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アプリ開発業向け販売管理システムおすすめ比較14選|口コミ・評判・案件収支・継続請求で選ぶ

アプリ開発業向け 販売管理システムのサムネイル画像
販売管理システム比較表(2026年版)のプレビュー

主要16サービスの料金・機能を無料で一覧比較

販売管理システム比較表(2026年版)

受託開発や自社サービスの運営で受注・案件・売上・請求が増えてくると、ExcelやPDFの見積書、部門ごとに分かれた管理表での対応に限界を感じていませんか。案件ごとの粗利が月次決算まで見えない、受託の検収売上と自社サービスの継続課金が混在して請求が煩雑になる、といった悩みはアプリ開発会社に共通します。

販売管理システムを導入すれば、見積から受注・売上・請求・入金までを一元管理できます。ただし製品ごとに得意分野は異なり、案件単位の収支・工数管理に強い製品もあれば、継続課金の請求に特化した製品、少人数でも手軽に始められる製品もあります。自社の事業のかたちに合わないものを選ぶと、かえって入力負担が増え、現場に定着しません。

本記事では、アプリ開発業の受注・請求実務に向く販売管理システム14製品を、タイプ別に比較・解説します。案件別の収支・工数管理や継続課金への対応、料金・提供形態、会計ソフトやプロジェクト管理ツールとの連携可否に加え、利用者の評判をどう読んで自社に当てはめるかを整理しました。導入候補を数社に絞り込むための材料としてご活用ください。

また、自社の状況に合わせて適したサービスを最短で見つけられるよう、「30秒で終わる選定診断ツール」をご用意しています。ぜひこちらもご活用ください。

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本記事の対象範囲

本記事は、受託開発・自社サービス運営を手がけるアプリ開発会社が、受注・案件・売上・請求・入金を担う販売管理システムを、利用者の評判も踏まえて比べるための記事です。在庫や物流を持たず、案件(プロジェクト)や継続課金で採算が決まる事業を前提に、数名から数百名規模の会社が候補にしやすい14製品を取り上げます。

製造業や卸売業のように在庫・仕入・生産を中核に据える販売管理や、大企業専用の統合基幹システムは、ここでは主な比較対象にしていません。業種を限定せず販売管理システム全般を広く比較したい場合は、以下の記事もあわせてご覧ください。

アプリ開発業が販売管理システムで解決できる課題と求められる要件

販売管理システムは、見積・受注・売上・仕入・請求・入金といった販売に関わる業務を一元管理するためのツールです。アプリ開発業では在庫や仕入の比重が小さい代わりに、案件単位の採算管理と、受託と継続課金が混ざった請求の処理が実務の中心になります。

Excelや個別ツールでの管理が限界に近づくと、次のような課題が表面化します。導入候補を選ぶ際は、これらを解決できる機能が備わっているかを確認しておくとよいでしょう。

  • 案件ごとの粗利が見えない:受注額は分かっても、かかった工数(人件費)を案件に紐づけられず、プロジェクトの採算が月次決算を締めるまで把握できない
  • 受託と継続課金の混在:一括検収の受託案件と、保守・自社SaaSの月額課金が同じ顧客に混在し、売上計上のタイミングと請求サイクルがばらばらになる
  • 二重入力と転記ミス:見積・請求・会計・工数管理が別々のツールに分かれ、同じ数字を何度も入力し直している

こうした課題を踏まえると、アプリ開発業が販売管理システムに求める要件は、おおむね次の4点に整理できます。この記事の比較表でも、この観点を軸に各製品を見比べます。

  • 案件別の収支・工数管理:案件ごとに売上・原価・工数(労務費)を集計し、予算と実績を比較できるか
  • 継続課金(サブスク・保守)の請求:複数の料金プランや契約更新、月次の自動請求に対応できるか
  • 会計・プロジェクト管理ツールとの連携:会計ソフトや工数管理ツールとデータを連携し、二重入力を避けられるか
  • 管理部門が無理なく運用できること:エンジニア以外の管理部門・経理が日常的に入力・運用でき、定着するか

タイプ別に見るアプリ開発業向け販売管理システム

アプリ開発業向けの販売管理システムは、自社の事業のかたちによって向く製品が分かれます。ここでは「何で採算を管理したいか」「どんな請求が多いか」を軸に、3つのタイプに整理します。自社がどれに当てはまるかを起点に候補を絞ると、製品選びが進めやすくなります。

アプリ開発業向け販売管理システムを3タイプで整理した図。案件(プロジェクト)型は受託・請負の開発案件が中心で、案件ごとの売上・原価・工数を販売管理と一体で管理し予算と実績を比較できる。継続課金型は自社SaaSや保守の継続課金が多い会社向けで、複数の料金プラン・契約更新・月次の自動請求に対応する。汎用一本化型は在庫を持たない少人数向けで、初期費用を抑えクラウドで短期に始められ、案件採算は会計・プロジェクト管理ツール側に任せる。

案件(プロジェクト)単位の収支・工数まで管理したいタイプ

受託・請負の開発案件が中心で、案件ごとの売上・原価・工数(労務費)を販売管理と一体で管理したい会社に向くタイプです。見積から受注・売上・請求までの販売管理に加えて、プロジェクトの予算と実績の比較、稼働工数の集計までをカバーします。案件採算をリアルタイムに近い形で把握したい会社に適しています。

