ギフトを扱うECや通販では、商品を届けるだけでなく、ラッピングやのし、メッセージカードといった「贈り物としての体裁」を整える工程が加わります。1件ずつ包み方を変え、相手やシーンに合わせて仕上げる作業は手間がかかり、お中元・お歳暮・母の日などの繁忙期には出荷が集中して、社内の人手だけでは追いつかなくなりがちです。
こうした受注から保管、ギフト包装、発送までをまとめて任せられるのが、ギフト発送代行(フルフィルメント)です。ただし会社によって「どこまでの包装を・どの品質で」任せられるかは大きく異なります。ラッピングだけの会社もあれば、のしやメッセージカード、名入れ、冷凍と常温の同梱まで一貫対応する会社もあります。自社のギフトに合わない会社を選ぶと、やりたい包装ができなかったり追加費用がかさんだりします。
この記事では、ギフト対応の範囲(ラッピング・のし・メッセージカード・名入れ・温度帯同梱)を軸に主要なギフト発送代行10社を横並びで比較し、選び方の軸や費用相場、利用の流れまで解説します。自社のギフトを安心して任せられる委託先を見つけるための判断材料として活用してください。
自社のギフトの種類や出荷量に合うタイプがひと目で知りたい方は、記事中ほどのサービス診断もあわせてご利用ください。いくつかの質問に答えるだけで、任せたい範囲に合った発送代行の候補を絞り込めます。
目次
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本記事の対象範囲
この記事は、ギフト(贈答品)のラッピング・のし・メッセージカードまで含めて発送を任せたい事業者に向けて、ギフト対応に強い発送代行・フルフィルメント会社を比較します。内祝い・お中元・お歳暮・記念品・ノベルティなど、包装の体裁が購入体験に直結する商品を扱う方が主な読者です。
一方で、ギフト包装にこだわらず受注・出荷・問い合わせ対応など「EC運営全体をどこまで外部に任せるか」から比較したい場合は、運営代行の選び方を体系的に整理した記事のほうが向いています。EC運用代行全般の選び方や費用相場を先に把握したい方は、そちらもあわせてご覧ください。
ギフト発送代行とは
ギフト発送代行は、通常のEC発送代行(フルフィルメント)に、ラッピング・のし・メッセージカードの同梱といった「贈り物ならではの流通加工」が加わるサービスです。自社に倉庫や包装の人手がなくても、専門のスタッフと設備で贈答品の体裁を整えて届けられます。ただし、どこまでの加工を任せられるかは会社ごとに差が大きく、ここが委託先選びの分かれ目になります。
ギフト発送代行に任せられる業務範囲
ここからは、ギフト発送代行が引き受ける業務を具体的に見ていきます。会社によって対応する範囲は異なりますが、一般的には次のような工程を任せられます。

- 入荷・検品・保管:メーカーや自社から届いた商品を倉庫で預かり、在庫として管理します。冷凍・冷蔵が必要な食品ギフトに対応する会社もあります。
- 受注処理・ピッキング:注文データを取り込み、該当する商品を倉庫から取り出します。ECカートや受注管理システムとの連携可否は会社ごとに異なります。
- ギフトラッピング・包装:包装紙やオリジナル資材、リボン、巾着などで贈答用に仕上げます。ブランド専用の資材を使える会社もあります。
- のし・メッセージカード・名入れ:表書きや名入れ、手書き風メッセージカードの同梱など、贈る相手やシーンに合わせた加工に対応します。
- 販促物の同梱:チラシ・サンプル・手提げ袋などを一緒に封入します。
- 梱包・発送:配送中に型崩れしないよう梱包し、宅配便で全国へ発送します。複数の届け先への分納に対応する会社もあります。
どこまでを任せられるかは会社ごとに差があり、特にのし・名入れ・季節のし(お中元/お歳暮)・冷凍常温の同梱はギフト専門の会社とEC物流全般の会社とで対応が分かれます。自社のギフトに必要な加工を洗い出したうえで、対応範囲を確かめることが欠かせません。
ギフト発送代行を利用するメリット
続いて、ギフト発送代行を利用することで得られる主なメリットを整理します。
- 繁忙期の出荷波動を吸収できる:お中元・お歳暮・母の日など、ギフト需要は特定の時期に集中します。専門会社は季節波動を前提に人員と設備を確保しているため、繁忙期でも出荷遅延を抑えられます。
- 包装品質を安定させられる:ラッピング講習を受けたスタッフや、百貨店品質の包装ノウハウを持つ会社に任せることで、担当者や繁忙度に左右されず一定の仕上がりを保てます。
