アパレル・ファッション商材のEC運営では、色やサイズでSKUが膨らみ、新作投入やセールのたびに出荷が大きく波打ちます。検品や検針、たたみ・ハンガーでの保管、タグや値札の付け替え、返品やサイズ交換の多さといった、一般的なEC物流にはない手間が日々の出荷を圧迫し、本業である企画や販促に時間を割けないと感じていませんか。
こうした負担を外部に任せる選択肢が、アパレルの事情に慣れた物流代行(3PL・フルフィルメント)です。ただし一口に物流代行といっても、委託できる業務の範囲も、検針やささげといったアパレル特有の加工への対応も、費用の決まり方も会社ごとに差があります。どこまで任せられるのか、どう費用がかかるのか、そして何を見て選べばよいのでしょうか。
本記事では、アパレルに強い物流代行サービスを比較・解説します。委託できる業務範囲や費用の構造に加え、検針・ささげ・返品再販までアパレル特有の実務に対応できるかという選び方を整理しました。自社の出荷規模や商材に合った委託先を見つけるための検討材料としてご活用ください。
また、自社の状況に合わせて最適なサービスを最短で見つけられるよう、「30秒で終わる選定診断ツール」をご用意しています。ぜひこちらもご活用ください。
目次
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本記事の対象範囲
本記事は、アパレル・ファッションや服飾雑貨を扱うEC事業者・ブランドが、自社EC・モールの保管や出荷といった物流業務を外部の代行会社に任せたい場合に向けた内容です。多SKU・出荷波動・検品/検針・たたみ/ハンガー保管・ささげ・返品再販といった、アパレルならではの業務にどこまで対応できるかを軸に、委託先の選び方を整理します。
物流だけでなく受注処理や問い合わせ対応まで含めたEC運営全体を任せたい場合や、商材を限定せずEC物流の委託先を広く比較したい場合は、対象範囲が異なります。
受注処理や問い合わせ対応まで含めて、EC運営全体をどこまで外部に任せられるかを広く比較したい場合は、業務範囲・料金体系・選び方を一般的な観点から整理した次の記事が出発点になります。
アパレルに限らず、商材を問わずEC物流の委託先を規模・商材別に比較したい場合は、EC物流代行全般をまとめた次の記事をご参照ください。
アパレル物流とは|一般のEC物流と違う特有の課題
アパレル物流とは、衣料品やファッション雑貨の入荷・保管・出荷と、それに付随する検品・検針・流通加工・返品処理までを指します。経済産業省の電子商取引に関する市場調査によると、2024年の衣類・服装雑貨等のBtoC-EC市場規模は2兆7,980億円、EC化率は23.38%に達し、前年から拡大が続いています。EC販売の拡大に伴い、出荷や在庫の管理にかかる負担も大きくなりがちです。
出典・参考資料(1件)
- 出典:令和6年度電子商取引に関する市場調査 報告書(衣類・服装雑貨等のBtoC-EC市場規模・EC化率)|経済産業省(https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/statistics/outlook/250826_houkokusho.pdf)
アパレル物流が一般的なEC物流と異なるのは、商品の管理単位と扱い方にあります。同じデザインでも色とサイズの組み合わせでSKUが膨らみ、在庫管理が煩雑になりがちです。さらに次のような、アパレル固有の手間がかかります。
- 検品・検針:縫製のほつれや汚れの確認に加え、針などの異物混入を防ぐ検針が欠かせません。
- 保管環境と保管方法:型崩れやシワを避けるため、たたみ保管とハンガー保管を商品に応じて使い分け、湿度や防虫にも配慮が必要です。
- 流通加工:値札・下げ札・洗濯ネームの付け替え、プレス(アイロン)、補修、撮影・採寸・原稿作成といった「ささげ」まで、出荷前の加工が多岐にわたります。
- 出荷の波動:新作投入やセール、メディア露出のたびに出荷量が急増し、繁忙期と閑散期の差が大きくなります。
- 返品・サイズ交換:サイズや色のイメージ違いによる返品が起こりやすく、戻ってきた商品の検品と再販可否の判断が必要です。
これらを自社でさばききろうとすると、出荷のたびに人手と場所を取られ、繁忙期には出荷遅延や品質のばらつきが起きやすくなります。アパレルの事情に慣れた物流代行に任せることで、こうした専門的な作業を品質を保ったまま外部に移せます。
アパレル物流代行に委託できる業務範囲
ここからは、アパレル物流代行に実際にどこまで任せられるのかを、出荷までの工程に沿って整理します。会社によって対応範囲は異なりますが、おおむね次の流れで業務を引き受けます。

まず荷受け・入荷検品で、届いた商品の数量や品番を照合し、縫製やほつれ、汚れをチェックします。アパレルではここに検針が加わり、X線検査機や金属探知機で針などの異物が残っていないかを確認します。続く保管では、たたみ保管とハンガー保管を商品特性に応じて使い分け、SKU単位で在庫を管理します。
注文が入るとピッキングで対象商品を集め、必要に応じて流通加工を施します。流通加工には、値札・下げ札・洗濯ネームの付け替え、プレス(アイロン)、軽微な補修、ギフトラッピング、セット組み、そして撮影・採寸・原稿作成をまとめた「ささげ」まで含まれます。その後梱包・発送で出荷し、戻ってきた商品は返品処理として再検品し、再販できるかを判断して在庫へ戻します。
どの工程を、どの精度で引き受けられるかは会社ごとに差があります。特にささげや検針、返品の再販判断は対応していない会社もあるため、自社が任せたい範囲と照らして確認することが重要です。各社の対応範囲は後述の比較表で整理しています。
店舗在庫とEC在庫の一元管理やシーズン品の売り切りまで相談できるか