継続課金(サブスク・保守)の請求・売上管理に強いタイプ

自社SaaSやアプリの保守・サポートで継続課金が多い会社に向くタイプです。複数の料金プラン、契約の更新・解約、月次の自動請求や、月次経常収益(MRR)・解約率の把握に対応します。受託の一括請求と継続課金が混在する事業でも請求と売上計上を整理しやすく、案件採算まで見たい場合は案件型のうち定期請求に対応する製品を軸にするとよいでしょう。

受注〜請求をまず手軽に一本化したい汎用クラウドタイプ

在庫を持たず、まずは見積・受注・売上・請求の流れをExcelから脱却して一本化したい、少人数の会社に向くタイプです。初期費用を抑えてクラウドで短期間に始められる製品が多く、案件採算の細かな管理は会計ソフトやプロジェクト管理ツール側に任せる使い方が中心になります。

各タイプに該当する具体的な製品は、次の診断ツールと比較表で確認できます。

自社がどのタイプに近いか迷う場合は、以下の診断ツールで候補を絞り込めます。

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【比較表】アプリ開発業向け販売管理システムの機能・料金比較

ここからは、自社の課題や要件に合わせて客観的に比較・選定できるよう、アプリ開発業に向く販売管理システム14製品を、案件別の収支・工数管理、継続課金の請求、料金、連携といった観点で横並びに整理します。各製品の詳しい特徴とアプリ開発業の業種要件への対応度は、比較表の後のサービス個別紹介で解説します。利用者の評判を自社の判断にどう使うかは、記事後半の選び方で整理します。

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サービス名クラウドERP ZACMA-EYESReforma PSAプロカンfreee 統合型ERPSMILE V 2nd Edition Project DirectorSmileWorksScalebase販売管理システムAllyソアスク(SOASC)ハヤサブ楽楽販売boardfreee販売
タイププロジェクト型プロジェクト型プロジェクト型プロジェクト型プロジェクト型プロジェクト型プロジェクト型継続課金型継続課金型継続課金型継続課金型汎用一本化型汎用一本化型汎用一本化型
提供形態クラウドクラウド(SaaS/一括)クラウドクラウドクラウド要確認(公式に明示なし)クラウドクラウドパッケージ(クラウド対応は明示なし)クラウド(Salesforce基盤)クラウドクラウドクラウドクラウド
案件別の収支・工数管理◎◎◎◎●freee工数管理の連携で人件費原価を可視化●社員別単価×工数で労務費を自動算出●人件費の案件別配賦は配賦機能オプション××××△受注・発注を案件単位で収支集計(工数は簡易)△案件損益は対応、工数・人件費管理は非搭載△人件費原価はfreee工数管理(別契約)が必要
継続課金(サブスク)請求△定期案件機能で保守の月次売上に対応×××△連携するfreee販売の定期請求に対応△保守契約・クラウド利用料の定額課金に対応△継続契約・口座振替は販売系オプション◎●定期請求契約を起点に請求・入金自動消込◎●複数料金パターン・請求サイクルに対応(詳細は要確認)△年間契約の分割・合算請求に対応△見積から請求書を自動生成/複数請求の合算に対応△前受・定期請求に対応
対象規模の目安中小〜大企業(従業員50名以上が目安)中小〜大企業(一括版は100名以上が目安)小〜中規模(従業員50名以下が目安)中小〜中堅企業小規模〜中堅(1名から)要確認(公式に明示なし)小規模〜大企業(5ID〜)継続課金のB2B事業者(数十〜数百契約規模)要確認(公式に明示なし)サブスク事業者(Salesforce保有企業)要確認(公式に明示なし)中小〜中堅企業(公式に明示なし)個人事業主〜中小企業個人事業主〜中小企業
料金の目安(初期費用/月額)初期:10万円
月額:要問い合わせ(モジュール×ライセンス+保守6万円〜)
初期:要問い合わせ
月額:要問い合わせ
初期:0円
月額:30,000円〜(税抜)
初期:150,000円〜(税抜)
月額:30,000円〜(税抜)
初期:要問い合わせ
月額:要問い合わせ
初期:要問い合わせ
月額:要問い合わせ
初期:0円〜
月額:5,000円〜(税別)
初期:要問い合わせ
月額:要問い合わせ
初期:要問い合わせ
月額:要問い合わせ
初期:要問い合わせ
月額:要問い合わせ
初期:要問い合わせ
月額:要問い合わせ
初期:200,000円(税抜)
月額:70,000円〜(税抜)
初期:0円
月額:1,200円〜(Personal・1名・税抜)
初期:要問い合わせ
月額:約5,000円〜(3名・年払税抜)
主な連携会計(仕訳連携/勘定奉行クラウドはAPI)/勤怠・打刻API/BI・銀行FB会計(勘定奉行クラウドAPI)/API連携(案件・工数・仕訳)/駅すぱあと・BI会計(勘定奉行クラウド・弥生・マネーフォワード、ファイル連携)/駅すぱあと(オプション)会計(弥生・freee・勘定奉行・マネーフォワード)/Googleカレンダー・楽楽精算/API連携freee会計・freee販売・freee人事・freee工数管理を連携会計(SMILE V 2nd Edition 会計)/eValue Vワークフロー/Universal 勤次郎(勤怠)統合ERP内で会計・給与と連携/他社会計(勘定奉行・弥生・freee等)/API(オプション)会計(freee・マネーフォワード請求書・MakeLeaps・請求管理ロボ)/SFA・CRM(Salesforce・HubSpot)/API会計(勘定奉行・OBIC7・PCA〔WebAPI〕、仕訳出力)Salesforce基盤/会計(マネーフォワード会計Plus・勘定奉行クラウド・freee会計、API)SFA・CRM/請求書発行/会計システムとAPI連携(具体名は要確認)会計(勘定奉行・freee会計API等)/SFA・CRM(Salesforce・kintone)/CSV・WEB-API会計(freee・TKCはAPI、弥生・マネーフォワード・勘定奉行はCSV)/電子契約(クラウドサイン等)freee会計/freee工数管理(別契約)/freeeサイン/他社会計はデータ抽出
詳細情報サービス詳細を見るサービス詳細を見るサービス詳細を見るサービス詳細を見るサービス詳細を見るサービス詳細を見るサービス詳細を見るオンライン相談を予約サービス詳細を見るサービス詳細を見るサービス詳細を見るサービス詳細を見るサービス詳細を見るサービス詳細を見る

