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QRコード決済を導入できる決済代行を比較|PayPay・楽天ペイなど対応ブランドと手数料・入金サイクルで選ぶ

QRコード決済を導入できる決済代行 主要ブランド・手数料・入金で比較のサムネイル画像
オンライン決済システム・代行サービス比較表(2026年版)のプレビュー

主要36サービスの料金・機能を無料で一覧比較

オンライン決済システム・代行サービス比較表(2026年版)

店舗やECサイトにQRコード決済を取り入れたいものの、PayPay・楽天ペイ・d払いといったブランドごとに個別で加盟店契約を結ぶ手間に、二の足を踏んでいませんか。利用者が使うブランドは人によって異なり、取りこぼしを防ごうとすると契約先も管理画面も増えていきます。

主要なQRコード決済をまとめて導入し、入金や手数料の管理も一本化するには、どのような方法を選べばよいのでしょうか。その有力な選択肢が、複数のQRブランドを1契約で扱える決済代行です。

本記事では、QRコード決済を導入できる決済代行を比較・解説します。主要ブランドの対応状況や決済手数料、入金サイクルといった選定の要点に加え、対面とECそれぞれの導入手段を整理しました。自社の業態に合ったサービスを選ぶための検討材料としてご活用ください。

また、自社の業態や導入チャネルに合わせて最適なサービスを最短で見つけられるよう、「30秒で終わる選定診断ツール」をご用意しています。ぜひこちらもご活用ください。

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本記事の対象範囲

本記事は、実店舗やECサイトにQRコード決済を導入したい事業者に向けて、QRに対応した決済代行や決済サービスを比較します。「どのQRブランドを入れるか」「複数のQRをまとめて導入できる手段はどれか」という観点で選ぶ内容です。

店頭でのQR導入を急ぐ場合は、対面向けのサービスから確認すると近道です。後半の「実店舗(対面)でQRコード決済をまとめて導入する決済サービス」と、比較表の「導入チャネル」欄が目安になります。ECサイトへの導入を考えている方は、このまま順に読み進めてください。

クレジットカードや電子マネーも含めて決済手段全般を広く比較したい場合は、オンライン決済システム全体を扱った記事もあわせて参考になります。QRコード決済の導入に絞って検討したい方は、このまま読み進めてください。

主要QRコード決済ブランドの違いを比較(PayPay・楽天ペイ・d払い・au PAY・メルペイ)

決済代行を選ぶ前に、まず押さえておきたいのが主要なQRコード決済ブランドの違いです。運営企業・決済手数料・入金サイクル・対応チャネルを整理すると、自社の客層に必要なブランドが見えてきます。

ブランド運営企業決済手数料(2026年10月時点)入金サイクル対応チャネル
PayPayPayPay株式会社1.60%(ライトプラン加入)/1.98%(未加入・制限プラン)※税別月末締め・最短翌日振込(月1回)、振込手数料無料対面(店頭QR)中心。別枠でPayPayオンライン決済あり
楽天ペイ楽天ペイメント株式会社公式で料率非開示(月額無料のライトプラン/月額2,200円のスタンダードプラン。率は要問い合わせ)初期設定は月1回、楽天銀行への振込は毎日無料対面・オンライン両対応
d払い株式会社NTTドコモ2.6%(消費税相当額が別途)初期設定は月1回(月2回に変更可)対面が中心
au PAYKDDI株式会社2.6%(消費税10%が別途加算)月1回(末日締め・翌月末日払い)、入金手数料0円対面が中心
メルペイ株式会社メルペイ2.6%(d払いと共通QRコード)ドコモ共通QR経由で入金(詳細は要確認)対面が中心

※上記は各ブランドの事業者(加盟店)向け公式情報に基づく2026年10月時点の内容です。料金・条件は変動するため、導入時に各社の最新情報をご確認ください。

出典・参考資料(5件)

ブランド別の決済手数料・入金条件

決済手数料で見ると、d払い・au PAY・メルペイはいずれも2.6%で揃います。メルペイはドコモとの共通QRコードを通じて加盟するため、受け口も手数料率もd払いと同じ水準です。一方PayPayは、月額1,980円(税別)のライトプランに加入すると1.60%、未加入では1.98%と、プランによって率が変わります。

楽天ペイは、ライトプランが月額無料、スタンダードプランが月額2,200円という月額基準でプランが分かれます。決済手数料率は公式ページ上では明示されておらず、導入前に楽天ペイメントへ直接確認しておきましょう。

なお同じ「ライトプラン」という名称でも、PayPayは有料(月額1,980円)、楽天ペイは月額無料と中身が異なります。プラン名だけで費用を判断せず、月額の有無とあわせて確認しておくと取り違えを防げます。

入金条件も資金繰りに関わる重要な要素です。PayPayは月末締めで最短翌日振込、au PAYは末日締めの翌月末払いが初期設定で、いずれも入金手数料は無料です。d払いと楽天ペイは初期設定が月1回で、設定により回数を調整できます。手数料だけでなく、売上が手元に入るまでの期間もあわせて比べると判断しやすくなります。

LINE Payの終了など最新の提供状況

QRコード決済の提供状況は移り変わっています。導入検討の前に、現時点の正確な状況を押さえておきましょう。

かつて広く使われていたLINE Payは、国内のサービスを2025年4月30日までに順次終了し、送金・決済はPayPayへ一本化されました。発表元のLINEヤフー株式会社は、終了の経緯を次のように説明しています。

国内の送金・決済サービス領域は「PayPay」に一本化し、国内における「LINE Pay」サービスを終了することとしました。

出典:日本国内における「LINE Pay」サービス終了に関するお知らせ|LINEヤフー株式会社

一方で、d払いは現在も新規加盟店を募集しています。d払いとメルペイは共通QRコードで提供されており、1つの受け口で両方の支払いを受けられます。過去にはサービスを終了したQRブランドもあるため、導入時は各ブランドの公式情報で現在の提供状況を確認しておきましょう。

