自社ブランドの商品を直接販売するD2Cでは、出荷や在庫管理、梱包の作業量が売上の伸びとともにふくらみ、商品開発や集客といった本来の業務を圧迫しがちです。少人数や代表ひとりで梱包から発送までこなしているうちに、繁忙期の出荷遅延や在庫差異が起きてしまうケースも少なくありません。
こうした出荷・在庫・梱包の業務をまとめて任せられるのが、D2C向けの発送代行(フルフィルメント)です。ただしD2Cでは、ブランドの世界観を伝える開封体験や同梱物、少量多頻度の出荷、ECカートとのデータ連携など、一般的な通販物流とは異なる要件が求められます。自社に合う委託先を選ぶには、どの観点で見比べればよいのでしょうか。
本記事では、D2Cブランドの出荷を任せられる発送代行17社を横断的に比較します。発送代行に任せられる業務範囲や費用相場に加えて、開封体験・小ロット対応・システム連携・化粧品など要許可商材の取り扱いといった、D2Cに特有の選定観点を整理しました。委託先を比較検討しているD2C事業者が、自社に合うサービスを見極めて資料請求・見積もりに進むための材料としてご活用ください。
また、自社の出荷規模や扱う商材に合わせて候補を絞り込めるよう、「D2C発送代行の選定診断ツール」をご用意しています。あわせてご活用ください。
目次
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本記事の対象範囲
本記事は、D2Cブランドが自社商品の出荷・在庫管理・梱包を外部に委託する「発送代行(3PL・フルフィルメント)」の選び方と候補サービスに絞って解説します。商品登録やページ制作、広告運用、受注・顧客対応まで含めたEC運営全体の委託先を検討している場合は、一括代行・特定業務・システム型の違いから整理した比較記事が役立ちます。
D2C発送代行とは?
D2C発送代行とは、D2Cブランドが受けた注文について、商品の保管から出荷までの物流業務を専門の事業者に委託する仕組みです。自社で倉庫を借りたり出荷スタッフを雇ったりせずに、注文増や繁忙期の波に合わせて出荷体制を確保できます。
D2Cは自社ECを軸に顧客と直接つながる販売モデルのため、商品が届いたときの開封体験や同梱物、定期購入(サブスク)の運用まで含めて、ブランドの印象を左右します。こうした要件に対応できるかどうかが、一般的な通販物流の代行とD2C向けの発送代行を見分けるポイントになります。
発送代行に任せられる業務範囲
発送代行に委託できる業務は、入荷から出荷までの一連の流れに沿って整理できます。各社で対応範囲は異なりますが、おおむね次の業務をまとめて任せられます。

- 入庫・検品:倉庫に届いた商品の数量や状態を確認し、システムに在庫として登録します。
- 保管・在庫管理:商品を倉庫で保管し、在庫数をリアルタイムで管理します。ロットや使用期限での管理に対応する事業者もあります。
- 受注連携・ピッキング:ECカートやモールの注文データを受け取り、出荷対象の商品を取り出します。
- 梱包・流通加工:商品を梱包し、同梱物の封入やギフトラッピング、セット組みなどの加工を行います。
- 出荷・配送手配:配送会社へ引き渡し、追跡番号の発行まで対応します。当日・翌日出荷に対応する事業者もあります。
- 返品対応:返送された商品の受け取り・検品・再入庫や廃棄の判断を代行します。
発送代行のサービス形態(3PL・フルフィルメント)
発送代行は、委託できる範囲の広さによって呼び方が分かれます。自社がどこまで任せたいかを整理すると、候補を絞り込みやすくなります。

