直近の決算が赤字になった、創業から日が浅く決算の実績が薄い、税金や社会保険料の支払いが遅れている、すでに他社からの借入がある。こうした事情を抱えて銀行の融資を断られると、「審査が甘いビジネスローンはないか」と探し始める方は少なくありません。
一方で、「審査なし」「必ず借りられる」とうたう広告を目にして、本当に借りられるのか、危ない業者ではないのかと迷うこともあるでしょう。審査に柔軟とされるビジネスローンは実在するのか、実在するならどこに申し込めばよいのかを、落ち着いて見極めたいところです。
本記事では、「審査が甘い」と言われるビジネスローンの実態を整理したうえで、赤字・創業期・税金滞納・他社借入といった事情別に申し込みやすいサービスを比較します。審査で見られるポイントや通過に向けた準備、違法業者の見分け方、通らなかった場合の代替手段まで取り上げ、現実的な申込先を絞り込むための材料としてご活用いただけます。
また、自分の事情に合うサービスを最短で見つけられるよう、「30秒で終わる選定診断ツール」をご用意しています。ぜひこちらもご活用ください。
目次
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本記事の対象範囲
本記事は、赤字決算・創業から日が浅い・税金や社会保険料の滞納がある・すでに他社借入があるといった事情から、融資審査に不安を感じている法人・個人事業主を対象としています。銀行融資が難しい状況でも、事業の将来性や返済計画を見て比較的柔軟に審査するビジネスローンを、申込先の候補として整理します。
取り上げるのは、事業者向けの融資(貸金)で、全国の読者が現在申し込めるサービスです。暗号資産を担保にするものや、加盟店の売上に連動して融資枠が決まるものは、審査への不安を解消する選択肢とは仕組みが異なります。自分の事情が審査にどう影響するかを押さえながら読み進めてください。
審査への不安という絞り込みを外して、金利・即日融資・限度額なども含めビジネスローンを幅広く比較したい場合は、おすすめ23選を横断比較した以下の記事が参考になります。
「審査が甘いビジネスローン」は本当にある?
ここからは、「審査が甘い」と言われるビジネスローンの実態を確認します。結論から述べると、審査をせずに必ず貸してくれる正規のビジネスローンは存在しません。貸金業法(返済能力の調査義務を定める第十三条)が、貸付けの前に返済能力を調べることを貸金業者に義務づけているためです。
貸金業者は、貸付けの契約を締結しようとする場合には、顧客等の収入又は収益その他の資力、信用、借入れの状況、返済計画その他の返済能力に関する事項を調査しなければならない。
出典:貸金業法 第十三条第一項|e-Gov法令検索
この調査義務に加えて、同法第十三条の二は、調査の結果として返済能力を超えると認められる貸付けを禁じています。正規の貸金業者が「審査なし」「必ず借りられる」と約束できないのは、この2つの条文があるからです。審査そのものをなくすことは、法律上できません。
では「審査が甘い」とは何を指すのでしょうか。実際には、銀行とは別の基準で審査するノンバンク(貸金業者)が、決算の数値だけで機械的に判断せず、事業の将来性や返済計画まで含めて個別に見るため、相対的に柔軟に見える、という意味合いです。「甘い」という言葉の正体は、審査をなくすことではなく、独自の基準で判断する柔軟さにあります。

審査が柔軟といわれるビジネスローンに共通する特徴
ここでは、審査に柔軟とされるビジネスローンに共通して見られる性質を整理します。柔軟さの背景を先に理解しておくと、金利や限度額とのバランスを踏まえて申込先を選べます。
独自の基準で事業の将来性や返済計画まで見る点が、第一の特徴です。赤字でも、その理由や改善の見込み、売掛金の入金予定、具体的な返済計画を説明できれば、審査の対象になり得ます。決算書の数値だけで判断されにくいため、銀行で断られた事業者にも検討の余地が残ります。
第二に、金利が高めに設定されている傾向があります。銀行より高い貸し倒れリスクを引き受けるぶん、実質年率は上限に近い水準になりやすいものです。柔軟さと金利は表裏の関係にあり、どちらを優先するかで選ぶサービスが変わります。
第三に、担保を入れると評価材料が増えるという点です。不動産などの担保を差し入れれば返済の裏づけが強まり、赤字や信用に不安がある場合でも審査を通しやすくなります。無担保型より金利は低め、限度額は大きめになりやすい反面、担保の用意と手続きに時間がかかります。
第四に、無担保型は限度額が控えめになりがちです。担保を取らない代わりにリスクを抑える設計で、少額の運転資金を素早く手当てする用途に向きます。まとまった金額が必要なときは、担保型や複数の調達手段を組み合わせる検討が必要になるでしょう。
