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出張手配を無料で試せるサービス比較|無料プラン・無料トライアル・デモの違いと選び方

出張手配を無料で試せる サービス比較のサムネイル画像
出張管理システム比較表(2026年版)のプレビュー

主要16サービスの料金・機能を無料で一覧比較

出張管理システム比較表(2026年版)

出張手配システムの導入を考えるとき、「まず無料で試してから決めたい」と感じる担当者は少なくありません。有料契約を結んだあとで自社の旅費規程や精算フローに合わないと分かれば、費用も社内調整の労力も無駄になってしまうからです。

ただ、ひとくちに「無料で試す」といっても、その中身はサービスによって大きく異なります。月額0円のまま使い続けられるものもあれば、期間を区切って試すトライアル、営業担当を介して画面だけ確認できるデモもあり、どこまでが無料なのかは一見して分かりにくいのが実情です。

本記事では、無料プラン・無料トライアル・無料デモのいずれかで試せる出張手配サービス7社を、「無料の形」や初期費用・手配手数料・試せる範囲で横並びに比較します。無料ゆえの制限や、試用期間を本契約の判断に活かす進め方まで整理しているので、資料請求先を絞り込む材料としてご活用ください。

また、出張件数や海外出張の有無などから自社に合う試し方を手早く絞り込めるよう、無料で試すサービスの選定診断もご用意しました。あわせてご利用ください。

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本記事の対象範囲

この記事は、出張手配システム(BTM:Business Travel Management)のうち、無料プラン・無料トライアル・無料デモのいずれかで、初期負担をかけずに試せるサービスに絞って比較します。「まず無料で使い勝手や自社フローへの適合を確かめてから有料契約を判断したい」という段階の担当者を想定しているためです。

有料プランも含めて出張管理システム全体を幅広く比較したい場合や、無料の入口を持たないサービスも候補に入れたい場合は、カテゴリ全体をまとめた比較記事が参考になります。

Concur TravelやAI Travel、Travel Manager、HIS BTM Portal、ビズバンスJTB出張予約、出張なびは、無料プランや無料トライアルといった、初期負担なく試せる入口を公式には設けていません。kintone上で動く1Approval for kintoneも、有料のkintone契約が前提です。

こうした有料前提のサービスまで含めた全体像は、次の比較記事で確認できます。

出張手配を無料で試す「無料の形」とサービスのタイプ

ここからは、無料で試すとは具体的にどういう状態を指すのかを整理します。入口の形を押さえておくと、比較表やサービス紹介が格段に読み解きやすくなります。

無料プラン・無料トライアル・無料デモ — 3つの「無料の形」の違い

出張手配サービスの「無料」には、大きく3つの形があります。それぞれ無料になる範囲と、無料で居続けられる期間が違います。

  • 無料プラン(初期費用・月額0円の従量課金):月額固定費がかからず、予約1件ごとの手配手数料だけで本番運用まで使い続けられる形です。出張の件数が少ない月は費用がほとんど発生せず、使った分だけ支払います。
  • 無料トライアル:期間を区切って有料プランの機能を無料で試せる形です。期間が終わると有料に切り替わるため、試用中に自社に合うかを見極める必要があります。
  • 無料デモ:営業担当の案内やお試し用アカウントで、画面や主要機能を確認する形です。期限を設けないものもありますが、本番運用の料金は別途見積もりとなるケースが多く見られます。
出張手配を無料で試す3つの形の違いを示す図解。無料プランは初期費用・月額0円の従量課金で、予約1件ごとの手配手数料だけで本番運用まで期間の区切りなく使い続けられる。無料トライアルは有料プランの機能を一定期間だけ無料で試せ、期間が終わると有料に切り替わる。無料デモは画面や主要機能を確認する形で、本番運用の料金は別途見積もりとなるケースが多い。

ただし出張手配の分野では、期間を区切った無料トライアルを常に用意しているサービスは実際には多くありません。無料で試す主な入口は、初期費用・月額0円のまま使い続けられる「無料プラン(従量課金)」か、画面や機能を確認する「無料デモ」のどちらかになります。他サイトで「無料トライアルあり」と紹介されるサービスの中にも、過去の期間限定キャンペーンが終了し、現在は無料の入口を設けていないものがあります。

いずれの形でも、交通費・宿泊費そのものや、予約1件ごとの手配手数料までが無料になるわけではありません。無料の対象はあくまで初期費用や月額料金、または試用期間中の機能利用である点を押さえておくと、導入後の費用を見誤らずにすみます。

