開業したばかりの個人事業主やフリーランス、副業を始めた会社員、経理を兼任する小規模法人の担当者など、簿記や経理の知識に自信がないまま会計ソフト選びに悩んでいませんか。帳簿づけや確定申告を自力でやり切れるか不安な一方で、製品の数が多く、どれが初心者でも使えるのか判断しづらいという声は少なくありません。
簿記の知識がなくても使える会計ソフトを選ぶには、どのような観点で比べればよいのでしょうか。自動仕訳やサポートの手厚さ、料金、無料で始められるかどうかなど、初心者が確認すべき点は製品ごとに差があります。
本記事では、簿記の知識がなくても使える会計ソフト15製品を、個人事業主・フリーランス向けと中小企業・法人向けに分けて比較・解説します。初心者目線の選び方に加えて、自動仕訳で記帳できる仕組みや、料金・サポートを具体的に並べた比較表も用意しました。自分の状況に合う一本を見つけるための材料としてご活用ください。
また、自分の状況に合うサービスを最短で見つけられるよう、「30秒で終わる選定診断ツール」をご用意しています。ぜひこちらもご活用ください。
目次
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本記事の対象範囲
本記事では、簿記や経理の知識が少ない初心者でも、自動仕訳や入力ガイドの助けを借りて記帳から決算・確定申告まで進められる会計ソフトを対象に、15製品を比較します。開業したばかりの個人事業主やフリーランス、副業を始めた会社員、経理の専任者を置けない小規模な法人の担当者が、自分で導入・運用できる製品を選びました。
一方で、経理の担当者がつく規模の企業で、内部統制や部門別会計、基幹システムとの連携といった専門的な機能を軸に比較したい場合は、絞り込みを設けずにクラウド会計ソフト全般を比較した記事が向いています。
初心者が会計ソフトを選ぶときのポイント
ここからは、簿記の知識が少ない初心者が会計ソフトを選ぶときに確認したい観点を5つに分けて解説します。自分の状況に照らし合わせながら、どこを重視するかを決める材料にしてください。
簿記の知識がなくても使えるか
初心者がまず確認したいのは、簿記や仕訳のルールを知らなくても記帳を進められるかどうかです。判断の目安になるのが、銀行口座やクレジットカードの明細を自動で取り込み、取引の内容から勘定科目(取引を分類する費目)を提案する「自動仕訳」の機能を備えているかどうかです。
加えて、質問に答えていくだけで入力が完了する対話形式のガイドや、取引例があらかじめ登録されていて選ぶだけで仕訳ができる仕組みがあると、簿記の用語に迷わずに済みます。製品の公式サイトで「簿記の知識が不要」「経理の未経験者でも使える」とうたっているか、デモやお試しで入力画面を確かめてから選ぶと失敗が減ります。この観点は、後述の比較表の「自動取込・自動仕訳」列で製品ごとに確認できます。
サポートは手厚いか
操作や仕訳で分からないことが出てきたときに、どこまで頼れるかは初心者にとって重要です。サポートの手段はチャット・メール・電話の3種類が中心で、製品やプランによって使える範囲が変わります。電話で直接相談したい場合は、電話サポートが上位プランでのみ利用できるケースがある点に注意が必要です。
特に導入直後は初期設定でつまずきやすいため、初期設定の操作案内や、確定申告の時期に土日も対応してくれる窓口があるかも確認しておくと安心です。料金が安いプランほどサポートの範囲が狭まる傾向があるため、価格とサポートのバランスで判断します。チャット・電話・メールのどれに対応するかは、比較表の「サポート」列で見比べられます。
料金は予算に合うか、無料で始められるか
会計ソフトの料金は、毎月・毎年支払うクラウド型と、最初に購入するインストール型(買い切り型)に大きく分かれます。クラウド型は月額1,000円前後から、法人向けでも月額2,000円台から始められる製品が多く、法改正への対応が追加料金なしで受けられる点が特徴です。個人事業主は低価格のクラウド型やアプリ型、法人は決算まで対応する月額制の製品が選びやすく、料金は比較表の「料金」列で見比べられます。
費用をかけずに試したい場合は、無料プランや無料体験の有無を確認します。ただし、無料で使える範囲は製品によって差が大きいため、自分に必要な機能が無料の範囲に収まるかを見極めることが大切です。無料プランの注意点は無料と有料の会計ソフトの違いで詳しく解説します。
スマホや銀行口座との連携に対応しているか
外出先や移動中に経理を進めたい場合は、スマートフォンのアプリで入力・確認ができるかを確認します。レシートをカメラで撮影すると文字を読み取って仕訳に反映する機能があれば、領収書をためこまずに処理できます。
