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AWS Security Hub CSPMとは?検出できる設定ミス・料金・使い分けを解説

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脆弱性・セキュリティ診断サービス比較表(2026年版)のプレビュー

主要19サービスの料金・機能を無料で一覧比較

脆弱性・セキュリティ診断サービス比較表(2026年版)

AWS 環境を運用していると、S3 バケットの公開設定やセキュリティグループの開けすぎ、暗号化の漏れ、IAM の過剰な権限など、設定ミスが少しずつ積み上がっていきます。アカウントが増え、担当者が手作業で点検するのが追いつかなくなると、「継続的に・自動で検知したい」という課題に突き当たります。

その答えが CSPM(Cloud Security Posture Management=クラウドセキュリティ体制管理)で、AWS では純正の「AWS Security Hub CSPM」がその役割を担います。

この記事では、AWS Security Hub CSPM で具体的に何を検知できるのか、料金はいくらかを、2026 年 11 月時点の情報で整理します。あわせて、2025 年の機能分離で分かりにくくなった「旧 Security Hub/統合 Security Hub/Security Hub CSPM」の使い分けと、純正だけで足りない場合に外部ツールをどこで組み合わせるかを扱います。

自社の AWS 環境にそのまま当てはめて、次の一歩(有効化して試す/外部ツールを比較する)を判断できる状態を目指します。

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AWS で CSPM をやるなら AWS Security Hub CSPM

AWS 環境で CSPM を実現する具体的な手段から確認します。

AWS で CSPM を担う純正サービスが AWS Security Hub CSPM(旧称 AWS Security Hub)です。セキュリティ業界の標準とベストプラクティスに照らして AWS 環境の設定を自動で評価し、「どのリソースが推奨設定から外れているか」をコントロールの検出結果として一覧化します。

人の手で設定を1つずつ点検する代わりに、有効化しておけば継続的にチェックが回り、設定の抜けを可視化してくれる仕組みです。

検出結果は AWS Security Finding Format(ASFF)という共通形式に正規化されるため、複数のアカウント・リージョンの結果を統合したり、Amazon EventBridge と連携して通知・自動対応につなげたりできます。操作はマネジメントコンソール・API・AWS CLI・AWS SDK の4経路から行えます。

出典・参考資料(1件)

そもそも CSPM という仕組みが何をするもので、混同しやすい CWPP・SSPM・CASB・CNAPP とどう守備範囲が違うのかから押さえたい場合は、CSPM の全体像を整理した次の記事が参考になります。

AWS Security Hub CSPM が検出できる設定ミス(代表コントロール一覧)

自社の AWS 環境に当てはめると具体的に何が引っかかるのかを、実際のコントロール名で見ていきます。

AWS Security Hub CSPM は、リソースの種類ごとに「コントロール」と呼ばれるチェック項目を持ち、それぞれに [S3.1] のような識別子が付いています。読者が気にする代表的な設定ミスを、対象リソースと実在するコントロール番号・タイトルで並べると次のとおりです。

設定ミスの種類代表コントロール(番号・タイトル)
S3 バケットの公開[S3.1] S3 汎用バケットではブロックパブリックアクセスの設定が有効になっている必要があります/[S3.2] パブリック読み取りアクセスのブロック/[S3.3] パブリック書き込みアクセスのブロック
IAM の過剰権限[IAM.1] IAM ポリシーでは、完全な「*」管理者権限を許可しないでください
MFA の未設定[IAM.5] コンソールパスワードを使うすべての IAM ユーザーに MFA を有効化/[IAM.9] ルートユーザーに MFA を有効化
EBS・RDS の暗号化漏れ[EC2.3] アタッチされた EBS ボリュームの保管時暗号化/[RDS.3] RDS DB インスタンスの保管時暗号化
セキュリティグループの過剰開放[EC2.13] 0.0.0.0/0 または ::/0 からポート 22 への入力を許可しない/[EC2.14] 同ポート 3389/[EC2.19] リスクの高いポートへの無制限アクセスを許可しない
EC2 メタデータの保護[EC2.8] EC2 インスタンスはインスタンスメタデータサービスバージョン 2(IMDSv2)の使用が推奨されます
ログ・監査設定の抜け[CloudTrail.1] 読み取り・書き込みの管理イベントを含むマルチリージョンの証跡で CloudTrail を有効化

