オンラインでのセミナーや説明会を検討するなかで「ウェビナー」という言葉を見聞きしても、いつも使っているWeb会議と何が違うのか、言葉の意味まで曖昧なままの方は多いのではないでしょうか。社内で「自社でもウェビナーをやってみては」と話が出ても、何から始めればよいか見当がつかないこともあります。
ウェビナーとは、ひとことでいえば「Web」と「セミナー(Seminar)」を組み合わせた造語で、オンラインで開催するセミナーのことです。本記事では、この定義を出発点に、Web会議や対面セミナーとの違いを比較表で整理し、配信方式の種類・メリットとデメリット・活用シーン・開催の始め方まで、順を追って解説します。
後半では、ウェビナーの配信や参加者の申し込み受付・視聴管理に使えるツールの選び方と、代表的なサービスも紹介します。言葉の意味を確かめたい方から、自社開催を検討し始めた担当者まで、判断の材料としてご活用ください。
目次
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ウェビナーとは?Web+セミナーをオンラインで開く形式
ウェビナー(Webinar)とは、「Web」と「セミナー(Seminar)」を組み合わせた造語で、インターネットを通じてオンラインで開催するセミナーのことです。「Webセミナー」「オンラインセミナー」と呼ばれることもあります。会場に参加者を集める従来のセミナーと異なり、主催者・登壇者と参加者がそれぞれの場所からインターネット経由でつながり、講演や説明を配信します。
基本的な形は、主催者(登壇者)が映像・音声やスライド資料を配信し、参加者はそれを視聴する「一方向の配信」です。参加者はチャットやアンケート、質疑応答を通じて反応を返せますが、全員が対等に発言し合うものではなく、登壇者から多数の視聴者へ届ける「講演」に近い形式だと押さえると、全体像がつかみやすくなります。この点が、次章で整理するWeb会議との大きな違いにつながります。
出典・参考資料(1件)
- 参考資料:ウェビナー(webinar)|デジタル大辞泉(小学館)(https://www.weblio.jp/content/webinar)
ウェビナーとWeb会議・対面セミナーの違い
ウェビナーを理解するうえで多くの人がつまずくのが、ふだん使っているWeb会議(オンラインミーティング)や、従来の対面セミナーとの違いです。3つを同じ軸で並べて整理します。
| 形態 | ウェビナー | Web会議(ミーティング) | 対面セミナー |
|---|---|---|---|
| 主な目的 | 登壇者から多数の視聴者への講演・情報発信 | 少人数での双方向の会議・打ち合わせ | 会場に集まって行う講演・研修 |
| 参加者の役割 | 視聴が中心(チャット・質疑で参加) | 全員が対等に発言・画面共有 | 会場で聴講(その場で質疑) |
| 参加者のカメラ・マイク | 基本はオフ(視聴のみ) | オンにして参加するのが基本 | —(対面のため該当なし) |
| 想定人数 | 数十〜数万人規模まで | 数人〜数十人規模 | 会場の収容人数まで |
| 申込・視聴データ | 申込フォーム・視聴ログを取得しやすい | 会議ツール中心で集計機能は限定的 | 受付名簿など手作業中心 |
| 開催場所 | インターネット経由(オンライン) | インターネット経由(オンライン) | 会議室・ホールなどの物理会場 |
※上記は一般的なウェビナー形式の傾向です。参加者のカメラ・マイクの扱いや取得できるデータは、使用するツールや主催者の設定によって異なります。
最大の違いは、参加者の役割です。Web会議は出席者全員が発言し合う「会議」であるのに対し、ウェビナーは登壇者が多数の視聴者に向けて配信する「講演」に近い形式です。多くのウェビナーでは、参加者はカメラ・マイクをオンにせず視聴に専念でき、顔や名前が他の参加者に見えない設定で運用されるのが一般的です(ホストが許可した場合には発言できます)。
対面セミナーとの違いは、会場に集まる必要がない点にあります。参加者は場所を問わずインターネット経由で視聴でき、主催者側も会場の収容人数に縛られずに集客できます。申し込みの受付や、誰がどこまで視聴したかといったデータも、オンラインならツール上で管理しやすくなります。
出典・参考資料(1件)
- 参考資料:ウェビナーとは何ですか?|Zoom(https://www.zoom.com/ja/products/webinars/resources/what-is-a-webinar/)
ウェビナーの配信方式3種類(ライブ・オンデマンド・ハイブリッド)
