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予算計画書テンプレートの入手先を比較|用途別の様式と書き方・記入例を解説

予算計画書テンプレートの入手先と書き方のサムネイル画像
予算管理システム比較表(2026年版)のプレビュー

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予算管理システム比較表(2026年版)

来期の予算を組むにあたり、「予算計画書をゼロから作るのは手間なので、そのまま使えるひな形がほしい」「無料のテンプレートを探しているが、どれを選べばよいか分からない」と迷っていませんか。配布されているテンプレートは、事業予算・部門予算・プロジェクト予算といった用途やレイアウト、会員登録の要否が配布元によってさまざまで、自社に合わないひな形を選ぶと作り直しの手間が増えてしまいます。

本記事では、無料で使える予算計画書テンプレートの入手先を配布元・形式・会員登録の要否で比較し、用途別に含める項目と各欄の書き方を数値入りの見本で示します。あわせて、Excel運用が限界に近づいたときの選択肢として予算管理システムも整理しているので、自社の予算計画書をそのまま作り始められます。

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本セクションにはプロモーションが含まれており、表示順は当社独自の基準や提携状況に基づいています。

すぐ使える予算計画書テンプレート(配布元の一覧と完成見本)

まず、無料で使える代表的な予算計画書テンプレートの配布元を、提供している様式・ファイル形式・会員登録の要否で比較します。自社の用途に合う様式があるか、ダウンロードに会員登録が必要かを先に確認しておくと、選び直しの手間を減らせます。

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配布元Microsoft Excel(公式)ケーソルーション(実用テンプレート)探究.comSmartsheetイラストボックス(illust-box)
提供している様式・特徴月間業務予算・業務経費予算・チャネルマーケティング予算など、ビジネス向けを含む予算テンプレートをそろえた公式ギャラリー。家計・イベント向けも混在するため、事業予算は項目を組み替える前提で使う収支予算書・予算表・予算案など予算書系のテンプレートを複数配布。各テンプレートに簡単な書き方の例が付く収支計画表(予算計画)のテンプレート。予算計画の書き方の解説が付き、計算処理に対応したExcel版とPowerPoint版があるビジネス予算・部門予算・プロジェクト予算・マーケティング予算など、用途別の予算テンプレートを網羅。作成手順の解説も付くが、個人向けテンプレートが主体で最終的に自社ツールへ誘導される「予算計画書」の雛形を1点配布。記入欄中心のシンプルな書式で、PTA・町内会など一般組織での利用も想定。事業予算に使うには科目の追加が必要
ファイル形式Excel(スプレッドシート)Excel・WordExcel・PowerPointExcelExcel・Word・PDF
会員登録の要否テンプレートは無料。編集・保存に Microsoft アカウントが必要不要。配布ページから直接ダウンロードダウンロードに会員登録を求める導線ありテンプレートのダウンロードは無料(自社ツールの試用導線あり)ダウンロードに会員登録が必要
詳細情報配布ページを見る配布ページを見る配布ページを見る配布ページを見る配布ページを見る

※各テンプレートの配布状況・会員登録の要否は2026年10月時点のものです。最新の内容は各配布ページでご確認ください。

用途で選ぶなら、部門予算・プロジェクト予算まで様式がそろうのは Smartsheet です。収支計画表や予算書の書式を登録なしで使いたいならケーソルーション、汎用の業務予算から組み替えて使うなら Microsoft 公式が目安になります。会員登録の手間をかけたくない場合は、登録なしで直接ダウンロードできるケーソルーションが候補です。

いずれの配布元も、計算式の有無やレイアウトは様式ごとに異なります。ダウンロード前に実物を開いて自社の科目に合うかを確認しておくと、選び直しを避けられます。

どの配布元を選んでも、予算計画書の中身は「科目を縦に並べ、予算・前年実績・差額などを横に並べる」という構成が基本です。まずは完成形のイメージをつかんでおくと、テンプレートを開いたときに自社向けの調整がすぐに進みます。次の見本は、損益をベースにした予算計画書の最小構成です(金額は記入例)。

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区分売上高売上原価売上総利益販売費及び一般管理費営業利益
当期予算120,00072,00048,00036,00012,000
前年実績108,00066,00042,00033,0009,000
増減+12,000+6,000+6,000+3,000+3,000

