拠点の数が増えるほど、拠点間をつなぐ専用線のコストや増設にかかる期間、拠点ごとに分散した機器の運用に負担を感じていませんか。クラウドやSaaSの利用が広がり、すべての通信をデータセンター経由で折り返す従来の構成では回線が逼迫しやすく、海外拠点の回線品質に悩む企業も少なくありません。
こうした課題を解きほぐす選択肢がSD-WANです。ただしSD-WANと一口に言っても、製品の成り立ちや提供のされ方は幅広く、自社の拠点構成や運用体制に合うものを選ぶには、どのような観点で比較すればよいのでしょうか。
本記事では、主要なSD-WAN製品・サービスを提供形態のタイプ別に比較します。SD-WANの仕組みや、MPLS・SASEとの違いと使い分けを整理したうえで、対応回線・セキュリティ統合・クラウド接続・運用のしやすさ・費用といった比較のポイントを解説します。複数拠点を持つ企業が、自社に合う製品を見極めるための材料としてご活用ください。
また、自社の状況に合わせて最適なサービスを最短で見つけられるよう、「30秒で終わる選定診断ツール」をご用意しています。ぜひこちらもご活用ください。
目次
一括ダウンロードする
SD-WANとは(仕組みと特徴)
SD-WAN(Software-Defined WAN)は、ソフトウェアで広域ネットワーク(WAN)を制御し、複数の拠点間や拠点とクラウドの通信を一元的に管理・最適化する仕組みです。インターネット回線・モバイル回線・専用線といった複数の回線を束ね、通信の種類や宛先に応じて経路を自動で振り分けます。
特徴は、実際の物理回線(アンダーレイ)とは切り離された上位のサービス層として動く点にあります。標準化団体のMEFは、SD-WANを回線そのものではなく、その上で動く「外部から見える振る舞い」を定めたサービスとして位置づけています。そのうえで、SD-WANサービスと、その土台となる回線(アンダーレイ接続)を区別することが重要だとしています。
It is important to distinguish between the SD-WAN Service and the Underlay Connectivity Services over which the SD-WAN operates.
出典:MEF 70 SD-WAN Service Attributes and Services|MEF(現 Mplify Alliance)
この「回線に依存しない」という性質により、拠点の回線構成に縛られず通信を柔軟に制御できる点が、従来のWAN構築との大きな違いです。具体的な導入効果は後述します。
SD-WANとMPLS・SASEの違いと使い分け
SD-WANを検討するとき、既存のMPLS網をどうするか、セキュリティ機能を統合したSASEとどちらを選ぶかで迷う場面が多くあります。ここでは、製品比較の前提として両者との違いと使い分けを整理します。

SD-WANとMPLSの違いと移行の考え方
MPLS(Multiprotocol Label Switching)は、通信事業者が提供する閉域網でよく使われる転送方式です。パケットを網の入口で一度だけ分類し、以降はそのラベルを参照して高速に転送します。IETFの標準仕様(RFC 3031)でも、MPLSではパケットの分類が網への入口で一度だけ行われると定義されています。
In MPLS, the assignment of a particular packet to a particular FEC is done just once, as the packet enters the network.
出典:RFC 3031 Multiprotocol Label Switching Architecture|IETF
MPLSは通信品質が安定している一方、通信事業者の閉域網を利用するため費用が高くなりやすく、拠点の増設にも時間がかかる傾向があります。特に海外拠点では専用線の調達が高額になりやすいため、インターネット回線を活用できるSD-WANはコスト面の選択肢になります。
移行は、MPLSをすべて置き換える方法だけでなく、両者を併用するハイブリッドWANという考え方もあります。品質が重要な基幹通信は既存のMPLSに残し、クラウドやインターネット向けの通信はインターネット回線へ振り分ける構成です。既存契約の残存期間や拠点ごとの通信要件を踏まえ、段階的に切り替えていく判断がしやすくなります。
SD-WANとSASEの違いと統合の判断
SASE(Secure Access Service Edge)は、2019年に調査会社のGartnerが提唱した枠組みです。SD-WANなどのネットワーク機能と、クラウド型のセキュリティ機能をクラウド上で一体に統合して提供します。セキュリティ機能には、セキュアWebゲートウェイ、クラウド利用を可視化・制御するCASB、ファイアウォール、ゼロトラストネットワークアクセスなどが含まれます。
両者は競合するものではなく、役割が異なります。SD-WANは拠点間やクラウドへの通信の最適化・接続を担い、SASEはそこにクラウド型のセキュリティを一体で組み合わせたものです。拠点のセキュリティを各拠点の機器で個別に管理している場合はSD-WAN単体から始め、在宅勤務やクラウド利用が広がりセキュリティをクラウド側で一元管理したい場合はSASEへ広げる、という段階的な考え方ができます。
SD-WANを導入するメリット(MPLS専用線の課題をどう解消するか)
SD-WANの価値は、従来のMPLS専用線を中心とした構成が抱える課題を、回線・運用・クラウド接続の面から解消できる点にあります。ここでは主な導入効果を整理します。
