経理担当者が急に退職してしまった、代表や総務が本業の合間に経理を抱えていて手が回らない——札幌で事業を営む経営者や管理部門から、こうした悩みで経理の外部委託を検討する声が増えています。記帳や月次決算を任せられれば、本業に時間を割けるようになります。
一方で、いざ委託先を探すと「全国対応のオンライン経理代行で任せられるのか」「書類の受け渡しや対面を考えると札幌に拠点がある事務所がよいのか」「税務申告まで一本化するなら税理士に頼むべきか」と、選択肢の多さで迷いがちです。委託先のタイプによって対応できる業務の範囲も料金も変わります。
本記事では、札幌・北海道の事業者が利用できる経理代行サービスを、提供形態(オンライン完結か対面対応か)と任せられる業務範囲(記帳のみ/月次決算まで/税務申告まで)の観点で整理して比較します。料金の目安やパート採用との費用比較、依頼から稼働までの流れも含め、自社に合う委託先を判断するための材料としてご活用ください。
また、自社の状況に合う委託先のタイプを最短で見つけられるよう、「30秒で終わる選定診断ツール」をご用意しています。ぜひこちらもご活用ください。
目次
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本記事の対象範囲
本記事は、札幌市・北海道に拠点を置く中小企業・小規模法人・個人事業主が、記帳・月次決算・給与計算・請求/支払といった経理業務の委託先を選ぶことを想定しています。全国どこからでも利用できるオンライン経理代行を中心に、札幌で対面に対応する選択肢や、税務申告まで一本化できる委託先までを対象範囲に含めます。
地域を限定せず、経理アウトソーシング全体の比較や委託できる業務範囲・料金・タイプ別の選び方を広く知りたい場合は、以下の記事もあわせてご覧ください。
札幌で経理代行の利用が増えるきっかけ
ここでは、札幌の事業者が経理の外部委託を考え始める典型的な場面を整理します。自社の状況と重なるかを確認してみてください。
経理担当者の退職・産休・不在で業務が止まるリスク
小規模な組織では、経理を1人の担当者に任せているケースが少なくありません。その担当者が退職・産休・休職で不在になると、記帳や支払、給与計算が同時に滞ります。採用で後任を探すにも時間がかかり、引き継ぎ資料が整っていなければ業務の全容すら見えなくなります。
経理代行を使えば、担当者が不在になっても業務を止めずに回せます。すでに退職してしまったあとでも、残った資料や会計データから現状を整理して引き継いでくれる委託先であれば、早期に立て直せます。
代表・総務が経理を兼務し本業の時間が削られている
創業期や少人数の会社では、代表自身や総務担当が経理を兼ねていることがよくあります。日々の記帳や請求書発行、月末の支払処理に追われ、本来注力したい営業や商品開発の時間が削られてしまう状態です。
定型的な経理業務を切り出して外部に任せれば、こうした時間を本業に取り戻せます。どの業務から切り出すかは、次のとおり「任せられる業務の範囲」を把握したうえで決めると判断しやすくなります。
経理代行・記帳代行でできることと委託先の種類
ここからは、経理代行に任せられる業務の範囲と、委託先にどんな種類があるかを整理します。
任せられる業務の範囲
経理代行・記帳代行で委託できる業務は、日々の記録から月次のまとめまで幅があります。代表的な業務は次のとおりです。
| 業務 | 内容 |
|---|---|
| 記帳・仕訳入力 | 領収書・請求書・通帳などをもとに、日々の取引を会計ソフトへ入力します。経理代行の中心となる業務です。 |
| 月次決算 | 月ごとに試算表や月次レポートを作成し、損益や資金繰りを可視化します。経営判断の材料になります。 |