コントロールは上記以外にも数百件が用意されており、各リソースの全コントロールは AWS 公式のコントロールリファレンスで確認できます。検出結果にはコントロール番号・重大度・対象リソース・修復手順へのリンクが付くため、「どこを直せばよいか」まで追えます。

出典・参考資料(1件)

準拠できるセキュリティ標準と「標準に照らした自動チェック」の仕組み

これらのコントロールは、個別に用意されているわけではなく、業界標準やベストプラクティスの「セキュリティ基準」としてパッケージ化されています。AWS Security Hub CSPM で利用できる主な基準は次のとおりです。

  • AWS 基礎セキュリティのベストプラクティス(AWS Foundational Security Best Practices, FSBP):AWS が推奨する設定を幅広くカバーする標準
  • CIS AWS Foundations Benchmark:Center for Internet Security が策定する AWS 向けのベンチマーク
  • PCI DSS(Payment Card Industry Data Security Standard):クレジットカード情報を扱う環境向けの基準
  • NIST SP 800-53 Rev. 5:米国国立標準技術研究所(NIST)のセキュリティ管理策

有効化した基準に含まれるコントロールが自動で評価され、合否がスコアとして表示されます。「標準に照らした自動チェック」とは、この基準に沿ってリソースの設定を突き合わせる処理のことです。

出典・参考資料(1件)

AWS Security Hub CSPM の仕組みと前提

検出がどのように成り立つのか、使い始める前に押さえておきたい前提を整理します。

そもそも、クラウドの設定を正しく保つ責任は利用者側にあります。AWS の責任共有モデルでは、AWS がインフラ(クラウド「の」セキュリティ)を守り、利用者はその上に載せる設定・権限(クラウド「内」のセキュリティ)に責任を持ちます。設定ミスの検知が利用者に委ねられているからこそ、CSPM で継続的に点検する価値があります。

AWS Security Hub CSPM のほとんどのコントロールは、AWS Config が記録したリソースの設定情報(configuration items)をもとに評価します。そのため AWS Config を有効にしてリソースを記録しておくことが前提になります。

AWS Config の設定項目は Security Hub CSPM とは別に課金されますが、Security Hub CSPM が内部で有効化する Config ルール(service-linked rules)には追加課金はありません。

もう1つ重要な前提が、「有効化してから先」しか見ないという点です。公式ドキュメントは次のように明記しています。

Security Hub CSPM は、Security Hub CSPM を有効にした後に生成された検出結果のみを検出して統合します。Security Hub CSPM を有効化する前に生成されたセキュリティ検出結果までさかのぼって、検出したり統合したりすることはありません。 Security Hub CSPM は、アカウントで Security Hub CSPM を有効にしたリージョンでの検出結果のみを受信し、処理します。 CIS AWS Foundations Benchmark セキュリティチェックに完全に準拠するには、サポートされているすべての AWS リージョンで Security Hub CSPM を有効にする必要があります。

AWS Security Hub CSPM の概要|Amazon Web Services

検出はリージョン単位で処理されるため、複数リージョンを使っている環境では、チェックしたいリージョンそれぞれで有効化する必要があります。複数アカウントをまとめて見たい場合は、AWS Organizations と連携して組織全体に適用し、管理アカウントから横断的に検出結果を確認できます。

出典・参考資料(2件)

AWS Security Hub CSPM の料金(実額)

ここからは、AWS Security Hub CSPM の料金を実額で確認します。料金は「セキュリティチェックの件数」「検出結果の取り込みイベント数」「自動化ルールの評価回数」の3つの軸で決まり、いずれもアカウント・リージョン・月ごとの従量課金です。

以下は 2026 年 11 月時点の AWS 公式料金ページおよび AWS Price List API で確認した米国東部(バージニア北部)/アジアパシフィック(東京)の単価で、通貨は USD(米ドル)建てです。

課金軸無料枠超過分の単価(USD・アカウント/リージョン/月)
セキュリティチェックなし最初の 100,000 件:USD 0.001/件|100,001〜500,000 件:USD 0.0008/件|500,000 件超:USD 0.0005/件
検出結果の取り込みイベント10,000 件/月まで無料(セキュリティチェックが生成する検出結果は常に無料)10,000 件超:USD 0.00003/件
自動化ルールの評価100 万回/月まで無料東京:100 万〜1 億回 USD 0.15、1 億〜10 億回 USD 0.075、10 億回超 USD 0.023(いずれも 100 万回あたり)※米国東部は順に USD 0.10/0.05/0.015