銀行口座やクレジットカード、電子マネーとの連携は、自動仕訳の精度や手間に直結します。自分が使っている金融機関やサービスに対応しているかは、連携できる対象の一覧で事前に確かめておくとよいでしょう。スマホアプリの有無は、比較表の「スマホアプリ」列でも確認できます。
インボイス制度・電子帳簿保存法に対応しているか
消費税の適格請求書等保存方式(インボイス制度)や、電子帳簿保存法への対応も確認しておきたい点です。適格請求書の発行事業者になった場合は、インボイスの要件を満たした請求書の作成や、受け取ったインボイスの区分経理に対応しているかが関わってきます。
また、電子帳簿保存法では、電子メールや通販サイトなどでやり取りした請求書・領収書といった電子取引のデータを、一定の要件のもとで電子のまま保存することが求められています。クラウド型の会計ソフトはこうした制度改正に追従した更新が受けられるため、初心者が自力で対応を追いかける負担を抑えられます。
電子帳簿保存法について、対応の負担やメリット・デメリット、導入の進め方をもう少し詳しく知っておきたい場合は、制度の要点をかみ砕いた以下の記事もあわせてご覧ください。
タイプ別に見る初心者向け会計ソフトの選び方
初心者向けの会計ソフトは、使う人の事業の形によって向いている製品が変わります。ここでは「個人事業主・フリーランス向け」と「中小企業・法人向け」の2つに分けて、それぞれどんな人に向くかを整理します。自分がどちらに近いかを起点に、候補を絞り込んでください。
個人事業主・フリーランス向け
開業したばかりの個人事業主やフリーランス、副業として収入を得ている人に向くのが、確定申告を主眼に据えたタイプです。青色申告や白色申告に必要な帳簿と、確定申告書・青色申告決算書の作成を自動でこなし、低価格で始められる製品が中心です。スマートフォンだけで記帳から申告まで完結するアプリ型もあり、簿記の知識がなくても入力を進められる設計が共通しています。
個人事業主の確定申告には、青色申告と白色申告の2つの方法があります。青色申告は、複式簿記という形式で帳簿をつけるなどの条件を満たすと、最大65万円を所得から差し引ける特別控除などの節税メリットが受けられる方法です。白色申告は帳簿づけが簡単な分、こうした控除はありません。
節税を重視するなら青色申告が有利です。複式簿記と聞くと身構えてしまう人でも、会計ソフトの自動仕訳を使えば青色申告に必要な帳簿を自動で作成できます。まずは青色申告に対応した製品を選んでおくと、状況に応じて白色で始めることもでき、選択肢が広がります。
出典・参考資料(1件)

該当する主なサービス:freee会計、やよいの青色申告 オンライン、マネーフォワード クラウド確定申告、やよいの白色申告 オンライン、みんなの青色申告、やるぞ!青色申告、円簿青色申告、タックスナップ、確定申告FinFin など
自分は個人事業主・フリーランスだと決まっていて、確定申告の使い勝手でさらに絞り込みたい場合は、料金・青色申告の65万円控除・e-Tax対応をこのタイプに絞って横並びにした以下の記事も参考になります。
個人事業主・フリーランス向け会計ソフトおすすめ16選|料金・青色申告65万円控除・e-Tax対応を横並び比較
確定申告の時期が近づくたびに、通帳の明細とレシートの束を前に手が止まっていませんか。個人事業主・フリーランスの申告は、日々の記帳から決算書の作成、e-Taxでの提出までを自分ひとりで進めることになります。 簿記を学ぶ時間はかけたくない、それ…
中小企業・法人向け
一人法人から従業員を抱える中小企業まで、法人として記帳・決算・申告を行う場合に向くタイプです。決算書の作成や消費税申告、複数の担当者での利用、請求や給与といった周辺業務との連携まで見据えた機能を備え、導入時や運用中のサポートが手厚い製品が多く含まれます。簿記の知識が浅くても、自動仕訳や取引例の登録で記帳を進められる点は個人向けと変わりません。
該当する主なサービス:弥生会計 Next、マネーフォワード クラウド会計、ジョブカン会計、会計王、かんたんクラウド会計(MJS)、円簿会計 など
法人として記帳・決算まで行う前提が固まっているなら、経理1〜数名の体制や年額・税理士連携を軸に中小企業向けを絞り込んだ以下の記事もあわせてご確認ください。
30秒で終わる選定診断ツール
個人か法人か・費用の考え方・重視する使い方の3つの質問に答えると、条件に合う会計ソフトが絞り込まれます。15製品を自分で比べ切る前に、まずは候補を絞りたいという場合は、以下の診断ツールをお試しください。
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【比較表】初心者向け会計ソフトを料金・サポート・簿記知識の要否で比較
