電話の一次対応に人手を取られ、営業時間外や混雑時の着信を取りこぼしていませんか。少人数で受電を回す事業者ほど、用件ごとの振り分けや時間外アナウンスを自動化したい一方で、導入コストが見合うかどうかが気になるところです。
電話自動音声応答システム(IVR)は、初期費用0円・月額数千円から始められる格安なサービスも増えています。ただし月額の安さだけで選ぶと、通話料や転送料、番号の維持費が積み上がって、結局は割高になることもあります。自社の電話規模で無理なく払える1本を選ぶには、どの費用をどこまで見ればよいのでしょうか。
本記事では、格安で導入できる電話自動音声応答システム(IVR)10サービスを料金で比較します。初期費用・月額・従量課金(着信料・転送料・番号維持費)を一覧で示したうえで、見かけの月額だけでなく総額で安く収める見方と、安いプランで機能が足りるかの見極め方を整理しました。費用を抑えて受付の自動化を始めるための検討材料としてご活用ください。
また、自社の電話規模や予算に合わせて最適なサービスを最短で見つけられるよう、「30秒で終わる選定診断ツール」をご用意しています。ぜひこちらもご活用ください。
目次
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格安IVRの3つの料金タイプ(価格モデル別)
格安で電話自動音声応答システム(IVR)を選ぶときは、「料金のかかり方」でタイプを分けて考えると、自社の予算と電話規模で無理なく払えるかを見極めやすくなります。ここでは価格モデルを3つのタイプに分けて整理します。クラウド型・AI応答型といった技術方式の違いは、各タイプの中で触れます。
| 料金タイプ | 月額定額でシンプルに始めるタイプ | 基本料を抑えて使った分だけ払うタイプ | 無料・最小構成から試せるタイプ |
|---|---|---|---|
| 料金のかかり方 | 初期費用0円〜数万円+月額定額が中心。従量課金は明朗か小さめで、毎月の支払いが読みやすい | 低い月額基本料+着信や音声応答ごとの従量課金。着信が少ないほど総額が安くなる | 無料プランや最小構成で、0円〜ごく低額から開始できる |
| 月額の目安 | 3,000円〜1万円程度 | 基本料680円〜5,000円程度+従量課金 | 0円〜数千円 |
| 向いている企業 | 着信数が月あたり数百件以上で安定し、毎月の支払いを固定して見通したい企業 | 着信が月あたり数十〜数百件と少なめ、または繁閑の差が大きい企業 | まず無料で使い勝手を試したい、ごく小規模の受付から始めたい企業 |
※上記は各料金タイプの一般的な傾向です。各サービスの実際の料金・提供形態は、以下の比較表と各社の最新情報をご確認ください。
自社がどのタイプに当てはまるか迷う場合は、予算・電話規模・必要な機能から候補を絞り込める以下の診断ツールもお試しください。
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【比較表】格安IVRおすすめ10選を料金で比較
ここからは、格安で導入できる電話自動音声応答システム(IVR)10サービスを、初期費用・月額・従量課金(着信料・転送料)・専用番号の維持費・無料プランの有無・用件別の番号分岐への対応まで一覧で比較します。料金はいずれも各社公式情報にもとづく2026年10月時点のもので、税区分は表内に明記しました。
初期費用0円〜数万円・月額おおむね数百円〜1万円程度を格安帯の目安に、公式に料金を確認できるサービスを中心にそろえています。一部のサービスは料金が見積もり対応のため、公開されている範囲で記載しています。
3つの料金タイプ別に並べているので、まず自社の予算感に近いタイプから確認してください。
| サービス名 | トビラフォンCloud | コールナビゲーター | DXでんわ | オーロラIVR by TeleForce | ソクコム |
|---|---|---|---|---|---|
| 初期費用 | 30,000円(税抜、基本セット) | 無料 (予約機能プランのみ13,200円・税込) | 0円 | 公式非公開(要確認) | 公式料金ページに記載なし(要問い合わせ) |
| 月額(最安プラン) | 3,000円〜 (税抜、基本セット1式) | 2,728円〜 (税込、シンプルプラン) | 10,000円〜 (税別、ライトプラン・月100着信込み) | 公式非公開(要確認) 料金は見積もり対応 | 1ユーザー1,480円/月+チャネル2,000円+サーバー5,000円〜 (公式掲載額の合算で最小月約8,480円〜。税区分は公式に明記なし) |
