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リフォーム業向け業務システム比較|見積・工事原価・請求を一元管理する販売管理の選び方

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販売管理システム比較表(2026年版)のプレビュー

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販売管理システム比較表(2026年版)

リフォームやリノベーション、内装工事の現場では、見積の作成から受注、工事の進行、材料や外注の原価管理、請求、そして顧客のアフターフォローまで、1件の案件に多くの業務が連なります。これらを表計算ソフトや部門ごとのツールで別々に管理していると、同じ情報を何度も入力し直したり、案件ごとの粗利が締めてみるまで分からなかったりといった問題が起きやすくなります。

こうした業務をひとつにまとめて管理できるのが、リフォーム業向けの業務システム(販売管理システム)です。見積・受注・工事・原価・請求・顧客情報を一元化することで、二重入力の削減や案件ごとの粗利の見える化、現場と事務方の情報共有を進められます。ただし、製品は汎用の販売管理システムから、リフォーム・工務店の業務に特化したものまで幅が広く、自社の規模や業務に合うものを選ぶことが欠かせません。

本記事では、リフォーム会社が業務システムで解決できる課題や、一元管理でできることを整理したうえで、汎用の販売管理システムとリフォーム特化型のどちらを選ぶべきかという判断軸と、具体的な選び方を解説します。あわせて、見積・工事原価・請求・顧客管理に対応する製品の比較表と各サービスの特徴、費用の目安や補助金の活用までまとめました。自社に合うシステムを見つける検討材料としてお役立てください。

また、自社の状況に合うサービスを最短で見つけられるよう、「リフォーム業向け業務システムの比較表」や「30秒で終わる選定診断ツール」もご用意しています。ぜひこちらもご活用ください。

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本記事の対象範囲

本記事では、リフォーム・リノベーション・内装工事を手がける会社が、見積から受注・工事・原価・請求・顧客管理までを一元管理するために導入する業務システムを対象とします。汎用の販売管理システムとリフォーム特化型の双方を取り上げ、案件ごとの原価や粗利の管理、工事の進捗管理、協力会社や職人の管理といったリフォーム業特有の業務にどこまで対応できるかを軸に、製品を横並びで整理します。

業種を問わず販売管理システム全般を比較したい場合や、リフォーム業に限定しない選び方を知りたい場合は、以下の記事もあわせてご覧ください。

リフォーム会社が業務システムで解決できる課題

リフォーム業の業務は、1件の案件が問い合わせから見積、契約、工事、引き渡し、アフターフォローまで長く続き、そのあいだに扱う情報も多岐にわたります。ここでは、表計算ソフトや個別のツールで管理しているときに起きやすい課題を整理します。

情報の分散と二重入力は、多くのリフォーム会社が抱える課題です。見積ソフト、顧客管理の表計算ファイル、会計ソフトがそれぞれ独立していると、1件の案件情報を複数の場所に入力し直すことになります。入力の手間がかかるうえ、どこかで転記ミスや更新漏れが起きると、見積と請求の金額が食い違うといったトラブルにつながります。

案件ごとの原価・粗利が見えにくい点も、工事を伴うリフォーム業に特有の課題です。材料費や外注費、職人の人件費は工事の進行に合わせて発生し、追加工事や仕様変更も頻繁に起こります。発生した原価をその都度案件に紐づけて管理できていないと、工事が終わって精算するまで粗利が分からず、気づいたときには想定より利益が薄かった、という事態が起こりがちです。

さらに、現場と事務方の情報共有の遅れや、業務の属人化も見過ごせません。工事の進捗や写真、変更内容が担当者の手元にとどまり、事務所から状況が見えないと、請求のタイミングを逃したり、問い合わせに即答できなかったりします。特定の担当者しか案件の経緯を把握していない状態は、その人が不在になったときに業務が止まるリスクを抱えます。

業務システムは、これらの情報を一元管理し、入力を一度で済ませ、原価を案件に紐づけてリアルタイムに集計し、現場と事務所で同じ情報を共有できるようにすることで、こうした課題の解消を図るものです。

現在こうした業務を表計算ソフトで管理していて、システムへ切り替えるべきか判断に迷う場合は、Excel管理が限界に近づくサインや移行を見極めるチェックリストを次の記事で整理しています。

リフォーム業向け業務システム(販売管理)とは

リフォーム業向けの業務システムとは、見積・受注・工事(施工)・原価・請求・顧客情報といった販売管理に関わる業務を、ひとつのシステムで一元的に管理するためのソフトウェアです。販売管理システムや基幹システムと呼ばれることもあり、提供形態はクラウド型とオンプレミス型(自社のサーバーに導入する形)があります。

一般的な販売管理システムは、受注・売上・仕入・在庫・請求といった商取引の流れを管理することを主眼に設計されています。これに対し、リフォーム業で求められるのは、1件の工事案件を軸に、見積から原価、工事の進捗、請求までを一貫して管理する仕組みです。

モノを仕入れて販売する流通業とは異なり、案件ごとに内容が変わり、工事期間中に原価が積み上がっていくため、案件単位の原価・粗利管理や工事進捗の管理が重視されます。

そのため製品には、業種を問わず使える汎用の販売管理システムと、リフォーム・工務店・建設の業務に合わせて設計された特化型の業務システムがあります。両者の違いと選び分けについては、後半の「汎用の販売管理とリフォーム特化、どちらを選ぶべきか」で詳しく解説します。

