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WhatsApp配信サービスおすすめ比較12選|法人の一斉送信を管理画面型・API型で選ぶ

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CPaaS(通信機能API)比較表(2026年版)のプレビュー

主要12サービスの料金・機能を無料で一覧比較

CPaaS(通信機能API)比較表(2026年版)

訪日外国人や海外の顧客に、予約確認や購入後の案内、キャンペーンの通知をWhatsAppで届けたい——そんな場面が増えています。世界で30億人が使うWhatsAppは、メールやSMSより開封されやすく、海外顧客との接点として有力です。

ただし、無料の「WhatsApp Business アプリ」は小規模事業者が1台のスマートフォンで手動運用することを想定しており、数千・数万件規模の一斉配信や、自社システムからの自動送信には向きません。

そこで検討されるのが、WhatsApp Business Platform(API)を通じてメッセージ配信を行う「WhatsApp配信サービス」です。管理画面から運用できるツール型と、自社システムに組み込むAPI型(BSP)があり、料金の仕組みやテンプレートの運用ルールも独特です。自社の用途・体制・既存システムに合うのはどのサービスなのか、何を基準に見比べればよいのでしょうか。

本記事では、WhatsAppビジネスメッセージ配信サービス12種類を「管理画面で運用する配信ツール型」と「APIで組み込むBSP(通信基盤)型」の2タイプに分けて比較・解説します。Metaの従量課金とツール利用料の二層構造、テンプレート申請や24時間ルールといったWhatsApp特有の運用ルール、そして日本語サポートの有無まで、公式情報にもとづいて整理しました。

マーケティング・カスタマーサポート・情報システムの担当者が、自社に合う配信サービスを選ぶための材料としてご活用ください。

また、自社の運用スタイルや用途に合うサービスを最短で見つけられるよう、「かんたん選定診断ツール」をご用意しています。あわせてご活用ください。

WhatsAppビジネスメッセージ配信サービスとは|公式アプリとBusiness Platformの違い

ここからは、WhatsApp配信サービスがどんなものか、無料の公式アプリとの違いから整理します。

企業がWhatsAppで顧客とやり取りする手段には、大きく2つあります。1つは無料の「WhatsApp Business アプリ」、もう1つが「WhatsApp Business Platform(API)」です。配信サービスは後者のBusiness Platformを使って提供されます。

WhatsApp Business アプリは、Metaの公式サイトで「小規模事業者向けに作られている」と位置づけられています。ビジネスプロフィールの作成、商品カタログ、あいさつ・不在メッセージ、クイック返信といった、スマートフォン中心の手動運用に向いた機能を備えます。少人数で問い合わせに対応する段階では十分ですが、担当者を増やして大量の通知を自動で送る用途には設計されていません。

一方のWhatsApp Business Platformは、Metaの開発者向けドキュメントで「企業が大規模に顧客とコミュニケーションできるようにするもの」と説明されています。

Cloud APIを通じてプログラムからメッセージを送受信でき、承認済みテンプレート・自動フロー・AIツールによる大規模配信や、CRM・マーケティングオートメーションといった既存システムとの連携にも対応します。数千・数万件規模の一斉配信や、注文・予約データと連動した自動送信を行いたい企業は、このBusiness Platformを利用することになります。

ただし、Business Platformは企業が直接契約して使うのではなく、Metaが認定した事業者を介して利用するのが一般的です。この事業者が、次章で触れる「BSP」と呼ばれる提供元です。

WhatsApp配信サービスとは、このBusiness Platformを土台に、一斉配信・テンプレート管理・自動化・既存システム連携などを使いやすい形で提供するサービスの総称だと捉えると分かりやすいでしょう。

出典・参考資料は以下のとおりです。

出典・参考資料(2件)

WhatsApp配信サービスの2つのタイプ(管理画面で運用する配信ツール型/APIで組み込むBSP型)

ここからは、WhatsApp配信サービスを提供形態で2つのタイプに分けて説明します。自社がどちらの運用スタイルに近いかで、候補を大きく絞り込めます。

管理画面で運用する配信ツール型

ブラウザの管理画面から、連絡先の管理、テンプレートの作成、一斉配信、配信結果のレポート確認までを、開発作業なしで行えるタイプです。ノーコードのチャットボットや問い合わせ対応用の受信箱を備えた製品も多く、マーケティングやカスタマーサポートの運用を自部門で完結させたい企業に向きます。

エンジニアの手を借りずに始められる手軽さが利点で、WhatsApp配信を初めて導入する企業や、まず少人数で運用を立ち上げたい企業の入り口になります。このタイプに当たるサービスは、下記の比較表と個別紹介の「管理画面で運用する配信ツール型」にまとめています。

APIで組み込むBSP(通信基盤)型

WhatsApp Business APIを自社のシステム・CRM・アプリに組み込み、配信を自動化するタイプです。注文確定や予約のタイミングで通知を自動送信する、既存の顧客データベースと連携して配信リストを作るといった使い方に向きます。管理画面に一斉配信ボタンを備えるとは限らず、一斉送信もAPI経由で実装するのが基本で、導入にはエンジニアの対応が必要です。

このタイプの多くは、WhatsAppだけでなくSMS・音声・メール・RCSなど複数チャネルをまとめて扱えるCPaaS(通信機能をAPIで提供するクラウド基盤)でもあります。ここで鍵になるのが「BSP」です。

BSPはBusiness Solution Provider(Metaの現在の公式呼称ではSolution Partner=Meta Business Partner)の略です。

