サービス比較の記事一覧

AIで顧客対応・サポート業務を自動化したい

サービス比較の記事一覧

AIで顧客対応・サポート業務を自動化したい

資産・データを安全に管理したい

社内セキュリティソリューション
の関連情報


関連サービス資料を
無料で一括ダウンロード

CASB製品のおすすめ比較ランキング|主要9製品をタイプ別に整理【2026年最新】

CASB製品の おすすめ比較ランキングのサムネイル画像

クラウドサービスやSaaSの利用が社内に広がるにつれ、情報システム部門が把握していないアプリが使われる「シャドーIT」や、クラウド経由での情報漏えいのリスクが無視できなくなっています。こうした課題に対し、クラウド利用を可視化してアクセスを制御する仕組みがCASB(キャスビー、Cloud Access Security Broker)です。

ただ、CASBと呼ばれる製品は海外ベンダーを中心に数多く、比較サイトやランキング記事を見ても「結局どれが自社に合うのか」が掴みにくいのが実情です。製品ごとに得意分野や導入方式が異なり、料金の多くは個別見積もりで、横並びで比べにくいという事情もあります。

本記事では、主要なCASB製品9製品を、強み・用途の便益軸で2つのタイプに分けて比較・解説します。資料請求数やレビュー件数で測るランキングは有料掲載などに左右され、製品の実力と一致しないため、各製品が公表する事実で横並びに比べられる形にまとめました。

あわせて診断ツールで、自社に合うタイプをその場で絞り込めます。情報システム・セキュリティ担当の方が、自社に合う候補を選ぶ材料としてご活用ください。

また、自社の課題に合うタイプ・製品を最短で見つけられるよう、「30秒で終わる選定診断ツール」をご用意しています。どのタイプから検討すべきか迷う場合は、こちらから始めてみてください。

社内セキュリティソリューションの関連サービス資料
PR
本セクションにはプロモーションが含まれており、表示順は当社独自の基準や提携状況に基づいています。

CASB(キャスビー)とは

CASB(Cloud Access Security Broker)は、従業員とクラウドサービスの間に立ち、どのクラウドが・誰に・どう使われているかを可視化し、利用状況に応じてアクセスやデータの持ち出しを制御する仕組みです。2012年にガートナーが提唱した概念で、クラウド利用の拡大にともなって普及してきました。

社内で許可していないSaaSや生成AIが業務で使われる「シャドーIT」、クラウド上での設定ミスや操作による情報漏えいは、従来の社内ネットワーク境界を守る対策だけでは防ぎきれません。CASBは、クラウドの利用実態そのものに踏み込んで統制する点に特徴があります。

CASBの主な機能

CASBの機能は、ガートナーが整理した4つの柱で説明されることが一般的です。製品によって得意とする領域は異なりますが、おおむね以下の機能を備えています。

機能の柱内容
可視化(Visibility)社内で利用されているクラウドサービスを洗い出し、許可していないアプリ(シャドーIT)や、生成AIを含む利用状況を把握します。誰が・いつ・どのSaaSを使っているかを一覧で見えるようにします。
コンプライアンス社内規程や業界の基準に沿って、利用してよいクラウド・設定の是非を点検します。危険度の高いアプリの洗い出しや、設定不備の検知に対応する製品もあります。
データセキュリティ(DLP)クラウドへアップロードされるファイルや機密情報を検査し、持ち出しや共有をポリシーにもとづいて制御します。暗号化やマスキングに対応する製品もあります。
脅威防御不審なログインやマルウェアの拡散、アカウントの乗っ取りといった脅威を検知し、ブロックや管理者への通知を行います。

これらの機能をどの方式で実現するかは製品ごとに分かれます。クラウドのAPIと連携して利用状況を取得するAPI型、通信経路上で検査・制御するプロキシ型、ログを収集して分析するログ分析型などがあり、どの方式が自社に合うかは後述の選び方で解説します。

CASB導入で解決できること

CASBを導入すると、クラウド利用にともなう次のような課題に対処しやすくなります。

  • シャドーITの把握:情報システム部門が関与しないまま各部門が契約・利用しているSaaSを洗い出し、利用の可否を判断できます。
  • 情報漏えいの防止:クラウド上での機密ファイルのアップロードや外部共有を検知・制御し、意図しない持ち出しを抑えます。
  • 生成AI利用の統制:業務での生成AI利用の広がりに対し、どのAIサービスが使われているかを可視化し、機密情報の入力を抑える運用につなげられます。
  • アカウント乗っ取りの検知:普段と異なる場所・端末からのログインなど、不審な挙動を検知してリスクを早期に把握できます。