審査に不安がある事情別に見るビジネスローンの選び方
ここからは、審査に不安を抱える事情ごとに、どのタイプのビジネスローンが向くかを整理します。まず全体像を一覧で示し、そのうえで各タイプの特徴と、自分が当てはまるかを見極めるポイントを解説します。
| タイプ | 独自審査型 | 即日小口型 | 利用枠型 | 不動産担保型 |
|---|---|---|---|---|
| 向いている主な事情 | 赤字決算・創業間もない・他社借入あり・税金の滞納(不利でも相談の余地) | 決算の実績が浅くても、無担保・最短即日で小口を急ぎたい(個人事業主も対象) | 急な資金需要に備えて枠を確保しておきたい | 赤字・税金の滞納・信用不安があっても、担保で裏づけて低金利・高額で借りたい |
| 代表的なサービス | AGビジネスサポート、アクト・ウィル、ファンドワン | アイフル事業サポートプラン、アコム ビジネスサポートカードローン、プロミス 自営者カードローン、レイク de ビジネス | オリコ CREST for Biz、ビジネスパートナー スモールビジネスローン | セゾンファンデックス 事業者向け不動産担保ローン |
たとえば、赤字や他社借入が理由で不安なら独自審査型、税金や社会保険料の滞納を抱えるなら独自審査型か不動産担保型、決算の実績が浅く無担保で急ぎたいなら即日小口型、というように、自分の事情から当たるタイプを絞り込めます。以下で各タイプの特徴と、自分が向くかを見極めるポイントを順に見ていきます。
赤字・創業期でも独自審査で相談しやすいビジネスローン
事業者向けの融資を専門に扱い、決算の赤字や創業からの年数よりも、事業の将来性や返済計画を独自の基準で見るタイプです。赤字・創業間もない・他社借入ありといった事情を抱える事業者が、まず相談しやすい選択肢になります。無担保を中心に扱うため、担保の用意が難しい場合にも検討できます。
自分が向くかを見極めるには、赤字や他社借入の理由を言葉で説明でき、売上の回復見込みや返済の道筋を具体的に示せるかを確認しておくとよいでしょう。数字だけでなく事業の中身を伝えられる状態であれば、このタイプの独自審査が強みを発揮します。
税金や社会保険料の滞納がある場合も、分割納付の相談を進めるなど解消に向けた動きを示せれば、相談の余地は残ります。滞納自体は不利に働くため、担保で裏づけを補える不動産担保型も候補になります。
最短即日・無担保で小口をすぐ用意できるビジネスローン
大手消費者金融グループが提供する事業者向けのカードローン型で、審査から融資までが速く、最短即日で資金を用意できる場合があります。審査の柔軟さを前面に出すタイプではありませんが、決算の実績が浅い個人事業主でも、無担保・来店不要で小口の運転資金を手当てしやすいのが持ち味です。
今日・今週中に少額を工面したい、取引先への支払いが迫っているといった場面に向きます。一方で、借入額が大きくなるほど金利負担も増えるため、必要な金額に絞って申し込むとよいでしょう。業歴の要件が設けられているサービスもあるので、創業直後の場合は対象条件を事前に確かめておくことが欠かせません。
繰り返し使える利用枠としてまとまった資金を確保できるビジネスローン
信販会社やカード会社が提供するタイプで、審査後に設定された利用枠の範囲で、繰り返し借入れと返済ができます。急な資金需要に備えて枠を確保しておきたい事業者に向いており、一度枠を得ておけば、必要なタイミングで素早く引き出せます。
季節変動や入金のずれで手元資金が薄くなりやすい事業では、枠があること自体が安心材料になります。審査の柔軟さそのものより、枠を持っておく安心感と使い回しやすさが持ち味です。カードの郵送後に利用が始まるなど、申込から利用開始までの流れがサービスごとに異なるため、急ぎの資金用途では利用開始までの日数を確認しておくと安心です。
担保を入れて審査を通りやすくし低金利・高額を狙えるビジネスローン
不動産などの担保を差し入れることで返済の裏づけを強め、赤字・税金の滞納・信用への不安があっても審査を通しやすくするタイプです。無担保型に比べて金利は低め、限度額は大きめになりやすく、まとまった資金を比較的低い負担で調達したい場合の受け皿になります。
担保にできる不動産を持っているか、その評価額が必要額に見合うかが見極めの起点です。審査や登記の手続きに時間がかかるため、即日の資金繰りには向きません。時間に余裕があり、金利を抑えて高額を借りたい場合に検討する選択肢です。