Metaの公式ドキュメントでは「メッセージング・課金・連携支援・カスタマーサポートといったWhatsApp Business Platformのサービス一式を、他の企業(クライアント)に提供するMetaのビジネスパートナー」と定義されています。

WhatsApp配信を本格的に行うには、こうした正規のBSP(Solution Partner)経由でBusiness Platformに接続するのが基本です。このタイプに当たるサービスは、下記の比較表と個別紹介の「APIで組み込むBSP(通信基盤)型」にまとめています。

一部のサービスは管理画面とAPIの両面を備えます。BSP型のなかにも管理画面からの運用に対応する選択肢があり、開発リソースを持たず手軽に運用したい場合の候補になります。提供形態は後掲の比較表の「提供タイプ」欄でも確認できます。

本記事では主軸の提供形態でタイプを分けていますが、自社が「管理画面で手軽に運用したい」のか「自社システムに組み込んで自動化したい」のかを起点に読み進めてください。

出典・参考資料(1件)

自社に合うWhatsApp配信サービスの選び方

タイプの見当がついたら、次の軸で候補を絞り込みます。提供形態(管理画面運用かAPI組み込みか)は前章のタイプ選択で判断できるため、ここではそれ以外の4つの観点を解説します。

対応チャネルと用途が自社の目的に合うか

WhatsAppだけを配信できればよいのか、SMSやメール、LINE、RCSなども1つの基盤でまとめて扱いたいのかで、選ぶべきサービスが変わります。訪日インバウンド向けにWhatsAppへ絞って始めたいなら管理画面運用型のWhatsApp特化ツールが扱いやすく、国内顧客にはSMS、海外顧客にはWhatsAppと使い分けたいなら、複数チャネルを横断できるCPaaS型が適します。

予約確認・配送通知・認証コード・販促といった自社の主な用途を書き出し、それを無理なく実現できる機能があるかを確認しましょう。

WhatsAppに加えてSMS・音声・メールなども1つの基盤でまとめて扱いたい場合は、CPaaS全般を対応チャネル・国内到達率・料金体系で比較した次の記事が、候補を広げて選ぶ際の参考になります。

CRM・既存システムと連携できるか

配信を顧客データや業務システムと連動させたい場合は、連携の可否と方法が重要な判断材料になります。

たとえばECの注文完了をトリガーに配送通知を自動送信したい、CRMの顧客セグメントに合わせてメッセージを出し分けたい、といった要件があるとします。その場合は、ShopifyやSalesforce、HubSpotなど自社が使うツールとの標準連携があるか、またはWebhook・REST APIで自社開発できるかを確認しましょう。

管理画面運用型でも主要CRMとの連携を備える製品は多く、ノーコードで済むか開発が要るかは製品によって差があります。

料金体系と運用体制に無理がないか

WhatsApp配信の費用は、後述するMetaへの従量課金と、サービス提供元へ支払う利用料の二層構造です。配信量が読めない段階では、月額の固定費と配信単価の両方を見て、小さく始めて増やせる料金プランかを確認しましょう。

あわせて、テンプレート申請や配信リストの管理を誰が担うのか、問い合わせ対応を複数人で回すのかといった運用体制も、プランの機能上限(送信できるブロードキャスト数・登録できる担当者数など)と照らし合わせておくと、導入後の過不足を防げます。

日本語サポート・国内導入支援があるか

WhatsApp配信サービスには海外発の製品が多く、管理画面やサポートが英語のみというケースも少なくありません。テンプレート審査でつまずいたときや、配信が止まったときに日本語で相談できるかは、運用の安心感を左右します。日本法人や国内代理店があるか、日本語の管理画面・ドキュメント・サポート窓口が用意されているか、円建てで契約・決済できるかを確認しておきましょう。

国内での導入支援を受けたい場合は、この観点を優先度高く置くのが無難です。

ここまでの観点を自社の状況に当てはめるのは手間がかかります。次の診断ツールでは、いくつかの質問に答えるだけで、運用スタイルと用途に合う候補を提示します。

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本セクションにはプロモーションが含まれており、表示順は当社独自の基準や提携状況に基づいています。

診断はおおまかな当たりをつけるためのものです。CRM・既存システムとの連携の可否や、細かな料金・機能は、次の比較表とあわせて確認してください。

料金や機能は各社の資料でまとめて比較できます 【無料】CPaaS(通信機能API)の資料を
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【比較表】タイプ別・主要WhatsApp配信サービスの横並び比較

ここからは、主要12サービスを2タイプに分けて横並びで比較します。提供タイプ・対応チャネル・一斉配信とテンプレート管理・連携・料金体系・日本語サポートの観点で、中立に整理しました。各サービス名をクリックすると、個別紹介に移動します。BSP型のなかにも管理画面からの運用に対応する選択肢があるため、提供タイプ欄とあわせて確認してください。