リフォーム業向け業務システムでできること(見積〜請求〜顧客の一元管理)

リフォーム業向けの業務システムでは、案件の流れに沿って各業務を1つのシステム上でつなげて管理できます。ここでは、見積から顧客管理までの一連の流れに沿って、できることを整理します。

リフォーム業向け業務システムで管理できる業務の流れ。STEP1 見積作成(工事項目・単価を登録し素早く作成、受注・発注・請求の元データになる)、STEP2 受注・発注(見積の金額を引き継ぎ、材料の発注・仕入も連動)、STEP3 工事・原価(進捗や現場写真を案件に紐づけ、材料費・外注費・人件費を案件単位で集計し粗利を確認)、STEP4 請求・入金(見積・受注をもとに請求書を発行し入金の消込まで管理)、STEP5 顧客・アフター(顧客・OB顧客の情報を蓄積し点検案内やリピート提案に活用)を矢印でつないだ横フロー。

起点となるのが見積の作成です。工事項目や材料の単価をあらかじめ登録しておき、過去の見積を流用しながら素早く作成できます。ここで作った見積は、そのまま受注・発注・請求の元データとして引き継がれるため、受注が決まった後に改めて金額を入力し直す必要がありません。

受注後は、工事(施工)の進捗管理に移ります。着工から完工までの工程や、現場で撮影した写真、仕様変更の記録を案件に紐づけて管理し、事務所からも進行状況を確認できます。あわせて、材料の発注や仕入れを見積と結びつけて管理することで、どの案件にどれだけの費用が発生したかを把握しやすくなります。

リフォーム業で特に重要なのが、案件ごとの原価・粗利の管理です。材料費・外注費・人件費といった発生原価を案件単位で集計し、見積金額と突き合わせることで、工事の途中でも粗利の見込みを確認できます。追加工事や仕様変更があった場合も、その都度原価に反映すれば、最終的な利益が締めてみるまで分からないという状態を避けられます。

工事が完了すれば、見積や受注の情報をもとに請求書を発行し、入金の消込(請求と入金の照合)まで管理できます。これにより、請求漏れや二重請求、入金確認の抜けを防ぎやすくなります。さらに、顧客情報やOB顧客のアフターフォローを蓄積しておけば、点検時期の案内やリピート・紹介の提案といった、受注後の関係づくりにも活用できます。製品によっては、協力会社や職人への発注・支払いの管理に対応するものもあります。

これらの業務が1つのシステムでつながることで、同じ情報を何度も入力する手間が減り、案件の状況が社内で共有され、原価や粗利がリアルタイムに見えるようになります。どの機能にどこまで対応しているかは製品によって差があるため、次章以降で自社に必要な範囲を見極めていきます。

リフォーム業が業務システムを導入するメリット

業務システムを導入することで、前章までに挙げた課題がどのように改善されるのかを、得られる効果の面から整理します。

第一のメリットは、案件ごとの原価・粗利がリアルタイムに見えるようになることです。発生した原価がその都度案件に紐づくため、工事の途中でも利益の見込みを確認でき、赤字になりそうな案件に早く気づいて手を打てます。経営者にとっては、どの工事種別や顧客層が利益を生んでいるかを把握し、受注方針や見積価格を判断する材料になります。

第二に、二重入力や転記作業が減り、事務負担が軽くなることです。見積から受注・発注・請求までデータが引き継がれるため、同じ情報を入力し直す必要がなくなり、転記ミスによる金額の食い違いも防げます。少人数で管理業務を回しているリフォーム会社ほど、この効果は大きくなります。

第三に、現場と事務所の情報共有が進み、業務の属人化が解消されることです。工事の進捗や写真、顧客とのやり取りがシステムに蓄積されるため、担当者が不在でも社内の誰もが状況を確認できます。問い合わせへの対応が早くなり、特定の人に業務が集中する状態の改善にもつながります。

第四に、蓄積した顧客情報を受注後の関係づくりに活かせることです。過去の工事履歴やOB顧客の情報をもとに、点検の案内やリフォームの再提案を行うことで、リピートや紹介による受注の機会を広げられます。

汎用の販売管理とリフォーム特化、どちらを選ぶべきか

リフォーム業向けの業務システムを選ぶとき、最初に直面するのが「業種を問わず使える汎用の販売管理システムで足りるのか、リフォーム・工務店に特化した業務システムが必要なのか」という分かれ道です。どちらにも向き・不向きがあり、自社の業務に照らして判断することが重要です。

汎用の販売管理システムとリフォーム・工務店特化型の選び分け。汎用の販売管理システムは、受注・売上・仕入・在庫・請求など商取引の管理が得意で、会計連携や豊富な導入実績・サポートが強み。工事原価・粗利・進捗の管理は標準非対応かカスタマイズが必要なことがある。物販の比重が大きい、工事と物販の両方、会計連携を最優先する会社に向く。リフォーム・工務店特化型は、見積・工事・原価・請求・顧客管理を工事案件単位で管理し、案件ごとの原価・粗利、工事進捗、現場写真、OB顧客のフォローを標準で備えるものが多い。物販や特殊な販売形態への対応は製品により幅がある。判断の目安は、工事案件ごとの原価・粗利管理や工事進捗の管理が業務の中心なら特化型、商品販売・在庫の比重が大きいか会計システムとの連携を最優先したいなら汎用が候補。

