代表電話や問い合わせ窓口の一次対応に、人手を取られていませんか。営業時間外や混雑時にかかってきた電話を取りこぼし、機会損失につながっているケースも少なくありません。用件ごとの振り分けを人が手作業で続けていると、担当者の負担は増える一方です。
電話の一次対応を自動化する自動音声応答システム(IVR)には、番号のプッシュ操作で振り分ける従来型から、発話をそのまま聞き取るAI応答型まで複数の方式があります。料金も初期費用・月額・従量課金が組み合わさり、方式やサービスによって総額は大きく変わります。自社の用途と予算に合う1本を選ぶには、どの観点で比べればよいのでしょうか。
本記事では、主要な自動音声応答システム(IVR)を方式タイプ別に比較します。プッシュ操作型・AIボイスボット型・ビジュアルIVR型といった方式の違いに加え、初期費用・月額・従量課金(転送料)を含めた料金の目安と、失敗しない選び方を整理しました。受付や受電の振り分け、時間外対応を自動化するサービスを選ぶための検討材料としてご活用ください。
また、自社の状況に合わせて最適なサービスを最短で見つけられるよう、「30秒で終わる選定診断ツール」をご用意しています。ぜひこちらもご活用ください。
目次
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自動音声応答システム(IVR)とは
自動音声応答システム(IVR)とは、かかってきた電話に自動音声で応答し、用件の振り分けや一次対応を行う仕組みです。「IVR」は Interactive Voice Response の略で、「自動音声応答システム」「電話自動音声応答システム」とも呼ばれます。呼び名は媒体によって異なりますが、指す範囲はほぼ同じです。
「ご用件が◯◯の方は1番を押してください」という音声案内が代表的で、発信者の操作や発話に応じて担当部署へつないだり、自動で回答したりします。人が電話口に出る前の段階を自動化するため、受付の人手不足や時間外対応といった課題の解決手段として、業種や企業規模を問わず用いられています。
IVRの主な機能
自動音声応答システム(IVR)が備える機能は製品ごとに差がありますが、一般的には次のような役割を担います。
- 受電の振り分け(コールルーティング):音声案内とプッシュ操作などにもとづき、用件ごとに担当部署や担当者へ電話をつなぎます。
- 自動受付・自動応答:営業時間案内や注文受付など、定型的な問い合わせに人を介さず応答します。
- 時間外・あふれ呼対応:営業時間外や回線が埋まっているときに、ガイダンス再生や折り返し受付で取りこぼしを防ぎます。
- 通話録音・文字起こし・通知:通話内容を録音し、要約やテキスト化、メールやチャットへの通知につなげます。
- 外部システム連携:顧客管理(CRM)や着信画面表示(CTI)などと連携し、着信情報を業務システムに取り込みます。
どの機能を重視するかは、受付の自動化が目的なのか、問い合わせ対応そのものを任せたいのかによって変わります。次の章では、その違いに直結する「方式(タイプ)」の分け方を見ていきます。
方式(タイプ)別の違いと選び分け
ここからは、自動音声応答システム(IVR)を応答・操作の方式で分けて解説します。自社の用途がどの方式に当てはまるかをつかむと、比較表や診断ツールを読み解きやすくなります。

プッシュ操作型(番号選択で振り分け)
プッシュ操作型は、「1番を押してください」という音声案内に対し、発信者が電話機の番号ボタンを押して用件を選ぶ従来型の方式です。選んだ番号に応じて担当部署へ転送したり、自動ガイダンスを流したりします。
仕組みがシンプルで、クラウド型のサービスなら工事不要・短期間で安価に始められるのが利点です。代表電話の一次受付や時間外アナウンス、定型的な問い合わせの振り分けなど、幅広い用途をカバーします。多くの事業者にとって、まず検討する基本の方式といえます。
音声認識・AIボイスボット型(話した内容で自動応答)
音声認識・AIボイスボット型は、発信者が話した内容をAIが聞き取り、用件を理解して自動で応答する方式です。番号を押す手間がなく、「◯◯について聞きたい」と話すだけで該当する案内や受付へ進みます。
予約受付や住所変更などの定型業務を人を介さず完結させたり、問い合わせの一次対応を任せたりできる点が特徴です。導入や運用の費用はプッシュ操作型より高くなる傾向がありますが、人手では回しきれない件数の対応や、問い合わせ内容そのものの自動化を目指す場合に向いています。
ビジュアルIVR型(SMS・Webへ誘導)
ビジュアルIVR型は、音声案内の途中でSMSにURLを送り、スマートフォンのWeb画面で用件を自己解決してもらう方式です。文字と画像でメニューを示せるため、音声だけの案内より選択肢を把握しやすく、よくある質問は電話をつながずに解決へ導けます。
問い合わせが特定の手続きに集中している窓口や、待ち時間を減らして呼量そのものを抑えたい場合に効果を発揮します。音声の振り分けと組み合わせて使うことも多い方式です。
プッシュ操作型IVRとAIボイスボット(音声認識型)の違い
「IVRとボイスボットは何が違うのか」は、方式選びで迷いやすいポイントです。両者は発信者とのやり取りの仕方が根本的に異なります。
プッシュ操作型は、あらかじめ用意したメニューを番号のプッシュ操作で選ばせる方式で、処理の流れが決まっている振り分けに向きます。AIボイスボット型は、発信者が自由に話した内容を聞き取って応答するため、問い合わせ内容が多岐にわたる場合や、対話で用件を確定させたい場合に力を発揮します。
定型的な振り分けやアナウンスで足りるならプッシュ操作型で十分なことが多く、人手では回しきれない問い合わせ対応そのものを自動化したい段階に入ると、AIボイスボット型が選択肢に入ります。近年はAIによる応答へ重心が移りつつありますが、用途に対して過剰な方式を選ぶと費用も運用負荷も増えるため、自社の用件に照らして見極めることが大切です。
AIボイスボット型を軸に検討したい場合は、ボイスボットに絞ってIVRとの違い・料金の実額・タイプ別の選び方を整理した以下の記事もあわせてご覧ください。
本人認証・電話決済に使う用途特化型
ここまでの3方式が受付や振り分けの自動化を目的とするのに対し、電話番号やIVRを本人確認・電話決済といった特定の用途に使うサービスもあります。一般の受付自動化とは目的が異なるため、別の用途特化型として区別して捉えると分かりやすくなります。
このうち電話でのカード決済をIVRで受け付けるサービスは、通話中の自動音声でカード番号を直接決済センターへ送り、加盟店のオペレーターや機器がカード情報に触れないようにします。
電話・FAXなどでカード情報が通知される取引(MO・TO取引)を扱う加盟店は、クレジットカード番号等の適切な管理のために必要な措置が義務づけられており(割賦販売法第35条の16第1項)、その実務上の指針として、クレジット取引セキュリティ対策協議会のガイドラインが対策を示しています。
カード情報を保持しない非保持化(非保持と同等/相当を含む)、又はカード情報を保持する場合は PCI DSS に準拠する。
出典:クレジットカード・セキュリティガイドライン【6.1版】|クレジット取引セキュリティ対策協議会
ここでいう非保持化とは、自社の機器・ネットワークでカード情報を保存・処理・通過させないことを指します。電話でのカード決済をIVRで受け付けるサービスは、カード情報を自社内に通過させない仕組みでこの非保持化を実現する手段として位置づけられます。
一方、登録番号へIVRが自動発信して本人確認を行う発信認証や、SMSとIVRを組み合わせた認証といった本人確認用途のサービスは、ワンタイム認証などの一般的な本人確認を担うもので、カード決済とは目的が異なります。電話でのカード決済に特化したサービスの詳しい比較は、別の記事でまとめています。
IVR決済サービス比較10選|費用・カード情報の非保持化・受注フローへの影響で選ぶ
電話で注文を受けるたびに、オペレーターがお客様のカード番号を口頭で聞き取り、復唱しながら端末に入力します。通販やコールセンターの現場では長く当たり前だった手順ですが、聞き間違いによる決済エラー、通話録音に残る番号、手元のメモの扱いなど、気に…
自動音声応答システム(IVR)の費用相場
ここからは、自動音声応答システム(IVR)の料金について、費用の構成と総額の考え方を解説します。方式やサービスによって金額は変わるため、個別の実額は後掲の比較表で確認してください。
IVRの料金体系(初期費用・月額・従量課金=着信/転送料)
自動音声応答システム(IVR)の料金は、大きく3つの要素で構成されます。導入時に一度だけ発生する初期費用、毎月固定でかかる月額費用、そして利用量に応じて変動する従量課金の3つです。
従量課金は、着信1件あたりや通話・転送の時間あたりで加算される「着信料・転送料」が中心です。電話番号を発行して転送するクラウド型では、着信や転送が増えるほどこの部分が積み上がります。
クラウド型のプッシュ操作型は初期費用を抑えて月額数千円程度から始められるものが多い一方、AIボイスボット型やコールセンター向けの大規模なサービスは月額数万円以上になる傾向があります(2026年10月時点の目安。実額は各社で異なります)。