| 給与計算 | 勤怠データをもとに給与・賞与を計算し、明細を作成します。社会保険・労働保険の手続きは社労士の領域が含まれる場合があります。 |
| 請求書発行・売掛金管理 | 取引先への請求書作成・送付と、入金の消込・督促までを代行します。 |
| 支払代行・買掛金管理 | 支払データの作成や振込準備を行います。振込の最終承認は自社で行う運用が一般的です。 |
どこまでを任せるかは委託先によって異なります。記帳だけを切り出すのか、月次決算まで含めるのかで、委託先の選び方も料金も変わってきます。
委託先の種類(経理代行会社・オンラインアシスタント/税理士・会計事務所)
委託先は大きく2系統に分かれます。1つは記帳や月次決算などの経理実務を代行する経理代行会社・オンラインアシスタントで、日々のオペレーションを幅広く任せられます。もう1つは税理士・会計事務所で、記帳から決算・税務申告までを一本化できる一方、日々の細かな実務は対応範囲外となることがあります。
どちらが適しているかは、任せたい業務の範囲と、対面でのやり取りが必要かどうかで変わります。次章で、札幌の事業者が選ぶときの軸となる3つのタイプを見ていきます。
札幌の経理代行の3つのタイプ
札幌で経理代行を選ぶとき、最初の分かれ道になるのが「オンラインで完結させるか、対面に対応する地元の事務所を選ぶか」と「税務申告まで一本化するか」です。ここでは委託先を3つのタイプに分けて整理します。
| タイプ | 特徴 | 該当する主なサービス |
|---|---|---|
| オンライン完結型 | 全国対応のクラウド経理代行・オンラインアシスタント。書類はクラウドや郵送でやり取りし、札幌にいながら全国の事業者と同じ条件で利用できる。記帳〜月次決算が中心で、税務申告は顧問税理士と分担する運用が多い。 | マネーフォワード おまかせ経理、CASTER BIZ accounting、メリービズ、HELP YOU経理 など |
| 札幌拠点・対面対応型 | 札幌に拠点を置く地元の経理代行会社・事務所。訪問や対面での打ち合わせ、紙の書類の受け渡しに対応しやすい。対面での安心感や地域事情への理解を重視する場合の選択肢。 | 地元の経理代行会社・会計事務所(日本税理士会連合会の税理士情報検索サイトや札幌商工会議所、地域検索で探せる) |
| 税理士・会計事務所型 | 公認会計士・税理士が運営、または税理士法人と連携し、記帳から決算・税務申告までをまとめて任せられる。顧問税理士を別に立てずに一本化したい場合に向く。 | Tenbook、Bricks&UKアウトソーシング など |
オンライン完結型は札幌にいながら全国の事業者と同じサービスを使え、候補が多いタイプです。対面でのやり取りや紙書類の持ち込みを重視するなら、札幌拠点・対面対応型の地元事務所も候補になります。税務申告まで一か所にまとめたい場合は、税理士・会計事務所型を軸に検討するとよいでしょう。
対面での打ち合わせや紙書類の持ち込みを重視し、札幌拠点の地元事務所を探したい場合は、日本税理士会連合会の税理士情報検索サイト、札幌商工会議所の会員検索、「札幌 経理代行」などの地域検索から候補を見つけられます。本記事では、札幌にいながら使える全国対応のオンライン完結型と税理士・会計事務所型を中心に比較します。
オンライン型でも原本の郵送や定期的なWEB面談に対応する委託先が多いため、まずは本記事の比較で要件を満たせるかを確認し、対面が必須のときに地元事務所を併用する進め方が選びやすいでしょう。
どこまで任せるか(記帳のみ/月次決算まで/税務申告まで)で選ぶ
委託先を間違えないために、最も重要なのが「どこまでの業務を任せたいか」を先に決めることです。任せたい範囲によって、選ぶべきタイプが変わります。