出典・参考資料(1件)

QRコード決済を1契約でまとめて導入できる決済代行とは

QRコード決済を個別に導入する場合、ブランドごとに加盟店申込・審査・管理画面・入金口座の設定を繰り返すことになります。対応ブランドを増やすほど、売上の確認や消込といった経理作業も分散していきます。

決済代行は、こうした複数ブランドとの契約・入金・精算を1社でまとめて引き受ける仕組みです。1回の申込で主要なQRコード決済に対応でき、売上レポートや入金も一本化されるため、運用の手間を抑えられます。

QRコード決済をブランドごとに個別契約する場合と、決済代行で1契約にまとめる場合の違いを示した図解。個別契約では申込・審査・管理画面・入金口座がブランドの数だけ増え、決済代行では複数ブランドとカード・電子マネーを1契約に集約して申込・売上管理・入金を一本化できることを示している。

多くの決済代行は、QRコード決済だけでなくクレジットカード・電子マネー・タッチ決済なども同じ仕組みで扱えます。店舗やECの決済手段を幅広く一元管理したい場合、ブランドごとの個別契約より決済代行のほうが運用を整理しやすくなります。

どちらが自社に向くかは、入れたいブランド数と運用の方針で決まります。導入するQRが1〜2ブランドに絞れてコストを最優先するなら、各QRと個別に加盟店契約する方が手数料率を抑えやすく、PayPayだけなら店頭QRをPayPayと直接契約する方法もあります。

一方、複数のQRにカードや電子マネーも加えてまとめたい、入金や売上管理を一本化したいなら、決済代行が運用面で有利です。まずはこの軸で自社の方向性を決めると、以降の比較が進めやすくなります。

決済代行を通すと、売上やお金、決済情報が実際にどう流れるのか——その仕組みとビジネスモデルを図解で詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

QR対応の決済代行の選び方

ここからは、QR対応の決済代行を選ぶときに確認したい観点を整理します。自社の客層・業態・資金繰りに照らして、各項目を当てはめながら読み進めてください。

対応するQRコード決済ブランドは自社の客層をカバーできるか

決済代行によって、対応するQRコード決済ブランドの範囲は異なります。利用者は普段使っているブランドで支払えないと決済をあきらめることがあるため、取りこぼしを防ぐには客層が使うブランドを押さえておく必要があります。

まず、自店舗の顧客がよく使うブランドを把握し、PayPayや楽天ペイなど利用者数の多いブランドに対応しているかを確認することが重要です。インバウンド需要がある店舗では、Alipayや微信支付(WeChat Pay)といった海外のQR決済への対応有無が分かれ目になります。

比較表の「対応QRコード決済ブランド」列が、PayPay単独か主要5ブランド対応か、海外QRまで含むかの目安になります。QR利用者の多くがPayPayに集中する商圏なら対応1〜2ブランドでも取りこぼしは小さく、客層が分散する立地では主要5ブランドを押さえたいところです。

訪日客や越境ECへの対応を重視し、海外QRまで含めて選びたい場合は、越境EC・インバウンド別に決済手段と手数料を整理した以下の記事もあわせてご覧ください。

手数料・初期費用・月額費用は売上規模に見合うか

費用は、決済手数料・初期費用・月額費用の3つに分けて見ると比べやすくなります。決済手数料は売上に比例して毎月かかるため、取引額が大きい店舗ほど、率のわずかな差が年間のコストに効いてきます。

一方、取引件数が少ない事業者は、初期費用や月額固定費の有無が負担感を左右します。月額費用が無料でも手数料率がやや高いサービスと、月額がかかる代わりに率が低いサービスがあるため、自社の月間決済額で総額を試算して比べることが判断の軸になります。

料率を公開する社と要問い合わせの社は、比較表の「決済手数料(QR)」「初期費用」「月額費用」の各列で見分けられます。売上規模が大きいほど料率差が総額に効くため、たとえば月商500万円ならQRの料率が0.5%違うと年間で約30万円の差になり、月額1万円の固定費差(年12万円)より料率差が効く規模かを試算できます。

費用を比べていくと、料率や固定費だけでは自社に合うかを決めきれないと感じる場面も出てきます。請求から入金の管理までを含めた業務全体の視点で決済サービスを選ぶ考え方や、導入後につまずきやすい点を押さえたい方は、以下の資料が参考になります。

入金サイクルと入金手数料は資金繰りに合うか

入金サイクルは、決済した売上がいつ手元に入るかを決める要素です。入金が月1回のサービスと、週次や翌営業日といった短いサイクルを選べるサービスがあり、仕入れの支払いが早い業態ほど早期入金の重要度が高まります。

あわせて、入金のたびにかかる振込手数料も確認しておきましょう。入金サイクルを短くすると振込回数が増え、1回ごとの手数料が積み上がることがあります。資金繰りの余裕と手数料負担のバランスを見て、自社に合うサイクルを選ぶのが望ましいでしょう。

月1回か週次・翌営業日かは、比較表の「入金サイクル」欄を見比べてください。仕入れの支払いが先行する飲食・小売ほど、入金が月1回だと運転資金が先細りしやすいため、早期入金や週次入金を選べる社を優先するのが望ましいでしょう。

また、比較表の入金サイクルは、カード決済を基準に示した社もあります。QRコード決済の入金は共通QR事業者を経由するなどカードと異なる場合があるため、QRの入金条件は導入前に各社へ確認するのが無難です。

主要なオンライン決済サービスの締め日・入金日や、早期入金で資金繰りをどう整えるかを一覧で見比べたい場合は、以下の記事が参考になります。

対面・ECどちらの導入チャネルに対応しているか

QRコード決済の導入手段は、実店舗での対面決済とECサイト・オンラインでの決済で分かれます。対面では店頭にQRを掲示する、または決済端末やタブレットで読み取る方式が中心で、ECではカートや決済画面にオンライン決済を組み込む方式になります。

