自社ECの受注が伸びるほど、入庫・在庫管理・ピッキング・梱包・発送といった出荷業務が人手で回らなくなり、商品企画や集客といった本来の業務に時間を割けなくなっていませんか。繁忙期やセールの物量変動を自社倉庫で吸収しきれず、誤出荷や出荷遅れで顧客対応に追われるEC事業者も少なくありません。
こうした出荷業務をEC物流・発送代行会社に委託すれば負担は軽くなりますが、候補となる会社は数多く、対応できる出荷規模も料金体系もさまざまです。自社の出荷件数・取扱商材・予算・システム連携の条件に合う委託先を、どのように見比べて選べばよいのでしょうか。
本記事では、EC物流・発送代行会社をタイプ別に比較・解説します。委託できる業務の範囲や選び方の比較ポイント、固定費と出荷件数に応じた従量課金からなる費用相場に加え、各社の対応規模・料金体系・商材対応・システム連携を整理しました。自社の出荷規模や商材に合う委託先を見極める材料としてご活用ください。
紹介する会社は、自社の「出荷規模・取扱商材・委託したい範囲」で選べるよう、小ロット・少量から始められる従量課金型、大量出荷・物量変動に対応する大規模型、特定商材・付帯作業に強い専門型、EC運営まで一体で任せられる総合型の4つのタイプに分けて比較します。
また、自社の状況に合わせて最適なサービスを最短で見つけられるよう、「30秒で終わる選定診断ツール」をご用意しています。ぜひこちらもご活用ください。
目次
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EC物流(発送代行)とは|委託できる業務の全体像
EC物流(発送代行)とは、ECサイトの注文に伴う一連の出荷業務を、外部の物流・倉庫会社に委託する仕組みです。EC事業者に代わって、商品の入庫から配送までを倉庫で一括して担うサービスを指します。フルフィルメントと呼ばれることもあります。
委託できる業務は、おおまかに次の流れで整理できます。まず、仕入れた商品を倉庫で受け取る入庫と、数量・品質を確認する検品があり、続いて商品を倉庫内に保管して在庫数をシステムで管理します。
注文が入ると、該当する商品を取り出すピッキングと、梱包・伝票発行を経て発送します。返品の受け入れや、ギフト包装・セット組みといった流通加工に対応する会社もあります。

これらを外部に委託すると、出荷作業に充てていた人手と時間をコア業務に振り向けられます。専用倉庫の設備や経験を持つ事業者に任せることで、セールや広告露出で注文が急増したときの物量変動にも対応しやすくなり、誤出荷の抑制や出荷リードタイムの安定といった品質面の効果も見込めます。一方で、委託先によって対応できる出荷規模・商材・システム連携の範囲は異なるため、自社の状況に合う会社を選ぶことが欠かせません。
EC物流・発送代行会社の選び方|5つの比較ポイント
ここからは、EC物流・発送代行会社を比較するときに確認したい5つのポイントを解説します。後述の診断ツールや比較表、各社の紹介を読み解く土台として押さえておきましょう。
対応できる出荷規模・最低ロットは自社に合うか
委託先ごとに、受け入れられる出荷件数の幅が異なります。月数個から小ロットで受け付け、初期費用や月額固定費を抑えて始められる会社は、立ち上げ期や小規模のEC・D2Cに向きます。一方で、月数千件を超える大量出荷や、セール時の急な物量増(波動)に対応するには、大規模倉庫や自動化設備、繁忙期の受入余力を備えた会社が必要です。
現在の出荷件数だけでなく、1〜2年後の成長を見込んで、受け入れ可能な上限と最低ロットの両方を確認しましょう。
料金体系は透明で、自社の出荷量で妥当か
EC物流の料金は、初期費用・月額固定費といった固定費と、保管・入出庫・梱包・配送など出荷件数に応じて増減する従量課金の組み合わせで決まります。固定費が無料でも従量単価が高ければ、出荷量が増えたときに総額で割高になることがあります。逆に固定費が一定かかっても、量が多ければ1件あたりは下がります。
料金表を公開しているか、見積もりの内訳が項目ごとに明確かを確認し、自社の想定出荷量で総額を試算して比べることが重要です。
取扱商材・温度帯に対応できるか
扱う商品によって、必要な設備や許認可が変わります。冷凍・冷蔵の食品を扱うなら温度帯管理に対応した倉庫が必要です。化粧品や医薬部外品、医療機器などは、保管や表示に関する業の許可を持つ会社でなければ取り扱えない場合があります。アパレルの検針・たたみ直し、ギフト包装・名入れ・セット組みといった流通加工が必要なケースもあります。自社の商材に必要な対応が標準で可能か、オプションになるかを確認しましょう。
既存のモール・カート・受注システムと連携できるか
楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピングといったモールや、Shopifyなどの自社カート、ネクストエンジンのような受注管理システムと注文・在庫データを連携できるかは、運用のしやすさを左右します。API連携であれば注文データがリアルタイムで倉庫に渡り、CSVの手作業アップロードが不要になります。
複数チャネルで販売している場合は、在庫を一元管理できるかも確認しましょう。自社が使っているシステムと標準で連携できるか、連携に追加費用がかかるかも見ておくと安心です。
