞って比べたほうが条件に合う委託先を見つけやすくなります。発送代行の費用相場や出荷規模・商材別の選び方は、以下の記事で整理しています。
倉庫型物流代行でできること(入庫〜保管〜在庫管理〜出荷)
ここからは、倉庫型物流代行に委託できる業務を工程別に見ていきます。どこまで任せられるかを把握すると、自社に残す作業と委託する作業の線引きがしやすくなります。

- 入庫・検品:納品された商品の受け入れ、数量・品質のチェック、棚入れ
- 保管・在庫管理:倉庫での在庫保管と、倉庫管理システム(WMS)による在庫データの管理
- ピッキング・梱包・流通加工:注文に応じた商品の取り出し、梱包、ギフト包装やセット組みなどの加工
- 出荷・配送手配:配送会社への引き渡し、送り状の発行、出荷連絡
- 返品・交換対応:返送された商品の受け入れ、検品、再入庫や交換の処理
会社によっては、受注データの取り込みや問い合わせ対応といった受注まわりの業務まで引き受けるところもあります。自社ECのカートやモールと倉庫管理システムを連携させれば、注文から出荷までの流れを自動化でき、出荷指示の手間を減らせます。
利用目的別の4タイプ(自社に合うタイプを見極める)
倉庫型物流代行は、どんな事業者に向くかによって大きく4つのタイプに分けられます。自社が何を重視するかを起点に、まずどのタイプが合うのかを見極めると、このあとの比較表やサービス個別紹介を効率よく読み進められます。
| タイプ | 小ロット・スモールスタート重視 | 幅広い商材・特殊温度帯に対応 | 受注〜カスタマーサポートまで一括(運営代行寄り) | 大規模・全国・越境運用重視 |
|---|---|---|---|---|
| 向いている事業者 | 初期費用・固定費を抑え、商品1個・1SKU(商品の品目数を数える単位)からの小ロットで始めたい | 冷凍冷蔵や許認可が必要なデリケートな商材・多品種を扱う | 出荷だけでなく受注処理・問い合わせ対応まで任せたい | 出荷量が多い、全国・海外へ素早く届けたい |
| 該当する主なサービス | オープンロジ、醍醐倉庫、MOTOMURA、ロジグロ、タダオキ | 安田倉庫、富士ロジテック、ウルロジ、清長 | スクロール360、エスプールロジスティクス、はぴロジ | イー・ロジット、関通、STOCKCREW |
複数のタイプにまたがる要望を持つ場合もあります。その場合は、最も優先したい条件のタイプを軸にしながら、下の比較表で他の条件への対応状況も合わせて確認するとよいでしょう。
自社に近いタイプの見当がついたら、商材や物量、重視したい点から適したサービスの候補を診断で確認できます。以下の診断を使うと、自社に合うタイプのサービスを手早く絞り込めます。
【比較表】倉庫型物流代行のタイプ別おすすめ比較
ここでは、倉庫での保管を含めて委託できる物流代行サービスを横断的に比較します。委託できる業務範囲・料金体系・最低ロット・対応商材や温度帯・拠点や規模・越境EC対応を一覧で確認し、自社の条件に合う候補を絞り込んでください。各サービスの詳細は、表の下のサービス個別紹介で解説します。
| サービス名 | オープンロジ | 醍醐倉庫 | MOTOMURA(ホエール) | ロジグロ | タダオキ(TADAOKI) | 安田倉庫 EC物流代行 | 富士ロジテック(EC物流・発送代行) | ウルロジ(ULLOGI) | 清長(ロジプレミアム/ロジモプロ) | スクロール360 | エスプールロジスティクス | はぴロジ | イー・ロジット | 関通 | STOCKCREW |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 主なタイプ | 小ロット・スモールスタート | 小ロット・スモールスタート | 小ロット・スモールスタート | 小ロット・スモールスタート | 小ロット・スモールスタート | 幅広い商材・温度帯対応 | 幅広い商材・温度帯対応 | 幅広い商材・温度帯対応 | 幅広い商材・温度帯対応 | 受注〜CSまで一括 | 受注〜CSまで一括 | 受注〜CSまで一括 | 大規模・全国・越境 | 大規模・全国・越境 | 大規模・全国・越境 |
| 対応業務範囲 | 入荷・保管・ピッキング・梱包・出荷・返品まで一括(フルフィルメント) | 入庫・検品・保管・在庫管理・流通加工・出荷・返品をワンストップ | 入荷・保管・ピッキング・梱包・出荷・流通加工・FBA納品代行 | 入庫・保管・在庫管理・流通加工・出庫・配送・返品を一括受託 | 在庫の一時保管+発送代行(小ロット中心) | 入庫・保管・在庫管理・受注処理・梱包・出荷・返品・CS(既存の物流基盤を応用) | 入出荷・保管・流通加工・受注管理(OMS)・在庫管理(WMS)・配送・返品 | 入庫検品・在庫管理・受注処理・ピッキング・梱包・配送・返品・CS(3PL一括) | 入庫・保管・ピッキング・梱包・出荷・ギフト加工(小〜大規模の2ライン) | 物流(発送)代行+受注代行・コールセンター・EC運営代行/BPO(70種類以上) | 受注処理・入出荷・在庫管理・梱包・返品・多言語CSを一括(フルフィルメント)+3PL拠点設計 | 全国の提携倉庫を商材に合わせ選定・紹介(マッチング型)。受注・在庫・出荷データを一元管理 | 入庫・保管・受注処理・梱包・出荷・返品・CS+物流コンサル | EC物流(入荷〜出荷)+受注管理代行をワンストップ | 入庫・保管・ピッキング・梱包・出荷(3PL)+FBA・BtoB納品 |