| 従量課金(着信料・転送料) | 通話料 固定7.5円/3分・携帯16円/分(税抜) 内線・転送は無料 | 着信1.65円/分・転送 固定7.7円/携帯19.8円/分・SMS13.2円/通(税込) | 着信超過 1件100円(ライト)〜50円(プレミアム) 転送料は単価非公開(概算例のみ) | SMS 1通10円 NTT・KDDI・楽天回線なら転送料無料 | 通話料・SMS送信料は単価非公開(要問い合わせ) |
| 専用番号・番号維持費 | 050番号1つを基本セットに含む 追加は500円/番号/月(税抜)。番号維持費の名目なし | 050番号の発行・維持費は無料 | 既存番号をそのまま使えるかは公式に明記なし(要問い合わせ) | 既存番号の継続利用可否は公式に明記なし(要確認) | 050番号500円/月、0120・0800番号1,600円/月 既存番号の引き継ぎ可 |
| 無料プラン・無料トライアル | 無料トライアル5日間(内線通話のみ) 無料プランなし | 無料トライアル7日間 無料プランなし | 無料トライアル14日間(全機能) 無料プランなし | 無料トライアル(デモアカウント)あり 無料プランなし | 無料デモのみ(無料トライアル・無料プランなし) |
| 数字プッシュ分岐 | ●クラウドPBXの機能の一つとして提供 | △ライトプラン(税込4,378円)以上。シンプルプランはガイダンスのみ | ●AI自動案内(自由発話)でも振り分け可 | ●プッシュ操作分岐の従来型IVR | △音声認識(キーワード分岐・ヒアリング)で用件別振り分け。数字プッシュ分岐は公式未確認 |
| 主なIVR機能 | 音声ガイダンス振り分け・SMS自動送信・通話録音約100時間・迷惑電話フィルタ | 時間帯別自動応答・用件別振り分け・順次転送(最大第10先)・折り返し受付・録音/文字起こし(ライト以上) | AI自動案内(自由発話)・IVR振り分け・通話テキスト化/AI要約・SMS・約40言語対応 | 受信IVR+発信IVR(オートコール)・SMS連携・生成AI感情分析・48言語対応 | 音声認識による用件別振り分け(キーワード分岐・ヒアリング)・クラウドPBX/CTI・受電/架電/即電AIエージェント |
| 詳細情報 | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る |
| サービス名 | fondesk IVR | SUBLINE | 123ROBO |
|---|---|---|---|
| 初期費用 | なし | 番号取得料330円/番号(税込、取得時のみ) | 0円(初期設定費無料、税抜) |
| 月額(最安プラン) | 2,980円〜 (税抜、専用番号レンタル込み) | IVR利用時 実質約3,700円〜 (税込。ビズ基本550円+番号550円+IVRオプション2,640円) | 5,000円〜 (税抜、電話自動応答プラン。分岐なしの電話転送プランは1,000円〜) |
| 従量課金(着信料・転送料) | 着信3円/分・固定転送13円/携帯転送28円/分・録音3円/分・SMS13円/通(税抜) | 着信3.3円/分・固定転送11円/携帯転送22円/分・録音2.2円/分・SMS22円/通(税込) | 着信2円/分・転送 固定6円/携帯18円/分・録音1.2円/分・SMS12円/通(税抜) |
| 専用番号・番号維持費 | 専用番号レンタルを月額に含む(維持費の別建てなし) | 050番号、番号利用料550円/番号/月(税込) | 050番号維持費100円/月(税抜) |
| 無料プラン・無料トライアル | 設定・テストコールは無料(期間の定めなし) 乗り換えで基本料6ヶ月無料。常時無料プランはなし | 無料トライアル7日間 無料のパーソナルプランあり(ただしIVRは利用不可) | 無料プラン・無料トライアルなし(デモ音声・デモ電話のみ) |
| 数字プッシュ分岐 | ●押された番号ごとに分岐 | △IVRオプション(月2,640円)・ビズプラン以上 | △月5,000円の電話自動応答プランのみ対応 |