出荷品質・拠点体制は信頼できるか
委託後の誤出荷や出荷遅れは、そのまま自社ブランドの評価につながります。誤出荷率の実績を公開しているか、出荷精度を保つ体制があるかは、品質を見極める手がかりになります。全国に複数拠点を持つ会社であれば、配送距離の短縮や、災害・繁忙期のリスク分散が期待できます。公開されている拠点数・倉庫面積・保有する許認可などの事実を確認し、自社の求める品質水準と照らし合わせましょう。
出荷規模・商材別に見るEC物流会社の選び方の目安
5つの比較ポイントを、自社の出荷規模と取扱商材に当てはめると、どのタイプの会社が合うかが見えてきます。まず下の早見表で自社に近いケースの当たりをつけ、続く解説で詳しく確認してください。
| 出荷規模・状況 | 月数十件 立ち上げ期・小規模EC | 月数百〜数千件 成長中の中規模EC | 月数千件超 物量変動が大きい | 冷凍・冷蔵/許認可商材 規模問わず | 受注・CS・EC運営まで委託 |
|---|---|---|---|---|---|
| よくある悩み | 出荷量が読めず固定費を抱えたくない | 自社作業が限界・総額を抑えたい | セール・メディア露出で波が大きい | 温度管理や業の許可が必要 | 人手不足で運営全体を任せたい |
| 重視したいポイント | 初期費用・月額固定費の低さ、小ロット対応 | 従量単価の下がりやすさ、作業の自動化・安定性 | 大規模倉庫・多拠点・繁忙期の受入余力 | 温度帯管理・該当する業の許可 | 物流に加え受注・CSまでの一体対応 |
| 向いているタイプ | 従量課金型 | 大規模型/従量課金型の上位プラン | 大規模型 | 専門型 | 総合型 |

月数十件程度の立ち上げ期・小規模ECであれば、初期費用や月額固定費を抑え、小ロットから従量課金で使える会社が始めやすい選択肢です。固定費の負担が軽いため、出荷量が読みにくい段階でもコストを抑えられます。出荷量が月数百〜数千件に増えてくると、固定費がかかっても従量単価が下がる会社や、作業の自動化で安定して回せる会社のほうが総額で有利になることがあります。
月数千件を超える大量出荷や、セール・メディア露出で物量が大きく変動する場合は、大規模倉庫・多拠点・自動化設備を持ち、繁忙期の受入余力がある会社が候補になります。冷凍・冷蔵の食品や、化粧品・医療機器などの許認可商材を扱うなら、温度帯管理や該当する業の許可を持つ専門型が候補になります。
物流だけでなく受注処理やカスタマーサポートまで含めて任せたい場合は、EC運営全体に対応できる総合型が向いています。
しかし、自社がどのタイプに適しているか、といった判断が難しいケースも存在します。そのような場合でも自社の状況に合わせて最適なサービスを最短で見つけられるように、「30秒で終わる選定診断ツール」を以下にご用意しています。ぜひこちらもご活用ください。
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EC物流・発送代行会社のタイプ別比較
ここからは、自社の課題や要件に合わせた比較・選定ができるよう、主要なEC物流・発送代行会社を、対応できる出荷規模・料金体系・商材/温度帯対応・システム連携・拠点や品質の裏づけといった観点で横並びに整理します。並び順は各社が公表している事実(対応規模や料金体系など)にもとづいています。
掲載情報は2026年10月時点の各社公式情報に基づきます。気になる項目で並べ替えれば、自社の条件での「順位」として見比べられます。
| サービス名 | オープンロジ | ウルロジ | STOCKCREW | エスプールロジスティクス | 富士ロジテック | 関通 | 醍醐倉庫 | 清長 | イー・ロジット | スクロール360 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 対応出荷規模・最低ロット | 小ロットから利用可(繁忙期のみの短期スポット利用も可)。最低ロットの定めは公式に明記なし | 月の出荷1件から相談可(個人事業主も可) | 最低出荷件数の定めなし(個人事業主〜大規模まで)。最低契約期間・違約金なし | 単品リピート通販・中〜大規模の3PL/フルフィルメントが中心。最低ロットは要お問い合わせ | 大規模・多拠点対応。スタートアップ向けプラン「Origins」もあり(最低ロットは要お問い合わせ) | 年間1,000万個規模の大量出荷に対応。小ロット向けの従量課金型「GAOW」もあり | 段ボール1箱からの小ロットに対応(保管量・出荷量に応じた従量課金) | 商品1個・出荷1件から(ロジモプロ)〜月間10万件超のカスタム構築(ロジプレミアム)まで | 中〜大規模のフルフィルメントが中心(5拠点・365日出荷)。最低ロットは要お問い合わせ | 小規模のライトプランから大規模のカスタマイズプランまで(最低ロットは要お問い合わせ) |