しかし、自分の事情にどのタイプが合うのか、判断が難しいこともあります。そのような場合でも状況に合わせて候補を絞り込めるよう、「30秒で終わる選定診断ツール」を以下にご用意しています。ぜひこちらもご活用ください。
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【比較表】審査に柔軟なビジネスローンを条件で比較
ここからは、審査に柔軟とされるビジネスローンを、条件を横断して比較できるよう整理します。金利・限度額・担保や保証人の要否・融資スピード・個人事業主の可否に加え、赤字や創業期、税金滞納、他社借入といった事情への対応を、タイプ別の表にまとめました。
赤字・創業期でも独自審査で相談しやすいビジネスローンの比較
| サービス名 | AGビジネスサポート 事業者向けビジネスローン | アクト・ウィル 事業者向けビジネスローン | ファンドワン 事業者向けビジネスローン |
|---|---|---|---|
| 対象 | 法人・個人事業主 | 法人専用 | 法人中心(個人事業主は相談可) |
| 審査・対象の特徴 | アイフルグループの事業者向け専業。無担保で最短即日、法人・個人事業主とも対象 赤字・創業期・他社借入・税金滞納の可否は公式に条件明示なし | 過去の決算だけでなく現在の経営状況・事業計画を総合判断(公式)。赤字決算・他社借入があっても相談可能 簡易審査は最短60分 創業期・税金滞納の可否は公式に条件明示なし | 無担保・保証人不要で30万〜500万円の小口に対応。最短40分審査・最短即日振込 赤字・創業期・他社借入・税金滞納の可否は公式に条件明示なし |
| 実質年率 | 年3.1%〜18.0% | 年10.00%〜20.00%(信用保証融資) | 年10.00%〜18.00% |
| 融資限度額 | 50万円〜1,000万円 | 500万円まで(信用保証融資) | 30万円〜500万円 |
| 担保・保証人 | 担保不要 保証人は原則不要(法人は代表者連帯保証) | 担保不要 代表者の連帯保証が必要 | 担保不要 保証人不要(30万〜500万円は原則無保証) |
| 資金化までの最短期間 | 最短即日 | 最短即日(審査状況による。簡易審査は最短60分) | 最短即日(審査最短40分。時間帯により翌営業日以降) |
| 必要書類の目安 | 本人確認書類 決算書(法人)・確定申告書(個人事業主) | 直近3ヶ月の通帳 決算書or確定申告書(直近1期) 今後の入金予定表 | 要問い合わせ(公式で確認) |
| 詳細情報 | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る |
最短即日・無担保で小口をすぐ用意できるビジネスローンの比較
| サービス名 | アイフル 事業サポートプラン | アコム ビジネスサポートカードローン | プロミス 自営者カードローン | レイク de ビジネス |
|---|---|---|---|---|
| 対象 | 法人・個人事業主 | 個人事業主専用(業歴1年以上) | 個人事業主専用 | 個人事業主専用(満20〜70歳) |
| 審査・対象の特徴 | 大手消費者金融アイフルの直接提供。無担保と不動産担保の2形態から選べ、個人プランはWeb完結 赤字・創業期・他社借入・税金滞納の可否は公式に条件明示なし | 三菱UFJグループの消費者金融系。無担保・保証人不要で最短即日、総量規制の対象外 業歴1年以上の個人事業主が対象で、法人・創業1年未満は申込不可 赤字・他社借入・税金滞納の可否は公式に条件明示なし | 三井住友グループの消費者金融系。無担保・保証人不要で最短1時間、Web完結に対応 事業開始後に1回以上の確定申告が必要(開業直後は不可)。総量規制の例外 赤字・他社借入・税金滞納の可否は公式に条件明示なし | 消費者金融レイク(SBI新生銀行グループ)の個人事業主向け。無担保・保証人原則不要で契約枠内を繰り返し利用 資金使途は事業資金に限定され、開業資金には利用不可 赤字・他社借入・税金滞納の可否は公式に条件明示なし |
| 実質年率 | 無担保 年3.0%〜18.0% 不動産担保 年3.0%〜12.0% | 年12.0%〜17.9% | 要問い合わせ(公式で確認) | 年4.5%〜18.0% |
| 融資限度額 | 無担保 1万〜500万円 不動産担保 100万〜1億円 | 1万円〜300万円 | 1万円〜300万円 | 1万円〜500万円 |
| 担保・保証人 | 無担保または不動産担保 個人プランは保証人原則不要/法人プランは代表者連帯保証 | 担保不要 保証人不要 | 担保不要 保証人不要 | 担保不要 保証人原則不要 |
