顧客に案内ページや予約フォームのURLをSMSで送りたいのに、URLを貼り付けただけで本文がほとんど書けなくなってしまう。そんな経験はないでしょうか。
SMSは1通あたりの文字数が限られているため、長いURLをそのまま載せると本文を圧迫し、文字数の超過で料金がかさむこともあります。この課題を解決するのが短縮URLです。
本記事では、SMSの短縮URLがどういう仕組みで短くなるのか、短縮後に本文へ何文字使えるようになるのか、どう作るのかを、公式仕様にもとづいて具体的に解説します。あわせて、クリック計測の活用法や、受信者に怪しまれず確実に届けるための工夫も整理します。
記事後半では、短縮URL機能を備えたSMS配信サービスを横断で比較します。自社の配信で短縮URLをどう使うか、検討を進める材料にしてください。
目次
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短縮URLとは?SMSで使うと何が短くなるのか
短縮URLとは、長いURLを短い文字列のURLに置き換えたものです。短縮URLをクリックすると、本来のURLへ自動的に転送され、同じページが開きます。
この転送は、Webの標準的な仕組みであるHTTPのリダイレクト(転送)機能によって行われます。短縮URL専用のサーバーが「このアドレスは本来のURLへ移動する」という応答を返し、クリックした人のブラウザが本来のページへ自動で移動します。
SMSで短くなるのは、本文に載せるURLの文字数です。たとえばキャンペーンページやフォームのURLは、パラメータが付くと40文字や50文字を超えることも珍しくありません。これを短縮URLに置き換えると、20文字台まで縮められます。
短縮URLをはさむと、本来のURLへ転送される途中で「クリックされた」という記録を取れるのも特徴です。この記録が、後述するクリック計測につながります。
短縮URLをタップしてから本来のページが開くまでの流れを整理すると、次のとおりです。

短縮すると本文に何文字使えるようになるか
短縮URLの効果を実感するには、まずSMSの文字数の仕組みを押さえる必要があります。ここでは、送信できる文字数と、短縮でどれだけ本文に余裕が生まれるかを整理します。
SMSは全角70文字を1通として数えるのが基本です。日本語を含むSMSでは全角・半角を問わず1文字として数えるため、半角のURLも1文字ずつ70文字の枠を消費します。多くのSMS配信サービスでは、71文字目以降は文字数に応じて送信料金が加算される従量制です。
長文にも対応しており、対応機種どうしであれば全角670文字(半角1,530文字)まで送受信できます。2019年9月には、au・NTTドコモ・ソフトバンクの間で、他キャリア宛ての送信でも最大670文字まで上限が拡張されました。ただしSMS配信サービス側の実務上の上限は全角660文字前後に設定されていることが多く、長文を送るほど通数換算で料金が上がります。
出典・参考資料(1件)
- 参考資料:SMSは文字数制限がある?キャリアや携帯電話の機種別の上限や料金を徹底解説|KDDI Message Cast(https://kddimessagecast.jp/blog/sms/post-134/)
ここで短縮URLの出番です。短縮URLは、本来のURLの長さにかかわらず、短い固定的な長さに収まります。短縮後の長さはサービスにより異なりますが、公表されている例では20文字台に収まり、たとえばKDDI Message Castの短縮URLは約25文字です。
(短縮URL例)https://qsm.jp/xxxxxxxx / 25文字にまで短縮することができます。※23文字の短縮URLの前後に半角スペースが付与され25文字でカウント
出典:短縮URL機能|KDDI Message Cast(https://kddimessagecast.jp/service/basic/short-url)
短縮の効果を、1通(全角70文字)に収めるケースで対照すると次のとおりです。約50文字のURLを約25文字に短縮すると、本文に使える文字数は約20文字から約45文字へと倍以上に広がります。
| 項目 | URLの文字数 | 本文に残る文字数(1通=全角70文字中) |
|---|---|---|
| 短縮前 | 約50文字 | 約20文字 |
| 短縮後 | 約25文字 | 約45文字 |
※短縮前URLの長さはリンク先により異なるため一般的な例。短縮後は公表例で20文字台。
1通に収まれば71文字目以降の従量課金も避けられ、送信料金の節約にもつながります。
SMSの短縮URLの作り方(配信サービスの自動発行)
ここからは、SMSで短縮URLを使う具体的な方法を解説します。結論から言えば、外部の短縮サービスに手作業で貼り付ける必要はなく、SMS配信サービスが送信時に自動で短縮してくれます。
一般的な流れは次の3ステップです。
- 配信サービスの管理画面で、本文に本来の(長い)URLを入力する
