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KPI管理表をエクセルで作る方法|列項目・数式・週次運用とツール移行の判断まで

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経営管理システム比較表(2026年版)のプレビュー

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経営管理システム比較表(2026年版)

部門やチームのKPI(重要業績評価指標)を、まずはExcelやスプレッドシートで管理したいという企業は少なくありません。専用ツールを入れる前に手元の表計算ソフトで回したいと考えたとき、つまずきやすいのが「どんな列・シート構成の表を作ればよいか」「作った表をどう運用すれば更新が止まらないか」という点です。

この記事では、そのまま真似して使えるKPI管理表(エクセル)の列構成とサンプルを最初に示し、ゼロから作る手順と実際に使う数式、形骸化させない週次運用の型までを順に解説します。あわせて、Excelで管理を続けるメリットと限界を整理し、部門やKPIが増えて集計が回らなくなったときに、KPI管理ツールや経営管理システムへ移行すべきかを自分で判断できる基準も示します。

KPI管理の目的は、目標までの進捗を可視化し、数値の動きから次の打ち手を決められる状態をつくることにあります。まずは自社に合った管理表を用意し、無理なく運用を始めるための具体的な材料としてご活用ください。

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すぐ使えるKPI管理表(エクセル/スプレッドシート)の列構成とサンプル

ここからは、KPI管理表に並べる列とシート構成を具体的に示します。KPI管理表は大きく、指標の進捗を記録する「KPI一覧シート」と、定期的に振り返る「週次レビューシート」の2枚で構成すると運用しやすくなります。

配布用のテンプレートファイルは用意していませんが、以下の列をそのまま自社の表にコピーし、指標名や目標を自社の内容に置き換えれば、ExcelでもGoogleスプレッドシートでもすぐに同じ管理表を作れます。

KPI一覧シートの列項目

進捗を記録する中心のシートです。1行に1つのKPIを置き、次の列を用意します。記入例は列の埋め方の見本なので、自社の指標・目標に置き換えてください。

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KPI一覧シートの基本の列KPI名定義(計算式)単位・対象期間オーナー目標実績差分達成率更新頻度データ元
入れる内容追いかける指標の名前その指標の数え方・算出のルール件・円・%などの単位と、集計する期間その指標に責任を持つ担当者・部門期間内に達成したい数値実際の数値(手入力または自動集計)実績と目標の差(実績 − 目標)実績 ÷ 目標数値を更新するタイミング数値をどの帳票・システムから取るか
記入例新規商談数受注数 ÷ 商談数件/2026年10月営業部 田中5032-1864%週次(毎週月曜)SFAの商談一覧

特に大切なのが「定義(計算式)」と「データ元」の2列です。同じ「商談数」でも、どの段階を1件と数えるか、どの帳票から取るかが人によってずれると、集計した数値を比べられなくなります。定義とデータ元を列として残しておくと、担当者が替わっても同じ基準で記録を続けられます。

週次レビューシートの列項目

数値を記録するだけでは、次の行動につながりません。毎週の振り返りを記録するシートを別に用意し、数値が動いた理由と次の打ち手を残します。

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週次レビューシートの基本の列週重点KPI所見来週の打ち手担当
入れる内容レビュー対象の週その週に特に見る指標数値が動いた理由・気づき次の週に実行すること打ち手を実行する担当者
記入例2026年10月 第2週新規商談数展示会後の問い合わせが増加問い合わせへの初回接触を24時間以内に営業部 田中

サンプル表(営業KPIの記入例)

営業部門を例に、KPI一覧シートを実際に埋めた形を示します(基本の列のうち主要な項目を抜粋した記入例です)。数値はあくまで列の埋め方を示す見本なので、自社の指標と目標に置き換えて使ってください。

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KPI一覧シートの記入例(営業KPIの場合)新規アポ数商談数受注数受注率売上
定義(計算式)新規に獲得したアポイント数商談に進んだ件数受注が確定した件数受注数 ÷ 商談数受注金額の合計
目標80501530%1,500万円
実績72411127%1,180万円
達成率90%82%73%90%79%
更新頻度週次週次週次月次月次
データ元SFAの活動履歴SFAの商談一覧SFAの商談一覧商談数・受注数から算出会計システム