| 料金体系 | 初期・月額固定費0円/従量課金(入荷18円〜・保管0.2円〜/点日・配送395円〜、いずれも税別) | 要お問い合わせ(保管量・出荷量に応じた従量課金。公式に単価非公開) | 初期費用 要お問い合わせ/ホエール5坪 月35,000円〜(税抜)、小規模小ロット発送代行5坪55,000円〜(入出荷・配送は別途) | 初期費用 要お問い合わせ(料金表は会員登録後)/従量課金(出荷作業・資材費込み60サイズ1個405円〜) | 要お問い合わせ(固定費0円を公式に掲げるが、具体的な料金は公開されていない) | 要お問い合わせ(公式非公開) | 初期・月額固定費 要お問い合わせ/入庫15円〜・保管3,000円〜/月パレット・配送320円〜(税別) | 小規模プラン初期・固定費0円/配送300円〜(資材込)・ピッキング20円〜(中〜大規模は要お問い合わせ) | ロジモプロ 初期・固定費0円・従量課金(入庫19.8円/個〜、税込)/ロジプレミアムは要お問い合わせ | 物流ライトプラン初期費用30,000円〜/出荷ポストイン399円〜(税別。BPOは別途) | 初期・月額 要お問い合わせ(越境EC支援は月75,000円〜) | システム利用料 月15,000円〜(受注500件まで)+従量課金/物流委託費は別途見積もり | 要お問い合わせ(公式非公開) | 委託型は個別見積(固定費+変動費)/GAOWは固定費0円・従量課金(保管1,000cm³月7円・配送300円〜) | 初期・月額固定費0円/従量課金(保管1,000cm³月20円〜・入庫10円/点・国内発送260円〜) |
| 最低ロット | 明記なし(繁忙期の短期スポット利用も可) | 段ボール1箱から | 月10件程度から | 1SKU・1個から(月100個未満も可) | 小ロットから(公式に明記なし) | 要お問い合わせ | 明記なし(スタートアップ向け特別プランあり) | 月1件から相談可 | 商品1個・出荷1件から(ロジモプロ) | 要お問い合わせ(スポット依頼も可) | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ(提携倉庫により異なる) | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 最低出荷件数の定めなし |
| 対応商材・温度帯 | 常温・冷蔵・冷凍に対応。アパレル・化粧品・食品・大型商材等(医薬品・危険物は不可) | 常温の一般商材(アパレル・化粧品・雑貨・健康食品等)。生鮮・要温度管理品・危険物・医薬品は不可(冷蔵・冷凍は非対応) | サプリ・化粧品・アパレル・雑貨・食品等(生鮮・医薬品・危険物は不可)。冷蔵・冷凍の対応可否は公式に記載なし | アパレル・化粧品・健康食品・雑貨等。常温のみ(冷蔵・冷凍は非対応)。重量物・臭気品も不可 | 常温の一般商材が中心(取扱範囲・温度帯の詳細は公式に要確認) | 化粧品・医薬部外品・医薬品・健康食品等(医薬品製造業など9種の業許可)。冷蔵・冷凍の可否は公式に記載なし | 常温・定温・冷蔵・冷凍の4温度帯。サプリ・化粧品・冷凍食品・酒・アパレル・家電等(医薬品卸売販売業あり) | 食品(冷凍・冷蔵)・サプリ・化粧品・アパレル・雑貨。化粧品製造業許可(包装・表示・保管)あり | 化粧品・医療機器・アパレル・食品等。化粧品製造業・医薬部外品製造業・高度管理医療機器等販売業許可(ロジプレミアム側) | 健康食品・サプリ・化粧品・アパレル・雑貨・食品等、各種許認可に対応 | アパレル・生活雑貨・健康食品・加工食品・化粧品・酒飲料・精密機械・医療機器。温度帯は要お問い合わせ | 食品・冷凍冷蔵・アパレル・大型商品等、商材に合う提携倉庫を選定(冷凍・冷蔵も提携倉庫で対応) | サプリ・化粧品・PC周辺機器・グッズ・雑貨・食品・カー用品等(倉庫業登録)。温度帯は公式に記載なし | 常温に加え冷凍・冷蔵食品の専用サービスあり。賞味期限・ロット管理に対応 | 常温のみ(冷蔵・冷凍は非対応)。医薬部外品・化粧品・サプリは可 |
| 拠点・規模 | 全国70拠点(提携倉庫ネットワーク)/導入13,000社以上 | 東京・関東中心に8拠点/1958年創業 | 埼玉県内4拠点(延べ約2,000坪) | 神戸市内3拠点(延床計約1,400坪・常温) | 八戸・流山に物流センター/香港・米国に現地法人 | 東証プライム上場・創業100年超/首都圏中心に多数拠点 | 全国50拠点/倉庫面積約48.6万㎡/月間出荷50万件以上 | 東京5+埼玉1の6拠点(延床約49,474㎡)/東証スタンダード上場 | 千葉・茨城に8センター(合計約1万坪) | 全国4地区に物流センター/スクロールグループ | 秋葉原・品川・平和島・流山の4拠点/東証プライムのエスプールグループ | 全国約200拠点の提携倉庫/導入2,000社超・累計出荷1.5億件超 | 関東4・関西1の5拠点(総延床34,894坪)/東証スタンダード上場 | 関西・関東中心に20拠点超(約90,000坪)/東証グロース上場・年間1,000万個規模 | 千葉・埼玉の自社倉庫2拠点(延床約22,273㎡・AMR導入)/導入2,210社 |
| 越境EC対応 | ●海外配送に対応 | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | ●国内と同一倉庫で対応(100か国以上) | 要お問い合わせ | ●中国向けEC物流の実績 | ●東南アジア・米国等に対応 | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | ●越境EC支援(月75,000円〜) | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | ●海外物流にも対応 | ●200か国以上に対応 |
| 詳細情報 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
2026年10月時点の各社公式サイト等の公開情報をもとに作成。料金は税の扱い(税別・税込等)が各社で異なり、資材費・配送料・オプション費が別途加わるため、総額の比較は見積もりで確認してください。「要お問い合わせ」は公式に料金・条件が公開されていない項目です。
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サービス個別紹介
ここからは、先ほどの4タイプごとに、倉庫での保管を含めて委託できる物流代行サービスを紹介します。各タイプの冒頭で向いている事業者像を示すので、自社に近いタイプから読み進めてください。
小ロット・スモールスタート重視のサービス
初期費用や固定費を抑え、小ロットから倉庫ごと委託したい事業者に向くサービスです。従量課金が中心で、出荷が少ない立ち上げ期でもコストを抑えやすいのが特徴となります。
1. オープンロジ(株式会社オープンロジ)

