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無料の在庫管理システム比較|完全無料と無料トライアルの違い・選び方

無料の在庫管理システム比較 完全無料と無料トライアルの違いのサムネイル画像
販売管理システム比較表(2026年版)のプレビュー

主要16サービスの料金・機能を無料で一覧比較

販売管理システム比較表(2026年版)

紙やExcelでの在庫管理に、転記ミスや棚卸の手間、リアルタイムに在庫数を共有できないもどかしさを感じていませんか。できるだけ費用をかけずに在庫管理を始めたい事業者にとって、まず候補になるのが無料で使える在庫管理システムやアプリです。

一方で、無料とうたうサービスでも「ずっと無料で使えるもの」と「一定期間だけ試せる無料トライアル」が混在し、登録できる商品数や使える機能も製品ごとに大きく異なります。自社に合う無料の在庫管理システムは、どのように選べばよいのでしょうか。

本記事では、無料で使える在庫管理システム・アプリ11サービスを比較します。完全無料(無料プラン)と無料トライアルの違い、各製品がどこまで無料で使えるか(登録商品数・ユーザー数・機能)、無料の限界に達したときの有料・業務一体型への移行の判断基準までを整理しました。入荷・出荷・棚卸による在庫数の把握を無料で始めたい小規模事業者が、自社に合う選択肢を見つけるための材料としてご活用ください。

また、自社の商品点数・利用人数・用途に合わせて適した選択肢を最短で見つけられるよう、「30秒で終わる選定診断ツール」をご用意しています。ぜひこちらもご活用ください。

販売管理システムの関連サービス資料
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本セクションにはプロモーションが含まれており、表示順は当社独自の基準や提携状況に基づいています。

無料で始めたい人向けの対象範囲

この記事は、入荷・出荷・棚卸による在庫数の把握を、できるだけ費用をかけずに始めたい小規模の小売・卸・製造・ECなどの事業者や現場担当者に向けた内容です。数十〜数千点ほどの商品を、紙やExcelに代えてデジタルで管理したい段階を想定しています。

紹介するのは、ブラウザやスマートフォンから無料で使い始められる在庫管理システム・アプリと、無料トライアルで試せる販売管理システムです。恒久的に無料で使えるもの、一定期間だけ無料で試せるものの両方を取り上げ、「どこまで無料で使えるか」を軸に整理します。入荷・出荷・棚卸による在庫数の把握を無料で始めたいという目的に合わせて、無料で使い始められる製品を中心に紹介します。

「無料」という絞り込みを外して、倉庫の入出荷に強いタイプから基幹業務まで含めた在庫管理システム全体を比較したい場合は、以下の記事で主要な製品の選び方・料金・機能を確認できます。

完全無料・無料トライアル・無料でない — 無料の「形態」を見分ける

ここからは、無料の在庫管理システムを選ぶ出発点として、「無料」の中身を3つの形態に分けて整理します。同じ「無料」でも、ずっと使えるのか、試用期間だけなのかで、検討の進め方が変わります。

無料の在庫管理システムの3つの形態の整理。完全無料(無料プラン・フリーミアム型)は期間の制限なく使え、登録商品数・ユーザー数・一部機能に上限があり範囲内なら無料。無料トライアルは14日・30日などフル機能を試せるが期間後は有料になり、在庫特化ツールや販売管理に多い。無料でない(料金非公開・有料のみ)は無料プランもトライアルもなく料金は問い合わせ対応のみ。

完全無料(無料プラン・フリーミアム型)

期間の制限なく無料で使い続けられる形態です。多くは「フリーミアム型」と呼ばれ、登録できる商品数(品目数)やユーザー数、一部の機能に上限を設け、その範囲内なら料金がかかりません。上限を超えて使いたくなったら有料プランに切り替える仕組みです。在庫数の記録・共有をまず無料で始めたい小規模事業者に向いています。

完全無料には、クラウド上でブラウザやスマートフォンからすぐ使えるサービスのほかに、プログラムを自社やレンタルサーバーに設置して使うオープンソースのソフトもあります。後者はライセンス料こそ無料ですが、サーバーの用意や設置・運用に技術的な知識が必要で、サポート窓口がないことも多いため、ITに詳しい担当者がいない事業者には向きにくい選択肢です。

無料トライアル(期間限定で無料・その後は有料)

一定期間(14日間や30日間など)はフル機能を無料で試せますが、期間が終わると有料に切り替わる形態です。在庫に特化した高機能なツールや、受注・売上・請求まで一体で扱う販売管理システムに多く見られます。最初から継続利用を前提に、使い勝手を見極めてから契約したい場合に向いています。