- 記帳のみ:日々の記帳・仕訳入力だけを切り出したい場合。記帳代行に特化した委託先やオンラインアシスタントで対応できます。
- 月次決算まで:試算表や月次レポートまで作ってほしい場合。経理代行会社・オンライン経理代行の中心的な守備範囲です。
- 税務申告まで:決算書・税務申告書の作成まで一本化したい場合。税理士・会計事務所、または税理士と連携する委託先が必要になります。
ここで押さえておきたいのが、税務申告書の作成と税務相談は、税理士でなければ行えない「独占業務」だという点です。税理士法は、税務代理・税務書類の作成・税務相談を税理士業務と定め(第2条第1項)、これを税理士・税理士法人に限定しています。
税理士又は税理士法人でない者は、この法律に別段の定めがある場合を除くほか、税理士業務を行つてはならない。
出典:税理士法(昭和二十六年法律第二百三十七号)第52条|e-Gov法令検索
一方で、日々の記帳代行・会計帳簿の記帳の代行・給与計算は、この税理士業務(独占業務)には含まれないため、税理士でない経理代行会社やオンラインアシスタントにも委託できます。このように、記帳や月次決算は経理代行会社に任せ、決算・税務申告は顧問税理士が担うという分担(ハイブリッド)が、実務では一般的な形です。
税務申告まで一か所にまとめたい場合は、税理士・会計事務所型、または税理士法人と連携する委託先を選びます。すでに顧問税理士がいる場合は、日常の経理だけをオンライン経理代行に切り出し、申告は顧問税理士に任せる形が無理なく進められます。
出典・参考資料(1件)
札幌で経理代行を選ぶときのポイント
タイプと任せる業務範囲の方向性が決まったら、運用面の観点で委託先を絞り込みます。ここでは、オンライン型を札幌で使う際に特に確認したい点を中心に整理します。
全国対応オンライン経理代行を札幌で使うときの確認点は何か
オンライン型は札幌にいながら利用できますが、紙の書類が多い事業者は受け渡し方法を確認しておく必要があります。領収書や通帳のコピーを郵送するのか、スキャンやクラウドにアップロードする運用かで、日々の手間が変わります。原本の郵送に対応する委託先であれば、紙中心の事業者でもオンライン型を無理なく使えます。
対面での打ち合わせを重視するかどうかも判断軸です。多くのオンライン型はチャットやオンライン会議でやり取りしますが、顔を合わせて相談したい場合は、対面に対応する地元の事務所のほうが合うこともあります。
稼働開始までどのくらいの速さで対応できるか
担当者の退職で業務が止まっている場合は、どれだけ早く稼働できるかが重要です。委託先によって、申し込みから稼働開始までの目安は数日から数週間と幅があります。急ぎの場合は、初回ヒアリングから実務開始までのスケジュールを事前に確認しておきましょう。
料金体系が明確で業務量に見合っているか
経理代行の料金は、仕訳数や依頼する業務範囲で変わります。月額固定か従量制か、どこまでが基本料金に含まれ、何がオプションかを確認します。業務量が増減しやすい事業者は、繁忙期に料金がどう変わるかも見ておくと、導入後のギャップを避けられます。
情報の取り扱い・セキュリティ体制は十分か
経理代行では、通帳・請求書・給与といった機密情報を外部に預けます。データの管理体制や、プライバシーマーク・ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)などの認証取得状況、秘密保持契約(NDA)の締結可否を確認しておくと安心です。クラウドでデータをやり取りする場合は、アクセス権限の管理方法も確認しておきましょう。
委託先選びでつまずきたくない場合は、実際に起こりがちな失敗のパターンと、その回避策をあらかじめ知っておくと判断に役立ちます。
札幌の経理代行の料金・費用相場
ここでは、任せる業務範囲ごとの料金の目安と、パート採用との費用の比べ方を整理します。実際の料金は委託先や業務量で変わるため、個別の金額は後半の比較表もあわせてご確認ください。
業務範囲別の料金の目安(記帳のみ/月次決算まで/税務申告まで)
2026年10月時点における、任せる範囲ごとのおおまかな料金イメージは次のとおりです。仕訳数や取引量によって上下するため、あくまで目安として捉えてください。
| 任せる範囲 | 料金の目安(月額) | 補足 |
|---|---|---|
| 記帳のみ | 月1万円前後〜 | 記帳代行に特化した委託先や地場の事務所では、少量なら月数千円台から対応する例もあります。仕訳数に応じて変動します。 |
| 月次決算まで | 月3万円〜数十万円 | 記帳に加え試算表・月次レポートまで含む全国対応のオンライン経理代行の中心的な価格帯です。個人事業主や従業員数名規模なら月3万〜10万円前後、従業員が増え取引量が多くなると十数万〜数十万円が目安で、業務量・対応範囲で変わります。 |
| 税務申告まで | 月次の費用+顧問料・決算料 | 税理士・会計事務所型では、月々の顧問料(小規模なら月1万〜3万円程度が目安)に加え、決算・申告料として顧問料の4〜6か月分程度が別途かかるのが一般的です。料金は規模・取引量で変わり、個別見積もりが中心です。 |
多くのオンライン経理代行は、業務量に応じた個別見積もりを基本としています。月額の下限だけで比較せず、自社の仕訳数・依頼範囲で見積もりを取り、含まれる業務の範囲まで含めて比べることが大切です。
とくに記帳だけを切り出したい場合は、委託先ごとに「1仕訳あたりの単価」か「月額定額」かで料金の数え方が異なり、見積もりをそのまま並べても比べにくいことがあります。仕訳数のレンジ別に各社の実額を並べた比較や、税理士に頼む場合との対応範囲の違いは、次の記事で詳しく確認できます。
パート採用と外注、どちらが得か(総コストで比べる)
経理担当をパートで採用する場合、時給だけでなく周辺コストまで含めて外注と比べる必要があります。採用時には求人広告費や面接の工数がかかり、採用後も社会保険料の事業主負担、教育・引き継ぎの時間、有給や急な欠勤への備えが発生します。早期に退職すれば、採用コストが再び発生します。
たとえば経理パートを時給1,100〜1,300円で月80時間雇う場合、給与だけで月9万〜10万円、社会保険料の事業主負担を加えるとおおむね月11万〜12万円前後が目安です。これに求人広告費や採用・教育の工数が加わります。オンラインの経理代行は記帳中心なら月数万円から、月次決算まで含めても規模により月数万〜十数万円が目安で、業務量が少ない段階では外注のほうが総額を抑えやすい傾向があります。
外注の場合は、月々の委託料のみで、社会保険料や採用・教育のコストは発生しません。担当者の退職リスクも委託先が吸収します。一方で、自社の業務を深く理解してもらうには一定の引き継ぎ期間が必要で、社内に経理ノウハウが蓄積しにくい面もあります。
業務量が少なく変動する段階では外注が割安になりやすく、業務量が多く安定していて社内にノウハウを残したい場合は採用が選択肢になります。単純な時給比較ではなく、採用に伴う周辺コストまで含めた総額で比べると、自社に合う形が見えてきます。
さらに専任の経理担当を正社員で採用する場合は、人件費の負担がより大きくなります。採用のコスト感や担当者の退職・属人化のリスクについて、経理代行を手がける事業者からも現場の具体的な指摘があります。