ウェビナーの配信方式は、大きく「ライブ配信」「オンデマンド配信」「ハイブリッド」の3種類に分けられます。それぞれ双方向のやり取りのしやすさ・運営の手間・録画の活用度合いが異なるため、目的に合わせて選びます。

ライブ配信(リアルタイム配信)
開催日時を決め、進行中の映像・音声をそのままリアルタイムで配信する方式です。チャットや質疑応答で参加者とその場でやり取りでき、臨場感を出せるのが利点です。一方、当日の通信トラブルや進行のミスがそのまま配信に出るため、事前のリハーサルや安定した通信環境が欠かせません。
オンデマンド配信(録画・疑似ライブ)
あらかじめ収録した動画を公開し、参加者が好きなタイミングで視聴できるようにする方式です。当日の参加が難しい人にも届けられ、録画を資産として繰り返し活用できます。関連する方式として、収録済みの動画を指定した日時にライブのように配信する「疑似ライブ」もあります。本番さながらの一体感を保ちつつ、当日のトラブルを避けられる進め方として使われています。
ハイブリッド(ライブ+アーカイブの組み合わせ)
配信方式としてのハイブリッドは、ライブ配信を行い、その録画を後日アーカイブとして公開する組み合わせ型を指します。当日参加できなかった人にも見逃し配信として届けられるため、1回の開催を最大限に活用できます。ただし「ハイブリッド開催」という言葉は、対面会場とオンライン配信を同時に行う開催形態を指して使われることもあり、文脈によって意味が変わる点に注意してください。
配信方式を一通り押さえたうえで、自社のセミナーをどの形式で配信すればよいか、何から準備を始めればよいかを具体的に知りたい方は、ライブ・疑似ライブ・ハイブリッドそれぞれが向いている場面の見分け方と、配信を始めるまでの手順をまとめた次の資料が参考になります。
ウェビナーのメリット・デメリットと対策
ウェビナーには、対面セミナーにはない利点がある一方、オンラインならではの注意点もあります。自社で開催するかどうかを判断する材料として、両面を整理します。
メリット
- 会場費・移動コストを抑えられる:会場の手配や設営、登壇者・参加者の移動が不要になり、開催にかかる費用と手間を抑えられます。
- 場所や人数の制約を受けにくい:参加者は全国・海外からでも視聴でき、会場の収容人数に縛られずに集客できます。
- 申し込み・視聴データを活用しやすい:申込フォームで参加者情報を集め、誰がどこまで視聴したかをログで把握できるため、開催後のフォローや商談につなげやすくなります。
- 録画を資産として再利用できる:当日の配信を録画してアーカイブ公開や資料化に回せば、見逃した人への配信や次回以降の教材として活用できます。
デメリットと対策
- 参加者の反応が見えにくい:画面越しのため会場ほど反応をつかめません。チャット・アンケート・投票を挟み、参加者が反応を返せる場面を意図的に作ると補えます。
- 通信トラブルのリスクがある:当日の回線や機材の不具合が配信に影響します。有線接続や予備回線を用意し、事前にリハーサルを行うことでリスクを下げられます。
- 途中離脱が起きやすい:気軽に参加できる分、途中で抜ける人も出ます。構成にメリハリを付け、要点を早めに伝える進行が有効です。
- 録画の公開には権利面の配慮が必要:登壇者の発言や資料を後日インターネットで公開する行為には、著作権法上の公衆送信権(第23条)などが関わります。公開範囲や利用許諾を事前に確認しておくことが欠かせません。
出典・参考資料(1件)
- 参考資料:著作権法|e-Gov 法令検索(https://laws.e-gov.go.jp/law/345AC0000000048)
ウェビナーの主な活用シーン(BtoB)
ウェビナーは、採用説明会や社内研修、教育・自治体のイベントなど幅広い場面で使われています。なかでもBtoB企業のマーケティングや営業での活用が広がっており、ここでは代表的な活用シーンを整理します。自社では何に使えるかをイメージする手がかりにしてください。
- 新規リード(見込み客)の獲得:製品・サービスやノウハウをテーマにしたウェビナーで、申し込みを通じて新しい見込み客との接点を作ります。
- 見込み客の育成・商談化:導入事例や活用方法を解説し、検討段階の見込み客の関心を高めて商談につなげます。
- 既存顧客向けの活用支援:導入済みの顧客に向けて使い方や新機能を案内し、定着や追加利用を促します。
- 社内研修・情報共有:新入社員研修やコンプライアンス研修などを配信し、拠点や入社時期を問わず同じ内容を届けます。録画を残せば繰り返し視聴にも対応できます。