◎=標準で対応、●=連携・オプションで対応、△=部分的・簡易に対応、×=非対応。※上記は2026年10月時点の各社公式サイト等の公開情報をもとに作成しています。税表記は各社の記載に準じます。料金・機能は変更される場合があるため、最新情報・詳細は各社にお問い合わせください。「要問い合わせ」「要確認」は公式に金額・情報の公開がないことを示します。

各サービスの特徴とアプリ開発業への対応度

ここからは、各製品の特徴と、アプリ開発業の業種要件(案件別の収支・工数管理、継続課金の請求、会計・プロジェクト管理ツール連携)への対応度を中心に紹介します。製品は前述の3タイプに分けて取り上げます。自社が当てはまるタイプから読み進めてください。

案件(プロジェクト)単位の収支・工数まで管理したいタイプ

受託・開発案件ごとの採算を、販売管理と一体で管理したい会社に向く製品です。案件別の収支・工数管理への対応度を中心に見ていきます。

案件別原価の作り方や、業種を問わないプロジェクト収支管理システムの選び方まで踏み込んで比較したい場合は、次の記事で20製品をタイプ別に整理しています。

1. クラウドERP ZAC(株式会社オロ)

クラウドERP ZACのウェブサイト

ZACは、東証プライム市場に上場する株式会社オロが提供する、IT・広告・コンサル・士業など案件単位で業務が進む業種に向けた統合型クラウドERPです。見積から受注・売上・請求・入金・債権管理までの販売管理に、プロジェクト別の原価・工数管理を一体化し、案件損益をリアルタイムに近い形で把握できます。

工数管理では、担当者が案件と作業項目を指定して入力した工数が、案件別の労務費として自動集計されます。直接作業は指定した案件へ直課し、間接作業は部門配下の案件へ再配賦する仕組みで、外注費・仕入・経費と合わせて案件ごとの利益を可視化します。

保守契約などの月次売上を自動生成する定期案件機能を備え、受託の一括請求と保守の継続課金が混在する事業の請求にも対応します。会計システムとは、仕訳データのインポート機能があれば連携でき、勘定奉行クラウドとはAPI連携が案内されています。

料金は販売管理などの機能(モジュール)×ライセンス数による課金で、販売管理ライセンス単体での契約もできます。初期費用10万円・保守費月6万円〜のほか、モジュール別の単価は製品資料の請求が必要です。導入実績は1,100社を超え、ベンチャーから上場企業まで利用されています。

2. MA-EYES(株式会社ビーブレイクシステムズ)

MA-EYESのウェブサイト

システム開発・SES・コンサルティングなどプロジェクト型ビジネスに特化したクラウド型ERPが、株式会社ビーブレイクシステムズの「MA-EYES(エムエーアイズ)」です。日々の工数登録から人件費・外注費・経費を案件原価へ反映し、部門別・案件別・顧客別といった複数の切り口で損益を見られる点を主眼にしています。

工数は勤怠と連動して入力でき、マスタに設定した基準時間の単価(個人別またはジョブグレード別)と作業時間を掛け合わせて労務費を算出し、案件原価へ反映します。勤怠と工数が一つの入力で連動するため、二重入力を抑えられます。

案件ごとに見積・契約・予算を登録し、月別の原価の予算と実績をグラフで対比できます。予算超過の要因が経費か外注費かを分析でき、日々の実績登録による着地予測で締め後の赤字を事前に察知する使い方も想定されています。間接費の配賦基準は工数・人数・売上高・人件費比率のほか、面積や机の数といった値も設定できます。

受注から売上・請求・入金までを扱う販売管理モジュールを標準で搭載し、勘定奉行クラウドとはAPI連携で仕訳データの手入力を減らせます。提供形態はSaaS版・SaaS+版・一括版の3つで、一括版は従業員100名以上が目安とされます。料金は利用人数と機能に応じて変わり、公式では非公開のため問い合わせが必要です。

3. Reforma PSA(株式会社オロ)

Reforma PSA(リフォルマ PSA)のウェブサイト

Reforma PSAは、同じ株式会社オロが、ZACの機能を案件・プロジェクト型ビジネス向けの標準機能に絞ってパッケージ化したクラウド型ERPです。初期費用0円・月額30,000円(税抜)から、1〜2か月程度で導入できる点を掲げ、従業員50名以下の企業や部門単位での導入を想定しています。