KPI管理表をゼロから作る手順(KGI・KPI設定と数式)

ここからは、前の章の列を自分の手で組み立てる手順を解説します。追う指標の決め方から、達成率の計算やエラー処理に使う数式までを順に見ていきます。作成は次の流れで進めます。

  1. KGIから逆算して、日々追うKPIを決める
  2. KPI一覧シートと週次レビューシートの2枚を用意し、前章の列を配置する
  3. 達成率の数式(実績÷目標)を入れ、IFERROR関数で#DIV/0!エラーを防ぐ
  4. 条件付き書式で、遅れている指標を自動で色分けする
  5. グラフやピボットテーブルで、推移と集計を可視化する

KGI・KPI・KSFの違いとKPIの決め方

KPIを決める前に、関連する3つの言葉を整理します。KGI(重要目標達成指標)は最終的に達成したいゴールで、売上高や利益といった数値が当てはまります。

KPIは、そのゴールに至る過程を測る中間指標です。KSF(重要成功要因)は、ゴールを達成するうえで鍵になる要因を指します。

決める順番は、ゴールから逆算します。まずKGIを置き、その達成に効く要因(KSF)を考え、要因を数値で測れる形にしたものをKPIとして設定します。たとえばKGIを「売上」とするなら、売上は「商談数 × 受注率 × 単価」に分解でき、ここで出てくる商談数や受注率が日々追うKPIになります。

KGI(最終ゴール、例:売上高・利益)から、KSF(ゴール達成の鍵になる要因)を考え、要因を数値で測れる形にしたKPI(中間指標)へと、ゴールから逆算して分解する流れを示した図。売上を例に、商談数×受注率×単価に分解でき、商談数・受注率が日々追うKPIになることを表す。

最初から多くの指標を並べず、ゴールに直結する数個に絞ると、管理表が実際に回りやすくなります。

Excelで使う数式(達成率・IFERRORで#DIV/0!回避・条件付き書式で色分け)

達成率は「実績 ÷ 目標」で求めます。前の章の列構成で作ると、目標がE列・実績がF列になるので、達成率の列(H列)の2行目には =F2/E2 と入れます。ただし、目標が未入力(空欄)や0のまま計算すると、ゼロで割ることになり #DIV/0! というエラーが表示されます。

このエラーは、IFERROR関数で囲むと回避できます。IFERRORは、数式がエラーになったときに指定した値を返し、それ以外はそのまま計算結果を返す関数で、対象とするエラーに #DIV/0! が含まれます。達成率なら =IFERROR(F2/E2,"") と書けば、目標が未入力の行はエラー表示でなく空欄になります。

もう一つ起こりやすいのが #REF! エラーです。これは数式が参照していたセルや行・列・シートを削除したときに、参照先が見つからなくなって表示されます。削除の直後なら操作を元に戻し(Ctrl+Z)、戻せない場合は数式の参照先を正しいセルに指定し直します。管理表を使い回すうちに起きやすいので、不要な行・列を消す前に、それを参照している数式がないかを確かめておくと安全です。

達成率が低い行をひと目で分かるようにするには、条件付き書式を使います。条件付き書式は、セルの値に基づいて書式を決めるルールを作る機能で、たとえば「達成率が80%未満のセルを赤く塗る」といった色分けを自動で反映できます。

設定は、対象のセル範囲を選び、[ホーム]タブの[条件付き書式]から「指定の値より小さい」などのルールを選んで、しきい値と色を指定します。数値を目で追わなくても、遅れている指標がすぐ見つかります。

出典・参考資料(2件)

グラフ・ピボットテーブルで進捗を可視化する

記録した数値は、グラフにすると推移を掴みやすくなります。目標と実績を折れ線や棒グラフで並べれば、どの指標が目標に届いていないかが視覚的に分かります。作成は、目標と実績のセル範囲を選び、[挿入]タブからグラフの種類を選ぶだけです。

月次や担当者別など、別の切り口で集計し直したいときは、ピボットテーブルが便利です。ピボットテーブルは、データの計算・集計・分析を行う機能で、同じ一覧表から「月ごとの受注数」「担当者ごとの達成率」といった集計表を、数式を組み直さずに作れます。日々の記録は1枚のKPI一覧シートに溜めておき、見たい角度でピボットテーブルに集計させる形にすると、シートが増えすぎずに済みます。