サービスによって得意なチャネルが異なるため、自社が対面・EC・両方のどれで使うかをはっきりさせてから選ぶと失敗を避けられます。実店舗とオンラインの両方で販売する事業者は、両チャネルを1契約でカバーできるかが選定の分かれ目になります。

店頭で客のコードを読み取る対面向けの決済サービスか、EC向けか、両対応かは、比較表の「導入チャネル」欄で確認できます。実店舗だけなら対面サービス、ネット販売中心ならEC向けの決済代行、店舗とネットの両方を1契約でそろえたいなら両対応の社に絞るのが近道です。

たとえば週末だけ催事に出す店舗なら端末を持ち運べる対面サービス、常設店とネット通販を並行するなら両対応の社、という順で候補を絞ると選びやすくなります。自社の販売の場に当てはめて、使わないチャネルの機能で選ばないよう注意しましょう。

QR以外の決済手段も一括で導入できるか

QRコード決済だけでなく、クレジットカードや交通系電子マネー、タッチ決済もまとめて導入できるかを確認しましょう。利用者の支払い手段は多様で、QRだけに絞ると他の手段を使いたい顧客を取りこぼす可能性があります。

複数の決済手段を1社でまとめて導入できると、申込や精算、売上管理を一本化できます。将来的にカードやタッチ決済も扱う見込みがあるなら、QR単独で選ぶよりも、幅広い決済手段に対応した決済代行を選んでおくと後からの追加がスムーズです。

カードや電子マネーまで1契約でまとめられる総合決済代行か、QR(PayPay)中心の構成かは、比較表の「特徴・向いている事業者」列から読み取れます。将来カード決済の売上比率が大きくなる見込みなら、QR単独より総合決済代行を選ぶのが無難で、カードの料率や対応ブランドも含めた総額で比べておくと後の追加がスムーズです。

ここまでの観点で迷う場合は、以下の「30秒で終わる選定診断ツール」に答えると、自社の状況に合うサービスを絞り込めます。

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対応ブランドや手数料、入金サイクルをまとめて見比べたい場合は、各社の資料を取り寄せて並べて確認すると判断が進めやすくなります。

【比較表】QR対応の決済代行を比較

ここからは、本記事で紹介するQR対応の決済代行・決済サービスを、対応ブランド・決済手数料・初期費用や月額費用・入金サイクル・導入チャネルで横並びに比較します。

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サービス名Paysys(ペイシス)サブスクペイSBペイメントサービスPGマルチペイメントサービスVeriTrans4G(ベリトランス4G)ペイジェントKOMOJU(コモジュ)SP.LINKS(e-SCOTT Smart)fincode byGMOアルファノートTakeMe Payユニバペイ(UnivaPay)テレコムクレジットイプシロン決済サービス(Epsilon byGMO)ルミーズ(REMISE)Square(スクエア)AirペイSTORES 決済
対応QRコード決済ブランドPayPay(オンライン)のみPayPay・d払い
+Alipay+・WeChat Pay(インバウンド)
PayPay・楽天ペイ・au PAY・メルペイ・d払い
+Alipay+・WeChat Pay(インバウンド)
PayPay・楽天ペイ・d払い・au PAY・メルペイ・FamiPayPayPay・楽天ペイ・d払い・au PAY・メルペイ・FamiPayPayPay・楽天ペイ・d払い・au PAY
+Alipay(インバウンド)
PayPay・楽天ペイ・d払い・au PAY・メルペイ
+Alipay・WeChat Pay等(越境EC)
PayPay・楽天ペイ・d払い・au PAY・メルペイ
+WeChat Pay・Alipay+(インバウンド)
PayPay(オンライン)のみ対面端末: PayPay・楽天ペイ・d払い・au PAY
EC決済: PayPay(インバウンドでWeChat Pay)
PayPay・楽天ペイ・d払い
+Alipay・WeChat Pay等 計99種(インバウンド)
PayPay・d払い・au PAY・メルペイ・AEON Pay
+Alipay+・WeChat Pay等(20か国・地域以上)
PayPay(オンライン)のみPayPay(オンライン)のみPayPay(オンライン)のみPayPay・楽天ペイ・d払い・au PAY・メルペイ
+WeChat Pay・Alipay+(インバウンド)
PayPay・楽天ペイ・d払い・au PAY
+WeChat Pay・Alipay等 計92種(インバウンド)
PayPay・楽天ペイ・d払い・au PAY・メルペイ
+Alipay+・WeChat Pay(国内20種以上)
導入チャネルECEC両対応ECECECEC両対応EC両対応両対応両対応ECECEC対面対面対面
初期費用0円(BtoB限定プラン。BtoCは個別見積)要問い合わせ要問い合わせ要問い合わせ要問い合わせ要問い合わせ0円要問い合わせ0円要問い合わせ(対面は0円〜)0円要問い合わせ20,000円〜0円要問い合わせ0円0円0円(端末27,720円/スタンダード年間契約は1台無料)
月額費用要問い合わせ要問い合わせ要問い合わせ要問い合わせ要問い合わせ要問い合わせ0円要問い合わせ0円要問い合わせ0円要問い合わせ3,000円〜2,980円〜9,980円要問い合わせ0円0円0円〜(スタンダード3,300円)
決済手数料(QR)要問い合わせ(PayPayのQR率は非公開)要問い合わせ(カードは2.5%〜)要問い合わせ要問い合わせ要問い合わせ要問い合わせ3.5%〜(楽天ペイ4.4%〜)要問い合わせ3.6%(デジタルコンテンツ9.0%)要問い合わせ(カードは3.24%〜)3.0%(税別)〜要問い合わせ3.0%〜要問い合わせ(カードは2.79〜3.6%の段階制)要問い合わせ3.25%COIN+1.08%/他3.24%3.24%
入金サイクル月1回/月2回月末締め・翌月16日/翌月末(カード基準)要問い合わせ要問い合わせ(早期入金サービスあり)月1回/月2回(一括精算)翌月9営業日後(早期入金で最短5営業日後)月次/週次月1回(当月末締・翌月末入金、カード基準)月末締め・翌月末日入金月1回〜月8回から選択月末締め・翌月末払い月末締め・翌月末振込月末締め・翌月10日払い月末締め・翌々月20日(早期入金オプションあり)要問い合わせ最短翌営業日(他行は週1回・水曜締め金曜振込)月6回/月3回(登録口座による)最短翌々日(手動)/翌月20日(自動)
特徴・向いている事業者BtoB取引・開発不要で導入したい事業者(カードはBtoB〜1.99%)継続課金・サブスクの定期課金を自動化したい事業者40ブランド以上を単一契約で導入したい中堅〜大企業30以上の決済手段。中堅〜大企業・公的機関向け30種類以上の決済手段。大規模EC・サブスク向けNTTデータ・三菱UFJニコス合弁。信頼性重視のEC向け初期・月額0円。越境EC・海外決済に強い旧ソニーペイメント。EC・実店舗の両方を1社で初期・月額0円のAPI型。開発者・スタートアップ向け対面端末とWebを両対応。審査が柔軟訪日客・インバウンド対応に強い。多言語対応オンライン代行+対面QR。越境・サブスク対応最短即日導入。審査が通りにくい業種も相談可初期0円の月額制。中小EC・スタートアップ向け1986年設立の決済代行事業者(PSP)。最短5営業日で導入端末が豊富で無料POSレジ込み。小規模店・飲食店向け対応92ブランド。Airレジ連携で会計を効率化小規模店舗向け。クレカが低手数料で1台に集約
詳細情報公式資料を見る公式資料を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト詳細を見る詳細を見る詳細を見る