出張手配システムで無料になる範囲と別途かかる費用を対比した図解。無料になるのは初期費用・月額料金・試用期間中の機能利用で、初期負担をかけずに試せる。別途かかるのは予約1件ごとの手配手数料と交通費・宿泊費そのもので、無料にはならないため年間の見込み件数で試算しておく必要がある。

無料の形で分けるサービスの2タイプ(0円で始める/まず試して決める)

3つの無料の形は、トライアルとデモがどちらも「まず試す」に寄るため、読者の選び方という観点では大きく2つのタイプに整理できます。分かれ目は、本番運用の料金まで0円で公開されているか、それとも本番の料金は個別見積もりになるかです。

  • 初期費用・月額0円で本番運用まで始められるタイプ:月額固定費が0円で、予約1件ごとの手配手数料だけを払う従量課金型です。初期費用・月額が0円と公開されていて、申し込めばそのまま0円から使い始められます(予約ごとの手配手数料は別途かかり、金額の公開状況はサービスによって異なります)。固定費をかけずに運用まで進めたい企業に向きます。
  • 無料デモ・初期費用無償でまず試すタイプ:本番運用の月額や手数料が公開されておらず、無料デモや初期費用の無償化で導入前に確かめてから、料金を個別見積もりで詰める形です。無料デモ自体は前のタイプのサービスにもありますが、ここでは本番の料金が見積もり前提になる点が分かれ目です。機能や運用フローを確かめてから条件を詰めたい企業に向きます。

この違いは、サービスの成り立ちとも関係します。旅行会社が手配を代行する手配代行型は、月額を取らず手配手数料で収益を得るモデルが中心のため、初期費用・月額0円の無料プランと相性が良い傾向にあります。一方、管理機能をクラウドで提供するSaaS型は月額課金が基本となるため、無料トライアルやデモで試してもらう形をとりやすいという構造の差があります。

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【比較表】無料で試せる出張手配サービスを「無料の形」で比較

ここでは、無料で試せる出張手配サービス7社を、無料の形・初期費用・月額費用・手配手数料・試せる範囲で横並びに比較します。公開されていない項目は「要お問い合わせ」と記載しています。

← 横にスクロールできます →
サービス名出張手配プラスRacco(楽天トラベル)じゃらんコーポレートサービスBORDERSmart BTMピカパカ出張DXBT-Compass
無料で試せる形無料プラン(初期費用・月額0円)無料プラン(初期費用・月額0円)無料プラン(初期費用・月額0円)無料プラン(初期費用・月額0円)無料プラン(初期費用・月額0円)無料デモ初期導入費用が無償(トライアル・デモの案内なし)
初期費用0円0円0円0円0円要お問い合わせ0円
月額費用0円0円0円0円0円要お問い合わせ要お問い合わせ
手配手数料(予約1件あたり)実費のみ(別途の手配手数料は明示なし)実費のみ(別途の手配手数料は明示なし)要お問い合わせ国内550円〜/海外1,100円〜(税込・1出張1名)要お問い合わせ(予約件数ごとに発生)要お問い合わせ要お問い合わせ
無料で試せる範囲・期間初期費用・月額0円で本番運用まで継続利用可(無料デモ版あり)初期費用・月額0円で継続利用可(期間の区切りなし。費用は出張費のみ)初期費用・月額0円で継続利用可(期間の区切りなし)初期費用・月額0円で継続利用可(無料デモ・資料DLあり。トライアルの記載なし)初期費用・月額0円で継続利用可(トライアル・デモの記載なし。コスト削減試算は無料)無料デモで画面・主要機能を確認(本番運用の料金は個別見積もり)初期導入費用のみ無償。本番運用の月額・手配手数料は要お問い合わせ
予約できる範囲国内・海外(航空券・JR・ホテル・レンタカー・団体手配ほか)国内(ホテル・航空券・レンタカー)/海外(航空券)国内宿泊のみ(航空券・新幹線・海外は非対応)国内・海外(航空券・ホテル・JR・レンタカーほか)国内・海外(航空券・ホテル・JR・Wi-Fi・ビザ)国内・海外(航空券・新幹線・ホテル・レンタカーほか)国内中心(航空券・新幹線・宿泊/海外は別サービス)
詳細情報公式資料を見るサービス詳細を見るサービス詳細を見るサービス詳細を見るサービス詳細を見る公式資料を見るサービス詳細を見る