汎用の販売管理システムは、受注・売上・仕入・在庫・請求といった商取引の管理を幅広い業種で使えるよう設計されています。会計ソフトやECとの連携、豊富な導入実績や手厚いサポートが強みで、物販を伴う事業や、工事と商品販売の両方を手がける会社では選択肢になります。

一方で、案件ごとの工事原価・粗利の管理や工事進捗の管理、職人・協力会社の管理といったリフォーム特有の業務には、標準では対応していないか、カスタマイズや運用の工夫が必要になることがあります。

リフォーム・工務店特化型の業務システムは、見積・工事・原価・請求・顧客管理を工事案件を軸に設計しており、案件ごとの原価管理や工事進捗、現場写真の管理、OB顧客のフォローなどを標準で備えているものが多くあります。リフォーム業の商習慣に沿って使えるのが強みですが、物販や特殊な販売形態への対応は製品によって幅があります。

判断の目安としては、工事案件ごとの原価・粗利管理や工事進捗の管理が業務の中心であれば、特化型が適していることが多くなります。反対に、商品販売や在庫管理の比重が大きい、あるいは既存の会計システムとの連携を最優先したいといった場合は、汎用の販売管理システムが候補になります。

両方の性格を併せ持つ会社では、工事業向けのパッケージを用意している汎用システムも選択肢に入ります。次章では、こうした判断を踏まえた具体的な選び方の軸を解説します。

リフォーム業向け業務システムの選び方

ここからは、自社に合う業務システムを見極めるための具体的な選定の軸を解説します。前章の汎用か特化かという判断を踏まえ、以下の観点を自社の業務に当てはめて確認してください。

見積〜受注〜工事〜原価〜請求〜顧客のどこまでをカバーするか

製品によって、カバーする業務の範囲は異なります。見積作成に強いもの、顧客管理(CRM)や営業支援に軸足を置くもの、見積から請求までを通して管理できる統合型など、得意とする領域に幅があります。

まずは自社でシステム化したい業務を洗い出し、見積・受注・工事進捗・原価・請求・顧客管理のうち、どこを一元化したいのかを明確にしましょう。特に、見積で入力した情報が受注・発注・請求まで引き継がれるか、原価が案件に紐づいて集計されるかは、二重入力の削減と粗利の見える化に直結するため、重点的に確認したい点です。

リフォーム業の商習慣(案件原価・粗利・工事進捗・協力会社管理)に合うか

リフォーム業では、1件の工事案件を軸に原価が積み上がり、追加工事や仕様変更も頻繁に発生します。そのため、案件単位での原価・粗利管理、工事の進捗や現場写真の管理、協力会社や職人への発注・支払いの管理にどこまで対応しているかが、実務での使いやすさを左右します。

汎用の販売管理システムでこれらを実現しようとすると運用の工夫が必要になることがある一方、特化型では標準で備えていることが多いため、自社の業務に照らして過不足を見極めることが大切です。デモや無料トライアルで、実際の案件に近い流れを試すと判断しやすくなります。

クラウドかオンプレミスか、提供形態で選ぶ

提供形態は、クラウド型とオンプレミス型に大きく分かれます。クラウド型は、インターネット経由で利用でき、初期費用を抑えやすく、現場からスマートフォンやタブレットでアクセスしやすいのが特徴です。月額制で導入のハードルが低く、ソフトの更新も自動で行われます。

オンプレミス型(パッケージ型)は、自社の環境に合わせたカスタマイズや既存システムとの連携の自由度が高い一方、初期費用やサーバーの運用負担が大きくなる傾向があります。現場での利用頻度や社内のIT体制、カスタマイズの必要性を踏まえて選びましょう。

料金とサポート体制が費用対効果に見合うか

料金は、初期費用・月額費用のほか、利用できるユーザー数や機能の範囲によって変わります。安さだけでなく、削減できる事務作業の時間や、粗利改善による効果と照らして費用対効果を判断することが大切です。

あわせて、導入時の設定支援や操作研修、導入後の問い合わせ対応といったサポート体制も確認しておきたい点です。システムに不慣れな現場でも定着させられるよう、サポートの手厚さは中小のリフォーム会社ほど重視したい点です。具体的な料金の目安は、後述の「費用の目安」と比較表で確認できます。

補助金(デジタル化・AI導入補助金など)の対象になるか

業務システムの導入では、国や自治体の補助金を活用できる場合があります。代表的なものに、中小企業・小規模事業者のデジタル化を支援するデジタル化・AI導入補助金(旧:IT導入補助金)があり、対象として登録されたツールを、認定を受けた支援事業者を通じて導入する場合に、費用の一部が補助されます。

補助金を活用できるかは製品や導入形態によって異なるため、検討している製品が補助金の対象ツールとして登録されているか、支援事業者のサポートを受けられるかを確認しておくと、導入費用の見通しを立てやすくなります。制度の詳細は、後述の「導入の進め方と補助金の活用」で解説します。

ここまでの選び方を踏まえても、自社がどのタイプに合うか判断が難しい場合もあります。そうしたときのために、いくつかの質問に答えるだけで候補を絞り込める「30秒で終わる選定診断ツール」をご用意しました。ぜひご活用ください。