最近特に多いご相談は、「急な退職で経理が止まってしまった」「担当者にしかやり方がわからない」といった、退職と属人化にまつわる切実な課題です。自走できる経理人材を新たに採用する場合、年収600万〜700万円程度の費用負担が生じるだけでなく、採用後の教育や管理負担も決して軽くはありません。中小企業にとって、これほどの人件費を「固定費」として抱え続けることは、経営上の大きなリスクになりかねません。
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【比較表】札幌で利用できる経理代行サービスの比較
ここからは、札幌・北海道の事業者が利用できる主要な経理代行サービスを、対応業務範囲・料金体系・稼働開始までの速さなどの観点で比較します。いずれも全国対応で、札幌にいながら利用できるサービスです。
| サービス名 | Tenbook(テンブック) | Wheat Accounting | マネーフォワード おまかせ経理 | CASTER BIZ accounting | メリービズ バーチャル経理アシスタント | HELP YOU経理 | i-STAFF(アイスタッフ) | Remoba経理 | BackofficeForce | Bricks&UKアウトソーシング | スマート経理 | ゼロ経理 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 月額料金の目安 | 月29,500円〜(免税事業者・税別) | 月30,000円〜 | 要見積もり(例: 5名で月10万円) | 月22.5万〜68万円(税抜) | 要見積もり(規模別の料金例あり) | 月15万円〜(上位は60万円〜・税抜) | 月8.1万〜11.4万円(30時間/月・税抜) | 月18万〜20万円 | 要見積もり(公式非公開) | 要見積もり(件数別の段階制) | 月15万円〜(上位プランは30万円〜) | 月3,980円〜(記帳代行の開始価格) |
| 記帳・仕訳 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
| 月次決算 | △要問い合わせ | ● | ● | ● | ● | ● | × | ● | ●月締め処理 | △要問い合わせ | ●試算表を月次提供 | ● |
| 給与計算 | △オプション | ● | ● | △要問い合わせ | △要問い合わせ | ● | ×非対応 | △要問い合わせ | ● | △給与振込のみ | ● | △要問い合わせ |
| 請求・支払・振込 | △要問い合わせ | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | △支払は要確認 |
| 税務申告 | ●提携事務所が対応 | △顧問税理士と連携 | △顧問税理士と連携 | △顧問税理士と連携 | △要問い合わせ | △顧問税理士と連携 | ×税理士が別途必要 | △顧問税理士と連携 | △要問い合わせ | △グループ税理士法人が対応 | △顧問税理士と連携 | △要問い合わせ |
| 稼働開始の目安 | 要問い合わせ | 最短約1か月 | 最短2ヶ月 | 最短3営業日〜 | 約3ヶ月(定着まで) | 約3〜4ヶ月(安定稼働まで) | 要問い合わせ | 最短翌日(平均約1ヶ月) | 最短1週間でキックオフ | 要問い合わせ | 約3〜6ヶ月(業務改善含む) | 要問い合わせ |
| 詳細情報 | 公式資料を見る | 公式資料を見る | オンライン相談を予約 | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る |
※2026年10月時点の各社公式情報に基づきます。対応範囲・料金は変わることがあるため、最新の内容は各社にご確認ください。
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札幌で利用できる経理代行サービスの個別紹介
比較表で取り上げたサービスについて、特徴や対応範囲をそれぞれ詳しく紹介します。自社の業務範囲や進め方に合うかを確認してみてください。
1. Tenbook(テンブック)(シンアカウンティングサービス株式会社)