CASB製品をタイプ別に比較

CASB製品は、何を一番に解決したいかという視点で大きく2つのタイプに分けられます。自社が抱える課題がどちらに近いかを起点にすると、候補を絞り込みやすくなります。製品によっては可視化とDLP・脅威防御の両方をカバーするものもありますが、各製品が最も重点を置く領域でタイプを分けています。

タイプ概要該当する主なサービス
シャドーIT・クラウド利用の可視化/SaaS管理に強いタイプ従業員のSaaS・生成AI利用を棚卸しして可視化し、クラウド利用状況の管理に重点を置くタイプです。まず「どのクラウドが・誰に使われているか」を把握したい場合に向きます。実現方式はAPI連携型から端末制御型まで製品ごとに異なり、各製品の紹介で触れます。マネーフォワード Admina、Microsoft Defender for Cloud Apps、Log360 Cloud、CYGIENE ECAP
データ漏えい防止(DLP)・脅威防御に強いタイプ通信経路上でのアクセス制御・DLP・マルウェア防御に重点を置きます。SWGやSASE/SSEといった広いセキュリティ基盤の一部として提供されることも多く、クラウド利用を踏み込んで制御したい場合に向きます。Netskope、Zscaler、Forcepoint ONE、Skyhigh Security CASB、Palo Alto Networks SaaS Security

自社がまず「どのクラウドが使われているか把握したい」のか、「クラウド経由の漏えいや脅威を止めたい」のかで、重視すべきタイプが変わります。下記の診断ツールでは、いくつかの質問に答えるだけで、自社の状況に合うタイプと候補製品を絞り込めます。

あなたへのおすすめ
条件にマッチしたサービスを表示しています
本セクションにはプロモーションが含まれており、表示順は当社独自の基準や提携状況に基づいています。

【比較表】主要CASB製品を横並び比較

主要なCASB製品9製品を、提供元・導入方式・主な強み・料金体系・無料トライアルの有無で横並びにまとめました。表の並び順はタイプ別で、優劣の順位ではありません。どの製品が自社に合うかは、前述の診断や後述の選び方もあわせて判断してください。

← 横にスクロールできます →
サービス名マネーフォワード AdminaNetskopeMicrosoft Defender for Cloud AppsZscalerForcepoint ONESkyhigh Security CASBPalo Alto Networks SaaS SecurityLog360 CloudCYGIENE ECAP
提供元マネーフォワードi株式会社Netskope, Inc.(日本法人: Netskope Japan)Microsoft Corporation(日本マイクロソフト)Zscaler, Inc.(日本法人: Zscaler株式会社)Forcepoint LLC(日本法人: Forcepoint Japan K.K.)Skyhigh Security LLC(米国・STG傘下)Palo Alto Networks, Inc.(日本法人: パロアルトネットワークス)ゾーホージャパン株式会社スカイゲートテクノロジズ株式会社
導入方式API連携型(IdP連携・ブラウザ拡張・会計/経費連携。エージェント/プロキシ不要)プロキシ型(インライン)+API型。SSE/SASEプラットフォームの一部API連携型+リバースプロキシ(条件付きアクセスアプリ制御)プロキシ型(クラウドSWG「ZIA」にCASB・クラウドDLPを内包)API型/リバースプロキシ/フォワードプロキシの3方式API連携/フォワードプロキシ/リバースプロキシの3方式インライン型(NGFW/Prisma Access)+API型(Data Security・SSPM)ログ分析型(SIEMと同一SaaSに統合。公式日本語ページに検知方式の明記なし)端末エージェント型(端末内で復号・検査・制御。クラウドゲートウェイ非経由)
主な強みSaaS・アカウントの可視化とシャドーIT検知、入退社時のアカウント管理(可視化・SaaS管理型)クラウド利用の可視化・制御とDLP・脅威防御(DLP・脅威防御型)シャドーIT検出とMicrosoft XDR連携の脅威防御・DLP(可視化・SaaS管理型)クラウドSWGによるアクセス制御・DLP・脅威防御(DLP・脅威防御型)管理/非管理デバイス別のアクセス制御とDLP(1,700以上の分類子)(DLP・脅威防御型)シャドーIT評価・DLP(EDM/IDM/OCR)・UEBA・サンドボックス(DLP・脅威防御型)未承認/承認済みSaaSの保護とインライン/API両対応のDLP(DLP・脅威防御型)クラウド利用状況の可視化とシャドーIT検出・未許可アプリの利用禁止(可視化・SaaS管理型)未許可SaaS・生成AIの可視化と遮断を端末内で完結(可視化・SaaS管理型)
対応クラウド/SaaS規模(公表値・参考)約190,000件のSaaSデータベースと照合(シャドーIT検知の照合先。公式)85,000以上のクラウドアプリ+生成AIツール1,800以上を評価(CCI。公式ナレッジポータル)33,000以上のアプリを検出し90以上のリスク要素で評価(生成AI 1,000以上。公式製品ページ)非公表非公表40,000以上のクラウドサービスを75属性で評価(Cloud Registry。公式製品ページ)74,800以上のSaaSアプリを識別(公式ドキュメント)非公表非公表
料金体系50ID以下無料/51ID以上は1IDあたり月額300円(300ID以上は個別見積もり)要問い合わせ(公式に料金ページなし。代理店情報では年額ユーザー課金)単体価格は公式非掲載(要問い合わせ)。Microsoft 365 E5/EMS E5 など上位プランに含まれる。別バンドルのMicrosoft Defenderスイート(前提 Microsoft 365 E3)は月額1,799円/ユーザー相当(年額・税別)要問い合わせ(公式に価格記載なし)要問い合わせ(公式に料金表なし。「Request Pricing」から問い合わせ)要問い合わせ(ユーザー数ベースの年額ライセンス)要問い合わせ(公式非公開。ユーザー単位・NGFW単位など構成により異なる)年額ライセンス(税別)。Professional 10ログソース205,000円〜/Enterprise 10ログソース261,000円〜(CASB単体価格の記載なし)月額900円/名(公式プレスリリース)。初期費用は非公表
無料トライアル2週間(50ID以下は無料枠あり)記載なし(要問い合わせ)記載なし(上位プランの試用に準ずる)記載なし(要問い合わせ)記載なし(デモ依頼)記載なし(デモ依頼)記載なし(要問い合わせ)30日間最大6ヶ月の無料キャンペーン(先着・事前審査)
詳細情報オンライン相談を予約サービス詳細を見るサービス詳細を見るサービス詳細を見るサービス詳細を見る公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト

※各社公式情報に基づく2026年10月時点の内容です。「対応クラウド/SaaS規模(公表値・参考)」は測り方の異なる公表値を参考に載せたもので、数値の大小で優劣は比較できず、順位でもありません。公表のない項目は「非公表」、料金未公開は「要問い合わせ」です。料金・機能・掲載状況は変わるため、導入検討時に各社の最新情報をご確認ください。

出典・参考資料(7件)

主要CASB製品の個別紹介

ここからは、各製品の提供元・導入方式・強み・料金体系・資料請求やミーティング予約の可否を、タイプ別に紹介します。比較表で気になった製品の詳細を確認する際にご活用ください。

シャドーIT・クラウド利用の可視化/SaaS管理に強いタイプ

クラウド利用の可視化やSaaS管理を起点にしたい場合に候補となる製品です。

1. マネーフォワード Admina(マネーフォワードi株式会社)

マネーフォワード Adminaのウェブサイト

マネーフォワード Adminaは、マネーフォワードi株式会社(株式会社マネーフォワードの100%子会社)が提供する、SaaSアカウントの可視化・棚卸しやデバイス管理を一元化するSaaS・IT資産管理プラットフォームです。従業員を軸にクラウド利用を可視化・管理する点に特徴があり、通信経路上でのDLPや遮断を主機能とするタイプではなく、まず利用実態を把握したい企業に向きます。

シャドーIT検知を標準で備え、IdP連携・ブラウザ拡張機能・会計/経費システム連携の3経路で未許可SaaSを洗い出します。エージェントやプロキシを使わずに導入できます。

シャドーIT判定には公式が約190,000件とするSaaSデータベースを照合先に使います。これとは別に、棚卸し用として自動連携できるSaaSが公式トップページで380以上(2026年1月時点)とされており、2つは役割の異なる数値です。

従業員50ID以下は全機能を無料で利用でき(公式表記はスタートアップ企業向け)、51ID以上は1IDあたり月300円の従量制です。300ID以上は個別見積もりで、2週間の無料トライアル(クレジットカード不要)も用意されています。可視化やアカウント棚卸しから小さく始めたい企業が検討しやすい料金体系です。

2. Microsoft Defender for Cloud Apps(Microsoft Corporation)

Microsoft Defender for Cloud Appsのウェブサイト

旧称をMicrosoft Cloud App Security(MCAS)といい、現在はMicrosoft CorporationのMicrosoft Defenderの一部として提供されるCASBです。シャドーITの検出やクラウド利用の可視化に加え、SaaSセキュリティ態勢管理(SSPM)やXDRと連携した脅威防御までを一つのポータルで扱えます。