3PL(サードパーティー・ロジスティクス)は、入荷・保管・ピッキング・梱包・出荷までの物流業務を一括で担う形態です。多くの発送代行会社が対応しており、物流部分をまるごと外部化したい場合の基本となります。
フルフィルメントは、3PLの物流業務に加えて、受注処理やカスタマーサポート、返品受付までを含めて代行する形態を指すことが多く見られます。対応範囲が広がる分、費用は高くなる傾向があります。自社に残したい業務と委託したい業務を切り分けて、必要な範囲に合う事業者を選ぶとよいでしょう。
自社で出荷を続けるか発送代行に任せるか
発送代行を検討する前に、自社で出荷を続けるべきか外注すべきかを見極めておくと、委託の判断がぶれません。一般的には、月あたりの出荷件数が増えて手作業では回らなくなってきた段階が、外注を検討する目安とされます。
出荷件数が少なく、品質を自社で細かく管理したい立ち上げ期は、自社出荷のほうが小回りが利く場合もあります。一方で、出荷の波が大きい、商品開発や集客に時間を割きたい、といった状況では、発送代行に任せて変動費化するほうが合理的になります。自社の出荷件数・社内の人員体制・商材の特性を照らし合わせて判断しましょう。
発送代行に任せるメリット
発送代行を利用する最大の利点は、出荷作業から解放され、商品開発やマーケティングといった売上に直結する業務に集中できることです。倉庫の賃料や出荷スタッフの人件費を固定費として抱えずに済み、出荷件数に応じた変動費に切り替えられます。
専門事業者のノウハウにより、出荷のスピードや正確性が上がる点も見逃せません。セール時の出荷急増や、定期購入の決まった日の一斉出荷にも、体制を持つ事業者であれば対応しやすくなります。
任せる前に押さえる注意点・デメリット
一方で、物流を外部化すると自社に出荷ノウハウが蓄積されにくくなります。出荷品質や顧客からの問い合わせ対応を委託先に委ねる分、情報共有や連絡の体制づくりが欠かせません。
ブランド独自の細かな要望(手書きのメッセージカード、特殊なラッピングなど)に、どこまで柔軟に対応してもらえるかは事業者によって差があります。契約前に、対応できる範囲と追加費用の有無、情報漏えいを防ぐセキュリティ体制を確認しておくと安心です。
D2Cに合う発送代行の選び方
ここからは、D2Cブランドが発送代行を選ぶときに確認したい観点を解説します。価格の安さだけでなく、ブランド体験や自社の商材・システムに合うかどうかを軸に見比べると、導入後のミスマッチを防げます。