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【比較表】リフォーム業向け業務システムの比較

ここからは、リフォーム業で使える業務システムを、汎用の販売管理システムとリフォーム・工務店特化型の双方から取り上げ、業務のカバー範囲・リフォーム業への適合・提供形態・料金・サポートで横並びに比較します。自社の業務や予算に合わせた比較・選定の材料としてご覧ください。

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サービス名アラジンオフィス楽楽販売商蔵奉行クラウドSMILE V 2nd Edition 販売AnyONEアイピアSAKSAKWebReformStationサクミル建て役者工務店クラウドEX
提供会社株式会社アイル株式会社ラクス株式会社オービックビジネスコンサルタント株式会社OSK
(販売:大塚商会)
エニワン株式会社株式会社アイピア株式会社DATA KIT株式会社東計電算株式会社プレックス株式会社システムサポート株式会社ダイテック
タイプ汎用の販売管理
(販売・在庫・購買統合型)
汎用の販売管理
(クラウド販売管理)
汎用の販売管理
(販売・仕入・在庫)
汎用の販売管理
(統合業務パッケージ)
工務店・リフォーム特化建築・リフォーム特化リフォーム・建築特化住宅リフォーム特化建設・設備工事特化建築・リフォーム特化地域工務店特化
(新築含む)
提供形態クラウド / オンプレミスクラウドクラウドクラウド / オンプレミスクラウドクラウドクラウドクラウドクラウドクラウドクラウド
対応業務の範囲見積・受注・発注・在庫・売上・請求・入金
原価はプロジェクト管理オプション
見積・受注・発注・請求・入金
案件単位の収支(原価)管理
見積・受注・売上・請求・入金
発注・仕入・在庫
見積・受注・売上・入金
発注・仕入・在庫
顧客・見積・実行予算・発注
工事台帳・入出金・アフター
顧客・積算見積・原価発注
請求入金・工程・工事台帳
営業追客・顧客・見積・工事
原価粗利・請求・入金
顧客・営業・見積・工事
原価粗利・アフター
(請求は公式に記載なし)
案件・見積・実行予算原価
請求・工事台帳・出面・発注
商談・見積・実行予算・発注
原価・工程・請求支払・アフター
営業商談・見積・実行予算・発注
工程・工事台帳・予実入出金・アフター
リフォーム業適合△オプションの案件原価管理で対応。工事進捗・現場管理は専用機能なし△案件単位の収支管理は可能。工事進捗・現場管理は非対応△商取引の販売・仕入・在庫管理が中心。工事原価・進捗は非対応△販売・購買・在庫管理が中心。工事原価・進捗は非対応●工務店・リフォーム特化。実行予算・工事台帳・工程・アフターを一元化●建築・リフォーム特化。段階ごとの粗利・原価発注・工程を管理●リフォーム・建築特化。案件別の原価・粗利と追客を連動●住宅リフォーム特化。顧客起点で見積・原価・粗利を管理●建設・設備工事特化。実行予算・原価・出面(協力会社の人工)を管理●建築・リフォーム特化。実行予算・原価・工程を管理。協力会社受発注はEDIオプション△地域工務店向け(新築含む)。リフォーム特化や工事原価・請求の明示なし
初期費用要お問い合わせ200,000円(税抜)0円〜70,000円
(プランにより異なる)
158,000円〜(クラウド版・税別)
オンプレ版は要お問い合わせ
要お問い合わせ120,000円〜(税抜)
※ライトプラン
要お問い合わせ要お問い合わせ0円要お問い合わせ要お問い合わせ
月額費用要お問い合わせ70,000円〜(税抜)13,000円〜(小規模セット)
30,250円〜(中小〜中堅セット)
※税表示なし
19,360円〜(クラウド版・税別)
別途DB費・ユーザー料
16,000円〜
(公式LP記載の参考値)
10,000円〜(税抜)
※ライト・5ユーザーまで
要お問い合わせ要お問い合わせ9,800円〜(税別)
※20アカウント込み
要お問い合わせ要お問い合わせ
無料トライアル・デモ記載なしありあり(30日間)あり(30日間)
※クラウド版
記載なしデモありデモあり記載なしあり(2か月間)デモあり記載なし
詳細情報サービス詳細を見るサービス詳細を見るサービス詳細を見るサービス詳細を見る公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト

各サービスの個別紹介

比較表で取り上げた各サービスについて、提供会社・特徴・リフォーム業への適合を個別に紹介します。まずは業種を問わず使える汎用の販売管理システムを、続いてリフォーム・工務店の業務に特化した業務システムを取り上げます。工事案件ごとの原価・粗利の管理を重視する場合は、後半の特化型から読み進めると、自社に合う製品を見つけやすくなります。

汎用の販売管理システム

はじめに、業種を問わず受注・売上・請求などを管理できる汎用の販売管理システムを紹介します。物販や在庫管理の比重が大きい会社、工事と商品販売の両方を手がける会社、既存の会計システムとの連携を重視する会社では、こうした汎用システムが選択肢になります。

1. アラジンオフィス(株式会社アイル)