| 資金化までの最短期間 | 公式に明示なし | 最短即日 | 最短1時間(公式訴求) | 最短即日(現行表記は公式で要確認) |
| 必要書類の目安 | 要問い合わせ(公式で確認) | 確定申告書B(直近1期・第一表) 極度100万円超は青色申告決算書/収支内訳書 | 本人確認書類 前年分の確定申告書 | 要問い合わせ(公式で確認) |
| 詳細情報 | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る |
繰り返し使える利用枠としてまとまった資金を確保できるビジネスローンの比較
| サービス名 | オリコ CREST for Biz | ビジネスパートナー スモールビジネスローン |
|---|---|---|
| 対象 | 個人事業主専用(法人代表者は対象外) | 法人・個人事業主 |
| 審査・対象の特徴 | 信販大手オリコの個人事業主専用。利用可能枠の範囲で繰り返し借入でき、入会時優遇で下限金利4.5% 法人代表者は対象外(事業所得を申告する個人事業主が対象) 赤字・創業期・他社借入・税金滞納の可否は公式に条件明示なし | 赤字決算でも過去の実績・将来の事業計画・収益見込みを含めて審査(公式)。法人・個人事業主とも対象 利用可能枠の範囲で追加の借入を繰り返し利用でき、セブン銀行ATMで借入・返済が可能 創業期・他社借入・税金滞納の可否は公式に条件明示なし |
| 実質年率 | 年6.0%〜18.0%(入会時優遇で下限4.5%) | 年9.98%〜18.0% |
| 融資限度額 | 10万円〜300万円 | 50万円〜500万円 |
| 担保・保証人 | 担保不要 保証人不要 | 担保不要 保証人は原則不要(法人は代表者連帯保証) |
| 資金化までの最短期間 | カード郵送後に利用開始(即時利用は不可) | 最短5日(公式表記) |
| 必要書類の目安 | 本人確認書類 所得証明(確定申告書・青色申告決算書等) 事業状況確認書面or借入計画書 | 決算書(法人・直近2期) 確定申告書(個人・直近2年) |
| 詳細情報 | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る |
担保を入れて審査を通りやすくし低金利・高額を狙えるビジネスローンの比較
| サービス名 | セゾンファンデックス 事業者向け不動産担保ローン |
|---|---|
| 対象 | 法人・個人事業主 |
| 審査・対象の特徴 | 赤字決算など銀行融資が難しいケースでも相談可能(公式)。担保権の順位は不問で、納税資金への利用も可能 不動産担保で返済の裏づけを補え、低金利・高額を狙える 創業期・他社借入・税金滞納の可否は公式に条件明示なし |
| 実質年率 | 15.0%以内(変動 年3.4%〜5.2%/固定 年4.5%〜9.9%) |
| 融資限度額 | 500万円〜5億円 |
| 担保・保証人 | 不動産担保(法人・代表者・親族所有/順位不問) 保証人は原則不要(法人は代表者連帯保証) |
| 資金化までの最短期間 | 仮審査最短即日/本審査最短3営業日 |
| 必要書類の目安 | 要問い合わせ(公式で確認) |
| 詳細情報 | サービス詳細を見る |
各サービスの個別紹介
ここからは、タイプごとに各サービスの特徴と、どの事情の事業者に向くかを個別に紹介します。比較表で気になったサービスの詳細を確認し、資料請求や相談の判断材料としてご活用ください。
独自審査で相談しやすいサービス
決算の数値以外も見て判断する独自審査型の各サービスを、対象や特徴とともに紹介します。
1. AGビジネスサポート 事業者向けビジネスローン(AGビジネスサポート株式会社)

アイフルグループの事業者向け貸金業者、AGビジネスサポート株式会社が提供する無担保のビジネスローンです。実質年率は年3.1%〜18.0%、融資限度額は50万円〜1,000万円で、最短即日の融資が可能とされています(公式記載)。
担保は不要で、保証人も原則不要(法人は代表者に連帯保証を求められます)です。対象は法人と個人事業主の双方で、法人専用のサービスが多いなかで、個人事業主も申し込める点は候補に入れやすい条件になります。
社名はビジネクスト、アイフルビジネスファイナンスを経て現在のAGビジネスサポートに変わっており、グループとして事業者向け融資のほか、ファクタリングや不動産担保ローンも扱っています。
2. アクト・ウィル 事業者向けビジネスローン(アクト・ウィル株式会社)

法人向けの事業資金融資を専門とするノンバンクで、信用保証融資や不動産担保融資、商業手形割引など複数の融資メニューを、事業者の資産や状況に応じて使い分けられます。運転資金向けの信用保証融資は限度額500万円まで、年10.00%〜20.00%です。