自社開発のクラウド会計ソフト「10book」を使い、記帳から決算書・税務申告書の作成までをオンラインで進める会計・経理アウトソーシングです。提供元のシンアカウンティングサービス株式会社は、公認会計士・税理士の上田昌宏氏が代表を務めています。
経理専任者を置かない中小企業・スタートアップを対象に、記帳・決算書作成・申告書作成を原則3名体制で担います。税理士法上の業務は提携先のサン共同会計事務所が実施する建付けです。契約者には自社開発のクラウド会計ソフト「10book」を無料で提供します。
料金は免税事業者(売上1,000万円以下が目安)で月額29,500円(税別)からで、決算料は0円として月額に含めます。給与計算や年末調整はオプションです。課税事業者の月額は公式サイトのページによって表記が分かれるため、最新の金額は資料請求で確認するとよいでしょう。
打ち合わせはビジネスチャット・WEB会議で行い、記帳から決算・税務申告までをオンラインで進められます。
2. Wheat Accounting(株式会社Wheat)

スタートアップ・スモールビジネス向けの経理アウトソーシングで、記帳・請求書作成・売掛金管理・経費精算・振込対応・給与計算・月次決算までを月次の継続業務として代行します。運営は2019年設立の株式会社Wheatです。
クラウド会計の導入と業務フローの再設計を初期に行い、その後の運用まで一貫して担う進め方が特徴です。顧客に依頼するのは「データを決まった場所に格納する」「成果物を確認する」の2点に絞り、経営者や担当者が本業に時間を使える体制を目指します。税務申告は連携する税理士、社会保険・労働保険の代理申請は連携する社労士と対応します。
料金は月額30,000円〜の定額プランで、業務量に応じた個別見積もりです。対象は法人のみで、ZoomやChatworkなどオンラインで全国の企業に対応します。申し込みから実務開始まで約1か月の立ち上げ期間を設けています。
3. マネーフォワード おまかせ経理(株式会社マネーフォワード)

「マネーフォワード クラウド」の導入支援から記帳代行、請求書発行、支払・振込代行、入金消込、給与・賞与計算、月次試算表の作成までをオンラインで一括代行する、中小企業向けの経理BPO(業務の外部委託)サービスです。2025年6月にマネーフォワードのサービスとして加わりました。
実務は、経理BPO「Cashmo」を運営してきた株式会社キャシュモ(2025年6月にマネーフォワードグループへ参加)が担います。月次試算表は最短5営業日で作成すると公式に明示されており、3ヶ月先までの資金繰り表作成などの財務支援も対応範囲に含みます。利用にはマネーフォワード クラウドへの切り替えが前提となります。
料金は業務内容・業務量に応じた個別見積もりで、公式サイトには従業員5名程度で月額10万円という一例が示されています(標準プランではなく目安の一例)。導入実績は200社超とされます。
申し込みから運用開始まで最短2ヶ月が目安です。決算・税務申告は税理士法により本サービスの範囲外のため、必要な場合は顧問税理士と連携します。
4. CASTER BIZ accounting(株式会社キャスター)

完全リモートの専門チームが、稼働時間を契約する形で経理業務を代行するオンライン経理アウトソーシングです。東証グロース上場の株式会社キャスターが、「CASTER BIZ」シリーズの経理特化ブランドとして提供しています。
経費精算・請求・支払・記帳・債権債務管理・月次/年次処理・税理士対応までを担い、freeeやマネーフォワード クラウドと連携します。立ち上げは最短3営業日とされますが、依頼が多い時期は開始までの待機が生じる旨も公式に注記されています。
料金は従業員規模・業務量に応じた見積制で、公式の料金例では月額22.5万円〜68万円(税抜)の幅があります。給与・労務をどこまで受託するかは公式での表記に幅があるため、問い合わせで確認するとよいでしょう。
5. メリービズ バーチャル経理アシスタント(メリービズ株式会社)