※上記の比較表は2026年10月時点の各社公式情報にもとづく内容です。料金・対応ブランド・入金条件は変動するため、導入時に各社の最新情報をご確認ください。

比較表で候補が絞れたら、気になるサービスの資料をまとめて取り寄せ、対応ブランドや手数料を手元で読み比べると、検討がさらに進めやすくなります。

QRコード決済に対応する決済代行・決済サービスを紹介

ここからは、QRコード決済に対応する決済代行・決済サービスを、主な導入チャネルごとに紹介します。自社がECと実店舗のどちらで使うかに合わせて、該当するグループをご覧ください。

ECサイト・オンラインにQRコード決済を組み込む決済代行

ここで紹介するのは、ECサイトやオンラインの決済画面にQRコード決済を組み込める決済代行です。カートシステムとの連携やAPIでの実装に対応し、QRと合わせてクレジットカードや電子マネーなどもまとめて導入できるサービスが中心です。オンラインでの販売や定期課金を行う事業者に向いています。

1. Paysys(ペイシス)(株式会社ペイメントフォー)

Paysys(ペイシス)の公式サイト

株式会社ペイメントフォーが提供する、システム開発なしで導入できるオンライン決済サービスです。管理画面から請求用のURLやQRコードを発行し、メール・SMS・LINEなどで取引先に案内して決済を完結できます。

QRコード決済はPayPayオンライン決済に対応し、クレジットカード5ブランド・コンビニ・ペイジー・銀行振込と合わせてオンラインで受けられます。導入方式はメールリンク型・フォーム型・API連携型から選べ、ECサイトを持たない事業者でも請求URLで代金を回収できます。BtoB限定プランは初期費用0円・カード決済手数料〜1.99%、BtoCは売上規模に応じた個別見積で、入金は月1回または月2回です。

2. サブスクペイ(株式会社ROBOT PAYMENT)

サブスクペイの公式サイト

継続課金・サブスクリプションビジネスに特化した決済サービスで、株式会社ROBOT PAYMENTが運営しています。クレジットカードや口座振替など複数の決済手段を、顧客情報・契約管理と合わせて一元管理できます。

提携先の株式会社ユニヴァ・ペイキャストとの連携により、PayPay・Alipay+・d払い・WeChat PayをQRコード決済として取り扱います。d払いはオンライン(ネットショップ)向けの取り扱いが示されています。QR決済の手数料は要問い合わせ、クレジットカード決済は2.5%〜(+7円/件)で、カード決済の入金は月末締め・翌月16日または翌月末です。

3. SBペイメントサービス(SBペイメントサービス株式会社)

SBペイメントサービスの公式サイト

ソフトバンク株式会社の100%子会社であるSBペイメントサービス株式会社が提供する決済代行サービスです。40ブランド以上の決済手段を、単一契約・単一接続でまとめて導入できます。

オンライン(EC)向けのQR/ID決済として、PayPay・楽天ペイ・au PAY・メルペイネット決済・Alipay+・WeChat Payなどに対応します。実店舗で読み取るコード決済は別サービスとして提供され、本記事のオンライン導入とは申込や対応ブランドの構成が異なります。料金・入金サイクルはいずれも個別見積(要問い合わせ)です。

4. PGマルチペイメントサービス(GMOペイメントゲートウェイ株式会社)

PGマルチペイメントサービスの公式サイト

クレジットカードを中心に30以上の決済手段を1契約・1接続で導入できる、GMOペイメントゲートウェイ株式会社のオンライン総合決済サービスです。中堅〜大企業・公的機関向けに、営業担当が個別にプランを設計する導入形態を取ります。

オンライン決済のID/QR決済として、PayPay・d払い・楽天ペイ(オンライン決済)・メルペイ・AEON Pay・au PAYなどに対応します。料金は業種・取扱高に応じた個別見積で、自社の資金繰りに合わせて締め日や入金までの日数を設定できる早期入金サービスも用意されています。

5. VeriTrans4G(ベリトランス4G)(株式会社DGフィナンシャルテクノロジー)

VeriTrans4G(ベリトランス4G)の公式サイト

オンライン決済を中心に30種類以上の決済手段を1つの管理画面で扱える、株式会社DGフィナンシャルテクノロジーの総合決済プラットフォームです。ECやサブスク、請求書払いまで、非対面の決済を幅広くカバーします。