※金額(単位:千円)は構成を示すための記入例です。

この最小構成に、自社の用途に応じて部門別の内訳や月次の列を足していきます。配布元のテンプレートに自社の様式に合うものが見つからない場合も、この構成をそのままExcelに写せば予算計画書を作れます。どの項目を加えるかは用途によって変わるため、次に用途別の様式と含める項目を整理します。

用途別の様式と含める項目(事業予算・部門予算・プロジェクト予算)

予算計画書は、何を対象に予算を組むかによって、入れるべき項目(行)と並べる列が変わります。自社がどの用途で作るのかを決めてから、含める項目を過不足なくそろえると、作り直しを避けられます。

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用途全社の事業予算(年次)部門予算プロジェクト予算
含める主な項目(行)売上高・売上原価・販売費及び一般管理費・営業利益などの損益科目。必要に応じて営業外損益・経常利益までその部門の売上・費用科目、人件費、経費。部門が担う売上目標とコストプロジェクトの収入(受注額)、外注費、人件費(工数)、経費
並べる列当期予算・前年実績・増減。通期に加えて月次(4月〜翌3月など)の列月次の予算・実績・差異。四半期や上期・下期の小計プロジェクト期間を通算した予算・実績・差額。進捗(消化率)
ポイント部門・事業を合算した全社の損益計画。月次に割り付けておくと予実管理につなげやすい部門ごとに同じ様式で作り、全社予算に集約する前提でフォーマットをそろえる会計年度とプロジェクト期間がずれることが多く、期間の取り方を先に決める

いずれの用途でも、前年実績の列を置いて増減を見られるようにしておくと、予算の根拠を説明しやすくなります。部門予算やプロジェクト予算は、全社予算へ積み上げることを見越して、科目名と列の構成を部門間でそろえておくことが重要です。

部門予算は、全社をまとめた年次の損益計画とは違い、月次で予算を置いて実績と比べる形が基本です。次は、ある部門の月次予算を四半期までまとめた記入例です。

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区分売上高人件費経費部門利益
4月4,0001,5009001,600
5月4,2001,5009501,750
6月4,5001,5001,0002,000
第1四半期計12,7004,5002,8505,350

※金額(単位:千円)は構成を示すための記入例です。

プロジェクト予算の場合は、列を月ではなくプロジェクトの期間(着手〜完了)にとり、受注額から外注費・人件費・経費を差し引いて利益を見る形です。会計年度をまたぐことが多いため、期間の取り方を先に決めておくと実績と突き合わせやすくなります。

企業が社内管理のために作る予算計画書には、法令で定められた様式や提出義務はなく、各社が管理目的に合わせて自由に設計できます。

一方で、自治会・PTAなどの団体や公益法人が作成する「収支予算書」は、会計区分ごとの内訳表示など記載内容に法令上の水準があり、位置づけが異なります。団体の予算を組む場合は、企業向けのテンプレートではなく団体の様式に沿ったものを選びます(企業の予算計画書と収支予算書の違いは、記事末尾のFAQで詳しく解説します)。

予算計画書の書き方(各欄の埋め方)

テンプレートを用意したら、各欄をどう埋めるかが次の課題です。ここでは、冒頭の完成見本の構成にそって、科目の立て方から月次への割り付けまでを順に解説します。全体の流れは次の4ステップです。

予算計画書の書き方を4ステップで示した図解。STEP1で損益計算書の並びに沿って科目を立て、STEP2で前年実績を起点に金額を積み上げ、STEP3で前年実績・差異の列を置き、STEP4で季節変動や施策の時期を踏まえて月次へ割り付ける流れ。

科目はどう立てればよいか

予算計画書の行にあたるのが科目です。全社の事業予算であれば、売上高・売上原価・販売費及び一般管理費・営業利益という損益計算書の並びをそのまま使うと、決算の実績と突き合わせやすくなります。販管費は人件費・地代家賃・広告宣伝費など、自社で金額が大きい費目や管理したい費目を小科目として分けておくと、後から差異の原因を追いやすくなります。

科目を細かくしすぎると入力と集計の手間が増えるため、まずは会計システムで使っている勘定科目に合わせ、必要な費目だけを補助科目として足すのが現実的です。

金額はどう積み上げるか

各科目の金額は、前年実績を出発点に、来期の施策や受注見込みを反映して増減を加える方法が基本です。売上は、既存取引の継続分に新規・増加分を上乗せして見積もり、費用は売上に連動する変動費と、固定的に発生する固定費を分けて考えると精度が上がります。