アラジンオフィスの公式サイト

株式会社アイル(東証プライム上場)が開発する、販売・在庫・購買管理を中核とした統合型の業務パッケージです。見積から受注・発注・在庫・売上・請求までを1つのパッケージ内で管理でき、オンプレミスとクラウド(アラジンクラウド)のどちらでも導入できます。導入実績は6,000社以上(公式特徴ページ、集計時点の記載なし)です。

オプションの「プロジェクト管理」を追加すると、案件ごとに材料仕入・外注費・労務費を仕掛原価(完成前の工事に発生した原価)として積み上げ、案件単位の収支を把握できます。

公式は工期が比較的短い小規模工事を想定した用途に向くと案内しており、対応業種にも工事業を含みます。一方で、工事進捗や現場写真の管理といったリフォーム専用の機能は標準パッケージの訴求には含まれないため、必要な範囲は確認しておきたい点です。

会計ソフト(勘定奉行、マネーフォワード クラウド会計、弥生会計など)やEC・WMSとの連携メニューを持ちます。料金は初期費用・月額とも公開されておらず、企業規模や導入構成に応じた見積もりとなります。

2. 楽楽販売(株式会社ラクス)

楽楽販売の公式サイト

クラウド上で見積から収支までを一元管理する、株式会社ラクス(東証プライム上場)の販売管理システムです。見積・受注・請求から売上・発注・原価・収支までを扱い、累計導入社数は6,000社を突破しています(公式トップ、2025年12月時点、楽楽販売単体の値)。

プログラミングなしで管理画面・入力フォーム・承認ワークフローを自社の業務に合わせて組み立てられるのが特徴です。受注(売上)と発注(原価)、間接費を案件単位で紐づけて収支を自動集計できるため、案件ごとの採算管理にも使えます。一方、工事の進捗管理や現場写真の管理といったリフォーム専用の機能は標準では備えていません。

料金は初期費用200,000円(税抜)、月額70,000円〜(税抜)で、無料トライアルを用意しています。「デジタル化・AI導入補助金2026」の対象ツールに登録されており、会計ソフト(勘定奉行、freee会計など)とも連携できます。

3. 商蔵奉行クラウド(株式会社オービックビジネスコンサルタント)

商蔵奉行クラウドの公式サイト

販売管理の「商奉行iクラウド」と、仕入・在庫管理の「蔵奉行iクラウド」を統合したクラウド型システムです。提供元は株式会社オービックビジネスコンサルタント(OBC、東証プライム上場)で、2製品はそれぞれ単体でも、セット契約で商品マスタを共用する一体運用でも利用できます。カスタマイズせずに使うノンカスタマイズの設計を採ります。

見積・受注・売上・請求・入金から、発注・仕入・在庫までを一気通貫で扱い、成約済みの見積を受注・売上伝票へワンクリックで転記できます。勘定奉行など同じ奉行シリーズとの連携でデータの二重入力を抑えられます。受注・売上・仕入といった商取引の管理が中心で、工事案件ごとの原価・粗利管理や工事進捗の管理は標準の機能として案内されていません。

料金は法人単位の年間契約で、小規模向けのセットプランは月額13,000円〜、中小〜中堅向けのセットプランは月額30,250円〜(公式料金ページ記載の開始価格、税表示なし)です。30日間の無料体験があり、提供形態はクラウド(SaaS)のみとなります。

4. SMILE V 2nd Edition 販売(株式会社OSK/販売元:株式会社大塚商会)

SMILE V 2nd Edition 販売の公式サイト

統合業務パッケージ「SMILE V」シリーズの販売管理モジュールです。開発を株式会社OSK(大塚商会の完全子会社)、販売を株式会社大塚商会が担います。見積から受注・売上・入金、発注・仕入・支払、在庫管理までを一元管理し、同じシリーズの会計・給与・人事モジュールと共通データベースで連携できます。

提供形態は、オンプレミス版(SMILE V 2nd Edition)とクラウド版(SMILE V Air)の2つです。複数倉庫の倉庫別在庫と引当(受注日順・納期順)に対応し、ロット・有効期限の管理はオプションで追加できます。販売・購買・在庫の管理が中心で、工事案件ごとの原価・粗利管理や工事進捗の管理はリフォーム専用の機能としては備えていません。

クラウド版のSMILE V Airは初期費用158,000円〜、月額は販売ベーシック19,360円〜にデータベース費やユーザーライセンス料が加わる(いずれも税別)構成です。30日間の無料お試しを用意しています。オンプレミス版は買い切りで、正式な料金は要お問い合わせとなります。

リフォーム・工務店に特化した業務システム

続いて、見積・工事・原価・請求・顧客管理を工事案件を軸に設計した、リフォーム・工務店・建設業向けの特化型の業務システムを紹介します。

5. AnyONE(エニワン株式会社)

AnyONE(エニワン)のサービスサイト

エニワン株式会社が開発・提供する、工務店・リフォーム会社向けのクラウド型基幹業務システムです。顧客管理から見積・実行予算・発注、工事スケジュール、入出金、アフター管理までを一元化し、見積・発注・支払いのデータをボタン一つで工事台帳へ集約できます。

サーバーのクラウド利用料やバージョンアップ費用は月額利用料に含まれ、追加のインフラ費用は発生しません。導入時のサーバー構築やデータ移行も標準で提供されます。一方で、対応OSはWindowsのみで、Macで利用する場合は仮想化ソフトが必要です。