審査では、過去の決算内容だけでなく現在の経営状況や事業計画を総合的に判断するとしており、赤字決算や他社借入がある場合でも相談できるとされています。簡易審査は最短60分で、全国のオンライン・出張対応に対応します。
対象は法人専用で、個人事業主は利用できません。代表者の連帯保証は必要で、審査の状況に応じて必要書類や条件が変わるため、申込前に自社の状況を整理しておくと相談が進めやすくなります。
3. ファンドワン 事業者向けビジネスローン(ファンドワン株式会社)

無担保・保証人不要で、30万円〜500万円の小口を手当てできる事業者ローンです。運営するファンドワン株式会社は東京・豊島区の貸金業者で、事業者ローンの実質年率は年10.00%〜18.00%です。
審査は最短40分、最短即日の振込に対応します(申込時間帯によっては対応できない場合があります)。資金使途に制限はなく、運転資金の補充や事業拡大などに利用できます。
対象は法人が中心で、個人事業主は事業内容や収支状況によって相談できるとされています。30万円〜500万円の範囲は原則無保証で申し込めるため、担保の用意が難しい事業者が小口を急ぐ場面に向きます。
最短即日で用意できるサービス
スピードを重視して小口の運転資金を手当てしやすい各サービスを、対象や特徴とともに紹介します。
4. アイフル 事業サポートプラン(アイフル株式会社)

アイフル株式会社が、個人事業主向けの個人プランと法人プランの2本立てで提供する事業者向け融資です。無担保ローンと不動産担保ローンから選べ、資金使途は運転資金や設備投資などの事業資金に限られます。
無担保ローンは実質年率3.0〜18.0%・契約限度額1万〜500万円で、最長10年(120回)の返済に対応します。まとまった金額が必要な場合は、実質年率3.0〜12.0%・限度額100万〜1億円の不動産担保ローンも用意されています。
無担保ローンの個人プランはWeb完結で申し込め、契約カードは書留郵便で届きます。一方で法人プランと不動産担保ローンは郵送による契約が必要で、Web完結はできません。事業者向け専業のAGビジネスサポートとは別商品です。
5. アコム ビジネスサポートカードローン(アコム株式会社)

三菱UFJフィナンシャル・グループのアコム株式会社が手がける、個人事業主専用のカードローン型ビジネスローンです。通常のカードローンとは別の商品で、事業資金のほか生計費にも利用できます。
実質年率は12.0〜17.9%、利用限度額は1万〜300万円で、担保・保証人は不要です。申し込み当日から利用できる最短即日融資に対応し、借入・返済はコンビニや銀行のATMでも行えます。
対象は業歴1年以上の個人事業主で、法人や創業1年未満の方は申し込めません。事業性融資として総量規制の対象外となり、年収の3分の1を超える借入も可能です。
6. プロミス 自営者カードローン(SMBCコンシューマーファイナンス株式会社)

三井住友フィナンシャルグループのSMBCコンシューマーファイナンス株式会社が提供する、個人事業主専用のカードローン型ビジネスローンです。極度方式のため、設定された限度額の範囲で繰り返し借入れと返済ができます。
利用限度額は1万〜300万円で、担保・保証人は不要です。公式が訴求する融資スピードは最短1時間で、Web完結での申し込みに対応します。運転資金やつなぎ資金などの事業性資金のほか、生計費にも利用できます。
対象は個人事業主に限られ、法人は申し込めません。また、事業開始後に一度は確定申告を終えている必要があるため、開業資金の用途には向きません。事業性資金として総量規制の例外となり、年収の3分の1を超える借入も可能です。
7. レイク de ビジネス(新生フィナンシャル株式会社)

消費者金融「レイク」を運営する新生フィナンシャル株式会社(SBI新生銀行グループ)が提供する、個人事業主向けのカードローン型の事業性ローンです。極度方式で、契約枠の範囲なら繰り返し利用できます。
融資額は1万〜500万円、貸付利率は年4.5〜18.0%で、担保・保証人は原則不要です。返済期間は最長10年・最大120回に対応します。資金使途は仕入資金や運転資金などの事業資金に限られ、開業資金には利用できません。
対象は満20〜70歳の個人事業主で、法人は対象外です。2026年7月には、中古車流通サービス「ASNET」の利用事業者向けに、オートサーバーとの業務提携に基づく提供開始が発表されています。
利用枠を確保できるサービス
設定された枠を繰り返し使える利用枠型の各サービスを、対象や特徴とともに紹介します。
