毎月の請求書を手書きやExcel、PDFの手作業で作っていて、外出先で発行できなかったり、計算や転記のミスが不安になったりしていませんか。個人事業主やフリーランス、少人数の事業者にとって、請求業務は本業の合間に片づけたい作業でありながら、インボイス制度や電子帳簿保存法への対応も求められるようになり、手作業のままでは負担が増しています。
スマホで手軽に作りたい、できれば無料で始めたい、見積書や納品書もまとめて管理したい。こうした希望をかなえつつ、法令にもきちんと対応した請求書作成アプリは、どのような基準で選べばよいのでしょうか。
本記事では、請求書作成アプリ15製品を比較・解説します。対応OSや無料プランの発行上限、料金、主要機能に加え、インボイス制度・電子帳簿保存法への対応という、アプリ選定で見落としやすい観点まで整理しました。個人事業主や小規模事業者が、自分の使い方に合う1本を選ぶための材料としてご活用ください。
また、自分の使い方に合うサービスを最短で見つけられるよう、「30秒で終わる選定診断ツール」をご用意しています。ぜひこちらもご活用ください。
目次
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請求書作成アプリとは
請求書作成アプリは、スマートフォンやタブレットから請求書を作成し、取引先へ送付・保存までを行えるツールです。スマホ専用のアプリのほか、スマホのブラウザやパソコンからクラウドで使えるサービスも含まれます。
あらかじめ用意された様式に取引先名や品目、金額を入力するだけで体裁の整った請求書ができあがり、消費税や合計金額は自動で計算されます。手書きやExcelで一から作る場合と比べ、計算ミスや様式の崩れを防ぎながら、短時間で発行できる点が特徴です。
多くのアプリは請求書だけでなく、見積書・納品書・領収書といった関連書類の作成にも対応しています。作成した書類はアプリ内やクラウド上に保存され、過去の取引を検索したり、同じ取引先へ繰り返し発行したりする際にも再利用できます。
請求書作成アプリでできること(主な機能)
製品によって得意分野は異なりますが、請求書作成アプリには共通して次のような機能が備わっています。
- 請求書の作成・自動計算:様式に沿って入力すると、小計・消費税・合計金額が自動で算出されます。軽減税率(8%)と標準税率(10%)を分けて計算できる製品もあります。
- 見積書・納品書・領収書の作成:請求書以外の帳票も同じ取引データから作成でき、見積から請求への変換に対応する製品もあります。
- 送付・共有:作成した請求書をPDFで出力し、メールやメッセージアプリで送付します。郵送代行やコンビニ印刷に対応する製品もあります。
- 取引先・発行履歴の管理:取引先情報や過去の発行履歴を保存し、繰り返しの請求や入金状況の確認に使えます。
- 法令対応:適格請求書(インボイス)の記載項目や、電子帳簿保存法に沿ったデータ保存に対応する製品が増えています。
スマホで請求書を作成する流れ
スマホ向けの請求書作成アプリは、はじめに自社(屋号)の情報と取引先を登録しておくと、2回目以降の発行がさらに短く済みます。基本的な流れは次のとおりです。
まず、アプリに自社名・住所・適格請求書発行事業者の登録番号などの基本情報を設定します。次に、請求先の取引先を登録し、品目・数量・単価を入力すると、消費税と合計金額が自動で計算されます。内容を確認したらPDFとして出力し、メールやメッセージアプリで送付するか、郵送代行・コンビニ印刷を使って紙で届けます。発行した請求書はアプリ内に保存され、入金確認や再発行にも使えます。

