電話にAIが応答する「AI電話」の導入を考え始めると、まず気になるのが「結局いくらかかるのか」という費用面ではないでしょうか。月額数千円で始められるサービスがある一方、初期費用だけで数百万円規模になる大規模向けの製品もあり、料金の幅はかなり広いのが実情です。
AI電話(ボイスボット)の料金は、初期費用・月額基本料・通話料(従量課金)の3つで構成されます。さらに「月額◯円〜」という表示には含まれない電話番号の維持費やAIの会話時間料が別途発生することも多く、表示価格だけで比べると導入後に想定外のコストに気づくことになりかねません。
本記事では、AI電話の料金相場と料金体系の仕組みを整理し、主要サービスが実際にいくらかかるのかを一覧で比較します。月額定額型と従量課金型の損益の目安や、無料で始められるサービスまで解説しますので、自社の予算と想定入電数に見合うかを判断する材料としてご活用ください。
目次
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AI電話の料金相場(初期費用・月額・通話料)
AI電話の料金は、導入時に一度だけ支払う初期費用、毎月固定で支払う月額基本料、利用量に応じて変動する通話料(従量課金)の3つに分かれます。まずはそれぞれの相場を押さえておくと、各サービスの価格が高いのか安いのかを判断しやすくなります。
初期費用の相場は0円が中心、大規模向けは数十万円以上
代表電話の一次受付を自動化するクラウド型のAI電話は、初期費用0円で始められるサービスが多数を占めます。IVRy・DXでんわ・fondesk IVRなどの主要サービスはいずれも初期費用がかかりません。
一方、専用のシナリオ構築や自社システムとの連携が必要になる高機能プランでは、初期費用が数万円から数十万円に達します。大規模なコールセンター向けにフルカスタマイズでボイスボットを構築する場合は、初期費用が数百万円規模になることもあります。自社がどの規模の使い方をするかで、初期費用の見積もりは大きく変わります。
月額の相場は数千円〜数万円、規模が大きいと数十万円
月額基本料は、小規模な利用であれば数千円が相場です。代表電話の受付や不在時の取次ぎを自動化する用途では、月額2,000円台から5,000円前後で利用できるサービスが見つかります。
入電数が増え、着信件数の枠や複数回線(チャネル)が必要になると、月額は1万円から5万円程度が目安になります。さらに大量の入電をさばく大規模運用や高度なAI対話を使う場合は、月額が数十万円規模になるサービスもあります。
通話料・従量課金の相場は1分あたり数円
月額基本料とは別に、通話が発生するたびにかかる従量課金があります。AIが応答した通話や着信にかかる料金は、1分あたり3円から6円程度が相場です。
通話料は自動応答の通話・担当者への転送通話・AIが会話した時間などで単価が分かれているサービスが多く、特に携帯電話への転送は1分あたり20円から30円程度と高めに設定されています。入電が多いほど従量課金は積み上がるため、想定する月間の入電数を踏まえて試算することが重要です。次の章で、主要サービスの実際の料金を一覧で比較します。
主要AI電話サービスの料金を一覧で比較
ここからは、主要なAI電話サービスの初期費用・月額・通話料を横並びで比較します。公式に料金を公開しているサービスは実額を、公開していないサービスは「要お問い合わせ」として整理しました。料金は変動するため、各社の公式料金ページで最新の金額もあわせてご確認ください。
| サービス名 | IVRy(アイブリー) | DXでんわ | fondesk IVR | VoiceMall(ボイスモール) | ミライAI | AI秘書自動応答サービス(DMM) | PKSHA VoiceAgent | AI Worker VoiceAgent(旧AI Messenger Voicebot) | commubo(コミュボ) | AIコンシェルジュ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 初期費用 | 0円 | 0円 | 0円 | ボイスボット200万円〜(基本IVRは利用シーンにより異なる、税別) | 0円(BASICプラン) | 記載なし(別途バーチャルオフィス入会金5,500円、税込) | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ(個別見積り) | 要お問い合わせ |