- コア業務に集中できる:梱包・発送の手を離すことで、商品企画やマーケティング、顧客対応といった売上に直結する業務へ社内リソースを振り向けられます。
- 自社倉庫がなくても始められる:保管スペースや梱包の人手を自前で持たなくても、委託先の倉庫と設備を使って全国発送できます。
ギフト発送代行の選び方
ここからは、自社に合うギフト発送代行を選ぶための6つの軸を解説します。価格の安さだけで選ぶと、やりたい包装ができなかったり繁忙期に出荷が回らなかったりするため、次の観点を順に確認することをおすすめします。
ギフト包装をどこまで任せられるか
最初に確認すべきは、自社のギフトに必要な加工に対応しているかです。ラッピングは多くの会社が対応しますが、のし(表書き・名入れ)、メッセージカード、名入れ加工、季節のしまで任せられるかは会社によって分かれます。内祝いでのし書きが必須なら、のし非対応の会社は候補から外れます。これまで手作業してきた工程をリスト化し、その全てを任せられるかで判断すると選びやすくなります。
包装品質とブランド体験を保てるか
ギフトは開封した瞬間の見た目がブランドの印象を左右します。外注で品質が落ちないかは、ラッピングの対応事例や、専任スタッフの教育体制、ブランド専用資材を使えるかで見極めます。導入事例やラッピングのサンプル画像を公開している会社であれば、仕上がりの水準を事前に確認できます。サンプル作成に応じてもらえるかも、本格委託前の判断材料になります。
発送スピードと対応エリアは十分か
ギフトは「相手の記念日に間に合わせる」など着日指定が重視されます。名入れやラッピングなどの加工が入ると出荷までの日数が延びやすいため、加工込みでの出荷リードタイムを確認しておくことが重要です。あわせて、全国配送に対応しているか、冷凍・冷蔵便を扱えるか、離島への配送可否も、自社の顧客層に照らして確かめておきましょう。
料金体系が自社の出荷量に合うか
料金は初期費用・保管料・作業費(ピッキング・梱包・ラッピング)・配送料・システム利用料・オプションで構成され、会社ごとに有無や課金単位が異なります。初期費用や月額固定費が無料で従量課金のみの会社もあれば、月額固定費がかかる会社もあります。自社の出荷量・季節性でどの体系が得かは、後述の費用相場で公開単価を使って具体的に解説します。
小ロット・繁忙期スポットに対応できるか
「お中元・お歳暮の時期だけ任せたい」「月の出荷が数十件の小ロットから始めたい」といったニーズに応えられるかも重要です。最低発送個数や最低利用料金が設定されている会社では、出荷が少ない月に割高になることがあります。繁忙期だけのスポット利用や、月1個からの少量出荷に対応しているかを事前に確認すると、無駄なコストを避けられます。
実績・信頼性と情報管理は十分か
委託先には顧客の個人情報(氏名・住所・贈り先情報)を預けることになります。プライバシーマークやISMSなどの認証取得状況、セキュリティ体制を確認しておくと安心です。あわせて、ギフト物流や同業種での出荷実績、導入事例の有無も、安定して任せられるかの判断材料になります。
ギフト発送代行のタイプと特徴
ギフト発送代行は、任せられる範囲と強みによって大きく3つのタイプに分けられます。自社が「どこまでを・どの品質で」任せたいかに照らして、近いタイプから候補を探すと絞り込みやすくなります。
| タイプ | 任せられる範囲の目安 | 向いているケース |
|---|---|---|
| ギフト包装まで一貫で任せられる発送代行 | ラッピング・のし・メッセージカード(一部は名入れ)まで一貫 | 内祝い・記念品など、贈答の体裁を重視するギフトEC |
| 百貨店・季節ギフトに強い発送代行 | 百貨店品質の包装・季節のし・冷凍常温の同梱 | お中元・お歳暮・食品ギフトを繁忙期に大量出荷する事業者 |
| EC物流全般+ギフトラッピング対応 | 通常のEC発送にラッピングをオプション追加(のし・名入れは非対応/要確認が多い) | 通常商品とギフトを一緒に扱い、EC物流全体を任せたい事業者 |
ギフト包装まで一貫で任せられる発送代行(ラッピング・のし・メッセージカードまで)
ギフトECに特化し、受注から保管、ラッピング、のし、メッセージカード、名入れまで贈答品の体裁を整えて発送できるタイプです。贈り物としての仕上がりを重視するEC事業者に向きます。細かな包装指定やブランド専用資材への対応力が高いのが特徴です。
百貨店・季節ギフトに強い発送代行(お中元・お歳暮・食品ギフト)