請求書作成アプリを使うメリット
最大の利点は、場所を選ばずに請求書を発行できることです。訪問先や移動中でもスマホから作成・送付でき、月末に事務所へ戻ってまとめて処理する必要がなくなります。
入力項目から税額と合計を自動計算するため、電卓での計算や転記によるミスを減らせます。取引先や品目を登録しておけば、毎月似た内容の請求書を数分で用意でき、発行履歴から過去の請求も探しやすくなります。無料プランや買い切り型の製品を選べば、月々のコストを抑えながら手作業から切り替えられる点も、少人数の事業者には利点です。
導入前の注意点(ネット環境・印刷対応など)
便利な一方で、導入前に押さえておきたい共通の留意点もあります。クラウド型のアプリは作成・保存にインターネット接続が前提となるため、電波の届きにくい場所では操作できないことがあります。オフラインでも使えるかは製品によって異なります。
取引先が紙の請求書を求める場合は、自宅やコンビニで印刷できるか、郵送代行に対応しているかを確認しておくと安心です。また、無料プランには発行件数の上限や機能制限がある製品が多く、スマホアプリとパソコンのブラウザで使える機能が異なることもあります。データのバックアップや、解約時に過去の請求データを取り出せるかも、長く使ううえで確かめておきたい点です。
請求書作成アプリの選び方
ここからは、自分の使い方に合う請求書作成アプリを見極めるための観点を整理します。次の5点を自社の状況に当てはめて確認すると、候補を絞り込みやすくなります。
インボイス制度・電子帳簿保存法に対応しているか。取引先に適格請求書を発行する予定があるなら、登録番号・適用税率・税率ごとに区分した消費税額を記載できる製品が候補になります。あわせて、受け取った請求書や発行データを電子のまま保存する場合は、電子帳簿保存法に沿った保存ができるかも確かめておきたい点です。詳しい要件は後述の「インボイス制度・電子帳簿保存法への対応」で解説します。
無料プランの発行上限と有料プランの料金。無料で使える製品でも、月あたりの発行件数や取引先の登録数に上限がある場合があります。月に何件発行するかを見積もり、上限を超えそうなら有料プランの月額料金まで含めて比較すると安心です。発行件数が少ないうちは完全無料や買い切り型が向くこともあります。
対応OS(iPhone・Android・ブラウザ)。普段使う端末で使えるかは最初に確認したい点です。iOSのみ・Androidのみの製品もあり、スマホアプリがなくブラウザだけで使う製品もあります。パソコンでも作業したいなら、同じデータをブラウザから編集できるかも確かめておくとよいでしょう。
見積書・納品書など他の帳票に対応しているか。請求書だけでなく、見積から納品、請求、領収までを1つのアプリで扱いたい場合は、対応する帳票の種類と、見積から請求への変換ができるかが選定のポイントになります。扱う帳票が請求書だけなら、この点は重視しなくても構いません。
会計ソフトとの連携や入金管理。確定申告や記帳のために会計ソフトを使っているなら、請求データを連携できると二重入力を避けられます。取引件数が増えて入金の消し込みまで管理したい場合は、入金管理の機能があるかも選定の分かれ目になります。
タイプ別で選ぶ請求書作成アプリ
請求書作成アプリは、使う人の規模や目的によって向き・不向きが分かれます。自分がどの使い方に近いかで、候補を次の3タイプに整理すると選びやすくなります。
| 個人事業主・フリーランス向け | 中小企業・チームで使う向け | 建設・現場など業種特化向け | |
|---|---|---|---|
| こんな使い方に向く | スマホ中心で手軽に作りたい、無料や買い切りでコストを抑えたい。発行件数は月数件〜数十件程度。 | 会計ソフトと連携し、見積から入金管理までまとめたい。複数人で使い、取引件数も多い。 | 現場で写真添付や電子印を使いたい、業種特有の帳票や郵送代行を使いたい。 |
| 該当する主なサービス | freee請求書、Misoca、Square 請求書、Zoho Invoice、INVOY ほか | board(ボード)、MakeLeaps、マネーフォワード クラウド請求書 | ジムー、リモデラ事務 |
※上記は各タイプにおける一般的な傾向です。各サービスの実際の機能や対応範囲は比較表および各社情報をご確認ください。
どのタイプに当てはまるかで、重視すべき機能や料金の考え方が変わります。個人向けなら無料枠と手軽さ、チーム向けなら会計連携と入金管理、業種特化なら現場での使い勝手が、それぞれ選定の軸になります。
とはいえ、自社がどのタイプに当てはまるか迷うこともあります。その場合は、いくつかの質問に答えるだけで候補を絞り込める「30秒で終わる選定診断ツール」を以下にご用意していますので、あわせてお試しください。
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【比較表】請求書作成アプリ15製品の機能・料金・無料枠・法令対応を比較
ここからは、本記事で紹介する請求書作成アプリ15製品を、対応OS・無料プランの発行上限・料金・インボイス制度/電子帳簿保存法への対応・見積や納品など他の帳票・会計連携・送付方法の観点で一覧にまとめました。気になる製品名から、記事内の個別紹介にも移動できます。
紹介する製品はいずれもインボイス制度に対応しているため、差がつきやすいのは電子帳簿保存法への対応や、無料で使える範囲、対応OSといった点です。