管理画面で運用する配信ツール型の比較

← 横にスクロールできます →
サービス名EngageLabWATIRespond.ioAiSensyGupshup
提供タイプ管理画面で運用する配信ツール型管理画面で運用する配信ツール型管理画面で運用する配信ツール型管理画面で運用する配信ツール型管理画面で運用する配信ツール型
対応チャネルWhatsApp / SMS / メール / アプリ内通知(AppPush・WebPush)/ OTPWhatsApp中心(Instagram連携・Click to WhatsApp広告)WhatsApp / TikTok / Instagram / Facebook Messenger / メール / 通話(VoIP)WhatsApp中心(Click to WhatsApp広告・Facebook/Instagram広告連携)WhatsApp / Instagram / SMS / RCS / 音声 / Web / メール
一斉配信・テンプレート管理テンプレート作成・一括送信に対応(管理画面の配信UIは公式に詳細記載なし)管理画面でブロードキャスト・ノーコードチャットボット・共有受信箱。テンプレートはBSP接続経由で承認・品質管理管理画面でブロードキャスト・チームインボックス・AIエージェント。テンプレートは公式BSP接続経由管理画面でブロードキャスト・最大2か月先の予約配信・ノーコードチャットボット。テンプレートはMeta承認制テンプレート配信・キャンペーン分析・セグメント対応・WhatsApp Flows(管理画面の一斉配信UI詳細は未確認)
API・CRM連携REST API対応(CRMとの標準連携は公式に記載なし)100以上の連携(Salesforce・HubSpot・Zoho・Shopify等)、API/Webhook(プラン別上限)CRM連携・API対応(HubSpot連携を確認。連携先の詳細は要問い合わせ)API連携・Shopify連携(他CRMとの連携は公式で確認できず)Zoho CRM・HubSpot・Salesforce・Microsoft Dynamics 365等と連携、API対応
料金体系使用量ベースの従量制。単価・月額・初期費用は要問い合わせ。Meta従量課金は別途月$59〜$279(年払い・USD、初期費用0)。Meta従量課金はWATIレートカード準拠で別途。7日間無料トライアル月$79〜$349(年払い時$79〜$279)、Enterpriseは要問い合わせ。課金はアクティブ連絡先数(MAC)ベース。WhatsAppはMeta実費のみで上乗せなし。7日間無料トライアルAPI取得の初期費用なし。基本プランの月額は公式本文で確認できず(追加: チャットボット$80/月、AIエージェント$50/月)。MetaメッセージはWCC前払いで別途。14日間無料トライアルセルフサーブはGupshup手数料1通0.001米ドル+Meta実費。初期費用・月額は料金ページに記載なし
日本語サポート・国内提供日本語サイトあり。日本法人・国内代理店・国内事例は公式に確認できず公式サイト・管理画面とも日本語なし(テンプレートはja対応)。日本法人・国内代理店は確認できず公式の日本語サイト・日本法人・国内代理店は確認できず公式14言語に日本語なし。日本法人・国内代理店は確認できず日本語サイト・日本法人・国内代理店は確認できず
詳細情報公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト

APIで組み込むBSP(通信基盤)型の比較

← 横にスクロールできます →
サービス名TwilioInfobipVonageCM.comAzure Communication ServicesWebex Connect360dialog
提供タイプAPIで組み込むBSP(通信基盤)型APIで組み込むBSP(通信基盤)型APIで組み込むBSP(通信基盤)型APIで組み込むBSP(通信基盤)型APIで組み込むBSP(通信基盤)型APIで組み込むBSP(通信基盤)型APIで組み込むBSP(通信基盤)型
対応チャネルSMS / WhatsApp / 音声 / メール / RCS / Facebook Messenger / Apple Messages for BusinessSMS / 音声 / メール / WhatsApp / Viber / RCS / LINE等15種類以上SMS / WhatsApp / メール / 音声 / ビデオ / Verify(2FA)/ RCS(対応国限定)WhatsApp / SMS / RCS(+メッセージ)/ LINE / Messenger / Instagram DM等WhatsApp(Advanced Messaging)/ 音声 / ビデオ / チャット / SMS / メール / PSTNSMS / 音声 / メール / WhatsApp / RCS / Apple Messages for Business等12以上WhatsAppのみ
一斉配信・テンプレート管理Content Template Builderでテンプレート作成・承認申請・送信。Programmable Messaging(単方向)/Conversations API(双方向)。専用の一斉配信UIは確認できずAPIで宛先ごと送信ノーコードのジャーニー設計「Moments」で配信設計。WhatsApp承認済みテンプレート配信に対応Messages APIでWhatsApp配信(テンプレート・一斉配信の専用UIは公式に記載なし)管理画面から一斉送信、Meta承認済みテンプレート配信。API連携にも対応(管理画面運用+API両対応)REST API・SDKでWhatsApp配信を組み込み(配信UI・テンプレート管理は公式に記載なし)WABA紐付けでテンプレート管理(Marketing/Utility/Authentication)。ローコードのフロービルダーで送信(専用の一斉配信UIは未確認)WhatsApp Business API・Hub管理画面でテンプレート管理(一斉配信UIは未確認)
API・CRM連携REST API・各種SDK。Flex・Studioでフロー設計マルチチャネルAPI(CPaaS X・Messages・Conversations API)Messages・SMS・Voice・Video・Verify API、各種Server SDKRESTful API・業務システム/CRM連携に対応REST API・各言語SDK。Azure他サービス(Bot Framework・Dynamics 365 Omnichannel等)と統合Messaging・Voice API、Salesforce・ServiceNow・Zendesk等のコネクタ開発者向けAPI・Webhook、Marketplace経由のツール連携(1,000超)
料金体系Twilio手数料$0.005/通(送受信)+Metaテンプレート料金。従量課金で最低料金の記載なし料金は公式に明示なく要問い合わせ(SMS等は従量課金)。Meta従量課金は別途(サービスメッセージは電話番号ごと月1,000通まで無料等)KWCの円建て従量課金(SMS 11.0円/通等)。WhatsApp専用の円建て単価は料金ページに項目なく要問い合わせ。Meta従量課金は別途Meta従量課金+CM.comの利用料。WhatsAppの具体額は要問い合わせ完全従量課金・初期費用/月額固定費なし。チャネル別単価(USD・税別、変動あり)。Meta従量課金は別途公開料金表なく要問い合わせ(個別見積もり)。Meta従量課金は別途Metaメッセージ料金への上乗せなし。月額は番号/プラン単位の固定額(API €49〜€500/番号/月)
日本語サポート・国内提供日本法人あり。ソフトバンクが国内販売し日本語で保守・運用サポート(WhatsAppへの適用範囲は要確認)日本法人あり。Moments・Conversationsを日本語提供。NTTコムオンラインと「NTT CPaaS」を共同開発(日本語・国内決済対応)KDDIウェブコミュニケーションズが「Vonage for KWC」で提供。日本語サポート・円建て請求に対応日本法人CM.com Japanが日本語提供。電話サポートは平日9:00〜17:00日本語ドキュメント・日本リージョン対応。日本マイクロソフトが国内窓口(日本番号のSMSは非対応)日本語データシートあり。日本語サポート範囲・国内導入事例は公式に確認できず日本語サイト・日本法人・国内代理店は確認できず(サポート言語に日本語なし)
詳細情報サービス詳細を見るサービス詳細を見るサービス詳細を見るサービス詳細を見るサービス詳細を見るサービス詳細を見る公式サイト