セキュリティチェックと検出取り込みの単価は東京と米国東部で同額で、自動化ルールの評価だけ東京がやや高く設定されています。自動化ルールの評価は 100 万回/月まで無料のため、多くの環境では無料枠に収まり、費用の中心はセキュリティチェックの件数になります。

公式料金ページの計算例を見ると、1 リージョン・1 アカウントで月 250 チェック程度の小規模環境は月 USD 0.25 と試算されています。規模が大きくなると、2 リージョン・20 アカウントで月 USD 37.50、3 リージョン・200 アカウントの大規模環境で月 USD 1,683.00 です。

初めて有効化すると 30 日間の無料トライアルが自動で付与され、全機能とベストプラクティスチェックを試せます。トライアルはリージョンごと・アカウントごとに付くため、まず1つのアカウント・リージョンで有効化して検出の出方と費用感を確かめるのが現実的です。前述のとおり AWS Config の設定項目は別課金なので、総額を見積もるときは Config 側の費用も合わせて確認が必要です。

出典・参考資料(1件)

旧 Security Hub/統合 Security Hub/Security Hub CSPM 結局どれを使うか

2025 年の変更で分かりにくくなった「Security Hub」という名前を整理します。

2025 年の AWS re:Inforce で新しい「AWS Security Hub」がプレビュー発表され、2025 年 12 月 2 日に一般提供(GA)が始まりました。これにともない、従来から CSPM 機能を担ってきた「AWS Security Hub」は AWS Security Hub CSPM という名称になり、ユーザーガイド上も別製品として並存しています。

このように、名前が似た2つが存在する状態です。

AWS Security Hub CSPM(旧 Security Hub)新・統合 AWS Security Hub(2025 GA)
役割設定ミスの検出(CSPM)。標準に照らしてリソース設定を評価GuardDuty・Inspector・CSPM・Macie などの検出結果を集約・相関する上位レイヤー
見るもの「設定が正しいか」脅威・エクスポージャー・リソース・カバレッジを横断したリスク
向いているケース設定の正しさをまず継続的に点検したい/ASFF ベースの既存連携がある複数サービスのシグナルを1画面に束ね、攻撃者視点でリスクを優先順位づけしたい

設定ミスの継続的な点検がしたいだけなら、まず AWS Security Hub CSPM を有効化すれば目的を満たせます。GuardDuty や Inspector をすでに使っていて、それらの検出結果を横断的に相関・優先順位づけしたい段階になったときに、上位の新・統合 AWS Security Hub を検討する、という順序で捉えると迷いません。

出典・参考資料(2件)

AWS Security Hub CSPM の使い始めと運用の勘所

実際に有効化してから運用に乗せるまでの進め方を、順を追って見ていきます。

有効化の手順

基本的な流れは次のとおりです。前提として AWS Config を有効にしておく必要があります。

  1. 対象のアカウント・リージョンで AWS Security Hub CSPM を有効化する(複数リージョンを見たい場合は各リージョンで)
  2. 適用するセキュリティ基準を選ぶ(まずは AWS 基礎セキュリティのベストプラクティスや CIS AWS Foundations Benchmark から)
  3. 検出結果のうち重大度の高いものから対処する
  4. 複数アカウントは AWS Organizations と連携して組織全体へ適用し、管理アカウントから横断管理する

導入直後に検出結果が大量に出る問題への向き合い方

有効化した直後は、これまで蓄積してきた設定の不備が一度に検出結果として並び、件数の多さに圧倒されがちです。すべてを同時に直そうとすると手が止まるため、重大度が CRITICAL・HIGH のものから優先的に潰し、徐々にスコアを上げていく進め方が現実的です。

自社の運用方針上あえて許容する設定については、コントロールを無効化したり、個別に例外として扱ったりして、ノイズを減らせます。環境に当てはまらないコントロールを整理していくことで、検出結果が「本当に対処すべきもの」に絞られ、継続的な運用に乗せやすくなります。有効化・基準選択の具体的な操作手順は、AWS 公式のユーザーガイドが最新の画面に沿って案内しています。

