サービス比較の記事一覧

AIで顧客対応・サポート業務を自動化したい

サービス比較の記事一覧

AIで顧客対応・サポート業務を自動化したい

経理・会計業務を効率化したい

ERP(統合基幹業務システム)
の関連情報


関連サービス資料を
無料で一括ダウンロード

ITコンサル・案件型事業向けERPおすすめ9選|評判・口コミと案件収支・工数管理で比較

ITコンサル・案件型事業向けERPおすすめ9選のアイキャッチ画像
ERP(統合基幹業務システム)比較表(2026年版)のプレビュー

主要20サービスの料金・機能を無料で一覧比較

ERP(統合基幹業務システム)比較表(2026年版)

案件ごとの工数や外注費、原価と売上がExcelと担当者の記憶に散らばり、赤字案件に気づくのが締めのあとになっていないでしょうか。ITコンサルティングや受託開発、制作・広告のように案件(プロジェクト)単位で収支を管理する事業では、一般的な全社統合型のERP(統合基幹業務システム)だけでは案件採算の見える化が追いつかないことがあります。

案件型事業に向くERPは製品ごとに対象業種や強みが異なり、どれが自社の案件管理に合うのかはつかみにくいものです。自社に合う案件型ERPを選ぶには、どの製品を、どんな観点で比べればよいのでしょうか。

本記事では、案件単位で収支を管理するIT・受託開発・制作/広告など案件型事業に向くERP9製品を、案件収支・個別原価・工数管理といった機能、料金、案件型事業での使われ方の面から横断比較します。経営管理・情報システム部門の担当者が、資料請求に進む候補を絞り込むための材料としてご活用ください。

自社の規模や事業形態、案件収支管理の深さに合う候補を短時間で絞り込めるよう、かんたんな選定診断も用意しています。あわせてご利用ください。

ERP(統合基幹業務システム)の関連サービス資料
PR
料金や機能は各社の資料でまとめて比較できます 【無料】ERP(統合基幹業務システム)の資料を
一括ダウンロードする
本セクションにはプロモーションが含まれており、表示順は当社独自の基準や提携状況に基づいています。

本記事で比較する「案件型ERP」の範囲

はじめに、この記事が対象とするERPの範囲を整理します。ここで扱うのは、案件(プロジェクト)単位で受注・収支を管理する事業に向いた「案件型ERP」です。

具体的には、ITコンサルティング、システムインテグレーション(SIer)、受託システム開発、Web制作・広告代理業などが当てはまります。いずれも1件ごとの案件で工数と外注費を積み上げ、売上と対比して採算を管理する事業です。個人事業主や小規模の事業者から数百名規模の中堅企業まで利用者に含まれ、中小・中堅が中心です。

全社統合型のERPでも、案件(プロジェクト)単位の収支・個別原価・工数管理を備える製品は、本記事の対象に含みます。実際、下記の9製品には、全社統合型でありながら案件管理のモジュールを持つ製品も含まれます。

一方、案件単位の採算管理を主目的とせず、会計・販売・在庫・人事の網羅性で選びたい場合は、カテゴリ全体を扱う比較記事のほうが適しています。

案件型事業にERPが必要な理由|一般的なERPとの違い

ここからは、案件型事業で評価すべき3つの機能と、それが一般的な全社統合型ERPとどう違うのかを見ていきます。比較表や各製品の紹介を読む前に、この3点を押さえておくと評価軸がぶれません。

案件収支管理(個別原価)——無いと赤字案件の発見が締め後になる

案件収支管理は、1件ごとの案件に売上と原価(人件費・外注費・経費)を紐づけ、案件単位の利益をリアルタイムに把握する機能です。全社の損益だけを集計する一般的なERPでは、個々の案件が黒字か赤字かは決算の集計が終わるまで見えにくく、採算の悪い案件に気づくのが締めのあとになりがちです。

案件型ERPは、見積の段階で設定した予算と、進行中に積み上がる実績原価を突き合わせます。予算を超過しそうな案件を進行中に検知できるため、人員の組み替えや追加請求の交渉といった打ち手を、損失が確定する前に取りやすくなります。

プロジェクト原価・工数管理——無いと工数と会計の二重入力が起きる

案件型事業では、担当者が入力した作業時間(工数)が、そのまま案件の人件費=原価になります。工数管理ツールと会計システムが分かれていると、同じ数字を両方に手入力する二重入力が発生し、転記ミスや集計の遅れにつながります。