通信コストを抑えやすい
インターネット回線を活用できるため、すべての拠点を高価な専用線でつなぐ必要がなくなります。重要な通信だけを品質の安定した回線に残し、その他はインターネット回線に振り分けることで、拠点を増やしてもコストが膨らみにくくなります。専用線の調達が高額になりやすい海外拠点ほど、コスト面の効果を得やすい傾向があります。
拠点の構築・運用の負担を軽くできる
各拠点の機器設定を中央から一括で配布・管理できるため、拠点ごとに技術者が設定作業を行う負担を抑えられます。新しい拠点を追加する際も、あらかじめ設定を用意しておけば現地では機器を接続するだけで運用を始められる製品が多く、拠点の立ち上げにかかる時間を短縮しやすくなります。
クラウド・SaaS利用時の通信を最適化できる
通信の種類や宛先を識別し、クラウドやSaaS向けの通信は各拠点から直接インターネットへ送り出す(ローカルブレイクアウト)といった制御ができます。すべての通信をデータセンター経由で折り返す構成に比べ、クラウド利用時の遅延や回線の逼迫を抑えられます。
SD-WAN製品の提供形態4タイプ
SD-WAN製品は、どのような成り立ちで、どう提供されるかによって性格が分かれます。自社の運用体制や既存のネットワーク機器、重視したい強みに照らすと、適したタイプを絞り込みやすくなります。ここでは提供形態を4つのタイプに整理します。

SD-WAN専業・クラウド基盤型
SD-WANを主目的に設計され、提供事業者のバックボーンやクラウド上でサービスとして動くタイプです。世界各地の接続拠点を通じて、海外を含む拠点間接続やSaaSへの接続を最適化しやすいのが特徴で、グローバルに拠点を持つ企業や、クラウド利用が中心の企業に適しています。
Cato・Prisma SD-WAN・AryakaのようにSASEプラットフォームとして提供される製品も、SD-WAN機能を単体から使えるためこのタイプに含みます。該当する主な製品:Cato SASE Cloud、Versa、Prisma SD-WAN、Aryaka、VeloCloud SD-WAN。
ネットワーク機器ベンダー統合型
ルーターやスイッチ、無線LANを手がけるネットワーク機器ベンダーが、自社機器にSD-WAN機能を統合したタイプです。すでに同じベンダーの機器を使っている場合、既存のネットワーク資産を活かしながら一元的に管理しやすく、社内にネットワーク運用の体制がある企業に向きます。
該当する主な製品:Cisco Catalyst SD-WAN、Cisco Meraki MX、HPE Aruba EdgeConnect SD-WAN。
セキュリティ(UTM/ファイアウォール)統合型
次世代ファイアウォールやUTM(統合脅威管理)にSD-WAN機能を統合したタイプです。拠点のセキュリティ対策と通信の最適化を1台でまかなえるため、拠点ごとにファイアウォールを置きたい企業や、セキュリティと通信を分けて管理したくない企業に適した選択肢です。
該当する主な製品:FortiGate、SonicWall。
通信事業者のマネージドSD-WANサービス
通信事業者が、設計・構築から運用までを請け負って提供するタイプです。回線とあわせて提供される場合もあれば、利用者が用意した回線の上で動く場合もあります。社内にネットワーク運用の手が足りず、設定や監視まで任せたい企業で有効です。
該当する主な製品:Master’sONE CloudWAN、Managed SDx。
各製品の対応回線やセキュリティ統合の範囲は、後述の比較表の「タイプ」列とあわせて見比べられます。
SD-WANの選び方(比較のポイント)
ここからは、自社に合うSD-WANを選ぶための比較ポイントを解説します。後述の比較表の軸とも対応しているため、気になる観点から読み進めてください。
対応回線・接続方式で選ぶ
まず、自社の拠点が使っている回線に対応しているかを確認しましょう。インターネット回線だけでなく、既存のMPLS網やモバイル回線(LTE・5G)を併用できるか、複数回線を束ねて冗長構成を組めるかは、拠点の回線事情によって重要度が変わります。回線が不安定になりやすい拠点や、回線の二重化で可用性を高めたい場合は、対応回線の幅と冗長化の仕組みが重要な判断材料になります。
クラウド・SaaS接続の最適化で選ぶ
クラウドやSaaSの利用が多い企業では、各拠点から直接インターネットへ送り出すローカルブレイクアウトや、主要なクラウドへの直接接続に対応しているかが効いてきます。通信の遅延や回線の逼迫を抑えたい場合は、クラウド接続の最適化機能や、アプリケーションを識別して経路を振り分ける仕組みが備わっているかを見ておきます。
セキュリティ統合の範囲で選ぶ
拠点のセキュリティをどこまで統合したいかで選択肢が変わります。製品自体にファイアウォールやUTMの機能を備えるもの、クラウド型のセキュリティ(SASE・SSE)と連携するものがあります。拠点ごとにセキュリティ機器を置いて運用している場合や、今後セキュリティをクラウド側へ寄せたい場合は、統合できる範囲と連携先が選択の分かれ目になります。
運用のしやすさ(ゼロタッチ導入)と運用体制(自前運用/マネージド)で選ぶ
導入・運用の手間は、拠点数が多いほど効いてきます。あらかじめ設定した機器を現地で接続するだけで使い始められるゼロタッチの仕組みや、全拠点を一つの画面で管理できるかが、運用負荷を大きく左右します。