| 主なIVR機能 | 自動音声案内・番号/営業時間分岐・録音の自動文字起こし・9種ツール通知・AIオペレーター(ベータ) | 自動応答・最大9転送先・期間/時間/曜日分岐・SMS返信・留守録・ビジュアルフロー設定 | 音声案内(自分の声/AI日本語・外国語)・曜日/時間別制御・番号プッシュ分岐・転送・録音/留守電・SMS |
| 詳細情報 | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | 公式サイト |
| サービス名 | IVRy(アイブリー) | りもふぉん(remophone) |
|---|---|---|
| 初期費用 | 0円 | 0円 |
| 月額(最安プラン) | 0円(フリープラン、月30着電まで) 有料は3,980円〜(税抜。年払い月換算3,317円〜) | 680円〜 (税込748円、音声応答プラン) |
| 従量課金(着信料・転送料) | 自動応答3.3円/分・転送 固定14.3円/携帯30.8円/分・SMS13.2円/通(税抜) | 音声応答4円/回 発着信(ベーシック以上)携帯21円/分・固定/050アプリ9円/分 |
| 専用番号・番号維持費 | 電話番号維持費 500円〜/月 | 専用050番号。維持費は月額基本料に含む 既存番号の持ち込み(MNP)は不可 |
| 無料プラン・無料トライアル | 無料プランあり(月30着電まで0円・期間無制限) | 無料トライアル7日間(音声応答プランも対象) 無料プランなし |
| 数字プッシュ分岐 | ●IVRプッシュ分岐・AI受付(自由発話)の両対応 | ×数字分岐に非対応の簡易自動応答型 |
| 主なIVR機能 | AI受付/音声認識Q&A・IVRプッシュ分岐・文字起こし/AI要約・あふれ呼対応・SMS・多言語対応 | 登録音声ガイダンスの自動再生・同時着信応答・時間外音声応答・上位プランで転送/留守録/メール通知(SMS受信は非対応) |
| 詳細情報 | サービス詳細を見る | 公式サイト |
※「数字プッシュ分岐」欄は ●=対応/△=上位プランで対応/×=非対応を表します。料金・機能は2026年10月時点の各社公式情報にもとづきます。最新の提供内容は各社の公式サイトをご確認ください。
格安IVRおすすめ10サービスの特徴
比較表で挙げた10サービスを、料金タイプ別に個別紹介します。初期費用・月額・従量課金の実額に加え、安いプランでどこまでの機能が使えるかを中心にまとめました。
月額定額でシンプルに始めるタイプ
毎月の支払いを定額で見通したい場合に向くタイプです。着信数が安定している受付窓口で、費用の計算をシンプルに保ちたい企業に適しています。
1. トビラフォンCloud(トビラシステムズ株式会社)

迷惑電話フィルタリングサービスを本業とするトビラシステムズ株式会社が提供する、クラウドPBX(クラウド型ビジネスフォン)です。スマートフォンやPCにアプリを入れて会社番号で発着信でき、IVR(自動音声応答)は「ご用件が○○の方は1を」といった音声案内で担当者へ振り分ける構成機能の一つとして備わります。
料金は、導入時に一度かかる初期費用30,000円(税抜)と、月額基本セット1式あたり3,000円(税抜)+通話料です。基本セットには050番号1つ・内線2・同時通話2回線・通話録音約100時間が含まれます(税込換算では初期33,000円・月額3,300円が目安)。
音声案内で担当者へ振り分けるIVRがこの月額に含まれるかオプション扱いかは公式料金ページに記載がないため、導入前に確認しておくとよいでしょう。自社の事業者データベースを使った迷惑電話フィルタを標準装備し、営業電話のブロックに対応する点も特徴です。無料トライアルは内線通話のみ・1回3分までの範囲で5日間利用できます。
2. コールナビゲーター(コスモバリュー株式会社)

番号プッシュ操作で着信を振り分けるクラウド型IVRで、コスモバリュー株式会社が中小事業者向けに提供しています。「○○の方は1を」のアナウンスで用件別に転送や自動音声案内、SMS送信を行い、営業時間内外のガイダンス自動切り替えにも対応します。
月額基本料は、音声ガイダンスのみのシンプルプランが2,728円(税込、税別2,480円)、着信振り分けや録音を含むライトプランが4,378円(税込)、スタンダードプランが7,678円(税込)です。初期費用は予約機能プランを除いて無料です。
従量課金は、自動応答着信料1.65円/分、転送料が固定電話宛7.7円/分・携帯電話宛19.8円/分、SMS送信13.2円/通です(いずれも税込)。電話番号の発行・維持費と録音料が無料であることを公式に明記しており、毎月の費用を見通しやすい料金体系です。