工数入力から原価計算までを1つの基盤でつなぐと、工数の実績がそのまま案件原価に反映されます。誰がどの案件にどれだけ時間を使っているかが可視化され、稼働の偏りや採算の悪い案件の原因を数字で追えるようになります。工数管理をどこまで標準機能として備えるかは製品差が大きいため、後述の比較表で確認してください。

案件は、見積から受注、請求、原価の実績計上、債権回収までが一連の流れでつながっています。これらが別々のシステムに分かれていると、受注金額と請求額の突合や、未回収の把握に手作業が入り込みます。

財務会計まで内包する製品もあれば、原価・工数の管理に特化し、既存の会計ソフトへ連携してデータを渡す製品もあります。自社が会計まで一本化したいのか、既存の会計を残して案件管理だけ強化したいのかで、選ぶ製品のタイプが変わります。この切り分けは選び方の章でくわしく扱います。

同業(IT業界)の利用者はどう評価しているか|評判・満足度の確かめ方

ここからは、案件型ERPが同業(IT・広告・コンサルなどの案件型事業)でどう使われ、どう評価されているかの確かめ方を整理します。手がかりは、各社が公式に公開する導入実績・導入事例と対象業種、本記事の比較表で見られる機能・料金、そして利用企業の声です。

自社に近い業種・規模の導入事例をあわせて見ると、導入後のイメージをつかみやすくなります。個社ごとの実績や対応機能は、後述の各製品紹介と比較表で具体的に確認してください。

導入実績・導入事例から定着度を読む

案件型事業での定着度を測る手がかりが、各製品が公式サイトで公開する導入社数・利用ライセンス数や、業種・規模別の導入事例です。数値の基準時点が明記されない場合もあるため、最新の実績は資料請求で確認すると確実です。

自社に近い業種・規模の導入事例が公開されている製品は、案件型事業での使われ方のイメージをつかみやすい候補です。各製品の具体的な実績・対応機能は、後述の各製品紹介と比較表で確認してください。

各製品が公式に掲げる対象業種・用途

「自社と同じ業種に向いているか」は、各製品の公式サイトが掲げる対象業種・用途から読み取れます。多くの製品が、IT・システム開発、広告・制作、コンサルティングといった案件型の業種や、想定する企業規模を公式に示しています。自社と同じ業種・規模の対象明示や導入事例がある製品は、導入後のイメージをつかみやすい候補です。

公開されている導入実績や事例の量は製品によって差があるため、記載が少ない製品は資料請求や問い合わせで自社業種での導入例を確認するのが確実です。各製品が公式に掲げる対象業種・規模は、後述の比較表の「対象事業・規模」列でも横並びに確認できます。

導入前に確認したい定着の注意点

案件型ERPは多機能なほど、現場の担当者が入力に慣れるまでに一定の学習が必要になりがちです。特に、工数入力が日々の業務として定着するか、操作画面が現場にとって分かりやすいかは、導入後の運用を左右します。

これらは、裏を返せば導入前に確認すべき実務的な論点です。工数入力が現場に定着するか、既存の工数管理ツールや会計ソフトと連携できるかは、無料トライアルやデモで実際の操作を確かめ、選び方の章の確認ポイントとあわせて見極めるとよいでしょう。

自社に合う案件型ERPをかんたん診断

ここまでの評価を踏まえ、自社の規模・事業形態・案件収支管理の深さから、相性のよい候補を絞り込んでみましょう。いくつかの質問に答えると、条件に近い製品が表示されます。

あなたへのおすすめ
条件にマッチしたサービスを表示しています
本セクションにはプロモーションが含まれており、表示順は当社独自の基準や提携状況に基づいています。

料金や機能は各社の資料でまとめて比較できます 【無料】ERP(統合基幹業務システム)の資料を
一括ダウンロードする

【比較表】案件型ERPを機能・料金で比較

ここからは、案件型事業に向くERP9製品を、対象事業・規模、案件収支・個別原価管理、工数管理、会計連携、料金の軸で横並びに比較します。気になる製品は、表のサービス名から各製品の詳しい紹介に移動できます。