ピボットテーブルの作成は、一覧表の範囲を選び、[挿入]タブの[ピボットテーブル]から、行・列・値のエリアに見たい項目を配置して組み立てます。

出典・参考資料(1件)

形骸化させないKPI管理の運用の型(週次レビュー)

KPI管理表でもっとも多い失敗は、作ったものの更新が止まり、誰も見なくなることです。ここでは、表を回し続けるための運用の型を解説します。

誰が・いつ・どの順で見るか

運用を続けるには、更新とレビューのタイミングを固定するのが有効です。日次で追う指標は担当者が毎営業日に実績を入力し、週次で重点KPIをチームで振り返り、月次でKGIに対する進捗を確認する、という3段階が基本の形です。

週次レビューでは、見る順番を決めておくと短時間で終わります。まず達成率が低い指標を確認し、次にその数値が動いた理由を所見として書き、最後に来週の打ち手と担当を決めます。数値を眺めるだけで終わらせず、必ず次の行動まで記録するのが、形骸化を防ぐ要点です。

週次レビューを見る順番を決めて短時間で回すための3ステップを示した図。STEP1で達成率が低い指標を確認し、STEP2でその数値が動いた理由を所見として書き、STEP3で来週の打ち手と担当を決める。数値を眺めるだけで終わらせず、必ず次の行動まで記録することを表す。

良い運用例と悪い運用例

同じ表を使っていても、運用の仕方で結果は変わります。悪い例は、実績の入力が週によって抜け、レビューの場で「数字が埋まっていない」ことの確認に時間を使ってしまうパターンです。数値が揃わないため、なぜ目標に届かなかったのかを議論できず、打ち手も決まりません。

良い例は、入力の締め切りを「毎週月曜の午前まで」と決め、レビューでは達成率の低い指標に絞って原因と打ち手を話す形です。扱う指標を絞っているので、短時間でも中身のある振り返りができます。表そのものの出来より、更新と振り返りの習慣が回っているかどうかが、KPI管理が機能するかを分けます。

定義変更の扱いと、KPIは3〜7個から始める

運用を続けると、指標の定義を見直したくなる場面が出てきます。その際は、いつ・なぜ定義を変えたかを記録に残しておきます。記録がないと、定義変更の前後で数値を比べられなくなり、過去からの推移が読めなくなるためです。

最初に追う指標は、3〜7個程度に絞ることをおすすめします。多くの指標を一度に並べると入力と振り返りが負担になり、更新が止まる原因になります。ゴールに直結する指標から始め、運用が定着してから必要に応じて増やすと、無理なく続けられます。

エクセルでKPI管理するメリット・デメリット(限界)

Excelでの管理を続けてよいかを判断するために、メリットと限界を整理します。

エクセルでKPI管理するメリット

最大のメリットは、多くの企業がすでに使っていて、追加のコストや学習がほとんど要らない点です。関数や条件付き書式を使えば集計や色分けも自由に組めて、自社の運用に合わせて細かくカスタマイズできます。少人数のチームや、追う指標が限られている段階では、Excelで十分に管理が回ります。

エクセルでKPI管理するデメリット・限界

一方で、管理の規模が大きくなると次のような限界が見えてきます。

  • 属人化しやすい:数式やシート構成が作った人にしか分からず、担当者が替わると更新や修正が止まりやすくなります。
  • 共有と最新版の管理が難しい:ローカルに保存したファイルをやり取りすると、同時編集や最新版の一元管理が難しくなります。複数人で同時に編集するには、OneDriveやSharePoint Onlineと最新のExcel(Microsoft 365)で共同編集機能を使う必要があります。大規模なデータをリアルタイムに全社で一元管理する用途には向きません。
  • データ量が増えると重くなる:行数や数式が増えるほどファイルの動作が遅くなり、開くだけで時間がかかるようになります。
  • 集計・転記の手作業が増える:部門ごとのシートを手で集計したり、別システムの数値を転記したりする作業が、指標や部門の数に比例して増えます。