オープンロジは、株式会社オープンロジが運営するEC事業者向けの物流アウトソーシング(フルフィルメント)サービスです。入荷・保管・ピッキング・梱包・出荷から返品対応までを一括で委託でき、公式サイトでは13,000社以上の導入実績を掲げています。
初期費用・月額固定費は無料で、入荷料・保管料・配送料のみの従量課金制(いずれも税別)です。保管料は1点1日あたり0.2円から、配送料は1個口395円からと公式に料金を公開しており、出荷が少ない立ち上げ期や、繁忙期だけの短期スポット利用にも対応します。
Shopify・STORES・BASE・楽天市場・Yahoo!ショッピングなど主要なECカート・モールとシステム連携済みで、受注データの取り込みから出荷までを自動化できます。公式サイトでは誤出荷率0.002%以下を実現したと記載しています。
出典・参考資料(1件)
- 出典:オープンロジ公式サイト(service.openlogi.com)
2. 醍醐倉庫(醍醐倉庫株式会社)

1958年創業の醍醐倉庫株式会社が、倉庫業・流通加工のノウハウを活かして提供するEC・通販向けの発送代行・物流アウトソーシングです。入庫・検品から保管・出荷・返品処理までをワンストップで請け負います。
倉庫利用は段ボール1箱から可能で、保管量・出荷量に応じた従量課金を基本とします。料金の単価は公式サイトに公開されておらず、事業内容や商品特性、出荷量をヒアリングしたうえでの個別見積もりとなります。
ギフト包装や名入れ、セット組、検針といった流通加工に対応する一方、生鮮食品や要温度管理商品、危険物、医薬品は取り扱い対象外と公式に明記しています。常温の一般商材を小ロットから委託したい事業者に向く選択肢です。
出典・参考資料(1件)
- 出典:醍醐倉庫公式サイト(daigo-wh.co.jp)
3. MOTOMURA(株式会社MOTOMURA)