あわせて、運用を自社で担うか、通信事業者などに任せるかという体制の選択も重要です。社内にネットワーク運用の手が足りない場合は、設計・構築・監視まで請け負うマネージドサービスが適します。前述の提供形態4タイプは、この「自前で運用するか任せるか」の判断と直結します。
費用の考え方(なぜ非公開が多く、何で比べるか)
SD-WANの費用は、各拠点に置く機器(CPE)の費用、ライセンス・サブスクリプションの月額、回線費用、マネージドの場合の運用費用などで構成されます。多くの製品は料金を公開しておらず、拠点数や必要な機能、契約期間によって見積もりが変わるため、比較検討の段階では各社へ問い合わせて見積もりを取るのが基本です。
専用線中心の構成からの切り替えでは、回線費用の削減分と機器・運用費用を合わせた総額で比べると、導入の判断がしやすくなります。
どのタイプが自社に合うか判断に迷う場合は、以下の「30秒で終わる選定診断ツール」で、拠点構成や運用体制に合うタイプと製品を確認できます。
一括ダウンロードする
【比較表】主要SD-WAN製品をタイプ別に比較
ここからは、主要なSD-WAN製品12種類を1つの表で横断的に比較します。提供形態のタイプ・対応回線・セキュリティ統合・クラウド接続・運用性・費用の観点で、自社の拠点構成や運用体制に照らして見比べてください。「タイプ」列で、専業・クラウド基盤型/ネットワーク機器ベンダー統合型/セキュリティ統合型/通信事業者マネージドの区分を確認できます。
| サービス名 | Cato SASE Cloud | Versa Secure SD-WAN | Prisma SD-WAN | Aryaka | VeloCloud SD-WAN | Cisco Catalyst SD-WAN | Cisco Meraki MX | HPE Aruba EdgeConnect SD-WAN | FortiGate(Fortinet Secure SD-WAN) | SonicWall(TZシリーズ) | Master’sONE CloudWAN | Managed SDx |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| タイプ | 専業・クラウド基盤型 | 専業・クラウド基盤型 | 専業・クラウド基盤型 | 専業・クラウド基盤型 | 専業・クラウド基盤型 | ネットワーク機器ベンダー統合型 | ネットワーク機器ベンダー統合型 | ネットワーク機器ベンダー統合型 | セキュリティ統合型 | セキュリティ統合型 | 通信事業者マネージド | 通信事業者マネージド |
| 提供形態 | クラウド(自社バックボーン)+拠点機器Cato Socket | クラウド/オンプレミス両対応 | クラウド提供型+IONデバイス | SASE as a Service(マネージド選択可) | Edge+Gateway+Orchestrator | アプライアンス(Catalyst 8000/ISR)+仮想。SD-WAN Managerで集中管理 | クラウド管理型アプライアンス/仮想(vMX) | 物理/仮想/クラウドのゲートウェイ+Orchestrator | 物理/仮想アプライアンス・クラウド | アプライアンス/仮想(NSv)・クラウド管理 | マネージド型VPN(オーバーレイ・回線は顧客手配) | マネージド(Cisco/Meraki/VeloCloud基盤を選択) |
| 国内提供・サポート | 国内代理店・パートナー経由 | 国内パートナー経由(現行の国内窓口は要確認) | 日本法人あり(パロアルトネットワークス)。国内販売経路は要確認 | 国内パートナー経由(日本情報通信〈NI+C〉) | 国内販売経路・日本語窓口は要確認(Aristaが提供) | 日本法人あり(シスコ)。導入は正規パートナー経由(要確認) | 日本法人あり(シスコ)。国内は正規パートナー経由 | 国内代理店経由(マクニカが取扱・サポート窓口) | 日本法人あり(フォーティネットジャパン)・販売代理店経由 | 国内正規代理店経由 | 国内通信事業者が提供(NTTPCコミュニケーションズ) | 国内通信事業者が提供(NTTドコモビジネス) |
| 対応回線 | MPLS併用:可(併用・置換とも対応) モバイル(LTE/5G):5G対応(X1600の5Gモデル) 複数回線束ね:可(各種WAN回線を集約) | MPLS併用:可 モバイル(LTE/5G):LTE対応(5Gは明記なし) 複数回線束ね:可 | MPLS併用:可(MPLSアンダーレイ対応) モバイル(LTE/5G):5G対応モデルあり(ION 1200-S-C-5G。標準はLTE) 複数回線束ね:可(多様なWAN回線を接続) | MPLS併用:可 モバイル(LTE/5G):要確認 複数回線束ね:可(マルチパス) | MPLS併用:可(あらゆるトランスポートを統合) モバイル(LTE/5G):5G対応(7×0は5G統合モデル) 複数回線束ね:可(DMPO) | MPLS併用:可 モバイル(LTE/5G):5G/LTE対応 複数回線束ね:可 | MPLS併用:可(MPLS→VPN自動フェイルオーバー) モバイル(LTE/5G):5G対応(内蔵5G/MG52ゲートウェイ) 複数回線束ね:可(複数回線を自動最適化) | MPLS併用:可(MPLS+ブロードバンドのハイブリッド) モバイル(LTE/5G):4G/5G/LTE対応 複数回線束ね:可(トンネルボンディング) | MPLS併用:可(MPLS/インターネット/セルラー混在) モバイル(LTE/5G):5G対応(FortiExtender経由) 複数回線束ね:可(SD-WANで複数WANを最適化) | MPLS併用:可(MPLS上のVPN経由で併用) モバイル(LTE/5G):5G対応(Gen8。Gen7は4G/LTE) 複数回線束ね:可(SD-WAN機能) | MPLS併用:要確認(回線種別非依存のオーバーレイ) モバイル(LTE/5G):5G対応(home 5G検証済み) 複数回線束ね:可(ハイブリッドWANで冗長構成) ※回線は顧客手配 | 選ぶType(C/M/V)で異なる Type-Vは複数回線束ねに対応 詳細は各基盤の行を参照 |