これらは、追う指標や関わる人数が少ないうちは大きな問題になりません。部門や拠点をまたいでKPIを集約したい段階になると、手作業の負担とミスのリスクが無視できなくなります。

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ツール・経営管理システムへの移行を検討すべきタイミングと判断軸

Excelの限界に直面したとき、KPI管理ツールや経営管理システムへの移行が選択肢になります。ここでは、移行を検討すべきタイミングの見極め方と、受け皿になるサービスを紹介します。

エクセルで十分なケースと、移行を検討すべきケース

移行の要否は、営業トークではなく自社の状況で判断できます。前章で挙げたExcelの限界が自社でどの程度起きているかを、次の観点で確かめてください。多く当てはまるほど、ツールへの移行を検討する価値が高まります。

Excelで管理を続けるか、KPI管理ツール・経営管理システムへ移行するかを見極める5つの判断軸を示した図。関わる人数、部門・拠点の数、データ量、リアルタイム共有の要否、予実との連動の5項目が当てはまるほど移行を検討する価値が高まり、当てはまりが少なければExcelやスプレッドシートで管理を続けて問題ないことを表す。
  • 関わる人数:入力・閲覧する人が増え、同時編集や権限管理が必要になってきたか
  • 部門・拠点の数:複数部門や拠点のKPIを集約する必要があり、手作業の集計が負担になっているか
  • データ量:行数や数式が増え、ファイルの動作が重くなっているか
  • リアルタイム共有の要否:最新の数値を常に全員が見られる状態が必要か
  • 予実との連動:KPIだけでなく、予算と実績(予実)をKPIと結びつけて管理したいか

逆に、追う指標が少数にとどまり、入力・閲覧する人も一部に限られ、集計の手作業に負担を感じていないなら、Excelで管理を続けて問題ありません。移行はあくまでExcelの運用が負担になってきたときの選択肢で、今の運用で回っているなら無理に乗り換える必要はありません。

営業KPIだけでなく、予実・複数事業のKPIを束ねたいとき

移行を検討する典型的なタイミングが、営業部門のKPIにとどまらず、複数の部門や事業・拠点のKPIと、予算・実績の数値を一元的に見たくなったときです。部門ごとにExcelがばらばらに存在すると、全社の状況を把握するだけで集計の手間がかかり、数値の定義も揃いにくくなります。

経営管理システムは、こうした部門横断のKPIや予実を一箇所に集約し、リアルタイムに可視化することを得意とします。以下では、KPI管理や予実管理に対応したサービスを比較し、それぞれの特徴を紹介します。

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KPI管理・予実管理に対応したサービスの比較X-KPIScale Cloud
提供形態クラウド(SaaS)クラウド(SaaS)
KPI管理・KPIツリー対応(KPIツリー機能で全体目標と個別目標をツリー構造で管理。部門・拠点・プロジェクト単位のKPIをノーコードで設計・一元管理)対応(複雑なKPI構造に対応する拡張性が強み。10階層規模に及ぶロジックツリーにも対応し、PL/BS/CFとKPIを関連づけてモデリング)
予実管理対応(予算と実績の差異・異常値を自動検知しチャット通知。日次/月次/四半期の予実比較・見通し管理)対応(予算策定・予実管理・着地見込み更新。KPIを積み上げて予算を作成)
Excel・スプレッドシートからの移行親会社・株式会社日本経済社でExcel帳票による属人的な見込み管理をX-KPIで一元化した事例を公開。会計ソフト・グループウェアとAPI連携で既存データを活用インタビューでExcel・スプレッドシートからの移行相談が主要パターンと明言。乗り換えで工数約6分の1になったとの声
外部連携(会計/CSV/API)会計ソフト・グループウェアとAPI連携(CSV取込の可否は公式明記なし)勘定奉行クラウド・freee・Salesforce(API)・Googleスプレッドシート・CSV明細連携
サポート・導入支援導入後サポートあり。サンプルデータによるプリ実装(デモ)対応、最短2週間での導入が可能とされる(手段・対応時間は非公表)KPI設計コンサルティング・導入後の定期ミーティングによる伴走支援(手段・対応時間は要問い合わせ)
初期費用要問い合わせ要問い合わせ(インタビューで50万円との発言あり)
月額費用要問い合わせ(ユーザー数に応じた見積り方式)要問い合わせ(公式サイトで月額15万円〜/10万円〜の表記揺れあり)
無料トライアルあり公式に明記なし(要問い合わせ)
詳細情報公式資料を見るオンライン相談を予約