実店舗とECを併用するブランドでは、倉庫の在庫をEC・店舗・卸へ按分したいというニーズがあります。委託先によっては、複数販売チャネルの在庫を一元的に扱ったり、シーズンを過ぎた商品の福袋・アウトレット向けのセット組みや売り切り出荷を相談できたりします。こうした販路横断の運用まで任せたい場合は、通常の保管・出荷に加えて対応可否を確認しておくと、委託後の在庫分断を防げます。
アパレル物流を代行に委託するメリット
アパレル物流を外部に委託すると、作業負担の軽減だけでなく、事業の伸ばしやすさにもつながります。主なメリットは次のとおりです。
- 本業に集中できる:梱包や検品に取られていた時間を、商品企画・仕入れ・販促といった売上に直結する業務へ振り向けられます。
- 出荷波動を吸収できる:セールや新作投入で出荷が急増しても、代行会社の人員・設備で対応するため、繁忙期のための採用や設備投資を自社で抱えずに済みます。
- 品質と顧客体験を保てる:検品・検針・プレスといった専門作業をプロが担うことで、誤出荷や品質のばらつきを抑え、ブランドの印象を守れます。
- コストを変動費化できる:倉庫の賃料や人件費といった固定費を、出荷量に応じた従量費用へ置き換えられるため、売上の増減に合わせてコストを調整しやすくなります。
アパレル物流代行の費用相場と構造
ここからは、アパレル物流代行にかかる費用がどのように決まるのかを解説します。費用は「固定的にかかるもの」と「出荷量に応じてかかるもの」に分かれ、さらにアパレルでは流通加工の費用が上乗せされます。公的な相場統計はないため、ここでは費用の構造を押さえたうえで、各社の実際の料金は比較表・個別紹介で確認する前提で読み進めてください。
費用の内訳と構造
アパレル物流代行の費用は、おおむね次の費目で構成されます。初期費用と月額固定費を0円に抑えた従量課金型の会社も多く、その場合は出荷量に応じた変動費が中心になります。

- 初期費用:倉庫へのシステム登録やマスタ設定にかかる費用。無料の会社もあります。
- 月額固定費(保管以外):システム利用料や基本管理費。従量課金型では0円のこともあります。
- 保管料:使用する棚やスペースの量に応じて発生します。ハンガー保管は専用ラックを使うため、たたみ保管と料金が分かれる場合があります。
- 入出荷・作業料:入荷、ピッキング、梱包、発送にかかる費用で、点数や件数に応じた従量制が一般的です。
- 配送料:運送会社への支払いで、サイズや個数で変動します。
- 流通加工費:検針、プレス、たたみ、タグ・値札付け、ささげ、ギフトラッピングなど、アパレル固有の作業にかかる費用。作業内容ごとに単価が設定されます。
- 返品処理費:返品の荷受け・再検品・再梱包にかかる費用で、1件あたりで設定されることが多い費目です。
アパレルで費用を見積もる際は、この流通加工費を見落とさないことが大切です。検針やささげまで依頼すると、基本の保管・出荷料に加えて作業単価が積み上がるため、同じ出荷件数でも一般的な雑貨の物流より費用が高くなる傾向があります。
出荷規模別の月額費用のイメージ
月額費用は「保管料+出荷件数×作業・配送単価+流通加工費」で決まるため、出荷件数が増えるほど変動費の比重が大きくなります。自社の費用感をつかむには、次の順に積み上げて考えると見通しが立ちます。
- 保管料:常時在庫するSKU数と保管方法(たたみ・ハンガー)から、必要な棚・ラック量を見積もります。
- 出荷の変動費:月間出荷件数に、ピッキング・梱包・発送・配送の単価を掛けます。件数が増えるほどここが膨らみます。
- 流通加工費:検針・プレス・ささげなど依頼する加工を、対象点数×単価で加えます。
料金を公開している会社の従量単価を並べると、費用の目安は次のようになります(いずれも税別・会社により差があり、実額は後述の比較表・個別紹介で確認できます)。
- 入荷:1点あたり18円前後〜(検品込みの会社もあります)
- 保管:1点・1日あたり0.2円前後〜、またはラック・棚単位の月額
- 出荷作業(ピッキング・梱包):1件あたり十数円〜
- 配送:1件あたりおおむね400〜800円(たたみ品・サイズ・個数で変動)
- 流通加工(検針・プレス・ささげ・タグ付け):対象点数×単価で別途。単価を公開する会社は少なく、依頼内容ごとの見積もりになります
これを出荷規模にあてはめると、費用感はおおよそ次のように見積もれます。
- 立ち上げ期(月100〜300件・SKU数百):初期費用・固定費0円の従量型なら、保管・出荷作業・配送で月数万円〜十数万円程度。検針やささげを加えると加工費が上乗せされます。
- 成長期(月1,000〜3,000件・SKU数千):配送費が費用の中心になり、保管・作業と合わせて月数十万円規模。専任体制や流通加工を厚く依頼するほど上振れします。
自社の出荷件数・SKU数・依頼したい加工を各社に伝え、同じ条件で見積もりを取って比べると、費用を正しく比較できます。
アパレルに強い物流代行会社の選び方
アパレル物流代行は、どこも同じではありません。同じ「物流代行」でも、アパレルの実務にどこまで対応できるかで、任せた後の品質や手間が大きく変わります。ここからは、自社に合う委託先を見極めるための観点を、判断の順序に沿って解説します。
アパレル対応の実績・専門性があるか
まず確認したいのが、アパレル・ファッションの取り扱い実績です。扱ってきたブランド数や管理しているSKUの規模、アパレル専業なのか汎用の3PLがアパレルにも対応しているのかによって、現場の慣れや提案力が変わります。
実績が豊富な会社ほど、色・サイズ展開の多い在庫管理やシーズン商材の扱いに慣れており、イレギュラーな要望にも対応しやすい傾向があります。自社の商材(衣料・靴・バッグ・アクセサリーなど)と近い取り扱い実績があるかを見ておくと安心です。