エニワン株式会社の公式発表(2026年6月)によると、2025年度末時点で導入企業数4,300社を突破し、2025年度の継続率は92.0%です。料金は事業規模に応じた個別見積りが基本で、公式LPには月額16,000円〜という参考値が示されています。詳しくは問い合わせが必要です。

6. アイピア(株式会社アイピア)

アイピア(Aippear)のサービスサイト

中小規模の工務店・リフォーム会社向けに、株式会社アイピアが自社開発するクラウド型の業務管理システムです。顧客管理・積算・見積から原価/発注管理、請求・入金、工程管理、工事台帳までを1つのシステムに集約しています。

見積に含まれる原価情報を発注まで引き継ぎ、契約時・予算時・発注時・最終の各段階で粗利の推移を確認できます。GMOサインと連携した電子契約や、LINE WORKS・メールへの進捗通知にも対応します。

料金は初期費用12万円・月額1万円(ライトプラン、5ユーザーまで、いずれも税抜)からで、ユーザー追加は1名2,000円です。上位のベーシック・プロフェッショナルは月額2万円・3万円から利用でき、リモート研修は無料で提供されます。

7. SAKSAK(株式会社DATA KIT)

SAKSAK(サクサク)のサービスサイト

リフォーム・建築業に特化したクラウド型(ASP:インターネット経由で利用する提供形態)の統合管理システムで、株式会社DATA KITが提供しています。見積が追客・予算・発注・請求と連動し、営業進捗から顧客管理、原価・粗利管理、入金・支払管理までを一つにまとめます。

案件ごとの原価と見積を連動させ、簡単な操作で粗利を把握できることを中核に据えています。導入後はサポートスタッフが同じ画面を見ながら操作を案内し、新入社員向けの研修にも対応します。

提供形態はクラウドで、新機能の追加やバージョンアップは無償とされています。初期費用・月額とも公表されておらず、料金の詳細は問い合わせが必要です。

8. WebReformStation(株式会社東計電算)

WebReformStation(ウェブリフォームステーション)のサービスサイト

東証スタンダード市場に上場する株式会社東計電算が提供する、住宅リフォーム業に特化したクラウド(ASP)型の業務管理システムです。問い合わせから商談、契約、着工、引き渡し、アフターフォローまでを顧客情報に紐づけて一元管理します。

工事内容ごとの見積テンプレートで見積を標準化し、見積の原価情報を発注時に引き継いで予備原価の設定や粗利益の管理につなげます。発注漏れや入金遅延を知らせるアラート機能も備えます。

システムのデータは東計電算が保有するデータセンターで管理され、利用者側でのバックアップやメンテナンスは不要です。入力した情報は担当者間でリアルタイムに共有できます。料金は非公開で、資料請求や問い合わせを通じて確認します。

9. サクミル(株式会社プレックス)

サクミル(Sakumiru)のサービスサイト

初期費用0円・月額9,800円(税別、20アカウント込み)の単一プランで全機能を使える、建設業・設備工事業向けの現場管理・工事管理クラウドです。株式会社プレックスが提供しています。

案件管理・見積から実行予算・原価、請求、工事台帳、出面管理、発注・仕入までを一つに統合し、現場の日報や写真、図面をスマートフォンからも入力・共有できます。協力会社ごとの人工や稼働日数は日報から自動で集計されます。

月額料金だけで追加費用なく全機能を使え、2か月間の無料トライアルも用意されています。公式サイトでは正式利用企業数3,000社突破(2026年3月時点)、月間200社以上の新規導入を掲げています。対象は一人親方から中小規模の建設・設備工事業者です。

10. 建て役者(株式会社システムサポート)

建て役者(たてやくしゃ)のサービスサイト

2005年の販売開始から建築・リフォーム業界に特化してきた工事管理システムで、株式会社システムサポートが提供します。新規商談・見積から契約、実行予算、発注・請求・支払、工事台帳・原価管理、工程管理、アフターフォローまでを時系列で一元管理します。

見積の予定原価を実行予算へ自動転記し、承認機能で粗利を確認してから発注へ進める流れを備えます。工程はガントチャートで作成し、予定の超過をアラームで事前に通知します。導入実績は公式サイトで740社以上とされています。

取引先(協力会社)との受発注は、標準機能ではなくオプションの電子受発注(EDI)で対応する構成です。このほかクラウドサインによる電子契約やLINE WORKS連携もオプションで追加できます。料金は公開されておらず、見積りは問い合わせが必要です。

11. 工務店クラウドEX(株式会社ダイテック)

工務店クラウドEXのサービスサイト

地域工務店向けの基幹業務クラウドシステムで、株式会社ダイテックが提供します。営業・商談管理から見積、実行予算、発注計画、工程管理、工事台帳、アフターサービスまでを一元管理し、見積から検収までのデータをつなぎます。

予算と実績を照らす予実管理と入出金管理で経営状況を把握でき、同社の施工管理アプリ「現場Plus」や電子受発注「受発注Plus」とのデータ連携にも触れています。完全クラウド型で、ノートPCやモバイル端末から利用できます。

対象は新築も手がける地域工務店で、公式サイトではリフォーム会社向けの明示や、顧客管理・工事原価・請求の個別機能、料金は示されていません。導入にあたっては資料請求や問い合わせでの確認が必要です。