| 料金体系 | 初期・月額固定費0円の完全従量課金 入荷18円〜/保管0.2円〜(1点1日)/配送395円〜(SSサイズ、税別) | 初期・月額固定費は要お問い合わせ 梱包配送費300円〜(全国一律・資材費込、SSサイズ)/ピッキング20円〜 | 初期・月額固定費0円の完全従量課金 保管20円〜(月・1,000cm³)/入庫10円/国内発送 投函型260円〜・60サイズ500円〜(税抜) | フルフィルメント・3PLとも要お問い合わせ(越境EC進出支援は月額75,000円〜) | 初期・月額固定費は要お問い合わせ 入庫15円/保管3,000円〜(月・1パレット)/配送320円〜(税別) | 委託型は個別見積もり(固定費+変動費)/EC物流プラットフォーム「GAOW」は固定費0円の従量課金型 | 要お問い合わせ(保管量・出荷量に応じた従量課金。単価表の公開なし) | ロジモプロは初期・月額固定費0円の完全従量課金(入庫19.8円/保管1.1円〜・日/配送781円〜、税込)/ロジプレミアムは要お問い合わせ | 要お問い合わせ(初期・月額・従量単価とも公式非公開) | 物流ライトプランは初期費用30,000円〜/出荷料金 ポストイン399円〜・60サイズ580円〜(税別)。カスタマイズプランは個別見積もり |
| 対応商材・温度帯 | アパレル・化粧品・食品・大型商材・越境EC商材。冷凍・冷蔵に対応(医薬品・危険物は不可) | 食品(冷凍・冷蔵含む)・サプリ・化粧品・アパレル・雑貨等。化粧品・医薬部外品は製造業許可(包装・表示・保管)を取得 | 常温商材が中心(冷蔵・冷凍は非対応)。化粧品・医薬部外品・サプリは対応、医薬品は不可 | コスメ・健康食品の取り扱いが多い。許認可商材・温度帯対応は要お問い合わせ | 常温・定温・冷蔵・冷凍に対応。化粧品・健康食品・食品・アパレル、医薬品(医薬品卸売販売業許可) | 冷凍・冷蔵食品に専用対応。賞味期限に基づく出荷期限管理に対応 | 温度帯管理が不要な一般商材(アパレル・化粧品・雑貨・健康食品等)。生鮮・要温度管理・危険物・医薬品は不可 | 化粧品・医薬部外品・医療機器(化粧品製造業許可・医薬部外品製造業許可・高度管理医療機器等販売業許可を保有、ロジプレミアム)・アパレル・食品等 | サプリ・化粧品・PC周辺機器・雑貨・食品・カー用品等(温度帯対応は要お問い合わせ) | 健康食品・サプリ・化粧品・アパレル・雑貨・食品等(許認可商材に対応。温度帯対応は要お問い合わせ) |
| システム連携 | Shopify・STORES・BASE・ecforce・MakeShop、楽天・Yahoo!・TikTok Shop・Qoo10、ネクストエンジン、公開API | Shopify・BASE・カラーミー・MakeShop・EC-CUBE・ecforce、Amazon・楽天・Yahoo!・Qoo10など約20種以上。CSV連携も可 | 楽天・Yahoo!・Amazon・ZOZOTOWN・メルカリShops・Qoo10、Shopify・BASE・makeshop・ecforce・EC-CUBE・futureshop、ネクストエンジン・CROSS MALL・GoQSystem | 課題・業種に応じてWMSを選定。具体の連携先は公式に明記なし(要お問い合わせ) | Shopify・futureshop・MakeShop・ecforce等30以上のカート・モール・OMS/WMS連携を公開。楽天・Amazon・Yahoo!・Qoo10など | 自社開発WMS「クラウドトーマス」で一元管理。受注管理代行で楽天・Amazon・PayPayモール等。GAOWはネクストエンジンとAPI連携 | API・CSV連携で楽天・Amazon・Yahoo!・Qoo10・ZOZOTOWN・Shopify等の主要モール・カートと連携し自動出荷 | ロジモプロはNEXT ENGINE・シッピーノ・TEMPOSTAR・CROSS MALL・BASE・カラーミー・Bカート・MakeShop・futureshop等11件と連携。販売チャネルを問わず利用可 | 自社開発WMS「EL5」。楽楽リピート・アシスト店長とAPI連携、Shopify連携アプリあり(網羅一覧は非公開) | MakeShop・futureshop・ecbeing・NEXT ENGINE・ebisumart・EC-CUBE・CROSS MALL等。楽天・Amazon・Yahoo!・au PAYマーケット・Qoo10・BUYMA等に対応 |
| 拠点・品質 | 全国70拠点(提携倉庫含む)。誤出荷率0.002%以下・導入13,000社以上を公表。Pマーク取得 | 都内4拠点の自社倉庫。誤出荷率0.0037%(37ppm、2025年度)。東証スタンダード上場企業が運営 | 千葉・埼玉の自社倉庫2拠点(総延床22,273㎡)。AMR等の自動化設備。ISO/IEC27001(Chiba Central Dock)。導入2,210社(2026年3月) | 親会社エスプール(東証プライム上場)傘下。出荷誤発送率0.01%を公表。拠点数は要お問い合わせ | 全国50拠点の倉庫網。ISO9001(2002年全社認証)・Pマーク(2022年)取得。創業1918年 | 関西・関東を中心に20拠点超。受注処理ミス率0.008%を公表。東証グロース上場グループ | 東京・関東を中心に8拠点。ISO9001・Pマーク(2016年)取得。創業1958年。ギフト加工・検針など流通加工に強み | 千葉・茨城に8センター(合計約1万坪)。出荷精度99.993%を公表 | 関東4・関西1の計5拠点(総延床34,894坪)。365日出荷。東証スタンダード上場。Pマーク・ISO/IEC27001取得。累計1,700社超 | 北海道・関東・東海・関西の4地区に物流センター。誤出荷率0.0016%以下を公表。通販60年超のスクロールグループ。導入750社超 |