| サービス名 | freee請求書 | Misoca | Square 請求書 | Zoho Invoice | INVOY | スマホで請求書 | シンプル請求書 | 請求書FinFin | SmartForm | Estilynx | board(ボード) | MakeLeaps | マネーフォワード クラウド請求書 | ジムー(Jimuu) | リモデラ事務 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 対応OS | iOS/Android/Web | iOS/Android/Web | iOS/Android/Web | iOS/Android/Web | Web(スマホブラウザ対応) | iOS(Android版なし) | iOS/Android (iPad非対応) | iOS/Android/Web | iOS/iPad(Android版なし) | iOS/iPad/Android | Web | Web | Web | iOS/Android | iOS/Android |
| 無料プラン(発行上限) | 無料プランあり (発行枚数は無制限) | 月10通 (見積・納品書は無制限) | 無制限(フリープラン) | 無料(年500通・2ユーザーまで) | あり(永続無料) | DL無料 (制限解除は買い切り) | 完全無料(制限なし) | 作成10枚+取込10枚/月 (45日で閲覧制限) | なし(買い切り型) | なし(買い切り型) | なし(30日間無料トライアル) | 送付30通/月 (取引先3社まで) | なし(1ヶ月無料トライアル) | 請求書15通/月 (見積は無制限) | 30日間に3件まで(フリープラン) |
| 月額料金(有料最安) | 1,980円〜(スタンダード・年払い・税抜) | 733円〜(プラン15・年8,800円+税) | 3,000円(プラス) 決済手数料3.25% | 無料で利用可 | 980円(Standard・税込) | 買い切り(制限解除900円) | 無料(課金なし) | 940円〜(年払い・税込) | 買い切り2,500円 | 買い切り2,500円(iOS) | 1,200円〜(Personal・税抜) | 1,000円〜(個人・税抜) | 900円〜(パーソナルミニ・年払い) | 500円(プレミアム・税込) | 980円(プレミアム) |
| インボイス対応 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | △税率混在時の区分は要確認 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
| 電子帳簿保存法対応 | ● | ● | — | △電子取引のみ対応(スキャナ保存は非対応) | ● | — | — | ● | — | — | — | ●無料プランは非対応 | ● | △コイン電子署名の利用時のみ | ● |
| 見積・納品など他帳票 | — | 見積・納品・領収・検収・注文書など7種 | 見積書 (納品・領収書は非対応) | 見積書 (納品・領収書は非対応) | 見積・納品・発注書・領収書など5種 | 見積・納品・領収書(4帳票) | なし (請求書のみ) | 見積・納品・領収書(4種)+受取管理 | 見積・納品・領収・発注書(5種) | 見積・納品・発注・領収書など | 見積・納品・検収・領収書など11種以上 | 見積・納品・検収・領収・支払通知書など10種 | 見積・納品・領収書 | 見積・注文・納品・検収・領収書(6種) | 見積・発注・納品・領収書(5種) |
| 会計ソフト連携 | freee会計と連携 (他社はCSV/API) | 弥生会計(自動仕訳) freee・MFクラウドとも連携 | freee・マネーフォワード | 国内会計ソフトは確認できず | freee・MF・弥生会計 | — | — | — | — | — | freee・MF・弥生・勘定奉行など8サービス | 弥生(無料)・勘定奉行・PCAなど | MFクラウド会計・確定申告 | 会計データCSV出力(プレミアム) | 弥生会計 |
| 送付方法 | メール・郵送代行 | メール・郵送代行(1通210円・税抜) | メール・SMS | メール・SMS・顧客ポータル | メール・郵送代行 | AirPrint印刷・データ出力 | メール・LINE | メール・LINE・URL共有 | メール・LINE 印刷(AirPrint/コンビニ) | メール 印刷(コンビニ) | メール・郵送代行(1通195円・税込) | メール・郵送代行(195円〜)・Peppol | メール・郵送代行(一括はビジネスプラン) | メール・FAX・郵送代行 | メール・LINE・FAX・郵送代行 |
| 詳細情報 | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
※「●」は公式が対応を明示、「△」は条件付き・一部対応、「—」は公式サイトで確認できなかった項目(非対応とは限りません)を表します。料金・機能は各社公式情報をもとにしており、最新の内容は各サービスの公式サイトでご確認ください。
請求書作成アプリ各サービスの紹介
比較表で全体像をつかんだところで、ここからは各アプリの特徴を個別に見ていきます。先ほどの3タイプごとに、どんな事業者に向くかとあわせて紹介します(番号は順位ではなく、タイプ別の通し番号です)。
個人事業主・フリーランス向け(スマホで手軽に・無料や買い切りで始められる)
まずは、スマホ中心で手軽に請求書を作りたい個人事業主・フリーランスに向く製品です。無料プランや買い切り型でコストを抑えやすく、1人での利用を想定したシンプルな操作性が共通する特徴です。
1. freee請求書(フリー株式会社)