| セキュリティ統合 | SSE・ZTNAを単一クラウドに統合 | NGFW・SSEをUnified SASEで統合 | Prisma Access(SSE)と統合しSASE構成 | ユニバーサルZTNA・統合NGFW | 各社SSEと連携して構成 | NGFW/IPS内蔵+Umbrella SIG連携 | FW/IPS/フィルタ/AMPを内蔵(Advanced Security) | 内蔵NGFW+自社/他社SSE連携 | NGFW本体にSD-WANを統合・IPS/ZTNA標準 | UTM/NGFW本体にSD-WANを統合・DPI-SSL等 | 暗号化・トラフィック可視化(UTM統合の記載なし) | 選ぶType(C/M/V)で異なる(各基盤の行を参照)。Type-CはアプリFW・URLフィルタ |
| クラウド/SaaS接続 | 自社グローバルバックボーンで最適化。海外拠点間の接続に強い | アプリ識別ルーティングでマルチクラウド接続(AWS/Azure/Google)。グローバル展開に対応 | アプリ定義SLA・自律ルーティングでSaaS最適化。Prisma Accessと連携しグローバル対応 | 自社グローバルプライベートネットワーク(PoP 40+)でSaaS・クラウドを高速化。海外拠点に強い | DMPOで最適化しAWS/Azure/Google Cloudに接続。150+のSASE PoPを利用 | Cloud OnRampでクラウド・SaaS最適化(AWS/Azure/Google)。マルチリージョン対応 | 経路最適化とvMXでクラウドに接続(拠点間はAutoVPN) | クラウド仮想GW/SSE経由で最適化(対応クラウド一覧は要確認) | CASB等でSaaSセキュリティを提供(拠点間はSD-WANで接続) | Capture ATP等のクラウド型セキュリティ(拠点間はSD-WAN/VPN) | クラウドコネクタでパブリッククラウドに接続。インターネットブレイクアウト対応(国内中心) | ローカルブレイクアウトでSaaS最適化。Type-Vは海外拠点の不安定な回線向け(選ぶTypeで異なる) |
| 運用性 | ゼロタッチ・一枚のポリシーで一元管理 | ゼロタッチ・Versa Directorで集中管理 | ブランチオンボーディング・Strata Cloud Manager | ゼロタッチ・24時間365日NOC監視 | ゼロタッチ・Orchestratorで一元管理 | SD-WAN Managerで一元管理・ゼロタッチ | Meraki Dashboardでゼロタッチ・遠隔一元管理 | ゼロタッチ・Orchestratorで一元管理 | FortiManager/FortiAnalyzerで一元管理 | Capture Security Centerでクラウド集中管理 | ZTP・コントロールパネルで一元管理 | 設計・構築を事業者が一元提供。運用委託範囲は選ぶType・契約による |
| 料金目安 | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 初期0円/月額17,000円(税込18,700円)〜 | 要お問い合わせ |
| 詳細情報 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
※上記は2026年10月時点の各社公式サイト等の公開情報にもとづきます。料金は非公開の製品が多く、対応回線・機能の詳細は構成により異なります。導入前に各社の最新情報・見積もりをご確認ください。
主要SD-WAN製品の特徴(タイプ別)
比較表で取り上げた各製品について、提供形態のタイプごとに特徴を紹介します。
SD-WAN専業・クラウド基盤型
SD-WANを主目的に設計され、提供事業者の基盤上でサービスとして動く製品群です。
1. Cato SASE Cloud(Cato Networks)

Cato SASE Cloudは、SD-WAN・ネットワークセキュリティ(SSE)・ゼロトラストアクセス(ZTNA)を単一のクラウドサービスに統合するSASEプラットフォームです。提供元はイスラエル発のCato Networksで、国内では販売代理店・パートナー経由で導入します。
通信は同社が運用するグローバルプライベートバックボーン上に集約し、拠点・在宅・クラウドを一貫したポリシーで制御します。拠点には専用機器のCato Socketを設置し、設定を中央から配布するゼロタッチ展開に対応します。VPNをデータセンターに集約する構成で生じやすい遅延や帯域の課題を避ける設計です。
導入はフルSASEを一度に揃える必要はなく、SD-WAN・SSE・ZTNA・AI Securityといったモジュールを個別に選んで段階的に始められます。まずSD-WANから着手し、後からセキュリティ機能を加える進め方も可能です。料金は拠点数・帯域・ユーザー数に応じたサブスクリプションで、具体額は代理店見積もりとなります。