従業員がプロジェクト・作業内容ごとに工数を入力すると、労務費配賦の機能で案件原価に反映されます。実行予算(利益計画)を入力しておけば、仕掛中の案件でも案件別の損益をタイムリーに確認でき、予定工数と実績工数の対比から労務費の上振れを早めに把握できます。

料金は機能別ライセンスの積み上げで、販売管理6,000円・購買管理2,000円・勤怠管理300円・経費管理300円(いずれもユーザー単位)などを選んで利用します。会計システムへは固定フォーマットのファイル連携に対応し、勘定奉行クラウドや弥生会計デスクトップ版、マネーフォワード クラウド会計などが連携先として案内されています。導入実績は500社以上です。

4. プロカン(株式会社PROCAN)

プロカンのウェブサイト

案件単位で進む受託型ビジネスの収支管理に照準を合わせたのが、株式会社PROCANのクラウド型システム「プロカン」です。IT・システム開発向けのプロカンIT、制作・広告向けのプロカン制作、建設・工事向けのプロカン建設工事と、業種別に3つのラインナップを用意しています。

案件(JOB)ごとに売上・原価・外注費・経費・工数を集約し、予算から実績までを一元管理します。社内人員の工数を「工数×労務単価」で人件費に換算し、外注費などの社外コストと合わせて案件ごとの粗利を可視化する設計です(労務単価の設定方法は公式に明示されていません)。Googleカレンダーと連携して工数入力を支援する機能もあります。

見積書・請求書・発注書・仮払申請書・経費精算書などの帳票作成からデジタル稟議・承認までを1つの入力データから処理でき、会計ソフトは弥生会計・freee・勘定奉行・マネーフォワードとの連携が案内されています。料金は初期費用150,000円〜(税込165,000円〜)、月額30,000円〜(税込33,000円〜)で、利用するID数に応じて変わります。IT導入補助金の対象サービスです。

5. freee 統合型ERP(フリー株式会社)

freee 統合型ERP(受託型・請負型ビジネス向け)のウェブサイト

freee 統合型ERPは、freee会計・freee販売・freee人事を連携させて使う、受託型・請負型ビジネス向けのクラウド型ERPです。提供元はフリー株式会社で、一度入力したデータが連携先の製品へ自動反映される構成をとっています。販売管理だけをまず単体で始めたいときは後述のfreee販売、会計・人事・工数まで束ねたいときはこの統合型ERPという棲み分けです。

案件別の収支については、freee工数管理で集計したプロジェクト別の人件費をfreee販売の案件に自動連携し、案件ごとの粗利・利益を表示します。freee販売からは見積書・発注書・請求書を発行でき、インボイス制度や電子帳簿保存法に対応します(電子帳簿保存法の対象はfreee販売から発行した帳票に限られます)。

公式では1名から利用できるクラウド型ERPと位置づけられ、従業員20人以下のデザイン制作会社から100人規模のシステム開発会社まで、想定利用者の例が示されています。料金は統合ERPとしての個別価格が公開されておらず、問い合わせが必要です。どのfreee製品・機能がプランに含まれるかも公式ページには明示がないため、導入前に確認しておくと安心です。

6. SMILE V 2nd Edition Project Director(株式会社OSK)

SMILE V 2nd Edition Project Directorのウェブサイト

SMILE V 2nd Edition Project Directorは、株式会社OSKが開発し大塚商会が販売する、サービス業向けのプロジェクト収支管理システムです。案件単位で、見込み発生から受注・発注・仕入・売上・請求・入金・支払までを一元管理します。

案件ポータル(コックピット画面)では、業務フローの進捗と収支を一画面で確認できます。工数はWeb画面から入力して案件別に自動集計され、社員別に設定した単価と工数を掛け合わせてJOBごとの労務費を自動更新します。受注時のアサイン予定と工数実績の差異を見ながら、負荷状況に応じて軌道修正する運用も想定されています。

保守契約やクラウド利用料といった定額課金にも対応し、収支管理帳票はプロジェクト別・部門別・サービスカテゴリー別など複数の切り口で、受注残や見込案件を含めた見通しまで出力できます。勤怠管理のUniversal 勤次郎や会計のSMILE V 2nd Edition 会計、ワークフローのeValue Vと連携します。料金は公式に料金表がなく、問い合わせが必要です。

7. SmileWorks(株式会社スマイルワークス)

SmileWorks(スマイルワークス)のウェブサイト

株式会社スマイルワークスの「SmileWorks(スマイルワークス)」は、販売・仕入・在庫・会計・給与・経費・勤怠・ワークフローを一つにまとめた中小企業向けの統合型クラウドERPです。そのなかで、プロジェクト別収支管理を主軸に据えています。

案件管理機能では、売上・仕入・稼働工数・経費を案件ごとに集約し、予算の入力と実績対比、関連帳票の出力までを標準で提供します。ただし、従業員の稼働報告(工数入力)自体は標準機能である一方、その工数を人件費として案件別の原価へ自動配賦するには、給与計算モジュールの契約と配賦機能オプション(月額5,000円・税別)の追加が必要です。

料金は、販売管理に絞った販売ERPプラン(初期0円・月額5,000円〜)から、販売・会計・給与を機能単位で選ぶ標準プラン(初期30,000円・月額は最初のモジュール10,000円、2つ目以降は各7,000円。いずれも税別)まで、モジュールを積み上げる構成です。