← 横にスクロールできます →
サービス名Oracle NetSuiteOdoo導入・開発・業務統合支援クラウドERP ZACReforma PSAMA-EYESSmileWorksプロカンRobotERP ツバイソジョブマネ
対象事業・規模全業種の中堅〜大企業
海外展開・IPO準備・M&A統合向け
業種を問わない中小企業中心
(オープンソースERP)
IT・広告・コンサル等のプロジェクト型
従業員50名〜(上場準備層も)
IT・広告・制作・コンサル等の案件型
〜50名の中小・成長企業
システム開発・SES・コンサル等のプロジェクト型
中小〜大企業(一括版は100名以上)
中小企業中心の統合型ERP
(小規模〜大企業までプラン幅広い)
IT・制作・建設等の受託型
中小〜中堅企業
中堅・成長企業
IT・コンサル・建築・士業等
個人事業主〜30名程度の中小企業・部門
案件収支・個別原価管理●アドオン「SuiteProjects」で案件別収支●プロジェクト/タイムシートアプリで管理◎個別原価計算を自動化◎実行予算で案件別の予実・損益◎プロジェクト/製品/ジョブ単位の原価●売上・仕入・工数・経費を案件集約◎案件別の予算・実績・原価を一元管理●PSAモジュールで案件別原価・損益●案件別に売上・原価を可視化
工数管理●タイムシート→会計へ自動転記●計画工数と実績工数を比較●工数→案件別労務費を自動集計●工数予実対比→労務費配賦●勤怠連動、基準単価×工数で労務費△人件費反映は配賦機能+給与ワークスが必要●Googleカレンダー連携で工数入力●PSAで工数・リソース管理●作業時間から原価を計算
会計連携財務会計を標準内包
(ERP一体型)
会計アプリを内包
外部会計へ仕訳連携も可
外部会計へ仕訳データ連携
(会計は非内包)
勘定奉行・マネーフォワード等へ
仕訳ファイル連携
経理(会計)機能あり
勘定奉行とAPI連携
会計ワークスを内包
取引から自動仕訳
弥生・freee・勘定奉行・
マネーフォワードと連携
決算会計を内包
(ERPモジュール)
会計機能なし
会計ソフト連携前提
料金要お問い合わせ
(年間ライセンス+初期費用の個別見積もり)
Odoo本体 22ドル〜/ユーザー・月
導入支援は個別見積もり
初期10万円+月額(モジュール×ID数)
保守6万円〜/月(単価は要お問い合わせ)
初期0円
月額30,000円〜(税抜)
要お問い合わせ
(提供形態・人数で変動)
初期0円〜
月額5,000円〜(税別、プランで変動)
初期100,000円〜(税込110,000円〜)
月額20,000円〜(税込22,000円〜)
要お問い合わせ
(公式料金表は非公開)
初期0円
月額1,000円〜(税別、1〜100名)
詳細情報公式資料を見る公式資料を見るサービス詳細を見るサービス詳細を見るサービス詳細を見るサービス詳細を見る公式サイト公式サイト公式サイト

案件型ERPおすすめ9選|各製品の特徴と導入実績

ここからは、比較表で取り上げた9製品を1つずつ紹介します。案件収支や工数管理の対応範囲、対象となる事業規模、料金の公開状況を中心に、各製品の特徴をまとめます。

1. Oracle NetSuite(日本オラクル株式会社)

Oracle NetSuiteのウェブサイト

1998年に米国で生まれ、2016年に米オラクルが買収したクラウドERPで、日本では日本オラクル株式会社が提供・サポートを担います。会計・販売・購買・在庫・CRMを単一のデータベース上に統合し、公式サイトでは200か国以上で利用され、27以上の言語・190以上の通貨に対応すると説明されています(2026年10月時点)。

案件管理は、アドオンモジュール「SuiteProjects」が担います。タイム・アンド・マテリアルや固定価格など複数のタイプの案件について、予算・見積・実績コスト・請求マイルストーンを管理し、タイムシートに入力した工数は総勘定元帳へ転記されて会計処理につながります。収益認識は、労働ベース・固定・完了率などのルールに沿って処理できます。

会計から案件管理までを1つの基盤に統合するため、海外拠点を含む連結経営やIPO準備といった全社規模の統合を見据える中堅〜大企業に向きます。料金は公開されておらず、会社規模に応じたベースライセンスに利用ユーザー数とデータ量を組み合わせる年間ライセンス料と初期費用の個別見積もりとなります。