X-KPI(株式会社パブリックアイデンティティ)

X-KPI(クロスケーピーアイ)のウェブサイト

複数部門・拠点・プロジェクトのKPIと予実データをクラウド上に集約し、リアルタイムに可視化するのがX-KPIです。全体の目標と個別の指標の関係をツリー構造で管理するKPIツリー機能を備え、どの指標がどのゴールにつながっているかを整理したまま運用できます。

予算と実績のズレや異常値を自動で検知し、原因とともにチャットツールへ通知する仕組みを持つため、差異分析を手作業に頼らずに進められます。KPI項目やダッシュボードは専門知識がなくても設計でき、会計ソフトやグループウェアとAPI連携して既存のデータ基盤を活かせます。

提供元の親会社である株式会社日本経済社では、営業担当が個々のExcel帳票で見込みを管理し、管理職が毎週それを定型フォームに集約していた属人的な運用を、X-KPI上で一元化した事例が公開されています。

Scale Cloud(株式会社Scale Cloud)

Scale Cloud(スケールクラウド)のウェブサイト

財務数値(PL・BS・CF)と非財務のKPIを関連づけて一元管理する経営管理クラウドが、Scale Cloudです。KPIを含めた複雑な構造に対応できる拡張性が特徴で、事業ごとに異なるKPIをロジックツリーで構造化し、部門間で散らばりがちな指標をまとめて管理できます。

商談数と成約率を掛け合わせて契約数を算出し、そこに単価を掛けて売上予算を作るといった、KPIを積み上げて予算を組む使い方にも対応します。導入相談は経営企画やCFO、予実管理を担う管理部門から多く、ExcelやスプレッドシートでのKPI管理から移行したいという相談が主要なパターンになっています。

KPI設計のコンサルティングを含めて伴走するサポート体制を備えており、どう構造化しどうデータを連携するかから相談できます。

Excelやスプレッドシートからツールへ移行すると、集計や管理にかかる手間はどの程度変わるのでしょうか。同社代表は、乗り換え後の工数の変化についてインタビューで次のように述べています。

広瀬氏
株式会社Scale Cloud 代表取締役
広瀬氏
独自インタビューより

数値的な効果で申し上げると、他社システムからの乗り換えでは、工数が約40%削減できたとおっしゃっていただいているケースがあります。Excelやスプレッドシートからのリプレースに関しても、工数が6分の1程度になったという声をいただいています。

ここで取り上げたサービスのほかにも、予実管理・連結会計・ERPなどタイプの異なる経営管理システムが数多くあります。自社の課題に合うタイプの見分け方から複数のサービスを比べて選びたい場合は、以下の記事で選び方と比較を確認できます。

まとめ

KPI管理表は、KPI一覧シートと週次レビューシートの2枚を基本に、定義とデータ元を列として残すことで、担当者が替わっても同じ基準で運用を続けられます。達成率はIFERROR関数でエラーを抑え、条件付き書式やピボットテーブルで遅れている指標を見つけやすくすると、Excelでも十分に進捗を管理できます。

一方で、関わる人数や部門が増え、予実とKPIを束ねて全社で見たくなったときは、KPI管理ツールや経営管理システムへの移行が負担を減らす選択肢になります。自社の人数・部門数・データ量・リアルタイム共有の要否を基準に、移行のタイミングを見極めてください。

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KPI管理表(エクセル)に関するよくある質問(FAQ)

Q. KPI管理表(エクセル)とは何ですか?

A. KPI管理表(エクセル)とは、目標達成の進捗を測るKPI(重要業績評価指標)の目標・実績・達成率を、ExcelやGoogleスプレッドシートの表にまとめて記録・管理する表です。進捗を記録する「KPI一覧シート」と、毎週の振り返りを残す「週次レビューシート」の2枚で構成すると運用しやすく、専用ツールを導入する前でも手元の表計算ソフトだけで始められます。