Cloud Discovery機能では、公式が示す33,000以上のアプリを90以上のリスク要素で評価し、ネットワークトラフィックから利用中のクラウドを検出します。条件付きアクセスアプリ制御を使えば、端末へのインストールなしに非管理デバイスからのダウンロードなどを制御できます。ただしセッション制御の対象はブラウザー経由のアクセスに限られ、Teamsデスクトップアプリは対象外です。

DLPはMicrosoft Purviewと連携して提供され、従来のファイルポリシーは2027年1月6日に廃止予定でPurview DLPへの移行が案内されています。

単体価格は公式ページに非掲載で、Microsoft 365 E5やEMS E5、Microsoft Defenderスイートなどに含まれる形のため、これらを契約済みの組織が追加検討しやすい構成です。また、条件付きアクセスアプリ制御の利用にはMicrosoft Entra ID P1が別途必要です。

3. Log360 Cloud(ゾーホージャパン株式会社)

ManageEngine Log360 Cloudのウェブサイト

ManageEngineブランドのクラウド型統合ログ管理ツールが、ゾーホージャパン株式会社の提供するLog360 Cloudです。ログ管理や脅威検知、インシデント管理といったSIEM機能と同じ基盤上にCASB機能を備え、2024年7月に提供を開始しました。

CASB機能では、クラウドアプリの利用状況をアプリ別・ユーザー別に可視化し、シャドーITの追跡や未許可アプリの利用禁止ができます(公式日本語トップで確認)。未許可アプリを使うユーザーを発見し、そのデータを脅威分析につなげる運用が想定されています。

検知方式は公式日本語ページに明記がなく、英語ページにあるリバースプロキシ方式の記述はオンプレミス版Log360の説明の可能性があるため、導入前に確認しておくと確実です。料金はログソース数に応じた年間ライセンスで、最小構成のProfessional(10ログソース)は年額205,000円から(税別、2026年10月時点)。30日間の無料トライアルも用意されています。

4. CYGIENE ECAP(スカイゲートテクノロジズ株式会社)

CYGIENE ECAPのウェブサイト

CYGIENE ECAP(サイジーン イーキャップ)は、スカイゲートテクノロジズ株式会社が2026年9月に提供を開始した端末エージェント型の製品です。公式は「端末制御型CASB&SWG」と称しており、端末に入れたエージェントが端末内で通信を復号して検査し、アクセスを制御します。

クラウド上のゲートウェイを経由しないため、往復による通信遅延が発生しない設計です。ネットワーク機器や回線の変更、PACファイルの設計が不要で、端末へのインストールだけで運用を始められます。許可していないSaaSや生成AIサービスへのアクセスを可視化し、遮断できる点も特徴として挙げられています。

料金は月額900円/名(2026年10月時点、公式プレスリリース)で、初期費用は公表されていません。通常の無料トライアルはありませんが、先着・事前審査制の「最大6ヶ月無料キャンペーン」が案内されています。また、SIEM/UEBAやDLPはCYGIENE本体の機能として挙げられており、ECAP単体での提供範囲は公式で明記されていません。

データ漏えい防止(DLP)・脅威防御に強いタイプ

クラウド経由の情報漏えい対策や脅威防御を重視する場合に候補となる製品です。

5. Netskope(Netskope, Inc.)

Netskopeのウェブサイト

Netskope(ネットスコープ)は、米Netskope, Inc.が開発する統合セキュリティ基盤「Netskope One」の一機能としてCASBを提供します。CASB・SWG・ZTNAといったSSE(Security Service Edge)の機能と、SD-WANなどのネットワーク機能を一つのプラットフォームにまとめている点が位置づけの軸です。

クラウド利用の評価には独自のCloud Confidence Index(CCI)を用います。公式のナレッジポータルでは、85,000以上のクラウドアプリと1,800以上の生成AIツールを50以上の属性で評価・格付けすると記載されています。管理・非管理アプリの区別や、企業用・個人用といったアプリインスタンス単位の制御にも対応します。

料金は公式に価格ページがなく、国内では販売パートナー経由での提供が中心のため、契約条件や単価は要問い合わせとなります。日本法人としてNetskope Japan株式会社があり、国内の代理店が日本語での導入・運用サポートを担います。

6. Zscaler(Zscaler, Inc.)

Zscalerのウェブサイト

Zscaler(ゼットスケーラー)は、ユーザーとインターネット・社内アプリの間にクラウドのセキュリティ基盤を挟み、場所を問わず通信を検査・制御するゼロトラスト・プラットフォームです。