freee請求書は、フリー株式会社が提供する電子請求書発行システムです。発行枚数が無制限の無料プランがあり、インボイス制度と電子帳簿保存法に対応した請求書を発行できます。パソコンのブラウザに加え、iPhone・Androidのスマホアプリからも請求書を作成できます(一括発行や定期請求などは機能制限があり、一部の設定はブラウザから行います)。
有料のスタンダードプランは基本料金が月額1,980円(年払い・税抜)からで、定期請求や一括送信にも対応します(別途送信料がかかります)。会計ソフト「freee会計」と連携すると、請求書の発行から記帳・仕訳までを同じデータでつなげられます。
2. Misoca(弥生株式会社)

月10通まで請求書を作成できる無料プランを恒常的に提供するクラウド請求書作成ソフトで、弥生株式会社が運営しています。見積書・納品書は無料プランでも無制限に作成できます。
見積書・納品書・請求書・領収書など7種類の帳票に対応し、見積書からワンクリックで同じ内容の請求書を作成できます。スマホアプリからは見積・納品・請求書の作成とメール送付、郵送代行(1通210円・税抜)まで行えます。
インボイス制度・電子帳簿保存法に対応し、会計ソフト「弥生会計」と連携すると請求データを仕訳として自動で送れます。
3. Square 請求書(Square株式会社)

Square 請求書は、請求書からそのままオンライン決済を受け付けられる決済一体型のサービスです。請求書・見積書の作成と送付は無料・無制限で、費用は決済が発生したときの決済手数料(請求書経由3.25%)だけです。
メールやSMSで送った請求書を、取引先がクレジットカードなどで支払える点が特徴です。定期請求書や未払いへの自動リマインダー、支払状況の追跡にも対応し、入金は最短翌営業日です。
適格請求書発行事業者の登録番号を設定すればインボイス制度に対応した請求書を発行でき、freee・マネーフォワードの会計ソフトとも連携します。
4. Zoho Invoice(ゾーホージャパン株式会社)

ゾーホージャパン株式会社が提供するクラウド型の請求書作成・管理ソフトで、多言語・多通貨に対応します。請求書・見積書の作成や支払期日の自動通知、オンラインでの入金処理を無料(¥0)で利用できます。
無料で使える一方、グローバル版の記載では2ユーザー・年間500通・3プロジェクト・2組織という利用上限があります。iOS・Androidのアプリから請求書の作成・送信まで完結でき、海外取引のある事業者にも向きます。
インボイス制度には登録番号のカスタム項目と税区分表示で対応します。電子帳簿保存法については電子取引データの保存要件に対応し、紙の書類のスキャナ保存には対応していません。
5. INVOY(FINUX株式会社)

請求書・見積書・納品書・発注書・領収書の5種類の帳票を無料プランで作成・発行・管理できる、FINUX株式会社のクラウド請求書プラットフォームです。
見積書から納品書や請求書へワンクリックで変換でき、明細を入力し直す手間がありません。受け取った請求書のデータ化や、口座連携・資金繰り表の作成といったキャッシュフロー管理機能(有料のStandardプラン・月980円税込)も備えます。
インボイス制度と電子帳簿保存法に対応し、スキャナ保存ソフトのJIIMA(文書情報マネジメント協会)認証を取得しています。freee・マネーフォワード クラウド・弥生会計とのデータ連携にも対応します。
6. スマホで請求書(アプリ929)

スマホで請求書は、個人開発者が「アプリ929」の名義で提供するiPhone・iPad向けの請求書作成アプリです。月額課金のない買い切り型で、請求書・納品書・見積書・領収書の4種類の帳票をアプリ内で作成できます。
アプリのダウンロードは無料で、「すべての制限を解除」(900円)などのアプリ内課金で機能を追加する仕組みです。商品・取引先の管理や集計、印鑑イメージの貼り付け、iCloud同期に対応し、インボイス制度への対応をうたっています。
対応するのはiOSとiPadOSで、Android版は提供されていません。印刷にはAirPrint対応プリンターが必要です。
7. シンプル請求書(gevvoihorry)

シンプル請求書は、請求書の作成に機能を絞ったスマートフォンアプリです。開発者が建設業の個人事業主として手書きで請求書を発行していた経験をもとに作られ、請求月・発行日・明細を入力するだけで作成できます。
広告・アプリ内課金・会員登録のいずれもない完全無料で、作成した請求書はPDFにしてLINEやメールでそのまま送れます。登録番号の記載や、8%・10%の税率の切り替えにも対応します。
対応するのはiPhoneとAndroidで、iPadには対応していません。データは端末内に保存され、見積書・納品書の作成には対応していません。
8. 請求書FinFin(会計バンク株式会社)

請求書FinFinは、会計事務所を母体とするソリマチグループの会計バンク株式会社が提供するアプリです。請求書・見積書・納品書・領収書の作成から送付、他社から届いた請求書の取り込み・管理までをスマートフォンやブラウザで行えます。
無料プランでは4種類の帳票の作成と取り込みが月10枚ずつ利用でき、作成・取り込みから45日を過ぎた書類は閲覧やダウンロードができなくなります。制限をなくすには有料プラン(年払いで月あたり940円・税込)に切り替えます。
作成した書類はメール・LINE・URLリンクで共有でき、インボイス制度・電子帳簿保存法への対応をうたっています。
9. SmartForm(whitez)

見積書・納品書・請求書・領収書・発注書の5種類の帳票を作成できる、iPhone・iPad向けの買い切り型アプリです。個人開発者(屋号whitez)が提供し、インターネット接続がない環境でも動作します。
月額課金のない買い切り型で、価格は2,500円です(App Storeの表示価格・改定の可能性あり)。作成した書類はPDFにして、LINE・メール・Dropboxで送ったり、AirPrintやコンビニ印刷で紙に出力したりできます。
適格請求書の登録番号欄と軽減税率の区分記載に対応します。対応するのはiOS・iPadOSなどアップルの端末で、Android版は提供されていません。
10. Estilynx(LOADLYNX)