百貨店向けの出荷で培った包装ノウハウや、冷凍・冷蔵・常温の温度帯管理を強みとするタイプです。お中元・お歳暮の季節のし対応や、食品ギフトの冷凍常温同梱、繁忙期の大量出荷に向きます。季節波動の大きいギフトを扱う事業者に適しています。
EC物流全般+ギフトラッピング対応(通常のEC発送に包装を足せる総合型)
通常のEC発送代行(受注・在庫・出荷)を主軸に、ギフトラッピングをオプションで追加できるタイプです。通常商品とギフトをまとめて任せたい事業者に向きます。ラッピングには対応する一方、のしや名入れは非対応だったり要確認だったりするケースが多いため、必要な加工ができるかを個別に確かめることが大切です。
自社がどのタイプに近いか判断に迷う場合は、以下の診断で候補を絞り込めます。任せたい加工の範囲・扱うギフトの種類・出荷規模の質問に答えると、条件に合う会社が表示されます。
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【比較表】ギフト発送代行の比較
ここでは、主要なギフト発送代行10社を、ギフト対応の範囲を中心に横並びで比較します。ラッピング・のし・メッセージカード・名入れ・温度帯・小ロット対応の可否を一覧で確認し、自社に必要な加工を任せられる会社を見極めてください。
読み方の注意点として、ギフト専門・百貨店系の会社はのし・メッセージカードまで対応が明確な一方、EC物流全般の総合型はラッピングには対応しても、のし・名入れは「要確認」(公式に記載がなく、問い合わせでの確認が必要)の会社が多くなっています。のしや名入れが必須なら、該当列が「対応」となっている会社を軸に候補を絞ると確実です。
| サービス名 | ギフトロジスティクス | 結い人 | ロジグロ | 多摩フードサプライ | シャディ フルフィルメント | オープンロジ | イー・ロジット | 富士ロジテック | ウルロジ | mylogi |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| タイプ・強み | ギフト専門 名入れ・ラッピングまで一貫 | ギフト専門 ラッピング専門店の倉庫代行 | ラッピング対応EC物流 物流+ラッピングを同一拠点・越境EC対応 | 百貨店・季節ギフト 食品物流・3温度帯 | 百貨店・季節ギフト 冷凍常温の同梱に対応 | EC物流総合 初期0円の従量課金 | EC物流総合 上場企業・自社5拠点 | EC物流総合 創業100年・全国50拠点 | EC物流総合 小ロット・上場企業運営 | EC物流総合 小ロット・スタートアップ向け |
| 対応業務範囲 | 入荷・保管〜名入れ・ラッピング・のし・同梱・配送 | 保管〜ラッピング・発送(EC向けギフトオプション提供も) | 入荷〜保管・ピッキング・流通加工・配送 | 保管〜箱作り・包装・季節のし・発送(百貨店ギフト出荷) | 企画〜受注・保管・出荷・顧客フォロー | 入荷〜保管・ピッキング・梱包・出荷・返品 | 入庫〜受注・保管・梱包・出荷・返品・CS代行 | 入出荷〜保管・在庫管理・配送・返品(B2C/B2B) | 入庫検品〜在庫・ピッキング・梱包・配送・返品 | 受注〜出荷作業・在庫管理・問い合わせ対応 |
| ギフトラッピング | ●オリジナル資材も相談可 | ◎ラッピング専門 | ●研修修了者が1点ずつ | ●エコ包装・本包装 | ●要望に応じて対応 | ●有料オプション | ● | △袋タイプ中心(箱・リボンは要問い合わせ) | ●独自梱包材も相談可 | ●プレゼント梱包の提案 |
| のし | ● | ● | △お中元・お歳暮 | ●季節のし | ● | 要確認 | 要確認 | 要確認 | 要確認 | 要確認 |
| メッセージカード | ● | ● | ● | 要確認 | ● | 要確認 | 要確認 | 要確認 | 要確認 | 要確認 |
| 名入れ | ◎レーザー・サンドブラスト | △のし表書き中心 | 要確認 | 要確認 | 要確認 | 要確認 | ●ラッピングに付帯 | 要確認 | 要確認 | 要確認 |
| 温度帯 | 常温中心 一部冷蔵・冷凍可 | 要確認 | 要確認 | 冷凍・冷蔵倉庫あり (3温度帯対応と記載・内訳は要確認) | 冷凍倉庫あり 冷凍・常温の同梱可 | 常温・冷蔵・冷凍 | 要確認 | 常温・定温・冷蔵・冷凍 | 常温・冷蔵・冷凍 | 要確認 |
| 小ロット・スポット | 要確認 | ●月0件〜の超小ロット | ●1SKU・1個から | ●小口・スポット相談可 | ●小ロットのギフト加工可 | ●短期スポット可 | 要確認 | 要確認 | ●月1件〜相談可 | ●少量出荷が得意 |