月間着信数別に見る総額の目安
月々の支払総額は「月額費用+従量課金(着信・転送の件数や時間に応じた料金)」で決まります。月額だけを見て選ぶと、着信が多い窓口では従量課金がふくらみ、想定より総額が高くなることがあります。
そのため、自社の月間着信数と、何件を転送・自動応答で処理する想定かをまず見積もり、その件数を各サービスの従量単価に当てはめて総額を比べることが重要です。着信が少なく定型的な振り分けが中心なら月額の安いクラウド型で十分な場合が多く、着信が多い、あるいは問い合わせ対応そのものを自動化したい場合は、月額が高くても1件あたりの処理コストを抑えられるサービスが有利になることもあります。
以下は本記事で取り上げたサービスの公表料金を使った概算の試算例(目安)です。実際の総額は着信件数・通話時間・契約プラン・オプションで変わるため、あくまで見積もりの立て方の例として捉えてください。
【試算1:少〜中着信で定型振り分けが中心の場合】月額2,000〜3,000円程度の低価格帯のプッシュ操作型クラウドIVRが出発点になります(2026年10月時点)。
これに従量分(着信・転送)が加わります。この月額を基点に、自社の着信分数や件数を各サービスの従量単価へ当てはめて総額を見積もります。定型的な振り分けが中心なら、月額の安いプランで無理なく収まることが多い水準です。各サービスの実額は後掲の比較表・サービス個別紹介で確認できます。
【試算2:着信件数で総額を読みたい場合】件数込みプランが分かりやすい例です。月額1万円程度で月100件前後の着信が含まれる件数込みプランのプッシュ操作型を選ぶと、含まれる件数までは月額だけで収まります(2026年10月時点)。
含まれる件数を超えた分だけ、1件あたりの従量が積み上がる体系です。自社の月間着信数に近い件数込みプランから当たっていくと、総額を把握しやすくなります。各サービスの実額は後掲の比較表・サービス個別紹介で確認できます。
後掲の比較表では、初期費用・月額・従量課金(着信・転送料)を並べているため、自社の着信規模に当てはめて総額を見積もる材料としてください。
失敗しない自動音声応答システム(IVR)の選び方
自社に合った自動音声応答システム(IVR)を選ぶための観点を解説します。次の5つを順に確認し、候補を絞り込んでください。料金の比べ方は前章の費用相場を参照してください。
自社の用途・方式に合っているか
最初に確認したいのは、自社の用件がどの方式で解決できるかです。ここを見誤ると、機能過剰で費用がかさんだり、逆に必要な対応ができなかったりします。
進め方としては、まず代表電話の振り分け・時間外の取りこぼし防止・予約や注文の自動受付・問い合わせ自体の削減など、自社で自動化したい用件を具体的に書き出すことが出発点になります。
そのうえで、前章「方式(タイプ)別の違いと選び分け」で整理した各方式を、書き出した用件と照らし合わせると、過不足を判断しやすくなります。用件に対して過剰な方式を選ぶと費用がかさむため、必要十分な方式に絞り込むのが近道です。
同時通話数・規模への拡張性があるか
同時に何本の電話を処理できるか(最大同時通話数)は、着信ピーク時の取りこぼしに直結します。同時通話数が不足すると、せっかく導入しても話中で取りこぼしが起きます。
現在の着信のピークに耐えられるかに加え、拠点やオペレーターの増加、将来のAI応答・録音などへの機能拡張に無理なく対応できるかも確認しておくことが重要です。小さく始めて必要に応じて席数や回線を増やせるクラウド型は、規模の変動に合わせやすい点が利点です。
各サービスの最大同時通話数は、後掲のサービス個別紹介で紹介しています。
既存の電話番号・回線を引き継げるか(クラウド/オンプレの導入形態)
今使っている代表電話の番号をそのまま使えるかは、導入のしやすさを左右します。番号を変えずに使えるかはサービスや導入形態によって異なるため、事前の確認が欠かせません。
クラウド型は工事が不要で最短数日〜数週間で始められる一方、既存番号を使うには転送設定や番号ポータビリティの可否を確認する必要があります。すでにクラウドPBXや構内交換機(PBX)を使っている場合は、それらと連携できるか、置き換えになるのかも論点です。自社専用の環境で運用したい、あるいは既存設備を活かしたい場合は、機器設置型やオンプレミス型が選択肢になりますが、導入期間は長くなる傾向があります。
CRM・CTIなど外部システムと連携できるか
着信情報を業務システムに取り込めると、電話対応の後工程まで効率化できます。顧客管理(CRM)や着信画面表示(CTI)との連携可否は、問い合わせ対応の質とスピードに影響します。
着信と同時に顧客情報を画面表示したい、通話履歴や録音をCRMに自動保存したいといった要件がある場合は、自社が使っているツールとの連携実績や連携方式(API連携・標準連携など)を確認しておくことが重要です。将来的にAI応答や通話分析へ広げる見込みがあるなら、拡張のしやすさも含めて見ておくとよいでしょう。
CRM・CTIとの具体的な連携可否も、各サービスの個別紹介で確認できます。
サポート体制・シナリオ変更のしやすさは十分か
導入後に音声案内の内容や振り分けの流れ(シナリオ)を変えたい場面は頻繁に生じます。このシナリオ変更を自社で完結できるか、都度ベンダーへ依頼が必要かで、運用の機動性が変わります。
管理画面から現場の担当者がガイダンスや分岐を編集できるサービスは、営業時間の変更やキャンペーン対応などに素早く追従できます。あわせて、導入時の初期設定支援や、トラブル時の問い合わせ窓口の対応時間といったサポート体制も確認しておくと、運用開始後のつまずきを減らせます。
ここまでの観点を踏まえても自社に合う方式を決めきれない場合は、以下の診断ツールをお試しください。用途・規模・予算の質問に答えると、条件に合うサービスを候補として確認できます。
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【比較表】自動音声応答システム(IVR)を比較
ここからは、主要な自動音声応答システム(IVR)を方式タイプ別に分類して比較します。各表に初期費用・月額・従量課金(着信・転送料)・AI音声認識の有無・外部通知連携・無料プランの有無などを並べました。方式を迷う場合は前章の「方式別の違い」「選び方」を参照してください。
※各表の料金・対応状況は2026年10月時点の各社公表情報にもとづきます。最新の内容は各サービスの公式情報をご確認ください。
電話を受けて振り分ける一般的なIVR(プッシュ操作型)
代表電話の一次受付や用件の振り分けを担う、最も基本的な方式のサービスです。
| サービス名 | IVRy(アイブリー) | DXでんわ | fondesk IVR | トビラフォンCloud | コールナビゲーター | SUBLINE(サブライン) | ソクコム | コールコール(CallCall-IVR) | じゃんじゃんコール | VoiceMall(ボイスモール) | BIZTEL コールセンター | CT-e1/SaaS | MiiTel Phone | Zendesk Talk | オーロラIVR by TeleForce | Amazon Connect | Twilio | Smart desk W |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 初期費用 | 0円 | 0円 | 0円 | 30,000円(税抜) | 0円(予約機能プランは13,200円) | 330円/番号 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 30,000円(税別) | 300,000円〜 | 50,000円/席〜(税抜) | 300,000円〜 | 0円〜 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 0円 | 0円 | 0円 |
| 月額費用 | 3,980円〜(税抜) | 10,000円〜(税別) | 2,980円〜(税別) | 3,000円〜(税抜) | 2,728円〜(税込) | 550円〜(税込、IVRは+2,640円) | 1,480円/ユーザー〜(構成制) | 要問い合わせ | 14,800円〜(税別) | 140,000円〜 | 15,000円/席〜(税抜) | 5,000円/ユニット〜 | 要問い合わせ | 55米ドル〜/席(IVRは115米ドル〜) | 要問い合わせ | 0円 | 0円 | 8,800円〜(税込、有人50件込み) |