部門予算やプロジェクト予算では、現場が見込む数字を吸い上げて積み上げる進め方になります。この際、部門ごとに様式がばらばらだと集約に手間がかかるため、同じテンプレートを配って回収する運用にしておくと、全社予算への合算がスムーズです。

前年実績・差異の列はどう置くか

完成見本のように、当期予算の隣に前年実績と増減(差額)の列を置いておくと、予算の妥当性を社内で説明する際の根拠になります。予算を組む段階では前年実績との比較で十分ですが、期が始まった後に実績を入れていくことを見越して、実績列と予実差異(予算と実績の差)の列をあらかじめ用意しておくと、そのまま予実管理の表として使えます。

差異は金額だけでなく達成率(実績÷予算)の列も置くと、進捗の良し悪しが一目で分かります。

月次へはどう割り付けるか

通期の予算が固まったら、月次に割り付けます。単純に12等分するのではなく、季節変動や繁忙期、施策の実施時期を踏まえて各月に配分すると、月次の予実比較が意味を持ちます。たとえば広告宣伝費はキャンペーンを打つ月に寄せ、売上は繁忙期の月を厚くする、といった配分です。

月次に割り付けておくと、毎月の実績が出たタイミングで予算と比べられ、期の途中で軌道修正しやすくなります。ここまで作り込むと、予算計画書はそのまま毎月の予実管理のベースになります。

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Excelの限界と予算管理システムで解ける場面

Excelのテンプレートは、少人数・単一部門の予算であれば十分に機能します。一方で、運用の規模が大きくなると、次のような場面で手間とリスクが増えていきます。

  • 部門ごとに作られた予算ファイルを全社で集約する際に、様式のばらつきやコピー&ペーストの作業が発生する
  • 毎月の実績を会計システムから転記して予実突合する作業が、担当者の手作業に依存する
  • 予算の修正や着地見込みの更新のたびにファイルが増え、どれが最新版か分からなくなる
  • 関数やマクロを組んだ担当者しか保守できず、運用が属人化する

こうした集約・予実突合・版管理・属人化の負担が、Excelでの運用コストとして無視できなくなってきたときに、選択肢に入るのが予算管理システムです。予算管理システムは、部門横断でのデータ収集・集約や、会計システムと連携した予実突合の自動化に対応します。着地見込み(フォーキャスト)の更新やバージョン管理なども備え、Excelで抱え込んでいた作業をシステム側に任せられます。

予算計画書をExcelテンプレートと予算管理システムのどちらで作るかの使い分けを示した図解。少人数・単一部門の予算ならExcelテンプレートで十分だが、全社集約・予実突合・版管理・属人化の負担が重くなったら予算管理システムの検討が目安になる。

ここでは、予算の策定から予実突合までをクラウドで一元化できる代表的なサービスを紹介します。それぞれ強みや料金体系が異なるため、自社の運用規模や連携したい会計システムに照らして比較してみてください。

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サービス名DIGGLE(ディグル)X-KPI(クロスケーピーアイ)Scale Cloud(スケールクラウド)
提供形態クラウド(SaaS)クラウド(SaaS)クラウド(SaaS)
初期費用要問い合わせ要問い合わせ要問い合わせ
月額費用要問い合わせ要問い合わせ月額15万円〜
予算策定・予実管理●予算策定・予実突合・見込管理を一元化●日次・月次・四半期の粒度で予実比較●複数パターンでの予算作成・着地見込み更新
KPI管理△財務・非財務指標の可視化に対応●KPIツリーで部門・拠点・プロジェクト単位を一元管理●PL/BS/CFと先行・結果指標KPIを接続して管理
会計システム連携freee会計・マネーフォワード クラウド会計・勘定奉行クラウド・弥生などとAPI/CSV連携会計ソフト・グループウェアとAPI連携(具体名は非公表)勘定奉行クラウド・freee・Salesforce・GoogleスプレッドシートとAPI/CSV連携
無料トライアル要問い合わせあり要問い合わせ
導入・サポート支援専任担当者へのチャット・メール相談と定期的な打ち合わせ(月額費用に含む)導入後サポートあり。サンプルデータを用いたプリ実装のデモに対応、最短2週間で導入KPI設計コンサルティングと導入後の定期ミーティングによる伴走支援
特徴予実管理特化型。属人化しがちなExcel運用の集計・突合を自動化KPIと予実を同一基盤で管理。予実差・異常値を自動検知しチャット通知財務数値とKPIを接続。KPIを積み上げて予算を作成する経営管理クラウド
詳細情報公式資料を見る公式資料を見るオンライン相談を予約