株式会社MOTOMURAは、製本・印刷事業を出自とし物流加工も手がける首都圏の発送代行業者です。2026年7月には、小ロット向けの物流代行プラン「ホエール」の提供を開始しました。
小ロット向けプラン「ホエール」は、5坪・月額35,000円(税抜)からの導入が可能です(初月利用料無料のキャンペーンあり。発送費などは別途)。このほか、月10件程度の出荷から相談できる「小規模小ロット発送代行」も用意し、こちらは5坪分の保管料・システム料が月55,000円からと案内しています。
配送は佐川急便やヤマト運輸と提携し、年中無休の365日出荷、14時までの注文の当日発送に対応します。シール貼りや封入封緘、セット組みといった手作業・流通加工も個別に請け負います。
出典・参考資料(1件)
- 出典:株式会社MOTOMURA公式サイト(motomuralog.com)
4. ロジグロ(株式会社エスグロー)

国内発送と越境ECを同じ倉庫でまとめて扱えるのが、株式会社エスグローが運営するEC通販特化の物流代行「ロジグロ」です。入庫・保管から出庫・配送・返品対応までを一括で受託します。
最低ロットは1SKU・1個からで、出荷件数の上限を設けず、月100個未満の出荷にも対応すると案内しています。料金は基本料金・作業料金・システム利用料・従量課金で構成され、詳細な料金表は無料会員登録後に確認する仕組みです。公式サイトでは、出荷作業・資材費込みで60サイズ1個405円からという目安を示しています(税区分の明記はなし)。
神戸市内に3拠点の倉庫を構え、いずれも常温保管のため、冷蔵・冷凍や温度管理が必要な商材は扱えないとしています。倉庫管理システム「W3 mimosa」でリアルタイムに在庫を確認でき、API・CSVやShopifyとの連携にも対応します。
出典・参考資料(1件)
- 出典:ロジグロ公式サイト(ec-logistics.s-grow.co.jp)
5. タダオキ(サラウンド株式会社)

「固定費0円」を掲げ、在庫の一時保管と小ロットからの発送代行を手がけるのが、サラウンド株式会社のサービス「タダオキ」です。EC事業者向けのフルフィルメントサービスとして、2022年5月に提供を開始しました。
独自の物流の仕組みについては特許(特許第7323223号、2023年7月登録)を取得しています。運営元のサラウンド株式会社は八戸・流山に物流センターを持ち、香港・米国にも現地法人を展開しています。
初期費用・基本料金・出荷単価といった具体的な料金は、利用前に公式サイトや問い合わせで確認が必要です。固定費を抑えて小ロットから発送を委託したい事業者が、料金条件や対応商材を確かめたうえで検討する候補となります。
出典・参考資料(1件)
- 出典:タダオキ公式サイト(tadaoki.jp)
幅広い商材・特殊温度帯に対応するサービス
冷凍冷蔵の温度帯管理や、化粧品・医薬部外品などの許認可が必要な商材を扱えるサービスです。取り扱える商材の幅が委託先選びを左右する事業者に向きます。
6. 安田倉庫 EC物流代行(安田倉庫株式会社)

東証プライム上場の安田倉庫株式会社が、創業100年超で培った倉庫・物流インフラをEC事業者向けに応用して提供する物流代行です。独立した専用商品ではなく、既存の国内物流基盤を通販・EC向けにアレンジして案内している点が前提になります。
医薬品製造業・化粧品製造業・医薬部外品製造業・高度管理医療機器等販売業・貸与業など9種の業許可を公式に掲げており、化粧品・医薬部外品・健康食品など許認可が関わる商材の物流に対応できる基盤を持ちます。賞味期限が近い商品から優先的に出荷する仕組みやロット単位の在庫管理など、食品ECの期限管理に向けた機能も訴求しています。
一方で、冷蔵・冷凍の温度帯対応の可否や料金体系は公式サイトに明記がありません。自社の商材・物量に合うかは、個別の問い合わせで確認する必要があります。
出典・参考資料(1件)
- 出典:安田倉庫公式サイト(yasuda-soko.co.jp)
7. 富士ロジテック(株式会社富士ロジテックホールディングス)

常温・定温・冷蔵・冷凍の4つの温度帯管理に対応し、サプリ・健康食品、化粧品、冷凍食品、ワイン・お酒、アパレル、家具・家電まで幅広い商材を扱えるEC物流・発送代行サービスです。運営は、倉庫業・貨物運送業を核とする株式会社富士ロジテックホールディングス(創業100年超)です。
料金は入庫料1個15円〜、保管料1パレット月3,000円〜、配送料320円〜(いずれも税別)と単価を公開しており、初期費用や月額基本料は個別見積もりになります。Shopify・futureshop・各ECモールなど、多数のカート・受注管理システムとの連携先を公式に一覧化しています。
医薬品卸売販売業の登録もあり、温度帯管理や許認可が関わる商材を扱う事業者が委託先を絞り込む際の候補になります。
出典・参考資料(1件)
- 出典:富士ロジテック公式サイト(fujilogi.net)
8. ウルロジ(ULLOGI)(ディーエムソリューションズ株式会社)