継続契約や口座振替は販売系のオプションとして用意され、他社の会計ソフトとは勘定奉行クラウドや弥生会計、freee会計などへの仕訳連携に対応します。

継続課金(サブスク・保守)の請求・売上管理に強いタイプ

自社SaaSや保守の継続課金を正しく請求・売上計上したい会社に向く製品です。料金プランや契約更新、月次請求への対応を中心に見ていきます。

8. Scalebase(Scalebase株式会社)

Scalebase(スケールベース)のウェブサイト

継続課金と従量課金のビジネスに機能を特化した販売管理システムがScalebaseです。見積から契約管理、料金計算、請求、入金消込、売上計上、会計連携までを一つのシステムでつなぎ、累計400社超が利用しています。提供元は、アルプ株式会社から社名変更したScalebase株式会社です。

料金プランは、個別ディスカウントや日割り、年払い・月払いといった請求サイクル、プラン変更やオプション追加、契約満了時の自動更新を、顧客ごとに1本のタイムラインで管理します。従量課金は契約数単位・使用量単位のほか段階型や上限付きの計算に対応し、MRRや解約率(チャーンレート)は契約・請求データから自動で算出されます。

こうした契約単位での管理や指標の自動算出が、受託の売り切り型の販売管理と何が異なるのか。提供元のScalebase株式会社は、データの持ち方の違いを次のように説明しています。

辻本氏
Scalebase株式会社 Business Growth Group/Group Maneger
辻本氏
独自インタビューより

特徴として、期間契約を軸にデータを持っている点があります。売り切り型の販売管理システムは基本的に1回の取引を管理する仕組みですが、サブスクリプションモデルでは契約が続いていく前提になるため、プラン変更やアップセル、クロスセル、ディスカウント、解約といった契約期間中の変化を、過去・現在・未来を一本の時系列で管理できるようにしています。そのため、いつ誰にいくら請求すべきかを自動で計算し、請求や売上認識につなげていくことができます。

会計連携はfreee請求書やマネーフォワードクラウド請求書、MakeLeaps、請求管理ロボと標準機能で自動連携でき、一括前払いの売上は契約内容に合わせて按分した仕訳データを生成します。

売り切りの受託案件よりも、月額に従量課金が加わるなど料金体系が複雑な継続課金事業に軸足を置いた製品です。料金は初期費用と月額で構成され、対象事業の年間売上規模に応じた個別見積(公式では非公開)のため、具体額は問い合わせが必要です。

9. 販売管理システムAlly(株式会社ディータイド)

販売管理システムAlly(アリー)のウェブサイト

株式会社ディータイドが提供する販売管理システムAllyは、定期請求契約(継続課金)の登録を起点に、請求・入金消込・売上計上を扱う販売・債権債務管理システムです。用途に応じて、債権管理、債権債務管理、債務管理、公益法人会計版の4製品から選べます。

定期請求入力から請求・売上データの一括作成、売上と原価の期間按分、前受金の自動判定までをカバーし、入金自動消込はFBデータの取込で振込手数料や消費税差額を自動判定します。会計連携は仕訳データ出力に対応し、勘定奉行やOBIC7、PCA公益法人会計などとの連携実績があります。

公式が対象に挙げるのは、IT・SaaS・ソフトウェア、保守・ライセンス、公益法人、新聞社・定期刊行物など、継続課金が中心の事業です。受注入力は備えますが、在庫管理や製番・工程管理は機能一覧になく、案件ごとの採算管理よりも定期請求の処理に向いた構成といえます。料金は公式サイトに記載がなく(要問い合わせ)、提供形態はパッケージでクラウド対応の明示はありません。

10. ソアスク(SOASC)(株式会社オプロ)

ソアスク(SOASC)のウェブサイト

ソアスク(SOASC)は、Salesforce Sales Cloud上で動作する、株式会社オプロのB2B継続課金ビジネス向け販売管理サービスです。見積・受発注・契約・請求・入金消込・売上計上までをSalesforce上で一元化します。単独のSaaSではなくSalesforce環境の保有が前提になる点が、導入検討時の重要な条件です。

商品・価格管理では顧客別・数量別・契約別の価格設定ができ、契約の開始・終了日や請求サイクル、アップセル・ダウンセルを管理します。請求は月額固定・前払い・従量課金に対応し、MRR・ARR・解約率(Revenue Churn Rate)を可視化できます。

料金はスターター・ビジネス・ビジネスプラス・エンタープライズの4プランで、従量課金や大量トランザクションは上位プランが対応しますが、具体額は要問い合わせです。

会計連携は、マネーフォワードクラウド会計Plus(API連携で売上仕訳を自動作成)やクラウド債権管理、勘定奉行クラウド、freee会計に対応します。1ヶ月の無料トライアル(5ID発行)があり、導入事例では保育ICTを手がけるユニファ株式会社が年間3,000時間超の業務削減を公表しています。

11. ハヤサブ(株式会社オロ)

ハヤサブのウェブサイト

ハヤサブは、クラウドERP「ZAC」などを手がける株式会社オロが2024年4月に発表した、BtoBサブスクリプションビジネス向けの販売管理システムです。問い合わせ・見積・受注・請求までの業務を対象としています。同じオロのZACやReforma PSAが案件採算の管理に軸足を置くのに対し、ハヤサブはサブスクの請求業務に寄せた製品という位置づけです。