※2026年10月時点の各社公式情報をもとに作成。初期費用・月額が0円でも、予約1件ごとの手配手数料や交通費・宿泊費は別途発生します。料金が非公開の項目は「要お問い合わせ」と記載しています。最新の料金・無料条件は各社公式サイトでご確認ください。

出典・参考資料(7件)

各サービスの「無料で試せる条件」と特徴

ここからは、各サービスの無料で試せる条件と特徴を、前述の2タイプに分けて紹介します。自社に近い使い方のタイプから読み進めてください。

初期費用・月額0円で本番運用まで始められるタイプ

月額固定費をかけず、手配手数料だけで運用まで進められるサービスです。初期費用・月額が0円で小さく始めやすいのが共通点で、手配手数料の金額の公開状況はサービスによって異なります。

1. 出張手配プラス(株式会社エルク)

出張手配プラスの公式サイト

国内・海外の出張手配から研修・社員旅行などの団体手配までを一つの窓口に集約できる、株式会社エルクのクラウド型出張手配サービスです。手配した費用は会社へ一括請求されるため、出張者の立替や精算の手間をなくせます。

システム導入の初期費用・月額利用料は0円で、請求されるのは運賃・宿泊費など手配にかかった費用のみです。最低利用金額・利用回数・利用期間の設定もなく、1部署からの試験的な導入にも対応します。

使い勝手を事前に確かめたい場合は、無料のデモ版アカウントやビデオ会議でのデモンストレーションを利用できます。申し込みから最短3営業日で利用を開始でき、導入実績は3,000社以上です。

月額0円で最低利用の縛りを設けない料金設計の考え方について、本体のインタビューで同社代表は次のように述べています。

川崎氏
株式会社エルク 代表取締役
川崎氏
独自インタビューより

初期費用も月額利用料も無料でご提供しています。私たちが料金面も含めて一番大切にしているのは、企業の規模や出張の頻度に関わらず、どんな企業様にも気軽に使っていただくことですね。たとえば「海外出張は年に一度しかないけれど使えますか?」というご相談も、もちろん全部対応できますとお答えしていますし、「JRだけは個人で手配して、その他の部分をお願いしたい」「商品ごとに使い分けたい」といったパターンも全く問題ありません。

2. Racco(楽天グループ株式会社)

Racco(楽天トラベル)のサービスページ

楽天トラベルが法人向けに提供する総合出張管理サービスです。楽天トラベルの宿泊在庫をそのまま予約でき、宿泊代金を法人へ一括請求する「一括精算」により、出張者の立替や領収書回収の負担を軽くします。

初期費用・ランニングコストはともに無料で、利用そのものに料金はかかりません。期間を区切ったトライアルではなく継続して無料で使える形で、費用が発生するのは予約した出張費(成約料金)のみです。成約料金はチェックアウト月の翌月に会社へ一括請求されます。

手配できるのは国内ホテルのほか、国内航空券(JAL・ANA)、海外航空券、国内レンタカーです。会社請求(TypeA)と個人精算(TypeB)の2方式があり、海外航空券は会社請求のTypeAが対象となります。

3. じゃらんコーポレートサービス(株式会社リクルート)

じゃらんコーポレートサービスの公式サイト

国内最大級の宿泊予約サイト「じゃらんnet」を基盤に、株式会社リクルートが法人向けに提供する宿泊予約・出張管理サービスです。じゃらんnetの宿泊プランや法人向け限定プランを予約でき、導入実績は27,000社以上(2023年3月時点、マクロミル調査)とされています。

対応範囲は国内宿泊のみで、航空券・新幹線・海外出張の手配には対応していません。宿泊手配に絞って立替精算をなくしたい企業に向き、交通を含む総合的な出張手配には別のサービスが必要です。

初期費用・月額費用はいずれも無料で、期間限定ではなく継続して無料で利用できます。手配手数料の有無や金額は公式サイトに明示がなく導入前の確認が必要で、利用にはじゃらんnetへの会員登録と法人一括決済の審査があります。SAP Concur・楽楽精算などの経費精算サービスとも連携できます。

4. BORDER(ボーダー株式会社)

BORDERの公式サイト

セルフ予約と旅行のプロによる有人チャット手配を組み合わせた、ボーダー株式会社の出張支援クラウドです。同社は旅行業登録を持つ手配主体で、航空券・ホテル・新幹線などの予約から、出張の申請・承認・決済・管理までを一か所にまとめられます。