化粧品製造業許可(包装・表示・保管区分)を取得しており、化粧品の包装・表示を伴う流通加工まで委託できる、ディーエムソリューションズ株式会社(東証スタンダード)の物流代行(3PL)サービスです。食品(冷凍・冷蔵)、サプリ・健康食品、エンタメグッズ、アパレル、日用品・雑貨まで対応商材を公開しています。
料金は小規模プランなら初期費用・月額固定費が0円で、配送費は梱包資材費込みの全国一律300円〜、ピッキングは1ピック20円〜です。小規模・中規模(月1,000件以上)・大規模(月5,000件以上)の3プランがあり、月1件からの小ロットにも相談で応じるとしています。
6拠点・延床面積合計約49,474㎡の自社倉庫網を持ち、誤出荷率37ppm(100万件あたり37件、2025年度実績)、契約継続率98.2%を公式に開示しています。約20種類以上のカート・モールとも連携できます。
出典・参考資料(1件)
- 出典:ウルロジ公式サイト(ul-logi.jp)
9. 清長 ロジプレミアム/ロジモプロ(株式会社清長)

株式会社清長は、小ロット・スポット向けのクラウド型「ロジモプロ」と、大規模・カスタマイズ型の「ロジプレミアム」という規模の異なる2つのラインを使い分けられる物流会社です。EC・通販向けの発送代行を長年手がけています。
化粧品・医療機器などの許認可が関わる商材に対応するのはロジプレミアム側で、化粧品製造業許可・医薬部外品製造業許可・高度管理医療機器等販売業許可を公式に掲げています。千葉・茨城に合計約1万坪の物流センターを構え、荷主ごとに専用の物流フローを構築します。
小ロット向けのロジモプロは、2017年3月開始の完全従量課金制(初期費用・月額固定費0円)で、入庫料は1個19.8円(税込)。商品1個・出荷1件から、最短1週間で委託を始められるとしています。
出典・参考資料(1件)
- 出典:清長公式サイト(seicho-inc.jp)
受注〜カスタマーサポートまで一括(運営代行寄り)のサービス
出荷作業だけでなく、受注処理や問い合わせ対応、流通加工まで幅広く任せたい事業者に向くサービスです。物流まわりの業務をまとめて切り出したい場合に適しています。
受注・CSに加えて、広告運用や商品登録などEC運営全体まで外部に任せることを視野に入れているなら、物流に限らないEC運用代行の任せ方(一括・特定業務・システム型)から比べると、自社に合う委託の形を見極めやすくなります。
10. スクロール360(株式会社スクロール360)

通販事業を60年以上手がけるスクロールグループの株式会社スクロール360が、EC・通販事業者向けに物流(発送)代行・受注代行・EC運営代行(BPO)を一体で提供するサービスです。入庫から出荷までの物流に加え、受注処理やコールセンター、商品登録・在庫管理といったバックオフィス業務まで、70種類以上の業務範囲から必要な工程を切り出して委託できます。
出荷作業だけでなく、受注代行・コールセンター業務を内製で抱えている点が特徴です。受注処理から問い合わせ対応までを物流と同じ事業者に集約できるため、注文まわりの運用もまとめて任せたい事業者に向きます。
料金は、物流のライトプランで初期費用30,000円〜、出荷料金ポストイン399円〜(いずれも税別)、商品登録代行(BPO)は40時間対応で月9万5千円〜(税込)など、単価が公式に公開されています。健康食品・化粧品など許認可が必要な商材にも対応します。
出典・参考資料(1件)
- 出典:スクロール360公式サイト(scroll360.jp)
11. エスプールロジスティクス(株式会社エスプールロジスティクス)

東証プライム上場のエスプールグループに属する株式会社エスプールロジスティクスは、EC・通販事業者向けのフルフィルメントサービスを中核に、物流拠点を設計・運用する3PL、倉庫のIoT化支援、越境EC支援の4領域を展開しています。
フルフィルメントでは、受注処理から入出荷・在庫管理・梱包・返品対応、多言語対応コールセンターまでを一括で代行します。特殊な流通加工や土日の出荷にも対応し、出荷誤発送率0.01%を公表しています。拠点選定やセンターレイアウト設計といった上流のロジスティクス設計から支援する点を掲げています。
フルフィルメント・3PLの月額費用は公式に公開されておらず、商材や出荷量に応じた個別見積もりとなります。越境EC支援は月額75,000円〜が示されています。導入までの期間は、フルフィルメントで最短2週間〜1ヶ月が目安です。
出典・参考資料(1件)
- 出典:エスプールロジスティクス公式サイト(spool.co.jp)
12. はぴロジ(株式会社はぴロジ)