アパレル固有の実務に対応できるか
アパレルの品質と顧客体験を左右する、現場の実務への対応可否を具体的に確認します。会社ごとに対応範囲が分かれるため、任せたい作業を挙げて一つずつ照合することが重要です。
保管設備・環境で見る
型崩れを避けたい商品はハンガー保管、かさばる商品はたたみ保管というように、商品特性に応じた保管方法に対応できるかを確認しておきましょう。あわせて、カビや虫害を防ぐための温湿度管理や防虫対策といった保管環境も、長期在庫を抱えるブランドほど重要になります。ニットやレザー、シルクなど湿気や型崩れに弱い素材を多く扱うなら、温湿度管理のある倉庫を優先すると安心です。
流通加工の対応範囲で見る(検針・ささげ・タグ付け・プレス)
アパレルで差が出やすいのが流通加工です。異物混入を防ぐ検針には、金属探知機とX線検査機があり、検出できる対象が異なります。金属探知機は折れ込んだ縫い針などの金属を検出し、X線検査機は金属に加えて樹脂製の折れ針・プラスチックボタン・芯材など非金属の異物まで見つけられます。装飾や副資材の多い商品、針が折れ込みやすいニットなどを扱うなら、X線に対応していると安心です。
撮影・採寸・原稿作成をまとめたささげに対応していれば、商品登録の作業ごと任せられます。タグ・値札の付け替えやプレス、軽微な補修まで依頼できるかを、自社の出荷前作業と照らして確認します。
物流は自社で続けつつ、撮影・採寸・原稿作成といったささげだけを専門会社に切り出して任せたい場合は、ささげ業務に特化した会社を対応範囲・料金で比較した次の記事が参考になります。
返品・サイズ交換の検品と再販対応で見る
サイズや色のイメージ違いによる返品が多いアパレルでは、返品対応の質が在庫ロスを左右します。返品された商品を再検品し、再販できる状態に戻して在庫へ反映する一連の処理に対応しているか、サイズ交換の出荷まで引き受けられるかを確認しておくと、戻り品が放置されるリスクを避けられます。
返品率が高いブランドや、EC上でサイズ交換を約束している場合は、再販可否をどの基準(タグやパッケージの状態など)で判断するかまで、委託先とすり合わせて運用できるかを確認しておきましょう。
自社の規模・成長に合うか
現在の出荷規模だけでなく、これからの成長や出荷の波に合わせて無理なく使い続けられるかも見ておきたいところです。
繁忙期・セールの出荷波動に対応できるか
新作投入やセールで出荷が通常の数倍に跳ね上がっても、遅延なく出荷できる体制があるかが見極めのポイントです。繁忙期に人員を増やせるか、出荷件数の上限がないかは、機会損失を避けるうえで重要です。自社の売上が季節で大きく動く場合は、特に波動対応力を重視して選びます。
在庫管理システム・モール/カート連携で見る
自社ECのカートや楽天・Amazon・ZOZOTOWNといったモール、Amazon FBAへの納品と、倉庫のシステムが連携できるかも確認しておきたい点です。受注データが自動で倉庫に流れれば、手入力の手間と出荷ミスを減らせます。
連携方式がAPIなのかCSVなのかも確認します。APIなら受注がリアルタイムで倉庫に流れて当日出荷に間に合わせやすく、CSVは一定間隔での手動取り込みになります。1日の受注件数が多い、即日出荷をうたうブランドほど、API連携に対応しているかを優先して確認します。
費用構造が自社の出荷規模に合うか
初期費用・固定費・従量費のバランスが、自社の出荷規模に合っているかも判断材料になります。出荷が少ない段階では、固定費の低い従量課金型が負担を抑えやすく、出荷が安定して多い段階では、件数単価が下がる料金体系が有利になります。最低利用料や最低契約期間の有無も、始めやすさを左右します。
ブランド体験と販路の広がりに対応できるか
届いた荷物の開封体験や、海外・多販路への展開は、ブランドの価値や成長余地に関わります。
ブランド独自資材・ギフト梱包に対応できるか
オリジナルの梱包資材や封入物、ギフトラッピング、ノベルティ同梱に対応できるかを確かめておきましょう。開封時の体験はリピートにつながるため、ブランドの世界観を出荷まで反映したい場合は、画一的な梱包しかできない会社を避ける判断材料になります。
越境・海外発送に対応できるか
海外への販売を視野に入れるなら、越境EC向けの海外発送や通関対応の実績があるかを確かめておきます。対応国や連携している越境ECプラットフォーム、海外発送の実績は会社ごとに差が大きいため、将来の展開も含めて相談できる委託先を選ぶと、販路を広げる際に乗り換えずに済みます。
自社に合うサービスが分からない場合
ここまでの観点で候補を絞りきれない場合は、出荷規模・委託したい範囲・販路・重視点の数問に答えるだけで、条件に近い会社を候補として確認できる「30秒で終わる選定診断ツール」を以下にご用意しています。ぜひこちらもご活用ください。
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【比較表】アパレル物流代行サービスを比較
ここからは、アパレルに強い物流代行サービスを横並びで比較します。委託できる業務範囲、検針やささげといった流通加工の対応可否、料金体系、システム連携などを一覧にまとめました。自社が任せたい作業と照らしながらご確認ください。