- 短縮URLの設定を有効にする(送信前に一度設定すれば以降は自動)
- 送信時にサービスが自動でURLを短縮し、受信者には短縮URLが届く
自動化されているため、配信のたびに短縮作業を行う手間はかかりません。多くのサービスでは、短縮URLがクリックされた回数や日時も管理画面のレポートで確認できます。
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SMSで短縮URLを使うメリット
短縮URLのメリットは、ここまで見た文字数とコストの節約だけではありません。前節のとおりURLを約25文字に抑えれば本文に書ける情報が増え、1通に収めれば従量課金も抑えられます。これに加えて効いてくるのが、配信の効果測定です。
短縮URLならではの利点が、クリック計測による効果測定です。短縮URLを経由させると、何件クリックされたか、いつクリックされたかを配信サービスの管理画面で把握できます。送信した相手ごとにURLを個別化すれば、誰がクリックしたかの把握にも応用できます。
SMSはメール開封のような指標を直接は取れませんが、短縮URLのクリック数を反応の目安にできます。配信の文面やタイミングを改善する手がかりとして活用できます。
SMSで短縮URLが活躍する場面
短縮URLは、URLを使うSMS配信のほぼすべての場面で役立ちます。代表的な活用シーンは次のとおりです。
- Webサイト・LPへの誘導:キャンペーンページや商品ページへ案内する
- クーポン・キャンペーンの配信:期間限定のお得な情報を短い本文で届ける
- 予約・来店のリマインド:予約確認ページや変更フォームへ誘導する
- アンケートの依頼:回答フォームへのリンクを送り、回答率を計測する
- 本人確認・顧客フォロー:手続きページや問い合わせ窓口へ案内する
いずれの場面でも、クリック計測を組み合わせれば「どの案内に反応が集まったか」を数字で確認でき、次の配信の改善に生かせます。
短縮URLのデメリットと、怪しまれず届けるための対策
便利な短縮URLですが、使い方を誤ると逆効果になることもあります。ここでは、知っておくべきデメリットと、それを踏まえた送り方の工夫を解説します。
短縮URLの2つのデメリット
1つ目は、転送先が分かりにくく、フィッシング詐欺と疑われやすいことです。短縮URLは見ただけでは遷移先が判別できないため、不審なメッセージだと受け取られ、クリックを避けられることがあります。
2つ目は、短縮しても文字数をまったく消費しないわけではないことです。約25文字分は本文の文字数として残るため、URLをゼロ文字にできるわけではない点は押さえておきましょう。
怪しまれず確実に届ける送り方
フィッシングと疑われるリスクは、送り方の工夫で下げられます。受信者が安心してクリックできる状態をつくることが重要です。
- 送信元の名義を明記する:本文の冒頭に企業名やサービス名を入れ、誰からの連絡かを分かるようにする
- リンク先を本文で説明する:「予約確認はこちら」のように、クリックの先に何があるかを添える
- 自社ドメインの短縮URLを使う:短縮URLのドメインを自社名やサービス名に関連づけられるサービスを選ぶと、遷移先が推測しやすくなり、不審感を和らげられる
受信者が転送先を開く前に確かめる方法は端末やアプリの環境によって異なり、送り手側では制御できません。だからこそ、上記の工夫で「怪しくない」と受信者に伝わる配信を設計することが基本になります。
あわせて注意したいのが、販促目的でSMSを送る場合のルールです。広告・宣伝を目的とするSMSは特定電子メールの送信の適正化等に関する法律(特定電子メール法)の対象で、原則としてあらかじめ同意した相手にだけ送信できます。
携帯して使用する通信端末機器(携帯電話、スマートフォン、タブレット端末など)同士でメッセージを電話番号により送受信するサービス(例えば、ショートメッセージサービス(SMS))も対象となります。あらかじめ同意した者に対してのみ広告宣伝メールを送信することができます。
出典:特定電子メールの送信の適正化等に関する法律のポイント|総務省(https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/d_syohi/pdf/m_mail_pamphlet.pdf)
短縮URLでクリックを計測する販促配信ほど、この同意(オプトイン)の取得が前提になります。配信リストの作り方とあわせて確認しておきましょう。
短縮URL機能で選ぶSMS配信サービス
短縮URLは、SMS配信サービスの機能として提供されています。ここからは、短縮URL機能とクリック計測、独自ドメイン対応の有無を横断で比較します。短縮URL機能とクリック計測はいずれのサービスも備えており、実務上の違いはクリック計測の粒度(クリック数だけか、日時や個人単位まで分かるか)と、独自ドメイン短縮URLへの対応に表れます。
自社がどこまでの機能を求めるかに照らして、候補を絞り込む材料にしてください。