主力はWebゲートウェイのZIA(Zscaler Internet Access)と、VPN代替のZPA(Zscaler Private Access)の2系統で、CASBはZIAが備える機能の一つとして位置づけられます。

ZIAはSecure Web Gateway(SWG)として、URLフィルタリングやTLS/SSL通信の検査、クラウドサンドボックスによるマルウェア対策に加え、クラウドDLPとCASBを備えます。公式ページは暗号化トラフィックを100%検査すると記載しています。ZPAは最小権限の原則で社内アプリへ接続させ、アプリをインターネットに公開しない設計です。

料金は公式の製品ページに具体額の記載がなく、要問い合わせです。国内はパートナー経由の導入・運用支援が中心で、NTTコミュニケーションズが2024年6月にZscalerのMSSP(マネージドセキュリティサービスプロバイダー)に認定されています。

7. Forcepoint ONE(Forcepoint LLC)

Forcepoint ONE CASBのウェブサイト

Forcepoint ONE CASBは、米Forcepoint LLCのクラウドセキュリティ基盤「Forcepoint ONE」に含まれるCASB製品です。CASB技術は同社が買収したCASB専業ベンダーBitglass由来で、SWG・ZTNAと並ぶSSE(Security Service Edge)プラットフォームの一部として提供されます。

導入方式はAPI型・リバースプロキシ型・フォワードプロキシ型の3種類に対応し、管理対象端末と非管理端末(BYOD)で使い分けられます。DLPはForcepoint DLPをCASBに拡張したもので、1,700以上の分類子・ポリシーテンプレートを備えます。未承認SaaSの利用はログベースのDiscovery Portalで検出し、ブロックや許可アプリへの誘導を設定できます。

料金は公式サイトに料金表がなく、製品ページの「Request Pricing」から見積もりを依頼する形式です(2026年10月時点)。国内の販売・サポート体制は2025年4月にアセンテック株式会社が総代理店となるなど変化しているため、窓口は公式へ確認すると確実です。

8. Skyhigh Security CASB(Skyhigh Security LLC)

Skyhigh Securityのウェブサイト

McAfee Enterpriseのクラウド事業を源流とするSkyhigh Security CASBは、現在は投資会社Symphony Technology Group傘下のSkyhigh Security LLCが提供しています。

2022年3月に同事業がSkyhigh Securityとして独立したもので、旧McAfee MVISION Cloudの後継にあたるとされますが、改名を直接示す公式情報は確認できていません。

導入方式はAPI連携・フォワードプロキシ・リバースプロキシの3種類に対応します。シャドーIT評価には独自のCloud Registryを用い、公式製品ページでは40,000以上のクラウドサービスを75の属性でリスク評価すると記載しています。DLPはEDM・IDM・OCRに対応し、UEBAやサンドボックスによる脅威検知も統合されています。

CASBはSSEパッケージの一部として提供され、シャドーIT評価は下位のEssential、承認済みSaaS全般のAPI保護は上位のAdvanced以上に含まれます。料金は公式に価格表示がなく、ユーザー数ベースの年額ライセンスで要問い合わせです(2026年10月時点)。無料トライアルの記載はなく、導線はデモ依頼のみです。

9. Palo Alto Networks SaaS Security(Palo Alto Networks, Inc.)

Palo Alto Networks SaaS Securityのウェブサイト

Palo Alto Networks SaaS Securityは、米Palo Alto Networks, Inc.が提供するSaaS向けセキュリティ製品です。2017年に「Aperture」として提供を開始し、2021年に「Next-Generation CASB」として発表されたのち、現在は「SaaS Security」の呼称でPrisma SASEのポートフォリオに組み込まれています。

機能は、未承認SaaSを検出・制御するインライン型(NGFWまたはPrisma Access経由)と、承認済みSaaSにAPI接続してデータ保護や設定監視を行うAPI型(Data Security・SSPM)に分かれます。公式ドキュメントでは74,800以上のSaaSアプリを識別すると記載しています(2026年10月時点)。DLPはインラインとAPIの両方に対応します。

独立していたSaaS Securityコンソールは2024年11月30日に廃止され、現在はStrata Cloud Managerへ統合されています。料金は公式非公開で要問い合わせとなり、課金単位はユーザー単位・NGFW単位など構成によって異なります。国内はテクマトリックスやSCSKなどの代理店が導入支援・見積もりの窓口を担います。