Estilynx(エスティリンクス)は、iPhone・iPad・Androidで使える帳票作成アプリで、LOADLYNXが提供しています。見積書・納品書・請求書・発注書・領収書など複数の帳票に対応し、250種類以上のデザインテンプレートから選べます。
月額課金のない買い切り型で、iOS版の価格は2,500円(税込)です。作成した書類はPDFにしてメールで送れるほか、Dropbox・iCloudへのバックアップやコンビニ印刷に対応し、オフラインでも利用できます。
書類単位・明細行単位での税率設定ができ、適格請求書の登録番号の設定・印字と、軽減税率対象品目の区分表示に対応します。
中小企業・チームで使う向け(会計連携・見積〜入金管理まで一元化)
続いて、複数人での利用や、会計ソフトとの連携・入金管理まで見据えたい中小企業・チーム向けの製品です。見積から請求、入金の消し込みまでを一元管理でき、取引件数が増えても運用しやすい点が共通します。
11. board(ボード)(ヴェルク株式会社)

boardは、見積書・請求書・納品書・領収書など11種類以上の書類作成に、受注・発注・支払管理や案件単位の損益管理までを加えたクラウド型の業務・経営管理システムです。ヴェルク株式会社が開発し、請求書の発行だけでなく、売上見込みやキャッシュフローの予測まで一元的に扱えます。
特徴は、見積から請求、入出金までを案件単位で一元管理できる点です。案件ごとの損益や入金状況を請求書と同じ画面で追え、受発注の管理やキャッシュフローの予測にも対応します。システム開発やコンサルティング、広告代理店など、在庫を持たない受託・サービス業に機能を絞っているのも位置づけの特徴です。インボイス制度に対応し、適格請求書発行事業者の登録番号や税率別の消費税額の表示も行えます。
料金は初期費用が全プラン0円で、月額は1名まで利用できるPersonalプランが1,200円、3名までのBasicプランが2,400円、15名までのStandardプランが4,900円(いずれも税抜)です。freee会計やマネーフォワード クラウド会計など計8サービスの会計ソフトと連携でき、30日間の無料トライアルも利用できます。
12. MakeLeaps(メイクリープス株式会社)

株式会社リコーの100%子会社であるメイクリープス株式会社が提供するMakeLeapsは、見積書から請求書、領収書、支払通知書まで10種類の書類をクラウド上で作成・発行できる請求管理サービスです。見積書をワンクリックで請求書や納品書へ変換でき、毎月同じ内容の請求を自動発行する定期請求にも対応します。
請求書の発行だけでなく、銀行口座の入金情報を取り込んで請求書と突き合わせる入金消込の機能を備えます。口座連携(法人プラン以上で無料)やバーチャル口座(楽天銀行、月額5,000円・税抜)を使えば入金を自動で照合でき、請求の発行から入金の消し込みまでを1サービスで管理できます。
料金は、取引先3社・ユーザー1人・月30通の送付まで使える無料プランのほか、個人プランが1ユーザーあたり月額1,000円、法人プランが1ユーザーあたり月額1,300円(いずれも税抜)に取引先数に応じた従量料金を加えた体系です。法人プラン以上では承認ワークフローやExcelベースのテンプレート編集にも対応します。
13. マネーフォワード クラウド請求書(株式会社マネーフォワード)

マネーフォワード クラウド請求書は、会計・確定申告などを展開するマネーフォワード クラウドシリーズの一員で、見積書・納品書・請求書・領収書をクラウド上で作成できる小規模事業者・中小企業向けの製品です。見積書から請求書へのワンクリック変換や毎月の請求書の自動作成に対応し、インボイス制度・電子帳簿保存法にも対応します。
マネーフォワード クラウド会計・確定申告と連携し、売掛金の仕訳を自動で作成したり、入金消込と連動して請求書のステータスを更新したりできる点が特徴です。ビジネスプランでは、回収消込表の作成や一括郵送・一括メール送信にも対応します。
料金は初期費用0円で、法人向けはひとり法人プランが月額2,480円、スモールビジネスプランが4,480円、ビジネスプランが6,480円(いずれも年払い時の月額)です。個人事業主向けのパーソナルミニプランは月額900円(年払い)から利用でき、1ヶ月の無料トライアルはクレジットカードの登録なしで試せます。
建設・現場など業種特化向け
最後に、建設・リフォームなどの現場仕事に向けて作られた製品です。写真添付や電子印、業種特有の帳票、現場からの郵送・FAX依頼など、現場での使い勝手を重視した機能を備えます。
14. ジムー(Jimuu)(エフアンドエムネット株式会社)