3. DXでんわ(メディアリンク株式会社)

電話の一次受付をAIに任せる「電話自動応答AIエージェント」として、メディアリンク株式会社が提供しています。ボタン操作だけでなく、架電者の自然な発話を登録キーワードと照合して用件を判定し、該当する部署・担当者へ自動で振り分けられる点が、従来型のプッシュ分岐と異なります。
初期費用は全プランとも0円で、月額はライトプランが10,000円(税別、月100着信ぶんを含む)、スタンダードプランが30,000円(税別、500着信)、プレミアムプランが50,000円(税別、1,000着信)です。無料着信件数を超えた分は、1件あたりライト100円・スタンダード60円・プレミアム50円が加算されます。
通話内容のテキスト化とAI要約、最大10人までの話者分離に対応し、自動応答から有人対応までの記録を自動で残せます。14日間は全機能を使える無料トライアルが用意されています。
4. オーロラIVR by TeleForce(株式会社メディア4u)

着信を音声ガイダンスで振り分ける受信IVRと、督促・予約リマインドなどを自動架電する発信IVR(オートコール)の両方を1つで扱えるサービスで、株式会社メディア4uが提供しています。電話で伝えきれないURLやメールアドレスをSMSで補う運用を特徴とし、旧ブランド名「TeleForce」からリブランドされました。
公式サイトの料金表は画像で掲載されており、初期費用・月額の実額はテキストで確認できませんでした。導入前に公式サイトで料金をご確認ください(2026年10月時点)。SMS送信は1通10円の従量課金であることが公式発表で示されています。
NTT・KDDI・楽天の回線を利用する場合は転送料が無料になる点や、無料トライアル(デモアカウント)を申し込める点も公式サイトで確認できます。2025年11月のアップデートでは、通話内容の感情分析など生成AIによる解析機能が追加されています。
5. ソクコム(Foonz株式会社)

IVRに加えてクラウドPBX・CTI(電話とシステムの連携)・自動架電までを1つのクラウド基盤に統合したサービスで、Foonz株式会社が提供しています。着信の振り分けは、発話内容を認識して分岐する「キーワード分岐機能」や、設問を音声で尋ねる「ヒアリング機能」で行え、受電だけでなく架電(アウトバウンド)も扱えます。
公式サイトが掲げる月1,480円は、1ユーザー(1席)あたりの単価です。実際にはこれにチャネル料2,000円/月とサーバー利用料5,000円〜/月が加わり、最小構成でも公式掲載額の合算で月約8,480円〜になります(税区分は公式に明記なし)。定額ではあるものの格安帯のなかでは高めで、初期費用と通話などの従量単価は公式料金ページに記載がなく、問い合わせでの確認が必要です。
録音・時間外音声呼び出し・転送・キーワード分岐・ヒアリングなどは標準装備で、追加料金なしで使えます。見かけの月額は低く見えても、総額はユーザー数・チャネル数と通話量で変わるため、自社の構成で見積もりを取って比べるのが確実です。
基本料を抑えて使った分だけ払うタイプ
月額基本料を低く抑え、着信や音声応答ごとの従量課金で費用が決まるタイプです。着信件数が少ない窓口や、繁閑の差が大きい用途で総額を抑えやすい選択肢です。
6. fondesk IVR(株式会社うるる)

電話代行サービスで知られる株式会社うるるが、電話の自動応答に特化して提供する受信専用のIVRです(有人対応の「fondesk」とは別サービス・別契約)。手持ちの電話番号から転送すると、テキストで設定した案内をAI音声または録音で自動再生し、押された番号や営業時間に応じてコールフローを分岐します。録音は自動で文字起こしされ、Slack・LINEなど公式が挙げる9種類のツールへ通知されます。
料金は初期費用なし・月額2,980円(税抜、専用番号のレンタル込み)で、ここに着信3円/分(税抜)が従量で加わります。転送料は固定電話宛13円/分・携帯電話宛28円/分、SMS送信13円/通、通話録音3円/分(いずれも税抜)です。解約手数料はかかりません。
過去6ヶ月以内に他社のIVRを合計1万円以上利用した実績があれば、基本料が6ヶ月間無料になる乗り換え割を用意しています(証明書類の提出が必要で、買い切り型製品など一部は対象外。予告なく変更・終了する場合があります)。音声案内や分岐の設定・テストコールは、クレジットカードの登録なしで無料で試せます。