注意したいのは、かつて無料プランを提供していた製品が、料金体系の見直しによって無料トライアルのみに変わっている場合がある点です。比較記事やまとめサイトでは、以前の情報のまま「無料」として紹介されていることもあります。検討時には各社の公式料金ページで、いま恒久的な無料プランがあるのか、トライアルだけなのかを確認しておくと安心です。

無料でない(料金非公開・有料のみ)

機能としては在庫管理に該当しても、無料プランも無料トライアルも用意されておらず、料金が問い合わせ対応のみというサービスもあります。IoT重量計と連携して在庫を自動で数えるような専用型がこれにあたります。「無料で始めたい」という段階では候補から外れますが、無料ツールで足りなくなったときの比較対象として押さえておくと、移行の判断がしやすくなります。

形態とは別に、「用途」の違いもあります。汎用的に在庫を記録・共有するもの、店舗のPOSレジと連動して販売と在庫を一緒に扱うもの、倉庫の入出荷・検品に強いもの、受注から請求まで業務全体を一体で管理するものなど、得意領域はさまざまです。この後の比較表では、無料の形態とあわせて用途も確認できるようにしています。

自社に合うタイプを診断する

自社がどの形態・タイプに向いているか迷う場合は、商品点数・利用人数・用途に答えるだけで、以下の診断で候補を絞り込めます。

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条件にマッチしたサービスを表示しています
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【比較表】無料で使える範囲を横並びで比較

ここからは、紹介する無料の在庫管理システム・アプリを、無料で使える範囲や機能、料金といった同じ物差しで横並びに比較します。製品ごとにバラバラな無料条件を一覧で見比べ、自社に合う選択肢を絞り込む材料としてご活用ください。

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サービス名Zoho InventoryクラプロSpesTanazaicoロジクラ商蔵奉行クラウド弥生販売販売王SMILE V 2nd Edition 販売クラウドERP GEN
無料の形態完全無料(無料プランあり)完全無料(無料プランあり)完全無料(無料プランあり)完全無料(無料プランあり)無料トライアルのみ無料トライアルのみ無料トライアルのみ無料トライアルのみ無料トライアルのみ無料トライアルのみ無料トライアルのみ
無料で使える範囲注文50件/月・1ユーザー・1倉庫50品目・1ユーザー・1拠点商品数・ユーザー数・取引件数すべて無制限アイテム数・メンバー数とも無制限(広告表示あり)14日間(恒久無料プランなし)14日間(恒久無料プランなし)30日間30日間(最新版は要確認)30日間30日間(クラウド版 SMILE V Air)期間・範囲は要問い合わせ
入出庫・棚卸●●●●●●●●プロフェッショナル以上●上位版(販売・仕入・在庫)●●
バーコード・QR要確認●要確認●●●要確認要確認要確認●ハンディ端末連携●
在庫アラート要確認要確認要確認●●ベーシック以上要確認要確認要確認要確認要確認●
外部連携EC(Amazon・Shopify等)・会計(Zoho Books)・CRMExcel・CSV入出力(外部サービス連携は公式に記載なし)会計ソフト向けCSV出力・EC商品マスタ連携CSVエクスポート(EC・会計連携は公式に記載なし)会計(freee)・kintone・ネクストエンジン・POS(Square等)EC・OMS・POS連携(Shopify・ネクストエンジン・スマレジ等、有料オプション)会計(勘定奉行等シリーズ)・kintone等とAPI連携弥生会計と連携会計王と連携・銀行明細取込(MoneyLink)会計等モジュール・EDI/BtoB受発注連携会計・EC・EDI連携・API公開
提供形態クラウド(Web・アプリ)クラウド(Web・アプリ)クラウド(Web)クラウド(Web・アプリ)クラウド(Web・アプリ)クラウド(Web・アプリ)クラウド(SaaS)インストール型(Windows)インストール型(パッケージ)オンプレミス/クラウドクラウド(SaaS)
有料版の料金目安スタンダード 月5,520円〜(税別)月3,278円〜(税込)本体無料(サポート等オプション 月980円〜)有料プランの価格は非公表(AI機能を今後有料予定)スターター 月9,878円〜(税込)Lite 月16,000円〜(年契約・税抜)商蔵セット 月13,000円〜(小規模E・初期0円、税表示なし)買い切り 60,000円〜(税抜、スタンダード)買い切り 66,000円(税込・販売・仕入・在庫)クラウド版 月19,360円〜+DB費(税別)基本20,000円+3,800円/アカウント(税別)
詳細情報公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイトサービス詳細を見るサービス詳細を見るサービス詳細を見るサービス詳細を見るサービス詳細を見る