ID/QRコード決済として、PayPay・au PAY・d払い・楽天ペイ・メルペイ・FamiPayに対応し、越境向けにAlipay+や銀聯も扱います。導入形態はAPI・トークン・リンク・メールリンクから選べ、入金は一括精算を基本に月1回または月2回を選択できます。料金は導入する決済手段に応じた個別見積です。

6. ペイジェント(株式会社ペイジェント)

ペイジェントの公式サイト

株式会社NTTデータと三菱UFJニコスが折半出資する株式会社ペイジェントが運営する決済代行サービスです。20種類以上の決済手段を一括で導入でき、決済種別をまたいだ売上の入金を一本化できます。

スマホ・QR決済として、PayPay・d払い・au PAY・楽天ペイ・Alipayなどに対応します。接続方式はAPI(モジュール)・リンク・メールリンク・SMSなど開発体制に応じて選べます。入金は通常で締め日の翌月9営業日後、早期入金オプションを使うと締め日から最短5営業日後に短縮でき、料金は決済手段ごとの個別見積です。

7. KOMOJU(コモジュ)(株式会社KOMOJU)

KOMOJU(コモジュ)の公式サイト

国内外65種類以上の決済手段を1つのAPIで導入できる、株式会社KOMOJUの決済プラットフォームです。越境ECや海外向け販売で、現地の決済手段に対応できる点を強みとします。

国内のQR・スマホ決済としてPayPay・楽天ペイ・d払い・メルペイ・au PAYに、海外QR決済としてAlipay・WeChat Payなどに対応し、Shopify・WooCommerce・Wix・EC-CUBEなどにノーコードで組み込めます。初期費用・月額費用は無料で、決済手数料はクレジットカード3.25%、QR・スマホ決済3.5%〜(楽天ペイは4.4%〜)。入金は月次・週次から選べます。

SP.LINKS(e-SCOTT Smart)の公式サイト

旧ソニーペイメントサービスのSP.LINKS株式会社が運営する決済代行プラットフォーム「e-SCOTT Smart」です。クレジットカード決済代行を主力に、コンビニ収納や口座振替まで幅広い回収手段を扱います。

EC向けの「オンラインID決済」として、PayPay・au PAY・d払い・メルペイ・楽天ペイ・PayPal・WeChat Pay・Alipay+などに対応します。実店舗で客のコードを読み取る「コード決済」は別サービスで、提供するのは決済情報連携のAPIのみ(読取端末やアプリは事業者側で用意)です。料金は要問い合わせで、カード決済の入金は月1回(当月末日締め・翌月末日入金)が基本です。

9. fincode byGMO(GMOイプシロン株式会社)

fincode byGMOの公式サイト

開発者・事業者向けの決済API(PaaS型。決済機能をクラウド上のサービスとして組み込む形態)として、GMOイプシロン株式会社が提供するオンライン決済サービスです。REST APIやSDK、テスト環境を即時発行でき、自社サービスにオンライン決済を実装できます。

QRコード決済はPayPayに対応します(物販・サービスは3.6%、デジタルコンテンツは9.0%)。ASPカート向けの公式プラグインは提供されず、カートに組み込むには自社開発か、コード不要のメールリンクを併用する形になります。初期費用・月額費用は0円でクレジットカード決済は3.6%、入金は月末締め・翌月末日です。

10. アルファノート(アルファノート株式会社)

アルファノートの公式サイト

アルファノート株式会社は、対面端末と非対面(Web)決済の両方を扱う決済代行会社です。ECサイトやリンク型決済など、実店舗を持たない事業者向けのオンライン決済を提供します。

オンライン決済ではQRコード決済としてPayPayに対応し、インバウンド向けにWeChat Payも扱います。接続方式はリンク型・トークン型があり、WooCommerceとの連携ページも用意されています。クレジットカード決済手数料は3.24%〜(導入応援プログラム対象の中小事業者は2.48%)で、入金は月1回から月8回まで選べます。

11. TakeMe Pay(TakeMe株式会社)

TakeMe Payの公式サイト

TakeMe株式会社が提供する、訪日客対応に強いマルチQR決済サービスです。1つのQRコードで国内外のQR決済とクレジットカードを受け付けられます。

国内QRのPayPay・楽天ペイ・d払いから、海外QRのAlipay・WeChat Payまで対応します(公式表記で99種類)。決済リンクを送るリンク送信機能を使えば、無人宿泊施設やオンラインレッスンなど非対面での事前決済にも利用できます。料金は初期費用・月額費用0円、決済手数料は3.0%(税別)〜で、入金は月末締め・翌月末払いです。

12. ユニバペイ(UnivaPay)(株式会社ユニヴァ・ペイキャスト)

ユニバペイ(UnivaPay)の公式サイト

通信販売やサブスクリプション事業者向けのオンライン決済を主力に、株式会社ユニヴァ・ペイキャストが提供する決済代行サービス「UnivaPay」です。リンク決済・API連携・継続課金・分割払いなどをそろえています。

QRコード決済として、国内のPayPay・d払い・au PAY・メルペイ・AEON Payや、海外ウォレットのAlipay+・WeChat Payなど20か国・地域以上に接続できます。料率は業種・取引量に応じた個別見積で、入金は月末締め・翌月末振込、振込手数料は一律400円(税別・加盟店負担)です。

13. テレコムクレジット(テレコムクレジット株式会社)

テレコムクレジットの公式サイト

テレコムクレジット株式会社が運営するオンライン決済代行サービスです。クレジットカードを中心に、銀行振込・口座振替・後払い・継続課金などをまとめて導入でき、最短即日導入を掲げます。

QRコード決済はPayPayオンライン決済(WebサイトでのQRコード決済)に対応します。初期費用20,000円〜・月額3,000円〜・決済手数料3.0%〜・売上処理料15円〜と料金の下限を公開しており、入金は月末締め・翌月10日払いです。自社とカード会社による二段階審査で、個人事業主にも対応します。