タイプ別のWhatsApp配信サービス個別紹介

ここからは、各サービスの特徴を個別に紹介します。まず管理画面で運用する配信ツール型、続いてAPIで組み込むBSP(通信基盤)型の順に見ていきます。

管理画面で運用する配信ツール型

1. EngageLab

EngageLabのウェブサイト

シンガポールのMETAVERSE CLOUD PTE. LTD.(中国発のAurora Mobile系)が運営する、AIを軸にした顧客エンゲージメント基盤です。WhatsApp Business APIをMeta公認プロバイダーとして提供し、SMS・メール・アプリ内通知(AppPush/WebPush)・OTPなどを同じプラットフォームでまとめて扱えます。

比較対象の中では、日本語サイト(/ja_JP)を用意し、WhatsApp配信の料金などを日本語で解説している点が特徴です。一方で日本法人・国内代理店・国内の導入事例は公式サイトでは確認できず、海外事業者による越境での提供となります。

料金は使用量に基づく従量制で、WhatsAppの単価や月額・初期費用は公式サイトに明示がなく、営業担当への問い合わせが必要です。Metaへの従量課金は、これとは別にかかります。

2. WATI

WATI(Wati)のウェブサイト

2020年にWhatsApp用のチームインボックスとして始まったClare.ai Limitedのサービスで、WhatsApp Business APIの公式BSP(Meta Business Partner)として管理画面型で提供されています。一斉配信、ノーコードのチャットボット、共有受信箱(Team Inbox)、AIエージェント(Wati AI)を備えます。

料金はGrowth(月$59)・Pro(月$119)・Business(月$279)の3プランで、いずれも年払い表示・米ドル建て、初期費用は0とされています(zero setup fees)。クレジットカード不要の7日間無料トライアルがあり、一斉配信数はGrowthが月15,000通、Pro以上は無制限です。

公式サイト・管理画面はいずれも日本語に対応しておらず、日本法人・国内代理店も公式には確認できません。ただしメッセージのテンプレートは日本語(ja)を対応言語に含み、日本語での配信自体は可能です。

3. Respond.io

Respond.ioのウェブサイト

WhatsAppに加えてTikTok・Instagram・Facebook Messenger・メール・通話を1つの受信箱に集約するサービスです。運営はマレーシア・クアラルンプールのRespond.ioで、対象を主にB2C企業と位置づけ、2023年5月にWhatsApp BSPとなってWhatsApp Business APIの申し込みから運用までを扱えます。

料金はStarter(年払い月$79)・Growth(同$159)・Advanced(同$279)の3プランで、月払いはそれぞれ$99・$199・$349、上位のEnterpriseは要問い合わせです。課金は月間のアクティブな連絡先数(MAC)に応じた仕組みで、7日間の無料トライアル(クレジットカード不要)が用意されています。

WhatsAppの配信費用はプラン料金に含まれず、Metaへの実費のみがかかり自社の上乗せはしないと公式に記載されています。日本語サイト・日本法人・国内代理店は、いずれも公式からは確認できませんでした。

4. AiSensy

AiSensyのウェブサイト

WhatsApp Business APIを使ったマーケティングと顧客対応に特化した、管理画面型のプラットフォームです。運営はインドのAiSensy Communications Private Limitedで、公式BSPを明記し、一斉配信、最大2か月先までの予約配信、ノーコードのチャットボット、Click to WhatsApp広告などを備えます。

API取得に初期費用はかからず、サブスクリプション料金で利用します。追加機能はチャットボットビルダーが月$80、AIエージェントビルダーが月$50(いずれもUSD)で、基本プランの月額は公式の料金ページ本文では確認できませんでした。Metaへのメッセージ料金は、前払いのクレジット(WCC)としてMetaから直接請求されます。

料金はインドルピー建てを基本に、米ドル建てのページも用意されています。提供言語は14言語で日本語は含まれず、日本法人・国内代理店・国内の導入事例も公式からは確認できませんでした。