| 従量課金(着信・転送料) | 通話・転送・SMSは別途 | 超過分100〜50円/件 | 着信3円/分〜 | 通話・転送料は別途 | 自動応答着信1.65円/分〜 | 転送11〜22円/分 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 転送・録音は+10,000円/月(オプション) | 要問い合わせ(利用シーン別) | 通話料は別途 | 通話料は実費 | 通話料は別途 | 番号1米ドル/月+通話従量 | SMS 10円/通(転送料は回線により無料) | 音声0.038米ドル/分+番号・通話料 | 着信0.0100米ドル/分+番号4.75米ドル/月〜 | 超過220円/件(税込) |
| AI音声認識(発話対応) | ● | ● | △AIオペレーター(ベータ・22円/分) | × | × | × | ●キーワード分岐 | ●最大110言語 | × | ●音声認識(オプションで自由発話) | △音声認識IVR(オプション) | × | △通話解析AI(応答振り分けは非対応) | ●AIルーティング | △キーワード解析(生成AI) | ●Amazon Lex連携 | △構築次第(音声認識API) | × |
| 文字起こし・要約 | ● | ● | ● | ●通話の自動テキスト化 | △文字起こし(メール通知) | × | ●オプション(録音文字化・要約) | ●オプション(AI文字起こし) | × | △音声認識連携(STT) | △オプション(QuickSummary連携) | △オプション(音声認識・テキスト化) | ●自動文字起こし・解析 | △上位プラン(Copilot) | ●通話・留守電の解析(生成AI) | △Contact Lens等(要構築) | △構築次第 | △音声テキスト通知(オプション) |
| 外部通知連携 | ●チャット連携(プランにより範囲差) | ●Slack・Teams・LINE WORKS等 | ●Slack・LINE等9種 | △SMS自動送信 | ●メール(折り返し通知) | ●メール・Slack・Chatwork | ●SMS・メール・チャット | ●LINE WORKS・Teams・Slack等6種 | △メール通知(オプション) | ●SMS・FAX・メール | ●Slack連携・CRM | ●CRM/SFA 16種連携 | ●CRM/SFA・API/Webhook | ●チケット統合 | ●SMS(最大660字) | ●Lambda・API連携 | ●APIで自由連携 | ●SMS・音声テキスト通知 |
| 無料プラン・トライアル | ●月30着電まで無料プラン | ●14日間トライアル | △設定・テストは無料 | ●5日間トライアル(内線通話) | ●7日間トライアル | ●7日間トライアル | △簡易デモのみ | ●14日間トライアル | △無料デモ | × | × | ●無料トライアル(通話料実費) | × | ●14日間トライアル | △デモアカウント | ●AWS無料利用枠 | ●無料トライアル | × |
| 詳細情報 | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | 公式サイト |
話した内容をAIが聞き取るAIボイスボット型
発話を音声認識し、AIが用件を聞き取って応答・受付まで行うサービスです。
この型は料金を個別見積りとするサービスが中心です。公表額での横並び比較が難しいため、無料枠・従量課金の有無や導入事例で候補を絞り込み、見積もりを取って比べるのが現実的です。
| サービス名 | DHK CANVAS | PKSHA VoiceAgent | LINE WORKS AiCall | AI Worker VoiceAgent | commubo(コミュボ) | AIコンシェルジュ | Dialpad |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 初期費用 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 5,000,000円〜(VOICEIVR) | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
| 月額費用 | 150,000円〜(1,000件込み) | 要問い合わせ | 500,000円〜(VOICEIVR) | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 1,000円〜/ユーザー |
| 従量課金(着信・転送料) | 件課金制 | 要問い合わせ | なし(固定料金制) | 要問い合わせ | 従量課金(使った分のみ) | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
| AI音声認識(発話対応) | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ●NLU |
| 文字起こし・要約 | ●文字起こし・AI要約 | △ | △ | △ | △ | ●要約引き継ぎ | ●リアルタイム(Dialpad Ai) |
| 外部通知連携 | ●SMS・メール | ●SMS・メール | △PBX/CTI連携 | ●SMS・メール・LINE | △CTI/PBX連携 | ●SMS・メール | ●Salesforce・Zendesk連携 |
| 無料プラン・トライアル | ●無料トライアル | × | △ライブデモ | △無償デモ | △PoC(費用要確認) | △デモ試聴 | ●30日間トライアル |
| 詳細情報 | 公式資料を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | 公式サイト |
SMS・Web画面に誘導するビジュアルIVR型
音声案内中にSMSでURLを送り、Web画面で用件を自己解決させるサービスです。
| サービス名 | モバイルウェブ ビジュアルIVR |
|---|---|
| 初期費用 | 要問い合わせ |
| 月額費用 | 要問い合わせ |
| 従量課金(着信・転送料) | 要問い合わせ |
| AI音声認識(発話対応) | × |
| 文字起こし・要約 | × |
| 外部通知連携 | △チャット・コールバック等へ誘導 |
| 無料プラン・トライアル | × |
| 詳細情報 | 公式サイト |
本人認証・電話決済に使う用途特化型
電話番号やIVRを本人確認・電話決済に使う、用途を絞ったサービスです。
| サービス名 | カード決済IVR | DHKクラウド電話認証サービス | オーロラSMS by メディアSMS |
|---|---|---|---|
| 初期費用 | 400,000円〜 | 500,000円〜 | 0円 |
| 月額費用 | 200,000円〜(月4,000件込み) | 100,000円〜(用途別) | 0円 |
| 従量課金(着信・転送料) | 4,001件目〜25円/件 | 要問い合わせ(個別見積り) | SMS従量(成功分のみ・単価要問い合わせ) |
| AI音声認識(発話対応) | × | × | × |
| 文字起こし・要約 | × | × | × |
| 外部通知連携 | × | △API連携 | △SMS(認証用途) |
| 無料プラン・トライアル | × | × | ●最大2ヶ月の無料デモ |
| 詳細情報 | 公式資料を見る | 公式資料を見る | 公式資料を見る |
サービス個別紹介
ここからは、比較表で取り上げたサービスを方式タイプ別に個別に紹介します。各サービスの提供元・特徴・向いている用途を確認し、自社の課題に合うものを見極めてください。
電話を受けて振り分ける一般的なIVR(プッシュ操作型)
まずは、代表電話の一次受付や用件の振り分けを担う一般的なIVRを紹介します。クラウドで手軽に始められるものが中心です。
1. IVRy(アイブリー)(株式会社IVRy)