7. SUBLINE(株式会社インターパーク)

株式会社インターパークのSUBLINEは、スマートフォンに専用アプリを入れるだけで仕事用の050番号を持てるビジネスフォンアプリです。IVR(電話自動応答)はこのアプリのオプション機能として、ビズプラン(ベーシック以上)の加入者向けに提供されます。IVR専業のツールではなく、050番号アプリにIVRを付帯させた構成である点が他サービスと異なります。
IVRを使う場合の月額は、ビズベーシックの基本料550円+番号利用料550円/番号+IVRオプション2,640円で、実質的に月約3,700円(いずれも税込)です。初期費用は番号取得料330円(税込、取得時のみ)がかかります。通話料は着信3.3円/分、固定電話宛11円/分、携帯電話宛22円/分(いずれも税込)が別途発生します。
IVRオプションでは、自動音声案内、最大9件までの転送先設定、営業時間・曜日・期間による分岐、SMS返信、留守録を、画面上で視覚的に組み立てられます。私用スマホを業務に使う小〜中規模のチームが、番号・転送・IVRを低コストで一体運用したい場合に向いています。
8. 123ROBO(株式会社SYD)

株式会社SYDが提供する電話自動応答(IVR)サービスです。料金を電話転送・電話自動受付・電話自動応答の3プランに分け、必要な機能に応じて選べる構成を取っています。音声案内は自分の声の録音のほか、AIによる日本語・外国語の音声にも対応します。
月額は電話転送プラン1,000円・電話自動受付プラン2,000円・電話自動応答プラン5,000円(いずれも税抜)です。ただし用件別の番号プッシュ分岐(IVR)が使えるのは月5,000円の電話自動応答プランのみで、下位の1,000円・2,000円プランは番号分岐に対応しません。初期設定費は無料、050番号の維持費は100円/月、着信料は2円/分(いずれも税抜)です。
転送料は固定電話宛6円/分・携帯電話宛18円/分、通話録音1.2円/分(いずれも税抜)が従量でかかります。公式の料金シミュレーターでは、月100件の着信でガイダンス1分後に2分転送した場合の試算として月6,900円が示されています(税区分は公式サイトで要確認)。フロー数が21を超える場合は、超過1個につき月500円が加算されます。
無料・最小構成から試せるタイプ
無料プランや最小構成で、まず使い勝手を確かめてから本格導入を判断できるタイプです。ごく小規模の受付や、導入可否をコストをかけずに見極めたい場合に向いています。
9. IVRy(アイブリー)(株式会社IVRy)

電話の一次受付を、AIと自動音声応答(IVR)で自動化するサービスです。月30着電までなら月額・初期費用ともに0円で使えるフリープランがあり、コストをかけずに応答の精度や操作感を試してから本格導入を判断できます。通話の文字起こしやAI要約も、フリープランの範囲で利用できます。
初期費用は0円で、有料のスタータープランは月3,980円〜(税抜。年払いなら月換算3,317円〜)です。通話は従量制で、自動応答が3.3円/分、電話転送が固定・IP電話宛14.3円/分〜(携帯電話宛は30.8円/分)かかります。このほか電話番号の維持費として月500円〜が別途必要です(2026年10月時点)。
10. りもふぉん(remophone)(合同会社クラウドエンジン)

専用の050番号にかかってきた電話へ、登録しておいた音声ガイダンスを自動再生するクラウド型の電話サービスです。運営は合同会社クラウドエンジン。数字のプッシュで用件ごとに振り分けるIVR分岐には対応せず、電話をかけると指定の音声が流れて通話が終わる簡易な自動応答型である点に注意が必要です。
初期費用は0円で、音声応答プランは月680円(税込748円)です。音声応答は1回4円の従量制で課金されます。7日間の無料トライアルがあり、本登録しなければ自動請求は発生しません(音声応答プランも対象)。通話機能を使う場合はベーシックプランの月980円〜(税抜)以上を選びます(2026年10月時点)。
SMSの受信には対応せず、既存の電話番号の持ち込み(番号ポータビリティ/MNP)もできません。音声応答のあとに順次転送でつなぐ使い方は、最上位のプレミアプランで利用できます。
格安IVRの料金体系と費用相場