全国に登録するプロ経理人材が、オンラインの専属チームとして経理業務を代行するサービスです。運営はメリービズ株式会社で、委託したい業務だけを切り出して依頼できる点が特徴です。
経費精算・帳票/仕訳入力・請求書発行・売掛/買掛管理・月次決算のほか、クラウド会計の導入支援にも対応します。複数スタッフとディレクターによるチーム体制で、担当者の退職や長期休暇があっても業務が止まりにくい運用としています。対応する会計・業務システムが多く、利用システムの指定はありません。
初期導入費用は無料で、月額は規模・業種に応じたカスタマイズ見積もりです。公式サイトには、従業員5〜20名の理美容業で月30〜80万円など規模別の料金例が示されています。業種・地域を問わず対応します。
6. HELP YOU経理(株式会社ニット)

オンラインアウトソーシング「HELP YOU」を運営する株式会社ニットの経理特化メニューで、旧称は「経理プレミアム」です。請求・支払・証憑整理・会計入力から月次決算、経営判断資料の作成までをオンラインで代行します。
料金は業務範囲別の5プラン制で、日常経理を任せる「日常経理をお任せ」プランが月15〜30万円、管理会計や連結・監査対応まで広げると最大60万円〜要相談です(税抜・1年契約時の目安)。初期費用はかかりません。税務判断・税務申告など税理士資格が必要な業務は対象外で、顧問税理士と連携して進めます。
掲載企業インタビューによると、チーム制のため担当者が離職しても業務が止まりにくく、福岡のBPOセンターで郵送された請求書・領収書をスキャンしてデータ化し、オンラインで完結できるとしています。また業務の引き渡しから安定稼働までは大体3〜4ヶ月が目安と説明されています。紙書類が多い事業者でも、郵送での受け渡しに対応するためオンライン中心で経理を進めやすい体制です。
7. i-STAFF(アイスタッフ)(株式会社ビープラスト)

秘書・経理・人事・Web運用などのノンコア業務を、月単位の稼働時間でリモートのアシスタントチームに委託できるオンラインアシスタントサービスです。運営は株式会社ビープラストです。
経理では、記帳代行・請求書作成・振込/支払い代行・経費精算・クラウド会計ツールの導入サポートに対応します。経理以外の業務も同じ稼働枠内でまとめて依頼できるため、経理専任を置くほどではない少量の業務が複数領域に分散している事業者に向きます。給与計算や決算書作成・税務申告は対応業務として明記されていません。
料金は月30時間を基準とした稼働時間制で、契約期間が長いほど単価が下がります。月額はライト(3ヶ月)114,000円、ベーシック(6ヶ月)93,000円、プレミアム(12ヶ月)81,000円(いずれも税抜)です。3時間の無料お試しがあり、オンラインで対応します。
8. Remoba経理(株式会社Enigol)

リモートバックオフィスサービス「Remoba(リモバ)」シリーズの経理特化サービスで、株式会社Enigolが運営します。請求書発行・入金確認から経費精算、支払業務、月次決算までを完全オンラインで外部のプロワーカーチームに委託できます。
専属コンサルタントと複数のオンラインワーカーが業務を担い、利用中の会計ソフトや経費精算ツールを連携させて運用します(原則として会計ソフトの変更は不要)。マネーフォワード クラウド・freee・弥生・勘定奉行クラウドなど多くのソフトに対応し、タスク管理ツール上で進捗や会計データを確認できます。
料金は、従業員15名以下を想定した6ヶ月プランが月額200,000円、15〜50名を想定した12ヶ月プランが月額180,000円です。利用開始は最短翌日、平均で申し込みから1ヶ月程度が目安です。
9. BackofficeForce(バックオフィスフォース)(BackofficeForce株式会社)

経理・財務・労務を中心としたバックオフィス業務を、SaaSと専門人材を組み合わせて代行するサービスです。運営はBackofficeForce株式会社(旧社名グランサーズ株式会社)で、公認会計士・税理士が運営に関与すると公式に明記しています。
経理の記帳・入金/支払消込・月締め処理、財務の請求書発行・振込サポート、労務の給与計算まで対応し、会計ソフトの制約なく利用中のシステムに合わせて進めます。業務プロセスの可視化・マニュアル作成による属人化の解消も訴求しています。
料金は公式非公開で、契約時間に応じた月額です。契約は最短2カ月から可能で、繁閑に合わせて月ごとにプラン時間を変更できます。
10. Bricks&UKアウトソーシング(経理代行)(株式会社Bricks&UK Outsourcing)