5. Gupshup

Gupshupのウェブサイト

会話型AIを軸にした「Gupshup Conversation Cloud」を提供するサービスで、WhatsAppに加えてInstagram・SMS・RCS・音声・Webなど複数チャネルを同じ基盤で扱えます。WhatsApp向けにはテンプレート配信、WhatsApp Flows、コマース、Click-to-WhatsApp広告、キャンペーン分析、AIエージェントなどを備えます。

セルフサーブ向けの料金は、Gupshupの手数料がメッセージ1通あたり0.001米ドル(テンプレート・セッションとも)、音声通話が1秒あたり0.0001米ドルと公開されており、これとは別にMetaへのメッセージ料金が実費で請求されます。初期費用や月額の記載は料金ページにありません。

Zoho CRM・HubSpot・Salesforce・Microsoft Dynamics 365などの外部連携に対応します。日本語サイト・日本法人・国内代理店・国内の導入事例は、いずれも公式からは確認できませんでした。

APIで組み込むBSP(通信基盤)型

6. Twilio(Twilio Inc.)

Twilioの公式サイト

Twilio Inc.(米国)が提供するCPaaSで、SMS・音声・メール・WhatsApp・RCSなどの通信機能をAPIで組み込めます。WhatsAppはProgrammable Messaging(単方向の通知・マーケティング)とConversations API(双方向対応)の両経路で扱え、Content Template Builderでテンプレートの作成・承認申請・送信ができます。

Twilio自身はBSPを名乗っておらず、TwilioのAPI経由でWhatsApp Business Platformに接続する形です。送信の既定スループットは80メッセージ/秒で、テキストのみのメッセージは承認により400メッセージ/秒まで拡張できます。料金はTwilioの手数料が1通あたり$0.005(送受信)で、これにMetaのテンプレート料金が上乗せされます。

日本法人のTwilio Japan合同会社があり、国内ではソフトバンク株式会社がリセラーとして販売し、日本語で保守・運用サポートを提供します。ただし、このサポートがWhatsApp利用にどこまで及ぶかは公式に明示されていないため、導入前に確認しておくと安心です。

7. Infobip(Infobip Ltd.)

Infobipの公式サイト

SMS・音声・メール・WhatsApp・Viber・RCS・LINEなど、15種類以上のチャネルを単一プラットフォームのAPIで扱えるグローバルCPaaSです。WhatsApp配信では承認済みテンプレートの送信に対応し、ノーコードのジャーニー設計ツールでWhatsAppを含むキャンペーン配信を組めます。

ノーコードのジャーニー設計ツール「Moments」や、クラウド型コンタクトセンター「Conversations」などの製品を備えます。日本では日本法人のインフォビップ合同会社がMomentsとConversationsを日本語対応で提供し、NTTコム オンラインと「NTT CPaaS」を共同開発しています(2025年1月発表、日本語・国内決済に対応)。

料金は公式に明示されておらず、SMSなどは従量課金で具体額は非公開のため、見積もりは問い合わせが必要です。

8. Vonage(Vonage Holdings Corp.)

Vonageの公式サイト

Vonage Holdings Corp.(米国、Ericssonの完全子会社)のCPaaSは、Messages APIでSMSに加えWhatsApp・メールなどを単一のAPIで扱えます。WhatsApp配信は承認済みテンプレートの送信に対応し、配信の自動化はAPI経由で実装します。Verify APIでは、WhatsAppを含む複数チャネルでの2要素認証も実装できます。

日本では株式会社KDDIウェブコミュニケーションズが「Vonage for KWC」として2024年2月に提供を開始し、日本語サポートと円建て請求に対応します。対応チャネルはSMS・WhatsApp・メール・音声・ビデオ・Verifyです。

料金はKWCの円建て従量課金で、SMSは国内・国際とも11.0円/通(税込)、Verifyは認証成功7.5円/回です。WhatsApp専用の円建て単価はKWCの料金ページに項目がないため、問い合わせが必要です。

9. CM.com(CM.com Japan株式会社)

CM.comの公式サイト

訪日外国人や海外顧客への対応を想定し、CM.com Japan株式会社がWhatsApp Business Platformを日本語で提供しています。開発なしでCM.comの管理画面から運用でき、APIによる自社システム連携にも対応します。

Meta社の承認済みテンプレートによる一斉送信や、オプトイン取得済み顧客へのプロモーション送信ができます。画像・動画・PDFの送受信、10枚以内の画像を使ったカルーセル、WhatsApp認証コードの送信に対応し、AI自動翻訳(オプション)やAI自動返信「HALO」との連携も用意されています。

SMSやRCS(+メッセージ)も同一プラットフォームで扱えます。料金はMetaの従量課金とCM.comの利用料で構成され、具体額は問い合わせが必要です。日本法人による日本語サポート(電話受付は平日9:00〜17:00)があります。

10. Azure Communication Services(Microsoft Corporation)

Azure Communication Servicesの公式サイト

Microsoft Teamsを支える通信インフラを基盤に、音声・ビデオ・チャット・SMS・メール・WhatsAppをREST APIとSDKで組み込めるMicrosoftのCPaaSです(日本法人は日本マイクロソフト株式会社)。外部アプリからTeams会議へ相互運用できる点が特徴です。

WhatsAppは「Advanced Messaging」として対応します。料金は完全従量課金で初期費用・月額固定費がなく、チャネル別の単価で課金されます(USD・税別、変動あり)。Azureの他サービス(Speech Services、Bot Frameworkなど)と組み合わせ、IVRやコンタクトセンターを構築できます。