CASB製品の選び方

ここからは、候補を数本に絞り込むための選定観点を解説します。自社のクラウド環境・解決したい課題・規模に照らして、順に確認してみてください。

自社のクラウド環境に合う導入方式か

CASBの導入方式は、クラウドのAPIと連携して利用状況を取得するAPI型、通信経路上で検査・制御するプロキシ型、ログを収集して分析するログ分析型に大きく分かれます。この方式の違いが、カバーできる範囲と運用負荷を左右するため、最初に押さえておきたい観点です。

Microsoft 365やGoogle Workspaceを中心に使っている場合は、各クラウドのAPIと連携するAPI型が導入しやすく、既存環境への影響も小さく済みます。

一方、複数のクラウドや未知のSaaSまで含めてリアルタイムに制御したい場合は、通信経路上で制御するプロキシ型やSASE/SSEと一体の製品が候補になります。自社がどこまでの範囲を・どの深さで制御したいかで、適した方式が変わります。

必要な機能(可視化/DLP/脅威防御)の対応範囲か

CASBは可視化・コンプライアンス・DLP・脅威防御の4つの柱を備えますが、どこを強みとするかは製品ごとに差があります。自社がまず解決したい課題――シャドーITの把握なのか、クラウド経由の漏えい防止なのか――を先に決め、その領域に製品が十分対応しているかを確認することが重要です。

たとえば、生成AI利用の棚卸しやSaaSの利用実態の把握が主目的なら可視化・SaaS管理に強いタイプ、機密ファイルの持ち出し制御やマルウェア防御まで求めるならDLP・脅威防御に強いタイプが候補になります。対応するクラウドサービスの数や、DLPの検査ルールの細かさも、製品ごとに公式情報で確認しておくと判断がぶれません。

料金体系・ライセンスモデルが自社規模に合うか

CASBの多くは、利用するユーザー数に応じた課金です。そのため、対象となる従業員の人数が増えるほど費用がかさみ、全社展開と一部門での試験導入とでは必要な予算が大きく変わります。

海外ベンダーの製品は料金を公開せず個別見積もりとする場合が大半で、SSEやSASEのパッケージの一部として提供されることもあります。まずは対象ユーザー数と、必要な機能のエディションを固めたうえで見積もりを取ると、製品間の比較がしやすくなります。相場感の掴み方は後述します。

ベンダーの実績・サポート体制は十分か

CASBは導入して終わりではなく、可視化した結果をもとにポリシーを継続的に見直す運用が前提になります。そのため、導入支援や運用サポートが日本語で受けられるか、国内の導入実績があるかは、定着を左右する観点です。

海外ベンダーの製品では、国内の販売代理店やパートナーがサポートを担うことが多く、問い合わせ窓口や対応時間を事前に確認しておくと安心です。自社の運用体制に手が足りない場合は、設定や運用の代行まで含めて相談できる提供元かどうかも判断材料になります。

CASB導入前に押さえる注意点

CASBは有効な仕組みですが、導入の仕方を誤ると「入れたのに使いこなせない」状態に陥りがちです。選定前に次の点を押さえておくと、導入後のミスマッチを避けられます。

  • 対応クラウドの範囲を確認する:API型は連携できるクラウドが製品ごとに決まっているため、自社が使っているSaaSが対象に含まれるかを事前に確かめる必要があります。
  • プロキシ型は通信への影響を見込む:通信経路上で検査するプロキシ型は、制御の範囲が広い一方で、通信の遅延や既存ネットワーク構成への影響を考慮する必要があります。
  • 運用の手間を見積もる:可視化して終わりではなく、検知結果の確認やポリシーの調整が継続して発生します。運用を担う体制や、代行サービスの利用も含めて検討するのが現実的です。
  • CASB単体で全てを守れるわけではない:CASBはクラウド利用の統制に特化した仕組みで、Webアクセス全般やSaaSの設定不備など、別の技術が担う領域もあります。役割分担は後述します。

CASBの費用・料金相場の掴み方

CASBの料金は、利用するユーザー数に応じた月額・年額のライセンス課金が基本です。多くの製品、とくに海外ベンダーの製品は料金を公開せず個別見積もりとしており、2026年10月時点でも「要お問い合わせ」とする製品が大半です。

公開されている例としては、ログ分析型で年額20万円台から、端末エージェント型で1名あたり月額900円程度といった公表値があります(いずれも2026年10月時点。具体的な製品名と金額は比較表でご確認ください)。構成や契約条件によって変わります。

SSEやSASEのパッケージの一部としてCASBが提供される場合は、CASB単体ではなくパッケージ全体での課金になることもあります。費用を比較する際は、対象ユーザー数・必要なエディション・契約期間をそろえて見積もりを取ることが、相場感を掴む近道です。