初期費用・月額費用・システム利用料はいずれも0円で、費用は手配ごとの手数料のみです。手配手数料は1出張(1名)あたり国内550円〜/件、海外1,100円〜/件(いずれも税込)で、クレジットカード決済時は事務手数料2,200円(税込)が別途かかります。

期間限定の無料トライアルは公式には設けられておらず、無料で試せるのは実際の画面を用いた商品デモと資料ダウンロードです。固定費をかけずに従量課金で始められ、導入実績は900社以上(2026年7月時点)です。

5. Smart BTM(株式会社IACEトラベル)

Smart BTMのサービスページ

業務渡航手配を主力とする旅行会社・株式会社IACEトラベルが、その出張手配業務をクラウド化した法人向けサービスです。国内・海外の航空券、ホテル、JR、Wi-Fi、査証(ビザ)までをオンラインで一元手配でき、旅費は会社へ一括請求されるため立替精算が不要になります。

導入にかかる初期費用・月額利用料は無料で、発生するのは予約件数ごとの手配手数料・変更手数料のみです。ただし具体的な手数料額は公式サイトに公開されておらず、要お問い合わせとなります。

無料トライアルやデモの提供は公式ページで確認できませんが、導入前のコスト削減シミュレーションは無料で依頼できます。契約企業には24時間365日対応の有人サポート(チャット・電話・メール)が無料で提供され、導入実績は1,600社以上(2024年6月時点)です。

無料デモ・初期費用無償でまず試すタイプ

無料のデモや初期費用の無償化で導入前に試せる一方、本番運用の料金は個別見積もりとなるサービスです。機能の幅や運用フローへの適合を確かめてから条件を詰めたい場合に向きます。

6. ピカパカ出張DX(株式会社ピカパカ)

ピカパカ出張DXの公式サイト

ピカパカ出張DXは、株式会社ピカパカが提供する、航空券・新幹線・ホテルの手配から出張申請・承認、請求書による一括精算までを1つの画面にまとめたクラウド型の出張管理システムです。導入前には、画面や主要機能を確認できる無料デモを利用できます。

航空券は大手航空会社・LCC(格安航空会社)・MCC(中堅規模の航空会社)を含む132社、ホテルは国内4万軒以上・海外60万軒以上を横断検索でき、手配分は請求書による会社一括精算にまとめて出張者の立替をなくせます(出張関連サービスの一部は立替精算)。

承認された出張のみ予約できるワークフローや役職ごとの旅費上限設定を備え、Concur Expense・楽楽精算・マネーフォワード クラウド経費などの経費精算サービスと連携します。

本番運用では初期費用・システム利用料・利用サービスごとの取扱手数料が発生し、金額は利用状況に応じた見積もりとなるため、公式サイトでは月額や手数料の水準は公開されていません。ただし本体のインタビューでは、システム利用料を当月の利用金額に応じた0〜5%の料率としていると説明されています(詳細は下記のコメント)。利用人数の制限や追加課金、最低利用回数・最低契約期間は設けていません。

公式サイトでは公開されていないシステム利用料の水準について、本体のインタビューで同社執行役員は次のように述べています。

勝間氏
株式会社ピカパカ 執行役員
勝間氏
独自インタビューより

システム利用料は当月の合計利用金額の0〜5%という形でいただいています。基本的には、ご利用金額が大きくなるほど運用の効率化が図れるため、料率は低くなる傾向があります。そのため一律の料金設定ではなく、お客様の利用規模や運用内容に応じて最適なプランをご提案しています。

7. BT-Compass(イオンコンパス株式会社)

BT-Compassの公式サイト

イオングループの旅行会社であるイオンコンパス株式会社が提供する、国内出張の手配・管理・精算を一元化するクラウド型の出張管理システムです。航空券・新幹線・宿泊の予約をシステム内で完結でき、法人一括精算と部署別請求明細によって経理の精算作業を減らせます。

導入時の初期導入費用は無償で、まとまった初期負担をかけずに利用を始められる点を公式に明示しています。一方で月額費用や手配手数料は公開されておらず、無料プラン・無料トライアル・無料デモの案内も確認できないため、本番運用の費用は資料請求や問い合わせで確かめる必要があります。