※上記は2026年10月時点の各社公式情報にもとづく一般的な傾向です。無料で使える範囲や機能の有無、提供形態(標準・オプション等)は変更される場合があるため、最新の内容は各社公式サイトでご確認ください。

無料の在庫管理システム・アプリの個別紹介

ここからは、各サービスの無料で使える範囲・特徴・用途を、公式情報にもとづいて個別に紹介します。無料の形態(完全無料・無料トライアル)と、在庫専用か業務一体型かで3つのグループに分けています。

このうち、期間の制限なくずっと無料で使えるのは最初のグループの4製品(Zoho Inventory・クラプロ・Spes・Tana)です。残りは無料トライアルで試せる製品で、継続利用には料金がかかります。まず費用をかけずに始めたい場合は最初のグループ、在庫特化の高機能ツールを試したい場合は2つ目、受注から請求まで業務一体で管理したい場合は3つ目のグループを中心に見ていくと選びやすくなります。

ずっと無料で使えるクラウド型(完全無料・無料プラン)

まずは、期間の制限なく無料で使い続けられるクラウド型のサービスです。ブラウザやスマートフォンからその日のうちに始められ、登録商品数やユーザー数の上限内であれば料金はかかりません。

1. Zoho Inventory(ゾーホージャパン株式会社)

Zoho Inventoryの公式サイト

ゾーホージャパン株式会社が日本語で提供する、オンライン・オフラインの注文をまとめて扱うクラウド型の在庫・受発注管理システムです。開発元はZohoグループ(本社インド)で、各プランの料金と上限が円建てで公開されています。

無料プランは、注文50件/月・ユーザー1名・倉庫1つまでを上限に期間の制限なく使えます。組み合わせ商品やバックオーダー、ドロップシッピングといった機能が無料プランに含まれる一方、2人以上での利用や複数倉庫、月50件を超える注文には有料のスタンダード(月額5,520円、税別)以上が必要です。

バーコードやレポート、ネットショップ・配送との連携が無料プランで使えるかは、公式の料金・比較ページでは確認できません。これらが必要な場合は、14日間の無料トライアルや問い合わせで対応可否を確かめておくと安心です。

2. クラプロ(ビズノード株式会社)

クラプロの公式サイト

スマートフォンのカメラでバーコードやQRコードを読み取り、入庫・出庫・棚卸を記録できるクラウド在庫管理システムです。ビズノード株式会社が運営し、Webブラウザのほかに iOS・Android アプリでも利用できます。

フリープラン(恒久無料)では、登録商品50品目・ユーザー1名・拠点1つまでを無料で管理できます。有料プランを解約してもデータは削除されず、無料枠に残して保持されるため、まずは無料で試しやすい設計です。この上限を超える場合は、3,000品目・3名まで扱える有料のスターター(月額3,278円、税込)などへ切り替えます。

サービスとしては、在庫の下限・上限を下回った際のアラート、ロット・有効期限・ロケーション単位の管理、原価法による在庫資産額・粗利の自動計算、Excel・CSVの入出力を備えます。ただし、これらが無料プランでどこまで使えるかは公式に機能別の明示がないため、必要な機能は事前に確認しておくとよいでしょう。

3. Spes(Spes株式会社)

Spesの公式サイト

受発注から入出庫・在庫管理、請求書発行までを1つで扱う、販売管理寄りのクラウド型Webサービスです。Spes株式会社が提供し、在庫専用ではなく業務全体を一元化したい事業者に向いています。

料金ページでは「全ての機能を初期費用も月額費用も完全無償で使える」とされ、アカウント数・商品登録数・月間取引件数のいずれにも上限がない点が特徴です。入出庫の登録・修正、棚卸、入出庫履歴の検索、棚・ロット管理や倉庫間移動、会計ソフト向けのCSV出力などに対応します。

一方で、バーコードや在庫アラート、APIについては公式サイトに記載がありません。本体機能を無料で提供できる背景として、サポートや初期設定代行、コンサルティングといった任意の有料オプション(サポートプランは月額980円など)で運営を支える仕組みがとられています。導入前には提供元や利用規約を確認したうえで判断するとよいでしょう。