株式会社IVRyが提供する、電話の一次受付・着信振り分け・用件録音・文字起こしを自動化するAI電話自動応答サービスです。固定電話番号での自動応答に音声対話・音声認識を組み合わせており、中小事業者を中心に、電話の一次対応を自動化する手段として用いられています。
月30着電まで無料のフリープランがあり、有料プランは月額3,980円(税抜)から始められます。2025年11月の基本プラン刷新で、AI音声対話・音声認識Q&Aが全プランの標準機能になりました。チャットツール連携や電話発信・転送は、プランによって対応範囲が異なります。
累計アカウント数60,000件超・累計発着信数1億件超(2026年6月時点)の利用実績があり、ISO/IEC 27001とISO/IEC 27017の2つの認証を取得しています。電話番号の維持費と、通話・転送・SMSの従量料金は別途かかります。
2. DXでんわ(メディアリンク株式会社)

メディアリンク株式会社の電話自動応答サービスで、電話の一次受付・音声ガイダンス応答・担当者への振り分け・録音受付・SMS送信を自動化します。AIが発信者の自由な発話を登録キーワードと照合し、用件に応じたフロー分岐や自動転送を行う受信型のIVRです。
初期費用は全プラン0円です。料金は着信件数に応じた4プラン制で、ライトプラン月額10,000円(税別・100件)からプレミアムプラン月額50,000円(1,000件)まであり、無料枠を超えた分の単価もプランごとに示されています(ライト100円/件〜プレミアム50円/件)。
通話内容は全文テキスト化され、AIが要約を生成します(最大10人の話者分離に対応)。約40言語に対応し、14日間の無料トライアルで全機能を試せます。
3. fondesk IVR(株式会社うるる)

有人の電話代行サービス「fondesk」で知られる株式会社うるるが、電話自動応答に特化して提供するのが「fondesk IVR」です。有人対応の本体サービスとは別契約の独立したサービスで、手持ちの番号から転送し、設定したシナリオに沿って着信に自動応答します。
初期費用・解約手数料はなく、月額2,980円(税別・専用番号込み)に、着信3円/分などの従量課金を組み合わせる料金体系です。コールフローは「見た目通りに入力するだけ」のノーコードで作成でき、録音は自動で文字起こしされてSlackやLINEなど9種類のツールへ通知されます。
2026年6月には、生成AIが発信者の用件・氏名・連絡先を自然な会話で聞き取り要約する「AIオペレーター」(ベータ版、22円/分)の提供を開始しました。受信専用で、発信機能はありません。
4. トビラフォンCloud(トビラシステムズ株式会社)

迷惑電話フィルタリングを本業とするトビラシステムズ株式会社が提供するクラウドPBX(クラウド型ビジネスフォン)で、IVRはその構成機能の一つです。スマートフォンやPCにアプリを入れるだけで会社番号の発着信ができ、IVRの振り分けとSMS自動送信を組み合わせて受電対応を半自動化できます。
初期費用30,000円・月額3,000円(いずれも税抜)からで、基本セットに050番号1つ・内線2つ・同時2回線・通話録音約100時間が含まれます。本業の迷惑電話対策技術(500万件以上の事業者データベース)を標準装備し、営業電話のブロックに対応する点が他社との違いです。
通話の自動テキスト化は通話件数に関わらず基本料金内で利用でき、2026年7月には電話回線でのFAX送受信にも対応しました。無料トライアルは5日間(内線通話のみ)です。
5. コールナビゲーター(コスモバリュー株式会社)

コスモバリュー株式会社が提供するクラウド型IVRで、機能を絞り込むことで低価格帯を実現している点を訴求しています。電話番号をそのまま使え、専用機器の導入なしに、営業時間内外の自動切り替え・プッシュ操作による振り分け・転送を利用できます。
月額はシンプルプランの2,728円(税込)から、ライト4,378円・スタンダード7,678円まであり、自動応答着信料1.65円/分や転送料などの従量単価も各プランページで公開されています。シンプル・ライト・スタンダードの初期費用は無料で、予約機能プランのみ初期費用12,000円(税込13,200円)がかかります。
音声ガイダンスはAI音声・自社収録・プロナレーター収録(有料)の3種類から選べます。録音メッセージを聞いて必要な用件だけ折り返す「折り返し希望受付」や、クリニック・飲食店向けの電話予約受付にも対応します。無料トライアルは7日間です。
6. SUBLINE(サブライン)(株式会社インターパーク)

株式会社インターパークが提供するSUBLINEは、スマートフォンにアプリを入れるだけで私用番号とは別に仕事用の050番号を持てるビジネスフォンアプリです。IVRはこのアプリの「ビズプラン(ベーシック以上)」向けオプション機能として提供され、番号アプリと自動応答を一体で運用したい小〜中規模の利用に向きます。
月額基本料はビズベーシック550円(税込)からで、番号取得料330円/番号・番号利用料550円/番号がかかります。IVRを使う場合は別途オプション月額2,640円(税込)が必要で、パーソナルプランでは利用できません。
IVRオプションでは、自動応答メッセージ・最大9つの転送先・期間/時間帯/曜日別の分岐・SMS返信・留守録を、ビジュアルなフロー設定で構成できます。録音データのSlack・Chatwork連携やクラウド電話帳の共有など、チームでの運用機能も備えます。
7. ソクコム(Foonz株式会社)

Foonz株式会社が提供するソクコムは、IVR・クラウドPBX・CTI・自動架電・SMS・メール・FAXを1つのクラウド基盤に統合したコミュニケーションプラットフォームです。受電(一次受付)から架電(リマインド・営業)まで、電話業務を一元化できます。
IVRはプッシュ番号による分岐に加え、発話内容を認識して分岐する「キーワード分岐機能」や、設問を音声でヒアリングする「ヒアリング機能」を備えます。使用中の電話番号を引き継ぐか、新たに専用番号(0120/0800/050)を発番するかを選べます。
料金はユーザー1,480円/月・チャネル2,000円/月・サーバー利用料5,000円〜/月・AIエージェント10,000円/月など、必要な機能を組み合わせる構成です。初期費用や通話の従量単価は要問い合わせで、導入は最短3営業日としています。
8. コールコール(CallCall-IVR)(ルーシッド株式会社)

ルーシッド株式会社が提供するクラウド型のIVR・ボイスボットサービスです。メニュー選択式のプッシュ操作に加え、発信者が自由に話した内容をAIが聞き取って応答・振り分けできる点が特徴で、音声認識は最大110言語、ガイダンスは28言語に対応します。
チャット通知はLINE WORKS・Teams・Chatwork・Slackなど6種類に対応し、kintoneや楽楽販売、SalesforceなどのCRM/SFA・業務システムとも連携します。あふれ呼対策として、発信者が希望日時を指定して折り返しを予約できるコールバック予約機能も備えます。
初期費用・月額費用は公式サイトで公開されておらず、見積もりでの確認となります。無料トライアルは14日間、最低利用期間は6か月です。クラウド型のため専用機器は不要で、導入は最短5営業日(フリーダイヤル利用時は約3週間)としています。
9. じゃんじゃんコール(株式会社メテム)

1990年設立の株式会社メテムが提供するクラウド型IVRで、CTI・IVR領域に長く携わってきた自社の独自設備(公衆電話網×ハードウェア制御方式)で運用する点を訴求しています。電話とPCがあれば、専用機材なしで受付・応答・転送を自動化できます。
初期費用30,000円・月額14,800円(税別)からで、基本構成に着信番号1つ・音声フロー(基本セット+5アクション)・1回線・3か月のデータ保存が含まれます。電話転送・通話録音・メール着信通知などは、月額10,000円のオプションで追加します。
DTMF(プッシュ番号)・時間帯・発信者番号の取得可否でコールフローを分岐でき、あふれ呼・放棄呼の履歴からオペレーターが折り返す運用にも対応します。電話振り分け・留守番電話の特別価格モデルは、無料デモで試せます。
10. VoiceMall(ボイスモール)(NTTテクノクロス株式会社)