14. イプシロン決済サービス(Epsilon byGMO)(GMOイプシロン株式会社)

イプシロン決済サービスの公式サイト

EC事業者向けのオンライン決済代行として、GMOイプシロン株式会社が提供する「Epsilon byGMO」です。クレジットカードやコンビニなど複数の決済手段を、1契約・1連携で導入できます。

QRコード決済としてPayPayに対応し、makeshop・カラーミーショップ・Shopify・EC-CUBEなど主要ショッピングカートとの連携実績を持ちます。料金は初期費用0円で月額2,980〜9,980円(税抜)、クレジットカード手数料は月間売上に応じた2.79%〜3.6%の段階制です。入金はカード決済で月末締め・翌々月20日(早期入金オプションあり)です。

15. ルミーズ(REMISE)(イージャイズ株式会社)

ルミーズ(REMISE)の公式サイト

2026年10月にルミーズ株式会社から社名変更したイージャイズ株式会社が運営するEC決済サービス「ルミーズ」です。クレジットカードやコンビニ、口座振替などを一括で導入できる決済代行です。

QRコード決済はPayPayオンライン決済に対応し、EC-CUBE・Welcart・CS-Cartとの連携を公式に掲載しています。接続方式はリンク式・トークン式で、いずれもEC店舗側がカード情報を保持しません。料金は商材・決済手段により変動する個別見積で、申込から最短5営業日で利用を開始できます。

実店舗(対面)でQRコード決済をまとめて導入する決済サービス

続いて、実店舗での対面決済にQRコード決済をまとめて導入できる決済サービスです。1台の端末やタブレットで複数のQRブランドに加え、クレジットカードやタッチ決済まで扱えるものが多く、レジ周りの決済手段を一本化できます。店舗での販売が中心の事業者に適しています。

対面でQRを受ける決済端末そのものを、手数料・初期費用・入金サイクルでさらに広く比較したい場合は、以下の記事もあわせてご覧ください。

16. Square(スクエア)(Square株式会社)

Square(スクエア)の公式サイト

Block, Inc.(米国)傘下のSquare株式会社が提供する対面決済サービスです。端末不要でスマホ単体に対応する「スマホでタッチ決済」(端末0円)から、カードリーダー(4,980円)、レシートプリンター内蔵のSquareターミナル(39,980円)まで、店舗の規模に応じて端末を選べます。初期費用・月額固定費・振込手数料はいずれも0円です。

対面では、PayPay・d払い・楽天ペイ・au PAY・メルペイ・WeChat Pay・Alipay+の7ブランドのQRコード決済を、客のスマホ画面を読み取る方式で受けられます。

QRコード決済の手数料はブランドを問わず一律3.25%で、ブランドごとに個別契約せずSquareの端末にまとめられます。QRの受付にはSquareターミナルなどの端末が必要で、「スマホでタッチ決済」はタッチ専用のためQRには対応しません。

対面カード決済は標準3.25%〜で、年間キャッシュレス決済額3,000万円未満かつ主要6ブランドの対面決済はSMBアクセプタンスプログラムにより2.5%になります。入金は、三井住友銀行・みずほ銀行の口座なら決済日の翌営業日、その他の金融機関は毎週水曜締め・同じ週の金曜振込で、いずれも振込手数料は無料です。

17. Airペイ(株式会社リクルート)

Airペイの公式サイト

株式会社リクルートが運営するAirペイは、iPadまたはiPhoneに専用カードリーダーをBluetooth接続して使うモバイル型の決済サービスです。クレジットカード・電子マネー・交通系IC・QRコード・ポイントに1台で対応し、公式の対応決済ブランドは92種に及びます。

2025年10月2日からはAirペイアプリ自体がQRコード決済に直接対応し、PayPay・d払い・au PAY・楽天ペイ・COIN+・Smart Code・WeChat Pay・Alipayなどを店頭で受けられます。QRの手数料はCOIN+が1.08%、d払いやPayPayなどCOIN+以外は3.24%と、ブランドによって異なります。

初期費用・月額固定費は0円で、カードリーダーは公式の最新表記で無償貸与です(電源アダプタは別途、適用条件は要問い合わせ)。入金は、みずほ・三菱UFJ・三井住友を登録すると月6回、その他の金融機関は月3回で、振込手数料は0円です(ゆうちょ銀行は非対応)。クレジットの基本料率は3.24%で、条件を満たす中小事業者は2.48%になります。

18. STORES 決済(STORES 株式会社)

STORES 決済の公式サイト

旧「Coiney(コイニー)」をルーツとし、STORES 株式会社が提供する対面キャッシュレス決済サービスです。カードリーダー型の端末をスマートフォン・タブレットのアプリにBluetooth/Wi-Fiで接続して使う構成で、移動販売やイベント出店、小規模店舗でも導入しやすい形をとります。

1台の端末で、クレジットカード・交通系電子マネー(9種)・QUICPay+/iDに加え、PayPay・d払い・楽天ペイ・au PAYなど国内の主要QRコード決済20種以上と、Alipay+・WeChat Payを受けられます。QRコード決済の手数料はプランを問わず3.24%です。

料金は月額0円のフリープランと、月額3,300円(税込・年間契約)のスタンダードプランの2本立てで、対面クレジットカード(Visa・Mastercard)はフリー2.48%・スタンダード1.98%です。入金は、振込依頼後の手動入金が最短翌々日、自動入金が翌月20日で、売上10万円以上は振込手数料が無料になります。

QRコード決済の仕組みと導入メリット・注意点

ここからは、ブランド選定や代行比較の判断に役立つ範囲で、QRコード決済の仕組みと導入の利点・注意点を整理します。

QRコード決済とは(仕組み・スキャン方式)