もともと建設業向けのアプリとして2014年に始まった請求書作成アプリで、エフアンドエムネット株式会社が自社開発・運営しています。現在はスマートフォン(iOS/Android)から、見積書・注文書・納品書・検収書・請求書・領収書の6種類を作成できます。
書類の作成からプレビュー、メール・FAX・郵送での送付までをアプリ内で完結でき、郵送はアプリ内から日本郵便経由の郵送代行を申し込めるため、PCでの作業を前提としません。郵送代行は購入したコインで支払う仕組みで、1通あたりiOSは200コイン、Androidは270コインです。
料金は、見積書を無制限、請求書は月15通まで作成できる無料プランと、請求書を無制限に作成できる月額500円(税込)のプレミアムプランの2種類です。インボイス制度(適格請求書)に対応し、電子帳簿保存法については、アプリ内のコインを使った電子署名を付与した場合に要件を満たすとされています。
15. リモデラ事務(REMODELA株式会社)

建設・リフォーム現場の職人や建設業者に向けた請求書作成アプリで、REMODELA株式会社が提供しています。内装工事のマッチング・業務支援サービス「REMODELA(リモデラ)」の中で、書類作成に特化したアプリという位置づけです。
見積書・請求書・発注書・納品書・領収書の5種類を作成でき、現場で撮影した写真を書類に添付したり、実印を撮影して電子印として登録・押印したりできます。一度入力した内容は履歴として残り、次回の作成時に自動入力されます。
作成からPDF化、メール・LINEでの送付までスマホだけで完結し、FAX送信・郵送もアプリから依頼できます。ただし写真を添付した書類はFAX・郵送では送れず、メールやLINEでのデータ送付に限られます。料金は30日間に3件まで作成・送付できるフリープランと、無制限に使える月額980円のプレミアムプランがあります。
無料で使える請求書作成アプリ
請求書作成アプリには、無料で使える製品が多くあります。ただし「無料」の中身は製品ごとに異なるため、始める前に発行上限と制限の範囲を確認しておくと、使い始めてから困りません。
無料プランの発行上限で選ぶ
無料プランには、月あたりの発行件数や登録できる取引先数に上限が設けられている製品が多くあります。月に数件の発行なら無料枠で十分なことが多い一方、件数が増えると上限に達し、有料プランへの切り替えが必要になります。完全無料で件数制限のない製品や、月々の支払いが不要な買い切り型もあるため、自分の発行件数を見積もったうえで選ぶとよいでしょう。
無料で使えるアプリは、料金の仕組みで次のように分かれます。自分の発行件数や使い方に近い型から候補を絞ると選びやすくなります。
| 月額なしで使える(完全無料・買い切り) | 無料枠あり(件数制限つき) | 発行は無料(決済・永続無料) | |
|---|---|---|---|
| 内容 | 広告や課金なしで使えるか、一度の購入で継続して使えます。 | 月あたり数通〜数十通まで無料で、超えると有料プランに切り替えます。 | 請求書の発行そのものは無料で、決済手数料や有料オプションで収益を得る形です。 |
| 該当する主なアプリ | シンプル請求書、スマホで請求書、SmartForm、Estilynx | Misoca、MakeLeaps、請求書FinFin、ジムー、Zoho Invoice | Square 請求書、INVOY |
無料で使うときに確認したい落とし穴
無料プランを選ぶ際は、発行件数以外の制限にも目を向けておくと安心です。商用利用の可否や、作成できる帳票の種類、広告表示の有無は製品によって異なります。また、作成した請求データを後から取り出せるか(エクスポートできるか)も確認しておきたい点です。
解約時にデータを持ち出せないと、過去の取引記録を参照できなくなるおそれがあります。買い切り型や個人開発のアプリを選ぶ場合は、更新やサポートが続くか、請求データをいつでも取り出せるかも確かめておくと安心です。無料から始めても、事業の成長に合わせて有料プランや他の製品へ移行しやすいかを、はじめに見ておくと切り替えがスムーズです。
インボイス制度・電子帳簿保存法への対応
請求書作成アプリを選ぶうえで見落としやすいのが、インボイス制度と電子帳簿保存法への対応です。ここでは、アプリ選定時に確認しておきたいポイントを、国税庁の公表内容にもとづいて整理します。