はぴロジは、自社で倉庫を直接運営するのではなく、全国約200拠点の提携物流事業者とEC事業者をマッチングし、受注・在庫・出荷指示のデータを一元管理するクラウドプラットフォームを軸にしたサービスです。実際の入庫・保管・出荷は、商材に合わせて選定された提携先の倉庫が担います。
中核となるクラウド型流通統合システム「logiec(ロジーク)」は、受注管理(OMS)機能と倉庫管理(WMS)機能を内蔵し、複数のECカート・モールから受注データを自動で取り込み、複数の倉庫へ出荷指示を送れます。110を超える外部システムとの連携実績があり、受注から複数拠点への出荷までを一元管理したい事業者に向きます。
料金は「物流委託費用+システム利用料」で構成され、公開されているのはシステム利用料のみです。システム利用料は基本料金15,000円/月(月間受注500件まで)に受注件数に応じた従量料金が加わる形で、物流委託費用は別途見積もりとなります。導入社数は2,000社超、累計出荷数は1.5億件超を公式に掲げています。
出典・参考資料(1件)
- 出典:はぴロジ公式サイト(hapilogi.co.jp)
大規模・全国・越境運用重視のサービス
出荷量が多く、複数拠点での全国配送や海外販売(越境EC)まで見据える事業者に向くサービスです。拠点規模や自動化設備、越境対応の有無が委託先選びのポイントになります。
海外販売を本格的に見据える場合は、国際配送の手段や関税・料金の考え方、代行業者の選び方など越境EC特有の論点を押さえておくと、委託先を絞り込みやすくなります。越境EC物流の仕組みは以下の記事で解説しています。
13. イー・ロジット(株式会社イー・ロジット)

東証スタンダード上場の株式会社イー・ロジットが、2000年の創業以来EC物流の運用代行を手がけるサービスです。関東4拠点・関西1拠点のフルフィルメントセンター(総延床34,894坪)を自社運営し、入庫・保管・受注処理・梱包・出荷・返品対応までを一貫して担います。
自社開発のWMS「EL5」で在庫・出荷をリアルタイムに管理し、「楽楽リピート」「アシスト店長」などの外部ECシステムとAPI自動連携する体制を持ちます。土日祝日・繁忙期を含む365日の出荷に対応し、物流代行に加えてEC事業戦略やロジスティクスの改善を支援するコンサルティングも同一社内で提供します。累計1,700社を超える企業との取引実績があります(同社プレスリリース)。
料金は公式サイトで公開されておらず、出荷量や商材に応じた個別見積もりのため、費用の把握には問い合わせが必要です。複数拠点での大規模運用や、戦略設計から物流まで一体で任せたい事業者に向きます。
出典・参考資料(1件)
- 出典:イー・ロジット公式サイト(ec-bpo.e-logit.com)
14. 関通(株式会社関通)

倉庫内の入出荷作業から受注処理までを引き受ける、株式会社関通のEC物流・受注管理代行サービスです。東証グロース上場の関通ホールディングスグループに属し、関西・関東を中心に20拠点超の物流拠点を構えています。
自社開発のWMS「クラウドトーマス」で在庫を一元管理し、年間1,000万個規模の出荷実績を持ちます。配送日数設定・容量判定・倉庫振り分けといった受注処理を代行するEC受注管理代行まで任せられ、物流と組み合わせた一括委託にも対応します。冷凍・冷蔵食品向けの専用サービスもあります。
2025年4月提供のEC物流プラットフォーム「GAOW」は、必要最低限の機能をまとめた固定費0円の従量課金型です。委託型の物流代行は、出荷量やサイズに応じた固定費と変動費による個別見積もりとなります。受注まわりまでまとめて切り出したい大規模事業者に向きます。
出典・参考資料(1件)
- 出典:関通公式サイト(kantsu.com)
15. STOCKCREW(株式会社STOCKCREW)

株式会社STOCKCREWは、自社倉庫で入庫・保管・ピッキング・梱包・出荷を代行するEC向け物流代行(3PL)サービスです。初期費用・月額固定費0円の従量課金で、最低出荷件数の定めがなく、個人事業主から大規模事業者まで受け入れる方針を掲げ、導入実績は2,210社(2026年3月現在)です。
国内のEC発送代行に加え、越境EC・Amazon FBA納品・BtoB納品まで同一の料金表で対応します。越境ECはヤマト国際宅急便をベースに200か国以上への発送に対応し、ゾーン別・サイズ別の配送料と海外発送手数料300円/件を公開しています。千葉県八千代市・埼玉県八潮市の自社倉庫には自律移動ロボット(AMR)を導入し、出荷作業を自動化しています。
倉庫は常温のため、冷蔵・冷凍品には対応していません(医薬部外品・化粧品・サプリメントは取り扱い可)。少量から始めつつ、越境ECや全国への出荷まで一つの契約でカバーしたい事業者に向きます。
出典・参考資料(1件)
- 出典:STOCKCREW公式サイト(stockcrew.co.jp)
料金体系と費用相場の目安(固定費・従量課金・坪単価・出荷単価)
ここでは、倉庫型物流代行の料金の決まり方と費用相場の目安を整理します。料金は大きく「初期費用」「固定費(保管料など)」「従量課金(作業料)」の組み合わせで決まり、どの要素を重く見るかで総額が変わります。