| サービス名 | SANKYO EC | トミーズコーポレーション | 丸二倉庫 | OTS | オープンロジ | asnaro | プラス ロジスティクス | 清長 | スクロール360 | 醍醐倉庫 | NEOlogi |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| アパレル対応の特徴 | アパレル・ファッション特化 | アパレル物流専門(30年) | アパレル・EC物流に注力(高級〜ファスト) | ファッション物流専門 | EC物流全般(アパレル専用倉庫を案内) | EC運営ワンストップの物流(アパレル対応) | 輸入〜配送の一貫型3PL(アパレル対応) | EC・通販向け汎用(規模別2ライン) | 通販向け汎用(BPO・物流) | 汎用倉庫のEC物流(アパレル対応) | 越境EC強みのEC物流全般 |
| 主な委託範囲 | 入荷検品〜保管〜流通加工〜出荷〜返品を一貫(受注・CCも) | 入荷〜保管〜流通加工〜出荷〜返品(撮影も) | 入出荷〜保管〜流通加工〜返品を一貫 | 入荷・保管・出荷・流通加工・修理(返品は公式確認なし) | 入荷〜保管〜出荷〜返品を一貫 | 入荷検品〜保管〜出荷〜返品を一貫(受注・CCも) | 輸入通関〜保管〜加工〜配送〜返品(部分委託も可) | 入庫〜保管〜出荷〜返品を一貫 | 物流〜受注〜EC運営を一貫(70種以上) | 入庫〜保管〜流通加工〜出荷〜返品を一貫 | 入荷検品〜保管〜流通加工〜出荷〜返品を一貫 |
| 検針 | ●X線・金属探知 | ●X線・金属探知 | ●X線 | ●X線・金属探知 | ●コンベア・X線 | 公式確認なし | ●コンベア型 | 公式確認なし | 公式確認なし | ●方式は要確認 | 公式確認なし |
| ハンガー保管・ささげ | ハンガー保管・ささげとも対応 | ハンガー保管対応 撮影・採寸対応(原稿は公式確認なし) | ハンガー保管対応 採寸対応(撮影・原稿は公式確認なし) | ハンガー保管設備あり 撮影対応(採寸・原稿は公式確認なし) | いずれも公式確認なし | ハンガー保管対応 ささげは公式確認なし | ハンガー保管対応 ささげは公式確認なし | ハンガー保管は公式確認なし ささげは言及あり(範囲は要確認) | ささげ対応(撮影・採寸・原稿) ハンガー保管は公式確認なし | いずれも公式確認なし | いずれも公式確認なし |
| 料金体系 | 要お問い合わせ(公式に単価掲載なし) | 要お問い合わせ(公式に単価掲載なし) | 要お問い合わせ(公式に単価掲載なし) | 要お問い合わせ(公式に単価掲載なし) | 初期・固定費0円の従量制 入荷18円〜・保管0.2円〜・配送395円〜(税別) | 月15万円〜(月100〜500件の料金例・税別) 初期費用は別途 | 要お問い合わせ(個別見積もり) | ロジモプロは初期・固定費0円の従量制 入庫19.8円・保管0.44円〜(税込) | 出荷料金ポストイン399円〜・60サイズ580円〜(税別) 物流初期費用3万円〜 | 要お問い合わせ(従量課金・段ボール1箱から) | 初期・固定費0円の従量制 単価は要お問い合わせ |
| システム連携・越境 | 主要カート・モール(楽天/Amazon/ZOZO) 越境対応(天猫国際ほか) | Amazon・楽天・Next Engineほか 越境EC物流あり | 連携先・越境は公式サイトに記載なし(要確認) | 自社WMSで連携(対応先は公式確認なし) 越境は公式確認なし | 主要カート・モール+API(Amazon FBA納品も) 越境対応(EMS/DHL/FedEx) | 主要カート・モール(ZOZO/Amazon FBA納品) 越境EC物流あり | 受注データ連携(対応先は公式確認なし) 輸入〜国内の一貫(越境出荷は要確認) | 主要カート・モール11件(ZOZO/Amazon FBA納品) 越境は公式確認なし | 複数モール・カートに対応 越境は公式確認なし | 主要モール・カートとAPI/CSV連携(ZOZO) 越境は公式確認なし | 主要カート+ネクストエンジン・Global-e 越境に強み(150カ国以上) |
| 詳細情報 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
※上記は2026年10月時点で各社公式サイトから確認できた情報に基づきます。「公式確認なし」は対応していないことを示すものではなく、公式サイトで記載を確認できなかった項目です。最新の対応可否・料金・連携先は各社へお問い合わせください。
アパレル物流代行サービスの個別紹介
ここからは、比較表で取り上げた各サービスについて、委託できる業務範囲やアパレル対応の特徴、料金の考え方を個別に紹介します。対応範囲や料金は会社ごとに異なり、検針方式やささげなど公式サイトで確認できない項目もあるため、詳細は各社へご確認ください。
1. SANKYO EC(株式会社三協)

大阪府東大阪市の株式会社三協が運営する、アパレル・ファッション商材に特化した物流代行です。入荷検品・検針から保管、流通加工、出荷、返品処理までを一貫して引き受け、公式サイトでは取扱ブランド189種・アパレルSKU約50万点の実績を掲げています(いずれも自社公表値で、集計時点・範囲の記載はありません)。
検針はX線検針機と金属探知機を併用し、ハンガー保管は防カビ・防虫・防塵と温湿度管理を備えた専用スペースで行うとしています。撮影・採寸・商品原稿をまとめたささげは100社超のアパレル企業の商品を扱った実績を公式が訴求しており、受注管理・コールセンターまで含めて委託できます。料金は問い合わせ後の個別提案のため、初期費用・加工単価とも確認が必要です。
2. トミーズコーポレーション(株式会社トミーズコーポレーション)

大阪府泉大津市を拠点に、撮影スタジオを併設した倉庫でアパレル物流を手がける株式会社トミーズコーポレーションのサービスです。検品・検針・補修・プレス・ネーム付けを倉庫内の加工作業所で行い、公式では「アパレル物流30年」を掲げています(取扱社数の具体値は非公開)。