CASBと類似技術(SWG・SSPM・CSPM・SASE)の違い

CASBは、クラウドセキュリティの関連技術としてSWG・SSPM・CSPM・SASEと並べて語られることが多く、役割が重なる部分もあります。それぞれが守る対象を押さえておくと、CASB単体で足りるのか、組み合わせが必要なのかを判断しやすくなります。

技術主に守る対象CASBとの関係
CASBクラウドサービス(SaaS)の利用と、そのデータ本記事の主題。クラウド利用の可視化・制御を担う
SWG(セキュアWebゲートウェイ)Webアクセス全般(危険サイトのブロック等)通信経路を守る点で近く、CASBと統合して提供されることが多い
SSPM(SaaS Security Posture Management)SaaS側の設定不備・権限管理CASBが利用の統制、SSPMが設定の点検と役割が分かれ、併用されることもある
CSPM(Cloud Security Posture Management)IaaS/PaaS(クラウド基盤)の設定守る対象がSaaSではなくクラウド基盤側で、CASBと補完関係にある
SASE/SSEネットワークとセキュリティを統合したクラウド型の枠組みCASBはSASE/SSEを構成する一要素として提供されることが多い

近年のCASBは、SWGやZTNAと一体のSASE/SSEプラットフォームの一機能として提供されるケースが増えています。自社がクラウド利用の可視化だけを求めるのか、Webアクセス全般まで含めて統合的に守りたいのかによって、CASB単体かパッケージかの判断が変わります。各技術の詳しい違いは、関連記事もあわせてご覧ください。

まとめ

CASBは、クラウド利用の可視化からアクセス制御・情報漏えい防止・脅威防御までを担い、シャドーITや生成AI利用の広がりに対し、クラウド利用を統制する仕組みです。製品選びでは、「可視化・SaaS管理に強いタイプ」と「DLP・脅威防御に強いタイプ」のどちらが自社の課題に近いかを起点に、導入方式・機能の対応範囲・料金・サポート体制を照らし合わせることが近道になります。

また、CASB以外も含めて、守る対象別に社内のセキュリティソリューション全体を見渡して検討したい場合は、以下の記事で各タイプと代表サービスを比較できます。

まずは本記事の比較表と診断ツールで候補を数本に絞り込み、気になった製品の資料を取り寄せて、自社の環境での使い勝手を具体的に確かめてみてください。

よくある質問(FAQ)

Q. CASB(キャスビー)とは何ですか?

A. CASB(キャスビー)とは、従業員とクラウドサービスの間に立ち、どのクラウドが誰にどう使われているかを可視化して、アクセスやデータの持ち出しを制御する仕組みです。Cloud Access Security Brokerの略で、2012年にガートナーが提唱しました。

可視化・コンプライアンス・データセキュリティ(DLP)・脅威防御の4つの柱で、シャドーITやクラウド経由の情報漏えいといった、従来の社内ネットワーク境界の対策だけでは防ぎきれない課題に対処します。

Q. CASBのランキングは何を基準に見ればよいですか?

A. CASBのランキングは、資料請求数やレビュー件数だけでなく、対応SaaS数や導入実績といった自分で確かめられる公式公表値を基準に見ることをおすすめします。「CASB ランキング」で上位に出る順位の多くは、有料掲載の有無や登録ユーザー数に左右され、製品の実力をそのまま表すとは限りません。

本記事の比較表は順位づけに頼らず、各製品が公表する事実を出典とともに横並びで示す方針のため、人気順のランキングとしては掲載していません。

Q. CASBのAPI型とプロキシ型は何が違いますか?

A. API型はクラウドのAPIと連携して利用状況を取得・制御する方式、プロキシ型は通信経路上で検査・制御する方式です。API型は、Microsoft 365やGoogle Workspaceなど対応するクラウドに対して既存環境への影響が小さく、導入しやすいのが特徴です。

一方プロキシ型は、未知のSaaSまで含めてリアルタイムに制御できる反面、通信の遅延や既存ネットワーク構成への影響を見込む必要があります。このほか、ログを収集して分析するログ分析型もあり、自社がどこまでの範囲をどの深さで制御したいかで適した方式が変わります。

Q. Microsoft 365を使っていてもCASBは必要ですか?

A. Microsoft 365の標準機能はM365自身のセキュリティをカバーしますが、他のSaaS全般の利用状況まで可視化・制御できるとは限らないため、全社のクラウド利用を統制したい場合はCASBが役立ちます。

M365中心の環境であれば、Microsoft 365に統合されたクラウドアプリ保護機能(API連携型のCASB。詳細は比較表の該当製品)を使い、シャドーITの検出やクラウド利用の可視化を広げられます。CASBが必要かどうかは、守りたい対象SaaSの範囲と、求める制御の要件によって判断するとよいでしょう。