この記事の7社の中では、無料で確かめられるのは初期導入費用がかからない点までで、使い勝手そのものは資料請求・問い合わせを通じて確認する形になる点が他社と異なります。

予約・利用実績データを一元管理し、レポート機能で出張費を可視化することで、出張規程の遵守確認や内部統制を支えます。簡易申請・承認や既存ワークフローとの連携は有償オプションで、導入時は専門チームが運用設計・初期設定をサポートします。対応は国内出張が中心で、海外出張・海外赴任はイオンコンパスの別サービスが担います。

無料で試すときに知っておきたい制限と注意点

無料で試せるサービスには、無料ゆえの制限があります。あらかじめ把握しておくと、試用後に「思っていたのと違った」と感じる事態を避けられます。

  • 手配手数料や交通費・宿泊費は無料にならない:無料になるのは初期費用や月額料金で、予約1件ごとの手配手数料や実費は発生します。出張件数が多い月ほど手数料の総額は積み上がるため、年間の見込み件数で費用を試算しておくことが大切です。
  • 承認ワークフローや旅費規程チェックが限定される場合がある:無料プランや無料枠では、申請・承認の段階数や、規程に沿った予約制限の設定が簡易なものにとどまることがあります。ガバナンスを重視する場合は、無料の範囲で規程運用まで賄えるかを確かめておくとよいでしょう。
  • 経費精算・会計システムとの連携が手薄になりやすい:出張データを経費精算や会計に自動連携する機能は、有料プランで提供されることが多く見られます。連携がないと手入力や二重管理が残るため、精算まで含めた効率化を狙う場合は要確認です。
  • サポートや出張中の緊急対応が限られることがある:無料の範囲では、問い合わせ窓口の対応時間や、出張先でのトラブル対応が限定されるケースがあります。海外出張や繁忙期の手配が多い企業は、緊急時の支援体制まで見ておくと安心です。
  • 無料トライアルは期間後の扱いを確認する:期間限定のトライアルは、終了後に自動で有料へ切り替わるものや、試用中のデータの引き継ぎ可否が分かれるものがあります。申し込み前に、期間・終了後の料金・データの扱いを確かめておきます。

無料で試すサービスの選び方(見るべき観点)

無料で試せること自体は入口にすぎません。試用を有意義にするために、申し込み前に次の観点で候補を絞っておくと、短い試用期間を無駄なく使えます。

無料で試せる範囲と期間は、見極めに足りるか

同じ「無料」でも、本番機能をまるごと試せるものと、一部機能に限られるものがあります。自社が重視する機能(承認フロー、規程チェック、予約の自動化など)が無料の範囲に含まれているか、試用できる期間はその機能を実際に動かして見極めるのに足りる長さかを確認します。期間が短いトライアルは、申し込み前に検証したい項目を決めておくと見極めが進みます。

自社の旅費規程・精算フローに合うか

出張手配システムは、自社の旅費規程(上限額・宿泊ランク・承認経路)をどこまで再現できるかで使い勝手が変わります。規程を登録して予約時にチェックをかけられるか、既存の経費精算・会計システムとデータを受け渡せるかを、無料の範囲で試しておくと見極めやすくなります。精算まで一気通貫にしたい場合は、連携の可否が有料プランの条件になっていないかも合わせて確かめておくと安心です。

予約できる範囲(国内・海外/交通・宿泊)は足りるか

サービスによって、予約できる交通・宿泊の範囲は異なります。本記事の7社でも、国内宿泊に絞ったじゃらんコーポレートサービスのようなサービスから、国内・海外の航空券やホテルまで手配できる出張手配プラス・BORDERのようなサービスまで幅があり、自社の出張実態に合うかが選定を分けます。海外出張や危機管理が必要な企業は、海外の手配範囲と緊急時の支援まで対応できるかを確かめておくことが大切です。

本契約を見据えたときの総コストは妥当か

無料で始められても、本番運用では手配手数料や有料プランの月額が発生します。年間の出張件数を当てはめて、手数料の総額や有料化後の月額を試算し、他社と比べて妥当かを見極めるとよいでしょう。無料プランのまま使い続けられるのか、どの段階で有料に切り替わるのかを早めに把握しておくと、導入後の想定外を防げます。

無料トライアル・無料デモを契約判断に活かす進め方

無料で試す機会は、ただ触ってみるだけで終わらせると効果が半減します。試用を本契約の判断材料と、社内で導入を説明するための根拠づくりに結びつける進め方を押さえておきましょう。