Q. KPI管理表(エクセル)のテンプレートは無料で使えますか?

A. KPI管理表(エクセル)は、ExcelやGoogleスプレッドシートがあれば追加費用なしで作成でき、無料で運用できます。本記事ではKPI一覧シートと週次レビューシートの列構成・記入例・数式を掲載しており、そのまま自社の表にコピーして指標名や目標を置き換えれば、ダウンロード用のファイルがなくても同じ形の管理表を作れます。

Q. KPI管理表(エクセル)はGoogleスプレッドシートでも使えますか?

A. KPI管理表(エクセル)は、Googleスプレッドシートでもそのまま使えます。本記事で示した列構成はExcelとスプレッドシートで共通で、達成率の数式(実績÷目標)やIFERROR関数、条件付き書式もどちらでも利用できます。むしろ複数人でリアルタイムに共有したい場合は、標準でオンラインの共同編集ができるスプレッドシートのほうが向くこともあります。

Q. KPI管理表(エクセル)は複数人で同時に共有・編集できますか?

A. KPI管理表(エクセル)は、ローカルに保存したファイルのやり取りでは同時編集が難しいのが注意点です。複数人での共同編集には、OneDriveまたはSharePoint Onlineと最新のExcel(Microsoft 365)が必要になります。これらを使わずにファイルを共有すると最新版の管理が煩雑になり、上書きでデータが消えるリスクもあります。

関わる人数が増えて同時編集や権限管理が欠かせなくなってきたら、KPI管理ツールや経営管理システムへの移行を検討する目安になります。

Q. KPI管理表(エクセル)はKPIを何個から始めればよいですか?

A. KPI管理表(エクセル)で最初に追う指標は、3〜7個程度に絞るのがおすすめです。多くの指標を一度に並べると入力と振り返りの負担が増え、更新が止まる原因になります。

ゴールに直結する指標から始め、運用が定着してから増やすと無理なく続けられます。増やしたくなったときは、既存のどの指標を週次の対象から外すかを先に決めると、見るべき数値がぶれません。

Q. KPI管理表(エクセル)は営業以外の部門でも使えますか?

A. KPI管理表(エクセル)は、営業に限らずマーケティング・経営企画・管理部門など、どの部門のKPI管理にも使えます。KPI名・定義(計算式)・データ元・オーナー・目標・実績・達成率・週次の打ち手という骨格は部門が変わっても共通で、並べる指標を各部門の内容に差し替えるだけで流用できます。

Q. KPI管理表(エクセル)で達成率に#DIV/0!エラーが出たらどうすればよいですか?

A. 達成率の#DIV/0!エラーは、計算式をIFERROR関数で囲むと回避できます。#DIV/0!は、目標が未入力(空欄)や0のときにゼロで割ることで表示されるエラーです。「実績÷目標」を =IFERROR(F2/E2,"") のように書けば、目標が未入力の行はエラー表示ではなく空欄になります。

Q. KPI管理表(エクセル)からKPI管理ツールや経営管理システムへはいつ移行すべきですか?

A. KPI管理表(エクセル)からの移行は、関わる人数・部門や拠点の数・データ量が増え、同時編集や集計の手作業が負担になってきたときが目安です。特に、複数部門や事業・拠点のKPIを集約したい、予算と実績(予実)をKPIと結びつけて管理したい、最新の数値を常に全員で共有したい、といった必要が出てきたら検討する価値が高まります。

逆に、追う指標が少なく関わる人数も限られているうちは、Excelで管理を続けて問題ありません。

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監修者

マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト

松嶋真倫

都市銀行にて金融実務を経験後、暗号資産関連スタートアップの創業期に参画し、市場分析・業界調査に従事。2018年にマネックスグループ入社。以降、ビットコインをはじめとするデジタルアセットからマクロ経済環境まで、金融市場を横断した調査・分析および情報発信を担う。FinTech・次世代金融領域のリサーチ統括、各種レポートや書籍の執筆、日本経済新聞など国内主要メディアへのコメント・寄稿、イベント登壇などを行う。2021年3月より現職。
記事内でご紹介している製品・サービスは監修者が選定したものではなく、編集部が独自に選定したものです。
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。

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