こうした全社規模の統合を見据える企業は、どのような状況で導入に踏み切るのでしょうか。提供元の日本オラクルは、相談のきっかけと選定の決め手を次のように説明します。

福宮氏
日本オラクル株式会社 理事 NetSuite事業統括 営業統括本部長
福宮氏
独自インタビューより

大きく三つのパターンがあります。一つ目は、古くなったオンプレミスのシステムを刷新したいというケース。二つ目は、事業が成長してきて、バラバラだったシステムや業務のやり方を標準化したいというケース。三つ目は、M&Aのあとにグループ全体のシステムを統合して、データを可視化したいというケースです。決め手という意味では、やはり経営者の方が「今見たい数字が、今すぐ見られるかどうか」を重視されます。

2. Odoo導入・開発・業務統合支援(株式会社マルウェブ)

Odoo導入・開発・業務統合支援のウェブサイト

ベルギー発のオープンソースERP「Odoo」を、日本の商習慣に合わせて導入・カスタマイズするサービスです。提供元の株式会社マルウェブはOdooのLearning Partnerで、日本本社とベトナムの開発拠点によるハイブリッド体制をとっています。

Odooは販売・在庫・会計・CRM・プロジェクトなどのアプリを必要な分だけ追加できる構成で、プロジェクトやタイムシートのアプリを使えば、計画工数と実績工数を案件・タスク別に比較できます。マルウェブは、要件定義とFit&Gap分析から、カスタマイズ開発・外部連携・データ移行・運用定着までの6工程を支援範囲に掲げます。

Odoo本体のライセンスは、公式の料金体系でスタンダードが22ドル、カスタムが33ドル(いずれも1ユーザー・月、初回ユーザーへの12ヶ月間の割引適用後)で、アプリをいくつ追加しても料金はユーザー数のみで決まります。導入支援費用は要件により変わるため個別見積もりで、導入期間は標準機能中心で2〜3ヶ月、カスタマイズや外部連携を含むと3〜6ヶ月が目安です。

評判を見るときは、オープンソースERP「Odoo」という製品そのものへの評価と、株式会社マルウェブによる導入支援の品質は別物である点に注意してください。製品が広く使われていても支援の質とは直結しないため、支援内容は資料請求や問い合わせで個別に確認するのが確実です。

3. クラウドERP ZAC(株式会社オロ)

クラウドERP ZACのウェブサイト

東証プライム上場の株式会社オロが提供する、案件・プロジェクト単位で業務が進む業種に特化した統合型クラウドERPです。IT・システム開発、広告・クリエイティブ、コンサルティング・士業などを対象とし、導入実績は公式サイトで1,100社超・利用ライセンス約35万とされています(時点は非公表)。

プロジェクト別収支管理を軸に、販売・購買・勤怠/工数・経費・管理会計を一元化します。工数管理で担当者が案件と作業項目を指定して入力した工数は、自動的に案件別の労務費として集計され、直接作業は指定案件に直課、間接作業は部門配下の案件へ再配賦されます。

料金は、ZAC初期設定費用10万円に、機能(モジュール)×ライセンス数の月額と保守費用6万円〜/月を組み合わせる構成で、モジュール単価は資料請求による開示です。電子承認ワークフローや操作ログの自動保存など内部統制・決算早期化の機能も備えており、上場準備中の企業にも向きます。

4. Reforma PSA(株式会社オロ)

Reforma PSA(リフォルマ PSA)のウェブサイト

同じ株式会社オロが提供する、案件・プロジェクト型ビジネス向けのクラウドERPです。公式ではZACの機能のうち案件型ビジネス向けの標準機能に絞ってパッケージ化したシステムと位置づけられ、従業員50名程度までの中小・成長企業を主な対象としています。

販売・購買・勤怠工数・経費管理を一元化し、従業員がプロジェクトと作業内容ごとに入力した工数を労務費配賦で案件原価に反映します。実行予算を入力しておくことで、仕掛中の案件でも予定と実績の差異や案件別損益をタイムリーに確認できます。財務会計システムへは、勘定奉行クラウドやマネーフォワード クラウド会計などへの仕訳データのファイル連携に対応します。

初期費用は0円、月額は30,000円(税抜)からで、販売管理6,000円・購買管理2,000円・勤怠管理300円・経費管理300円といった機能別ライセンスを利用人数分だけ積み上げる従量制です。導入期間は1〜2か月程度が目安で、ZACより短期・低コストで案件収支の見える化を始めたい企業に向きます。