試用を始める前に、確認したい項目を書き出しておきましょう。自社の旅費規程を登録して予約時にチェックがかかるか、よく使う出張ルートを実際に予約できるか、承認経路が自社の決裁フローに合うか、経費精算へデータを渡せるか——こうした観点を決めておくと、限られた期間でも検証がぶれません。

試用中は、実際の出張を1〜2件通して手配から精算の手前まで動かし、つまずいた点や手入力が残った工程を記録しておきます。操作画面のスクリーンショットや、1件あたりにかかった時間を控えておくと、現状の手配・立替精算と比べた改善効果を数字で示せます。この記録が、社内の導入判断で「なぜこのサービスか」を裏づける材料になります。

複数のサービスを試す場合は、同じ確認項目で横並びに評価すると判断がぶれません。無料で試せる範囲や期間が異なるため、各社で何をどこまで確認できたかも併せて記録しておくと、比較の抜け漏れを防げます。

無料から有料プランに切り替える判断基準

無料で運用を始めたあと、どの段階で有料プランへ切り替えるべきかは迷いやすいところです。次のようなサインが出てきたら、有料化や上位プランへの移行を検討する目安になります。

  • 手入力や転記の作業が増えてきたとき:無料の範囲では自動化されない工程が多く、担当者の手作業が積み上がってきたら、自動化機能のある有料プランで工数を取り戻せるかを検討します。
  • 旅費規程の確認が負担になってきたとき:出張件数が増え、規程に沿っているかの目視チェックが追いつかなくなったら、予約時に自動で規程チェックをかけられるプランが選択肢になります。
  • 出張費を正確に分析したくなったとき:部門別・プロジェクト別に出張費を可視化し、コスト削減の根拠にしたい段階では、集計・分析機能が充実した有料プランが力を発揮します。
  • 出張者の安全管理を強化したいとき:海外出張や出張者の増加で、所在の把握や緊急時対応の重要度が上がったら、危機管理機能やサポート体制が手厚いプランへの移行を検討します。

無料のまま使い続けられるサービスであっても、手配手数料の総額が月額固定型の料金を上回るようであれば、固定型のプランのほうが割安になる場合があります。出張件数が安定してきたら、従量課金と固定型のどちらが自社に合うかを一度試算しておくとよいでしょう。

まとめ

出張手配システムを無料で試す方法には、初期費用・月額0円で運用まで始められる無料プラン、期間を区切って機能を試す無料トライアル、画面や機能を確認する無料デモがあります。どの形で、どこまでの範囲を、いつまで無料で使えるのかはサービスごとに異なるため、自社の出張実態と照らして入口を選ぶことが大切です。

無料で始められても、手配手数料や有料化後の月額は発生します。試用の段階で自社の旅費規程・精算フローへの適合を確かめ、年間の総コストまで見通したうえで、資料請求や本契約に進むのが失敗の少ない進め方です。まずは気になるサービスの資料を取り寄せ、無料で試せる条件を具体的に比べてみてください。

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よくある質問(FAQ)

Q. 出張手配システムを無料で試す方法には、どんな形がありますか?

A. 出張手配システムを無料で試す方法は、初期費用・月額0円で本番運用まで使える「無料プラン(従量課金)」、期間を区切って機能を試す「無料トライアル」、画面や主要機能を確認する「無料デモ」の3つに大きく分かれます。

無料プランは予約1件ごとの手配手数料だけで使い続けられる形、無料トライアルは期間が終わると有料に切り替わる形、無料デモは本番運用の料金を別途見積もる形が一般的です。どの形で、どこまでの範囲を、いつまで無料で使えるかはサービスごとに異なるため、自社の出張実態と照らして入口を選ぶことが大切です。

Q. 出張手配システムは完全無料で使えますか?

A. 出張手配システムは完全無料で使えるわけではなく、無料になるのは初期費用や月額料金で、予約1件ごとの手配手数料や交通費・宿泊費などの実費は発生します。

「無料プラン」や「初期費用無料」とうたうサービスでも、手配手数料は出張の件数に応じて積み上がります。出張件数が多い月ほど手数料の総額は大きくなるため、年間の見込み件数を当てはめて費用を試算したうえで、無料で始められる範囲と本番運用のコストを分けて把握しておくと安心です。