NTTテクノクロス株式会社が提供するクラウド型IVRで、音声認識・音声合成・SMS・FAXを組み合わせ、使う機能に応じて1か月単位でカスタマイズして利用できます。IVR基盤・SMS・FAXはいずれもNTTグループ各社のサービスで構成され、NTTデータセンターを基盤とします。
公式サイトに利用タイプ別・利用シーン別の料金レンジが公開されています。着信型は初期費用300,000円〜・月額140,000円〜で、コールバック予約やCS調査などの利用シーン別、ボイスボット(初期2,000,000円〜)まで用途別に提示されており、エンタープライズ向けの規模感です。
最大92chまたは184chの同時着信に対応し、約300サービスの導入実績があります。複数の音声AIクラウドを統一APIで切り替えられる「Voice AI Proxy」オプションも用意されています。
11. BIZTEL コールセンター(株式会社リンク)

株式会社リンクが提供するクラウド型のコールセンター/CTIシステムで、IVR(音声ナビ)はそのスイート製品の構成機能の一つです。PBXの物理設置なしに、ブラウザからIVR・ACD(振り分け)・着信ルーティング・通話録音・モニタリングを運用できます。
料金は1席から始められる座席課金(初期50,000円/席・月額15,000円/席)と、回線課金のライト(月額81,000円)・スタンダード(規模別、最大300席規模)の2系統です(いずれも税抜)。IVRからACD、発信元番号別のルーティング、待ち人数をアナウンスするコールキューイング、コールバック予約まで、多層のあふれ呼対策を組めます。
クラウド型コールセンターシステムの国内シェアで9年連続1位(導入企業数ベース、デロイト トーマツ ミック経済研究所調査)にリストされ、導入企業数2,700社・稼働席数54,000席の実績があります。各サービス・オプションは1か月単位で利用できます。
12. CT-e1/SaaS(株式会社コムデザイン)

株式会社コムデザインが自社開発・提供するクラウド型CTIプラットフォームで、コンタクトセンター向けの電話制御基盤としてACD・IVR・通話録音・レポートを標準機能として備えます。IP電話機のほか、ビジネスフォンや携帯電話での利用にも対応します。
料金は外線・シート・管理者の3種のライセンス(各5,000円/ユニット)と初期費用300,000円〜で構成され、たとえば外線10ch・シート20席・管理4席なら月額17万円が目安です。運用中のカスタマイズ費用が基本無料で、専任エンジニアが設定変更やカスタマイズを担う人的サポートを定額に含む点が特徴です。
最低契約期間は1か月で、ライセンス数も月単位で変更できます。Salesforceを含む16種類のCRM/SFAと追加費用なしで連携でき、32,000席・1,825テナント(2025年6月時点)の導入実績があります。無料トライアルも可能です(通話料は実費)。
13. MiiTel Phone(株式会社RevComm)

株式会社RevCommが提供するMiiTel Phoneは、通話をAIが自動で録音・文字起こし・解析する「音声解析AI電話」です。IVR(自動音声ガイダンス)やオートコールも備えますが、中核は応対品質の可視化・改善にあり、IVR専業ツールとは設計思想が異なります。
専用の電話機器は不要で、PC・スマートフォンから1IDごとに契約できます。初期費用は0円から利用できますが、IVR・プレディクティブコールなどのコールセンター機能が標準に含まれるか追加契約が必要かは、問い合わせでの確認が必要です。
Salesforce・HubSpot・kintoneなどのCRM/SFAや、API・Webhookによる外部連携に対応します。議事録生成やコーチングなど、生成AIを活用した機能も継続的に追加されています。ISO/IEC 27001を取得しています。
14. Zendesk Talk(Zendesk, Inc.)

Zendesk, Inc.(日本法人:株式会社Zendesk)が提供する、メール・チャット・電話・SNSを一元管理する統合型カスタマーサービスプラットフォームです。IVRは音声チャネル機能「Zendesk Talk」の一部で、チケット管理と統合された状態で着信の振り分け・ルーティングを運用できます。
Talkは単体販売されず、Zendesk Suiteの契約(年払いでエージェント1人あたり月額55米ドル〜)に加え、電話番号料金(月1米ドル)と通話分の従量課金がかかります。ただしIVRメニューやあふれ呼対応、コールバック機能を使うには、上位のSuite Professional(月額115米ドル〜)以上が必要です。
従来型のIVR分岐に加え、問い合わせの意図・感情・言語に基づくAIルーティングも利用できます。無料トライアルは14日間です。日本の電話番号の利用可否・料金は公式に明記がないため、問い合わせでの確認が必要です。
15. オーロラIVR by TeleForce(株式会社メディア4u)

株式会社メディア4uが提供するクラウド型IVRで、着信を音声ガイダンスで振り分ける「受信IVR」と、督促・予約リマインドなどを自動架電する「発信IVR(オートコール)」の両方に対応します。電話口で伝えづらいURLやメールアドレスをSMSで補完する運用が特徴です。
SMS連携は到達率99.9%(受信拒否・圏外・電源OFFを除く)・最大660文字の長文送信に対応し、SMSは1通10円の従量課金です。NTT・KDDI・楽天の回線を利用する場合は、転送料が無料になります。2025年11月には、通話内容・留守電の感情分析やキーワード解析といった生成AI機能が追加されました。
48言語に対応し、無料トライアル(デモアカウント)も用意されています。初期費用・月額費用は公式サイトで見積もり対応となっているため、具体額は問い合わせでの確認が必要です。
16. Amazon Connect(Amazon Web Services, Inc.)

Amazon Web Services, Inc.が提供するAmazon Connectは、利用者がIVRフローを自前で構築するクラウド型IVR基盤(クラウドコンタクトセンター)です。申し込めばすぐ使えるパッケージ型のサービスとは異なり、自社でフローを設計・運用する前提の自前構築型(CPaaS型。CPaaSは通話やSMSなどの通信機能をAPIで組み込める基盤)に位置づけられます。
IVRはGUIのフローデザイナーでドラッグ&ドロップで構築し、音声認識による会話型IVRはAmazon Lexを、CRM照会や本人確認はAWS Lambdaを連携させて実装します。初期費用・最低利用料金・長期契約がなく、音声1分あたり0.038米ドルに電話番号保持料と通話料を積み上げる完全従量課金です。
フロー設計やシステム連携にはAWSの技術知見が必要で、社内に担い手がいない場合はAWSパートナーやSIerへの委託が現実的です。AWS上のデータベースやAI機能とネイティブに連携でき、業務に合わせてフローや連携を自由に設計できます。
17. Twilio(Twilio Inc.)

Twilio Inc.が提供するTwilioは、電話の発着信・SMS・メールなどの機能をAPIでアプリに組み込めるCPaaS(コミュニケーションプラットフォーム)です。開発者が音声API「Programmable Voice」とフロー構築ツール「Twilio Studio」を組み合わせ、IVRを自前で構築する形態で、パッケージ型IVRとは性質が異なります。
ノーコードのTwilio Studioでのドラッグ&ドロップ構築と、コードベースのTwiMLによる細かな制御の両方に対応します。初期費用・月額基本料はなく、着信1分あたり0.0100米ドル+番号レンタル月4.75米ドル〜などの従量課金です。Studioのフロー実行は月1,000回まで無料です。
電話番号の購入・割り当てやフロー設計を利用側で行う前提で、申し込めばすぐ使えるSaaS型とは異なります。新規ユーザー向けの無料トライアルが用意されています。
18. Smart desk W(株式会社Wiz)

株式会社Wizが提供するSmart desk Wは、IVR(自動音声応答)と電話代行(オペレーターによる受電代行)をセットで使えるクラウド型の電話一次対応サービスです。IVRで24時間365日の着信を振り分けつつ、人の対応が必要な重要な電話はオペレーターが受ける一体型の設計です。
初期費用は0円です。月額8,800円(税込)のミニマムプランには有人対応50件とIVRが含まれ、超過分は1件あたり220円(税込)となります。受電代行の件数に応じて、ライトプラン(16,500円)・スタンダードプラン(44,000円)が用意されています。
SMS送信(16.5円/通)や音声テキスト通知(月額5,500円)などのオプションも選べます。IVR専業のサービスと異なり、人による受電代行まで1本で賄える点がスコープの違いです。
話した内容をAIが聞き取るAIボイスボット型
続いて、発話を音声認識し、AIが用件を聞き取って応答・受付まで行うサービスを紹介します。
19. DHK CANVAS(株式会社電話放送局)