出典・参考資料(1件)

純正だけで足りるか・外部 CSPM ツール/マネージド運用はどこで要るか

AWS Security Hub CSPM だけで運用が回るのか、外部のツールやマネージド運用を組み合わせるべきなのかを中立に整理します。

純正で足りる場合/外部 CSPM ツールが要る場合

AWS だけを使っていて、設定の正しさを AWS の基準で継続的に点検できれば十分、という環境なら、純正の AWS Security Hub CSPM で目的を満たせます。一方、次のような事情があるときは、外部の CSPM ツールやマネージド運用の検討余地が出てきます。

  • マルチクラウド:AWS だけでなく Azure・Google Cloud なども横断して同じ基準で見たい
  • 開発工程との統合:ソースコードや IaC(Infrastructure as Code)、コンテナイメージの診断とクラウド設定の点検を1つの画面でまとめたい
  • 検出の洪水をさばく運用体制:検出結果のトリアージや修復対応まで手が回らず、運用を支援してほしい

純正はあくまで AWS に閉じた設定点検が中心です。マルチクラウドや開発工程まで含めて一元管理したい場合や、運用の手が足りない場合に、外部ツール・支援サービスが選択肢になります。

選択肢はツールの導入だけではありません。検出結果のトリアージや修復対応まで社内の手が回らない場合は、MSSP(マネージドセキュリティサービスプロバイダー)などに検出対応や運用そのものを委ねるマネージド運用も検討できます。

自社で運用体制を持てるならツール型、検出対応の人手を確保しづらいならマネージド型、というように、運用を誰が担うかで合う形が変わります。

GuardDuty・Inspector との役割分担

AWS のセキュリティサービスは役割が分かれています。CSPM(Security Hub CSPM)は「設定が正しいか」を見るもので、不審な挙動の検知は Amazon GuardDuty、ソフトウェアの脆弱性診断は Amazon Inspector が担います。新・統合 AWS Security Hub は、これらの検出結果を束ねて相関する上位レイヤーです。

AWSのセキュリティサービスの役割分担を示す図。下段にAWS Security Hub CSPM(設定が正しいかを見る設定ミスの検出)、Amazon GuardDuty(不審な挙動の脅威検知)、Amazon Inspector(ソフトウェアの脆弱性診断)の3つの検出サービスを並べ、上段の新・統合AWS Security Hubがそれらの検出結果を集約・相関する上位レイヤーであることを示す。

CSPM は設定ミスに特化しているため、脅威検知や脆弱性管理は別のサービスで補う、という前提で組み合わせを検討します。

CSPM が扱わない「システムやアプリの脆弱性」を AWS 環境でどう診断するかは、Amazon Inspector による自己診断と外部ベンダー診断の使い分け、費用、AWS への事前申請ルールまで含めて、次の記事で手順に沿って整理しています。

AWS 環境の CSPM に使える外部サービスを、純正との違いが分かる形で比較します。

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比較項目AWS Security Hub CSPMAikido SecuritySecurify(セキュリファイ)
提供形態AWS 純正サービス(従量課金)SaaS(オールインワン脆弱性診断)SaaS(ASM・脆弱性診断)
対応クラウドAWS のみAWS・Azure・Google Cloud ほかAWS・Google Cloud・Azure・さくらのクラウド・Oracle Cloud・Cloudflare の6クラウド
CSPM 以外の診断範囲×CSPM(設定ミス検出)に特化。脅威検知は GuardDuty、脆弱性診断は Inspector と別サービス●ソースコード・依存ライブラリ・コンテナ・Web アプリ(DAST)まで開発工程を横断●Web・API 脆弱性診断・ASM・SBOM など
料金の目安セキュリティチェック USD 0.001/件〜の従量課金(小規模で月 USD 0.25 程度)。30 日間の無料トライアルあり日本窓口は月額5万円台〜(Basic 3,780 ドル/年・1〜10 ユーザー)。無料トライアルあり脆弱性診断は月額5万円〜。CSPM は要問い合わせ。無料トライアルあり
日本語の窓口・ドキュメント△公式ドキュメントは日本語対応。導入・運用は基本自力●日本窓口(AndGo)が日本語で対応。製品本体・サポートは英語が基本◎国産サービスで日本語の窓口・ドキュメントが整う
詳細情報公式サイト公式資料を見るサービス詳細を見る

Aikido Security(AndGo/Aikido Security B.V.)