共通するのは、一度の開催で終わらせず、集めた参加者データや録画をその後の活動に生かしている点です。特にマーケティングや営業の場面では、申し込みから視聴、開催後のフォローまでを一連の流れとして設計すると、ウェビナーの効果を高めやすくなります。
ウェビナーの始め方と開催に必要なもの
自社でウェビナーを開く場合、まず必要なものをそろえ、企画から開催後のフォローまでを順に進めます。必要なものと手順の両面から見ていきます。
開催に必要なもの(配信ツール・機材・ネット環境)
ウェビナーの開催には、配信ツール(ウェビナーツールや動画配信システム)、登壇者の映像・音声を扱う機材(カメラ・マイク・パソコン)、そして安定したインターネット環境が必要です。小規模であれば手元のパソコンとWebカメラ・ヘッドセットでも始められますが、安定した配信を重視するなら有線接続や外付けマイクを用意すると安心です。資料を見せる場合は、スライドや画面共有の準備も進めます。
どのツールを使うかで、申し込みの受付や視聴管理のしやすさが変わります。ツールの選び方は後の章で詳しく整理します。
必要なものがそろったら、企画から開催後のフォローまでを次の5ステップで順に進めます。

ステップ1:企画(目的とテーマを決める)
最初に、ウェビナーの目的(リード獲得・商談化・研修など)と、誰に何を届けるかを決めます。目的が定まると、テーマ・登壇者・配信方式・当日の進め方が決めやすくなります。
ステップ2:集客(告知と申し込み受付)
申込フォームや告知ページを用意し、メールやSNS、自社サイトで参加を募ります。参加者情報を申し込み時に集めておくと、開催後のフォローにつなげやすくなります。告知は余裕を持って早めに始めるのが基本です。
ステップ3:準備(資料・機材・リハーサル)
投影する資料や進行台本を用意し、当日の流れを固めます。配信ツールの設定を済ませ、本番前にカメラ・マイク・画面共有の動作や通信環境をリハーサルで確認しておくと、当日のトラブルを減らせます。
ステップ4:当日運営(配信と質疑対応)
本番では、配信の進行に加え、チャットや質疑応答への対応を担当者で分担するとスムーズです。録画を残す場合は、開始時に録画を忘れないよう手順に組み込んでおきます。
ステップ5:開催後フォロー(お礼・アンケート・分析)
終了後は、参加者へのお礼やアンケート、見逃した人へのアーカイブ案内を行います。視聴ログやアンケート結果を分析すれば、次回の改善や営業へのつなぎ込みに生かせます。
ウェビナーツールの選び方
ウェビナーに使えるツールには、Web会議ツールの配信機能から、ウェビナー運営に特化したツール、ライブ配信とアーカイブを一体で扱える動画配信システムまで幅があります。自社に合うものを選ぶために、次の観点が参考になります。
参加人数と必要な機能で絞り込めているか
想定する参加人数の上限は、プランや料金に直結します。あわせて、申込フォーム・質疑応答(Q&A)・アンケート・投票・視聴ログといった、自社の運営に必要な機能がそろっているかを確認することが重要です。機能の多さより、実際に使う機能が過不足なくあるかを基準にすると選びやすくなります。
MA・CRMと連携してデータを生かせるか
マーケティングや営業で活用する場合、申し込みや視聴のデータをマーケティングオートメーション(MA)や顧客管理(CRM)につなげられるかが重要になります。手作業のCSV連携で足りるのか、API連携で自動化したいのかを、自社の運用フローに照らして確認しておくと安心です。
料金体系が自社の開催規模・頻度に合うか
料金は、月額固定制のものから、参加人数枠や配信量に応じて変わるもの、運営代行までを含む一式のものまでさまざまです。自社の開催頻度と規模で試算して比べることが重要です。料金は変動するため、比較の際は各社公式の最新情報を確認し、公開されていない場合は問い合わせるのが確実です。
配信の安定性・セキュリティと、無料手段との違い
ウェビナーは、YouTube Liveのような無料の手段や、既存のWeb会議ツールの機能でも始められます。手軽さが利点ですが、企業利用では次の点で法人向けのツール・動画配信システムと差が出ます。
- 視聴者の制限・認証:会員やID・パスワードによる限定公開、視聴者ごとのアクセス管理を細かく設定できるか。
- 視聴ログ・分析:誰がどこまで見たかを取得し、研修の受講管理やマーケティングに活用できるか。
- 配信の安定性・セキュリティ:大人数の同時視聴に耐えるか、暗号化やダウンロード防止など情報保護の機能があるか。
社内研修や有料セミナー、申し込み管理を前提としたマーケティング用途のように、視聴者の限定・視聴管理・情報保護が求められる場面では、法人向けのツールや動画配信システムが選択肢になります。