ここからは、電話自動音声応答システム(IVR)の料金がどの費目で構成され、格安帯ではそれぞれどのくらいが目安になるのかを整理します。クラウド型のサービスを前提に、初期費用・月額基本料・従量課金の3つに分けて見ていきます。
初期費用
クラウド型のIVRは、工事や専用機器を必要としないため、初期費用を0円に設定しているサービスが多く見られます。一方で、クラウド電話(PBX)と一体になった製品では、初期セットアップ費として数万円程度がかかる場合があります。格安帯では「初期費用0円〜3万円程度」が一つの目安です。
月額基本料
月額基本料は、専用番号1つあたり、または1アカウントあたりで設定されるのが一般的です。格安帯では、簡易な音声応答のみのプランで数百円台から、用件別の番号分岐まで備えたプランで月額3,000円〜1万円程度に収まるサービスが中心です。安いプランほど使える機能や同時通話数が絞られる傾向があるため、月額だけでなく「その月額で何ができるか」も合わせて確認しておくとよいでしょう。
従量課金(着信料・通話料・転送料)
月額基本料のほかに、通話量に応じた従量課金がかかります。主な費目は、自動音声応答そのものにかかる着信料(1分あたり数円程度)、担当者の電話へつなぐ際の転送料(固定電話宛で1分あたり数円〜十数円、携帯電話宛で1分あたり十数円〜30円程度)、通話録音やSMS送信の料金です。転送料は宛先が携帯電話だと固定電話より高くなるため、折り返しや担当者転送が多い窓口では総額に影響します。
これらを合わせると、格安帯のIVRは「初期費用0円〜3万円程度+月額数百円〜1万円程度+通話量に応じた従量課金」が費用相場の目安になります。次章では、この従量課金を含めた総額の見方を詳しく整理します。
月額の安さだけで選ばない:通話料・転送料・番号維持費を含めた総額の見方
格安IVRを選ぶうえで最も注意したいのが、月額基本料の安さと、実際に毎月支払う総額のずれです。見かけの月額が安くても、必要な機能や回線を足すと総額が上がるケースがあります。ここでは、総額を正しく見積もるための観点を整理します。
毎月の総額は、見かけの月額基本料に次の費目が積み上がって決まります。

「最安月額」が何の料金かを確認する
公式サイトで強調される「最安月額」は、1ユーザー(1席)あたりの単価だったり、音声応答だけで通話機能を含まないプランだったりすることがあります。実運用では、これに同時通話用のチャネル料やサーバー利用料、専用番号の料金が加わり、最小構成でも月数千円〜1万円前後になる例もあります。最安月額が1契約あたりの総額なのか、1単位あたりの単価なのかを、まず切り分けて確認しておくとよいでしょう。
着信件数に応じて従量課金がどう動くかを試算する
従量課金型のサービスでは、月間の着信件数と1件あたりの平均通話・転送時間で総額が変わります。たとえば着信料が1分あたり3円、転送料が携帯電話宛で1分あたり28円なら、1件あたり音声応答1分+転送2分の通話で約59円、これが月100件なら従量課金だけで約5,900円が月額基本料に上乗せされます。
自社の着信件数のレンジで一度試算すると、基本料の安いサービスと定額のサービスのどちらが総額で安いかを比べられます。
専用番号の維持費と、既存番号を使えるかを確認する
多くのクラウドIVRは、サービス専用の電話番号を発行して利用します。この番号の維持費を月額基本料に含むサービスと、1番号あたり数百円を別途求めるサービスがあるため、総額の比較では番号の料金も合わせて見ます。番号維持費や録音料を無料にして料金をわかりやすくしているサービスもあります。
こうした料金のわかりにくさは、サービスを提供する側も課題として受け止めています。クラウドIVRを提供するコスモバリュー株式会社の伊田氏は、独自インタビューで次のように話しています。
クラウドIVRは、基本料のほかに従量制の料金や電話番号の維持費、録音料などさまざまな費用がかかり、料金が非常にわかりづらいという声をよく耳にします。
IVRの料金がどの費目で、どれくらいかかるのかという全体像から確認しておきたい場合は、格安帯に限らずIVR全般の費用相場と料金体系の内訳を整理した以下の記事もあわせてご覧ください。
今使っている番号をそのまま引き継げるかは、番号の種別で異なります。固定電話の0AB〜J番号は事業者間で引き継げる場合がありますが、IP電話用の050番号は番号ポータビリティ(他社への引き継ぎ)の対象に含まれておらず、原則として引き継げません。既存番号を変えずに始めたい場合は、番号の種別と各サービスの対応可否を事前に確認しておくとよいでしょう。