日本語ドキュメント・日本リージョンに対応し、日本の電話番号は発着信が一般提供されています。ただし、日本の電話番号はSMSの送信・受信とも非対応のため、日本国内向けSMSを主目的とする用途には向きません。これはSMSに限った制約で、WhatsApp配信には影響しません。

11. Webex Connect(Cisco Systems, Inc.)

Webex Connectのウェブサイト

前身は英imimobileの「imiconnect」で、2021年のCisco買収を経てWebex Connectへと名称を変えた、エンタープライズ向けCPaaSです(日本法人はシスコシステムズ合同会社)。SMS・音声・メール・WhatsApp・RCSなど12以上のチャネルを扱います。

WhatsAppはチャネルの一つで、自社のWABA(WhatsApp Business Account)を紐付け、Marketing・Utility・Authenticationのテンプレートを管理します。50以上のノードを持つローコードのビジュアルフロービルダーでWhatsApp送信を組み込め、RCS非対応端末へのSMSフォールバックもフローで設計できます。

料金は公開されておらず、要問い合わせです(2022年版のデータシートにエディション別構成の記載があります)。日本語のデータシートはあるものの、日本語サポートの範囲や国内のキャリア接続(SMS/RCS)、国内導入事例は公式に確認できません。

12. 360dialog(360dialog GmbH)

360dialogのウェブサイト

WhatsAppに特化した提供元で、ドイツの360dialog GmbHが運営します。公式にはMetaのパートナーと表明していますが、Metaの公式パートナー一覧での掲載は確認できていません。WhatsApp Business APIへのアクセス、ツールとのマッチングを行うMarketplace、ソフト会社・代理店向けのPartner Platformの3製品を持ちます。

対応チャネルはWhatsAppのみで、SMSやRCSなどは扱いません。Metaのメッセージ料金への上乗せがなく、月額は番号/プラン単位の固定額です(WhatsApp APIは€49〜€500/番号/月、Marketplaceは€99/番号/月)。検証用のSandbox環境は無償で提供されます。

日本語サイト・日本法人・国内代理店は公式の一次情報からは確認できず、サポート言語にも日本語は含まれません。日本から直接契約できる可能性はありますが、日本の請求・契約形態は確認できていません。

WhatsApp配信にかかる料金の仕組み(Metaの従量課金+ツール利用料の二層構造)

ここからは、料金の仕組みを解説します。具体的な金額は国やサービスによって変わるため、ここでは費用がどう決まるかの構造を押さえます。

WhatsApp配信の費用は、Metaに支払う従量課金と、配信サービス提供元に支払う利用料の二層で構成されます。前者はWhatsAppの仕組みとして全サービス共通、後者は各サービスの料金プランによって異なります。

Metaへの従量課金(メッセージ単位・カテゴリ×国で変動)

Metaの課金は、2025年7月1日からメッセージ単位(per-message)に変わりました。企業からユーザーへ送るメッセージだけが課金対象で、ユーザーから企業へのメッセージや、送信しただけで配信されなかったメッセージには課金されません。料金は「メッセージのカテゴリ」と「宛先の国(国番号)」の2要素で変動します。

メッセージのカテゴリは、2026年7月1日に追加された「Meta Business Agent」を含めて5種類あり、1通のメッセージは必ずいずれか1カテゴリに属し、課金もそのカテゴリ分の最大1件です。Meta Business AgentはMetaのAIエージェントによる応答向けで一般的な配信ではほとんど使わないため、ここでは企業の配信でおもに関わる次の4つを押さえます。

  • マーケティング(Marketing):販促を目的としたテンプレートメッセージ
  • ユーティリティ(Utility):取引・案内を目的としたテンプレートメッセージ(注文確認・配送通知など)
  • 認証(Authentication):本人確認を目的としたテンプレートメッセージ(ワンタイムパスワードなど)
  • サービス(Service):テンプレート以外のメッセージ(問い合わせへの返信など。担当者やAIが応答するもの)

具体的な1通あたりの単価は、カテゴリと宛先の国・地域ごとにMeta公式の料金表(USD建て)で定められています。日本宛のメッセージは、Metaの地域区分では「その他アジア太平洋地域」の料金が適用され、2026年10月1日にはこの地域のマーケティングメッセージの単価が引き上げられました。

Meta公式の料金ページには地域・カテゴリ別の料金表(CSV/PDF)へのリンクがあり、最新の単価はそこで確認できます。実際に支払う金額は、この単価に次に述べるサービス提供元の利用料が上乗せされて決まります。

サービスメッセージの無料枠(月1,000通)と課金再開

問い合わせ対応などの「サービス」メッセージは、2024年11月1日からいったん無料になっていましたが、2026年10月1日から課金が再開されました。ただし、電話番号ごとに毎月1,000通までは無料枠が設けられています。無料枠は翌月に繰り越されず毎月リセットされ、1,001通目から課金対象になります。

注意したいのは、Messagingアカウントに支払い方法を登録していない場合、無料枠の範囲ではサービスメッセージが配信されるものの、無料枠を使い切った後は配信されなくなる点です。本格運用の前に支払い方法を登録しておく必要があります。また、マーケティング・ユーティリティ・認証のテンプレートメッセージには、このサービスメッセージの無料枠は適用されません。