| 月額(最小プラン) | 3,980円〜(税別、スターター) | 10,000円〜(税別、ライトプラン/着信100件) | 2,980円(税別、専用番号込み) | 基本IVR25,000円〜/ボイスボット50万円〜(税別) | 4,980円〜(税別、BASIC) | 1,650円(税込) ※別途バーチャルオフィス本体(入会金5,500円+月660円〜)が前提=実質2,310円〜 | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ(従量課金制) | 要お問い合わせ(運用サポート込み) |
| 通話料・従量 | 自動応答3.3円/分ほか 番号維持費500円〜/月 | 着信超過50〜100円/件(プラン別、税別) | 着信3円/分ほか (AI会話22円/分・転送13〜28円/分、税別) | 通話料・発信/転送の従量は別途(単価非公開) | AI会話時間料ほか従量(単価非公開) 別途番号料・SMS10円/通(税別) | 通話5.5円/分(税込) | 公式に記載なし | 公式に記載なし | あり(個別見積り、単価非公開) | 公式に記載なし |
| 無料枠 | 無料プランあり(月30着信まで) | 14日間無料トライアル(全機能) | 設定・テストコールは無料(期間の定めなし) | 要お問い合わせ(公式に記載なし) | 無料プランなし(30日間無料デモは機能検証用) | 要お問い合わせ(公式に記載なし) | 要お問い合わせ(公式に記載なし) | 無料デモあり(無料トライアル・無料プランは記載なし) | 実証導入(PoC)あり(無料/有料は非公表) | 要お問い合わせ(公式に記載なし) |
※上記は2026年10月時点の各社公式サイト・公式資料に基づく料金です。税別・税込の別はセル内に記載しています。料金を公開しているサービスを上に、非公開(主に中〜大規模向けの個別見積り)のサービスを下にまとめています。料金は変動するため、最新の金額と適用条件は各社公式情報をご確認ください。
料金体系の2タイプと入電数での損益の目安
AI電話の料金体系は、大きく「月額定額型」と「従量課金型」の2つに分けて考えると、自社に合うサービスを選びやすくなります。どちらが得かは、月にどれくらいの電話がかかってくるか(入電数)によって変わります。

月額定額型(入電数が多い企業向け)
月額定額型は、一定の着信件数までを月額基本料に含み、枠を超えた分だけ従量課金が加わる料金体系です。たとえばDXでんわは、ライトプランが月額10,000円で着信100件まで、スタンダードプランが月額30,000円で着信500件までを基本料に含みます。超過分は1件あたり50円から100円で課金されます(2026年10月時点、税別)。
入電数がある程度まとまっている企業では、1件あたりの単価が下がる定額型のほうが総額を抑えやすくなります。月々の支払いが読みやすく、予算管理がしやすい点も定額型の利点です。
従量課金型(スモールスタート向け)
従量課金型は、月額基本料を低く抑え、実際に使った通話の分だけ料金が加わる体系です。fondesk IVRやIVRyのように、低い月額基本料に自動応答や着信の通話料(1分あたり数円)が積み上がる形で、使った分だけ支払います。
入電数が少ない事業者や、まず試してみたい段階では、基本料の安い従量課金型が向いています。使わない月は固定費を抑えられる一方、入電が増えると従量分が積み上がるため、入電数が多い場合は定額型と総額を比べる必要があります。
入電数別の損益の目安
どちらのタイプが得かは、定額型の基本料の差を「従量単価×入電数」で埋められるかで決まります。ここでは考え方の目安として、1件あたりの通話を2分・着信のみと仮定した簡易な試算で見てみましょう(実際の単価・無料枠は各社で異なるため、比較の考え方としてご覧ください)。