ここで挙げる観点はD2Cに特化したものです。D2Cに限らずEC全般で発送代行を比較し、出荷規模や扱う商材から選び方を確認したい場合は、以下の記事がまとまっています。
ブランドの世界観・開封体験を保てるか
D2Cでは、商品が届いたときの開封体験が顧客との関係づくりに直結します。オリジナルの箱やロゴ入りの資材を使えるか、ノベルティやチラシの同梱、メッセージカードの封入、ギフトラッピングに対応できるかを確認しましょう。
資材を自社で持ち込めるか、事業者側で制作・手配まで相談できるかも、運用のしやすさを左右します。定期購入(サブスク)を提供している場合は、継続回数に応じた同梱物の出し分けができるかどうかも、あわせて確かめておくとよいでしょう。
少量多頻度・小ロット・多SKUに対応できるか
立ち上げ期や成長途中のD2Cでは、1回あたりの出荷量が少なく、商品の種類(SKU)が多いという特徴があります。月間の出荷件数が少ない段階から契約できるか、最低出荷件数や最低利用料の条件がどうなっているかを確認しましょう。
固定費を抑えた従量課金のプランがあれば、出荷が増えるまでのリスクを小さくできます。事業の成長に合わせて上位プランへ移行できるか、拡張性も見ておくと、委託先を乗り換える手間を避けられます。
ECカート・モールとのシステム連携
自社ECや複数の販売チャネルを運営している場合、受注データと在庫データを自動で連携できるかが、運用の手間を大きく左右します。Shopifyやメイクショップ、BASEといった自社ECのカート、楽天市場やAmazonなどのモールと連携できるかを確認しましょう。
連携できる範囲は事業者ごとに異なります。注文のたびにデータを手作業で受け渡す運用では、出荷件数が増えたときにミスや遅延が起きやすくなるため、自社が使っているシステムとどこまで自動でつながるかを、契約前に具体的に確かめておくことが重要です。
化粧品・サプリなど商材の保管・許可体制
化粧品を扱う場合は、倉庫側が必要な許可を持っているかの確認が必要です。医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)では化粧品の製造業に許可を求めており、その許可は区分ごとに分かれています。発送代行の倉庫が化粧品を保管したり、輸入化粧品にラベルを貼る(表示)・包装したりする場合は、「包装、表示又は保管のみを行うもの」の区分の化粧品製造業許可が必要になることがあります。
法第十三条第二項に規定する厚生労働省令で定める化粧品の製造業の許可の区分は、次のとおりとする。
出典:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律施行規則 第二十五条第三項|e-Gov法令検索
一 化粧品の製造工程の全部又は一部を行うもの(次号に掲げるものを除く。)
二 化粧品の製造工程のうち包装、表示又は保管のみを行うもの
「化粧品製造業許可(包装・表示・保管)」の取得を公式に掲げる発送代行会社があるのは、この区分が根拠です。化粧品の輸入販売を行うD2Cでは、ラベル貼付や保管を任せる倉庫がこの許可を持っているかを確かめておくと安心です。
一方、サプリメント(いわゆる健康食品)は薬機法上は食品に当たり、化粧品製造業許可の対象ではありません。関連するのは食品衛生法の枠組みで、保管・発送を任せる際は温度帯管理や保管体制を確かめましょう。ただし、錠剤やカプセルの形状でも医薬品的な効能をうたうと薬機法上の医薬品とみなされ得る点には注意が必要です。
温度帯の管理が必要な商材では、定温・冷蔵・冷凍のどこまで対応できるかも事業者によって分かれます。自社の商材を問題なく扱えるか、対応実績や許可の保有状況を具体的に確認しておきましょう。
出典・参考資料(2件)
D2C発送代行の費用相場
ここからは、D2C発送代行の費用がどのような項目で決まるのかを、相場の目安とあわせて解説します。料金は出荷件数・商品サイズ・保管量で変わるため、各社とも「個別見積もり」としている部分が多い点に留意してください。
費用はおもに次の項目で構成されます。初期費用(システム登録や倉庫準備の費用)、保管料(在庫量や使用スペースに応じた費用)、入荷・作業料(入庫検品やピッキング・梱包の費用)、配送料(商品サイズや配送エリアに応じた運賃)、資材費、オプション費用です。
相場の幅としては、初期費用は0円〜数万円が中心です。入庫・作業料は1点あたり数十円から、出荷作業料は投函型の小型発送で200〜300円台、宅配サイズではサイズに応じて数百円からが一つの目安になります。
保管料は在庫量や使用スペースに応じた課金で、1点あたり1円前後/日といった単価制や、坪・パレット単位の月額制が一般的です。配送運賃は商品サイズと配送エリアで変わります。
料金体系の公開度は会社によって分かれ、単価や定額を公式に公開している社もあれば、個別見積もりとしている社もあります。各社の初期費用・月額・最低出荷数は下の比較表で、料金の詳しい内訳や単価は各社の個別紹介で確認できます。
たとえば月100件ほど・小型商品中心のD2Cなら、固定費0〜1万円程度に出荷1件あたり200〜300円台と保管料を加えて、月数万円台からが一つの目安になります。初期費用や保管量、商品サイズで総額は上下するため、複数社から同じ出荷条件で見積もりを取り比べるのが確実です。
自社の出荷規模や扱う商材を入力すると、条件に合う発送代行の候補を絞り込める診断ツールをご用意しました。どの事業者が合うか迷う場合は、まずこちらをお試しください。
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D2C発送代行サービスの比較
本記事では、小ロット・ブランド体験・システム連携・化粧品など要許可商材のいずれかの点でD2Cの出荷に使える発送代行会社17社を集めました。
ここからは各社を、初期費用・最低出荷数・対応商材(化粧品など要許可商材や冷蔵・冷凍の可否を含む)・ECカート連携・ブランド資材への対応・海外発送といったD2C特有の観点で比較します。気になるサービスは、下の表のサービス名から各社の詳細紹介に移動できます。