4. Tana(Instoll株式会社)

Tanaの公式サイト

2018年から提供されている、チームで使う在庫管理アプリです。Instoll株式会社が開発し、棚や保管場所ごとに在庫を管理して、バーコードやQRコードで棚卸しができます。

無料のFreeプランでは、アイテム数とメンバー数がいずれも無制限で、バーコード・QRコードのスキャンや在庫アラートも無料で使えます。iPhone・iPad・Android・ブラウザに対応し、広告が表示される点が制限として案内されています。

ただし料金ページでの表記は「Free(2027年4月まで)」で、2027年5月以降の無料枠の扱いは公式に明記されていません。AI機能は今後有料で提供される予定(内容・料金・時期は未定)とされているため、長期の利用を見込む場合は最新の料金案内を確認しておくとよいでしょう。

無料トライアルで試す在庫専用ツール

続いて、在庫管理に特化した高機能なツールです。恒久的な無料プランはなく、一定期間の無料トライアルで使い勝手を試してから、有料で継続利用する形になります。

5. zaico(ザイコ)(株式会社ZAICO)

zaicoの公式サイト

2013年に個人向けのスマホアプリとして公開され、株式会社ZAICOが2016年に法人化して事業化したクラウド在庫管理システムです。スマートフォン・タブレット・PCから在庫をリアルタイムに管理でき、QRコードやバーコードのスキャンで入出庫や棚卸を記録します。

2026年6月1日の料金改定により、現在は新規アカウント向けの恒久的な無料プランはなく、無料で使えるのは14日間のトライアルのみです。試用後も継続するには、スターター(月額8,980円、税込9,878円)以上の有料プランの契約が必要になります。以前の無料プランを前提にした情報も残っているため、最新の料金は公式サイトで確認することをおすすめします。

コードが貼られていない物品には専用のQRを自動生成でき、ベーシック以上では発注点アラートやロット・期限管理、複数拠点管理にも対応します。freee会計やkintone、ネクストエンジンなど外部サービスとの連携も用意されています。

6. ロジクラ(logikura)(株式会社ロジクラ)

ロジクラの公式サイト

ECサイトや実店舗、卸売など複数チャネルの在庫を、自社拠点から委託倉庫まで一元管理できるクラウド在庫管理ソフトです。運営は株式会社ロジクラで、2026年3月にフリー株式会社(freee)による完全子会社化が発表されました(2026年4月1日付)。自社開発のスマホアプリを使えば、専用のハンディ端末なしでバーコード検品ができます。

料金プランはLite・Premium・Enterpriseの3つで、恒久的な無料プランはなく、無料で使えるのは最上位プランを試せる14日間のトライアルのみです。Liteの「出荷300件/月まで無料」は有料プラン(年契約で月16,000円、税抜)に含まれる出荷枠であり、無料で使い続けられるプランではない点に注意が必要です。

入出荷管理や棚卸、送り状・納品書・ピッキングリストの作成に対応し、ロット管理やロケーション管理、拠点間の入出荷はPremium以上で利用できます。ShopifyやSTORES、ネクストエンジン、スマレジといったカート・OMS・POSとの連携は、有料オプションとして用意されています。

無料枠を超えたときの移行先:受注〜請求まで一体で管理できる販売管理システム(無料トライアル)

最後は、無料の在庫管理で物足りなくなったときの移行先となる、受注・売上・仕入・請求までを在庫と一体で管理できる販売管理システムです。いずれも継続利用は有料ですが、無料トライアルで使い勝手を試せます。在庫数の把握だけでなく業務全体の効率化まで見据える段階になったら候補になる製品群として、参考にしてください。

7. 商蔵奉行クラウド(株式会社オービックビジネスコンサルタント)

商蔵奉行クラウドの公式サイト

販売管理の「商奉行iクラウド」と、発注・仕入・在庫管理の「蔵奉行iクラウド」を統合したクラウド型(SaaS)の販売管理システムです。両製品はそれぞれ単体でも契約でき、セット契約すると商品マスタの共用と在庫連動が可能になります。

在庫管理では、在庫照会・引当処理・棚番単位のロケーション管理・ロット管理・棚卸処理に対応します。商品登録は99,999件、得意先登録は9,999件が上限で、小規模企業から中小・中堅企業までを対象としたプラン区分が用意されています。

料金は法人単位の年間契約で、商蔵のセット契約なら小規模企業向けのEシステムが月額13,000円から(初期費用0円)、中小~中堅企業向けのAシステムが月額30,250円から(いずれも公式料金ページの開始価格・税表示なし)です。導入前に30日間の無料体験で試せます。