従量課金型のfondesk IVR(月額2,980円+着信3円/分)を例にとると、1件2分で1件あたり6円のため、月100件なら約3,580円、300件なら約4,780円、500件でも約5,980円です。着信単価が低いので、入電が増えても総額はゆるやかにしか伸びません。
一方、月額10,000円で相応の着信件数を基本料に含む定額型プラン(DXでんわ ライトプランなど)と比べてみます。fondesk側の通話料が基本料の差(約7,000円)を超えるのは月1,000件を超えたあたりで、それまでは従量型のほうが安く済む計算です。
ただし、定額型も基本料に含まれる着信件数(ライトプランなら100件)を超えると超過課金が加わります。込み枠を大きく超える使い方では、定額型も上位プランへの切り替えが必要になる点は押さえておきましょう。
なお、転送やAIとの会話など単価の高い通話が多いと、従量型はもっと早く定額型を上回ります。自社の過去の入電記録から月間の着信件数と通話の内訳を把握し、各サービスの単価に当てはめて試算すると、損益の分かれ目が見えてきます。
料金を左右する要素は何か
同じAI電話でも料金に差が出るのは、いくつかの要素が関係しています。第1に、AIがどこまで対応するかです。あらかじめ決めた選択肢へ振り分けるだけのものと、相手の自由な発話を認識して用件を聞き取り要約まで行うものとでは、後者のほうが高くなる傾向があります。
第2に、同時に受けられる電話の数(チャネル数)や月間の着信件数の上限です。これらが大きいプランほど月額は上がります。第3に、自社システムとの連携や独自シナリオの構築といったカスタマイズの範囲で、作り込みが増えるほど初期費用と月額が高くなります。自社に必要な機能の範囲を見極めることが、過不足のない料金でサービスを選ぶ出発点になります。
このAIの対応範囲は、あらかじめ決めた選択肢へ振り分ける方式と、自由な発話を聞き取る生成AIの方式のどちらを選ぶかで変わります。次の資料は、この2方式を業務ごとにどちらが向くか整理しているので、自社に必要な範囲と料金水準を見極める手がかりになります。
「月額◯円〜」に含まれない別課金の内訳
AI電話の料金を比べるときに見落としやすいのが、月額基本料とは別に発生する費用です。「月額◯円〜」という表示だけで判断すると、導入後に想定よりコストがかかることになりかねません。想定外の出費とならないよう、別課金の内訳を押さえておきましょう。
こうした別課金のわかりにくさは、IVRを提供する事業者側も業界の課題として受け止めています。クラウドIVRを提供するコスモバリューの伊田氏は、料金の見えにくさについて次のように話しています。
クラウドIVRは、基本料のほかに従量制の料金や電話番号の維持費、録音料などさまざまな費用がかかり、料金が非常にわかりづらいという声をよく耳にします。
別課金まで含めた「実際の月額」は、次のような構成になります。

電話番号の発行費・維持費
AI電話で新しく電話番号を使う場合、番号の発行費や月額の維持費が別途かかります。たとえばミライAIでは、050番号が発行0円・月額500円、市外局番付きの0AB-J番号が発行2,000円・月額1,000円という番号ごとの料金が設定されています(2026年10月時点、税別)。IVRyも電話番号の維持費として月額500円程度からが別途かかります。
既存の電話番号をそのまま使えるかどうかはサービスによって異なり、番号を引き継げない場合は新しい番号の告知も必要になります。番号まわりの費用と運用は、契約前に確認しておきたいポイントです。
通話料・AI会話料
通話料は月額基本料に含まれず、利用量に応じて加算されるのが一般的です。DMMのAI秘書自動応答サービスは、月額1,650円(税込)とは別に通話時間1分につき5.5円(税込)が請求されます。fondesk IVRでは着信1分につき3円、AIが会話するAIオペレーター機能は1分につき22円という具合に、機能ごとに通話単価が分かれています(2026年10月時点、税別)。