Q. CASBは特定のSaaSだけに絞ってスモールスタートできますか?

A. CASBは、API連携型の製品であれば対象のSaaSを絞って導入でき、スモールスタートが可能です。API型はクラウドごとにAPIで連携するため、まず利用の多い主要なSaaSから始め、対象を段階的に広げる進め方ができます。

料金面でも、無料枠や1IDあたり月数百円の低価格帯から始められるSaaS可視化型の製品があり(具体額は比較表)、一部門での試験導入から検討しやすくなっています。

Q. CASBは法人用のWindows端末でも導入・運用できますか?

A. CASBは、エージェント方式やプロキシ連携によって、法人用のWindows端末からのクラウド通信も可視化・制御できます。端末にエージェントを入れて通信を検査する端末制御型や、通信経路上で制御するプロキシ型であれば、端末単位でのアクセス制御が可能です。

クラウドのAPIと連携するAPI型は端末に依存せず利用状況を把握するため、端末の種類を問わず導入しやすい点が特徴です。

Q. CASBの費用はどのように決まりますか?

A. CASBの費用は、利用するユーザー数に応じた月額・年額のライセンス課金が基本で、これに初期構築費や外部への運用委託費が加わります。

海外ベンダーの製品は料金を公開せず個別見積もりとする場合が大半ですが、公開されている例としては、ログ分析型で年額20万円台から、端末エージェント型で月額900円/名程度の公表値があります(いずれも2026年10月時点。具体的な製品名と金額は比較表を参照)。

費用を比較する際は、対象ユーザー数・必要なエディション・契約期間をそろえて見積もりを取ると、相場感を掴みやすくなります。

Q. CASBとSWG・SSPM・SASE(SSE)はどう違いますか?

A. CASBがクラウドサービス(SaaS)の利用とそのデータを守るのに対し、SWGはWebアクセス全般、SSPMはSaaS側の設定不備を守り、SASE/SSEはこれらを束ねたクラウド型の枠組みです。CASBはクラウド利用の統制、SSPMは設定の点検と役割が分かれるため、両方を併用するケースもあります。

近年のCASBは、SWGやZTNAと一体のSASE/SSEプラットフォームの一機能として提供されることが増えており、クラウド利用の可視化だけを求めるのか、Webアクセス全般まで統合的に守りたいのかで、CASB単体かパッケージかの判断が変わります。

Q. 中小企業や一部門からでもCASBは導入できますか?

A. CASBは、少人数向けの無料枠や低価格帯のプラン、対象を絞れるAPI型の製品を選べば、中小企業や一部門からでも導入できます。

たとえばSaaS可視化型には、従業員数が一定以下なら無料で使え、以降も1IDあたり月数百円の従量制という製品もあります(具体額は比較表)。まずは利用の多い主要SaaSや一部門から可視化を始め、効果を確かめながら対象を広げていく進め方が、過剰投資を避けるうえでも現実的です。

CASB製品の料金・資料を一括チェック

MCB FinTechカタログでは、CASB製品をはじめとする社内セキュリティソリューションの最新資料を無料で一括請求できます。導入方式や対応クラウド、料金体系を並べて比較し、自社に合う候補の絞り込みにお役立てください。

MCB FinTechカタログに掲載しませんか?

MCB FinTechカタログでは、掲載企業様を募集しています。マネックスグループの金融実務ノウハウを活かした独自の評価軸と検索設計により、導入検討者が最適なサービスを効率的に発見できる法人向け比較プラットフォームです。掲載後は管理画面から料金表や導入事例を随時更新でき、常に最新の情報を訴求可能。まずは下記フォームより、お気軽にお問い合わせください。

監修者

マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト

松嶋真倫

都市銀行にて金融実務を経験後、暗号資産関連スタートアップの創業期に参画し、市場分析・業界調査に従事。2018年にマネックスグループ入社。以降、ビットコインをはじめとするデジタルアセットからマクロ経済環境まで、金融市場を横断した調査・分析および情報発信を担う。FinTech・次世代金融領域のリサーチ統括、各種レポートや書籍の執筆、日本経済新聞など国内主要メディアへのコメント・寄稿、イベント登壇などを行う。2021年3月より現職。
記事内でご紹介している製品・サービスは監修者が選定したものではなく、編集部が独自に選定したものです。
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。

関連記事

新着記事

社内セキュリティソリューション
おすすめの診断サービス