株式会社電話放送局が提供するDHK CANVASは、ボイスボット・IVR・生成AIを1つにまとめたAI電話サービスです。かかってきた電話の用件をAIが聞き取り、応対のしかたを自動で判断します。
よくある質問はAIが音声で回答し、注文・予約・住所変更などの定型受付はシナリオで処理します。複雑な問い合わせは生成AIが対話して要点を聞き取り、有人対応が必要な用件は聞き取った内容を添えて担当者へ転送します。管理画面のノードをドラッグ&ドロップでつなぐノーコード設計で、定型業務向けのシナリオプランと非定型対応のエージェントプランを選べます。
既存の0120・0800・0570番号からの転送着信で利用でき、最短約2週間で導入できます。料金は月額15万円〜(1,000件分のコール込み)で、通話時間ではなく1件ごとに課金する件課金制です。商用利用も可能な無料トライアルやAI音声デモも用意されています。
20. PKSHA VoiceAgent(株式会社PKSHA Technology)

PKSHA VoiceAgentは、株式会社PKSHA Technology(PKSHA Communication カンパニー)がコールセンター向けに提供するボイスボット(AI-IVR)です。富士キメラ総研「2026 生成AI/AIエージェントで飛躍するAI市場総調査 市場編」のボイスボット部門で、2024年度実績のシェア24.7%を獲得しています。
日本語に特化した音声認識の補正技術と、生成AI(LLM)を使った対話が特徴です。断片的な問い合わせでも、AIが質問を重ねて用件を特定する「マルチターンヒアリング」を2026年8月から一般提供しています。ノーコードで対話フローを構築でき、入電を最適な窓口へ振り分けるAI-IVRプランと、定型業務を完結させる自動応答プランの2プランを用意します。
PBX・CTIはAvaya・BIZTEL・CT-e1/SaaS・GENESYSと連携し、有人オペレーターへの転送やアウトバウンド発信にも対応します。三井住友海上火災保険では完結率を約30%から60%へ高めた事例があり、みずほ銀行でもマルチターンヒアリングが運用されています。料金は非公開で、要問い合わせとなります。
21. LINE WORKS AiCall(LINE WORKS株式会社)

LINEのAI技術を基盤に電話応対を自動化するのが、LINE WORKS株式会社の「LINE WORKS AiCall」です。番号のプッシュ操作ではなく、発信者が自由に話した内容を音声認識で聞き取り、AIで完結できる問い合わせと有人対応が必要な問い合わせを自動で振り分けます。
既存の0120番号やPBXをそのまま使い、AiCallを電話の入口に配置して運用できます。提供形態は、個社向けにAIエージェントを構築する本体と、一次対応に特化したパッケージ型「VOICEIVR」の2系統です。VOICEIVRは構築費用500万円〜・月額50万円〜で最短1ヶ月の導入が可能で、本体のフルカスタム版は要問い合わせとなります。
料金は本体・VOICEIVRとも、通話量に応じた従量課金がなく、入電が増えても費用が変わらない固定料金制です。導入例では、ヤマト運輸が宅急便の集荷依頼の電話受付をAIで24時間対応し、クレディセゾンがオペレーターの着信件数を前年比約30%削減しています。
22. AI Worker VoiceAgent(株式会社AI Shift)

AI Worker VoiceAgentは、2016年提供開始の「AI Messenger Voicebot」を2025年12月に改称した、株式会社AI Shiftのコールセンター向けボイスボットです。予約・注文受付・問い合わせ対応・サブスクリプション変更などの電話業務を自動化します。
同社は株式会社サイバーエージェントの100%子会社で、グループのAI技術とUI/UX開発力を基盤にしています。発話中に割り込んで応答する割り込み発話、沈黙した利用者への発話誘導、有人オペレーター転送、発信業務(アウトバウンド)などに対応します。発話誘導機能は、質問後に沈黙した利用者に絞ったABテストで切断数を75%改善した結果を公表しています。
導入例では、焼肉きんぐ(物語コーポレーション)が全国230店舗の電話窓口で月間約15万件を自動化し、神戸市税務部がパートナー経由の試験導入で自動回答率65%以上を達成しています。料金は公表されておらず要問い合わせですが、現在の電話対応の内容をヒアリングしたうえでの無償デモを利用できます(電話番号の発行や細かいイントネーション調整は対象外)。
23. commubo(株式会社ソフトフロントジャパン)

自社開発の音声認識エンジンで人と連続的な音声会話を行うのが、株式会社ソフトフロントジャパンのAIボイスボット「commubo(コミュボ)」です。注文受付・予約受付・あふれ呼対策・督促など、インバウンドとアウトバウンド双方の電話業務を自動化します。
定型業務はシナリオ型、複雑な問い合わせは生成AI(LLM×RAG。RAGは社内文書を検索して回答を生成する仕組み)型を使い分けるハイブリッド運用が特徴です。2025年11月のver.4で、生成AIを活用した顧客フロント対応とナレッジ機能を追加しました。
連携できるCTI・PBXはBIZTEL・Genesys Cloud・Zoom Phone・Twilioなどを公式一覧で明示しており、契約中の電話番号をそのまま使う構成や有人転送にも対応します。
料金は初期費用・月額とも非公開の個別見積もりで、使った分だけを支払い、待機コストがかからない従量課金制を採用しています。公式は導入400社以上、業務完了率94.5%、契約継続率98.1%(いずれも公式公表値)を掲げ、MonotaROでは納期回答のリードタイムを約5割短縮した事例があります。
24. AIコンシェルジュ(株式会社TACT)

U-NEXTグループでコールセンター運営・人材派遣を手がける株式会社TACTが提供するのが、電話窓口向けボイスボット「AIコンシェルジュ」です。音声認識・音声合成を使い、電話の定型的な問い合わせをAIが受けて自動で対応します。
フロー分岐、電話番号・生年月日・氏名による本人認証、FAQ回答、有人オペレーター転送などに対応し、再配達受付や督促の発信(オートコール)も扱えます。督促・契約確認・あふれ呼・電話番の4つの業務別パッケージを用意し、月額費用には稼働レポーティングや精度チューニングなどの運用サポートが含まれます。
セキュリティは、プライバシーマーク・ISO/IEC 27001・ISO/IEC 27017(クラウドセキュリティ)認証を取得しています(いずれも株式会社TACTが保有)。
導入例では、ニッセンが返品受付の70%以上を自動化し、生活協同組合コープこうべが従来のIVRからの切り替えで完了率を35%改善、国税庁の確定申告電話相談センターの時間外対応にも提供されています。料金は初期費用・月額とも非公開で、要問い合わせです。
25. Dialpad(Dialpad, Inc.)