5. MA-EYES(株式会社ビーブレイクシステムズ)

MA-EYESのウェブサイト

システム開発・SES・受託開発・コンサルティングなどプロジェクト型ビジネスに特化したクラウドERPで、株式会社ビーブレイクシステムズ(東証グロース上場)が提供します。日々の工数登録から人件費・外注費・経費を案件原価へ反映し、部門別・案件別・顧客別など複数の切り口で損益を可視化します。

工数は、メンバーのマスタに設定した基準時間の単価と実際の作業時間を掛け合わせて労務費に換算します。間接費や共通費の配賦では、工数・人数・売上高・人件費比率に加え、面積や机の数といった非システム情報も配賦基準として設定できます。原価の把握単位は、標準のプロジェクトのほか、製品やジョブなど別の単位にもできます。

提供形態は、少人数・機能単位で課金する「SaaS」、カスタマイズに対応する「SaaS+」、人数によらず定額の「一括」の3種類から選べ、一括版は100名以上が目安とされます。料金は公開されておらず要問い合わせですが、30日間の無料トライアルが用意されています。

6. SmileWorks(株式会社スマイルワークス)

SmileWorks(スマイルワークス)のウェブサイト

中小企業向けの統合型クラウドERPで、販売・仕入・在庫・財務会計・給与計算・経費精算・勤怠・ワークフローを1つのシステムにまとめています。提供元は株式会社スマイルワークスで、各業務の入力が会計仕訳まで自動で連動する設計を特徴とします。

案件管理機能では、売上・仕入・稼働工数・経費を案件(プロジェクト)ごとに集約し、予算入力と実績対比、関連帳票の発行までを標準で提供します。ただし、従業員が入力した稼働報告をそのまま人件費として案件原価へ自動反映するには、給与ワークスの契約と配賦機能オプション(月額5,000円・税別)の追加が必要です。

料金は、販売管理に絞った販売ERPプランが初期費用0円・月額5,000円から、標準プランが初期費用30,000円・最初のモジュール月額10,000円(2モジュール目以降は各7,000円、5ID含む)で、いずれも税別・オプション別です。恒久的な無料プランはなく、申込月の翌月末まで(表記上は最大2か月)の無料期間が設けられています。

7. プロカン(株式会社PROCAN)

プロカンのウェブサイト

案件単位で進む受託型ビジネスに向けた、クラウド型のプロジェクト収支管理システムです。提供元は株式会社PROCAN(旧・株式会社シービーティー)で、IT・システム開発向けの「プロカンIT」、制作・広告向けの「プロカン制作」、建設・工事向けの「プロカン建設工事」の3ラインナップを業種別に展開しています。

案件ごとに予算・実績・工数原価・外注費・経費を集約し、収支をダッシュボードで可視化します。工数はGoogleカレンダーに登録した日時・作業内容と連携して入力でき、工数×労務単価で人件費に換算します。見積・請求・発注・納品・完了報告や経費精算の帳票作成から稟議・承認までを1つの入力データから処理でき、弥生会計・freee・勘定奉行・マネーフォワードとの会計連携にも対応します。

料金は初期費用100,000円(税込110,000円)から、月額20,000円(税込22,000円)からで、利用人数に応じて変動します。IT導入補助金の対象サービスとして案内されており、中小企業が初期費用の負担を抑えて導入できる場合があります。

8. RobotERP ツバイソ(ツバイソ株式会社)

RobotERP ツバイソのウェブサイト

ツバイソ株式会社が提供する、中堅・成長企業向けのクラウド型ERPです。会計・債権債務・固定資産・人事給与を扱うERPを中核に、案件管理を担うPSA、在庫のIMA、連結経営のCPM、タレントマネジメントのTMの5つのサービスで構成され、REST APIで相互に連携します。

案件管理はPSAが担い、見積から受注・納品・請求までの売上プロセスと、発注・検収・原価までの調達プロセスを顧客・案件に紐づけて一元管理します。案件別の予算管理と実績・予測利益の測定、原価計算、工数・リソース管理に対応し、部門別・プロジェクト別・サービスライン別の多次元の損益をリアルタイムに把握できます。

ERP・PSAなどの各サービスは単独でも導入でき、必要に応じてAPIで組み合わせて拡張できます。公認会計士・税理士である代表を中心とした導入支援チームが、会計処理・管理会計・内部統制の整備を支援します。料金は公式に公開されておらず、資料請求・問い合わせによる個別見積もりで、無料トライアルが用意されています。

9. ジョブマネ(株式会社サウスエージェンシー)