| 料金の目安 | ラッピング330円〜/レーザー名入れ640円〜 初期・月額・保管料は要問い合わせ | 保管費2,500円〜 梱包・出荷費・初期費用は要問い合わせ | 出荷405円〜(60サイズ・資材費込) ラッピング費・初期費用は要問い合わせ | 配送出荷560円〜(60サイズ) 保管料・初期費用は要問い合わせ | 要問い合わせ | 初期・月額0円 入荷18円〜/保管0.2円〜/配送395円〜(税別・従量) | 要問い合わせ | 入庫15円〜/保管3,000円〜(1パレット/月) 配送320円〜・初期費用は要問い合わせ | 発送300円〜(全国一律・資材費込) ピッキング20円〜・初期費用は要問い合わせ | 要問い合わせ(代行の料金は非公開) |
| 詳細情報 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
表の記号: ◎=特に優れた対応/●=対応/△=一部・限定的な対応/要確認=公式サイトに記載がなく、問い合わせでの確認が必要。料金は2026年10月時点の公開情報です。
ギフト発送代行の個別紹介
ここからは、各ギフト発送代行の対応範囲・強み・料金・実績を、タイプ別に個別紹介します。自社が任せたい範囲に近いタイプから読み進めてください。
ギフト包装まで一貫で任せられる発送代行
まずは、ラッピング・のし・メッセージカードまで一貫して任せられる発送代行です。
1. ギフトロジスティクス(株式会社ギフトモール)

ギフトEC「Giftmall」「Anny」を運営する株式会社ギフトモールが、そのノウハウを活かして提供するギフト向けEC物流のアウトソーシングです。商品の入荷・保管から、レーザーやサンドブラストによる名入れ・メッセージ加工、ラッピング、のし、同梱、出荷・配送までを一つの委託先で引き受けます。
公式の参考プランでは、巾着タイプのオリジナルラッピングが330円〜、レーザー名入れと包装紙・リボンのセットが640円〜、サンドブラスト名入れが825円〜と示されています(いずれも配送料・名入れの初期開発費・ラッピング資材費は別途)。初期費用・月額費用・保管料は公開されておらず、見積もりでの確認が必要です。
名入れ加工を伴う発送は自社対応だと平均5営業日かかるところ、名入れ加工をしても最短翌日配送を掲げている点を訴求しています。対象条件や受付締切は公式に記載がないため、問い合わせ時に確認しておくとよいでしょう。
2. 結い人(株式会社結い人)

ギフトラッピングを専門に手がける株式会社結い人が運営する、ギフトEC向けの倉庫・発送代行です。自社倉庫「yuibito logi」で商品を預かってラッピングし発送します。既成の熨斗紙に合わないサイズや表書き・名入れ、メッセージカードにも対応します。
月の出荷数0件からの超小ロットに対応し、公開されている料金は保管費2,500円〜です。保管の単位・容量条件は公式に明記がなく、梱包・出荷費用や初期費用は別途・要お問い合わせとなっています。少量から始めたいギフトECが候補に入れやすいサービスです。
自社倉庫での代行に加え、ECサイトにギフトオプションを組み込める「gift+EC」も提供しており、結い人の倉庫のほか提携する3PL(物流業務を一括受託する事業者)の倉庫でも利用できます。この仕組みでは包装資材を倉庫側が保有するため、荷主が資材を在庫・管理する必要がありません。
3. ロジグロ(株式会社エスグロー)

EC通販に特化した物流代行サービスで、入荷・検品から保管・在庫管理、ピッキング、流通加工・梱包、出庫・配送までを担います。神戸の3拠点で国内発送と越境EC(海外発送)を同じ倉庫で扱い、1SKU(商品の品目単位)・1個から利用できます。
ギフト包装は流通加工メニューの一つで、ボックス型ラッピングやショップオリジナル資材での包装、リボン・シール装飾、メッセージカードや手提げ袋の同梱に対応します。のしはお中元・お歳暮の贈答包装で付けられ、クリスマスや母の日などの季節イベント、慶弔の引き出物にも対応します。所定の研修を修了したスタッフが1点ずつ包装します。
料金は従量課金制で、出荷作業と資材費込みで1個405円〜(60サイズ)と案内されていますが、この金額にラッピング費用が含まれるかは公式に明記がなく、確認が必要です。各種カートやShopifyとの自動連携に対応し、当日14時までの依頼で即日出荷できます。
百貨店・季節ギフトに強い発送代行
次に、百貨店品質の包装や季節ギフト・食品ギフトの出荷に強い発送代行です。
4. 多摩フードサプライ 発送代行サービス(株式会社多摩フードサプライ)