サービスによっては、AIが応答した会話時間に対する「AI会話時間料」を従量で課金するものもあります。単価が公式に公開されていない場合は、利用限度額の設定ができるかもあわせて確認すると、想定外の高額請求を避けられます。
転送料・超過課金・オプション
AIが一次受付をしたあと担当者へ電話を転送する場合、その転送通話にも料金がかかります。転送先が携帯電話のときは1分あたり20円台後半と高めになるサービスが多く、転送が多い運用では見逃せないコストです。
月額定額型では、基本料に含まれる着信件数を超えた分の超過課金も別課金にあたります。このほか、SMS送信・通話録音・専用アプリの利用ライセンスなどがオプション料金として設定されていることもあります。基本料に「何が含まれ、何が別か」を一覧で確認することが大切です。
別課金を足した「総額」のイメージ
別課金を足すと、実際の月額は表示価格より高くなります。たとえばIVRyのスタータープラン(月額3,980円)で、電話番号を1本(維持費500円)使い、月100件・1件2分の自動応答(3.3円/分×2分×100件=660円)があるケースを考えてみます。
この場合、基本料3,980円+番号維持費500円+通話料660円で、実際の月額は約5,140円です。表示の「3,980円〜」に対し1,000円強が上乗せされる計算で、入電や転送が増えればこの差はさらに広がります。表示価格ではなく、別課金を足した総額で各社を比べることが欠かせません。
AI電話を安く始める方法(無料枠・最小プラン・個人事業主)
AI電話は、低予算でもスモールスタートできる選択肢が増えています。無料で試せる仕組みや、小規模向けの最安プランをうまく使えば、初期の負担を抑えて導入できます。
無料枠・無料トライアルのあるサービス
IVRyには、月の着信30件までを0円で使える無料プランがあり、小規模な利用ならそのまま運用も可能です。DXでんわは全機能を14日間試せる無料トライアルを用意しています。fondesk IVRは音声案内の設定とテストコールまでを無料で試せますが、本稼働に入ると月額と従量課金が発生します(2026年10月時点)。
注意したいのは、無料の中身がサービスごとに違う点です。たとえばミライAIには30日間の無料デモがありますが、これは機能を検証するためのもので、業務での本番利用はできません。「無料で実運用できる」のか「試用だけか」を公式で確認してから申し込むと、認識のずれを防げます。
出典・参考資料(3件)
無料プランと無料トライアルの違いを整理したうえで、無料で使えるサービスを中心に候補を比べたい方は、以下の記事が無料枠のあるサービスを比較しています。
最小プランの実額
有料で最も安く始められるプランの実額も、サービスによって差があります。DMMのAI秘書自動応答サービスは月額1,650円(税込)と低価格ですが、利用にはDMMバーチャルオフィス本体の契約(入会金5,500円+月額660円〜)が前提となる点に注意が必要です。
fondesk IVRは月額2,980円、IVRyの有料プランは月額3,980円から、ミライAIのBASICプランは月額4,980円からとなっています(いずれも2026年10月時点、DMM以外は税別)。
これらの最小プランは、いずれも通話料などの従量課金が別途かかります。表示価格の安さだけでなく、想定する入電数での総額で比べることが大切です。
個人事業主・小規模事業者でも使えるか
店舗やクリニック、個人事業主でも、AI電話は無理なく導入できます。IVRyの無料プランや各社の最小プランは、法人格の有無を問わず申し込めるものが多く、まずは無料枠や低価格プランで一次受付の自動化から始めるのが現実的です。
小規模で始める場合は、初期費用0円・最低利用期間なしのサービスを選ぶと、合わなければ解約しやすく、導入のハードルが下がります。入電が増えてきたタイミングで、定額型への切り替えや上位プランへの移行を検討するとよいでしょう。
AI電話(ボイスボット)とは・IVRとの違い