8. 弥生販売(弥生株式会社)

弥生販売の公式サイト

パソコンにインストールして使うデスクトップアプリ型の販売管理システムで、見積・受注・売上・請求から仕入・在庫管理までを1本で扱えます。最新版は2026年10月16日発売の「弥生販売 27」で、対応OSはWindows 11です。

事業規模に応じてスタンダード・プロフェッショナル・ネットワークの3グレードがあり、仕入・発注・在庫管理・複数倉庫の一元管理に対応するのはプロフェッショナル以上です。倉庫台帳で複数倉庫を登録し、倉庫移動伝票での在庫移動、売上・仕入伝票の作成に連動した在庫の自動増減、棚卸機能での差異調整ができます。

料金は買い切り型のパッケージで、弥生販売27スタンダードの初年度優待価格は60,000円から、プロフェッショナルは90,000円から(いずれも税抜)です。30日間の無料体験版が用意されています(最新版での提供状況は公式に要確認)。

9. 販売王(ソリマチ株式会社)

販売王の公式サイト

見積・受注・売上・請求・入金消込までを一元管理する買い切り型の販売管理ソフトです。在庫管理まで必要な場合は、発注・入荷・棚卸・複数倉庫の在庫管理を加えた上位版「販売王 販売・仕入・在庫」が対象になります。

上位版では、倉庫区分・倉庫・商品の最大3階層で在庫を集計する複数倉庫の一元管理、帳簿在庫と実地在庫の差異を調整する棚卸表、セット品を扱う組立管理などに対応します。滞留在庫や在庫切れを把握する在庫一覧も備えます。

料金は買い切り型で、在庫管理を含む「販売王 販売・仕入・在庫」の本体価格は66,000円(税込)、在庫管理を持たない廉価版「販売王」は44,000円です。年間保守「バリューサポート」は任意加入で年額38,500円から、30日間の無料体験版も用意されています。

10. SMILE V 2nd Edition 販売(株式会社OSK)

SMILE V 2nd Edition 販売の公式サイト

中堅・中小企業向けの統合業務パッケージ「SMILE V」シリーズに含まれる販売管理モジュールです。開発元は株式会社OSK、販売・サポートは親会社の株式会社大塚商会が担います。見積・受注・売上・入金から発注・仕入・支払、在庫管理までを一つのパッケージで扱えます。

在庫管理では、受注画面で倉庫別の現在庫数・引当済数量・引当可能数量を自動計算し、受注日順や納期順でのまとめ引当にも対応します。委託・受託・預け在庫などを扱う「汎用在庫管理」や、ロット・有効期限管理は別途オプションです。提供形態は、オンプレミス版の「SMILE V 2nd Edition」とクラウド版の「SMILE V Air」があります。

クラウド版「SMILE V Air」の料金は、初期費用158,000円から、月額はデータベース費20,620円から・販売ベーシック19,360円から・ユーザーライセンス1,810円(いずれも税別)です。オンプレミス版の正式な料金表は公式に公開されておらず要問い合わせとなります。「SMILE V Air」は30日間の無料お試しに対応しています。

11. クラウドERP GEN(GEN株式会社)

クラウドERP GENの公式サイト

販売・購買・生産・在庫・原価管理を統合したノーコード型のクラウドERPで、商社向け・メーカー向け・化粧品食品向けなど業種別に複数のラインで提供されています。帳票編集や項目追加、掛け率設定などをノーコードで調整できる点を公式が訴求しています。

在庫管理は、ロット・SKU(最小管理単位)・消費期限・ロケーション・バーコードに対応します。見積・受注・売上・請求(都度請求・締め請求)・入金までの販売管理や、発注・仕入の購買管理と合わせて、受注から入金までを一体で扱えます。対象規模は公式に「事業規模を問わず」と記載され、従業員数や売上の基準は示されていません。

料金は公式サイトで公開されており、基本料金が月額20,000円、これにアカウント単価(化粧品・食品向けのGEN KITCHENで1アカウント月額3,800円など、ラインにより異なる)が加わります(税別)。初期費用は公式に記載がなく要問い合わせです。無料トライアルは受け付けていますが、期間や利用範囲は公式に明記がないため、申し込み時の確認をおすすめします。

無料の在庫管理システムの選び方

ここからは、無料の在庫管理システムを選ぶときに確認したいポイントを整理します。無料だからこそ、どこに制限があるかを見極めることが、後から「使えなかった」と後悔しないための鍵になります。