2. Versa Secure SD-WAN(Versa Networks, Inc.)

Versa Secure SD-WANは、米国のVersa Networks, Inc.が展開する統合プラットフォーム「VersaONE」の一部で、ネットワークとセキュリティを1つのコンソール・ポリシー・OSにまとめる構成を取ります。SD-WAN単体に加え、SSEを束ねたUnified SASEとしても利用できます。
対応回線はMPLSに加えてインターネット・LTE・ブロードバンドを統合し、アプリケーションを識別してアプリごとのSLAで経路を制御します。マルチクラウド接続に対応し、連携先のテクノロジーパートナーとしてMicrosoft・Google Cloud・AWS・Dell Technologiesを挙げています。ゼロタッチプロビジョニング(ZTP)に対応し、Versa Directorから集中管理します。
提供形態はクラウドとオンプレミスのどちらにも対応し、汎用ハードウェアや低コストのアプライアンス上でソフトウェアとして動かせます。テナントごとに管理・データ・制御の各プレーンを分離するマルチテナント構成(最大256テナント、テナントあたり最大1024の仮想ルーティング〈VRF〉)も特徴です。料金は公開されておらず、パートナー経由の見積もりとなります。
3. Prisma SD-WAN(Palo Alto Networks, Inc.)

Prisma SD-WANは、Palo Alto Networks, Inc.がセキュリティ基盤「Prisma SASE」の一部として提供する、クラウド提供型のSD-WANです。旧CloudGenixを前身とし、アプリケーションを軸に経路を制御するapp-defined(アプリ定義)型の設計を採ります。
拠点にはION(Instant-On Network)のハードウェア機器または仮想デバイスを設置し、多様なWAN回線を接続します。拠点の立ち上げは公式が「ワンクリックのブランチオンボーディング」と説明する手順で行います。アプリごとのSLAフレームワークや自律ルーティング(autonomous routing)、運用監視のADEMといった機能を備えます。
セキュリティ側のPrisma Access(SSE)と同一ベンダーで統合し、SASEを構成できる点が位置づけの中心です。ライセンスは帯域幅と導入モデル(ブランチ/データセンター)に基づき、価格は要お問い合わせとなります。管理はStrata Cloud Managerから行います。
4. Aryaka(Aryaka Networks, Inc.)

Aryakaは、ネットワーク(SD-WAN)とセキュリティを自社のグローバルプライベートネットワーク上で一体提供する「Unified SASE as a Service」を主訴求とするサービスです。提供元は米国のAryaka Networks, Inc.で、国内では2025年3月に日本情報通信(NI+C)が販売パートナーに加わっています。
拠点にはエッジ機器のANAP(Aryaka Network Access Point)を設置し、インターネット回線とMPLS回線をマルチパスで自社のプライベートコアに接続します。公式が40拠点以上と記載するPoP網をメッシュ状に結び、新拠点はゼロタッチプロビジョニングで立ち上げます。運用面では管理ポータルのMyAryakaと、24時間365日のNOCによる監視を備えます。
運用の分担は、自社管理(セルフ)・共同管理(コマネージド)・Aryaka管理(フルマネージド)の3形態から選べます。社内のネットワーク運用体制に合わせて委託範囲を決められるため、人手を抑えたい企業はフルマネージドを選ぶ選択肢もあります。標準の価格表は公開されておらず、料金は要お問い合わせとなります。
5. VeloCloud SD-WAN(アリスタネットワークス)

VeloCloud SD-WANは、早い時期からSD-WANを提供してきた製品の一つです。2017年にVMware、その後Broadcomを経て、2025年にアリスタネットワークスが事業を取得し、現在はArista VeloCloudとして提供されています。拠点に置くEdge、通信を中継するGateway、全体を管理するOrchestratorの構成で動きます。
通信の品質をリアルタイムに測って最適な経路へ振り分けるDMPO(動的マルチパス最適化)を備え、AWS・Microsoft Azure・Google Cloudへの接続にも対応します。セキュリティは各社のSSE(クラウド型セキュリティ)と連携して構成する方式です。料金は公開されておらず、要お問い合わせとなります。
ネットワーク機器ベンダー統合型
ネットワーク機器ベンダーが自社機器にSD-WAN機能を統合した製品群です。
6. Cisco Catalyst SD-WAN(シスコシステムズ合同会社)

Cisco Catalyst SD-WANは、拠点・データセンター・クラウドを結ぶWANを集中管理する、シスコのエンタープライズ向けSD-WANです。旧「Cisco SD-WAN」から名称が変わり、管理基盤のvManageもCatalyst SD-WAN Managerへと改称されました。