QRコード決済は、QRコードを読み取ることでスマートフォンアプリから支払いを行うキャッシュレス決済です。読み取りの方向によって、店舗側のコードを利用者が読み取る方式と、利用者のコードを店舗側が読み取る方式の2種類があります。キャッシュレス推進協議会の統一技術仕様では、それぞれ次のように定義されています。

  • 店舗提示型[MPM] 決済に際し、契約店にあらかじめ設置されている QR コード又は契約店側の動的 QR コード表示端末に表示された QR コードを利用者が自己のスマートフォン等のモバイルデバイスで読み取る方式。MPM(Merchant-Presented Mode)とも言う。
  • 利用者提示型[CPM] 決済に際し、利用者が自己のスマートフォン等のモバイルデバイスにバーコード又は QR コードを表示して契約店側の処理端末に読み取らせる方式。CPM(Consumer-Presented Mode)とも言う。
出典:コード決済に関する統一技術仕様ガイドライン【店舗提示型】MPM Ver.2.0|一般社団法人キャッシュレス推進協議会

店舗提示型は、店頭にQRを掲示するだけで始められるため、小規模な店舗でも導入しやすい方式です。利用者提示型は、店舗側に読み取り用の端末が必要になる代わりに、会計のスピードを保ちやすい特徴があります。また、各事業者が別々の仕様でQRを乱立させる状況を避けるため、協議会が技術仕様を統一している背景もあります。

QRコード決済の2つの読み取り方式を比較した図解。店舗提示型(MPM)は店舗が掲示したQRを利用者がスマホで読み取る方式で端末不要、利用者提示型(CPM)は利用者が表示したコードを店舗の端末で読み取る方式であることを示している。
出典・参考資料(1件)

QRコード決済とバーコード決済は何が違うのか、法人が導入するメリットもあわせて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

支払いタイミングの違い(前払い・即時払い・後払い)

QRコード決済は、利用者側の支払いタイミングで前払い・即時払い・後払いに分かれます。前払いは、あらかじめアプリに残高をチャージして支払う方式です。即時払いは、登録した銀行口座から支払いのたびに引き落とす方式を指します。

後払いは、1か月分の利用をまとめて後から精算する方式です。利用者がどの方式を選んでも、店舗側が受け取る売上や精算の流れは変わりません。導入時に店舗側が気にすべきは、支払い方式よりも対応ブランドや手数料・入金条件のほうです。

QRコード決済を導入するメリット

QRコード決済を導入する利点のひとつは、専用端末がなくても始められる手軽さです。店舗提示型であれば、店頭にQRを掲示するだけで受け付けられるため、初期の設備投資を抑えられます。

利用者にとっても、現金を用意せずスマートフォンだけで支払えるため、会計の手間が減ります。キャッシュレスに慣れた顧客やインバウンドの取り込みにもつながり、現金の管理・釣銭対応といった店舗側の作業の軽減も見込めます。

QRコード決済導入の注意点

導入前に押さえておきたい注意点もあります。印刷して店頭に設置する静的QRコードは、繰り返し同じコードを使う前提のため、貼り換えや偽造への備えが必要です。キャッシュレス推進協議会のガイドラインは、このリスクを次のように説明しています。

静的 QR コードを用いたコード決済は、あらかじめ契約店が印刷の上設置した QR コードを用いて決済を行うため、当該設置されている静的 QR コードが不正に貼り換え、偽造等されれば、正常な決済が行われなくなる。また、同一の静的 QR コードを複数回利用することが想定されているため、ワンタイムトークン等による偽造防止策を行うことができない。

出典:コード決済に関する統一技術仕様ガイドライン【店舗提示型】MPM Ver.2.0|一般社団法人キャッシュレス推進協議会

そのため、設置したQRが別のコードに貼り換えられていないかを定期的に確認するなどの運用上の備えが求められます。決済の都度コードを生成する動的QRコードは、この点のリスクを抑えやすい方式です。

このほか、導入しても利用者に使われなければ効果が出にくい点や、ブランドによって売上が入金されるまでに一定の期間がかかる点にも留意が必要です。導入後のレジ周りの案内や、入金サイクルを踏まえた資金繰りまで見込んで準備すると、運用が安定します。

QRコード決済・決済代行 導入の流れ

ここからは、決済代行を通じてQRコード決済を導入する際の一般的な流れを紹介します。サービスによって細部は異なりますが、おおまかな段取りを知っておくと準備を進めやすくなります。

まず、導入したいサービスに申し込み、事業内容や取扱商材の情報を提出します。次に、決済代行会社と各ブランドによる加盟店審査が行われます。審査では事業の実在性や取扱商材が確認され、内容によっては追加の書類提出を求められることがあります。

審査を通過すると、店頭用のQRや決済端末、またはECサイトへの組み込みに必要な情報が提供されます。導入までの期間はサービスやブランドによって幅があり、申込から利用開始まで数日から数週間程度を見込んでおくと安心です。設定と動作確認を終えたら、実際の決済受付を始められます。

こうした流れのなかで、導入までの速さだけを基準に選ぶことには注意を促す声もあります。オンライン決済サービス「Paysys(ペイシス)」を提供する株式会社ペイメントフォーの仙名氏は、審査と導入スピードの関係について次のように述べています。

仙名氏
株式会社ペイメントフォー ペイメントソリューション部WEB決済グループマネージャー
仙名氏
独自インタビューより

正直なところ、他社でもっと導入が早いケースはあります。ただ、審査を完全に完了する前にサービス提供を開始してしまい、後から「やっぱりダメでした」と急に決済を止められたり、入金を止められたりするトラブルがあります。それが本当に「早くていいこと」なのかと、当社は考えています。

まとめ

QRコード決済は、PayPay・楽天ペイ・d払い・au PAY・メルペイといった主要ブランドで手数料や入金条件が異なります。複数のブランドをまとめて導入し、カードや電子マネーも含めて一元管理したい場合は、QRに対応した決済代行が有力な選択肢になります。