| サービス名 | オープンロジ | STOCKCREW | ウルロジ | テラロジ | 富士ロジテック | イー・ロジット | エスプールロジスティクス | スクロール360 | 清長(ロジモプロ) | asnaro | EC物流.com | mylogi | SANKYO EC | 醍醐倉庫 | ホエール | ECサクロジ | 関通 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 初期費用 | 0円 | 0円 | 要お問い合わせ | なし(月額会員制、会費は初回30日無料) | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 30,000円〜(物流ライトプラン、税別) | 0円(ロジモプロ) | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ(GAOWは固定費0円) |
| 基本料金・月額 | 月額固定費0円(従量課金:入荷18円〜/保管0.2円〜/配送395円〜、税別) | 月額固定費0円(従量課金:入庫10円〜/保管20円〜(1,000cm³/月)、税別) | 要お問い合わせ(従量課金:梱包配送費300円〜/ピッキング20円〜) | 月額会員費9,800円(税込)+従量課金(発送代行205円/箱など) | 要お問い合わせ(入庫15円〜/保管3,000円〜/月・パレット/配送320円〜、税別) | 要お問い合わせ(公式非公開) | 要お問い合わせ(越境EC進出支援は月額75,000円〜) | 出荷料金ポストイン399円〜・60サイズ580円〜(税別) | 月額固定費0円(従量課金:入庫19.8円〜、税込) | 要お問い合わせ(個別見積もり) | 要お問い合わせ(個別見積もり) | 要お問い合わせ(公式サイトに料金記載なし) | 要お問い合わせ(公式非公開) | 要お問い合わせ(保管量・出荷量に応じた従量課金) | 月額35,000円〜(税抜、5坪・月100件まで込み) | 要お問い合わせ(入出庫各50円・保管0.7円〜/日の単価を公開) | 要お問い合わせ(GAOWは保管7円〜(1,000cm³/月)・配送300円〜) |
| 最低出荷数(小ロット対応) | 明記なし(スポット利用可) | 下限なし(最低出荷件数なし) | 月1件〜 | 1点〜 | 要お問い合わせ(スタートアップ向けプランあり) | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 1件〜(商品1個から) | 月数十件〜 | 月数件〜 | 要お問い合わせ(小ロット・多品番に対応) | 要お問い合わせ | 1箱〜(段ボール1箱から) | 月1件〜 | 小ロット〜(規格外品も対応) | 要お問い合わせ |
| 対応商材(化粧品・サプリ等の要許可商材) | ●化粧品・食品に対応(冷凍・冷蔵も可) | ●化粧品・サプリ可(冷蔵・冷凍は非対応) | ◎化粧品製造業許可(包装・表示・保管)を保有 | 要お問い合わせ | ◎化粧品・健康食品・医薬品に対応(温度帯管理可) | ●化粧品・サプリ・食品に対応 | ●コスメ・健康食品の取り扱いが多い | ●化粧品・健康食品など許認可商材に対応 | ◎化粧品・医療機器の許可を保有(ロジプレミアム) | ◎化粧品製造業許可(包装・表示・保管)の専用倉庫 | ◎化粧品・医薬部外品・健康食品に特化 | 要お問い合わせ | ●化粧品・食品などの取扱実績あり | △化粧品・健康食品は可(生鮮・医薬品・要温度管理は不可) | ●化粧品・健康食品可(冷凍・冷蔵は非対応) | 要お問い合わせ | △冷凍・冷蔵食品に対応(化粧品等は要確認) |
| ECカート連携(Shopify等) | ◎Shopify・楽天など多数に対応 | ●Shopify・楽天など主要カートに対応 | ◎約20種以上のカート・モールに対応 | △Amazon API・ネクストエンジン等(CSV連携) | ◎Shopify・futureshopなど多数に対応 | ●Shopify連携アプリなどに対応 | 要お問い合わせ | ◎多数のモール・カートに対応 | ●BASE・MakeShopなどに連携(Shopify非対応) | ●Shopify・楽天など主要カートに対応 | ◎Shopify・楽天など20社以上に対応 | 要お問い合わせ | ●複数モール・NeXt Engineに連携 | ●Shopify・楽天などに対応 | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | ●楽天・Amazon・ネクストエンジンに連携 |
| ブランド資材・同梱・ギフト | ◎オリジナル資材の作成支援・同梱・ギフト対応 | △チラシ同梱に対応 | ◎オリジナルダンボール・チラシ同梱・ラッピング | ●明細書・メッセージカード・ラッピング同梱 | ◎ブランド梱包・同梱物の出し分け・ギフト対応 | ●ギフトラッピング・流通加工に対応 | 要お問い合わせ | ●ギフト・ピロー包装に対応 | ◎オリジナル資材・同梱・ラッピング(ロジプレミアム) | ◎のし・ノベルティ・手書きメッセージ同梱・ギフト | ◎オリジナル梱包設計・同梱の出し分け・ギフト | ●ギフトラッピング・キャンペーン同梱に対応 | 要お問い合わせ | ◎オリジナル段ボール・名入れ・ギフト対応 | ●支給資材での出荷・のし・ギフト同梱 | ●熨斗・手紙・説明書の同梱に対応 | ●熨斗・ギフトラッピングに対応 |
| 海外発送 | ●越境EC・海外配送に対応 | ◎200か国以上に対応(手数料300円/件) | ◎220カ国・地域に対応 | ●海外発送・インボイス作成に対応 | ●越境EC(東南アジア・米国等)に対応 | 要お問い合わせ | ●越境EC進出支援(台湾・東南アジア) | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | ●EMS・DHL等で海外発送に対応 | ×海外発送の記載なし | 要お問い合わせ | ●越境EC連携に対応 | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | ●国際(海外)物流を展開 |
| 詳細情報 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
※2026年10月時点の各社公式サイトの情報に基づきます。◎=特に手厚い対応、●=対応、△=条件付き・一部対応を表します。料金が非公開のサービスは「要お問い合わせ」と記載し、税区分は各社の表記に準じています。最新の対応範囲・料金は各社にご確認ください。
D2C発送代行サービスの個別紹介
ここからは、比較表で取り上げた17社について、特徴や強み、D2C向けの対応内容を1社ずつ紹介します。自社の出荷規模や重視する要件に照らしながら、候補を絞り込む材料としてご覧ください。
1. オープンロジ(株式会社オープンロジ)