公式発表で示されているのは、複数の料金パターンや顧客ごとに異なる料金条件、請求回数・請求サイクルといった多様な契約条件への対応と、SFA/CRMから請求書発行、会計システムまでのAPI連携です。定額・段階・従量といった課金種別やKPI分析(チャーン・MRR)への対応も紹介されていますが、これらは提供元以外の掲載情報が中心で、公式サイトでの詳細は確認できていません。

料金は初期費用・月額とも公開されておらず、要問い合わせです。収益認識基準への対応範囲や具体的な会計・決済の連携先、導入実績は現時点で公式情報を確認できていないため、検討時は提供元への確認をおすすめします。

受注〜請求をまず手軽に一本化したい汎用クラウドタイプ

在庫を持たず、見積から請求までを少人数で手軽に一本化したい会社に向く製品です。導入のしやすさと運用負担の軽さを中心に見ていきます。

12. 楽楽販売(株式会社ラクス)

楽楽販売のウェブサイト

株式会社ラクスが提供する楽楽販売は、見積・受注・売上・請求から発注・入金までをクラウド上で一元管理する販売管理システムです。プログラミング不要で入力フォームや承認ワークフローを自社の運用に合わせて設定でき、累計導入社数は6,000社を超えています(2025年12月時点、公式)。

見積から受注・請求までを同一データで処理し、勘定奉行(CSV)やfreee会計(API)など複数の会計ソフトと連携できます。IT・システム開発業を導入業種の一つに挙げているため、受託開発を手がける会社でも導入イメージを確認しやすいでしょう。

一方で、初期費用200,000円(税抜)、月額70,000円〜(税抜)と、この汎用クラウドタイプのなかでは価格帯が高めです。公式が対象の企業規模を明示していないこともあり、ごく少人数で手軽に始めたい段階か、ある程度の業務量と自社向けのカスタマイズを見込む段階かで、適否が分かれます。

13. board(ヴェルク株式会社)

boardのウェブサイト

ヴェルク株式会社のboardは、在庫を持たない受託・サービス業向けに機能を絞ったクラウド型の業務・経営管理システムです。見積書・発注書・納品書・請求書から入金・支払管理までを案件単位でまとめられ、個人事業主から数十人規模の中小企業を主な対象としています。

初期費用は0円、月額はPersonalプラン1,200円(1名・税抜)からStandardプラン4,900円(15名まで・税抜)まで人数帯で区切られ、30日間の無料トライアルも用意されています。freee会計・マネーフォワード クラウド会計・弥生会計などとAPIや出力で連携でき、少人数で受注から請求までを低コストに一本化したい会社が始めやすい料金です。

案件単位で売上と仕入を紐づけた損益は確認できますが、工数(人件費)を積み上げた案件採算の管理は備えていません。支払いはクレジットカードのみで年払いはなく、サポートはWebとメールが中心です。細かな原価計算よりも、見積から請求までの事務をまず軽くしたい段階に向く製品といえます。

14. freee販売(フリー株式会社)

freee販売のウェブサイト

freee会計との連携を前提に設計されているのが、フリー株式会社のfreee販売です。見積・受注・売上・請求・入金に加え、案件(プロジェクト)単位の原価・粗利を同じシステムで扱えるクラウド型の販売管理システムで、freee会計を使っていなくても単体で利用できます。

プランは、個人・小規模法人向けのスタータープランと、中小企業向けのスタンダードプランの2種類です。公式の参考価格は、スタータープランが3名利用で月額約5,000円、スタンダードプランが10名利用で月額約40,000円(いずれも年払い・税抜)で、利用するID数に応じた課金となります。

見積から請求までの一本化と案件別の粗利はスタータープランでも扱えます。ただし工数から積み上げる案件別の人件費原価や原価推移レポートはスタンダードプランが前提で、人件費を反映するにはfreee工数管理(別契約)が必要です。まず受注から請求までを手軽にまとめたい段階ならスターターで足り、採算を細かく追う段階では構成と費用が増える点を見込んでおくとよいでしょう。

口コミ・評判から見る選び方|使い勝手・入力負担・案件管理の実効

販売管理システムは、機能一覧や料金表だけでは現場での使い勝手まで読み取れません。気になる製品は、無料トライアルやデモ、各社が公開する導入事例で、自社に近い使い方を実際に確かめておくと確実です。

導入後に定着するかどうかは、日々入力する管理部門が無理なく運用できるかにかかっています。利用者の評判を調べる際は、点数の高さだけでなく、次の切り口で自社の状況に当てはめて読むと、ミスマッチを避けやすくなります。

管理部門が無理なく使いこなせるか

アプリ開発会社では、販売管理システムを日常的に入力するのはエンジニアではなく、経理や管理部門であることがほとんどです。利用者の評価を読むときは、「画面が分かりやすい」「設定が柔軟」といった声が、どの立場の利用者によるものかに注目します。

情報システム部門が評価する柔軟さと、経理担当者が評価する入力のしやすさは別物です。統合ERP型は機能が広く設定の自由度が高い分、運用役の負担も見ておきたいタイプで、汎用一本化型は入力の手軽さが持ち味です。実際に入力する人に近い立場の評価を重視すると、導入後のギャップが小さくなります。