株式会社多摩フードサプライが運営する食品物流特化の発送代行で、大手百貨店向けのお中元・お歳暮といった季節ギフトの出荷と、ネット販売事業者向けの保管・ピッキング・包装・発送を同一拠点で引き受けます。
サイズに合わせた箱作りから商品詰め、エコ包装・本包装、季節のしの貼付、伝票管理、車両手配までを一貫して対応し、冷凍冷蔵倉庫による3温度帯対応を掲げています。通年商品に加え、期間限定やスポット発送、小口出荷からの相談にも対応します。
公式サイトでは、大手百貨店のお歳暮出荷実績を2023年度29,242箱・2024年度30,937箱と紹介しています。配送出荷費用は60サイズ560円〜・80サイズ580円〜・100サイズ650円〜で、保管料・ピッキング料は別途、初期費用や月額は公表されておらず問い合わせが必要です。
5. シャディ フルフィルメントサービス(シャディ株式会社)

シャディ株式会社が手がけるEC・通販事業者向けのフルフィルメントサービスで、企画から受注、出荷、顧客フォローまでを一気通貫で引き受けると案内しています。自社倉庫を持たない法人でも全国配送を利用できます。
冷凍倉庫を備え、冷凍品と常温品を組み合わせたセット発送に対応する点が、食品ギフトを扱う事業者に向く特徴です。小ロットのギフト加工を受け付け、のしやメッセージカードにも要望に応じて対応します。
商品は常時7万点以上の在庫を確保していると公式に記載されています。一方で料金プランや初期費用・保管料は公式サイトに掲載がなく、利用には問い合わせが必要です。
EC物流全般+ギフトラッピング対応
最後に、通常のEC発送代行にギフトラッピングを追加できる総合型です。通常商品とギフトをまとめて任せたい場合に向きます。
このタイプを軸に考える場合は、ギフト対応に限らず通常商品の出荷も含めてEC発送代行全般を見比べておくと、自社の出荷規模や商材に合う委託先を判断しやすくなります。出荷規模・商材別の選び方や費用相場をまとめた以下の記事もあわせてご覧ください。
6. オープンロジ(株式会社オープンロジ)

株式会社オープンロジが運営する、EC事業者向けの物流アウトソーシング(フルフィルメント)サービスです。入荷・保管・ピッキング・梱包・出荷から返品対応までを一括で委託でき、Shopify・STORES・楽天市場・Yahoo!ショッピングなど主要なカート・モールと連携して出荷を自動化できます。
料金は初期費用・月額固定費が無料で、入荷料・保管料・配送料の従量課金のみで利用できます(いずれも税別)。短期のスポット利用も可能とされており、少量から始めたい事業者や、繁忙期だけ出荷が増えるギフトECでもコストを抑えやすい体系です。常温・冷蔵・冷凍の温度帯管理にも対応します。
ギフトラッピングは1件200〜280円程度の有料オプションとして用意されています。一方で、のしや名入れは公式サイトの料金表・機能ページに記載がなく、対応可否は問い合わせでの確認が必要です。贈答の体裁を細かく指定するよりも、通常商品とあわせてEC物流全体を任せたい場合に向きます。
7. イー・ロジット(株式会社イー・ロジット)

東京証券取引所スタンダード市場に上場する株式会社イー・ロジット(証券コード9327)が運営する、EC向けBPO(業務プロセスの外部委託)サービスです。関東4拠点・関西1拠点の自社フルフィルメントセンター(総延床面積34,894坪)を運営し、物流代行に加えて受注処理やカスタマーサポート代行、物流コンサルティングまでを一体で引き受けます。
フルフィルメントセンターは土日祝日や繁忙期も休まず稼働する365日出荷体制で、自社開発のWMS(倉庫管理システム)「EL5」によって入庫から出荷までを一元管理します。流通加工としては、ギフトラッピングやセット組み、ラベル貼りに対応しています。
公式サイトのFAQでは、商品に合わせたラッピングに名入れやラベル貼りも含めて対応できると案内しています。ただし、のしやメッセージカードの対応可否は公式ページに記載がなく、料金も公表されていないため、具体的な加工内容とあわせて問い合わせで確認する必要があります。
8. 富士ロジテック(株式会社富士ロジテックホールディングス)

1918年創業の総合物流会社、株式会社富士ロジテックホールディングスが手がける、EC・D2C(メーカーによる消費者への直接販売)事業者向けの発送代行サービスです。倉庫業・運送業で培った全国50拠点のネットワークを基盤に、入出荷・保管・在庫管理から配送・返品対応までを受託します。