インボイス制度への対応で確認すること
適格請求書(インボイス)として認められるには、従来の請求書に加えて記載すべき項目が定められています。国税庁は、取引の相手方から交付を受ける請求書・納品書等の記載事項を次のように示しています。
①書類作成者の氏名または名称および登録番号 ②取引年月日 ③取引内容(軽減税率の対象品目である旨) ④税率ごとに区分して合計した税込対価(又は税抜対価)の額及び適用税率 ⑤税率ごとに区分した消費税額等 ⑥書類の交付を受ける事業者の氏名または名称
出典:No.6625 適格請求書等の記載事項|国税庁
このうち、従来の請求書に新たに加わるのが登録番号・適用税率・税率ごとに区分した消費税額等の3点です。請求書作成アプリが「インボイス対応」とうたっている場合、これらの項目を請求書に記載・出力できることを指すのが一般的です。アプリを選ぶ際は、この3点を設定・出力できるかが確認のポイントになります。
注意したいのは、登録番号はアプリが自動で発行するものではない点です。登録番号は、事業者自身が税務署に適格請求書発行事業者の登録を申請して初めて得られるもので、アプリはその番号を請求書に記載する欄を備えているにすぎません。アプリを導入すれば自動的にインボイスに対応できるわけではなく、まず自社が登録を受けているかを確認したうえで、その番号を正しく出力できる製品を選ぶ、という順序になります。
電子帳簿保存法への対応で確認すること
メールやクラウド上でやり取りした請求書などの電子取引データは、2024年(令和6年)1月以降、電子データのまま保存することが必要になりました。国税庁のリーフレットでも次のように示されています。
電子取引データが原本ですので、これをそのまま保存してください。
出典:令和6年1月からの電子取引データの保存方法|国税庁
電子取引データの保存では、改ざんを防ぐ「真実性の確保」と、後から確認できる「可視性の確保」の両方が求められます。真実性は、タイムスタンプの付与、訂正・削除の履歴が残る(または訂正・削除ができない)システムの利用、事務処理規程の整備のいずれかで満たします。
可視性は、画面や操作説明書の備え付けと、取引年月日・取引金額・取引先で検索できる機能の確保が柱です。アプリを選ぶ際は、こうした保存・検索の仕組みを備えているか、あるいは自社で事務処理規程を整えて対応するかを確かめておくとよいでしょう。
また、小規模な事業者には負担を軽くする措置もあります。国税庁のリーフレットによれば、2課税年度前の売上高が5,000万円以下の事業者などは、電子取引データの「ダウンロードの求め」に応じられるようにしていれば、検索機能の要件は不要とされています。個人事業主やフリーランスはこの範囲に該当することも多く、高度な検索機能を備えていないアプリでも要件を満たせる場合があります。
具体的な要件は、以下の国税庁の資料で確認できます。
件数が増えたら:請求書発行システムへのステップアップ
請求書作成アプリは、少人数で手軽に発行したい段階に向いたツールです。一方で、発行する請求書の件数が増え、入金の消し込みや督促、定期的な請求、複数担当者での分担まで必要になると、アプリ単体では手が回らなくなることがあります。
こうした段階では、請求業務を自動化する請求書発行システムへの切り替えが選択肢になります。請求データの一括発行、入金状況の自動照合、会計システムとの連携などを備え、事業の拡大や取引先の増加に対応しやすくなります。
いま使っているアプリから請求データを引き継げるか、どの規模で切り替えるのが適切かを、早めに見ておくと移行がスムーズです。次の記事では、請求書発行システムをタイプ別に比較し、選び方やインボイス制度・電子帳簿保存法への対応まで解説しています。
まとめ
請求書作成アプリは、スマホから手軽に請求書を発行し、計算ミスや様式の崩れを防ぎながら、無料や低コストで請求業務を効率化できるツールです。選ぶ際は、インボイス制度・電子帳簿保存法への対応、無料プランの発行上限と料金、対応OS、見積や納品など他の帳票への対応、会計連携や入金管理の5点を、自分の使い方に当てはめて確認すると候補を絞り込めます。
個人で手軽に始めたいのか、チームで入金管理までまとめたいのか、現場仕事で使いたいのかによって、適した製品は変わります。自分がどのタイプに近いかは、タイプ別の一覧表と選定診断ツールで絞り込めます。まずは候補を2〜3本に絞って実際に試し、操作性や機能が合うものを選んでみてください。
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よくある質問(FAQ)
Q. スマホとパソコンの両方で同じ請求書を扱えますか?
A. クラウド型のアプリなら、スマホで作成した請求書をパソコンのブラウザから開いて編集・管理できる製品が多くあります。一方、スマホ専用のアプリにはパソコンで使えないものもあります。外出先ではスマホ、事務作業はパソコンと複数の端末で使い分けたい場合は、同じデータへ両方からアクセスできるか(クラウドで同期されるか)を、選ぶ前に確認するとよいでしょう。
Q. 請求書作成アプリは無料で使えますか?無料プランで注意すべき点はありますか?
A. 請求書作成アプリの多くは無料で使い始められますが、月あたりの発行件数や登録できる取引先数に上限がある製品が多い点に注意が必要です。月数件の発行なら無料枠で足りることが多い一方、件数が増えると有料プランへの切り替えが必要になります。