入荷から保管・ピッキング・梱包・出荷・返品対応までを一括で任せられるフルフィルメントサービスです。株式会社オープンロジが運営し、導入実績は13,000社以上(時点の明記なし)を公表しています。
Shopify・BASE・STORES・ecforce・楽天市場・Yahoo!ショッピング・TikTok Shopなどのカート・モールと連携し、受注データの自動取込・自動出荷に対応します。ギフトラッピングや同梱物の封入、ブランド独自の梱包資材の作成支援にも応じるため、D2Cの開封体験づくりに活用できます。
料金は初期費用・月額固定費0円で、入荷18円〜・保管0.2円〜(1点/日)・配送395円〜の従量課金(いずれも税別)です。化粧品・食品に対応し、冷凍・冷蔵倉庫や越境ECの海外配送も用意しています。
2. STOCKCREW(株式会社STOCKCREW)

千葉県八千代市と埼玉県八潮市の自社倉庫で、入庫・保管・ピッキング・梱包・出荷を担うEC向けの物流代行(3PL)です。株式会社STOCKCREWが運営し、初期費用・月額固定費0円の従量課金で提供しています。
公式のよくある質問では「件数や物量によって『利用可否』が変わることはありません」とし、最低出荷件数を設けず個人事業主から大規模事業者まで受け入れる方針を示しています。保管料は1,000cm³あたり月20円からで、物量に応じた割引があります。
Shopify・BASE・makeshop・ecforce・楽天市場などと連携し、200か国以上への海外発送(海外発送手数料300円/件)にも対応します。医薬部外品・化粧品・サプリメントは扱える一方、冷蔵・冷凍品は常温倉庫のため非対応と案内しています。
3. ウルロジ(ディーエムソリューションズ株式会社)

東証スタンダード市場に上場するディーエムソリューションズ株式会社が運営する、EC・通販向けの発送代行サービスです。受注処理から在庫管理・ピッキング・梱包・配送手配・返品対応までを代行し、都内4拠点の自社倉庫で13時までの注文を当日出荷します。
梱包配送費は資材費込みで全国一律300円〜(SSサイズ)、ピッキング費は1件20円〜と最低単価を公開しています。公式FAQでは月の出荷件数が1件からでも相談できるとしており、個人事業主や立ち上げ期の小ロット出荷にも対応します。
化粧品・医薬部外品については「製造業許可(包装・表示・保管)」を取得しており、ラベル貼付などの流通加工に対応します。オリジナルダンボールやチラシ同梱・ラッピング、約20種以上のカート・モール連携、220カ国・地域への越境EC発送も用意しています。
4. テラロジ(株式会社テラロジ)

株式会社テラロジが「D2C(自社ブランドの直販)に特化した発送代行」として公式にうたうサービスです。茨城県常総市の自社倉庫で入庫・保管・出荷を代行し、見積もり・打ち合わせ不要、長期契約なし、商品1点から利用できる点を掲げています。
料金は月額会員費9,800円(税込)に、入庫・発送などの従量料金を組み合わせる仕組みです(発送代行手数料205円/箱など。会費は初回登録時30日間無料)。オリジナル明細書の同梱、メッセージカード(1発送33円)、ラッピング、当日出荷(締切8:30)、海外発送に対応します。
カート連携として公式に確認できるのはAmazon API・すけ猫・ネクストエンジン(CSV形式)で、Shopify等のカート連携やブランド独自資材・化粧品などの取扱可否は公式サイトに明示がありません。これらが必要な場合は個別に問い合わせて確認するとよいでしょう。
5. 富士ロジテック(株式会社富士ロジテックホールディングス)

1918年設立の株式会社富士ロジテックホールディングスが展開する、EC・D2C事業者向けの発送代行・フルフィルメントです。倉庫業・貨物運送業を核とする総合物流会社が、入出荷・保管・流通加工・配送・返品対応までを一括で受託します。
2021年に開始した「D2C eコマース物流フルフィルメントサービス」では、ブランドの世界観を伝える梱包や購入者ごとの同梱物の出し分けに対応します。常温・定温・冷蔵・冷凍の温度帯管理を備え、化粧品・健康食品・食品・アパレルなどを扱えます。
ShopifyやfutureshopをはじめとするECカート・モール・クラウドファンディングなど多数のシステム連携先を公式に一覧化しています。料金は入庫料15円〜/個、配送料320円〜などを公開する一方、初期費用・月額基本料は個別見積もりです。スタートアップ向けの「Origins」プランも案内しています。
6. イー・ロジット(株式会社イー・ロジット)

東証スタンダード市場に上場する株式会社イー・ロジットが提供する、EC事業者向けのBPOサービスです。関東4・関西1の計5拠点のフルフィルメントセンターを自社運営し、物流代行とカスタマーサポート代行を主軸に据えています。
物流の実務だけでなく、EC事業戦略の策定・マーケティング支援・物流コンサルティングまでを同一社内で提供する点を訴求しています。自社開発WMS「EL5」を軸に外部ECシステムとAPI連携し、Shopify向けには自動連携アプリを用意しています。
土日祝日・繁忙期を含む365日稼働の出荷体制を持ち、成長・大量出荷フェーズのD2Cに対応できる規模を備えます。料金は公式サイトで公開しておらず、個別見積もりとなります。
7. エスプールロジスティクス(株式会社エスプールロジスティクス)