配信サービス提供元に支払う利用料

二層目は、WhatsApp配信サービスの提供元に支払う利用料です。月額のプラン料金に加えて、Metaの従量課金に手数料を上乗せする形や、メッセージ1通あたりのプラットフォーム利用料を設ける形など、料金体系はサービスによって異なります。無料トライアルの有無や、チャットボット・AI機能の追加料金も製品ごとに差があります。

WhatsApp配信サービスの利用料は、月額プランを公開しているサービスがある一方、個別見積もり(要問い合わせ)とするサービスも多いのが実情です。公開されている料金は前掲の比較表で見分けられます。

見積もりが必要なサービスは、資料請求で料金を取り寄せて比較するのが確実です。各サービスの料金は、前掲の比較表と個別紹介、および各社の公式料金ページとあわせて確認してください。

出典・参考資料(1件)

配信を始める前に押さえる運用ルールと注意点(テンプレート申請・24時間ルール・アカウント停止回避)

ここからは、WhatsApp配信を始める前に知っておきたい運用ルールを解説します。これらはMetaの仕組みとして全サービス共通で、知らないまま始めるとメッセージが送れない・届かないといったつまずきにつながります。

テンプレートは事前申請・審査が必要

販促・案内・認証といった、企業側から能動的に送るメッセージは「テンプレート」として事前に申請し、Metaの審査で承認(APPROVED)されるまで送信できません。テンプレートは作成・編集のたびに自動で審査され、審査には最大24時間かかります。

各テンプレートは認証(authentication)・マーケティング(marketing)・ユーティリティ(utility)のいずれかに分類する必要があり、この分類が前章の課金カテゴリにも対応します。配信キャンペーンを計画する際は、審査の時間を見込んでテンプレートを早めに用意しておくと安全です。

24時間のカスタマーサービスウィンドウ

WhatsAppには「24時間ルール」と呼ばれる仕組みがあります。ユーザーが企業にメッセージを送るか通話をすると、24時間のカスタマーサービスウィンドウが開き、期限内にユーザーが再び連絡するとタイマーは24時間にリセットされます。

このウィンドウが開いている間は、承認を必要としない自由形式のメッセージ(サービスメッセージ)を送れますが、ウィンドウが閉じた後は、承認済みのテンプレートメッセージしか送れません。そのため、企業側から任意のタイミングで届ける一斉配信や通知は、基本的にテンプレートを使うことになります。問い合わせへの柔軟な返信はウィンドウ内、能動的な配信はテンプレート、という使い分けを理解しておきましょう。

オプトインの取得とアカウント停止の回避

メッセージを送れるのは、自社からの受信に同意(オプトイン)したユーザーに限られます。同意を得ていない相手への配信や、受信者から低品質と判断されるメッセージは、テンプレートの停止やアカウントの制限につながるおそれがあります。

無料の公式アプリで無理に一斉送信を試みるのではなく、正規のBSP(Solution Partner)経由でBusiness Platformに接続し、オプトインの管理やテンプレートの品質維持を仕組みとして行うことが、安定した配信とアカウント停止の回避につながります。

出典・参考資料(2件)

まとめ

WhatsAppビジネスメッセージ配信サービスは、開発なしで管理画面から運用できる「配信ツール型」と、自社システムに組み込んで自動化する「API・BSP型」に大きく分かれます。どちらが合うかは、エンジニアの手を借りられるか、WhatsApp単体でよいか複数チャネルを束ねたいか、既存システムと連携するかで判断できます。

そのうえで、対応チャネルと用途の適合・CRM連携・料金体系と運用体制・日本語サポートの4つの軸で候補を絞り込みましょう。費用はMetaの従量課金とサービス利用料の二層構造であること、テンプレートの事前申請・24時間ルール・オプトインといったWhatsApp特有の運用ルールがあることも、導入前に押さえておきたいポイントです。

まずは気になるサービスの資料を取り寄せ、自社の用途に合うかを具体的に比べてみてください。

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よくある質問(FAQ)

Q. WhatsApp配信サービスとは何ですか?

A. WhatsApp配信サービスとは、Metaの「WhatsApp Business Platform(API)」を土台に、一斉配信・テンプレート管理・自動化・既存システム連携を使いやすい形で提供するサービスの総称です。無料の公式アプリでは難しい数千・数万件規模の一斉配信や、注文・予約データと連動した自動送信を行いたい企業が利用します。

管理画面から運用する「配信ツール型」と、自社システムに組み込む「API・BSP型」に大きく分かれます。

Q. WhatsApp配信サービスは、無料のWhatsApp Businessアプリと何が違いますか?

A. WhatsApp配信サービスは、無料の公式アプリでは難しい大量の一斉配信・多人数での本格運用・自社システムとのAPI連携に対応する点が違います。公式アプリは1台のスマートフォンでの手動運用を前提とした小規模事業者向けで、担当者を増やして大量の通知を自動送信する用途には設計されていません。本格的に配信を行うなら、Business Platformを使う配信サービスが前提になります。

Q. WhatsApp Business APIは、BSP(提供元)を通さずに利用できますか?

A. WhatsApp Business APIは、MetaのCloud APIを使えば企業が直接接続することも技術的には可能ですが、実務ではBSP(Solution Partner)経由で利用するのが一般的です。BSPを介すと、テンプレート申請・課金・管理画面・サポートがまとまった形で提供され、オプトイン管理やテンプレート品質の維持を仕組みとして行いやすくなります。