検針はコンベア検針機・金属探知機に加え、通せない商品向けにX線検査機を2台自社保有しています。保管はピース・ケース・ハンガーラックの3方式に対応し、自社クラウドWMS「BEELOGI」で在庫を管理します。倉庫に併設した撮影スタジオでモデル撮影から物撮りまで対応できるため、商品ページ用の撮影まで出荷拠点に集約したい事業者に向きます。料金は公式に記載がなく、見積もりが必要です。
3. 丸二倉庫(丸二倉庫株式会社)

丸二倉庫株式会社は創業1949年の物流企業で、首都圏と近畿圏の拠点でアパレル物流・EC物流を受託しています。インポート品の検針から国内タグ付け、プレス、縫製、採寸、シミ処理までを倉庫内で手がける、流通加工の幅広さが特徴です。
検針はX線検査で行い、洗濯ネームの縫い付けは倉庫内の縫製担当が対応するため外注が不要としています。EC出荷は自社開発システム「M.R.S.」で検品から梱包・出荷までを自動化し、RFIDの入荷リーダー「M.S.G.」も運用。品質マネジメントのISO 9001と情報セキュリティのISO/IEC 27001を取得しています(いずれも対象は特定の事業部単位)。料金は公式に記載がなく、見積もりが必要です。
4. OTS(株式会社オーティーエス)

ウェア・バッグ・靴・小物雑貨を対象に、ファッション物流を専門とする株式会社オーティーエスのサービスです。東京・茨城・埼玉の8拠点で入荷・保管・出荷と流通加工を引き受け、同社は「著名ブランド160社」に選ばれていると訴求しています(根拠・時点は公式内で確認できていません)。
全センターがタイル張りの床でフォークリフトを庫内に入れない運用を取り、ベルトコンベア式検針機とX線検針機を設置しています。下げ札・値札・洗濯ネームの発行取付、アパレル・ジュエリー・時計・皮革の修理、プロカメラマン常駐スタジオでの撮影まで同社内で依頼できます。
出荷は季節変動や突発的な増加に対しても出荷量の制限なく対応できるとしており、複数拠点のスタッフ体制で繁忙期をカバーします。料金は要お問い合わせです。
5. オープンロジ(株式会社オープンロジ)

株式会社オープンロジが運営するEC向けの物流アウトソーシングで、初期費用・固定費が無料の従量課金で利用できる点が特徴です。全国の提携倉庫をネットワーク化して入荷・保管・出荷・返品までを受託し、導入実績は14,000アカウント以上(時点の明記なし)と公表しています。
アパレル専用ページでは、検針(コンベア・X線)、プレス、たたみ作業、下げ札付け、オリジナル梱包資材の利用、ギフトラッピングを流通加工として挙げています。Shopify・ネクストエンジン・楽天市場・Yahoo!ショッピングなど多数のカート・モールとAPI連携し、公開APIで自社システムともつなげます。
料金は入荷18円〜・保管0.2円〜(1点1日)・配送395円〜(1個口)の従量課金で公開されており(いずれも税別)、検針・たたみといった加工の単価は問い合わせが必要です。ハンガー保管やささげ(撮影・採寸・原稿作成)への対応は、公式サイトに記載がありません。
6. asnaro(株式会社CIN GROUP)

asnaro(アスナロ)は、株式会社CIN GROUPがEC制作から運営代行・物流・カスタマーサポートまでを扱う「ECワンストップサービス」の物流部分にあたります。アパレル物流代行として、入荷検品、ハンガー・たたみ保管、出荷、返品処理までをカバーします。
保管はハンガー・たたみの両方に対応し、カバーの有無も相談できるとしています。タグ付け・シール貼り・セット組・ギフト梱包・ノベルティ同梱といった流通加工に加え、ZOZOTOWN・楽天・Amazon FBAへの納品代行、サイズ交換を含む返品にも対応します。
料金は月間100〜500件・1坪〜で月15万円〜(税別・配送料込み)が公式の料金例で、出荷規模に応じて複数の区分が示されています。検針・ささげの対応可否はアパレル向けページに記載がなく、確認が必要です。
7. プラス ロジスティクス(プラス ロジスティクス株式会社)

プラス ロジスティクス株式会社は、自社倉庫を持たず物流を設計するノンアセット型の3PLで、アパレル向けには輸入・通関から国内倉庫・店舗/EC配送までの一貫対応をメニュー化しています。
検針はコンベア型検針機で行い(検針部は上下2箇所、異常品は自動排除)、検品ではほつれ・色・素材・サイズに加え、組成・原産国・洗濯表示などの規格検査まで項目を公開しています。保管はハンガー・ケース・ピースから選べ、値札付け・袋詰め・ギフトラッピング・セット組みに対応します。
在庫は自社WMSでバーコードとロケーションを使って管理し、入荷時とピッキング時のバーコード照合で誤出荷を防ぎます。SKUごとの滞留日数リストを顧客と共有する運用もあり、物量や予算に応じて自動仕分け機・ピッキング支援システム・自動搬送ロボットなどの自動化設備を提案しています。セールや季節の変わり目で出荷が通常期の数倍に増える局面には、機械化と人員増強を組み合わせて対応するとしています。
保管・庫内作業のみ、配送のみといった部分委託も受け付ける一方、輸入・通関のみの単独依頼はできません。料金は物量・作業内容による個別見積もりです。
アパレル・ファッションEC事業者の具体的な導入事例や、ささげ(撮影・採寸・原稿作成)への対応は、公式サイトでは確認できませんでした。
8. 清長(株式会社清長)

株式会社清長は、EC・通販向けの物流代行を規模の異なる2つのラインで提供しています。要件に合わせて業務フローを個別構築する「ロジプレミアム」と、商品1個・出荷1件から使えるクラウド型パッケージ「ロジモプロ」があり、ロジモプロは初期費用・月額固定費0円の従量課金で単価を公開しています。