ここで取り上げるのは代表的な3サービスです。このほかにも予算管理システムは数多くあり、タイプ別の選び方や料金・機能の違いを一覧で比較して検討したい場合は、次の記事で詳しく解説しています。

1. DIGGLE(ディグル株式会社)

DIGGLE公式サイトのスクリーンショット

DIGGLE(ディグル株式会社)は、予算・実績・見込をクラウド上で一元管理する予実管理特化のサービスです。予算策定・予実突合・見込(着地見込み)管理・レポーティングという一連の業務をクラウド上で完結でき、会計システムからのデータ取り込みと予実突合を自動化します。Excel中心の運用で起きる属人化や集計工数を減らす用途に向いています。

予算策定では画面から直接入力でき、予算・見込をスナップショットとして保存してバージョンを管理できます。freee会計・マネーフォワード クラウド会計・勘定奉行クラウド・弥生といった会計システムとAPIやCSVで連携し、勘定科目より細かい粒度での予実突合に対応します。複数の部門や製品に共通してかかる費用を一定のルールで割り振る多段階の配賦にも対応しており、部門横断の予算管理を想定したサービスです。

2. X-KPI(株式会社パブリックアイデンティティ)

X-KPI公式サイトのスクリーンショット

複数の部門・拠点・プロジェクト単位のKPIと予実データを一つの基盤に集約し、リアルタイムに可視化できるのがX-KPIです。予算と実績のズレや異常値を自動で検知し、原因とともにチャットツールへ通知する仕組みを備えており、差異分析を担当者の手作業だけに頼らない運用ができます。

KPI項目・レポート・ダッシュボードは専門知識がなくても設計でき、日次・月次・四半期といった粒度で進捗と見通しを把握できます。会計ソフトやグループウェアとAPIで連携して既存のデータ基盤を活かせるほか、公式サービスページでは最短2週間での導入が可能とされ、無料トライアルも用意されています。まず小さく試してから本格運用に移したい企業に向いています。

3. Scale Cloud(株式会社Scale Cloud)

Scale Cloud公式サイトのスクリーンショット

財務数値(PL・BS・CF)と現場のKPIを一本につなげて管理できる点が、経営管理クラウドScale Cloudの特徴です。KPIを積み上げて売上や予算を作成でき、複数パターンでの予算作成や着地見込みの更新にも対応します。予算の達成度とその再現性を高めることを狙いに、経営層・管理部・事業部が同じ数字を見て議論できる状態をつくります。

経営用・管理部用・事業部用など複数視点のダッシュボードを作成でき、多軸での分析や異常値の自動検知にも対応します。勘定奉行クラウド・freee・Salesforce・GoogleスプレッドシートとAPIやCSVで連携可能です。導入時にはKPI設計のコンサルティングや、運用開始後の定期的なミーティングによる伴走支援があり、公認会計士である代表のコンサルティング知見を背景に設計されています。

Excel管理からシステムへ切り替える企業がどのような状況にあるかについて、株式会社Scale Cloudの広瀬氏は、インタビューで導入相談のパターンを次のように話しています。

広瀬氏
株式会社Scale Cloud 代表取締役
広瀬氏
独自インタビューより

相談内容のパターンとしては、まずExcelやスプレッドシートで管理している企業が大きく二つに分かれます。一つは、PLだけを管理していて、その作業が煩雑だからシステム化して効率化したいというケースです。もう一つは、PLの効率化だけでなく、KPIも統合管理したいというケースです。

Excelからシステムへ切り替えた企業が、実際にどのような課題を抱え、導入でどう改善したのかは、業種・規模別の事例を見るとイメージしやすくなります。自社に近いケースを探したい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