自社で実装・運用まで賄える体制がなければ、提供元を通すほうが立ち上げも運用も負担が軽くなります。

Q. いま使っているWhatsApp Businessアプリの電話番号を、配信サービス(Business Platform)に移行できますか?

A. 電話番号はWhatsApp Business Platformに登録して配信サービスに移行できます。一部の提供元は「Coexistence(共存)」に対応し、同じ番号を公式アプリとBusiness Platformで併用することもできます(併用時はスループット上限などの制約があります)。移行の可否や方式・制約は導入前に提供元へ確認しておくと安全です。

Q. WhatsApp配信サービスを乗り換えるとき、承認済みのテンプレートは再申請が必要ですか?

A. 承認済みテンプレートを引き継げるかは乗り換えの方法によって変わり、同じ電話番号とWhatsApp Business Account(WABA)を維持して提供元だけ変える場合は引き継げることが多い一方、新しいアカウントで作り直す場合は再申請が必要です。

テンプレートはWABAにひも付くため、乗り換えを検討する際は、WABAを維持したまま提供元を移せるか(移管に対応しているか)を新旧の提供元に確認しておくと、審査のやり直しを避けられます。

Q. WhatsApp配信のテンプレートの審査に落ちた場合はどうすればよいですか?

A. テンプレートの審査に落ちた場合は、却下理由を確認して内容を修正し、再申請します。テンプレートは作成・編集のたびに自動で再審査されるため、ガイドラインに沿って文面・プレースホルダの使い方・カテゴリ分類を見直して出し直せます。配信キャンペーンでは、こうした差し戻しも見込み、審査(最大24時間)に余裕をもってテンプレートを早めに用意しておくと安全です。

Q. WhatsApp配信の料金は、どのような仕組みで決まりますか?

A. WhatsApp配信の費用は、Metaに支払うメッセージ単位の従量課金と、配信サービス提供元に支払う利用料の二層構造で決まります。従量課金はメッセージのカテゴリ(マーケティング・ユーティリティ・認証・サービス)と宛先の国で単価が変わり、提供元の利用料は月額プランや1通あたりの手数料など製品ごとに異なります。具体的な単価や無料枠の扱いは、本文の料金の章で解説しています。

Q. WhatsApp配信サービスは無料で使えますか?

A. WhatsApp配信サービスは、無料トライアルや無料枠を持つ製品はありますが、継続的な運用を完全に無料にすることはできません。配信する限りMetaへのメッセージ従量課金が発生し、多くのサービスには月額のプラン料金もかかるためです。まず費用を抑えて試したい場合は、無料トライアルの有無や、小さく始めて徐々に増やせる料金プランかを確認するとよいでしょう。

Q. WhatsAppのサービスメッセージの無料枠(月1,000通)を超えるとどうなりますか?

A. 問い合わせ返信などのサービスメッセージは、電話番号ごとの月1,000通の無料枠を超えると、1,001通目から従量課金の対象になります。無料枠は毎月リセットされ、翌月に繰り越されません。注意したいのは支払い方法を登録していない場合で、無料枠を使い切るとサービスメッセージが配信されなくなるため、本格運用の前に支払い方法を登録しておく必要があります。

Q. 日本語のサポートを受けながら導入できるWhatsApp配信サービスはありますか?

A. 日本語サポートを受けながら導入できるサービスはあります。日本法人や国内リセラーが日本語で提供・サポートするサービスが複数あり、比較表の「日本語サポート・国内提供」列で見分けられます。海外発で日本語の相談先が確認できないサービスもあるため、国内サポートを重視する場合はこの観点を優先しましょう。

海外発の製品は管理画面やサポートが英語のみのこともあるため、テンプレート審査や配信トラブルの際に日本語で相談できるか、円建てで契約・決済できるかを事前に確認しておくと安心です。

Q. WhatsAppのアカウント・電話番号・管理画面の担当者数は、同じものですか?

A. これらは別々のもので、1つのWhatsApp Business Account(WABA)に複数の電話番号をひも付けられ、管理画面を操作する担当者(シート)の数はさらに別に数えます。料金プランの上限を確認するときは、送信できる一斉配信数だけでなく、登録できる電話番号数や担当者数が自社の運用体制に足りるかもあわせて見ておくと、導入後の過不足を防げます。

Q. 提供元と契約すれば、WhatsAppの認証バッジ(公式ビジネスアカウント)は取得できますか?

A. 公式ビジネスアカウントの認証バッジ(現在は連絡先一覧に表示される青色のチェックマーク)は、提供元と契約すれば自動で付くものではなく、ビジネス認証やメッセージングポリシーの遵守、一定の登録期間といった要件をMetaが審査して付与します。提供元は申請を手伝えますが、取得の最終判断はMetaが行います。バッジがなくても配信やテンプレートの利用はでき、必須要件ではありません。

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監修者

マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト

松嶋真倫

都市銀行にて金融実務を経験後、暗号資産関連スタートアップの創業期に参画し、市場分析・業界調査に従事。2018年にマネックスグループ入社。以降、ビットコインをはじめとするデジタルアセットからマクロ経済環境まで、金融市場を横断した調査・分析および情報発信を担う。FinTech・次世代金融領域のリサーチ統括、各種レポートや書籍の執筆、日本経済新聞など国内主要メディアへのコメント・寄稿、イベント登壇などを行う。2021年3月より現職。
記事内でご紹介している製品・サービスは監修者が選定したものではなく、編集部が独自に選定したものです。
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。

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