拠点向けのISRやCatalyst 8200/8300、コア向けの8500、クラウド向けの仮想ルータ8000Vまでを同一のSD-WANファブリックに収容でき、インターネット・MPLS・5G/LTE・サテライトなど複数の回線を併用できます。
拠点機器上のファイアウォールやIPSに、Cisco Umbrellaによるクラウド型セキュリティやCloud OnRampでのマルチクラウド接続を組み合わせられる点も特徴です。
ライセンスはCisco DNAサブスクリプションのEssentialsとAdvantageの2階層で、契約期間は3年・5年・7年から選びます。機器本体は別購入で、公式の価格表は公開されておらず、料金は個別の見積もりとなります。幅広い機器構成を前提とするため、大規模なWAN運用を想定する企業に向く製品です。
7. Cisco Meraki MX(シスコシステムズ合同会社)

Cisco Meraki MXは、ファイアウォールやIPS、コンテンツフィルタリング、SD-WANをクラウド管理で提供するセキュリティアプライアンスです。先のCatalyst SD-WANとは別の製品ラインで、2012年にシスコが買収したMerakiの系譜にあたります。
管理はクラウドのMeraki Dashboardで行い、拠点に設置した機器をゼロタッチで導入して複数拠点を遠隔から一元管理できます。小規模向けのMX67/68/75から中規模向けのMX85/95まで機種がそろっており、各拠点に技術者を配置しにくい環境での運用を想定できます。
本体にはクラウド管理ライセンス(EnterpriseまたはAdvanced Security)が必ず付帯し、ライセンスがなければ機器が動作しない料金構造です。期間は1・3・5・7年のサブスクリプションで、国内価格はパートナーの見積もりとなります。
8. HPE Aruba EdgeConnect SD-WAN(ヒューレット・パッカード エンタープライズ)
HPE Aruba EdgeConnect SD-WANは、SD-WAN専業ベンダーだったSilver Peakの製品を、HPEが買収しArubaブランドで提供しているSD-WANです。拠点側のゲートウェイ(物理・仮想・クラウド)と、ポリシー設定や監視を担うOrchestratorで構成されます。
ゲートウェイはルーティング機能に加え、内蔵の次世代ファイアウォールやWAN最適化機能「Boost」(有償オプション)を同一の製品系で備えます。自社のHPE Aruba Networking SSEに加えて、サードパーティのクラウドセキュリティへの連携も自動化できます。
Orchestratorは、HPEがクラウドでホストする形態(Foundation/Advanced)と、自社で運用する形態(Advanced On-Prem)から選べ、閉域網向けのオプションも用意されています。料金は帯域ティアに応じた期間契約のサブスクリプションで、公開価格の記載はなく、見積もりでの確認が必要です。
セキュリティ(UTM/ファイアウォール)統合型
ファイアウォール・UTMにSD-WAN機能を統合した製品群です。
9. FortiGate(フォーティネット)

FortiGateは、フォーティネットが提供する次世代ファイアウォール(NGFW)/UTMで、そのセキュリティ機能の一部としてSD-WAN(Fortinet Secure SD-WAN)を統合しています。物理アプライアンス・仮想アプライアンス・クラウドの各形態で提供され、拠点の出入口に設置する機器がファイアウォールと経路制御の両方を担います。
専用チップのFortiASICでセキュリティ処理とネットワーク処理を高速化する設計で、FortiGuardのAIを活用したサービスによって既知・未知の脅威への対応を図るとしています。SD-WANによる拠点間接続・経路のオーケストレーションに加え、ゼロトラストネットワークアクセス(ZTNA)を内蔵しており、拠点からテレワークまでを一体で設計できます。
FortiManagerによるポリシーの一元管理やFortiAnalyzerによるログ集約・分析も用意されています。公式サイトに製品価格の記載はなく、ライセンスはFortiGuardのATP/UTP/ENTの各バンドル構成で提供されるため、具体的な価格・更新条件はフォーティネットジャパンや販売代理店への確認が必要です。
10. SonicWall TZシリーズ(ソニックウォール)

SonicWallのTZシリーズは、中小企業や小規模拠点向けに位置づけられたエントリークラスのUTM/次世代ファイアウォールです。開発元は米国のSonicWall Inc.で、国内では正規代理店を経由して販売されています。
ファイアウォール・IPS・ゲートウェイアンチウイルス・コンテンツフィルタリング・アプリケーション制御に加え、暗号化通信を復号して検査するDPI-SSLやVPNを統合しており、SD-WAN機能も備えています。未知の脅威に対応するクラウドサンドボックス「Capture ATP」や、クラウドから集中管理する「Capture Security Center」も利用できます。