Q. 無料プラン(従量課金)と月額固定のプランは、どちらがお得ですか?

A. 出張手配システムの料金は、出張件数が少ない企業は手配手数料だけの無料プラン(従量課金)が割安になりやすく、件数が多く安定している企業は月額固定型が割安になりやすいという傾向があります。

無料プランは使った分だけ支払うため、出張がまばらな時期の無駄がありません。一方で出張件数が増えると手配手数料の総額がふくらみ、月額固定型の料金を上回る場合があります。出張件数が安定してきた段階で、年間の手数料総額と月額固定型の料金を一度試算し、どちらが自社に合うかを見極めるとよいでしょう。

Q. 出張手配システムの無料トライアルや無料デモでは、何を確認すべきですか?

A. 無料トライアルや無料デモでは、自社の旅費規程を登録して予約時にチェックがかかるか、よく使う出張ルートを実際に予約できるか、承認経路が自社の決裁フローに合うか、経費精算へデータを渡せるかを確認します。

これらを申し込み前に書き出しておき、試用中は実際の出張を1〜2件通して手配から精算の手前まで動かすと、短い期間でも見極めがぶれません。つまずいた点や手入力が残った工程を記録しておくと、現状の手配・立替精算と比べた改善効果を数字で示せ、社内の導入判断の根拠にもなります。

Q. 出張手配システムは、海外出張でも無料で使えますか?

A. 海外出張に無料で対応できるかはサービスによって異なり、国内宿泊に特化したサービスでは海外手配ができない一方、国内・海外の航空券やホテルまで初期費用・月額0円で手配できるサービスもあります。

海外出張が多い企業は、無料で試せる範囲に海外の航空券・ホテル手配が含まれるか、海外航空券が会社一括請求に対応するか、出張先でのトラブル時の支援体制まで整っているかを確認しておくと安心です。緊急時のサポートは無料の範囲では限定されることがあるため、対応時間や支援内容も併せて見ておきます。

Q. 無料プランや無料の範囲でも、承認ワークフローや旅費規程チェックは使えますか?

A. 出張手配システムの無料プランや無料枠では、申請・承認の段階数や、規程に沿った予約制限の設定が簡易なものにとどまることがあります。

また、出張データを経費精算や会計システムへ自動連携する機能は、有料プランで提供されるケースが多く見られます。ガバナンスや精算の効率化を重視する場合は、承認フロー・規程チェック・経費精算連携が無料の範囲でどこまで賄えるかを、試用中に確かめておくことが大切です。

Q. 出張手配システムは、無料からいつ有料プランに切り替えるべきですか?

A. 出張手配システムを有料へ切り替える目安は、手入力や転記の作業が増えてきた、旅費規程の目視チェックが追いつかなくなった、出張費を部門別に分析したくなった、出張者の安全管理を強化したくなった——こうしたサインが出てきたときです。

切り替えのサインが複数重なってきたら、現状の運用で生じている手間やリスクを一度洗い出し、有料プランでどこまで解消できるかを見積もると判断しやすくなります。無料プランのまま使える場合でも、手配件数が増えて手数料の総額が月額固定型を上回りそうになったときは、料金体系の見直し自体が切り替えのきっかけになります。

Q. 出張手配システムは、経費精算システムがなくても導入できますか?

A. 出張手配システムは、経費精算システムがなくても単独で導入でき、無料プランや無料トライアルから始めれば初期負担をかけずに試せます。

手配費用を会社へ一括請求する仕組みにより、経費精算システムがなくても出張者の立替や精算の手間自体は減らせます。ただし、出張データを経費精算・会計へ自動で受け渡したい場合は、連携機能が無料の範囲に含まれるか、それとも有料プランの条件になっているかを確認しておくと、精算まで含めた効率化の見通しが立てやすくなります。

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監修者

マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト

松嶋真倫

都市銀行にて金融実務を経験後、暗号資産関連スタートアップの創業期に参画し、市場分析・業界調査に従事。2018年にマネックスグループ入社。以降、ビットコインをはじめとするデジタルアセットからマクロ経済環境まで、金融市場を横断した調査・分析および情報発信を担う。FinTech・次世代金融領域のリサーチ統括、各種レポートや書籍の執筆、日本経済新聞など国内主要メディアへのコメント・寄稿、イベント登壇などを行う。2021年3月より現職。
記事内でご紹介している製品・サービスは監修者が選定したものではなく、編集部が独自に選定したものです。
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。

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