まとめ

予算計画書は、無料のテンプレートを入手すればすぐに作り始められます。配布元によって提供する様式・ファイル形式・会員登録の要否が異なるため、自社の用途に合うものを選ぶことが第一歩です。中身は「科目を縦に、予算・前年実績・差額を横に並べる」構成が基本で、用途に応じて部門別の内訳や月次の列を足していきます。

前年実績と差異の列をあらかじめ置き、月次に割り付けておけば、予算計画書はそのまま毎月の予実管理のベースになります。部門横断での集約や予実突合、版管理の負担が重くなってきたら、予算管理システムへの切り替えも選択肢に入ります。自社の予算管理の規模に合わせて、まずはテンプレートから着実に始めてみてください。

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よくある質問(FAQ)

Q. 予算計画書とは何ですか?

A. 予算計画書とは、企業が来期などの一定期間について、売上・費用・利益の計画を科目ごとに金額で示した社内管理用の文書です。

法令で様式が定められた書類ではなく、各社が管理目的に合わせて自由に設計します。前年実績と比べて予算の根拠を社内で説明したり、期が始まった後に実績と突き合わせて予実管理を行ったりするための土台になります。

Q. 予算計画書と収支予算書の違いは何ですか?

A. 予算計画書と収支予算書の最も大きな違いは、予算計画書が企業などが社内管理のために任意で作る文書であるのに対し、収支予算書は公益法人が法令に基づいて作成・提出する法定書類である点です。

公益法人の収支予算書は、毎事業年度開始の日の前日までに作成・備置きが求められる書類で、公益目的事業会計・収益事業等会計・法人会計の3つの会計区分ごとに内訳を表示するなど、記載内容に法令上の水準があります。一方、企業が社内で作る予算計画書にはこうした法定の要件はありません。自治会・PTAなどの団体が総会に出す収支予算書も、企業の予算計画書とは様式の考え方が異なります。

出典・参考資料(2件)

Q. 予算計画書に決まった様式はありますか?

A. 企業が作る予算計画書に、法令で定められた決まった様式はなく、各社が管理目的に合わせて自由に設計できます。

項目(行)や列の取り方に決まりはないため、全社の事業予算なら損益計算書の並び(売上高・売上原価・販売費及び一般管理費・営業利益)をそのまま使う、部門予算ならその部門の売上・費用科目を立てる、というように用途に合わせて組み立てれば問題ありません。ただし、前述の公益法人の収支予算書のように、法令で記載内容・区分の水準が定められている書類は例外です。

Q. 予算計画書と事業計画書の違いは何ですか?

A. 予算計画書と事業計画書の違いは、予算計画書が収益・費用・利益を金額で示す「数値の計画」であるのに対し、事業計画書は事業の方針・戦略・具体的な行動計画を文章中心でまとめた書類である点です。

両者は補完関係にあり、事業計画書で描いた戦略や施策を数値に落とし込んだものが予算計画書にあたります。来期の計画を社内外に説明するときは、方針を示す事業計画書と、それを裏づける金額を示す予算計画書をセットで用意すると説得力が増します。

Q. 予算計画書はExcelと予算管理システムのどちらで作るべきですか?

A. 予算計画書は、少人数・単一部門の予算ならExcelのテンプレートで十分に作成でき、部門横断での集約や毎月の予実突合、版管理の負担が重くなってきたら予算管理システムが向いています。

Excelは手軽に始められる反面、部門ごとのファイルを全社で集約する作業や、会計システムからの実績転記、最新版の管理が手作業になりがちで、関数やマクロを組んだ担当者に運用が依存しやすくなります。こうした集約・予実突合・版管理・属人化の負担が無視できなくなった段階が、予算管理システムへ切り替えるかを検討する一つの目安になります。

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監修者

マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト

松嶋真倫

都市銀行にて金融実務を経験後、暗号資産関連スタートアップの創業期に参画し、市場分析・業界調査に従事。2018年にマネックスグループ入社。以降、ビットコインをはじめとするデジタルアセットからマクロ経済環境まで、金融市場を横断した調査・分析および情報発信を担う。FinTech・次世代金融領域のリサーチ統括、各種レポートや書籍の執筆、日本経済新聞など国内主要メディアへのコメント・寄稿、イベント登壇などを行う。2021年3月より現職。
記事内でご紹介している製品・サービスは監修者が選定したものではなく、編集部が独自に選定したものです。
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。

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