本体とセキュリティサービスを一括する「TotalSecure」バンドル(Essential/Advancedエディション)でライセンス構成をまとめられます。国内では正規代理店経由での販売となるため、具体的な価格や構成は代理店への見積もり・問い合わせで確認することになります。
通信事業者のマネージドSD-WANサービス
通信事業者が設計・構築・運用まで請け負うサービスです。
11. Master’sONE CloudWAN(株式会社NTTPCコミュニケーションズ)

Master’sONE CloudWANは、株式会社NTTPCコミュニケーションズが提供する、NTTグループで開発したSD-WAN技術を用いたVPNサービスです。中小企業向けに機能を絞り、シンプルな料金体系で提供しています。既存のアクセス回線を変更せずに導入できるオーバーレイタイプが中心で、回線は利用者が別途用意する前提のため、現在契約中の回線を活かして拠点をつなげます。
拠点の追加や設定変更はコントロールパネルからオンラインで行え、変更は5分以内に反映されると案内されています。エッジ装置はZTP(回線接続と電源投入)で開通し、オーバーレイタイプではエッジ装置の手配が申込翌営業日から最大4営業日とされています。導入実績は3,200拠点以上(2024年11月現在)です。
料金は初期費用0円、基本料金が月額17,000円(税込18,700円)〜で、最低利用期間は1か月です。オプションやタイプ別・拠点別の詳細料金は問い合わせが必要です。閉域ネットワーク(IPoE)と組み合わせるセキュアパッケージタイプは2026年9月30日で新規受付を終了し(後継はPrime ConnectONE)、オーバーレイタイプが継続提供されています。
12. Managed SDx(NTTドコモビジネス)

Managed SDxは、NTTドコモビジネス株式会社(旧NTTコミュニケーションズ株式会社)が提供するマネージド型のSD-WANサービスです。
自社でSD-WAN機器を持つのではなく、Cisco Catalyst SD-WAN(Type-C)、Cisco Meraki(Type-M)、VeloCloud(Type-V)という主要なSD-WAN基盤から選べます。選んだ基盤の設計・構築を通信事業者に一元的に任せられ、運用の委託範囲は選ぶTypeや契約内容によって異なります。
自社にネットワーク運用の体制がなくても、複数拠点のSD-WANをまとめて任せられます。どの基盤を選ぶかで対応機能や構成は変わるため、自社の要件に合うType(C/M/V)を含めて相談するとよいでしょう。料金は公開されておらず、要お問い合わせです。
拠点間の通信を守る関連ソリューション
SD-WANは拠点間やクラウドへの通信を最適化しますが、拠点やリモートからの接続を安全に保つには、セキュリティ面の対策もあわせて検討することになります。ここでは、拠点のセキュリティと、社外からの接続という2つの面で、あわせて読める関連記事を紹介します。
拠点のファイアウォールやUTMをはじめ、通信を守る製品にはさまざまな種類があります。どの守り方が自社に合うかを種類別に比較したい場合は、以下の記事で違いと選び方を整理しています。
ネットワークセキュリティの比較|UTM・ファイアウォール・NDR・ゼロトラストの違いと選び方
テレワークや多拠点展開、クラウド利用が広がり、社内のネットワークを狙う攻撃も巧妙になるなかで、ネットワークを守る方法は年々増えています。従来からあるファイアウォールやUTMに加え、侵入後の不審な通信を見つけるNDR、場所を問わずアクセスを検…
在宅勤務など社外からの接続を利用者・端末単位で安全に制御したい場合は、ゼロトラスト・VPN・VDIといった接続方式ごとの違いを以下の記事で解説しています。
まとめ
SD-WANは、拠点間やクラウドへの通信を一元的に最適化し、専用線中心の構成が抱えるコスト・運用・クラウド接続の課題を解消する選択肢です。製品は提供形態によって、SD-WAN専業・クラウド基盤型、ネットワーク機器ベンダー統合型、セキュリティ統合型、通信事業者のマネージドサービスの4タイプに分かれます。
自社に合う製品を選ぶには、対応回線・クラウド接続の最適化・セキュリティ統合の範囲・運用のしやすさと運用体制・費用の観点で比較することが大切です。あわせてMPLSとの移行の考え方やSASEとの使い分けも踏まえ、自社の拠点構成と運用体制に照らして検討を進めましょう。
自社の拠点構成や運用体制に合う候補を効率よく絞り込めるよう、拠点間ネットワークのセキュリティ関連ソリューションの資料を無料で一括請求できます。比較検討の材料に、ぜひ下記からご活用ください。
一括ダウンロードする
よくある質問(FAQ)
Q. SD-WANとは何ですか?
A. SD-WANは、ソフトウェアで広域ネットワーク(WAN)を制御し、複数の拠点間や拠点とクラウドの通信を一元的に管理・最適化する仕組みです。インターネット回線・モバイル回線・専用線といった複数の回線を束ね、通信の種類や宛先に応じて経路を自動で振り分けます。
実際の物理回線(アンダーレイ)とは切り離された上位のサービス層として動くため、拠点ではインターネット回線を活用しながら重要な通信だけを品質の安定した回線に流す、といった使い分けができます。