リフォーム業向け業務システムの費用の目安

業務システムの費用は、提供形態・利用するユーザー数・対応する業務の範囲によって幅があります。ここでは、予算を立てる際の目安となる考え方を整理します。個別の製品の料金は、前掲の比較表で確認してください。

クラウド型は、初期費用を抑えやすく、月額制で利用できるものが中心です。月額はユーザー数や機能の範囲によって変わり、小規模な構成であれば月額1万円前後から、機能や利用人数が増えるにつれて数万円以上になる傾向があります。初期費用は無料のものから、設定支援を含めて数十万円程度かかるものまで製品によって異なります。

オンプレミス型(パッケージ型)は、自社の環境に合わせて構築するため、初期費用が数十万円から、規模やカスタマイズの内容によっては数百万円規模になることもあります。その分、月々の費用は保守費用が中心となります。カスタマイズの自由度と引き換えに初期の投資が大きくなるため、クラウド型との総額の比較が重要です。

製品の性格で見ると、リフォーム・工務店特化型は月額1万円前後から始められるクラウド型が多く、初期費用を抑えやすい傾向があります。一方、汎用の販売管理システムは、高機能な製品やオンプレミス型・カスタマイズ前提のもので、月額数万円以上・初期費用数十万円以上になることもあります。自社に必要な機能と規模に照らして、特化型と汎用のどちらが費用対効果に見合うかを見極めることが大切です。

料金が公開されていない製品も少なくありません。利用人数や必要な機能によって見積が変わるためで、その場合は要お問い合わせとなります。費用を比較する際は、月額だけでなく初期費用・サポート費用・オプション費用を含めた総額で、削減できる事務時間や粗利改善の効果と照らして判断することが大切です。

導入の進め方と補助金の活用

最後に、業務システムを導入する際の進め方と、活用できる補助金について解説します。

導入は、現状の業務の洗い出しから始めます。見積・受注・工事・原価・請求・顧客管理のどこに課題があり、どの業務を一元化したいのかを整理したうえで、候補となる製品の資料請求やデモ、無料トライアルで実際の操作感を確かめましょう。

導入を決めたら、マスタ(顧客・単価・工事項目などの基礎データ)の登録や、現場・事務方への操作研修を経て運用を始めます。クラウド型は比較的短期間で始められるものが多い一方、オンプレミス型やカスタマイズを伴う場合は、要件定義から稼働まで相応の期間を見込む必要があります。

導入費用の負担を軽くする手段として、国の補助金を活用できる場合があります。代表的なものが、中小企業・小規模事業者の業務効率化やデジタル化を支援するデジタル化・AI導入補助金(旧:IT導入補助金)です。

2026年度は「デジタル化・AI導入補助金2026」として公募が行われています。あらかじめ補助金の対象ツールとして登録されたソフトウェアを、事務局に登録されたIT導入支援事業者(ITツールの提供・導入をサポートする事業者)と連携して導入する場合に、費用の一部が補助される仕組みです。

販売管理や業務システムの導入で主に対象となるのが通常枠です。ソフトウェア購入費やクラウド利用料(最大2年分)などが補助対象経費となり、補助率と補助額は公式サイトで次のように示されています。

補助率 1/2以内、2/3以内
補助額 1プロセス以上 5万円以上150万円未満 / 4プロセス以上 150万円以上450万円以下

出典:デジタル化・AI導入補助金2026 通常枠|中小企業デジタル化・AI導入支援事業事務局

補助額の上限は、システムで効率化する業務プロセスの数によって変わります。1プロセス以上の導入では150万円未満、4プロセス以上では150万円以上450万円以下が上限です。補助率は原則2分の1以内で、賃金に関する一定の要件を満たす場合は3分の2以内に引き上げられます。補助の対象や金額、公募の回次は年度ごとに見直されるため、申請を検討する際は、最新の公募要領を公式サイトで確認することが欠かせません。

また、検討している業務システムが補助金の対象ツールとして登録されているか、支援事業者のサポートを受けられるかは、各製品の提供会社に確認するのが確実です。このほか、現場の省力化のための設備導入まで含む投資であれば中小企業省力化投資補助金が選択肢になる場合があり、自治体によっては独自のデジタル化支援の補助金を設けていることもあるため、あわせて調べておくとよいでしょう。

まとめ

リフォーム業向けの業務システムは、見積・受注・工事・原価・請求・顧客情報を一元管理し、二重入力の削減や案件ごとの粗利の見える化、現場と事務所の情報共有を進めるためのものです。製品には業種を問わず使える汎用の販売管理システムと、リフォーム・工務店の業務に特化した業務システムがあり、工事案件ごとの原価・粗利管理や工事進捗の管理が業務の中心かどうかが、選び分けの大きな目安になります。

選定にあたっては、業務のカバー範囲、リフォーム業の商習慣への適合、提供形態、料金とサポート、補助金の対象可否といった軸を、自社の業務に当てはめて確認することが大切です。本記事の比較表と選定診断ツールを使い、気になる製品は資料請求やデモで実際の使い勝手を確かめたうえで、自社に合うシステムを選んでください。

よくある質問(FAQ)