常温倉庫に加えて定温・冷蔵・冷凍倉庫を保有しており、冷凍・冷蔵が必要な食品ギフトにも対応できます。料金は入庫料15円/個、保管料3,000円/月(1パレット)、配送料320円からの従量制で、ギフト包装(袋タイプ)は80円からのオプションとして用意されています(いずれも税別。初期費用・月額固定費は個別見積もり)。
一方で、箱やリボンを使うラッピング、のし、名入れ、メッセージカードは公式の料金表に項目がなく、対応可否と費用は問い合わせでの確認が必要です。袋での簡易なギフト包装を含めて、通常のEC物流をまとめて任せたい事業者に向きます。
9. ウルロジ(ディーエムソリューションズ株式会社)

ウルロジは、東京証券取引所スタンダード市場に上場するディーエムソリューションズ株式会社(証券コード6549)が運営する、EC・通販事業者向けの発送代行サービスです。都内4拠点の自社倉庫で、入庫検品・在庫管理・ピッキング・梱包・配送手配・返品対応までを代行します。
公式FAQでは月の出荷件数が1件からでも相談できると案内しており、少量から始めたい事業者や個人事業主でも利用しやすいのが特徴です。発送費は資材費込みで全国一律300円から、ピッキングは1件20円からで、初期費用や保管料は個別見積もりとなります。
梱包では、ラッピングのほか、ブランドロゴやブランドカラーを使った独自の梱包材の作成、チラシ・サンプルの同梱にも対応します。のしや名入れ、メッセージカードは公式サイトに記載がなく、対応可否は問い合わせでの確認が必要です。
10. mylogi(株式会社mylogi)

mylogiには、EC事業者が自社で使う受注・在庫・出荷管理のクラウドシステム「物流システム-mylogi-」と、出荷作業そのものを請け負うフルフィルメント代行の2つの窓口があります。発送代行として利用できるのは、アートトレーディングのグループ企業である株式会社mylogiが手がけるサービスで、物流システムの提供とは別の窓口です。
株式会社mylogiは、受注対応・出荷作業・在庫管理・問い合わせ対応までを代行し、販促物の同梱にも対応します。出荷数がまだ多くない新規事業やスタートアップでも利用しやすいと案内しており、少量出荷から始めたい事業者に向きます。
ギフト対応としては、プレゼント梱包やラッピングの提案に対応するとしています。のしやメッセージカード、名入れについては公式サイトに記載がなく、料金とあわせて問い合わせでの確認が必要です。
ギフト発送代行の費用相場
ここからは、ギフト発送代行の費用の全体像を解説します。料金は複数の項目の積み上げで決まるため、項目ごとに相場観を押さえ、自社の出荷量・季節性に合う料金体系を選ぶことが大切です。
料金項目別の内訳
ギフト発送代行の料金は、主に次の項目で構成されます。会社によって有無や課金単位が異なります。
- 初期費用・固定費:倉庫への登録や初期設定にかかる費用。無料の会社もあります。たとえばオープンロジは初期費用・固定費を無料とし、従量課金のみで利用できると案内しています。
- 保管料:商品を倉庫で預かる費用。容積・個数・棚やパレット単位など、会社ごとに課金単位が異なります。
- 作業費:入庫・ピッキング・梱包にかかる費用。公開料金では入庫が1点あたり15円前後(富士ロジテック)、ピッキングが1点あたり20円程度から(ウルロジ)の従量設定が見られます。
- ギフトラッピング・加工費:ラッピングは1件あたり200〜330円程度(オープンロジ200〜280円、ギフトロジスティクス330円〜)、袋タイプの簡易包装は80円〜(富士ロジテック)。名入れはギフトロジスティクスでレーザー640円〜・サンドブラスト825円〜など、加工方法で変わります。
- 配送料:発送にかかる費用。梱包サイズ別が一般的で、富士ロジテックは320円〜、多摩フードサプライは60サイズ560円〜といった例があります。
- システム利用料・オプション:受注管理システムの利用料や、冷凍・冷蔵保管、販促物の同梱などのオプション費用。
ここで挙げた金額は、公開料金を掲示している各社の2026年10月時点の一例です。実際の料金は商品のサイズや出荷量、加工内容で変わるうえ、料金を公開していない会社も多いため、候補が絞れたら複数社から見積もりを取り、同じ条件で比べることをおすすめします。
出典・参考資料(5件)
- 出典:料金|オープンロジ(https://service.openlogi.com/)
- 出典:料金|ギフトロジスティクス(https://giftlogistics.jp/)
- 出典:料金表|富士ロジテック(https://fujilogi.net/)