東証プライム市場に上場する株式会社エスプールを親会社に持つ、株式会社エスプールロジスティクスが運営する物流会社です。EC向けのフルフィルメントと小売・卸向けの3PLを主軸に、IoT(RFID)活用支援、越境EC進出支援の4領域を提供します。
フルフィルメントでは受注処理・CSコールセンター・入出荷・返品返金までを一括で代行し、リピート通販(定期通販)専用の作業チームや自動梱包機を備えると記載しています。コスメ・健康食品の取り扱いが多く、単品リピート型D2Cの規模・波動への対応に向きます。
料金は保管料・作業料・配送料とも個別見積もりで、越境EC進出支援については月額75,000円〜と公式FAQに記載があります。台湾を中心とした東南アジア圏への越境ECを、広告・決済・物流とワンストップで支援します。
8. スクロール360(株式会社スクロール360)

通販事業を60年以上手がけるスクロールグループの株式会社スクロール360が提供する、物流(発送)代行・受注代行・EC運営代行(BPO)サービスです。北海道・関東・東海・関西の4地区に物流センターを構えています。
物流代行は出荷料金を公開しており、ポストイン399円〜・60サイズ580円〜(税別、ライトプランは別途初期費用30,000円〜)です。流通加工としてギフトやピロー包装、ささげ(撮影・採寸・原稿)に対応し、健康食品・化粧品など許認可商材も扱えます。
受注代行・コールセンター、商品登録代行といったEC運営のBPOまで、同じグループで一気通貫に任せられる点も特徴です。出荷から運営支援まで委託先を一社に集約したいD2Cに向きます。
9. 清長(ロジプレミアム/ロジモプロ)(株式会社清長)

株式会社清長は、規模の異なる2つの発送代行サービスを使い分けられる物流会社です。小ロット・スポット向けの「ロジモプロ」と、大規模・カスタマイズ向けの「ロジプレミアム」を展開し、事業の成長フェーズに応じて移行できる構成にしています。
ロジモプロは初期費用・月額固定費0円の完全従量課金で、商品1個・出荷1件から委託可能です(入庫料19.8円/個、税込)。最短1週間で利用を開始でき、ギフトラッピングや気泡緩衝材梱包などのオプションを用意しています。
ロジプレミアムはオリジナル梱包資材・同梱施策・ラッピングを荷主ごとに設計するオーダーメイド型で、化粧品製造業許可・医薬部外品製造業許可・高度管理医療機器等販売業許可を公式に掲げています。料金は個別見積もりです。
10. asnaro(株式会社CIN GROUP)

株式会社CIN GROUPが運営する「asnaro(アスナロ)」は、ECサイト制作・運営代行・SNS運用・物流代行までを一社で提供するEC支援サービスです。物流では、EC全般向けの物流代行と化粧品物流代行をそれぞれ用意しています。
化粧品物流代行では、公式サイトに「化粧品製造業許可(包装・表示・保管)を取得した専用倉庫」と記載し、低温・常温・冷蔵・冷凍の四温度帯に対応します(許可の保有主体・番号は公式に明示がないため、詳細は確認が必要です)。輸入品の日本語ラベル貼替やセット組みにも応じます。
のし・チラシ・ノベルティ・手書きメッセージの同梱やギフトラッピング、Shopify・BASE・ecforceなどのカート連携、Amazon FBA納品・越境ECにも対応します。月間数十件程度の少量出荷から大規模運用までを受けると案内しています。
11. EC物流.com(株式会社共栄物流サービス)

株式会社共栄物流サービスが「EC物流.com」ブランドで提供する、化粧品・健康食品に強みを置いたEC物流フルフィルメントです。入荷から出荷・在庫管理までを一気通貫で代行し、化粧品・医薬部外品・健康食品などの規制商材に対応します。
同梱物の出し分けやノベルティの自動同梱、バリアブル印刷、オリジナル梱包設計、サブスク梱包に対応し、ブランドごとの開封体験を組み立てられます。Shopify・楽天・Amazon・BASE・STORESなど20社以上のカート・モールと連携します。
公式FAQでは月間数件程度の小ロットから承るとしており、立ち上げ期から利用できます。料金は初期費用・保管料・作業料とも個別見積もりで、冷凍・生鮮食品は自社保管ではなく冷蔵・冷凍倉庫の紹介という形で案内しています。
12. mylogi(株式会社mylogi)

株式会社mylogiが提供する、中小規模のEC事業者向けの伴走型フルフィルメントです。大量・多品目の取り扱いよりも小ロット対応と丁寧な作業を重視し、スタートアップや新規事業者を主な対象にしています。
小ロット・多品番に柔軟で、グループのアートトレーディング株式会社の案内では月間10件程度から相談できるとされます。ギフト需要に合わせたラッピングや、キャンペーン用同梱物の封入に対応し、専任担当者が細かな要望に応じる体制を掲げています。
料金はmylogi公式サイトには記載がなく、個別の見積もりとなります。Shopify等のカート連携や化粧品・サプリの取扱可否、ブランド独自資材への対応も公式に記載がないため、個別の確認が必要です。
13. SANKYO EC(株式会社三協)