税理士法人Bricks&UK を母体とするグループが提供する経理代行サービスで、従業員150名以下の中小企業・ベンチャーを主な対象としています。提供主体は株式会社Bricks&UK Outsourcingです。
記帳代行・請求書発行・売掛/買掛管理・入金消込に加え、ネットバンキングでの振込代行や給与振込、資金繰り表の作成まで対応します。専任窓口1名とチームで業務を担い、担当者の不在に左右されにくい運用を訴求しています。
料金は都度見積もり方式で、請求書作成や振込代行などサービス単位の件数別段階制です(税込)。後払い制で最低契約期間は設けていません。決算・税務申告はグループの税理士法人が担う建付けのため、経理代行サービス単体に税務申告まで含まれるかは申し込み前に確認するとよいでしょう。
11. スマート経理(株式会社M&Tコンサルティング)

クラウドを活用した経理代行サービスで、「”採用”する経理から、”利用”する経理へ」をコンセプトに掲げます。運営は大阪市の株式会社M&Tコンサルティングです。
請求・支払・給与計算・経費精算・会計入力をまとめて請け負い、記帳のみなど業務単体の請け負いは行っていません。書類をスキャンしてクラウドへ共有し、チャットでやり取りする非訪問型の運用で、試算表はスマートフォン・タブレットからも確認できます。複数人のチーム体制で担当者不在時も対応します。
料金はスタンダードプランが月15万円〜、資金繰りや融資相談・資産管理まで広げるエキスパートプランが月30万円〜です。年末調整事務は給与計算の任意オプションとなります。
12. ゼロ経理(ゼロ株式会社)

公認会計士が管理する記帳代行・経理代行サービスで、月3,980円〜という料金表示を公式サイトに掲げています。運営はゼロ株式会社で、代表者は公認会計士です。
記帳代行を中心に、請求書処理や月次処理・月次報告などのバックオフィス業務を、クラウド会計ソフトとチャットを使ってオンラインで受託します。中小企業・個人事業主の双方を対象としています。
月額3,980円〜は記帳代行の開始価格で、仕訳数や追加業務に応じた費用、プラン別の料金は公式サイトで明示されていません。給与計算や決算・税務申告の対応範囲も含め、依頼前に見積もりで確認することをおすすめします。
依頼から稼働開始までの流れと、退職・引継ぎ時の進め方
経理代行を実際に依頼する際の流れと、担当者がすでに退職しているケースでの進め方を整理します。
一般的な流れは、「問い合わせ・資料請求 → 現状のヒアリングと見積もり → 契約・初期設定(会計ソフトや資料の受け渡し方法の確認)→ 稼働開始」という順序です。初回のヒアリングで、どの業務をどの範囲まで任せるか、資料をどう渡すかを具体的に決めておくと、稼働後のやり取りがスムーズになります。