- 初期費用:システム設定や倉庫への商品移管にかかる費用。無料とする会社もあれば、個別見積もりの会社もあります
- 固定費(保管料):在庫を預けるスペースに応じた月額費用。坪単位や棚・パレット単位で課金されます
- 従量課金(作業料):入庫・ピッキング・梱包・出荷など、作業の発生量に応じた費用。出荷1件あたりや1商品あたりで課金されます
費用相場は商材や物量、作業内容によって幅があります。保管料は1坪あたり月数千円から、出荷作業料は1件あたり数百円からが一つの目安ですが、梱包資材費や配送料、オプションの流通加工費が別途加わる点に注意が必要です。公式に料金を公開していない会社も多く、その場合は個別見積もりになります。
総額を比べるときは、固定費と従量課金のどちらが自社の物量に効くかを見極めます。出荷が少ない立ち上げ期は固定費の低い従量課金型が、出荷が安定して多い段階では1件あたりの作業単価が効いてきます。
概算は、比較表で公開されている単価を自社の物量に当てはめると組み立てられます。たとえば常温の小物を月500件ほど出荷し、在庫を常時1,000点ほど預けるケースでは、保管料(公開例で在庫1点につき1日0.2円前後〜)に、出荷作業料(1件あたり数百円)、梱包資材費、配送料(1件あたり数百円〜)が積み上がります。
保管する点数が増えれば保管料が、出荷が増えれば作業料と配送料が効きます。自社の在庫点数と月間出荷件数を軸に、各社の個別紹介にある単価で見積もると、総額を比べやすくなります。
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失敗しない倉庫型物流代行の選び方
ここからは、委託先を選ぶときに確認したい観点を整理します。自社の条件に照らして一つずつ当てはめると、候補を絞り込みやすくなります。
自社の商材と物量に対応できるか
委託先が自社の商材を扱えるか、現在と将来の出荷量に対応できるかは、最初に確認したい基本条件です。小ロットから受ける会社もあれば、一定の物量以上を前提とする会社もあります。繁忙期と閑散期の差が大きい場合は、出荷量の変動に柔軟に対応できるかも見ておくとよいでしょう。
料金体系が自社の物量に合っているか
固定費と従量課金のバランスが自社の出荷量に合うかも、総額を左右する重要な観点です。出荷が少ない段階では固定費の軽い料金体系が、出荷が多い段階では1件あたりの作業単価が効いてきます。見積もりは、資材費・配送料・オプション費まで含めた総額で比べると、会社ごとの違いが見えてきます。
倉庫管理システム(WMS)やカート・モールと連携できるか
自社で使っているECカートやモール、受注管理システムと、委託先のWMSが連携できるかも確認しておきたい点です。連携できれば、注文データの取り込みから出荷指示までを自動化でき、手作業による入力ミスや出荷の遅れを減らせます。対応しているカート・モールの種類や連携方式(API・CSV)を事前に把握しておくと、導入がスムーズです。
実績・規模・拠点の立地は十分か
導入実績や倉庫の規模、拠点の立地が自社の配送戦略に合うかも、委託後の安定を左右します。全国へ素早く届けたい場合は、複数拠点を持つ会社や消費地に近い立地の倉庫が有利で、誤出荷率などの品質指標を公開している会社であれば、委託後の品質を判断する手がかりになります。
商材・温度帯で見る委託先の選び方(冷凍・冷蔵・常温、食品・化粧品 等)
取り扱う商材や必要な温度帯は、委託先を大きく左右します。常温品だけなら対応できる会社は多いものの、冷凍・冷蔵の温度帯管理が必要な食品や、化粧品・医薬部外品のように保管や流通加工に許認可が要る商材は、対応できる会社が限られます。
自社の商材が温度帯管理や許認可を必要とする場合は、その対応可否を最優先で確認することが重要です。どの会社が冷凍・冷蔵に対応するかは、上の比較表の「対応商材・温度帯」の列で見分けられます。
あわせて、賞味期限管理やロット管理、ギフト包装・名入れといった流通加工にどこまで対応できるかも、商材の特性に応じて見ておくとよいでしょう。常温の一般雑貨であれば選べる会社は広がるため、料金や連携のしやすさで絞り込めます。
倉庫ごと物流代行に委託するメリット
ここでは、保管を含めて物流代行に委託することで得られるメリットを整理します。
- コア業務に集中できる:保管・出荷作業から解放され、商品企画や集客といった売上に直結する業務にリソースを回せます
- コストを変動費化できる:倉庫の賃料や人件費といった固定費を、出荷量に応じた変動費に切り替えられます
- 出荷品質が安定する:専門の作業者と倉庫管理システムにより、誤出荷や遅延を減らし、顧客満足度を保ちやすくなります
- 保管スペースが不要になる:自社で倉庫や棚を持つ必要がなくなり、在庫の増減に合わせて柔軟にスペースを使えます
- 出荷波動に対応できる:繁忙期の出荷急増やセール時のスパイクにも、自社で人員を抱えずに対応しやすくなります