ジョブマネのウェブサイト

個人事業主から従業員30名程度までの中小企業・部門を対象にした、クラウド型の業務管理ツールです(提供は株式会社サウスエージェンシー)。スケジュールやワークフロー、掲示板といったグループウェア機能と、案件管理・工数管理・原価管理・見積/請求の基幹業務機能を1つのサービスにまとめています。

案件ごとに仕入・外注費・作業工数・売上・経費を紐づけて採算を可視化し、入力した作業時間をもとに原価を計算して円グラフで把握できます。見積書を作成すると納品書・受領書・請求書まで連続して作成でき、過去見積のテンプレートも再利用できます。会計機能は持たず、会計ソフトとの連携を前提とする構成で、在庫管理機能はありません。

初期費用は無料で、グループウェアプランは1〜100名で月額1,000円(税別)からと、小規模向けの価格帯です。1人あたり月額3,000円(税別)のビジネスプランをオプションとして併用でき、30日間・全機能の無料トライアルが用意されています。

案件型ERPの選び方

ここからは、案件型ERPを自社に合わせて選ぶための4つの視点を解説します。評判や料金だけでなく、自社の事業形態や会計実務に照らして判断するための軸です。

案件収支だけを解決するか、会計・人事まで統合するか

案件型ERPには、大きく2つの方向性があります。1つは案件ごとの収支・原価・工数の管理に特化し、財務会計は既存のソフトに任せて連携する製品です。もう1つは、案件管理に加えて財務会計や販売・購買、人事までを1つの基盤に統合する製品です。

案件採算の見える化だけを早く実現したい場合は、前者のほうが導入のハードルが低く、既存の会計資産も生かせます。会計や人事を含めた基幹業務の分断そのものを解消したい場合は、後者が候補になります。自社がどちらの課題を優先するかを先に決めると、候補が大きく絞れます。

案件の収支・原価管理だけを先に解決したい場合は、ERPに限らず、プロジェクト収支管理に特化したシステムも選択肢に入ります。製品ごとのタイプの違いや料金、案件別原価の組み立て方は、以下の記事で詳しく比較しています。

進行基準・サブスクの収益認識(企業会計基準第29号)に対応できるか

受託開発やSIの長期案件、サブスク型のサービスを扱う事業では、売上をいつ計上するか(収益認識)がERP選定の論点になります。収益認識は「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号)に定められています。約束した財・サービスを顧客に移転して履行義務を充足したとき、または充足するにつれて収益を認識する、という考え方です(同基準第35項)。

長期の受託案件のように、一定の期間にわたって履行義務が充足される取引では、進捗度を見積もり、その進捗度に応じて期間にわたり収益を認識します(同基準第38項・第41項)。かつての「工事進行基準」(旧・企業会計基準第15号「工事契約に関する会計基準」)は、収益認識会計基準の適用にあわせて廃止され、この「一定の期間にわたり充足される履行義務」の枠組みに引き継がれました。

進行基準という名の制度が今も独立してあるわけではない、という点に注意してください。

サブスクや継続課金のサービスについても、専用の条文があるわけではなく、提供期間にわたって便益が移転する「一定の期間にわたり充足される履行義務」として、期間にわたり収益を認識するのが基本的な考え方です。

ERPを選ぶ際は、案件の進捗度にもとづく期間按分や、継続課金の期間配分を標準で扱えるか、原価実績を進捗度の算定に使えるかを確認すると、ベンダーの「進行基準・サブスク対応」という説明を自社の実務に引き寄せて評価できます。

この収益認識会計基準を強制的に適用するのは、上場企業や会社法上の会計監査人を設置する大会社などです。中小企業向けの「中小企業の会計に関する指針」には同基準の考え方は取り入れられておらず、中小企業にとっては任意適用の位置づけです。自社が強制適用の対象かどうかで、ERPに求める収益認識対応の重さは変わります。

出典・参考資料(3件)

工数管理ツール・既存の会計を残した段階導入ができるか

すでに工数管理ツールや会計ソフトを使っている場合、すべてを一度に入れ替えるのは現場の負担が大きくなります。既存のシステムを残したまま、案件収支の管理から段階的に導入できるかは、現実的な選定軸です。

製品によっては、使うアプリや機能を1つずつ増やせるもの、既存の会計ソフトへ仕訳データを連携できるものがあります。まず案件管理だけを始め、運用が定着してから会計や人事に広げる進め方ができるかを、資料請求やデモの段階で確認しておくと、導入後のつまずきを減らせます。