ここで挙げた参加人数・必要な機能・MA/CRM連携・料金といった観点で、実際のウェビナーツールを一覧で見渡したい場合は、次の記事が参考になります。24のツールを、料金・運営機能・MA連携の軸で整理しています。
各ツールの資料は、まとめて請求して手元で見比べられます。
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ウェビナーの配信・申込・視聴管理に使えるツール
ここからは、ウェビナーの配信に加え、参加者の申し込み受付や視聴ログの管理に対応する代表的なツール・動画配信システムを紹介します。手軽に始められるものから、マーケティング活用や大規模配信、運営代行まで対応するものまで幅があるため、自社の目的に近いものを起点に比べてみてください。料金や機能は変動するため、導入時は各社の最新情報もあわせてご確認ください。
| サービス名 | ULIZA(ウリザ) | Zoom Webinars | V-CUBE セミナー | コクリポ | ネクプロ |
|---|---|---|---|---|---|
| 提供形態 | クラウド型動画配信プラットフォーム | Web会議Zoomのウェビナー配信製品 | セミナー・ウェビナー配信システム (運営代行込みプランあり) | ウェビナー専用ツール | ウェビナーマーケティング プラットフォーム |
| 対応する配信方式 | ライブ・疑似ライブ・オンデマンド | ライブ・疑似ライブ・オンデマンド | ライブ・オンデマンド(録画)・追っかけ再生 | ライブ・録画(アーカイブ) | ライブ・疑似ライブ・オンデマンド・外部ツール取り込み |
| 申込フォーム・視聴ログ | ● | ● | ● | ● | ● |
| MA・CRM連携 | △(API連携は可。MA連携は要確認) | ●(CRMに直接連携) | △(公式記載は確認できず) | ×(API連携なし/CSVで手動連携) | ●(Salesforce・Pardot連携) |
| 限定公開・セキュリティ | ID・パスワード/IP・ドメイン制限 SSO・DRM | 多要素認証・暗号化 (Zoom全体で国際認証を取得) | パスワード設定 (ISMSクラウドセキュリティ認証を取得) | SSL暗号化・ファイアウォール (第三者認証の記載なし) | IP制限・電子透かし・多段階認証 (ISO/IEC 27001を取得) |
| 料金(目安) | 月額50,000円〜(Standard・税抜) ※miniは7,500円〜/2026年10月時点 | 要問い合わせ ※公式は金額非公表(2026年8月時点) | 50万円〜(配信スタジオ・スタッフ込みの基本プラン) ※2026年8月時点 | 月額30,000円〜(ビジネス・税抜) ※エンタープライズは70,000円/初回1ヶ月無料/2026年8月時点 | 要問い合わせ ※30日間の無料トライアルあり(2026年7月時点) |
| 詳細情報 | 公式資料を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る |
ULIZA(株式会社PLAY)

ULIZA(ウリザ)は、株式会社PLAYが提供する国内開発のクラウド型動画配信プラットフォームです。日本テレビをはじめとする各局の動画配信サービスや、Hulu・TVerなどの配信基盤の構築で培った知見を活かしており、ライブ配信・疑似ライブ配信・オンデマンド配信までを一つの基盤で扱えます。
ウェビナー用途では、申し込みフォームの作成や、視聴者ごとの視聴履歴の取得に対応します。ID・パスワードやドメイン・IP制限、シングルサインオンといった視聴制限の仕組みを備え、情報保護が求められる社内研修や有料配信にも向きます。純国産のサービスのため、導入や運用の相談を日本語で行える点も特徴です。
疑似ライブ配信を使ったウェビナー運営の効率化について、開発・提供元である株式会社PLAYは、同社サービスの導入事例を次のように挙げています。

もう1つは株式会社あしたのチーム様の事例です。マーケティング職での活用例として、ウェビナー業務にかかっていた1回あたり約25.5時間の作業を、約1.5時間まで削減できました。削減率にすると約94%になります。ULIZAの疑似ライブ配信機能を活用し、あらかじめ録画した動画を本番さながらにスケジュール配信できるようにしたことで、当日のトラブル発生の心配がなくなり、ウェビナー運用の大幅な効率化につながっています。
Zoom Webinars(Zoom Communications, Inc.)