| サービス名 | SMSLINK | オーロラSMS by メディアSMS | KDDI Message Cast | CM.com | Mico SMS | SMSコネクト | MOTENASU SMS | SMS Publisher | valueSMS | Push!SMS | SMS FourS | Rakuten CPaaS |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 短縮URL機能 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
| 短縮後の文字数 | 公式記載なし | 公式記載なし | 約25文字 | 公式記載なし | 公式記載なし | 21文字 | 25文字(固定) | 公式記載なし | 公式記載なし | 公式記載なし | 公式記載なし | 公式記載なし |
| クリック計測 | ●クリック数・日時とメール通知 | ●クリック数を計測 | ●クリック日時をレポート | ●クリック数を計測 | ●クリック率を計測(開封率はRCS併用時) | ●クリック数を計測 | ●クリック数を計測 | ●クリック有無・日時を確認 | ●クリック数・日時(個人単位) | ●クリック率集計・GA連携 | ●アクセス回数を集計 | ●リンク追跡(Short URL API) |
| 独自ドメイン短縮URL対応 | 公式記載なし | 公式記載なし | 公式記載なし | ●cm.toまたは自社ドメイン | 公式記載なし | 公式記載なし | 公式記載なし | 公式記載なし | 公式記載なし | 公式記載なし | 公式記載なし | 公式記載なし |
| 詳細情報 | 公式資料を見る | 公式資料を見る | 公式資料を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る |
※2026年10月時点の各社公式サイトの公開情報をもとに作成しています。短縮後の文字数や独自ドメイン短縮URLは公式に記載のない項目もあり、搭載の有無・提供形態は各社の最新情報・資料でご確認ください。
ここからは、短縮URL機能を備えた主要なサービスを個別に紹介します。
1. SMSLINK(株式会社ネクスウェイ)

本文に入力したURLをサービス側で自動的に短縮できるSMS配信サービスで、提供元はTISインテックグループの株式会社ネクスウェイです。短縮URLの差し込み配信にも対応しています。
クリック計測の面では、管理画面から配信結果とあわせてURLのクリック数・日時を確認できます。URLがクリックされた際にメールで通知を受け取る設定もあり、反応をすばやく把握したい運用に向いています。
2. オーロラSMS by メディアSMS(株式会社メディア4u)

国内の携帯電話事業者と直接接続する設計で、業務連絡・督促・販促に強い法人向けSMS配信サービスです。Web管理画面からの一斉送信に加え、API連携による自動送信や双方向のやり取りにも対応します。
短縮URL機能を備え、短縮URLのクリック数を取得できます。予約リマインドや支払い通知など、反応を確認しながら運用したい配信で活用できます。
3. KDDI Message Cast(KDDI株式会社)

KDDI株式会社とSupership株式会社が共同運営する法人向けメッセージ配信サービスです。KDDIの国内キャリア網への直接接続による高い到達率を訴求し、SMSに加えてRCS(リッチコミュニケーションサービス)の配信にも対応しています。
短縮URL機能では、本文のURLを約25文字に短縮できます。管理画面のレポートから、ユーザーが短縮URLをクリックした日時まで確認できる点が特徴です。
短縮URL機能は、SMS配信サービスを選ぶ際の一つの観点にすぎません。実際の導入では、送信料金や到達率、認証・督促・販促といった用途への向き・不向きまで含めて見比べることになります。以下の記事ではSMS送信サービス全体を料金相場・到達率・用途別の選び方から比較しているので、短縮URL機能も含めて自社に合うサービスを広く検討したい方はあわせてご覧ください。
まとめ
SMSの短縮URLは、長いURLを約25文字に抑え、本文に使える文字数と送信コストの両方を節約する機能です。クリック計測を組み合わせれば、配信の反応を数字で把握できます。
一方で、転送先が分かりにくくフィッシングと疑われやすいという弱点もあります。送信元名義の明記とリンク先の説明を基本に、独自ドメインの短縮URLに対応するサービスならそれも活用して、怪しまれず確実に届ける配信を設計しましょう。
短縮URLは多くのSMS配信サービスに機能として備わっています。クリック計測の粒度や独自ドメイン対応の違いを比べ、自社の用途に合うサービスを選んでください。
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よくある質問(FAQ)