- 出典:発送代行サービス|多摩フードサプライ(https://tamafs.jp/top/hassou)
- 出典:料金|ウルロジ(https://ul-logi.jp/)
出荷規模・季節性で向く料金体系
同じ出荷でも、料金体系の選び方で総額は変わります。自社の出荷量と季節波動に照らして考えると選びやすくなります。
- 出荷が少ない・始めたばかり:初期費用や月額固定費がなく、使った分だけ支払う従量課金型が向きます。出荷が少ない月のコストを抑えられます。
- 出荷量が多く安定している:月額固定費がかかっても、1件あたりの従量単価が低いプランのほうが総額を抑えられる場合があります。
- 繁忙期だけ・季節ギフト中心:お中元・お歳暮など特定の時期に出荷が集中する場合は、最低発送個数や最低利用料金の有無、スポット利用の可否を確認しておきましょう。閑散期に固定費だけがかかる体系は割高になりがちです。
判断の目安として、初期費用・固定費が無料の従量課金型と、月額固定費のあるプランでは、月間出荷が一定数を超えたあたりで固定型のほうが1件あたりの総額が下がる損益分岐が生じます。自社の月間出荷数を、各社の公開単価(従量の作業費・配送料と、固定費の有無)に当てはめて試算すると、どちらの体系が得かを見極められます。
ギフト需要は年末やお中元・母の日などの時期に出荷が集中します。繁忙期の出荷量を前提に、加工込みのリードタイムと料金を見積もっておくと、想定外のコストや遅延を避けられます。
ギフト発送代行の利用の流れ
ギフト発送代行は、問い合わせから本格運用まで段階を踏んで進みます。一般的な流れは次のとおりです。
- 要件の整理:扱うギフトの種類、必要な加工(ラッピング・のし・名入れなど)、月間出荷量、繁忙期の波動、温度帯の要否を洗い出します。
- 問い合わせ・見積もり:候補の会社に要件を伝え、料金と対応範囲の見積もりを取ります。同じ条件で複数社を比較します。
- 打ち合わせ・サンプル確認:ラッピングの仕上がりや運用フローをすり合わせます。サンプル作成に応じてもらえる場合は、包装品質を事前に確認します。
- 契約・システム連携・テスト運用:契約後、受注管理システムの連携や在庫の入庫を行い、少量でテスト出荷して問題がないかを確認します。
- 本格運用の開始:テストで課題を解消したら、本格的に出荷を委託します。繁忙期前に余裕を持って立ち上げるのが安全です。
システム連携やテスト運用には準備期間がかかります。繁忙期の出荷に間に合わせたい場合は、少なくとも数週間から1〜2か月の余裕を見て問い合わせを始めることをおすすめします。
ギフト発送代行の導入前に押さえる注意点・デメリット
委託にはメリットがある一方で、事前に把握しておきたい注意点もあります。次の点を確認しておくと、委託後のミスマッチを防げます。
- やりたい包装ができないことがある:細かなラッピング指定やのし・名入れに対応していない会社もあります。自社のギフトで必須の加工を、契約前に必ず確認しましょう。
- 最低ロット・最低料金で割高になることがある:最低発送個数や最低利用料金が設定されていると、出荷が少ない月に1件あたりのコストが上がります。小ロットやスポットでの利用可否を確認しておきましょう。
- 想定外の追加費用が発生しやすい:資材費、特殊加工、繁忙期の割増など、基本料金に含まれない費用があります。見積もり時に含まれる範囲を明確にします。
- 包装ノウハウが社内に蓄積されにくい:外部に任せる分、自社で包装の知見を積む機会は減ります。将来内製に戻す可能性がある場合は、運用を記録しておくと移行しやすくなります。
- 顧客情報の管理体制を確認する:贈り先を含む個人情報を預けるため、認証取得状況やセキュリティ体制、返品・交換時の対応フローを事前に取り決めます。
まとめ
ギフト発送代行は、受注から保管、ラッピング・のし・メッセージカードといったギフト包装、発送までをまとめて任せられるサービスです。会社によって任せられる範囲と品質が大きく異なるため、自社のギフトに必要な加工を洗い出し、対応範囲・包装品質・料金体系・小ロット対応・実績の軸で見極めることが選定の鍵になります。
まずは本記事の比較表で、ギフト対応範囲を横並びに確認し、自社に合うタイプと候補を2〜3社に絞り込みましょう。そのうえで同じ条件で見積もりを取り、サンプルや運用フローをすり合わせれば、繁忙期でも安心して任せられる委託先が見つかります。
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よくある質問(FAQ)