Web会議でおなじみのZoomが、ウェビナー配信に特化して提供しているのがZoom Webinars(Zoom ウェビナー)です。双方向の会議用であるZoom Meetingsとは別の製品で、講演者から視聴者への一方向配信を主体とし、登録ページ・Q&A・投票・チャットといったウェビナー運営の機能を備えます。
事前録画した動画を配信する機能やAIによる字幕など、配信からエンゲージメントまでを一つの製品で扱える点が特徴です。ふだんZoomを使っている企業は、同じ操作感でウェビナー配信を始められます。料金は利用人数や提供プランによって異なり、公式サイトでの確認または問い合わせが必要です。
V-CUBE セミナー(株式会社ブイキューブ)

株式会社ブイキューブが提供するV-CUBE セミナーは、アプリのインストール不要でブラウザから視聴できる、セミナー・ウェビナー配信システムです。最大26,000の同時接続に対応し、ライブ配信・オンデマンド配信や、申込フォーム・資料配布・アンケート・視聴ログ取得など、ウェビナー運営に必要な機能を一体で提供します。
特徴的なのは、配信スタジオと配信スタッフをセットにした運営代行込みのプラン(50万円〜、2026年8月時点の公式サイト記載)を用意している点です。社内に配信のノウハウがない企業でも、台本づくりから当日の進行まで任せられます。大規模な配信や、運営を伴走してほしい企業に向いた選択肢です。
コクリポ(株式会社Innovation X Solutions)

「Web会議システムではなくウェビナー専用ツール」を掲げるのが、株式会社Innovation X Solutionsのコクリポ(Cocripo)です。集客ページの作成からライブ配信・アンケート・録画・参加者データの管理までを、ウェビナー運営に絞った操作画面でまとめています。参加者は顔出し不要で、URLをクリックするだけで視聴を始められます。
料金が分かりやすいのも特徴で、同時接続100人までのビジネスプランが月額30,000円(税抜)、300人までのエンタープライズプランが月額70,000円(税抜)、初回利用は1ヶ月無料です(2026年8月時点の公式サイト記載)。まずは手軽にウェビナーを始めたい中小企業に向いています。
ネクプロ(株式会社ネクプロ)

マーケティングでの活用まで見据えてウェビナーを運用したい企業に向くのが、株式会社ネクプロのネクプロ(Nex-Pro)です。ライブ配信・疑似ライブ・オンデマンド配信に対応し、ZoomやTeams、OBS(配信用ソフト)といった外部ツールからの映像取り込みもできます。
申し込み・視聴・アンケート回答・資料ダウンロードといった参加者の行動データを一元管理し、SalesforceやPardotと連携できる点が強みです。ステップメール配信やセグメント配信など、見込み客の育成を支える機能も備えます。料金は公式サイトで非公開のため、問い合わせが必要です(30日間の無料トライアルあり、2026年7月時点の公式サイト記載)。
また、ここで紹介したツールを含め、ウェビナー配信にも使える動画配信システムをより幅広く比較したい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。法人向けの選び方を、用途・料金・セキュリティの観点から詳しく解説しています。
まとめ
ウェビナーとは、「Web」と「セミナー」を組み合わせた造語で、オンラインで開催するセミナーのことです。登壇者から多数の視聴者へ届ける「講演」に近い形式で、全員が発言し合うWeb会議や、会場に集まる対面セミナーとは、参加者の役割や集客・データ活用の面で違いがありました。
配信方式にはライブ・オンデマンド・ハイブリッドがあり、場所や人数に縛られず集客でき、申し込みや視聴のデータを活用できるのが利点です。一方で、参加者の反応が見えにくい・通信トラブルといった注意点には、チャットやリハーサルなどの対策で備えられます。
自社で開催する際は、参加人数・必要な機能・料金・セキュリティを基準に、無料の手段と法人向けツールを使い分けるのが現実的です。まずは各サービスの資料で、機能や料金を比較してみてください。
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よくある質問(FAQ)