ロジモプロの単価は入庫19.8円/個・保管0.44円〜(1個・1日、税込)から公開され、ギフトラッピングやAmazon FBA納品代行、11件のカート・モール連携にも対応します。アパレル分野ではロジモプロの導入事例に3社が挙げられ、繁忙期はギフトシーズンなどに通常の10〜20倍を超える出荷に対応できると訴求しています。
一方、検針やハンガー保管を清長が実施するかは公式サイトでは確認できず、ささげやZOZO・FBAの納品ルール対応は公式に言及があるものの、範囲・料金は問い合わせが必要です。
9. スクロール360(株式会社スクロール360)

株式会社スクロール360は、通販事業60年超のスクロールグループで物流代行・受注代行・EC運営代行(BPO)を手がける企業です。物流(発送)代行を主軸に、受注処理・コールセンター・商品データ作成などを含む70種類以上の業務を組み合わせて委託できます。
物流センターは北海道・関東・東海・関西の4地区にあり、流通加工部門で撮影・採寸・原稿をまとめたささげや、お直し・名入れ・スチーム/アイロンにも対応します。物流は出荷料金をポストイン399円〜・60サイズ580円〜(税別)と公開し、商品登録代行も固定・従量プランの単価を公式に示しています。アパレルを含む幅広い商材と各種許認可に対応する汎用型で、料金感を事前につかみやすい点が特徴です。
物流では誤出荷率0.0016%以下を掲げ、6万SKUを超えるロングテール商材にも対応しています。発送だけでなく受注処理・コールセンターや返品処理まで組み合わせて委託できるため、物流を軸に通販運営をまとめて任せたい事業者に向きます。
10. 醍醐倉庫(醍醐倉庫株式会社)

醍醐倉庫株式会社は1958年創業の物流会社で、倉庫業・流通加工で培った体制をEC・通販向けの発送代行へ広げています。入庫・検品から在庫管理、ピッキング、流通加工、梱包、出荷、返品処理までをワンストップで請け負います。
流通加工ではギフトラッピング・名入れ・セット組・タグ貼付に加え、衣料品向けの検針にも対応すると公式に記載があります。保管は段ボール1箱からの小ロットに対応し、保管量・出荷量に応じた従量課金で、楽天・Amazon・ZOZOTOWNなど複数のモール・カートとAPI/CSV連携して自動出荷します。
品質マネジメントのISO 9001とプライバシーマークを取得しており、販売管理システムはWebブラウザ上で使えるため、場所を問わず在庫確認や受発注作業ができます。稼働前の物流ミーティングに加えて、稼働後も月次報告と定期ミーティングで運用を見直す伴走型の体制を取っている点も特徴です。
一方で、生鮮食品や温度・湿度管理が必要な商品、危険物、医薬品は対応不可と明記されています。料金は個別見積もりです。
11. NEOlogi(株式会社ネオ・ウィング)

NEOlogi(ネオロジ)は、株式会社ネオ・ウィングが運営するクラウド型のEC物流代行で、世界150カ国以上への出荷に対応する越境ECの強みを掲げています。初期費用0円・固定費0円の従量課金で、取扱点数の制限なく1点から依頼できます。
入庫時に1商品ずつ外観・ほつれを検品し、JANシール貼付、OPP袋の入れ替え、値札・タグ付け、畳み作業、特典・チラシ封入などの流通加工に対応します。国内はヤマト宅急便・ネコポス、海外はEMS・DHL・FedExなどで出荷し、Shopify・BASE・ネクストエンジン等と連携します。
検針・ハンガー保管・ささげの対応は公式ページで確認できず、アパレル専業ではなく越境ECを含むEC物流全般の代行にあたるため、アパレル特有の加工を委託したい場合は事前確認が必要です。
委託する前に押さえておきたい注意点
アパレル物流の委託は多くのメリットがある一方で、依頼前に理解しておきたい注意点もあります。契約してから想定と違ったとならないよう、次の点を確認しておきましょう。
- 社内に物流ノウハウが残りにくい:出荷業務を外部に移すと、自社に現場知見が蓄積しにくくなります。将来の内製化や委託先の見直しに備え、出荷データや在庫情報は自社でも把握できる形にしておきます。
- 情報・在庫の管理体制を確認する:顧客情報や商品を外部に預けるため、プライバシーマークやISMSなどの認証、在庫差異が出たときの対応ルールを確認しておきます。
- 初期費用・固定費・最低利用量を確認する:従量課金型でも最低利用料や最低契約期間が設定されている場合があります。出荷が少ない立ち上げ期の負担を見積もっておきます。
- 導入までの期間を見込む:倉庫への在庫移管やシステム連携の設定に時間がかかります。繁忙期の直前を避け、余裕を持ったスケジュールで移行します。
- 価格だけで選ばない:単価の安さだけで選ぶと、検針やプレス、丁寧な梱包といったブランド体験に関わる品質が落ちることがあります。費用と対応品質のバランスで判断します。
まとめ
アパレル物流代行は、多SKU・出荷波動・検品/検針・たたみ/ハンガー保管・ささげ・返品再販といった、アパレルならではの手間を品質を保ったまま外部に移せる選択肢です。委託先を選ぶ際は、アパレルの取り扱い実績、検針やささげなどの流通加工への対応、繁忙期の波動対応力、システム連携、自社の出荷規模に合った費用構造が主な判断軸になります。これらを軸に、任せたい作業を一つずつ照らして比較することが大切です。
費用は従量課金が主流で、出荷件数・SKU数・依頼する加工によって変わります。複数社に同じ条件で見積もりを取り、対応範囲と品質を含めて比べることで、自社に合った委託先が見えてきます。まずは気になるサービスの資料を取り寄せ、比較検討を始めてみてください。
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よくある質問(FAQ)