Q. リフォーム業向け業務システム(販売管理システム)とは何ですか?

A. リフォーム業向け業務システムとは、見積・受注・工事・原価・請求・顧客情報といった販売管理の業務を、ひとつのシステムで一元管理するためのソフトウェアです。

モノを仕入れて販売する流通業とは異なり、1件の工事案件を軸に原価が積み上がるリフォーム業では、案件ごとの原価・粗利管理や工事進捗の管理が重視されます。製品には、業種を問わず使える汎用の販売管理システムと、リフォーム・工務店の業務に合わせて設計された特化型があります。

Q. 汎用の販売管理システムとリフォーム特化型は、どちらを選べばよいですか?

A. 工事案件ごとの原価・粗利管理や工事進捗の管理が業務の中心であれば、リフォーム・工務店特化型が適していることが多くなります。特化型は、案件単位の原価管理や現場写真の管理、OB顧客のフォローなどを標準で備えるためです。

一方、商品販売や在庫管理の比重が大きい、あるいは既存の会計システムとの連携を最優先したい場合は、汎用の販売管理システムが候補になります。両方の性格を併せ持つ会社では、工事業向けのパッケージを用意している汎用システムも選択肢に入ります。

Q. クラウド型とオンプレミス型のどちらを選べばよいですか?

A. 現場からスマートフォンで使いたい・初期費用を抑えて早く始めたい場合はクラウド型、カスタマイズや既存システムとの連携の自由度を重視する場合はオンプレミス型が向きます。クラウド型は月額制で導入のハードルが低く、ソフトの更新も自動で行われます。

オンプレミス型(パッケージ型)は自社の環境に合わせた構築ができる反面、初期費用やサーバーの運用負担が大きくなる傾向があります。現場での利用頻度や社内のIT体制、カスタマイズの必要性を踏まえて選びましょう。

Q. リフォーム業向け業務システムの費用はどのくらいが目安ですか?

A. クラウド型は初期費用を抑えやすく小規模な構成なら月額1万円前後から、オンプレミス型は初期費用が数十万円から、規模やカスタマイズによっては数百万円規模になることもあります。クラウド型の月額はユーザー数や機能の範囲によって変わり、機能や利用人数が増えるほど高くなります。

料金を公開せず、利用人数や必要な機能に応じた見積もりとする製品も少なくありません。費用は月額だけでなく、初期費用・サポート費用・オプション費用を含めた総額で、削減できる事務時間や粗利改善の効果と照らして判断することが大切です。

Q. リフォーム業向け業務システムの導入に補助金は使えますか?

A. 中小企業・小規模事業者のデジタル化を支援するデジタル化・AI導入補助金(旧:IT導入補助金)を活用できる場合があります。あらかじめ補助金の対象ツールとして登録されたソフトウェアを、事務局に登録されたIT導入支援事業者(ITツールの提供・導入をサポートする事業者)と連携して導入する場合に、費用の一部が補助される仕組みです。

補助の対象や金額、公募の回次は年度ごとに見直されるため、検討している製品が対象ツールとして登録されているか、支援事業者のサポートを受けられるかを提供会社に確認し、最新の公募要領を公式サイトで確認することが欠かせません。

Q. 既存の会計ソフトと連携できますか?

A. 多くの製品が会計ソフトとの連携に対応していますが、連携できるソフトや方式は製品によって異なります。汎用の販売管理システムでは勘定奉行・マネーフォワード クラウド会計・freee会計・弥生会計などとの連携メニューを持つものがあり、同じシリーズの会計モジュールと共通データベースで連携する製品もあります。

見積・請求のデータを会計へ引き継げれば二重入力をさらに減らせるため、自社で使っている会計ソフトに対応しているかを導入前に確認しておくとよいでしょう。

Q. リフォーム業向け業務システムの導入にはどのくらいの期間がかかりますか?

A. クラウド型は比較的短期間で始められるものが多く、数日〜1ヶ月程度で運用を開始できる場合があります。一方、オンプレミス型やカスタマイズを伴う場合は、要件定義から稼働まで相応の期間を見込む必要があります。

実際の期間は、顧客・単価・工事項目などのマスタ登録や、現場・事務方への操作研修、データ移行やカスタマイズの有無によって変わります。導入を急ぐ場合は、どのくらいの期間で始められるかを候補製品の提供会社に確認しておくと安心です。

Q. 現場からスマホやタブレットで使えますか?

A. クラウド型の製品であれば、インターネット環境があれば現場からスマートフォンやタブレットで利用できるものが多くあります。現場で撮影した写真や日報、図面をその場で入力・共有したり、移動中に案件の進捗を確認したりできるため、現場と事務所の情報共有や二重入力の削減に役立ちます。

対応状況や使える機能の範囲は製品によって異なるため、現場での利用が多い場合は、スマホ対応の範囲をデモや無料トライアルで確かめると判断しやすくなります。

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監修者

マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト

松嶋真倫

都市銀行にて金融実務を経験後、暗号資産関連スタートアップの創業期に参画し、市場分析・業界調査に従事。2018年にマネックスグループ入社。以降、ビットコインをはじめとするデジタルアセットからマクロ経済環境まで、金融市場を横断した調査・分析および情報発信を担う。FinTech・次世代金融領域のリサーチ統括、各種レポートや書籍の執筆、日本経済新聞など国内主要メディアへのコメント・寄稿、イベント登壇などを行う。2021年3月より現職。
記事内でご紹介している製品・サービスは監修者が選定したものではなく、編集部が独自に選定したものです。
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。

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