| 越境EC・FBA対応 | 越境EC対応/Amazon FBA納品代行に対応 | 越境EC対応(220カ国・地域)/Amazon FBAは要お問い合わせ | 越境EC対応(200か国以上)/Amazon FBA納品に対応 | 越境EC進出支援に対応(台湾中心の東南アジア)/Amazon FBAは要お問い合わせ | 越境EC対応(東南アジア・米国・中国ほか)/Amazon FBAは要お問い合わせ | 海外物流に対応/Amazon FBAは要お問い合わせ | 要お問い合わせ | Amazon FBA納品代行に対応(ロジモプロ)/越境ECは要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ |
| 向いているEC事業者 | 固定費を抑え小ロットから始めたい立ち上げ期・小規模のEC/D2C | 月数件規模から始めたい小規模EC・個人事業主、化粧品を扱う事業者 | 出荷量が読めない立ち上げ期から大規模まで、固定費なしで使いたい事業者 | 単品リピート通販や中〜大規模で、受注・CS・物流を一括委託したい事業者 | 温度帯管理や大規模・多拠点対応が必要な中堅以上のEC事業者 | 大量出荷や受注管理まで一括委託したい中堅以上の事業者、冷凍・冷蔵食品を扱う事業者 | ギフト包装・名入れ・検針など流通加工が必要で、温度帯管理が不要な事業者 | 化粧品・医療機器など許認可商材を扱う事業者、小ロットから大規模まで成長段階に応じて選びたい事業者 | 物流に加え戦略・マーケ・CS・人材育成まで一社に集約したい中〜大規模事業者 | 物流に加え受注・ささげ・EC運営まで一括委託したい事業者 |
| 詳細情報 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
EC物流・発送代行サービスの個別紹介
比較表で挙げた各社について、強み・向いているEC事業者・料金体系・対応規模を、公式情報にもとづいて紹介します。自社の出荷規模・取扱商材・委託したい範囲に照らして読んでみてください。
小ロット・少量から始められる従量課金型
初期費用や月額固定費を抑え、月数個〜小ロットの出荷から従量課金で利用できるタイプです。出荷量が読みにくい立ち上げ期や、小規模のEC・D2Cが始めやすい選択肢です。
1. オープンロジ(株式会社オープンロジ)

入荷・保管・ピッキング・検品・梱包・出荷・返品対応までを一括で委託できる物流アウトソーシング(フルフィルメント)サービスです。株式会社オープンロジが運営し、初期費用・月額固定費は無料で、入荷料・保管料・配送料のみの従量課金で利用できます。
料金は商品のサイズ区分で分かれ、入荷料はSSサイズ18円・60サイズ30円、保管料は1点1日あたり0.2円から、配送料はSSサイズ395円から(いずれも税別)です。繁忙期だけの短期スポット利用にも対応するため、出荷量が読みにくい立ち上げ期から使い始めやすい料金体系です。
Shopify・STORES・BASE・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECカート・モールと連携済みで、受注データを取り込んで出荷まで自動化できます。Amazon FBAへの納品前作業の代行にも対応します。公式サイトでは導入実績13,000社以上・誤出荷率0.002%以下を掲げ、プライバシーマークの認定も受けています。
2. ウルロジ(ディーエムソリューションズ株式会社)

ウルロジは、東証スタンダード市場に上場するディーエムソリューションズ株式会社が運営するEC・通販事業者向けの物流代行サービスです。受注処理から在庫管理・ピッキング・梱包・配送手配・返品対応までのバックヤード業務を一括で代行します。
公式のよくある質問では月の出荷件数が1件からでも相談できるとされ、個人事業主との取引も可能です。梱包配送費は資材費込みで全国一律300円から(SSサイズ)、ピッキング費は1ピック20円からで、初期費用や保管料などの具体額は個別見積もりとなります。
都内4拠点の自社倉庫を運用し、13時までの注文受付で当日出荷、365日の出荷に対応します。化粧品・医薬部外品については包装・表示・保管に係る製造業許可を取得しており、ラベル貼付などの流通加工も扱えます。国内配送に加え、220カ国・地域への越境EC発送にも対応します。
3. STOCKCREW(株式会社STOCKCREW)

初期費用・月額固定費が0円で、最低出荷件数の定めもなく利用できる従量課金型の物流代行サービスです。運営は株式会社STOCKCREW。個人事業主・スタートアップから大規模出荷の事業者まで、出荷件数や物量によって利用可否が変わらない方針を公式に掲げています。
保管料は10cm角(1,000立方センチメートル)あたり月20円からで、物量に応じて最安5円まで下がります。入庫費用は1点10円、国内発送は全国一律・資材費込みで投函型260円から・60サイズ500円から(いずれも税別)です。最低契約期間や解約時の違約金は設けていないと公式に明記しています。