Dialpadは、米Dialpad, Inc.が開発するAI搭載のクラウド電話・コンタクトセンター(CCaaS)です。国内ではDialpad Japan株式会社とソフトバンク経由で提供され、ビジネスフォン・コンタクトセンター・アウトバウンド営業を同じ基盤で選べます。
IVRは自然言語理解(NLU)で発信者の要件を解釈し、意図・担当者のスキル・部署・営業時間・優先度に応じて着信を振り分けるAI搭載型です。通話のリアルタイム文字起こし・要約や、通話中にオペレーターを支援するライブコーチングといったAI機能(Dialpad Ai)を各製品に統合し、Salesforce・Zendeskとの連携にも対応します。
料金は日本サイト掲載で1ユーザーあたり月額、ビジネスフォンのConnectが1,000円〜、コンタクトセンター向けのSupportが5,000円〜です。2026年4月にプラン統合を伴う料金改定が行われているため、現行の正確な料金は問い合わせで確認してください。
SMS・Web画面に誘導するビジュアルIVR型
次に、音声案内からSMS・Web画面へ誘導し、用件を自己解決させるビジュアルIVR型のサービスです。
26. モバイルウェブ ビジュアルIVR(NTTドコモビジネスX株式会社)

電話がかかってきた顧客にSMSでURLを送り、スマートフォンのWeb画面に表示したメニューをタップで選んでもらうビジュアルIVR型のサービスです。NTTドコモビジネスX株式会社(旧 NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社)が提供しています。選んだ項目から、FAQ・チャットボット・有人チャット・コールバック予約フォームなど、用件に合うチャネルへ誘導します。
電話口で音声ガイダンスを聞かせる音声IVRと異なり、SMSで送ったWeb画面上のメニューから顧客自身が目的の項目を選ぶ方式です。メニュー画面はレイアウト・色・ロゴを管理画面から設定でき、スマートフォン・PC・フィーチャーフォンそれぞれの表示に対応します。
電話が混み合う時間帯や営業時間外にWeb画面へ誘導し、電話に出る前の段階で自己解決を促す使い方が公式の導入事例で示されています。タカラスタンダードの事例では、誘導した顧客の約半数が再入電せずに自己解決したと報告されています。
本人認証・電話決済に使う用途特化型
最後に、電話番号やIVRを本人確認や電話決済に使う、用途特化型のサービスを紹介します。一般の受付自動化とは目的が異なる点に留意してください。
27. カード決済IVR(株式会社電話放送局)

電話でのクレジットカード決済を、IVR(自動音声応答)で受け付けるサービスです。顧客が通話中にプッシュボタンでカード番号を入力すると、その情報は提供元である株式会社電話放送局のセキュアセンターを経由して決済代行会社へ送られ、オペレーターはカード番号に触れずに決済結果だけを確認します。
電話・FAXなどでカード情報を扱う加盟店に求められるカード情報の非保持化に対応し、PCI DSS認証(対象範囲はクレジットカード情報を取り扱うIVRシステム)を取得しています。入力方式は、顧客が自ら番号を入力する直接入力方式と、オペレーターが聞き取って入力する代理入力方式から選べます。
料金は初期費用40万円から、月額20万円から(月間4,000件の着信を含み、4,001件目以降は1件25円)で、連携する決済代行会社やカスタマイズの有無によって変動します。既存のコールセンターのPBX(構内交換機)に外線転送を設定するだけで導入でき、同一業務であれば複数拠点でも1契約で利用できます。
オペレーターがカード番号を聞き取る従来の端末方式と、IVR方式とで運用がどう変わるのかについて、提供元の株式会社電話放送局は次のように説明しています。

端末方式の場合、まずオペレーターがカード番号を口頭で聞き取り、端末に入力する必要があります。聞き取った情報はデータとして保存できないため、起票用紙に書いて処理が終わったらシュレッダーにかけるといった運用が必要になります。当社のIVR方式では、確実に機械を通して処理するため、そういったリスクを根本から排除できます。オペレーターがカード番号を聞くこと自体がなくなるので、内部不正の余地そのものがなくなるわけです。
28. DHKクラウド電話認証サービス(株式会社電話放送局)

電話を使った本人確認に用途を絞った認証サービスです。利用者があらかじめ登録した電話番号へシステムが自動で発信し、音声ガイダンスで伝える認証コードを利用者がWeb画面に入力することで本人確認を行います。提供元は、前出のカード決済IVRと同じ株式会社電話放送局です。
パスワードやメール認証だけでは防ぎにくいなりすましへの追加の認証として、銀行振込やマイページでの決済情報の更新といった重要な操作の場面で使われます。利用者がすでに持っている電話機をそのまま使えるため、専用アプリや機器の導入を求めません。
料金は、登録番号へ発信するアウトバウンドが初期費用50万円から・月額10万円から、着信側のインバウンドが初期費用50万円から・月額15万円からが目安で、要件に応じた個別見積りとなります。認証データの登録・結果取得のAPIが用意され、既存システムへ組み込めます。導入期間は最短約2週間です。
電話を使った認証が、同じく本人確認に使われるメール認証やSMS認証とどう異なるのかについて、提供元の株式会社電話放送局は次のように述べています。

メール認証やSMS認証ももちろん世の中で広く使われているのですが、「DHKクラウド電話認証サービス」の方が不正が発生しにくい水準だと考えています。メールはなりすましや不正受信、偽装がどうしても起こり得ますし、SMSにしても、本人確認不要のSIMカードが存在する以上、本人以外の第三者が契約してしまうリスクをゼロにはできません。それに対して電話認証は、単に電話をかけるだけではなく、かかってきた電話に対して画面上に表示された情報をお客様ご自身に入力していただく、という流れを組み込んでいます。電話番号の取得や偽装は技術的にも難しく、さらに「かかってきた電話を本人になり代わって受ける」ということはほぼ不可能ですので、セキュリティの水準はかなり高いと言えます。
29. オーロラSMS by メディアSMS(株式会社メディア4u)