出典・参考資料(1件)
安く導入して機能も足りるIVRの選び方
価格を軸にしつつ、安さと必要な機能・規模適性を両立して候補を絞るための観点を整理します。安いプランを選ぶときほど、自社に最低限必要な機能が含まれているかの確認が重要になります。
安いプランで必要な機能が足りるか
格安プランでは、使える機能が絞られていることがあります。たとえば最安プランでは担当者への電話転送ができず、音声ガイダンスの再生や折り返し受付までというサービスもあります。転送を使うには1つ上のプランが必要で、その結果として月額が上がり、当初見込んだ格安ラインから外れることもあります。
自社で最低限必要な機能を先に洗い出しておくと、安いプランで足りるかを判断しやすくなります。受付の一次対応では、用件別の番号分岐(コールルーティング)、営業時間による分岐、担当者への転送、時間外アナウンス、通話録音や着信通知あたりが基本機能です。
番号を押して用件を振り分ける「分岐」が必要かどうかは、とくに料金プランの選択に直結します。簡易な時間外アナウンスだけなら最安プランで足りますが、部署ごとの振り分けが要るなら分岐対応プランを前提に総額を見積もるとよいでしょう。
自社の電話規模・用途に合うか
月あたりの着信件数、同時にかかってくる電話の数(同時通話数)、折り返しや担当者転送の頻度が、料金タイプ選びの軸になります。着信が少なく繁閑の差が大きい小規模の窓口なら、基本料を抑えて使った分だけ払うタイプ(本記事ならfondesk IVRの月額2,980円など)が総額で有利になりやすいです。着信が多く安定した中規模以上なら、月額定額でシンプルに始めるタイプ(同じくトビラフォンCloudの月額3,000円やコールナビゲーターの月額2,728円など)のほうが総額を見積もりやすくなります。ごく小規模の受付でまず無料・最小から試すなら、IVRyのフリープラン(月30着電まで0円)やりもふぉんの月額680円も候補になります。
同時通話数が増えるとチャネルの追加費用がかかるサービスもあるため、ピーク時の同時着信も見込んで確認しておくと安心です。
価格で絞り込まず、機能や規模適性も含めてIVRを総合的に比べ直したい場合は、格安帯以外や高機能タイプまで網羅して選び方を解説したIVR全体の比較記事もあわせてご覧ください。
無料・最小構成から試せるIVRという選択肢
いきなり有料プランを契約する前に、無料で使い勝手を確かめられるサービスもあります。導入可否をコストをかけずに見極めたい場合は、無料で試せる範囲と、その先の料金を合わせて確認しておくと失敗を避けやすくなります。
無料で試せる形は、大きく分けて2通りあります。1つは、着信数などに上限を設けたうえで期間の制限なく使える無料プランです。ごく小規模の受付であれば、無料プランのまま運用できる場合もあります。
もう1つは、一定期間だけ無料で使える無料トライアルで、本登録しない限り料金が発生しない仕組みが一般的です。どちらの場合も、無料で使える機能の範囲と、有料プランに移ったときの月額・従量課金を事前に把握しておくことが大切です。
無料枠や無料トライアルの有無・条件はサービスごとに異なります。上の比較表で各サービスの無料プラン・無料トライアルの有無を確認し、気になるサービスは実際に試してから本格導入を判断するとよいでしょう。
まとめ
格安で電話自動音声応答システム(IVR)を導入するには、月額基本料の安さだけでなく、通話料・転送料・番号維持費を含めた総額で比べることが重要です。自社の月間着信件数や、用件別の番号分岐が必要かどうかを先に整理し、料金タイプ(月額定額/基本料を抑えて従量/無料・最小構成)のどれが無理なく払えるかという視点で候補を絞ると、安さと機能のバランスの取れた1本を選びやすくなります。
まずは気になるサービスの資料を取り寄せ、自社の電話規模での総額を見積もって比較してみてください。
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よくある質問(FAQ)
Q. IVR(電話自動音声応答システム)とは何ですか?
A. IVR(電話自動音声応答システム)とは、かかってきた電話に音声ガイダンスで自動応答し、プッシュ操作や発話内容に応じて用件別の窓口や担当者へ自動で振り分ける仕組みです。「ご用件が○○の方は1を」といった案内で受付の一次対応を自動化でき、営業時間外のアナウンスや着信の取りこぼし対策にも使えます。