千葉県八千代市と埼玉県八潮市の自社倉庫を持ち、自律移動ロボット(AMR)などの自動化設備を導入しています。楽天市場・Amazon・Shopify・ネクストエンジンなどと連携し、越境EC(200か国以上、ヤマト国際宅急便ベース)やAmazon FBA納品・BtoB納品にも対応します。公式サイトでは導入実績2,210社(2026年3月時点)を掲げています。
大量出荷・物量変動に対応する大規模型
大規模倉庫・多拠点・自動化設備を備え、月数千件を超える大量出荷や、セール・繁忙期の急な物量増(波動)に対応できるタイプです。出荷量の多い中堅以上のEC事業者に向いています。
4. エスプールロジスティクス(株式会社エスプールロジスティクス)

株式会社エスプールロジスティクスは、東証プライム市場に上場する株式会社エスプール(証券コード2471)を親会社とする物流会社です。EC事業者向けのフルフィルメントと、小売・卸事業者向けの3PL(物流業務の一括受託)を主軸に、受注処理からCS対応、入出荷・保管・ピッキング・検品・梱包、返品・返金処理までを一括で委託できます。
単品リピート通販向けには専用の作業チームと自動梱包機を備え、定期的に一定量を出荷する通販事業者の運用に対応します。在庫の可視化や棚卸の効率化を目的としたRFID導入支援も提供しています。
台湾を中心とした東南アジア向けの越境EC進出支援(月額75,000円〜)もワンストップで用意しています。フルフィルメント・3PLの保管料や作業料、配送料は公式サイトでは公開されておらず、いずれも出荷量や商材に応じた個別見積もりとなります。
5. 富士ロジテック(株式会社富士ロジテックホールディングス)

1918年創業の株式会社富士ロジテックホールディングスは、倉庫業と貨物運送業を核とする総合物流会社です。その一事業としてEC・D2C事業者向けの発送代行を展開し、入出荷・保管・流通加工・受注管理・配送・返品対応(リバースロジスティクス)までを一括で受託しています。
公式サイトでは全国50拠点の倉庫網を掲げ、常温・定温・冷蔵・冷凍の各温度帯での保管に対応します。食品や化粧品など温度管理が必要な商材を含め、繁忙期の物量増や在庫の複数拠点への分散に対応できる規模を持ちます。品質管理の裏づけとして、2002年にISO9001の全社認証、2022年にプライバシーマークを取得しています。
Shopifyやfutureshop、各種モール・クラウドファンディングなど30以上のカート・受注管理システムとの連携を公式に一覧化しています。料金は入庫料15円/個、保管料3,000円〜/月(1パレット)、配送料320円〜(いずれも税別)を公開する一方、初期費用と月額固定費は個別見積もりとなります。
出典・参考資料(3件)
6. 関通(株式会社関通)

EC物流(発送)代行と受注管理代行を主軸とする株式会社関通は、持株会社の関通ホールディングス株式会社が東証グロース市場に上場する物流専業の会社です(証券コード9326)。入荷・検品から保管・在庫管理、ピッキング・梱包、出荷までの倉庫内オペレーションに加え、受注処理や倉庫振り分けといった受注管理代行も一括で委託できます。
自社開発の倉庫管理システム「クラウドトーマス」で在庫を一元管理し、賞味期限に基づく出荷期限管理にも対応します。出荷実績は年間1,000万個規模、受注管理代行の月間処理は10万件以上で、関西・関東を中心に20拠点超を構えます。受注処理のミス率0.008%を公表しています。
料金は出荷量やサイズを踏まえた個別見積もりが基本ですが、2025年4月提供のEC物流プラットフォーム「GAOW」は固定費0円の従量課金型として公表しています(従量単価は出荷条件により異なるため、公式サイトでご確認ください)。冷凍・冷蔵食品向けの専用サービスも用意しています。
特定商材・付帯作業に強い専門型
ギフト包装・名入れ・セット組み・検針といった流通加工や、化粧品・医療機器など許認可が必要な商材の取り扱いに強いタイプです。商品に手を加える付帯作業や、特定商材の保管要件がある事業者に向いています。
7. 醍醐倉庫(醍醐倉庫株式会社)

1958年創業の醍醐倉庫株式会社が、倉庫業・流通加工で培ったノウハウをもとに展開する、EC・通販事業者向けの発送代行・物流アウトソーシングサービスです。東京都大田区を拠点に、入庫・検品から保管・ピッキング・梱包・出荷・返品処理までをワンストップで請け負います。
強みは、ギフトラッピングや名入れ・メッセージ加工、セット組み・同梱、衣料品の検針といった流通加工への対応幅にあります。ISO9001とプライバシーマークを取得しており、段ボール1箱からの小ロットを保管量・出荷量に応じた従量課金で預けられます。
一方、生鮮食品や要温度管理商品、危険物、医薬品は対応不可と公式に明記されており、温度帯管理が必要な商材を扱う事業者には向きません。保管料や出荷作業料などの単価は公開されておらず、具体的な費用は無料相談による個別見積もりで確認する形です。
8. 清長(株式会社清長)

株式会社清長は、規模の異なる2つのサービスラインでEC・通販事業者の物流を受託する物流会社です。小ロット・スポット向けのクラウド型「ロジモプロ」と、月間出荷1,000件超から10万件超までをカスタマイズ構築する「ロジプレミアム」があり、事業の成長フェーズに応じて使い分けられます。