登録できる商品数・ユーザー数は足りるか

完全無料プランの多くは、登録できる商品数(品目数)やユーザー数に上限があります。自社で扱う商品点数と、在庫を一緒に見る人数を数えて、その範囲に収まるかをまず確認しましょう。数十点を1人で管理するなら無料プランで十分なことが多い一方、数百点以上を複数人で扱うなら、無料枠の上限にすぐ達して有料プランが必要になることもあります。

入出庫・棚卸・バーコードに対応しているか

在庫数の把握に欠かせないのが、入庫・出庫の記録と棚卸の機能です。これらは無料の在庫管理アプリでも標準的に備わっていることが多いですが、履歴の保存件数に制限がある場合もあります。あわせて、スマートフォンのカメラでバーコードやQRコードを読み取って入出庫できるかも確認しておくと、専用のハンディ端末を買わずに作業時間を短縮できます。

在庫アラートや外部サービスとの連携は必要か

在庫が設定した数を下回ったら知らせる在庫アラート(発注点管理)があると、欠品や発注忘れを防げます。また、ネットショップ・会計ソフト・POSレジといった外部サービスと連携できると、受注や売上と在庫を二重に入力する手間が省けます。これらの機能は有料プランでのみ使える場合も多いため、自社の業務に必要かどうかを基準に、無料で足りるかを見極めることが重要です。

クラウド共有・複数拠点に対応しているか

複数人や複数拠点で在庫を共有するなら、クラウド型でリアルタイムに在庫数が同期されるかを確認しましょう。スマートフォンのOS(iPhone・Android)が混在していてもデータを共有できるか、外出先から在庫を確認できるかは、現場での使い勝手を左右します。1人・1拠点での利用なら、この観点は優先度が下がります。

データの持ち出しやサポート・セキュリティは十分か

将来の乗り換えや有料版への移行に備えて、在庫データをCSV形式で書き出せるかを確認しておくと安心です。無料の段階でエクスポート機能の有無を見ておけば、別のシステムへ移るときにデータを引き継ぎやすくなります。あわせて、無料プランでもサポートを受けられるか、クラウド上のデータがどう保護されているか(バックアップ・通信の暗号化など)といった、サポート・セキュリティの仕様にも目を通しておくと安心です。

無料で使うときの注意点(制限・セキュリティ・サポート・データ保存)

無料の在庫管理システムは手軽に始められる反面、有料版にはない制約があります。登録数・ユーザー数・履歴保存の上限に加え、無料プランでは広告が表示されるものや、将来的に無料で使える範囲が見直される可能性があるものもあります。

前述のとおり、以前は無料プランを提供していた製品が終了してトライアルのみに変わる例もあるため、提供状況や料金改定の案内に目を配り、重要な在庫データはこまめに書き出しておくと安心です。

無料で在庫管理する方法(Excel・紙・無料ツールの違い)

ここまで無料の在庫管理システムを比較してきましたが、そもそも紙やExcelのままでよいか迷う方に向けて、無料で在庫管理を行う方法の全体像を補足します。費用をかけずに在庫を管理する方法は、大きく「紙の台帳」「Excel・スプレッドシート」「無料の在庫管理アプリ・システム」の3つに分けられます。

紙の台帳は導入の手間がなく、ごく少量の在庫なら十分機能します。Excel・スプレッドシートは関数やテンプレートで計算を自動化でき、無料で始められる柔軟な方法です。無料の在庫管理アプリ・システムは、入出庫の記録・棚卸・バーコード読み取り・複数人での共有といった在庫管理に特化した機能を、専用の画面で使える点が強みです。

Excel・紙管理の限界

紙やExcelでの在庫管理は、商品数や関わる人が増えるほど負担が大きくなります。手入力による転記ミスや数式の崩れが起きやすく、複数人が同時に編集するとファイルが競合してリアルタイムに在庫を共有できません。棚卸のたびに数え直して突き合わせる手間もかかり、在庫が減っても気づかず発注が遅れることもあります。

「複数人で共有したい」「外出先で在庫を確認したい」「バーコードで作業を速くしたい」というニーズが1つでも出てきたら、無料の在庫管理アプリ・システムへの移行を検討する段階といえます。

無料の限界と有料・業務一体への移行判断

ここからは、無料で始めた在庫管理をいつ・どう次の段階へ進めるかを整理します。無料で足りるうちは無料のまま使い続けて問題ありません。判断のポイントは、「規模で足りなくなる」ときと、「管理したい範囲が広がる」ときの2つに分けて考えると分かりやすくなります。