入力負担と自動化のバランスはどうか

案件ごとの工数や原価を細かく管理できる製品ほど、入力項目は増えます。工数を勤怠と連動させて自動集計する製品のように入力を省力化する設計もあれば、案件採算のために入力の手数が増える製品もあります。「入力が大変」という評判が自社に必要な精度とのトレードオフなのかを見極め、少人数で回すなら自動化の仕組みがあるかを定着の分かれ目として確かめておくとよいでしょう。

自社の請求のかたちに合うか

受託の一括請求が中心か、保守・SaaSの継続課金が多いかで、合う製品は変わります。継続課金に強いタイプは料金プランや自動請求まで扱う一方、汎用一本化型は定期請求に簡易対応という差がありました。継続課金が多いのに一括請求前提の製品を選ぶと毎月の請求を手作業で補うため、自社に近い事業形態の利用者の評価を探すと参考になります。

サポートと導入支援は十分か

販売管理システムは初期設定が負担になりやすく、専任の情報システム担当がいない会社では導入支援の手厚さが定着を左右します。無料トライアルやデモを用意する製品もあり、契約前に実際の使い勝手とサポートの質を確かめられます。評判ではサポート体制の声を確認し、問い合わせ方法や対応時間、導入支援の有無が自社の体制に合うかを確かめておくと安心です。

料金の目安(初期費用・月額・課金単位)

販売管理システムの料金は、提供形態や対象規模によって幅があります。製品ごとの実際の金額は比較表で確認いただくとして、ここでは料金を読み解くうえで押さえておきたい観点を整理します。

  • 初期費用:クラウド型では初期費用を抑えた製品が多い一方、案件収支や工数管理まで担う製品は、初期設定やデータ移行の支援費用がかかることがあります
  • 月額費用と課金単位:利用人数(ID数)で課金する製品、機能や契約数で課金する製品など、課金の単位は製品ごとに異なります。自社の利用人数が増えたときの費用の伸び方まで見積もると、導入後の想定外を避けられます
  • 公開されていない料金:規模や要件に応じた個別見積の製品も少なくありません。料金が「要お問い合わせ」の製品は、資料請求やデモで自社の利用規模に即した見積を取り寄せて比較します

料金だけで決めず、案件採算の可視化や継続請求の自動化によって削減できる手作業・ミスの分も含めて、総額で判断することが大切です。

導入時の注意点|入力負担・運用定着・二重入力の回避

販売管理システムは、導入して終わりではなく、現場で使い続けられて初めて効果が出ます。アプリ開発会社で起こりやすいつまずきと、その回避の観点を押さえておきます。

第一に、入力の担い手を想定しておくことです。案件の工数や原価を管理するには、エンジニア自身が稼働を入力する運用になる場合があります。入力が負担になって形骸化すると、せっかくの採算管理が機能しません。入力をどこまで自動化できるか、既存の勤怠・工数管理の仕組みと連携できるかを、導入前に確認しておくことが重要です。

第二に、会計ソフトやプロジェクト管理ツールとの二重入力を避けることです。販売管理で入力した売上・請求データが会計側に連携されなければ、同じ数字を二度入力することになります。すでに使っている会計ソフトやツールと連携できるか、連携が標準機能かオプションかを確かめておくと安心です。

第三に、運用を定着させる体制づくりです。導入直後は設定や入力ルールの整備に手間がかかります。導入支援やサポートが手厚い製品を選ぶ、あるいは無料トライアルで実際の運用をシミュレーションしておくと、定着までの立ち上がりがスムーズになります。

既製の販売管理システムを選ぶか、kintone等で自作・開発委託するか

アプリ開発会社は、自社でシステムを作れる技術力があるぶん、「販売管理も既製品を買わず、kintoneなどのローコードツールや自社開発で作れないか」という選択肢が現実的に浮かびます。どちらが適しているかは、自社の状況によって変わります。

自作や開発委託は、自社の業務フローにぴったり合わせられ、既製品にない独自要件も実装できる点が魅力です。一方で、設計・開発の工数がかかり、インボイス制度や電子帳簿保存法といった制度改正への追従も自社で担う必要があります。本業の開発リソースを販売管理の構築・保守に割くことが、事業の優先順位に合うかを見極めます。

既製の販売管理システムは、請求書の法令要件や会計連携が標準で整備され、制度改正にもベンダーが対応します。多くの会社にとっては、まず既製品で自社の要件を満たせないかを確認し、どうしても合わない独自要件が残る場合に自作・委託を検討する、という順序が現実的です。既製品を検討する際は、本記事の比較表と利用者の評判を手がかりに、自社の案件・請求のかたちに合う製品を絞り込んでください。

まとめ

アプリ開発業の販売管理システム選びは、「案件単位の収支・工数まで管理したいか」「継続課金の請求が多いか」「まず手軽に一本化したいか」という自社の事業のかたちを起点にすると、候補を絞り込みやすくなります。そのうえで、利用者の評判を使い勝手・入力負担・自社の請求への適合といった切り口で読み、実際の運用に耐えるかを確かめます。

気になる製品が見つかったら、資料請求やデモで自社の案件・請求のかたちに即した使い勝手と見積を確認するのが、失敗しない進め方です。本記事の比較表と診断ツールを、候補を数社に絞り込むための材料としてご活用ください。

よくある質問(FAQ)