清長が許可業種の商材に対応できるのは、化粧品製造業許可・医薬部外品製造業許可・高度管理医療機器等販売業許可を取得しているためです(ロジプレミアム側の公式サイトに記載)。取り扱いに業の許可が必要な化粧品・医薬部外品・医療機器などの物流委託先として利用できます。
小ロット向けのロジモプロは、初期費用・月額固定費が0円の完全従量課金制で、商品1個・出荷1件から委託でき、最短1週間で利用を開始できます。料金は入庫料19.8円/個、保管料がMサイズで1日あたり1.1円/個など(いずれも税込)、サイズ別に公開されています。
出典・参考資料(2件)
EC運営まで一体で任せられる総合型
物流(発送)に加えて、受注処理・カスタマーサポート・撮影や採寸・原稿作成といったEC運営周辺の業務までまとめて委託できるタイプです。社内の体制が整っていない事業者が、出荷だけでなく運営全体の負担を減らしたい場合に向いています。
9. イー・ロジット(株式会社イー・ロジット)

株式会社イー・ロジットは、2000年の創業以来、EC事業者向けにフルフィルメントとBPO(業務プロセスの外部委託)を手がける東証スタンダード市場の上場企業です。入庫・保管・受注処理・梱包・出荷・返品対応に加え、EC事業戦略の策定・マーケティング支援・物流コンサルティング・人材育成までを同一社内で提供します。
物流基盤は、関東4拠点・関西1拠点のフルフィルメントセンター(総延床34,894坪)を自社運営し、土日祝や繁忙期を含む365日の出荷体制を敷いています。自社開発のWMS「EL5」を軸に、「楽楽リピート」「アシスト店長」などの外部ECシステムとAPIで自動連携します。
累計1,700社を超える取引実績があり、戦略設計からオペレーション実行までを1社に集約したいEC事業者が主な委託先候補となります。料金は公式サイトで公開されておらず、初期費用・月額・従量単価は個別見積もりとなるため、問い合わせでの確認が必要です。
10. スクロール360(株式会社スクロール360)

通販事業を60年以上手がけるスクロールグループに属する株式会社スクロール360が、EC・通販事業者向けに物流から運営までをまとめて請け負うサービスです。物流(発送)代行を主軸に、受注代行・コールセンター、商品登録や撮影・採寸・原稿作成(ささげ)を含むEC運営代行(BPO)まで、70種類以上の業務を委託できます。
特徴は、出荷料金や商品登録代行の単価を公式サイトで公開している点です。物流代行のライトプランは初期費用30,000円(税別)から、出荷料金はポストイン399円〜(税別)、商品登録代行は月額固定プランと従量制(商品データ1SKU88円〜、税込)を提示しており、委託前に費用感を把握しやすくなっています。
物流センターは北海道・関東・東海・関西の4地区にあり、誤出荷率0.0016%以下を品質指標として公表しています。物流・受注・EC運営を1社に集約したい事業者や、撮影・採寸・原稿作成まで含めて委託したい事業者に向いています。
物流だけでなく受注処理や運営全体まで任せたい場合は、EC物流に絞らず、EC運用代行全体を見渡して候補を比べると選択肢を整理しやすくなります。一括型・特定業務型・システム型といった委託の形の違いや費用相場、選定の軸は次の記事で解説しています。
EC物流・発送代行の費用相場と料金体系
EC物流・発送代行の料金は、毎月決まってかかる固定費と、出荷件数に応じて増減する従量課金の組み合わせで構成されます。社内稟議や相見積もりに向けて、費用がどの項目で発生するかを押さえておきましょう。各社の具体的な料金は、前掲の比較表と個別紹介で確認できます。

毎月固定で発生する費用
契約時の初期費用(倉庫の区画確保・システム設定など)と、月額の基本料・システム利用料が固定費にあたります。初期費用・月額固定費を無料とし、出荷した分だけ支払う完全従量課金の会社もあれば、一定の固定費を設けている会社もあります。固定費が無料の会社は少量から始めやすい一方、固定費を設けている会社は作業体制が安定している場合があり、出荷量が多いほど1件あたりの割安感につながることがあります。
出荷件数に応じて変動する費用
従量課金は、保管料(倉庫スペースの使用量)・入庫料(商品を倉庫に受け入れる作業)・ピッキング料・梱包料・配送料・返品処理料などに分かれます。商品のサイズや保管量、1注文あたりの点数によって単価が変わるため、同じ「1出荷いくら」でも対象となる作業範囲が会社ごとに異なります。見積もりを取るときは、どの作業までが単価に含まれ、どこから追加になるかを項目ごとに確認しましょう。
本記事で紹介した各社の公表料金から見た目安では、入庫料は1点あたり10〜30円程度、保管料は1点1日あたり0.2〜1円程度(サイズ・保管方式による)、配送料は投函型で1件260〜400円程度・60サイズで500〜620円程度(いずれも税別)が一つの相場感です。
初期費用は無料〜30,000円程度と会社によって幅があります。実際の金額は商品サイズ・保管量・出荷件数で変わるため、目安として捉えてください。
出典・参考資料(4件)
相見積もりの取り方
料金体系が会社ごとに異なるため、相場観は1社だけでは掴みにくくなっています。自社の月間出荷件数・商品サイズ・保管量・1注文あたりの点数・必要な付帯作業といった条件を整理し、同じ前提で複数社に見積もりを依頼すると、総額で比較できます。3社程度に絞って見積もりと面談を行い、必要に応じてテスト運用を経てから本格的に移管すると、委託後のミスマッチを抑えられます。