ここまで料金を見てきましたが、サービスごとに価格差が出る背景には、電話応答の仕組みの違いがあります。最後に、AI電話と従来のIVRの違いを整理しておきます。
従来のIVR(電話自動応答システム)は、「ご予約の方は1を、お問い合わせの方は2を押してください」のように、プッシュ操作で用件を振り分ける仕組みが中心でした。これに対してAI電話(ボイスボット)は、相手が話した内容を音声認識で聞き取り、自由な発話から用件を判断して応答します。
AI電話は、用件の聞き取りから担当者への取次ぎ、不在時の折り返し受付、通話内容の文字起こしと要約までを自動で行えるため、プッシュ操作型のIVRより対応できる範囲が広くなっています。その分、AIの対話機能や音声認識の精度に応じて料金も変わるため、自社に必要な範囲を見極めて選ぶことが料金を抑えるうえでも重要です。
AI電話の仕組みやIVR・ボイスボットとの違いをより詳しく知りたい方は、以下の記事が基本の考え方から整理しています。
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AI電話サービスの資料請求で候補を絞る
料金の全体像をつかんだら、自社の入電数や必要な機能に合いそうなサービスを2〜3社に絞り、資料を取り寄せて具体的な見積もりを比べるのが、失敗の少ない進め方です。ここでは、料金を公開している主要なAI電話サービスを紹介します。
以下は、ここで紹介する4社の向いている規模と無料で試せるかをまとめた一覧です。各社の料金は本記事前半の料金比較表をご覧ください。
| サービス名 | IVRy(アイブリー) | DXでんわ | fondesk IVR | VoiceMall(ボイスモール) |
|---|---|---|---|---|
| 提供会社 | 株式会社IVRy | メディアリンク株式会社 | 株式会社うるる | NTTテクノクロス株式会社 |
| 向いている規模・用途 | 個人事業主〜中小企業。無料枠から段階的に拡張 | 一定の入電がある中小〜中堅。定額で件数をさばく | 小規模・低予算。月2,980円からスモールスタート | 大量入電の大規模運用・コールセンター向け |
| 無料で試せるか | 無料プランあり(月30着信まで) | 14日間無料トライアル(全機能) | 設定・テストコールは無料 | 要お問い合わせ |
| 詳細情報 | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る |
※各社の料金は本記事前半の料金比較表に記載しています。向いている規模・無料枠は2026年10月時点の各社公式情報に基づきます。
ここで取り上げる4社以外も含めてAI電話・IVRサービスを一覧で比べたい場合は、以下の記事がタイプ・費用・選び方から主要サービスを横並びで整理しています。候補を広げて検討したい方は、あわせてご覧ください。
1. IVRy(アイブリー)(株式会社IVRy)

株式会社IVRyが運営するIVRyは、AI電話・電話自動応答サービスです。着信30件まで使える無料プランがあり、有料プランも月額3,980円からと、小規模からの導入のしやすさが特徴です(2026年10月時点、税別)。
初期費用は0円で、AIによる自動応答・用件の聞き取り・文字起こし・要約が全プランで利用できます。自動応答の通話料は1分あたり3.3円、電話番号の維持費は月額500円からと、使った分だけ加算される従量課金型のため、入電数が少ないうちは費用を抑えやすい料金設計です。段階的にプランを上げられるので、電話対応の量が増えても無理なく運用を広げられます。
2. DXでんわ(メディアリンク株式会社)

メディアリンク株式会社の「DXでんわ」は、電話の一次受付をAIが担う電話自動応答サービスです。相手の自由な発話をキーワードと照合して用件を判断し、適切な担当者や部署へ自動で振り分けます。
料金は着信件数に応じた月額定額型で、ライトプランが月額10,000円(着信100件まで)、スタンダードプランが月額30,000円(着信500件まで)と、入電数が多い企業ほど1件あたりの単価を抑えられます。