Q. アパレル物流代行とは何ですか?
A. アパレル物流代行とは、衣料品やファッション雑貨の入荷・保管・出荷と、それに付随する検品・検針・流通加工・返品処理までを外部の物流会社(3PL・フルフィルメント)に委託するサービスです。色・サイズで膨らむSKUの在庫管理、検針やささげ、たたみ/ハンガー保管、返品再販といったアパレル特有の実務に対応できる点が、一般的なEC物流代行との違いです。
Q. アパレル物流代行にはどこまでの業務を委託できますか?
A. アパレル物流代行には、荷受け・入荷検品から検針、保管、ピッキング、流通加工、梱包・発送、返品処理までの一連の業務を委託できます。会社によっては、撮影・採寸・原稿作成をまとめた「ささげ」や受注処理・問い合わせ対応まで引き受けます。ただし、どの工程をどの精度で対応できるかは会社ごとに差があるため、任せたい範囲と照らして確認することが重要です。
Q. アパレル物流代行は一般的なEC物流代行と何が違いますか?
A. アパレル物流代行は、色・サイズでSKUが膨らむ在庫管理や、検針・たたみ/ハンガー保管・ささげ・返品再販といったアパレル固有の実務に対応できる点が、一般的なEC物流代行と異なります。一般のEC物流代行でも保管・出荷は任せられますが、検針やささげなどアパレル特有の加工に対応していない会社もあるため、自社の商材に近い取り扱い実績があるかを確認しておくと安心です。
Q. アパレル物流代行は検針に対応していますか?
A. 多くのアパレル物流代行が検針に対応していますが、金属探知機は金属の針を、X線検査機は金属に加えて樹脂製の折れ針・ボタン・芯材など非金属の異物まで検出できます。装飾の多い商品や針が折れ込みやすいニットを扱うなら、X線に対応しているかを確認しましょう。
Q. アパレル物流代行にささげ(撮影・採寸・原稿作成)まで任せられますか?
A. 撮影・採寸・商品原稿作成をまとめた「ささげ」に対応している会社であれば、商品登録用の作業ごとアパレル物流代行に任せられます。ただし、ささげは対応していない会社もあるため、物流と一体で依頼したい場合は事前に対応可否と範囲を確認する必要があります。
Q. アパレル物流代行はハンガー保管とたたみ保管のどちらに対応していますか?
A. アパレル物流代行では、型崩れを避けたい商品はハンガー保管、かさばる商品はたたみ保管というように、商品特性に応じて保管方法を使い分けられる会社が多くあります。ハンガー保管は専用ラックを使うためたたみ保管と料金が分かれる場合があり、保管方法ごとの対応可否と費用を確認しておくとよいでしょう。
Q. アパレル物流代行に値札・タグ付けやプレスなどの流通加工は依頼できますか?
A. 値札・下げ札・洗濯ネームの付け替え、プレス(アイロン)、軽微な補修、セット組み、ギフトラッピングといった流通加工は、多くのアパレル物流代行に依頼できます。対応範囲は会社ごとに差があるため、自社の出荷前作業を挙げて一つずつ照合することが大切です。
Q. アパレル物流代行は返品やサイズ交換に対応していますか?
A. アパレル物流代行の多くは、返品された商品の再検品・再販可否の判断・在庫への戻しや、サイズ交換の出荷まで対応します。サイズや色のイメージ違いによる返品が多いアパレルでは、この返品対応の質が在庫ロスを左右するため、再検品のルールや再販の基準をすり合わせておくと安心です。
Q. アパレル物流代行は温湿度管理など保管環境に配慮してもらえますか?
A. カビや虫害を防ぐ温湿度管理や防虫対策に対応したアパレル物流代行であれば、長期在庫を抱えるブランドでも品質を保って保管できます。保管環境は会社ごとに差があるため、デリケートな素材やシーズンをまたいで在庫する商品がある場合は、空調・防虫対策の有無を確認しましょう。
Q. アパレル物流代行はセールや新作投入など繁忙期の出荷波動に対応できますか?
A. 多くのアパレル物流代行は、代行会社の人員・設備を使ってセールや新作投入時の出荷急増を吸収できます。繁忙期に人員を増やせるか、出荷件数に上限がないかは機会損失を避けるうえで重要なので、自社の売上が季節で大きく動く場合は特に波動対応力を確認して選びましょう。