EC物流会社のランキング・おすすめの見方|自社との相性で選ぶ
ランキングやおすすめ記事は、EC物流・発送代行の候補をすばやく絞り込むのに役立ちます。ただし、見方には少し注意しておくと安心です。
「EC物流ランキング」として会社を順位付けした記事の多くは、物流会社やEC支援会社が自社サイトで公開しており、自社を上位に置いたり紹介する会社を限定したりと、順位が運営元の立場に左右されていることがあります。順位をそのまま受け取る前に、何の基準で並んでいるのかを確かめると、自社に合う会社を見極めやすくなります。
そもそも、どの会社が「上位」になるかは、自社の条件によって変わります。小ロットで始めたい事業者にとっての最適な会社と、月数千件を出荷する事業者にとっての最適な会社は異なります。料金も、出荷量や商品サイズといった前提次第で順位が入れ替わります。総合順位の1位を探すよりも、自社の出荷規模・商材・予算・システム連携の条件に照らして、相性の良い会社を選ぶほうが失敗を避けられます。
本記事の比較表は、各社が公表している事実(対応規模・料金体系・商材対応・拠点など)を同じ項目で横並びにしており、読者が自分の条件で並べ替え、見比べて判断できます。気になる会社を数社に絞ったら、実際に資料を取り寄せ、同じ前提で見積もりを比べてみてください。
自社発送・RSL・Amazon FBAからの乗り換え・併用
すでに自社で出荷している場合や、モールが提供する物流サービスを使っている場合でも、EC物流・発送代行への切り替えや併用を検討できます。現在の出荷方法ごとに、乗り換え・併用の進め方を整理します。
自社発送から委託へ切り替える場合
自社発送から委託に切り替えるときは、まず現状の出荷件数・商品の種類とサイズ・在庫量・1注文あたりの点数といった数値を整理しましょう。これらが見積もりの前提になり、委託後の料金を左右します。いきなり全量を移すのではなく、一部の商品や販路から段階的にテスト運用を行い、出荷精度やリードタイムを確認してから本格移管すると、切り替え時の混乱を抑えられます。
楽天スーパーロジスティクス(RSL)から乗り換える場合
楽天市場の出店者が利用する楽天スーパーロジスティクス(RSL)は、楽天市場を中心とした出荷に強みがあります。自社ECや他モールにも販路を広げ、在庫を一元管理したい場合は、複数チャネルに対応する発送代行への乗り換え・併用が選択肢になります。楽天の注文データと連携できる会社を選べば、楽天分の出荷を引き継ぎつつ、他チャネルの出荷もまとめて任せられます。
Amazon FBAから移行・併用する場合
Amazonの物流サービスであるFBAは、Amazon向けの出荷に適しています。Amazon以外の自社ECやモールの出荷も一本化したい場合や、FBAの手数料・在庫保管の制約を見直したい場合は、発送代行への移行・併用を検討します。
Amazonの注文に対応しつつ、他販路の出荷も同じ倉庫から行えるようにすると、在庫を分散させずに複数チャネルを運用できます。自社の販路構成に合わせて、全面移行か併用かを判断するとよいでしょう。
まとめ
EC物流・発送代行会社を選ぶときは、まず自社の出荷規模・取扱商材・予算・システム連携という条件を整理し、それに合うタイプを絞り込むのが近道です。
そのうえで、料金体系を同じ前提で試算し、出荷品質や拠点体制の裏づけを確認して、数社に相見積もりを取ると、委託後のミスマッチを避けやすくなります。各社の詳しい条件は比較表の公式サイトや個別紹介から確認でき、あわせてMCB FinTechカタログではECサイト運用代行サービスの資料を無料で一括請求できます。
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よくある質問(FAQ)
Q. EC物流(発送代行)とは何ですか?
A. EC物流(発送代行)とは、ECサイトの注文に伴う入庫・保管・在庫管理・ピッキング・梱包・発送までの一連の出荷業務を、外部の物流・倉庫会社に委託する仕組みです。フルフィルメントと呼ばれることもあります。返品対応やギフト包装・セット組みといった流通加工まで請け負う会社もあり、出荷作業に充てていた人手と時間を、商品企画や集客といったコア業務に振り向けられます。
Q. EC物流の委託は月に何件くらいの出荷から検討すべきですか?
A. EC物流の委託に明確な下限はなく、自社の梱包・発送作業に手が回らなくなってきたタイミングが検討の目安です。月数個〜数十件の小ロットから従量課金で受け付ける会社もあるため、出荷件数が少ない立ち上げ期でも委託は可能です。梱包・発送に週10時間以上を取られている、あるいは誤出荷や出荷遅れが出始めたら、委託を検討する時期といえます。
Q. 初期費用や月額固定費が0円で使えるEC物流・発送代行はありますか?
A. EC物流・発送代行には、初期費用・月額固定費を無料とし、出荷した分だけ支払う完全従量課金型の会社があります。固定費がかからないため小ロットから始めやすい一方、従量単価が高いと出荷量が増えたときに総額で割高になることもあります。固定費の有無だけで判断せず、自社の想定出荷量で保管料・入庫料・梱包料・配送料を合算した総額を試算して比べることが大切です。