Aikido Securityのウェブサイト

Aikido Security は、ソースコード・依存ライブラリ・クラウド設定・コンテナ・稼働中の Web アプリまでを1つの管理画面でまとめて検査するオールインワンの脆弱性診断 SaaS です。クラウド設定の点検(CSPM)もその1機能として備え、公式の CSPM ページでは対応クラウドとして AWS・Azure・Google Cloud などを挙げています。

AWS の設定点検だけでなく、開発工程も含めてセキュリティを一元化したい開発チームに向きます。

アラートの自動トリアージで誤検知を減らし、Slack・Teams・Jira・AWS などと連携できる点も特徴です。料金は 1〜10 ユーザー向けのプランが用意され、無料トライアルも提供されています(最新の料金・プランは公式で確認してください)。

検出したアラートが増えすぎて運用が立ち行かなくなる現場の実態について、提供元である株式会社AndGo 代表取締役の原氏は次のように述べています。

原氏
株式会社AndGo 代表取締役
原氏
独自インタビューより

当社がよくお聞きするのは、「アラートが多すぎて、何が重要か分からなくなって放置が始まる」という悩みです。Aikido Securityは、バラバラだったアラートを統一し、対応すべきアラートを絞れるようにします。結果として、消し込み工数を減少でき、セキュリティ運用を”手に負える状態”に寄せていけます。

Securify(株式会社スリーシェイク)

Securify(セキュリファイ)のウェブサイト

株式会社スリーシェイクが開発する Securify は、クラウド型の ASM(攻撃対象領域管理)・脆弱性診断サービスです。Web・API の自動脆弱性診断を中核に、外部公開資産を把握する ASM や、クラウド設定を継続監視する「Securify CSPM」などを機能として持ちます。

Securify CSPM の対応クラウドには AWS・Google Cloud・Microsoft Azure・さくらのクラウド・Oracle Cloud・Cloudflare が含まれ、複数クラウドの公開設定・権限をまとめて見たい企業に向きます。

国産サービスで日本語の窓口・ドキュメントが整っている点は、社内の運用担当が扱いやすい利点です。脆弱性診断は月額制で提供され、CSPM など一部モジュールは要問い合わせとなっています(最新の料金・対応範囲は公式で確認してください)。

まとめ

AWS で CSPM を実現する純正の手段が AWS Security Hub CSPM です。S3 の公開や IAM の過剰権限、暗号化漏れ、セキュリティグループの過剰開放といった設定ミスを、実在するコントロールと業界標準に照らして継続的に検出します。料金は3つの軸の従量課金で、30 日間の無料トライアルから始められます。

名前が似た新・統合 AWS Security Hub は、各サービスの検出結果を束ねる上位レイヤーで、設定点検だけなら Security Hub CSPM を有効化すれば目的を満たせます。マルチクラウドや開発工程との統合、運用の手が足りない場合には、外部の CSPM ツールやマネージド運用を組み合わせる選択肢があります。

自社の AWS 環境でまず有効化して検出の出方と費用感を確かめ、必要に応じて外部ツールの比較に進むのが現実的な進め方です。

外部の診断サービスまで視野を広げる段階になったら、脆弱性診断サービス全体を診断方法・費用相場・選び方で比較したまとめ記事が、候補を絞り込む起点になります。

まずは無料トライアルで自社の AWS 環境の検出を試し、外部ツールまで比較する段階なら、下記から関連サービスの資料もまとめて請求してください。

よくある質問(FAQ)

Q. AWS Security Hub CSPM とは何ですか?

A. AWS Security Hub CSPM は、AWS 環境のリソース設定を業界標準やベストプラクティスに照らして自動評価し、設定ミスを検出する AWS 純正の CSPM(クラウドセキュリティ体制管理)サービスです。

S3 バケットの公開や IAM の過剰権限、暗号化漏れ、セキュリティグループの過剰開放といった設定の不備を、コントロールと呼ばれるチェック項目ごとに継続的に点検し、検出結果として一覧化します。2025 年までは「AWS Security Hub」という名称でした。