Q. ウェビナーとは何ですか?
A. ウェビナーとは、「Web」と「セミナー(Seminar)」を組み合わせた造語で、インターネットを通じてオンラインで開催するセミナーのことです。会場に参加者を集める従来のセミナーと異なり、登壇者が映像・音声やスライド資料を配信し、参加者はそれぞれの場所から視聴します。「Webセミナー」「オンラインセミナー」と呼ばれることもあります。
Q. ウェビナーとWebセミナー・オンラインセミナーに違いはありますか?
A. ウェビナー・Webセミナー・オンラインセミナーは、いずれもオンラインで開催するセミナーを指す、ほぼ同じ意味の言葉です。媒体やサービスによって表記が違うだけで、内容に大きな差はありません。一方、会場に集まって行う従来の「(対面)セミナー」とは、参加する場所がオンラインか物理会場かという点で異なります。
Q. ウェビナーに参加するには何が必要ですか?
A. ウェビナーの参加に必要なのは、インターネットにつながったパソコンやスマートフォンと、主催者から案内される参加用のURL(またはID)だけが基本です。多くのウェビナーは、事前に申込フォームから登録し、当日に届いたURLをクリックするだけで視聴を始められます。
ツールによっては専用アプリのインストールが必要な場合と、ブラウザだけで視聴できる場合があるため、案内に記載された参加方法を事前に確認しておくと安心です。
Q. ウェビナーはスマートフォンからでも参加できますか?
A. ウェビナーは、多くのツールでスマートフォンやタブレットからでも視聴できます。移動中や外出先からでも参加しやすいのが利点です。ただし、画面共有される資料の文字が小さく見えにくかったり、ツールによっては専用アプリのインストールが必要だったりする場合があるため、資料をじっくり見たいときはパソコンでの視聴がおすすめです。
Q. ウェビナーに参加すると、自分の顔や名前は他の参加者に見えますか?
A. 一般的なウェビナー形式では、参加者はカメラ・マイクをオンにせず視聴するため、通常は顔が映らず、他の参加者に見られることもありません。視聴者同士がお互いの参加者リストを見られない設定で運用されるのが一般的です。ただし、主催者の設定によってはカメラをオンにできる場合や、質疑応答で登壇者側に招かれる場合もあり、挙動は使用するツールと主催者の設定によって変わります。
Q. ウェビナーは無料で参加・開催できますか?
A. 参加する側は、主催者が用意したウェビナーに無料で参加できることがほとんどで、費用がかかるのは有料セミナーなど一部に限られます。
一方、開催する側は、YouTube Liveなど無料で配信できる手段もありますが、申込フォームでの参加者情報の取得や限定公開といった企業向けの要件を満たすには、有料のウェビナーツールが現実的です。無料のWeb会議プランではウェビナー向けの機能が使えないこともあるため、用途に応じて使い分けます。
Q. ウェビナーの録画やアーカイブは後から見られますか?
A. ウェビナーを後から見られるかは、主催者がアーカイブ(見逃し配信)を公開するかどうかによって決まります。当日参加できなかった人に向けて録画を後日公開する主催者は多く、申し込んでおくと案内が届く場合があります。
開催する側にとっても、録画は見逃した人への配信や次回以降の教材として再利用できる資産になります。ただし、録画をインターネットで公開する際は、登壇者の発言や資料に関する権利面の確認が必要です。
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マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト
松嶋真倫
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。
