Q. SD-WANとMPLSの違いは何ですか?既存のMPLSから移行できますか?
A. MPLSは通信事業者の閉域網を使う品質重視の転送方式で、SD-WANはインターネット回線なども含めて複数回線をソフトウェアで最適化する仕組みという違いがあり、両者を併用したまま段階的に移行できます。MPLSは通信品質が安定する一方で費用が高くなりやすく、拠点の増設にも時間がかかる傾向があります。
移行はMPLSをすべて置き換えるだけでなく、品質が重要な基幹通信は既存のMPLSに残し、クラウドやインターネット向けの通信はインターネット回線へ振り分けるハイブリッドWANという構成も選べます。既存契約の残存期間や拠点ごとの通信要件を踏まえ、段階的に切り替える判断がしやすくなります。
Q. SD-WANとSASEの違いは何ですか?両方を併用できますか?
A. SD-WANは拠点間やクラウドへの通信の最適化・接続を担い、SASEはそこにクラウド型のセキュリティを一体で組み合わせたもので、両者は競合せず併用(統合)できます。SASEが統合するクラウド型セキュリティには、セキュアWebゲートウェイ、CASB、ファイアウォール、ゼロトラストネットワークアクセスなどがあります。
拠点のセキュリティを各拠点の機器で個別に管理している場合はSD-WAN単体から始め、在宅勤務やクラウド利用が広がりセキュリティをクラウド側で一元管理したくなった段階でSASEへ広げる、という進め方ができます。
Q. SD-WANの費用はどのように構成され、どう見積もればよいですか?
A. SD-WANの費用は、各拠点に置く機器(CPE)の費用、ライセンス・サブスクリプションの月額、回線費用、マネージドの場合の運用費用などで構成され、多くの製品は料金を公開していません。拠点数や必要な機能、契約期間によって見積もりが変わるため、比較検討の段階では各社に問い合わせて見積もりを取るのが基本です。
専用線中心の構成から切り替える場合は、回線費用の削減分と機器・運用費用を合わせた総額で比べると、導入の判断がしやすくなります。
Q. SD-WANは自社運用とマネージドサービスのどちらを選べばよいですか?
A. SD-WANの運用体制は、社内にネットワーク運用の体制があるなら自社運用、設計・構築・監視まで任せたいなら通信事業者のマネージドサービスが向きます。自社運用は設定の自由度が高く既存のネットワーク資産を活かしやすい一方、運用の手間を社内で抱えることになります。マネージドサービスは人手を抑えられる代わりに運用費用が加わります。
製品によっては自社管理・共同管理・事業者による全面管理といった分担を選べるものもあるため、拠点数と社内の運用リソースに照らして、委託する範囲を決めるとよいでしょう。
Q. SD-WANの導入にはどのくらいの期間がかかりますか?
A. 導入期間は拠点数・構成・既存回線の状況によって大きく変わり、一律の目安はありません。多くの製品はゼロタッチプロビジョニングに対応し、あらかじめ用意した設定を現地で機器に反映するだけで拠点を立ち上げられるため、拠点ごとの作業時間は抑えやすくなります。
一方で、既存のMPLS網との併用や段階的な移行を行う場合は、拠点ごとの切り替え計画や検証に時間を要します。設計・構築まで通信事業者に任せるマネージドサービスを選べば、社内の作業負担を抑えながら進められます。
Q. 拠点数が少ない中小規模の企業にもSD-WANは向いていますか?
A. 拠点数が少なくても、クラウド・SaaSの利用が多い、回線を二重化して可用性を高めたい、拠点の運用を任せたいといった課題があればSD-WANは選択肢になります。クラウド接続の最適化や回線の自動切り替えは、拠点数の多寡にかかわらず効果があります。
中小規模向けに機能や価格を抑えた製品や、設計・運用を事業者に任せられるマネージドサービスもあります。拠点が少なく運用の手が限られる場合は、こうした選択肢から検討するとよいでしょう。
拠点間ネットワークのセキュリティ資料を一括チェック
SD-WANの選定とあわせて、拠点間やリモート接続の通信を守るネットワークセキュリティ関連ソリューションの資料を、MCB FinTechカタログで無料で一括請求できます。機能や対応範囲、費用を比べて自社に合うサービスを検討できます。
一括ダウンロードする
MCB FinTechカタログに掲載しませんか?
MCB FinTechカタログでは、掲載企業様を募集しています。マネックスグループの金融実務ノウハウを活かした独自の評価軸と検索設計により、導入検討者が最適なサービスを効率的に発見できる法人向け比較プラットフォームです。掲載後は管理画面から料金表や導入事例を随時更新でき、常に最新の情報を訴求可能。まずは下記フォームより、お気軽にお問い合わせください。

マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト
松嶋真倫
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。


