Q. 販売管理システムとは何ですか?

A. 販売管理システムとは、見積・受注・売上・仕入・請求・入金といった販売に関わる業務を一元管理するためのツールです。

アプリ開発業では在庫や仕入の比重が小さい代わりに、案件(プロジェクト)単位の採算管理と、受託と継続課金が混ざった請求の処理が実務の中心になります。ExcelやPDFの見積書、部門ごとに分かれた管理表での対応に限界を感じた段階で、受注から請求までを一本化する目的で導入されます。

Q. アプリ開発業向けの販売管理システムで、案件ごとの採算(粗利)は管理できますか?

A. 販売管理システムのうち案件(プロジェクト)型と呼ばれるタイプなら、案件ごとに売上・原価・工数(人件費)を集計し、粗利をほぼリアルタイムに近い形で可視化できます。

工数に労務単価を掛けて人件費に換算し、外注費・経費と合わせて案件損益を把握する仕組みが一般的です。一方、受注から請求までの効率化を主目的にした汎用型や少人数向けの製品では、工数を積み上げた案件別の原価管理までは備えないものもあります。案件採算まで見たい場合は、各製品の対応状況を比較表で確認してください。

Q. 販売管理システムは継続課金(サブスク・保守)の請求に対応できますか?

A. 継続課金に強いタイプの販売管理システムなら、複数の料金プラン・契約更新・従量課金・月次の自動請求に対応し、月次経常収益(MRR)や解約率まで把握できます。

自社SaaSやアプリの保守で継続課金が多い会社や、受託の一括請求と継続課金が混在する会社に向きます。受注・売上・請求を汎用的に扱う製品でも定期請求のオプションを持つものがありますが、料金体系が複雑な継続課金が中心なら、継続課金に特化した製品を軸に検討すると請求処理の手作業を減らせます。

Q. 販売管理システムは会計ソフトやプロジェクト管理ツールと連携できますか?

A. 多くの販売管理システムが、freee会計・マネーフォワード クラウド会計・弥生会計・勘定奉行といった主要な会計ソフトとAPIやCSVで連携できます。

販売管理で入力した売上・請求データを会計側へ渡せれば、同じ数字を二度入力する手間を避けられます。ただし連携が標準機能かオプションか、工数・勤怠の管理ツールと連携できるかは製品ごとに異なります。すでに使っているツールに合うかを、導入前に確認しておくと安全です。

Q. 少人数のアプリ開発会社でも販売管理システムを導入できますか?

A. 少人数向けのクラウド型なら、初期費用を抑えて1名〜十数名規模から短期間で始められる製品があります。

在庫を持たない受託・サービス業向けに機能を絞った製品や、個人・小規模法人向けのプランを用意した製品では、月額数千円台から見積・受注・請求を一本化できます。まずはExcelからの脱却を目的に手軽に始め、事業の拡大に合わせて案件採算や継続請求の管理を強化していく進め方が現実的です。

Q. 販売管理システムを既製品で選ぶのと、kintoneや自作で作るのはどう違いますか?

A. 既製の販売管理システムは、請求書の法令要件や会計連携が標準で整い、インボイス制度や電子帳簿保存法といった制度改正にもベンダーが対応する点が、kintoneなどでの自作・開発委託との大きな違いです。

自作・委託は自社の業務フローにぴったり合わせられる半面、設計・開発の工数と、制度改正への追従を自社で担う必要があります。本業の開発リソースを販売管理の構築・保守に割くのが事業の優先順位に合うかを見極め、多くの場合はまず既製品で要件を満たせないかを確認してから自作・委託を検討する順序が現実的です。

Q. アプリ開発業向け販売管理システムの料金の目安はどれくらいですか?

A. 料金は提供形態や規模によって幅があり、少人数向けは月額数千円台から、案件収支や継続請求まで担う製品は月額数万円以上が目安です。

初期費用はクラウド型で0円の製品がある一方、案件収支や工数管理を担う製品は初期設定・データ移行の支援費用がかかることがあります。規模や要件に応じた個別見積で料金を公開していない製品も少なくないため、「要お問い合わせ」の製品は資料請求やデモで自社の利用規模に即した見積を取り寄せて比較してください。

Q. 販売管理システムの口コミ・評判はどの切り口で読めばよいですか?

A. 口コミは点数の高さだけでなく、「実際に入力する管理部門・経理の立場の評価か」「入力負担と自動化のバランス」「自社に近い請求のかたち(受託中心か継続課金中心か)の利用者の声か」という切り口で自社に当てはめて読むのがポイントです。

アプリ開発会社で販売管理を日常的に入力するのはエンジニアではなく経理・管理部門であることが多く、情報システム部門が評価する柔軟さと経理が評価する入力のしやすさは別物です。導入支援やサポートに関する声も確認し、無料トライアルやデモがあれば契約前に操作感とサポートの質を確かめると、導入後のミスマッチを避けやすくなります。

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監修者

マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト

松嶋真倫

都市銀行にて金融実務を経験後、暗号資産関連スタートアップの創業期に参画し、市場分析・業界調査に従事。2018年にマネックスグループ入社。以降、ビットコインをはじめとするデジタルアセットからマクロ経済環境まで、金融市場を横断した調査・分析および情報発信を担う。FinTech・次世代金融領域のリサーチ統括、各種レポートや書籍の執筆、日本経済新聞など国内主要メディアへのコメント・寄稿、イベント登壇などを行う。2021年3月より現職。
記事内でご紹介している製品・サービスは監修者が選定したものではなく、編集部が独自に選定したものです。
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。

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