無料の在庫管理から次の段階への移行判断。足りているうちは完全無料ツールで在庫数を把握したまま使い続けてよい。見直すシグナルは2つ。①規模で足りなくなった(商品点数が無料枠の上限に近づく、ユーザー数が上限に達する、複数の拠点・倉庫で分けて管理したい)場合は、同じサービスの有料版へ上げるか別タイプへ乗り換える(登録数・ユーザー数の上限引き上げ、在庫アラート・分析・外部連携・サポート、WMS・OMS・ERP)。②管理範囲が広がった(受注・売上・仕入・請求まで一体で扱いたい、在庫と販売・仕入を二重入力せず連動させたい)場合は、在庫を含む販売管理システムへ。多くが無料トライアルを用意している。

無料で足りなくなる典型シグナルと有料版との違い

無料プランの限界は、多くの場合「数」の面から現れます。扱う商品点数が無料枠の上限に近づいた、在庫を見る人数が増えてユーザー数の上限に達した、複数の拠点や倉庫で在庫を分けて管理したくなった、といった変化が典型的なシグナルです。

有料版では、こうした登録数・ユーザー数の上限が引き上げられるほか、在庫アラートや詳細な在庫分析、ネットショップ・会計ソフトとの連携、手厚いサポートといった機能が使えるようになります。

入力作業が煩雑になってきた、リアルタイムに在庫を把握できず欠品や過剰在庫が起きている、と感じたときが、同じサービスの有料プランへアップグレードする目安です。多くのクラウド型サービスは、無料プランで入力した在庫データをそのまま引き継いで有料版に移行できます。

同じサービスの有料版に上げるだけでなく、別の在庫管理システムへ乗り換えるという選択肢もあります。在庫管理システムには、倉庫の入出荷に強いWMS(倉庫管理システム)、複数モールの受注と在庫を一元化するOMS(受注管理システム)、基幹業務ごと扱うERPなど、業務範囲ごとに異なるタイプがあります。

自社の在庫業務の幅が広がってきたら、無料にこだわらず、記事前半で紹介した在庫管理システム全体の比較も参考に、こうしたタイプ別の違いを踏まえて選び直すと失敗が少なくなります。

在庫専用ツールと業務一体の販売管理システムの使い分け

もう一つの分岐は、管理したい範囲が在庫数の把握だけにとどまるか、受注・売上・仕入・請求まで広がるかです。在庫の記録・共有が主な目的なら、在庫専用の無料ツールで十分に対応できます。

一方、受注を受けてから出荷・売上・請求までを一つの流れで扱いたい、在庫と販売・仕入のデータを二重入力せずに連動させたい、という場合は、在庫管理を含む販売管理システムが向いています。

販売管理システムは有料が中心ですが、多くが無料トライアルを用意しているため、在庫専用ツールで物足りなさを感じ始めたら、業務全体を一体で管理できる選択肢として試してみるとよいでしょう。自社の在庫管理の目的が「数を把握する」段階から「受注・請求と一体で回す」段階へ移るかどうかが、見極めの軸になります。

受注から請求まで在庫と一体で管理できる販売管理システムを具体的に比べたい場合は、以下の記事で主要な製品を料金・機能・タイプ別に確認できます。

まとめ

無料の在庫管理システムは、入荷・出荷・棚卸による在庫数の把握を費用をかけずに始めたい事業者にとって、有力な選択肢です。選ぶときは、まず「ずっと無料で使えるのか、無料トライアルだけなのか」という形態を見極め、そのうえで登録できる商品数・ユーザー数、入出庫・棚卸・バーコードへの対応、在庫アラートや外部連携の有無を、自社の規模と業務に照らして確認することが大切です。

完全無料のクラウド型でまず試し、登録数や人数の上限に達したら同じサービスの有料版へ、在庫だけでなく受注・請求まで一体で管理したくなったら販売管理システムへ、と段階的に見直していくのが現実的です。自社の状況に合わせて最適な選択肢を探す際は、以下の診断ツールや一括資料請求もご活用ください。

よくある質問(FAQ)

Q. 在庫管理システムとは何ですか?

在庫管理システムとは、入荷・出荷・棚卸による在庫数の増減を記録し、リアルタイムに把握・共有できるようにするツールです。紙やExcelへの手入力に代えて、バーコードやQRコードの読み取りで入出庫を記録でき、複数人での在庫共有や、在庫が一定数を下回ったら知らせる在庫アラートに対応する製品もあります。