あわせて、商用利用の可否、作成できる帳票の種類、広告表示の有無、そして解約時に過去の請求データを取り出せるか(エクスポートできるか)も、始める前に確認しておくと安心です。完全無料で件数制限のない製品や、月々の支払いが不要な買い切り型もあるため、自分の発行件数を見積もったうえで選ぶとよいでしょう。
Q. 請求書作成アプリはiPhoneでもAndroidでも使えますか?
A. 請求書作成アプリがiPhone(iOS)とAndroidのどちらで使えるかは製品によって異なり、片方のOSにしか対応していない製品もあります。iPhone・iPad向けだけで提供されAndroid版がないアプリや、逆にiPhoneとAndroidの両方に対応するアプリもあるため、普段使う端末で動くかを最初に確かめておくと安心です。
パソコンでも作業したい場合は、同じデータをブラウザから編集できるかもあわせて見ておくとよいでしょう。
Q. 請求書作成アプリで作った請求書はコンビニで印刷できますか?
A. 請求書作成アプリで作った請求書は、PDFに出力できればコンビニのマルチコピー機で印刷できます。コンビニ印刷やネットプリントへの対応をうたう製品もありますが、専用の対応がない場合でも、作成したPDFをコンビニのプリントサービスにアップロードすれば紙に出力できます。取引先が紙の請求書を求める場合は、自宅やコンビニでの印刷に加え、郵送代行に対応しているかも確認しておくと安心です。
Q. 請求書作成アプリで作った請求書はLINEやメールで送れますか?
A. 請求書作成アプリで作った請求書は、PDFに変換してメールやLINEなどのメッセージアプリでそのまま送付できる製品が多くあります。LINE単体では請求書を作成できませんが、アプリで作成したPDFをLINEで共有する形になります。
送付方法は製品ごとに異なり、メール・LINE・URLリンクでの共有のほか、郵送代行やFAX送信に対応する製品もあるため、取引先への届け方に合う送付手段を備えているかを確認するとよいでしょう。
Q. 請求書作成アプリはインボイス制度に対応していますか?何を確認すればよいですか?
A. 「インボイス対応」とうたう請求書作成アプリは、適格請求書に必要な登録番号・適用税率・税率ごとに区分した消費税額を請求書に記載・出力できることを指すのが一般的です。ただし登録番号はアプリが自動で発行するものではなく、事業者自身が税務署に適格請求書発行事業者の登録を申請して得た番号を記載する欄を備えているにすぎません。
まず自社が登録を受けているかを確認したうえで、この3項目を正しく出力できる製品を選ぶ、という順序になります。
出典・参考資料(1件)
Q. 請求書作成アプリで作ったデータは電子帳簿保存法に沿って保存できますか?
A. メールやクラウドでやり取りした請求書などの電子取引データは、2024年(令和6年)1月以降、電子データのまま保存することが必要で、保存には改ざんを防ぐ「真実性の確保」と、後から確認できる「可視性の確保」が求められます。
アプリを選ぶ際は、タイムスタンプの付与や訂正・削除の履歴が残る仕組み、取引年月日・取引金額・取引先で検索できる機能を備えているか、あるいは自社で事務処理規程を整えて対応するかが確認のポイントです。
また、2課税年度前の売上高が5,000万円以下の事業者などは、データのダウンロードの求めに応じられるようにしていれば検索機能の要件は不要とされ、個人事業主やフリーランスは高度な検索機能を持たないアプリでも要件を満たせる場合があります。
Q. 請求書作成アプリは会計ソフトと連携できますか?
A. 多くの請求書作成アプリは会計ソフトと連携でき、発行した請求データを売上の仕訳として自動で取り込めます。連携できる会計ソフトは製品ごとに異なり、freee会計・マネーフォワード クラウド・弥生会計などに対応する製品があります。確定申告や記帳に会計ソフトを使っているなら、同じデータをつなげることで二重入力を避けられるため、普段使っている会計ソフトに対応しているかを確認するとよいでしょう。
Q. 請求書作成アプリとExcelでの作成は何が違いますか?
A. 請求書作成アプリは、税額や合計の自動計算、様式テンプレート、発行履歴や入金状況の管理までを一括で担える点がExcelとの違いです。Excelでも請求書は作れますが、計算式や様式を自分で整える必要があり、インボイス制度・電子帳簿保存法への対応も手作業になりがちです。
アプリは法令に沿った様式やデータ保存に対応する製品が多く、取引先や品目を登録すれば毎月似た内容の請求書を数分で用意でき、スマホから作成・送付できる手軽さもあります。
Q. 無料の請求書作成アプリから有料プランや他の製品へ乗り換えるとき、データは引き継げますか?
A. 乗り換え時にデータを引き継げるかは製品によって異なるため、過去の請求データをCSVやPDFでエクスポートできるかを、使い始める前に確認しておくことが大切です。解約するとデータを取り出せず、過去の取引記録を参照できなくなる製品もあります。
無料から始める場合でも、事業の成長に合わせて有料プランや他の製品へ移行しやすいか、発行件数が増えたときに請求書発行システムへステップアップできるかを、はじめに見ておくと切り替えがスムーズです。
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マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト
松嶋真倫
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。


