サービスを選ぶ際は、対応ブランドの広さ・手数料や費用・入金サイクル・導入チャネル・他の決済手段への対応という5つの観点を、自社の業態と資金繰りに当てはめて比べることが判断の軸になります。各社の資料をまとめて取り寄せて、条件を並べて確認してみてください。

よくある質問(FAQ)

Q. QRコード決済の決済代行とは何ですか?

QRコード決済の決済代行とは、PayPay・楽天ペイ・d払いなど複数のQRコード決済ブランドとの契約・入金・精算を、1社でまとめて引き受けるサービスです。

ブランドごとに加盟店申込や審査、管理画面、入金口座を用意する手間が省け、1回の申込で主要なQRコード決済を導入できます。多くの決済代行はQRだけでなくクレジットカードや電子マネー、タッチ決済も同じ仕組みで扱えるため、店舗やECの決済手段を一元管理したい事業者に向いています。

Q. QRコード決済は、ブランドと個別契約するのと決済代行でまとめて導入するのとどちらがよいですか?

QRコード決済の導入手段は、導入するブランドが1〜2種に絞れていてコストを最優先するなら個別契約、複数ブランドをまとめたい・運用を一本化したいなら決済代行が向いています。個別契約は各ブランドの手数料率(PayPayは条件により1.60〜1.98%など)をそのまま使える一方、ブランドの数だけ申込・審査・管理画面・入金口座が増えます。

決済代行は手数料率がやや上乗せされる傾向がありますが、申込・売上管理・入金を1契約に集約でき、対応ブランドを増やすほど運用面の利点が大きくなります。自社が入れたいブランド数と、管理の手間をどこまで抑えたいかで判断してください。

Q. QRコード決済の手数料の相場はどのくらいですか?

QRコード決済の手数料は、ブランドと直接契約する場合でおおむね1.6〜2.6%、決済代行を通して導入する場合はおおむね3%台が目安です。直接契約ではPayPayが条件により1.60〜1.98%、d払い・au PAY・メルペイが2.6%で、決済代行経由ではQRコード決済の手数料を3.24〜3.5%程度としているサービスが多く見られます。

手数料率はブランドや業種、契約プランによって変わり、「要問い合わせ」のサービスもあるため、導入前に自社の想定ブランドで見積もりを取って比べるのが確実です。

Q. QRコード決済の売上はいつ入金され、入金手数料はかかりますか?

QRコード決済の入金サイクルは、サービスによって月1回から最短翌営業日まで幅があり、入金手数料は無料のところが多いものの有料の場合もあります。たとえばPayPayは月末締めで最短翌日振込、au PAYは末日締めの翌月末払いが初期設定です。

決済代行でも、早期入金オプションで締め日から最短5営業日に短縮できるサービスや、週次・翌営業日入金を選べるサービスがあります。入金サイクルを短くすると振込回数が増えて1回ごとの手数料が積み上がることもあるため、資金繰りと手数料負担のバランスで選びましょう。

Q. 実店舗とECサイトでは、選ぶべきQRコード決済のサービスは違いますか?

QRコード決済のサービスは、実店舗での対面決済とECサイトでのオンライン決済で得意分野が分かれるため、使うチャネルに合わせて選ぶ必要があります。対面では1台の端末やタブレットで複数ブランドを読み取る決済サービスが、ECではカートや決済画面にオンライン決済を組み込む決済代行が中心です。

同じ会社でも対面用とオンライン用が別サービスになっていることがあり、対応ブランドや申込方法も異なります。実店舗とECの両方で販売する場合は、両チャネルを1契約でカバーできるかを確認すると、契約や管理を一本化しやすくなります。

Q. PayPayだけを導入したい場合も、決済代行を使うべきですか?

PayPayだけを導入したい場合は、PayPayと直接加盟店契約を結ぶ方法でも導入でき、必ずしも決済代行を使う必要はありません。

1ブランドに絞るなら直接契約のほうが手数料率を抑えやすいでしょう。後から楽天ペイやd払いなど他のQR決済、さらにカードや電子マネーも加えていく見込みがあるなら、最初から決済代行でまとめておくと、追加のたびに別契約を結ぶ手間を省けます。当面はPayPayのみか、将来的に決済手段を広げるかで判断してください。

Q. QRコード決済の導入にはどのくらいの期間がかかり、審査はありますか?

QRコード決済の導入には、決済代行会社と各ブランドによる加盟店審査があり、申込から利用開始まで数日から数週間程度が目安です。審査では事業の実在性や取扱商材が確認され、内容によっては追加書類の提出を求められることがあります。

対応ブランドの数や事業内容によっては1〜2か月程度かかる場合もあるため、繁忙期や販促の予定がある場合は余裕をもって申し込むのがおすすめです。審査通過後は、店頭用のQRや決済端末、ECへの組み込み情報が提供され、動作確認を終えると決済受付を始められます。

Q. 静的QRコードと動的QRコードの違いは何ですか?

静的QRコードと動的QRコードの違いは、同じコードを繰り返し使うか、決済の都度コードを生成するかという点です。静的QRコードは印刷して店頭に設置するため端末がなくても始められますが、同じコードを使い続ける前提のため、貼り換えや偽造に備えた定期的な確認が必要です。

動的QRコードは決済ごとにコードを生成する分、貼り換え・偽造のリスクを抑えやすい方式です。小規模店舗で手軽に始めたいなら静的QR、セキュリティを重視するなら動的QRという観点で、自店舗の運用に合う方式を選びましょう。

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監修者

マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト

松嶋真倫

都市銀行にて金融実務を経験後、暗号資産関連スタートアップの創業期に参画し、市場分析・業界調査に従事。2018年にマネックスグループ入社。以降、ビットコインをはじめとするデジタルアセットからマクロ経済環境まで、金融市場を横断した調査・分析および情報発信を担う。FinTech・次世代金融領域のリサーチ統括、各種レポートや書籍の執筆、日本経済新聞など国内主要メディアへのコメント・寄稿、イベント登壇などを行う。2021年3月より現職。
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