工事や専用機器が不要なクラウド型なら、初期費用0円・月額数千円から導入できる格安なサービスも増えています。
Q. 格安IVRの料金相場はいくらで、最安はいくらから使えますか?
A. 格安帯のIVRは、初期費用0円〜3万円程度+月額数百円〜1万円程度に、通話量に応じた従量課金を加えた額が相場です。月額基本料だけなら最安で月680円前後から始められるサービスもありますが、着信料・転送料などの従量課金が別途かかります。
月額が安くても、必要な機能や回線を足すと総額が上がることがあるため、見かけの月額だけでなく通話料・転送料・番号維持費を含めた総額で比べるのが確実です。
Q. 無料で使えるIVRはありますか?
A. 格安IVRには、着信数に上限を設けたうえで期間の制限なく使える無料プランや、一定期間だけ試せる無料トライアルを用意したサービスがあります。たとえば月30着電まで月額・初期費用ともに0円で使えるフリープランがあり、ごく小規模の受付ならそのまま運用できる場合もあります。
無料で使える機能の範囲と、有料プランに移ったときの月額・従量課金は事前に確認しておくと、本格導入後に想定外の費用がかかるのを避けられます。
Q. 格安IVRは月額基本料のほかにどんな費用がかかりますか?
A. 格安IVRでは、月額基本料のほかに、自動音声応答にかかる着信料・担当者へつなぐ転送料・専用番号の維持費・通話録音やSMS送信の料金などが従量でかかります。とくに転送料は宛先が携帯電話だと固定電話より高く、1分あたり十数円〜30円程度になるため、折り返しや担当者転送の多い窓口では総額に影響します。
番号維持費や録音料を無料にして料金をわかりやすくしているサービスもあります。自社の着信件数のレンジで一度試算すると、基本料の安いサービスと定額のサービスのどちらが総額で安いかを比べられます。
Q. IVRの着信料と転送料は何が違いますか?
A. 着信料はIVRが電話を受けて音声応答している間にかかる料金、転送料は担当者の電話へつないだ時点からかかる料金です。音声ガイダンスだけで通話が終われば着信料のみで済み、担当者に転送した分だけ転送料が上乗せされます。転送料は宛先が固定電話か携帯電話かで単価が変わるため、どちらへの転送が多いかで総額が変わります。
Q. 格安IVRの安いプランでも用件別の番号分岐(コールルーティング)はできますか?
A. できるかはプラン次第で、最安プランは時間外アナウンスなど簡易な自動応答のみで、用件別の番号分岐は1つ上のプランが必要なサービスが多いです。なかには数字プッシュでの分岐にそもそも対応しない簡易自動応答型のサービスもあります。
そのため、部署ごとの振り分けが必要なら分岐対応プランを前提に総額を見積もるとよいでしょう。簡易な時間外アナウンスだけで足りるなら最安プランでも運用でき、費用を抑えられます。
Q. 今使っている電話番号のまま格安IVRを導入できますか?
A. 今の番号を引き継げるかは番号の種別によって異なり、固定電話の0AB〜J番号は事業者間で引き継げる場合がありますが、IP電話用の050番号は原則として引き継げません。多くのクラウドIVRはサービス専用の電話番号を発行して使う仕組みのため、既存番号を変えずに始めたい場合は、番号の種別と各サービスの対応可否を事前に確認しておくとよいでしょう。
Q. 格安IVRは固定電話でもスマホでも使えますか?
A. 多くのクラウド型の格安IVRは、スマートフォンやPCにアプリを入れて会社番号で発着信でき、固定電話機がなくても運用できます。転送先には担当者の携帯電話も固定電話も指定できるため、私用スマホを業務に使う小規模チームでも、番号・転送・自動応答を一体で使えます。固定電話にかかってきた着信をIVRへ転送して使う形にも対応できます。
Q. 小規模事業者や個人事業主でも格安IVRを契約できますか?
A. 契約できます。クラウド型の格安IVRは1番号・最小構成から申し込め、少人数の代表電話や予約電話の自動化に向いています。無料プランや月数百円〜数千円から始められるサービスが多く、コールセンター規模でなくても、電話の取りこぼし対策や営業時間外の自動応答として無理のない費用で導入できます。
Q. 格安IVRは導入までどのくらいかかりますか?
A. クラウド型の格安IVRは工事や専用機器が不要なため、申し込みから最短即日〜数日程度で使い始められます。実際の開始までの期間は、音声ガイダンスの録音と、用件別の番号分岐や営業時間による分岐などのコールフロー設定をどこまで作り込むかで変わります。多くのサービスは本登録前に設定やテストコールを試せるため、使い勝手を確かめてから本格運用に移れます。
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マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト
松嶋真倫
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