担当者がすでに退職してしまっている場合でも、残された会計データ・通帳・請求書などの資料があれば、委託先が現状を整理して引き継いでくれます。引き継ぎ資料が整っていないときは、まず直近の記帳状況の棚卸しから始めるため、稼働開始まで通常より時間がかかることがあります。急ぎの場合は、その旨を最初に伝え、立ち上げの目安を確認しておきましょう。
まとめ
札幌で経理代行を選ぶときは、まず「どこまでの業務を任せたいか」を決め、それに合うタイプ(オンライン完結型/札幌拠点・対面対応型/税理士・会計事務所型)を選ぶのが近道です。記帳や月次決算が中心なら全国対応のオンライン経理代行が選択肢の中心になり、税務申告まで一本化したい場合は税理士・会計事務所型や税理士と連携する委託先を検討します。
そのうえで、書類の受け渡し方法・稼働までの速さ・料金体系・セキュリティ体制を確認し、自社の業務量で見積もりを取って比べると、無理のない委託先が見えてきます。気になるサービスがあれば、まずは資料を取り寄せて具体的な対応範囲と料金を確認してみてください。
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よくある質問(FAQ)
Q. 経理代行とは何ですか?
A. 経理代行とは、記帳・仕訳入力や月次決算、給与計算、請求・支払といった経理業務を外部の専門業者に委託できるサービスです。日々の記録から月次のまとめまで任せられるため、経理担当者の不在や本業の多忙で経理に手が回らない事業者が、本業に時間を割けるようになります。札幌では、全国対応のオンライン経理代行と、対面に対応する地元の事務所の双方が選択肢になります。
Q. 札幌の経理代行は、全国対応のオンラインサービスでも依頼できますか?
A. 札幌の経理代行は、全国対応のオンライン経理代行でも問題なく依頼できます。クラウド会計ソフトを使って記帳から月次決算までをリモートで完結でき、札幌に拠点がなくても全国の事業者と同じ条件で利用できます。ただし、紙の領収書・通帳が多い場合は書類の受け渡し方法を、対面での打ち合わせを重視する場合は札幌拠点・対面対応型の地元事務所も候補になるかを、あわせて確認するとよいでしょう。
Q. 経理担当者が急に退職した場合でも、札幌の経理代行にすぐ対応してもらえますか?
A. 担当者がすでに退職したあとでも、残された会計データ・通帳・請求書などの資料があれば、現状を整理して引き継いでくれます。稼働開始までの目安は委託先によって最短数日から1か月程度と幅があります。急ぎの場合は初回ヒアリングでその旨を伝え、立ち上げスケジュールを確認しましょう。引き継ぎ資料が未整備だと、記帳状況の棚卸しから始めるため通常より時間がかかります。
Q. 札幌の経理代行は、記帳だけを切り出して依頼することもできますか?
A. 札幌の経理代行は、記帳・仕訳入力だけを切り出して依頼することもできます。記帳代行に特化した委託先やオンラインアシスタントで対応でき、料金の目安は月1万円前後からです。試算表や月次レポートまで作ってほしい場合は、経理代行会社・オンライン経理代行の中心的な守備範囲となり、任せる範囲が広がるほど料金も上がります。まずどこまでを任せたいかを決めると、選ぶべき委託先が絞りやすくなります。
Q. 札幌の経理代行に税務申告まで依頼できますか?
A. 税務申告まで依頼できるのは税理士・会計事務所型、または税理士法人と連携している委託先に限られます。税務申告書の作成や税務相談は税理士の独占業務(税理士法第2条・第52条)で、税理士でない経理代行会社は行えません。記帳代行や給与計算は独占業務に含まれないため、記帳・月次決算は経理代行会社に任せ、申告は顧問税理士が担う分担が実務では一般的です。
Q. 経理代行とパート採用では、どちらが費用を抑えられますか?
A. 経理代行とパート採用は、業務量が少なく変動する段階では外注(経理代行)が割安になりやすく、業務量が多く安定していて社内にノウハウを残したい場合は採用が選択肢になります。パート採用は時給だけでなく、求人広告費・社会保険料の事業主負担・教育や引き継ぎの工数・早期退職時の再採用コストも発生します。単純な時給でなく、周辺コストを含めた総額で比べることが大切です。
Q. 観光・小売など北海道特有の業種でも、経理代行に対応してもらえますか?
A. 札幌・北海道の経理代行は、観光・宿泊や小売、飲食など北海道特有の業種でも対応できます。多くのオンライン経理代行は業種を問わず対応しており、観光業の繁閑差や小売の多店舗管理といった事情も、初回ヒアリングで自社の業務に対応できるかを個別に確認できます。業種・規模別の料金例を公式に示している委託先もあるため、自社に近い事例があるかを見ておくと判断しやすくなります。
Q. 経理代行に依頼するとき、どのような書類を渡す必要がありますか?
A. 経理代行に渡す書類は、領収書・請求書・預金通帳のコピー・売上や仕入の請求書など、取引の内容がわかる資料が中心です。オンライン型では、これらをスキャンやクラウドへのアップロードでやり取りするのが一般的ですが、原本の郵送に対応する委託先もあります。紙の書類が多い事業者は、スキャンと郵送のどちらに対応しているかを事前に確認しておくと、日々の手間を抑えられます。
Q. 個人事業主や小規模法人でも札幌の経理代行を利用できますか?
A. 札幌の経理代行は、個人事業主や小規模法人でも利用できます。中小企業・個人事業主の双方を対象とし、少量の記帳から対応する委託先や、免税事業者(売上1,000万円以下が目安)向けの料金を設けるサービスもあります。ただし、委託先によっては契約対象を法人のみに限定している場合があるため、個人事業主で検討する際は、対象範囲を申し込み前に確認しておきましょう。
Q. 今使っているクラウド会計ソフトのまま経理代行を依頼できますか?
A. 札幌の経理代行の多くは、マネーフォワード クラウド・freee・弥生などの主要なクラウド会計ソフトに対応しています。今使っているソフトのまま依頼できる委託先もあれば、特定のソフトへの切り替えを前提とするサービスもあります。会計ソフトを変えたくない場合は、利用中のソフトに合わせて対応してもらえるかを、事前に確認しておくとよいでしょう。
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マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト
松嶋真倫
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