大阪府東大阪市の株式会社三協が展開する「SANKYO EC」は、複数のネットショップ・モールへの出荷を一元的に受託するEC物流アウトソーシングです。入荷・検品・保管・梱包・出荷・返品対応までを一括で担います。
自社開発のWMS(倉庫管理システム)による在庫一元管理を軸に、受注管理・コールセンター代行、独自の返品システム、越境EC連携を提供します。化粧品・アパレル・医療機器・食品・家電など幅広い商材の取り扱い実績を挙げています。
Amazon FBA・ZOZOTOWNなどへの納品にも、出荷先の一つとして対応します。料金は初期費用・月額費用とも公式サイトに記載がなく、個別見積もりとなります。
14. 醍醐倉庫(醍醐倉庫株式会社)

1958年創業の醍醐倉庫株式会社が、倉庫業・流通加工で培ったノウハウを活かして提供するEC・通販向けの発送代行です。入庫・検品・在庫管理・流通加工・梱包・出荷・返品処理までをワンストップで担います。
段ボール1箱からの小ロット利用ができ、保管量・出荷量に応じた従量課金を基本としています。ギフトラッピング(季節ギフト対応)、名入れ・メッセージ加工、セット組、オリジナル段ボール作成など、ブランド体験まわりの流通加工に対応します。
楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピング・ShopifyなどのモールやカートとAPI・CSVで連携し、自動出荷に対応します。一方で、生鮮食品・要温度管理商品・危険物・医薬品は対応不可と公式に明記しているため、これらを扱う場合は注意が必要です。
15. ホエール(株式会社MOTOMURA)

株式会社MOTOMURAが運営する小ロット物流代行「ホエール」は、保管・梱包・発送を自社倉庫で物理的に受託するサービスです。埼玉県志木市の倉庫を拠点に、月1件の出荷から利用できるとしています。
料金は5坪・月額35,000円(税抜)からで、5坪までの保管・月100件までの標準発送作業・ピッキング・100サイズまでの梱包・WMS利用を基本料金に含みます(配送運賃・流通加工・土日祝稼働などは別料金)。支給した梱包資材や印刷物を使った出荷、のし・ギフト包装・同梱・セット組にも対応します。
化粧品・健康食品・アパレル・雑貨などを扱い、土日祝を含む364日出荷に対応します。冷凍・冷蔵は非対応(常温のみ)で、Shopify等のカート連携は公式ページに明示がなく相談扱いとなっているため、連携方式は個別に確認するとよいでしょう。
16. ECサクロジ(株式会社ユウサイ)

株式会社ユウサイが「ECサクロジ」ブランドで提供するEC物流・3PL出荷代行です。関西(東大阪・尼崎)と関東(さいたま)の自社倉庫で、入庫・検品・保管・ピッキング・梱包・365日出荷までを代行します。
入出庫料や保管料の単価を公式サイトで公開している点が特徴で、ケース単位では入庫・出荷が各50円、保管は1日0.7円〜などとしています(税区分は公式に記載なし)。自社開発WMSのシステム使用料を別途請求しないとしています。
熨斗・手紙・説明書の同梱に対応し、小ロットから規格外品まで法人・個人事業主を問わず受け付けます。一方、公式サイトにD2C向けの訴求やShopify等のカート連携、化粧品・食品など許認可商材の対応は明示がないため、用途の適合は個別に確認が必要です。
17. 関通(株式会社関通)