スマートフォン中心の呼び方を「在庫管理アプリ」、PCを含む業務システムとしての呼び方を「在庫管理システム」とすることが多いですが、両者に明確な区別はありません。

Q. 完全無料で使える在庫管理システムはどれですか?

無料には、期間の制限なく使える「無料プラン(完全無料)」と、一定期間だけ試せる「無料トライアル」の2種類があります。恒久的に無料で使えるのは、本記事の比較表で「完全無料(無料プランあり)」に該当する製品です。多くは登録商品数やユーザー数に上限があるフリーミアム型ですが、なかには上限を設けない製品もあります。

注意したいのは、在庫特化の高機能ツールの中に、以前は無料プランを提供していたものの、2026年の料金改定で現在は無料トライアルのみに変わった製品がある点です。古い情報のまま「無料」と紹介されていることもあるため、いま恒久的な無料プランがあるのかは各製品の公式サイトで確認してください。

Q. 無料の在庫管理システムは、無料のまま使い続けられますか?

完全無料(無料プラン)の製品であれば、登録商品数・ユーザー数・機能の上限を超えない範囲で、期間の制限なく無料のまま使い続けられます。無料プランと有料プランの主な違いは、登録数・ユーザー数の上限や、在庫アラート・詳細な在庫分析・外部サービス連携・サポートの範囲です。

扱う商品や人数が増えて上限に達したとき、またはこれらの機能が必要になったときが、有料版への切り替えの目安になります。また、無料トライアル型の製品は試用期間が終わると有料に切り替わるため、無料のまま使い続けることはできません。

Q. 無料の在庫管理アプリでも、スマホのカメラでバーコードを正確に読み取れますか?

近年のスマートフォンのカメラは高性能で、無料の在庫管理アプリでも専用のハンディ端末に近い精度でバーコードやQRコードを読み取れます。多くの無料アプリはスマートフォンのカメラでスキャンできるため、専用端末を買い足さずに入出庫や棚卸を記録できます。ただし、暗い倉庫内や、バーコードが極端に小さい・汚れている場合は読み取りづらいこともあり、その際は専用スキャナーを併用するとスムーズです。

Q. 無料版から有料版や別のシステムへ、在庫データは引き継げますか?

在庫データを引き継げるかは移行先によって異なり、同じサービスの有料版へのアップグレードなら基本的にそのまま引き継げますが、別のシステムへ乗り換える場合はCSVでのデータ書き出しが必要です。多くのクラウド型サービスは、無料プランで入力した在庫データを有料版でも保持します。

将来の乗り換えに備えて、無料の段階でCSVエクスポート機能の有無を確認しておくと安心です。本記事で紹介した製品の多くがCSVでのデータ書き出しに対応しており、対応状況は比較表や各製品の紹介で確認できます。

Q. 在庫管理はExcelと無料の在庫管理アプリのどちらがよいですか?

数十点ほどの在庫を1人で管理するだけならExcelでも十分ですが、「複数人で共有する」「外出先で確認する」「バーコードで作業を短縮する」のいずれかが必要なら無料の在庫管理アプリが向いています。

Excelは無料で柔軟に始められる反面、商品数や関わる人が増えると転記ミスやファイルの競合が起きやすく、リアルタイムの在庫共有が難しくなります。在庫専用アプリは、入出庫の記録・棚卸・バーコード読み取りを専用の画面で行え、複数人での同時利用にも対応します。

Q. 無料の在庫管理システムはセキュリティ面で安全ですか?

無料の在庫管理システムの安全性は製品によって差があり、クラウド型でバックアップや通信の暗号化に対応する製品を選び、仕様を事前に確認することが大切です。無料のサービスの中には、セキュリティ対策やサポートが十分でないものもあります。重要な在庫データを扱う以上、提供元の運営体制やデータの保護方法を確認したうえで、こまめなバックアップやCSVでのデータ書き出しを習慣にしておくと安心です。

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監修者

マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト

松嶋真倫

都市銀行にて金融実務を経験後、暗号資産関連スタートアップの創業期に参画し、市場分析・業界調査に従事。2018年にマネックスグループ入社。以降、ビットコインをはじめとするデジタルアセットからマクロ経済環境まで、金融市場を横断した調査・分析および情報発信を担う。FinTech・次世代金融領域のリサーチ統括、各種レポートや書籍の執筆、日本経済新聞など国内主要メディアへのコメント・寄稿、イベント登壇などを行う。2021年3月より現職。
記事内でご紹介している製品・サービスは監修者が選定したものではなく、編集部が独自に選定したものです。
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。

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