Q. AWS Security Hub CSPM を有効化する前からあった設定ミスも検出されますか?

A. 有効化する前から存在する誤設定でも、有効化した後に「現在の設定」として評価され検出されます。ただし、有効化する前に生成された過去の検出結果までさかのぼって取り込むことはありません。また検出はリージョン単位で処理されるため、評価したいリージョンそれぞれで有効化しておく必要があります。

Q. AWS Security Hub CSPM を使うと AWS Config の料金も別にかかりますか?

A. ほとんどのコントロールが AWS Config の記録をもとに評価するため、AWS Config の設定項目の料金は Security Hub CSPM とは別に発生します。一方で、Security Hub CSPM が内部で有効化する Config ルール(service-linked rules)には追加料金はかかりません。

総額を見積もるときは、Security Hub CSPM 側の従量課金に加えて AWS Config の費用も合わせて確認しておくとよいでしょう。

Q. AWS Security Hub CSPM の無料トライアルでは何がどこまで試せますか?

A. 初めて有効化すると 30 日間の無料トライアルが自動で付与され、全機能とベストプラクティスチェックを無料で試せます。トライアルはリージョンごと・アカウントごとに付くため、まず1つのアカウント・リージョンで有効化し、検出の出方と費用感を確かめるのが現実的です。トライアル終了後は、セキュリティチェックの件数・検出結果の取り込み・自動化ルールの評価に応じた通常の従量課金に移行します。

Q. AWS Security Hub CSPM は複数のアカウント・リージョンにまとめて適用できますか?

A. 複数アカウントは AWS Organizations と連携して組織全体に適用でき、管理アカウントから横断的に検出結果を確認できます。ただし検出はリージョン単位で処理されるため、見たいリージョンごとに有効化が必要です。CIS AWS Foundations Benchmark のチェックに完全準拠するには、サポートされるすべての AWS リージョンで有効化します。

Q. 新・統合 AWS Security Hub と AWS Security Hub CSPM はどちらを使えばよいですか?

A. 設定ミスを継続的に点検したいだけなら AWS Security Hub CSPM を、GuardDuty や Inspector などの検出結果を束ねて攻撃者視点でリスクを優先順位づけしたいなら新・統合 AWS Security Hub を選びます。

両者は名前が似ていますが別製品で、Security Hub CSPM は「設定が正しいか」を見る下位の機能、新・統合版はそれらを集約・相関する上位レイヤーという関係です。まず CSPM から始め、運用が広がった段階で統合版を検討すると迷いません。

Q. AWS Security Hub CSPM と Amazon GuardDuty・Amazon Inspector は何が違いますか?

A. AWS Security Hub CSPM は「設定が正しいか」を点検する CSPM で、不審な挙動の検知は Amazon GuardDuty、ソフトウェアの脆弱性診断は Amazon Inspector が担います。役割が分かれているため、CSPM だけでは脅威検知や脆弱性管理までは補えません。

それぞれを目的に応じて組み合わせ、検出結果を1画面で束ねたい場合に新・統合 AWS Security Hub を使う、という整理になります。

Q. AWS Security Hub CSPM だけで十分ですか、外部の CSPM ツールは必要ですか?

A. AWS だけを使い、設定の正しさを AWS の基準で継続的に点検できれば十分という環境なら、純正の AWS Security Hub CSPM で目的を満たせます。

一方、次のような場合には、外部の CSPM ツールやマネージド運用が選択肢になります。Azure や Google Cloud なども横断して同じ基準で見たいマルチクラウド環境、ソースコードや IaC・コンテナの診断とクラウド設定の点検を1画面にまとめたい場合、検出結果のトリアージや修復まで運用を支援してほしい場合です。

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監修者

マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト

松嶋真倫

都市銀行にて金融実務を経験後、暗号資産関連スタートアップの創業期に参画し、市場分析・業界調査に従事。2018年にマネックスグループ入社。以降、ビットコインをはじめとするデジタルアセットからマクロ経済環境まで、金融市場を横断した調査・分析および情報発信を担う。FinTech・次世代金融領域のリサーチ統括、各種レポートや書籍の執筆、日本経済新聞など国内主要メディアへのコメント・寄稿、イベント登壇などを行う。2021年3月より現職。
記事内でご紹介している製品・サービスは監修者が選定したものではなく、編集部が独自に選定したものです。
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。

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