Q. ギフト発送代行とは何ですか?通常のEC発送代行と何が違いますか?
A. ギフト発送代行とは、ギフト商品の受注から保管・ギフト包装・発送までを外部の専門会社に委託するサービスで、通常のEC発送代行に、ラッピング・のし・メッセージカード・名入れといった「贈り物ならではの流通加工」が加わる点が違いです。通常の発送が商品を正しく早く届けることを重視するのに対し、ギフト発送代行は包装の体裁や贈答マナーまで含めて仕上げます。
Q. ギフト発送代行は月数件の小ロットや1個からでも依頼できますか?
A. 月の出荷が数件程度の小ロットや1個からでも依頼できる会社があります。たとえば結い人は月の出荷数0件からの超小ロット、ウルロジは月1件からの相談に対応すると案内しています。ただし会社によっては最低発送個数や最低利用料金が設定され、出荷が少ない月は1件あたりが割高になることもあります。少量から始めるなら、最低ロットや最低利用料金の有無を事前に確認しておきましょう。
Q. ギフト発送代行はお中元・お歳暮など繁忙期だけのスポット利用はできますか?
A. お中元・お歳暮や母の日など特定の時期だけのスポット利用に対応する会社があります。多摩フードサプライは期間限定・スポット発送や小口出荷の相談に、オープンロジは短期のスポット利用に対応すると案内しています。月額固定費がかかる体系だと閑散期にも費用が発生して割高になりがちです。繁忙期中心なら、従量課金型かどうかやスポット利用の可否を軸に選ぶとコストを抑えられます。
Q. 自社倉庫や包装の人手がなくてもギフト発送代行は利用できますか?
A. 自社倉庫や包装のスタッフを持っていなくても、ギフト発送代行は利用できます。委託先の倉庫で商品を預かり、専門のスタッフがラッピング・のし・発送まで行うため、保管スペースや梱包の人手を自前で用意する必要はありません。これから事業を立ち上げる段階や、繁忙期だけ人手が足りなくなる事業者でも、委託先の倉庫と設備を使って全国へギフトを発送できます。
Q. ギフト発送代行で、のしや名入れに対応しているかはどう確認すればよいですか?
A. のし・名入れの対応可否は、まず本記事の比較表で確認し、対応となっている会社に問い合わせて仕様を詰めるのが確実です。ラッピングは多くの会社が対応しますが、のし(表書き・名入れ)、季節のし、名入れ加工は会社によって分かれます。料金表に項目がない加工でも、非対応とは限らず要確認なだけのこともあります。必要な加工をリスト化し、全て任せられるかを問い合わせ時に照合してください。
Q. ギフト発送代行で返品・交換にも対応してもらえますか?
A. 返品・交換への対応は会社によって異なり、出荷だけを担う会社もあれば、返品の受け取り・検品・再入庫まで引き受ける会社もあります。オープンロジやウルロジのように、返品対応をサービスに含める会社もあります。ギフトは「贈り先を間違えた」「配送中に破損した」といった対応が発生しやすいため、返品・交換時の受付窓口や費用の負担、再発送のフローを契約前に取り決めておくと、委託後のトラブルを防げます。
Q. ギフト発送代行に預ける顧客の個人情報は安全に管理されますか?
A. 贈り主と贈り先の氏名・住所を預けるため、プライバシーマークやISMS(ISO/IEC 27001)などの第三者認証の取得状況とセキュリティ体制を確認するのが安全管理の目安になります。ギフトは1件の注文に複数の届け先情報が紐づくことも多く、個人情報の取り扱い量が通常のEC出荷より増えがちです。認証の有無に加え、情報の管理方法や漏洩時の対応体制まで契約前に確かめておくと安心です。
Q. ギフト発送代行は利用開始までどのくらいの期間がかかりますか?
A. ギフト発送代行の利用開始までは、見積もりからシステム連携・テスト出荷を経て本格運用まで、少なくとも数週間から1〜2か月程度が目安です。受注管理システムの連携や在庫の入庫、ラッピングのサンプル確認に準備期間が必要なためで、お中元・お歳暮など繁忙期に間に合わせたい場合は特に早めの問い合わせをおすすめします。
Q. ギフト発送代行は冷凍・冷蔵が必要な食品ギフトや、冷凍と常温の同梱にも対応できますか?
A. 冷凍・冷蔵が必要な食品ギフトや、冷凍品と常温品を組み合わせたセット発送に対応する会社があります。シャディは冷凍倉庫を備えて冷凍品と常温品のセット発送に、多摩フードサプライや富士ロジテックは定温・冷蔵・冷凍の温度帯管理に対応すると案内しています。食品ギフトなら、自社に必要な温度帯と、冷凍・常温をまとめて1件で送れるかを比較表や問い合わせで確認してください。
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マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト
松嶋真倫
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。
