委託前に確認したい注意点(誤出荷・在庫差異・情報漏洩・ノウハウ)
メリットの一方で、委託には注意すべき点もあります。単に懸念を並べるのではなく、委託先に何を確認すればトラブルを防げるかという観点で見ておきます。
- 誤出荷・在庫差異への備え:誤出荷率や棚卸しの精度、在庫差異が出たときの対応フローを確かめておきましょう。品質指標を公開している会社であれば判断の手がかりになります
- 情報漏洩リスクへの配慮:顧客情報を預けるため、プライバシーマークやISO認証の取得状況、情報管理体制の確認が欠かせません
- 社内にノウハウが蓄積されにくい:物流を外部に任せる分、自社に作業ノウハウが残りにくくなります。在庫データや出荷実績を自社でも把握できる体制かを確かめておきましょう
- 想定外の費用が発生しないか:基本料金のほかに、資材費・保管料・オプションの流通加工費がどう積み上がるかを、契約前に総額で確かめておきましょう
これらは、委託先を決める前のヒアリングや見積もりの段階で確認すれば、多くは事前に防げます。契約後の認識のずれを避けるためにも、対応範囲と費用の内訳を書面で確認しておくと安心です。
まとめ
倉庫型の物流代行は、商品の保管から出荷までを倉庫ごと任せられる仕組みです。委託できる業務範囲や料金体系は会社ごとに差があり、自社の商材・物量・温度帯に合う委託先を選ぶことが、委託後のトラブルを防ぐ鍵になります。
委託先を選ぶときは、まず自社がどのタイプ(小ロット重視・商材や温度帯への対応・受注まで含めた一括委託・大規模や越境運用)に当てはまるかを見極め、そのうえで料金体系・システム連携・実績を総額と対応範囲で比べると、自社に合う候補が見えてきます。本記事の比較表と診断を使い、候補を絞り込んでください。
気になるサービスが見つかったら、資料を取り寄せて料金や対応範囲を詳しく確認するのが次の一歩です。以下から複数サービスの資料をまとめて請求できます。
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よくある質問(FAQ)
Q. 倉庫型物流代行は最低どのくらいの物量(ロット)から委託できますか?
倉庫型物流代行は、商品1個・1SKU・段ボール1箱といった小ロットから委託できる会社が多く、月数十件程度の出荷でも相談に応じるサービスもあります。一方で、一定の物量以上を前提とする大規模向けの会社もあるため、立ち上げ期の少量出荷を考えている場合は、最低出荷件数の定めがあるかを見積もり前に確認しておくと安心です。
Q. 繁忙期やセール時だけのスポット利用はできますか?
倉庫型物流代行は、繁忙期やセール時の出荷急増に合わせた短期・スポット利用に対応する会社があります。固定費を抱えずに出荷量の増減へ対応したい場合は、初期費用・月額固定費を抑えた従量課金型が向きます。繁忙期と閑散期の差が大きい事業者は、出荷波動に柔軟に対応できる料金体系かどうかを確認するとよいでしょう。
Q. 冷凍・冷蔵の食品や、化粧品・医薬部外品など許認可が必要な商材も委託できますか?
倉庫型物流代行で冷凍・冷蔵品や許認可商材を扱えるかは、委託先の温度帯設備と業許可の有無によって変わり、対応できる会社は常温一般商材に比べて限られます。冷凍・冷蔵は常温・定温・冷蔵・冷凍の温度帯管理を掲げる会社、化粧品・医薬部外品は化粧品製造業許可などの業許可を持つ会社が対象になります。自社の商材が温度帯管理や許認可を必要とする場合は、その対応可否を最優先で確認してください。
Q. 顧客情報や在庫データを外部に預けますが、情報漏洩は大丈夫ですか?
倉庫型物流代行に委託する際の情報漏洩リスクは、プライバシーマークやISO認証の取得状況、情報管理体制を確認することで見極められます。顧客の氏名・住所などの個人情報を預けることになるため、委託先のセキュリティ体制に加え、機密保持や責任の範囲を契約書面で明確にしておくと、委託後のトラブルを防ぎやすくなります。
Q. 委託を申し込んでから出荷を始められるまで、どのくらいかかりますか?
倉庫型物流代行の利用開始までの期間は、小ロット向けのサービスで最短1週間程度、規模の大きい委託では2週間〜1ヶ月程度が目安です。一般に、問い合わせ・ヒアリング→見積もり・提案→契約・システム連携→商品の移管・出荷開始という流れで進みます。扱う物量やシステム連携の複雑さによって期間は変わるため、繁忙期までに間に合わせたい場合は、逆算して早めに相談を始めるとよいでしょう。
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マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト
松嶋真倫
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。