8. オリコ CREST for Biz(株式会社オリエントコーポレーション)

信販大手のオリコが取り扱う、個人事業主専用のカードローン型ビジネスローンです。提携CD・ATMで利用可能枠の範囲内であれば繰り返し借入れができ、資金使途は事業に関する資金に限られます。
申込対象は事業所得を申告している個人事業主で、法人として申し込む代表者は対象外です。実質年率は6.0%〜18.0%、利用可能枠は10万円〜300万円で、担保・保証人はいずれも不要です。
入会と同時に借入れた分は通常金利から最大2.0%優遇され、下限は4.5%まで下がります。年会費は無料です。審査完了後は申込用紙の郵送・返送を経てカードが発行されるため、利用開始までには日数がかかります。
9. ビジネスパートナー スモールビジネスローン(株式会社ビジネスパートナー)

1999年設立の株式会社ビジネスパートナーが法人・個人事業主向けに扱う、カードローン型のビジネスローンです。実質年率は9.98%〜18.0%、利用可能枠は50万円〜500万円で、枠の範囲内であれば追加の借入れを繰り返し利用できます。
必要書類は原則として、法人が直近2期分の決算書、個人事業主が直近2年分の確定申告書です。赤字決算でも、過去の実績や将来の事業計画・収益見込みを含めて審査する方針が示されています。
利息以外の事務手数料や繰上返済手数料はかからず(印紙代は実費)、セブン銀行のATMで借入れと返済ができます。来店不要の郵送手続きで申し込め、公式サイトでは最短5日での融資が可能と案内されています。
担保で審査を通りやすくするサービス
担保を差し入れて低金利・高額を狙える不動産担保型のサービスを、対象や特徴とともに紹介します。
10. セゾンファンデックス 事業者向け不動産担保ローン(株式会社セゾンファンデックス)

東証プライム上場のクレディセゾンが100%出資するノンバンク、株式会社セゾンファンデックスが手がける事業者向けの不動産担保ローンです。法人・代表者またはその親族が所有する不動産を担保に、法人・個人事業主が運転資金や設備投資などの資金を調達できます。
実質年率は15.0%以内(変動金利3.4〜5.2%、固定金利4.5〜9.9%)で、融資限度額は500万円から5億円です。担保を差し入れることで、無担保型より低い金利とまとまった金額の両立を狙えます。赤字決算など銀行の融資が難しいケースでも相談できると公式に掲げており、担保権の順位は問わないため、すでに住宅ローンなどが設定された不動産でも申し込めます。
審査は仮審査が最短即日、本審査が最短3営業日です。担保評価や手続きを伴うため即日の資金化には向きませんが、家族・親族が所有する不動産を担保提供することもできます。保証人は原則不要で(法人融資は代表者の連帯保証が原則必要)、返済期間は5年〜25年の元利均等返済に対応します。
ビジネスローンの審査で見られるポイントと通過率を上げる準備
ここでは、審査で何を見られ、どこでつまずきやすく、どう準備すればよいかを一続きで押さえます。通過の可能性を少しでも高めるために、申込前に確認しておきたい内容です。
審査で見られるポイント
審査では、事業計画や返済計画、財務・経営の状況、取引先との関係、代表者個人の信用情報、担保資産の有無などが見られます。独自審査型では、赤字であっても、その理由や改善の見込み、売上の入金予定を具体的に説明できるかどうかが評価の分かれ目になります。
代表者個人の信用情報も確認されます。過去の延滞や債務整理の記録があると不利に働くため、自分の状況を事前に把握しておくと、申込先の選定や説明の準備に役立ちます。
審査に落ちる主な原因
審査に落ちる背景には、連続した赤字、税金や社会保険料の滞納、創業1年未満で決算を迎えていないこと、過去の金融事故、他社借入が多すぎることなどがあります。税金の滞納は、利益の有無にかかわらず返済原資を圧迫する要素と見られやすく、審査で不利に働きます。
複数の金融機関に短期間で同時に申し込むと、資金繰りに窮している印象を与え、かえって不利になることがあります。落ちた原因を一つずつ切り分けておくと、次の申込や代替手段の検討がしやすくなります。過去の延滞や債務整理など信用情報に不安がある場合は、無担保での審査は通りにくくなりますが、担保を入れて返済の裏づけを補える不動産担保型や、後述の公的な制度に目を向けると現実的な選択肢が残ります。
税金・社会保険料の滞納がある場合は、滞納があっても借りられるのか、納税資金そのものを融資で手当てできるのかが気になるところです。税目ごとの可否と滞納時の対応は、以下の記事で詳しく整理しています。
通過率を上げる準備