Q. アパレル物流代行は小ロット(1点)からでも依頼できますか?
A. 初期費用・固定費が0円の従量課金型であれば、商品1点・出荷1件からでも依頼できるアパレル物流代行があります。出荷が少ない立ち上げ期は、固定費の低い従量課金型を選ぶと負担を抑えやすくなります。
Q. アパレル物流代行の費用はどのような構造ですか?
A. アパレル物流代行の費用は、初期費用・月額固定費・保管料・入出荷/作業料・配送料に加えて、検針やプレス、ささげなどの流通加工費で構成されます。初期費用と固定費を0円に抑えた従量課金型も多く、その場合は「保管料+出荷件数×作業・配送単価+流通加工費」で月額が決まります。アパレルでは流通加工費を見落とさないことが、費用を正しく見積もるポイントです。
Q. アパレル物流代行は自社の出荷規模だと月額いくらくらいかかりますか?
A. アパレル物流代行の月額費用は出荷件数・SKU数・依頼する加工で変わり、小ロットの従量課金型なら月数万円規模から、専任体制で運用する場合は月額十数万円以上が目安になることもあります。自社の出荷件数・SKU数・依頼したい加工を各社に伝え、同じ条件で見積もりを取って比べるのが、費用を正確に把握する近道です。
Q. アパレル物流代行は自社ECやモール(楽天・Amazon・ZOZOTOWN)と在庫・受注データを連携できますか?
A. 多くのアパレル物流代行は、自社ECのカートや楽天・Amazon・ZOZOTOWNなどのモール、Amazon FBAと倉庫システムを連携できます。受注データが自動で倉庫に流れれば手入力の手間と出荷ミスを減らせるため、連携方式(API・CSV)と、自社が使っているカート・モールに対応しているかを具体的に確認しましょう。
Q. アパレル物流代行は店舗在庫とEC在庫を一元管理できますか?
A. 委託先によっては、倉庫の在庫をEC・店舗・卸へ按分する一元管理や、シーズンを過ぎた商品の福袋・アウトレット向けの売り切り出荷まで相談できます。実店舗とECを併用するブランドは、通常の保管・出荷に加えてこうした販路横断の運用に対応できるかを確認すると、委託後の在庫分断を防げます。
Q. アパレル物流代行は越境EC・海外発送に対応していますか?
A. 海外発送や通関対応の実績があるアパレル物流代行であれば、越境ECでの海外販売にも対応できます。対応国や連携している越境ECプラットフォーム、海外発送の実績は会社ごとに差が大きいため、将来の海外展開も視野に入れて相談できる委託先を選ぶと、販路を広げる際に乗り換えずに済みます。
Q. アパレル物流代行はブランド独自の梱包資材やギフトラッピングに対応できますか?
A. オリジナルの梱包資材や封入物、ギフトラッピング、ノベルティ同梱に対応できるアパレル物流代行なら、開封時のブランド体験を出荷まで反映できます。開封体験はリピートにつながるため、世界観を大切にするブランドにとっては、画一的な梱包しかできない会社を避ける判断材料になります。
Q. アパレル物流代行に検品・検針など一部の作業だけでも依頼できますか?
A. 検品・検針や保管・庫内作業だけ、配送だけといった一部の作業のみを受け付けるアパレル物流代行もあります。すべてを一括で任せる必要はないため、自社でさばききれない工程だけを切り出して委託したい場合は、部分委託の可否を確認しましょう。
Q. アパレル物流代行は海外ブランドの並行輸入品を扱えますか?
A. 海外ブランドの並行輸入品の受け入れ・検品・ラベルの貼り替えに対応するアパレル物流代行もあります。通関書類の扱いなどは個別相談になることが多いため、輸入品を扱う場合は受け入れ条件と対応範囲を事前に確認しておくとよいでしょう。
Q. アパレル物流代行に最低利用量や最低契約期間はありますか?
A. アパレル物流代行には最低利用料や最低契約期間が設定されている場合があり、従量課金型でも完全に無条件とは限りません。出荷が少ない立ち上げ期の負担に関わるため、最低利用量・最低契約期間の有無を見積もり時に確認しておきましょう。
Q. アパレル物流代行の導入にはどのくらいの期間がかかりますか?
A. アパレル物流代行の導入には、倉庫への在庫移管やシステム連携の設定にまとまった準備期間がかかり、期間は会社や連携範囲によって異なります。繁忙期の直前は避け、余裕を持ったスケジュールで移行するのが、出荷を止めずに切り替えるコツです。
Q. アパレルに強い物流代行会社はどう見分ければよいですか?
A. アパレルに強い物流代行会社は、アパレルの取り扱い実績、検針やささげなど流通加工への対応、保管設備・環境、システム連携、繁忙期の波動対応力、自社の出荷規模に合った費用構造で見分けます。任せたい作業を一つずつ挙げて各社と照合し、同じ条件で複数社の見積もりを比べることが、自社に合う委託先を選ぶ近道です。
Q. アパレル物流代行に委託するデメリットや注意点はありますか?
A. アパレル物流代行には、社内に物流ノウハウが残りにくい、情報・在庫の管理体制の確認が必要、価格だけで選ぶとブランド体験に関わる品質が落ちる、といった注意点があります。出荷データや在庫情報は自社でも把握できる形にし、プライバシーマークやISMSなどの認証・在庫差異が出たときの対応ルールを確認したうえで、費用と対応品質のバランスで選びましょう。
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マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト
松嶋真倫
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