Q. 月1,000件を超える大量出荷でもEC物流会社に委託できますか?
A. EC物流会社のうち、大規模倉庫・多拠点・自動化設備を備えた会社であれば、月数千件を超える大量出荷にも対応できます。確認したいのは、ピーク時の受け入れ可能件数と、セールやメディア露出で物量が急増する波動への対応力です。現在の出荷件数だけでなく、1〜2年後の成長を見込んで、受け入れ可能な上限と繁忙期の受入余力を確認しておきましょう。
Q. EC物流の委託開始までにどのくらいの準備期間が必要ですか?
A. EC物流の委託開始までの準備期間は、商材や連携するシステムによって異なり、一般的には数週間程度を見込みます。小ロット向けのクラウド型サービスでは、最短1週間程度で利用を開始できる会社もあります。在庫の移送・システム連携の設定・テスト出荷に時間がかかるため、繁忙期を避けて余裕をもったスケジュールで進めると、切り替え時の混乱を抑えられます。
Q. 楽天スーパーロジスティクス(RSL)やAmazon FBAからEC物流・発送代行に乗り換えられますか?
A. EC物流・発送代行は、RSLやAmazon FBAからの乗り換え・併用が可能です。自社ECや他モールにも販路を広げて在庫を一元管理したい場合や、モール物流の手数料・在庫保管の制約を見直したい場合の選択肢になります。
楽天やAmazonの注文データと連携できる会社を選べば、該当モール分の出荷を引き継ぎつつ、他チャネルの出荷も同じ倉庫からまとめて任せられます。全面移行か併用かは、自社の販路構成に合わせて判断しましょう。
Q. EC物流・発送代行は複数のモール・カートやネクストエンジンと連携できますか?
A. 多くのEC物流・発送代行会社は、楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピングなどのモール、Shopifyなどのカート、ネクストエンジンのような受注管理システムと連携できます。API連携であれば注文データがリアルタイムで倉庫に渡り、CSVの手作業アップロードが不要になります。
複数チャネルで販売している場合は在庫を一元管理できるかも含め、自社が使うシステムと標準で連携できるか、連携に追加費用がかかるかを事前に確認しましょう。
Q. EC物流・発送代行で自社のオリジナル梱包資材は使えますか?
A. EC物流・発送代行の多くは、自社のオリジナル梱包資材やチラシ・サンクスカードなどの同梱物の使用に対応しています。ただし、持ち込んだ資材の保管スペースに対して保管料や管理費がかかる場合があります。ブランド体験を重視して独自の箱・包装を使いたい場合は、対応の可否と追加費用、資材の補充・在庫管理の進め方を見積もり時に確認しておきましょう。
Q. EC物流会社に預けた在庫はリアルタイムで確認できますか?
A. EC物流会社の多くは、倉庫管理システム(WMS)と連携した管理画面で、預けた在庫数や出荷状況をリアルタイムに近い形で確認できます。在庫の入出庫がデータで可視化されるため、欠品や過剰在庫を把握しやすくなります。複数チャネルで販売している場合は、チャネルをまたいで在庫を一元管理できるか、どの項目まで画面で確認できるかをあわせて確認しておくとよいでしょう。
Q. EC物流会社の誤出荷率や出荷品質はどう見極めればよいですか?
A. EC物流会社の出荷品質は、各社が公表する誤出荷率や受注処理のミス率、保有する認証・許認可で見極めます。誤出荷率を公開している会社では0.01%を下回る水準を実績として掲げる例があり、品質を比べる手がかりになります。
あわせて、ISO9001やプライバシーマークの取得、拠点数・倉庫面積などの公表された事実を確認し、自社が求める品質水準と照らし合わせましょう。委託後の誤出荷や出荷遅れは自社ブランドの評価に直結するため、実績の裏づけは重要です。
Q. EC物流・発送代行は冷凍・冷蔵などの温度帯管理や越境ECにも対応できますか?
A. EC物流・発送代行には、冷凍・冷蔵の温度帯管理や、海外向けの越境EC発送に対応する会社があります。食品など温度管理が必要な商材は、常温・定温・冷蔵・冷凍の各温度帯に対応した倉庫を持つ会社を選ぶ必要があります。越境ECでは、対応国・配送手段や通関の扱いが会社ごとに異なり、200か国規模の地域に発送できる会社もあります。
化粧品・医薬部外品・医療機器などは保管や表示に業の許可が必要な場合があるため、自社の商材に必要な対応が可能かを確認しましょう。海外向け発送の配送手段や料金、代行業者の選び方を詳しく知りたい場合は越境EC物流とは?配送手段・料金・代行業者の選び方をわかりやすく解説もあわせてご覧ください。
Q. EC物流・発送代行の相見積もりはどう取ればよいですか?
A. EC物流・発送代行の相見積もりは、自社の月間出荷件数・商品サイズ・保管量・1注文あたりの点数・必要な付帯作業という条件を整理し、同じ前提で複数社に依頼するのが基本です。料金体系が会社ごとに異なるため、同一条件でそろえないと総額を正しく比べられません。
3社程度に絞って見積もりと面談を行い、必要に応じてテスト運用を経てから本格的に移管すると、委託後のミスマッチを抑えられます。見積もりでは、どの作業までが単価に含まれ、どこから追加になるかを項目ごとに確認しましょう。
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マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト
松嶋真倫
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。

