通過の可能性を高めるには、申込前に以下を整えておくことが有効です。いずれも、返済能力を具体的に示し、不利な印象を避けるための準備です。
- 決算書・確定申告書・資金繰り表など、返済能力を説明できる書類をそろえる
- 赤字の場合は、その理由と業績改善の見込みを示せる資料を用意する
- 借入の目的と希望額を明確にし、必要以上に大きな金額を申し込まない
- 自分の信用情報を事前に把握し、延滞があれば説明できるよう整理する
- 一度に多くのサービスへ申し込まず、事情に合う候補を絞って申請する
「審査なし・必ず借りられる」をうたう違法業者の見分け方
ここでは、審査に不安がある事業者が引っかかりやすい違法業者を、自分で見分けるための確認方法を解説します。急いで資金を探しているときほど、冷静に業者を確かめる手順が重要になります。
前述のとおり、貸金業法第十三条は貸付け前の返済能力調査を義務づけています。「審査なし」「誰でも必ず借りられる」と広告する業者は、この義務を守っていない無登録業者、いわゆるヤミ金である可能性が高いと考えられます。正規の貸金業者であれば、審査を省くことはできません。
業者が正規に登録されているかは、金融庁の「登録貸金業者情報検索サービス」で確かめられます。広告に記載された登録番号・商号・所在地・代表者名・電話番号を入力し、登録簿に実在するかを照合します。検索しても見つからない、記載内容と一致しない場合は、利用を避けるべきサインです。
この検索サービスの情報は各財務局・都道府県の更新処理時点のものとされており、照会した当日の最新状態とは限りません。登録の有無は一つの判断材料としつつ、金利や契約条件が法外でないかもあわせて確認しましょう。
出典・参考資料(1件)
- 参考資料:登録貸金業者情報検索サービス|金融庁
審査に通らなかったときの代替手段
ここでは、ビジネスローンで審査に通らなかった、あるいは条件が合わなかった場合の次の一手を整理します。借入先がビジネスローンだけとは限らず、公的な制度にも目を向けると選択肢が広がります。

一つは、政府系金融機関である日本政策金融公庫の事業資金融資です。小規模事業者や個人事業主を主な対象とする国民生活事業があり、創業期や小口の資金ニーズにも対応しています。民間の融資に通りにくい状況でも相談できる、現実的な受け皿の一つです。
もう一つは、信用保証協会付き融資です。信用保証協会は、中小企業・小規模事業者が金融機関から資金を調達する際に公的な信用保証を付け、借入のハードルを下げる仕組みを担っています。民間金融機関の融資を、公的機関の保証で後押しする形です。
事業を営んでいる方が金融機関から事業資金を調達される際、信用保証協会は「信用保証」を通じて、資金調達をサポートします。
出典:信用保証協会と信用保証制度|全国信用保証協会連合会
ビジネスローンに限らず、銀行・日本政策金融公庫・信用金庫なども視野に入れて、法人融資が通りやすい先と当たるべき順番を俯瞰したい場合は、以下の記事が参考になります。
このほか、売掛金を期日前に資金化するファクタリングも、借入ではない資金調達の手段として知られています。借入の審査とは仕組みが異なりますが、売掛金を持つ事業者にとっては一つの選択肢です。自社の状況に合わせて、公的融資とあわせて検討してみてください。
売掛金を持つ事業者がファクタリングを検討する場合は、手数料や入金スピード、信頼できる業者の選び方まで、以下の記事で比較できます。
出典・参考資料(2件)
- 参考資料:融資制度を探す|日本政策金融公庫
- 参考資料:信用保証協会と信用保証制度|全国信用保証協会連合会
まとめ
審査をせず必ず貸してくれる正規のビジネスローンはありません。「審査が甘い」と言われるのは、ノンバンクが独自の基準で事業の将来性や返済計画まで見て、相対的に柔軟に審査するためです。まずはこの実態を押さえることが、現実的な申込先選びの出発点になります。
そのうえで、赤字や創業間もない事情なら独自審査型、とにかく早く小口を用意したいなら即日小口型、枠を確保しておきたいなら利用枠型、担保を入れて低金利・高額を狙うなら不動産担保型、と事情に合わせて選ぶのが近道です。あわせて書類の準備や信用情報の整理を進め、違法業者を避ける確認も忘れないようにします。
複数の候補を見比べたいときは、各社の資料をまとめて取り寄せると、金利や限度額、スピードを同じ目線で比較できます。MCB FinTechカタログでは、審査に不安がある事業者でも申し込みやすいビジネスローンの資料を無料で一括請求できます。
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よくある質問(FAQ)