株式会社メディア4uが提供する、法人向けSMS配信をもとにした本人認証サービスです。携帯電話番号へワンタイムパスワードをSMSで送るSMS認証に加え、SMSが届かない端末や固定電話番号に対しては、IVRの自動音声で認証コードを読み上げて本人確認を完了できます。
国内4キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイル)と直接接続し、自社検証による到達率99.9%(受信拒否・圏外・電源OFFを除く)を掲げています。SMSとIVRを利用者に応じて使い分けることで、SMSだけでは取りこぼす利用者の認証もカバーできる点が特徴です。
初期費用0円・月額基本料0円で、送信に成功した分だけ支払う完全従量課金を採っています(SMS1通あたりの単価や音声発信の料金は要問い合わせ)。最大2ヶ月の無料デモアカウントを利用でき、金融機関では累計120社への導入実績があります(2025年6月発表)。
電話番号やIVRを使った本人確認(発信認証・着信認証)のサービスをまとめて比べたい場合は、認証方式の違いや到達率による選び方を整理した以下の記事が参考になります。
自動音声応答システム(IVR)を導入するメリット
自動音声応答システム(IVR)を導入すると、電話対応の現場にどのような変化が生まれるのかを整理します。
第一に、電話業務の効率化です。用件ごとの振り分けを自動化することで、担当者は自分が対応すべき電話だけを受けられるようになり、取り次ぎや折り返しの手間が減ります。第二に、取りこぼしの削減です。回線が埋まっているときや営業時間外でも、自動応答や折り返し受付で一次対応を続けられるため、機会損失を抑えられます。
第三に、時間外・休日対応の自動化です。人を配置せずに営業時間案内や注文受付を続けられるため、人件費をかけずに対応範囲を広げられます。あわせて、営業電話や間違い電話などの対応負荷を音声案内の段階で振り分けられるため、現場の負担軽減にもつながります。
これらは規模の大小を問わず得られる効果で、少人数の事業者ほど一人あたりの負担軽減の実感は大きくなります。
導入前に押さえておきたい注意点
導入後のつまずきを避けるため、検討段階で押さえておきたい注意点を解説します。
まず、すべての電話対応を自動化できるわけではありません。複雑な相談やクレームなど、人が対応すべき用件は必ず残るため、自動化する範囲と有人対応へつなぐ経路を設計しておく必要があります。
次に、音声案内の分岐(シナリオ)の設計には手間がかかります。選択肢が多すぎたり階層が深すぎたりすると、発信者が目的にたどり着けず、かえって不満につながります。
また、機械的な自動応答は発信者のストレスになる場合があります。待ち時間や操作の煩わしさを抑えるには、案内を簡潔にし、人につながる選択肢を分かりやすく用意することが大切です。導入時に完璧なシナリオを目指すより、運用しながら着信データを見て案内を改善していく前提で、シナリオ変更のしやすいサービスを選んでおくと、こうした課題に対応しやすくなります。
どの用件を自動化し、どこから人の対応に切り替えるかを決めるには、電話をかける側が自動応答をどう受け止めているかを押さえておくと判断しやすくなります。コールセンター利用者が感じている不満や、自動音声のほうが話しやすいと答えた場面を調べた調査データは、自動化する範囲を具体的に見極める材料になります。
まとめ
本記事では、自動音声応答システム(IVR)の仕組みと主な機能、方式タイプ別の違い、費用相場、失敗しない選び方を整理し、方式タイプ別にサービスを比較しました。
選定で最も重要なのは、自社の用件がどの方式で解決できるかを最初に見極めることです。用件の振り分けや時間外対応が中心ならプッシュ操作型のクラウドIVR、問い合わせ対応そのものを自動化したいならAIボイスボット型、呼量そのものを減らしたいならビジュアルIVR型が有力な選択肢になります。
そのうえで、同時通話数や拡張性、既存番号・回線の引き継ぎ、外部システム連携、シナリオ変更のしやすさを確認し、初期費用・月額・従量課金を自社の着信規模に当てはめて総額で比べると、過不足のない1本に絞り込めます。
MCB FinTechカタログでは、各サービスの最新資料を無料でまとめて請求できます。初期費用・月額・従量課金や対応方式、連携機能などを見比べながら、自社に合うサービスの検討を進めてください。
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よくある質問(FAQ)
Q. 自動音声応答システム(IVR)とは何ですか?
A. 自動音声応答システム(IVR)とは、かかってきた電話に自動音声で応答し、用件の振り分けや一次対応を自動化する仕組みです。「IVR」は Interactive Voice Response の略で、「電話自動音声応答システム」とも呼ばれます。「ご用件が◯◯の方は1番を押してください」という音声案内が代表例で、発信者の操作や発話に応じて担当部署へつないだり、自動で回答したりします。
Q. 自動音声応答システム(IVR)とボイスボット(AIボイスボット)は何が違いますか?
A. 自動音声応答システム(IVR)とボイスボットの違いは、従来型のIVRが番号のプッシュ操作でメニューを選ばせて振り分けるのに対し、ボイスボットは発信者が話した内容をAIが音声認識し、対話で用件を聞き取って応答する点です。定型的な振り分けやアナウンスが中心ならプッシュ操作型で足りることが多く、問い合わせ内容が多岐にわたり対話で用件を確定させたい場合にAIボイスボット型が向きます。
Q. ビジュアルIVRは通常の自動音声応答システム(IVR)と何が違いますか?
A. ビジュアルIVRと通常のIVRの違いは、通常のIVRが音声で選択肢を案内するのに対し、ビジュアルIVRはSMSで送ったURLからスマートフォンのWeb画面を開かせ、文字と画像のメニューをタップで選ばせる点です。音声だけの案内より選択肢を把握しやすく、よくある問い合わせを電話をつながずに自己解決へ導けるため、呼量そのものを減らしたい窓口に向いています。
Q. 自動音声応答システム(IVR)の費用は月いくらくらいかかりますか?
A. 自動音声応答システム(IVR)の費用は、初期費用・月額費用・従量課金(着信料や転送料)の合計で決まり、クラウドのプッシュ操作型は月額数千円程度から、AIボイスボット型やコールセンター向けの大規模なサービスは月数万円以上が目安です(2026年10月時点)。
月額のほかに電話番号の維持費や通話・転送の従量料金が別途かかることが多いため、自社の月間着信数を各サービスの従量単価に当てはめ、総額で比べることが大切です。
Q. 無料で使える自動音声応答システム(IVR)や無料トライアルはありますか?
A. 自動音声応答システム(IVR)には、月一定の着信までずっと無料で使えるフリープランを備えるサービスや、一定期間すべての機能を試せる無料トライアルを用意するサービスがあります。
無料トライアルは5〜14日間ほどの設定が多く、フリープランは一定の着信数までずっと無料で使えるものがあります。まず無料枠で自社の用件に合うかを試し、有料プランへ移行する流れなら、導入の失敗を避けやすくなります。
Q. 今の電話番号のまま自動音声応答システム(IVR)を導入できますか?
A. 自動音声応答システム(IVR)を今の電話番号のまま導入できるかは、サービスや導入形態によって異なり、既存番号からの転送設定や番号ポータビリティに対応していれば番号を変えずに使えます。
クラウド型では専用番号を新たに発行して転送する方式が多く、既存番号をそのまま引き継げるかは契約前の確認が欠かせません。使用中の番号の引き継ぎと新規発番のどちらかを選べるサービスもあります。
Q. 自動音声応答システム(IVR)の導入にはどのくらいの期間がかかりますか?
A. 自動音声応答システム(IVR)の導入期間は、クラウド型なら工事不要で最短数日〜数週間、機器設置型やオンプレミス型は数か月かかる場合があります。クラウド型は申し込みから設定・テストを経て短期間で運用を始められるため、早く導入したい場合はクラウド型が有利です。あわせて、音声案内の分岐(シナリオ)の作り込みにかかる時間も全体の期間を左右します。
Q. 自動音声応答システム(IVR)は小規模な事業者や中小企業でも導入する効果がありますか?
A. 自動音声応答システム(IVR)は、少人数の事業者や中小企業ほど一人あたりの電話対応の負担軽減を実感しやすく、導入効果が期待できます。用件の振り分けや時間外対応を自動化することで、担当者は自分が対応すべき電話だけに集中でき、取りこぼしも減らせます。クラウドのプッシュ操作型なら月額数千円程度から始められるため、小規模でも費用をかけずに導入できます。
Q. 自動音声応答システム(IVR)で通話内容を録音できますか?
A. 自動音声応答システム(IVR)の多くは、通話の録音機能を標準またはオプションで備えており、録音内容の文字起こしや要約、メール・チャットへの通知まで自動化できるサービスもあります。録音データは応対品質の確認や、着信件数・応答率などの分析による運用改善にも活用できます。必要な録音時間や保存期間、文字起こしの可否はサービスごとに異なるため、比較時に確認してください。
Q. すでにあるビジネスフォンやPBX(構内交換機)と自動音声応答システム(IVR)は併用できますか?
A. 自動音声応答システム(IVR)は、既存のビジネスフォンやPBXへ外線転送を設定することで併用でき、電話の入口にIVRを置いて振り分けてから既存の電話機へつなぐ運用が可能です。一方で、クラウドPBX一体型のサービスを選べば、ビジネスフォンの機能とIVRをまとめて置き換えることもできます。既存設備を活かすか置き換えるかで適したサービスが変わるため、現在の電話環境を踏まえて選ぶとよいでしょう。
Q. クラウド型とオンプレミス型の自動音声応答システム(IVR)はどちらを選べばよいですか?
A. 自動音声応答システム(IVR)は、工事不要で短期間・低コストに始められ、規模の増減にも合わせやすいクラウド型が多くの事業者に適しています。自社専用の環境で運用したい、既存の設備を活かしたいといった要件がある場合はオンプレミス型や機器設置型が選択肢になりますが、導入期間と費用は大きくなる傾向があります。まずはクラウド型で要件を満たせるかを確認するのが近道です。
Q. 電話でのクレジットカード決済や本人確認に使う自動音声応答システム(IVR)は、受付用のIVRと同じものですか?
A. 電話決済や本人確認に使うIVRは、受付や振り分けを自動化する一般的なIVRとは目的が異なる用途特化型のサービスです。電話でのカード決済をIVRで受け付けるサービスはカード情報の非保持化に対応し、電話認証サービスは登録番号への自動発信などで本人確認を行います。代表電話の受付自動化が目的なら一般的なIVRを、決済や本人確認が目的ならこれらの用途特化型を選びます。
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マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト
松嶋真倫
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。


