初期費用は0円で、14日間の無料トライアルで全機能を試せます。通話内容の文字起こしとAI要約、約40言語への対応など、一定規模の電話業務を効率化したい企業に向いています(2026年10月時点、税別)。
3. fondesk IVR(株式会社うるる)

fondesk IVRは、電話代行サービスのfondeskが提供する自動応答サービスです。月額2,980円のプラン1つというシンプルな料金体系で、専用の電話番号のレンタルも基本料に含まれています(2026年10月時点、税別)。
初期費用はかからず、音声案内で用件を振り分け、録音内容を文字起こししてメールやSlack・Teams・LINEなどへ通知します。着信は1分あたり3円、生成AIが自然な会話で用件を聞き取るAIオペレーター機能は1分あたり22円といった従量課金が別途発生します。設定とテストコールは無料で試せるため、まず使い勝手を確かめてから本稼働に移せます。
4. VoiceMall(ボイスモール)(NTTテクノクロス株式会社)

NTTテクノクロス株式会社のVoiceMall(ボイスモール)は、大量の入電を安定してさばく大規模運用に強いクラウド型のIVR・音声自動応答サービスです。音声認識による振り分けや、対話型AIを組み合わせたボイスボットの構築にも対応します。
料金は利用タイプごとに設定されており、基本的なIVRは月額25,000円からですが、対話型AIを使うボイスボットは初期費用200万円から・月額50万円からと、大規模・高機能な用途向けの価格帯です。通話料は別途かかります。月単位の短期利用にも対応しているため、繁忙期だけ回線を増やすといった使い方も検討できます(2026年10月時点、税別)。
出典・参考資料(1件)
まとめ
AI電話の料金は、初期費用・月額基本料・通話料(従量課金)の3つで構成され、小規模なら月額数千円から、大規模・高機能では月額数十万円規模までと幅があります。初期費用は0円で始められるサービスが多く、入電数が少ないうちは従量課金型、入電数が多い企業は月額定額型が総額を抑えやすい傾向にあります。
比較の際は、「月額◯円〜」の表示だけでなく、電話番号の維持費・通話料・転送料・超過課金といった別課金を足した総額で見ることが大切です。まずは無料枠や無料トライアルのあるサービスで使い勝手を確かめ、自社の入電数に合うプランを見極めたうえで、2〜3社の資料を取り寄せて具体的に比較検討を進めてください。
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AI電話の料金に関するよくある質問(FAQ)
Q. AI電話とは何ですか?IVRとどう違いますか?
A. AI電話(ボイスボット)とは、かけてきた相手の自由な発話を音声認識で聞き取り、用件の判断・担当者への取次ぎ・不在時の折り返し受付までを自動で行う電話応答サービスです。「ご予約の方は1を押してください」のようにプッシュ操作で用件を振り分ける従来のIVRと違い、話した内容から用件を理解して応答できる点が特徴です。対応できる範囲が広い分、AIの対話機能や音声認識の精度に応じて料金も変わります。
Q. AI電話の料金相場はいくらくらいですか?
A. AI電話の料金相場は、初期費用が0円〜数十万円、月額が数千円〜数万円、通話料が1分あたり3〜6円程度が目安です。料金は「初期費用・月額基本料・通話料(従量課金)」の3つで構成されます。小規模な代表電話の一次受付なら月額数千円から始められますが、大量の入電をさばく大規模運用や高度なAI対話を使う場合は、初期費用が数百万円・月額が数十万円規模になることもあります。
Q. AI電話の初期費用は必ずかかりますか?
A. AI電話の初期費用は、クラウド型のサービスなら0円で始められるものが多数を占めます。IVRy・DXでんわ・fondesk IVRなどの主要サービスはいずれも初期費用がかかりません。一方で、専用のシナリオ構築や自社システムとの連携が必要な高機能プランでは数万円〜数十万円、大規模なフルカスタマイズでボイスボットを構築する場合は数百万円規模の初期費用がかかることもあります。