Q. ビジネスローンの独自審査とは何ですか?
A. ビジネスローンの独自審査とは、決算書の数値だけで機械的に判断せず、事業の将来性や返済計画まで含めて個別に審査する、ノンバンク(貸金業者)独自の基準のことです。銀行とは別の目線で見るため、赤字や創業間もないといった事情があっても、その理由や改善の見込み、売掛金の入金予定を具体的に説明できれば審査の対象になり得ます。
「審査が甘い」と言われるビジネスローンの正体は、審査をなくすことではなく、この独自基準による柔軟さにあります。
Q. 「審査なし・必ず借りられる」ビジネスローンは本当にありますか?
A. 審査をせずに必ず貸してくれる正規のビジネスローンは存在しません。貸金業法第13条が、貸付けの前に顧客の返済能力を調査することをすべての貸金業者に義務づけているためです。「審査なし」「誰でも必ず借りられる」とうたう業者は、この義務を守らない無登録業者(ヤミ金)である可能性が高く、利用は避けるべきです。
正規に登録された業者かどうかは、金融庁の「登録貸金業者情報検索サービス」で広告の登録番号・商号・所在地などを照合して確認できます。
出典・参考資料(2件)
Q. 赤字決算でもビジネスローンの審査に通りますか?
A. 赤字決算でも、赤字になった理由と業績改善の見込み、売上の入金予定や返済計画を具体的に説明できれば、審査の対象になり得ます。決算の数値だけで機械的に判断せず、事業の中身まで独自の基準で見るノンバンクの独自審査型が、赤字の事業者がまず相談しやすい選択肢です。担保にできる不動産があれば、不動産担保型で返済の裏づけを強め、より低い金利でまとまった額を狙う方法もあります。
Q. 創業間もない(創業1年未満)でもビジネスローンに申し込めますか?
A. 創業1年未満で決算を迎えていない場合でも、事業計画などをもとに申し込めるビジネスローンはあります。決算書がそろっていなくても、将来のキャッシュフローや事業計画を重視して審査する独自審査型が、創業期の候補になります。ただし、業歴1年以上を申込条件とするサービスも多いため、創業直後は申込先ごとの対象条件を事前に確認しておくことが欠かせません。
Q. 税金や社会保険料の滞納があるとビジネスローンは借りられませんか?
A. 税金や社会保険料の滞納は、利益の有無にかかわらず返済原資を圧迫する要素と見られやすく、審査で不利に働きます。滞納があると必ず否決されるとは限りませんが、通過の可能性を下げる要因になります。申込前に分割納付の相談を進めるなど、滞納の解消に向けた動きを示せるようにしておくと、審査での説明がしやすくなります。
Q. ビジネスローンは個人事業主でも法人でも利用できますか?
A. ビジネスローンには、法人専用・個人事業主専用・両方が対象のものがあり、対象はサービスごとに異なります。法人専用が多いなかで個人事業主も申し込める商品があり、反対に個人事業主専用のカードローン型もあります。
個人事業主の場合は確定申告書などの提出を求められ、事業開始後に一度は確定申告を終えている必要がある(=開業資金には使えない)サービスもあるため、自分の立場で申し込める商品かを確認して選ぶことが大切です。
Q. すでに他社から借入があってもビジネスローンに申し込めますか?
A. 他社借入があっても、返済状況に問題がなく、新たな借入を含めた返済計画を説明できれば申し込みは可能です。ただし、借入が多すぎると返済能力を超えると判断され、不利に働きます。短期間に複数社へ一斉に申し込むと資金繰りに窮している印象を与えかねないため、事情に合う候補を絞って申し込むほうが、通過の可能性を保てます。
Q. ビジネスローンの審査に通らなかったときはどうすればよいですか?
A. 審査に通らなかった場合は、日本政策金融公庫の事業資金融資や信用保証協会付き融資など、公的な制度に目を向けると選択肢が広がります。政府系金融機関である公庫には創業期や小規模事業者・個人事業主向けの国民生活事業があり、民間融資に通りにくい状況でも相談できます。
売掛金を持つ事業者であれば、借入ではないファクタリングで資金化する方法もあります。落ちた原因を一つずつ切り分けたうえで、次の一手を検討しましょう。
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マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト
松嶋真倫
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。