実際に導入を支援する現場では、どこから始めて何を後から足すかをどのように見立てているのでしょうか。オープンソースERP「Odoo」の導入支援を手がける株式会社マルウェブの若林氏は、段階的な進め方についてこう述べています。

株式会社マルウェブ
若林氏
独自インタビューより

たとえば「まずは販売と在庫と会計だけでスタートしましょう」という形で始めて、使い方に慣れてきたら会計やCRMを段階的に追加していく、といった進め方をご提案することもあります。カスタマイズがあまり必要でなければスモールスタートをお勧めしますし、業務が特殊な場合はカスタマイズに時間はかかりますが、そこはしっかり作り込んでいきましょうとご提案しています。

操作性・現場定着で失敗しないか

案件収支の精度は、現場の担当者が工数や経費を正しく入力し続けられるかに左右されます。多機能な案件型ERPは、工数入力や画面操作に現場が慣れるまで一定の学習が必要になりがちです。入力のしやすさや画面のわかりやすさは、無料トライアルやデモで実際に触れて確かめるのが確実です。

導入後の定着支援やサポート体制も、現場定着を左右します。導入時の設定支援だけでなく、運用開始後の問い合わせ対応やマニュアル提供、ヘルプセンターの有無まで含めて確認しておくと、入力が形骸化して案件収支が実態とずれるリスクを抑えられます。

案件型ERPの料金・費用の目安

ここからは、案件型ERPの料金について、公開されている情報をもとに目安を整理します。多くの製品は利用人数(ID数)と利用機能に応じて月額が変わる従量制で、初期費用と月額の組み合わせが基本です。

料金を公式サイトで公開している製品は、初期費用が0円〜10万円台、月額が数千円〜数万円規模で、利用人数や利用機能に応じて変動します。一方で、会社規模や利用形態に応じた個別見積もりとし、具体的な金額を公開していない製品も少なくありません。年間ライセンス型や提供形態別の定額型など、料金の決まり方も製品ごとに異なります。

各製品の初期費用・月額の実額は、比較表の料金列にまとめています。多くの製品で無料トライアルや資料の提供があり、IT導入補助金の対象としている製品もあるため、実額は資料請求で取り寄せて比べるのが確実です。

出典・参考資料(3件)

まとめ

案件型事業のERP選びは、全社の損益だけでなく、案件ごとの収支・個別原価・工数を管理できるかが起点になります。同業での使われ方は公式の導入実績・事例から押さえ、操作性や工数管理の使い勝手は無料トライアルやデモで確かめるのが確実です。

そのうえで、案件収支に特化するか会計まで統合するか、収益認識の会計基準にどこまで対応が要るか、既存資産を残して段階導入できるかを自社の実務に照らして判断すると、候補が絞り込めます。気になった製品は資料をまとめて取り寄せ、料金と機能の詳細を比較検討に進めてください。

料金や機能は各社の資料でまとめて比較できます 【無料】ERP(統合基幹業務システム)の資料を
一括ダウンロードする

よくある質問(FAQ)

Q. 案件型ERPとは何ですか?

A. 案件型ERPとは、案件(プロジェクト)単位で売上と原価(人件費・外注費・経費)を紐づけ、案件ごとの採算をリアルタイムに管理できるERPです。ITコンサルティング・SIer・受託システム開発・Web制作/広告のように、1件ごとの案件で工数と外注費を積み上げて採算を管理する事業に向いています。

会計・販売・在庫・人事を広く一元化する全社統合型ERPとは異なり、案件単位の収支・個別原価・工数管理を主目的にしている点が特徴です。

Q. 案件型ERPの導入でつまずきやすい点や注意点は何ですか?

A. 案件型ERPで特につまずきやすいのは、操作性・UIのわかりにくさと、工数管理の標準機能や外部ツールとの連携です。多機能な製品ほど現場の担当者が入力に慣れるまで学習が必要になりやすく、工数入力が定着しないと案件収支が実態とずれてしまいます。

導入前に、工数入力画面のわかりやすさや、既存の工数管理ツールと連携できるかを、無料トライアルやデモで実際に触れて確かめておくと、導入後のつまずきを抑えられます。

Q. 案件型ERPの導入費用の目安はどれくらいですか?

A. 案件型ERPの費用は、初期費用と、利用人数(ID数)・利用機能に応じた月額を組み合わせる従量制が主流です。

公式に料金を公開している製品は、初期費用0円〜10万円台・月額数千円〜数万円規模が目安で、利用人数や利用機能に応じて変動します(2026年10月時点)。

一方、金額を公開せず、資料請求や問い合わせによる個別見積もりとする製品もあります。IT導入補助金の対象としている製品もあり、初期費用の負担を抑えられる場合があります。各製品の実額は比較表、料金の決まり方は料金・費用の目安で整理しています。