Q. SMSの短縮URLとは何ですか?
A. SMSの短縮URLとは、長いURLを短い文字列に置き換えたもので、クリックすると本来のページへ自動的に転送されるURLです。この転送はWebの標準的な仕組みであるHTTPのリダイレクト(転送)機能によるもので、受信者が短縮URLをタップすると元のページが開きます。SMSでは本文に載せるURLの文字数を抑えられるため、伝えたい内容を書く余裕が生まれます。
Q. SMSの短縮URLは無料で使えますか?
A. SMSの短縮URLは、多くのSMS配信サービスに標準機能として組み込まれており、機能自体に追加料金がかからないことが一般的です。ただし一部は有料オプション扱いの場合があり、SMSの送信自体には通数に応じた送信料金がかかります。料金の扱いはサービスにより異なるため、各社の資料で確認してください。
Q. SMSの短縮URLはどのキャリアでも使えますか?
A. SMSの短縮URLは、au・NTTドコモ・ソフトバンクなど主要キャリアの電話番号宛てに使えます。短縮URLはSMS配信サービス側の機能であり、SMS自体がキャリアをまたいで送受信できるため、受信者のキャリアを問わず届きます。なお、1通で送れる文字数の上限はキャリアや端末によって異なる点には留意しておきましょう。
Q. SMSの短縮URLなら文字数はまったく消費しませんか?
A. SMSの短縮URLでも、文字数がゼロになるわけではなく、約25文字分は本文の文字数として残ります。たとえばKDDI Message Castの短縮URLは約25文字です。それでも40〜50文字を超える長いURLと比べれば大幅に短くなり、全角70文字を1通として数えるSMSのなかで、本文に使える文字数を増やせます。
Q. SMSの短縮URLで、誰がクリックしたか分かりますか?
A. SMSの短縮URLでは、クリックされた回数と日時を配信サービスの管理画面で確認できます。誰がクリックしたかという個人単位の把握は、送信相手ごとにURLを個別化できるサービスを使えば可能です。メールの開封率のような指標は直接取れませんが、クリック数を配信の反応を測る目安として活用できます。
Q. SMSの短縮URLはフィッシング詐欺と疑われませんか?
A. SMSの短縮URLは、見ただけでは転送先が分からないため、フィッシングと疑われてクリックを避けられることがあります。対策としては、本文の冒頭に企業名やサービス名を明記する、「予約確認はこちら」のようにリンク先を説明する、自社名に関連づけた独自ドメインの短縮URLを使える配信サービスを選ぶ、といった工夫で不審感を和らげられます。
Q. 販促目的でSMSを送るのに相手の同意は必要ですか?
A. 広告・宣伝を目的とするSMSは、特定電子メール法の対象で、原則としてあらかじめ同意(オプトイン)した相手にだけ送信できます。短縮URLでクリックを計測する販促配信ほど、この同意の取得が前提になります。配信リストを作る段階で、送信先から事前の同意を得ているかを確認しておきましょう。
出典・参考資料(1件)
- 出典:特定電子メールの送信の適正化等に関する法律のポイント|総務省(https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/d_syohi/pdf/m_mail_pamphlet.pdf)
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松嶋真倫
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