Q. AI電話の月額料金はいくらが目安ですか?
A. AI電話の月額基本料は、小規模な利用なら2,000円台〜5,000円前後、入電数が増えると1万円〜5万円程度が目安です。
たとえばfondesk IVRは月額2,980円、IVRyの有料プランは月額3,980円から、ミライAIのBASICプランは月額4,980円からとなっています(いずれも2026年10月時点、税別)。大量の入電をさばく大規模運用や高度なAI対話を使う場合は、月額が数十万円規模になるサービスもあります。
Q. AI電話の通話料は月額とは別にかかりますか?
A. AI電話の通話料(従量課金)は、月額基本料とは別に、通話が発生するたびに加算されるのが一般的です。
AIが応答した通話は1分あたり3〜6円程度が相場で、fondesk IVRは着信1分につき3円、DMMのAI秘書自動応答サービスは1分につき5.5円(税込)などと設定されています。担当者への転送、とくに携帯電話への転送は1分あたり20〜30円程度と高めになるため、想定する月間の入電数を踏まえた試算が重要です。
Q. AI電話で「月額◯円〜」と書かれた金額のほかに、どんな費用がかかりますか?
A. AI電話では、月額基本料のほかに電話番号の発行費・維持費、通話料・AI会話料、転送料、超過課金などが別途かかります。たとえばミライAIは050番号が月額500円、市外局番付きの0AB-J番号が発行2,000円+月額1,000円、IVRyは電話番号の維持費が月額500円から別途かかります(2026年10月時点、税別)。表示価格だけでなく、これらを足した総額で比べることが料金比較の基本です。
Q. AI電話は無料で使えますか?
A. AI電話をビジネス用途で完全に無料のまま使い続けられるサービスは限られますが、無料枠や無料トライアルを備えたサービスは複数あります。
IVRyには月の着信30件までを0円で使える無料プランがあり、DXでんわは全機能を14日間試せる無料トライアル、fondesk IVRは設定とテストコールまでを無料で用意しています。ただしミライAIの30日間無料デモのように機能検証用で本番利用はできないものもあるため、「無料で実運用できるのか」を公式で確認してから申し込むと安心です。
Q. AI電話は個人事業主や小規模店舗でも使えますか?
A. AI電話は、個人事業主や店舗・クリニックなど小規模な事業者でも無理なく導入できます。IVRyの無料プランや各社の最小プランは法人格の有無を問わず申し込めるものが多く、まずは無料枠や低価格プランで一次受付の自動化から始めるのが現実的です。初期費用0円・最低利用期間なしのサービスを選べば、合わなかったときも解約しやすく、導入のハードルが下がります。
Q. AI電話は月額定額型と従量課金型のどちらが得ですか?
A. どちらが得かは、定額型の基本料の差を「従量単価×入電数」で埋められるかで決まります。着信単価が低い従量課金型は入電が増えても総額がゆるやかにしか伸びないため、定額型が有利になる入電数は高めになります。
たとえば月額2,980円+着信3円/分(1件2分)の従量プランが月額1万円の定額プランを上回るのは、月1,000件を超えたあたりです。転送やAIとの会話など単価の高い通話が多い場合は、より少ない入電数で定額型が有利になります。
Q. AI電話で既存の電話番号はそのまま使えますか?
A. AI電話で既存の電話番号をそのまま使えるかどうかは、サービスによって異なります。新しい専用番号を発行して使うサービスが多く、その場合は050番号や市外局番付きの0AB-J番号の発行費・維持費が別途かかります。番号を引き継げないサービスでは新しい番号の告知も必要になるため、既存番号を使いたい場合は契約前に対応の可否と番号まわりの費用を確認しておきましょう。
Q. AI電話の導入に工事や機材の購入は必要ですか?
A. クラウド型のAI電話は回線工事や専用機材の購入が不要で、初期費用0円から始められるサービスが多数を占めます。インターネットに接続した端末があれば利用でき、申し込みから短期間で運用を始められます。一方、自社システムとの連携や独自シナリオの構築を伴う高機能プランでは、初期設定の費用が別途かかる場合があります。
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マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト
松嶋真倫
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。


