東証グロース市場に上場する関通ホールディングスの事業会社、株式会社関通が提供するEC物流(発送)代行・受注管理代行です。倉庫内の入出荷オペレーションと受注処理の代行を主軸に、自社開発WMS「クラウドトーマス」で在庫を一元管理します。
2025年4月開始のEC物流プラットフォーム「GAOW」は固定費0円の従量課金型で、保管費用1,000cm³あたり月7円、配送出荷費用300円〜(ポストイン)と単価を公開しています。委託型の物流アウトソーシングは、固定費と変動費による個別見積もりです。
熨斗・ギフトラッピングや、受注処理と倉庫内物流を併せて任せられるワンストップ代行、冷凍・冷蔵食品向けの専用サービスも用意しています。受注処理のミス率0.008%を公表しています。
まとめ
D2Cの発送代行を選ぶときは、価格だけでなく、ブランドの世界観を保てる開封体験への対応、少量多頻度・小ロットでの利用条件、ECカートとのシステム連携、化粧品など商材に応じた保管・許可体制を軸に見比べることが大切です。これらの要件は、一般的な通販物流の代行では見落とされやすいD2C特有の観点です。
まずは自社の出荷規模と重視する要件を整理し、化粧品を小ロットで扱うなら要許可商材への対応と小ロット可否の両方を満たす社に絞る、というように最優先の条件から候補を外していくと、絞り込みが早く進みます。迷う場合は、記事内の選定診断ツールもあわせてお使いください。
気になる会社が決まったら、各社の詳しい資料や見積もりは各社の公式サイトから請求できます。MCB FinTechカタログでは、EC運営や物流を支援するサービスの資料をまとめて請求できるので、委託先選びの比較材料としてあわせてご活用ください。
発送や物流だけでなく、サイト運営・集客・広告まで含めてD2Cの運営を外部に相談したい場合は、コンサルから運営代行までの違いと選び方を整理した以下の記事も検討の材料になります。
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よくある質問(FAQ)
Q. 契約してから出荷を始めるまで、どのくらいかかりますか?
A. 準備がそろえば最短1週間ほど、一般には1か月程度を見込むのが目安です。在庫を倉庫へ移す作業、受注・在庫データの連携設定、テスト出荷までの期間が必要になります。繁忙期やセール前に切り替えたい場合は、間に合うスケジュールかを事業者に早めに確認しておきましょう。
Q. D2C発送代行の費用はどのように決まりますか?
A. D2C発送代行の費用は、初期費用・保管料・作業料(入庫検品やピッキング・梱包)・配送料・資材費などの項目の組み合わせで決まり、ひとつの定額では示せません。保管料は在庫量やスペース、作業料は出荷件数、配送料は商品サイズや配送エリアによって変わるため、多くの事業者が個別見積もりとしています。
出荷1件あたりの作業料は投函型の小型発送で200〜300円台が一つの目安ですが、総額は出荷規模で大きく変わります。自社の出荷内容(1件あたりのサイズ・月間件数・保管量)を伝えて、複数社から同じ条件で見積もりを取り比べるのが確実です。
Q. D2C発送代行は小ロットや少量の出荷でも依頼できますか?
A. 月1件や商品1点からの小ロット出荷に対応する事業者が多く、立ち上げ期のD2Cでも利用できます。固定費0円の従量課金型や、最低出荷件数を設けないサービスを選べば、出荷が少ない段階から固定費を抱えずに始められます。契約前には、最低出荷件数や最低利用料の条件に加えて、出荷が増えたときに上位プランへ移行できる拡張性も確認しておくと、委託先を乗り換える手間を避けられます。
Q. D2C発送代行に任せても、ブランド独自の開封体験(オリジナル資材・同梱・ギフト)は保てますか?
A. オリジナルの箱やロゴ入り資材での梱包、チラシやノベルティの同梱、メッセージカードの封入、ギフトラッピングに対応する事業者を選べば、ブランドの世界観を保ったまま出荷を任せられます。資材を自社で持ち込めるか、事業者側で制作・手配まで相談できるかは会社ごとに差があります。定期購入を提供している場合は、継続回数に応じた同梱物の出し分けができるかどうかも、あわせて確認しておくとよいでしょう。
Q. D2C発送代行で化粧品やサプリメントは扱えますか?
A. 化粧品は、保管やラベル貼付・包装を担う倉庫が「化粧品製造業許可(包装・表示又は保管)」を持っているかの確認が必要で、サプリメント(いわゆる健康食品)は薬機法上は食品に当たり、この許可の対象ではありません。化粧品の製造業は薬機法で許可が求められ、その区分は「製造工程の全部又は一部を行うもの」と「包装、表示又は保管のみを行うもの」に分かれます。
発送代行の倉庫が化粧品を保管したり輸入化粧品にラベルを貼ったり(表示)包装したりする場合は、後者の区分の化粧品製造業許可が根拠になります。一方、サプリは食品として食品衛生法の枠組みで扱われ、保管・発送を任せる際は温度帯管理や保管体制を確かめましょう。錠剤やカプセルの形状でも医薬品的な効能をうたうと薬機法上の医薬品とみなされ得る点には注意しましょう。
Q. D2C発送代行はShopifyなどのECカート・モールと連携できますか?
A. Shopify・BASE・楽天市場・Amazonなどのカート・モールと受注・在庫データを自動で連携できる事業者が多く、注文から出荷までを手作業を挟まずに回せます。ただし連携できるカートの種類や、在庫・出荷データをどこまで自動で同期できるかは事業者ごとに異なります。
複数チャネルを運営している場合は特に、自社が使っているシステムとどこまでつながるかを契約前に具体的に確認しておくことが、出荷件数が増えたときのミスや遅延を防ぐうえで重要です。
Q. D2C発送代行は定期購入(サブスク)や返品対応にも任せられますか?
A. 定期購入の決まった日の一斉出荷や、返送された商品の受け取り・検品・再入庫(または廃棄の判断)まで任せられる事業者があります。ただし対応範囲は形態によって変わり、物流業務を一括で担う3PLに対し、受注処理やカスタマーサポート・返品受付まで含むフルフィルメントのほうが広く任せられます。
サブスクでは継続回数に応じた同梱物の出し分け、返品では状況のレポート共有に対応できるかなど、自社の運用に必要な範囲を切り分けて確認するとよいでしょう。
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マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト
松嶋真倫
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