Q. 案件型ERPの導入期間はどれくらいかかりますか?

A. 案件型ERPの導入期間は、標準機能を中心に使う場合で1〜3か月程度、カスタマイズや外部システムとの連携を含むと3〜6か月程度が目安です。案件管理から始めて会計・人事へ段階的に広げる場合は、各段階ごとに期間を見込みます。

自社の業務に合わせた設定や既存データの移行の範囲によって変わるため、資料請求やデモの段階で具体的なスケジュールを確認しておくと安心です。

Q. 案件型ERPは数名〜数十名の小規模な事業でも使えますか?

A. 案件型ERPには、個人事業主や従業員数名〜数十名規模の小規模事業に向いた、初期費用を抑えた製品もあります。初期費用無料・月額1,000円台から使える小規模向けの製品や、従業員50名程度までの中小・成長企業向けに初期費用0円から始められる製品があります。どの製品が小規模に向くかは比較表の対象事業・規模と料金で確認できます。

一方で、海外拠点を含む連結経営やIPO準備を見据える中堅〜大企業向けの製品もあるため、自社の規模と事業形態に合うものを選ぶことが大切です。

Q. 案件型ERPは既存の工数管理ツールや会計ソフトを残したまま段階導入できますか?

A. 案件型ERPは製品によって、使うアプリや機能を1つずつ増やせたり、既存の会計ソフトへ仕訳データを連携できたりするため、案件収支の管理から段階的に導入できます。原価・工数の管理に特化し、勘定奉行クラウドやマネーフォワード クラウド会計、弥生会計、freeeなどへ仕訳データを連携する製品もあり、既存の会計資産を残したまま案件管理だけを先に始められます。

まず案件管理を定着させてから会計や人事へ広げられるかは、選び方の章でも取り上げています。資料請求やデモの段階で具体的に確認しておくと、導入後のつまずきを減らせます。

Q. 案件型ERPは進行基準やサブスクの収益認識に対応できますか?

A. 「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号)にもとづく期間按分を、ERPが標準で扱えるかどうかで対応は変わります。長期の受託案件やサブスクは、同基準の「一定の期間にわたり充足される履行義務」として、進捗度や提供期間に応じて収益を認識します(かつての「工事進行基準」は廃止され、この枠組みに引き継がれました)。

まず確認したいのは、自社が強制適用の対象かどうかです。強制適用は上場企業や会社法上の大会社などで、中小企業は任意適用です。製品に求める対応の重さの見極め方は、選び方の章で出典とあわせて解説しています。

案件型ERPの料金・資料を一括チェック

MCB FinTechカタログでは、案件収支・工数管理に対応したERPの最新資料を無料で一括請求できます。気になる製品の料金や機能をまとめて比べられます。

料金や機能は各社の資料でまとめて比較できます 【無料】ERP(統合基幹業務システム)の資料を
一括ダウンロードする

MCB FinTechカタログに掲載しませんか?

MCB FinTechカタログでは、掲載企業様を募集しています。マネックスグループの金融実務ノウハウを活かした独自の評価軸と検索設計により、導入検討者が最適なサービスを効率的に発見できる法人向け比較プラットフォームです。掲載後は管理画面から料金表や導入事例を随時更新でき、常に最新の情報を訴求可能。まずは下記フォームより、お気軽にお問い合わせください。

監修者

マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト

松嶋真倫

都市銀行にて金融実務を経験後、暗号資産関連スタートアップの創業期に参画し、市場分析・業界調査に従事。2018年にマネックスグループ入社。以降、ビットコインをはじめとするデジタルアセットからマクロ経済環境まで、金融市場を横断した調査・分析および情報発信を担う。FinTech・次世代金融領域のリサーチ統括、各種レポートや書籍の執筆、日本経済新聞など国内主要メディアへのコメント・寄稿、イベント登壇などを行う。2021年3月より現職。
記事内でご紹介している製品・サービスは監修者が選定したものではなく、編集部が独自に選定したものです。
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。

関連記事

新着記事

ERP(統合基幹業務システム)
おすすめの診断サービス