ここからは、紹介する会計ソフトを初心者が確認したい観点で横並びにして比較します。料金や無料プランの有無、自動仕訳で簿記の知識がなくても記帳できるか、サポートの手段などを、個人事業主・フリーランス向けと中小企業・法人向けに分けて整理しました。料金は月額・年額・買い切りで表記が分かれるため、月額の製品は年額に換算すると総額を比べやすくなります。
個人事業主・フリーランス向けの比較表
| サービス名 | freee会計 | やよいの青色申告 オンライン | マネーフォワード クラウド確定申告 | やよいの白色申告 オンライン | みんなの青色申告 | やるぞ!青色申告 | 円簿青色申告 | タックスナップ | 確定申告FinFin |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 対応申告・決算 | 青色申告・白色申告 (法人の決算にも対応) | 青色申告 | 青色申告・白色申告 | 白色申告 | 青色申告 | 青色申告 | 青色申告 | 青色申告・白色申告 | 青色申告・白色申告 |
| 料金 | 月額980円〜 (税抜・個人向け年払い/年額換算 約11,760円) | 年額11,800円〜 (税別・次年度以降) | 月額900円〜 (税抜・年払い/年額換算 約10,800円) | 0円〜 (有料は年額11,500円〜・税別) | 10,780円(税込) 買い切り | 10,799円〜(税込) 買い切り(Win/Mac) | 0円 | 0円〜 (有料は月額980円〜・税抜/年額換算 約11,760円) | 0円〜 (有料は年額12,400円・税込) |
| 無料プラン・無料期間 | 30日間の無料お試し | 初年度無料 (セルフプラン) | 1ヶ月の無料お試し | フリープランは ずっと無料 | 30日間の無料体験版 | - | 無料 (1年間との表記あり) | 無料プランあり (有料は14日間無料) | 無料プランあり |
| 自動取込・自動仕訳 | ● | ● | ● | ● | △(取込は自動・仕訳は入力支援) | △(手入力が中心) | ×(口座連携なし・手動入力) | ●(丸投げ仕分けは上位プラン) | ● |
| スマホアプリ | ● | ● | ● | ● | × | × | ×(専用アプリなし・ブラウザで利用可) | ● | ● |
| サポート | チャット・メール (電話は上位プラン) | 電話・チャット・メール (電話・チャットは有料プラン) | チャット・メール (電話は上位プラン) | 電話・チャット・メール (無料プランはFAQのみ) | 電話・メール・チャット (保守契約) | 電話・メール・画面共有 (フルサポートパック) | FAQ中心 (電話・チャット窓口は非公表) | チャット (24時間AI+有人) | FAQ・問い合わせフォーム (電話・チャットは非公表) |
| 詳細情報 | サービス詳細を見る | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
※●=対応/△=一部・条件付き対応/×=専用アプリなし等(注記のある項目は備考を参照)。料金・無料条件・サポート範囲はプランや時期で変わります。2026年10月時点の各社公式情報にもとづく目安のため、最新の内容は各社公式サイト・資料でご確認ください。
中小企業・法人向けの比較表
| サービス名 | 弥生会計 Next | マネーフォワード クラウド会計 | ジョブカン会計 | 会計王 | かんたんクラウド会計(MJS) | 円簿会計 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 対応申告・決算 | 法人決算書 | 法人決算書 | 法人決算書 個人の確定申告 | 法人決算書 青色・白色申告 | 法人決算書 (個人は記帳・決算書まで) | 法人決算書 個人の決算書 |
| 料金 | 年額34,800円〜 (税抜・月換算2,900円) | 月額3,980円〜 (税抜・年払い月換算2,480円) | 月額2,500円〜 (税抜/年額換算 約30,000円) | 44,000円(税込) 買い切り | 月額2,160円〜 (税抜/年額換算 約25,920円) | 0円 (PROは年額9,500円〜・税抜) |
| 無料プラン・無料期間 | 最大2か月の無料体験 (決算書の作成は不可) | 1ヶ月の無料トライアル | 30日間の無料トライアル | 30日間の無料体験版 | 2か月の無料試用 | 無料 (表記に差異あり) |
| 自動取込・自動仕訳 | ● | ● | △(自動仕訳は有償オプション) | ● | ● | △(自動化は限定的) |
| スマホアプリ | ×(会計本体はPCのみ) | ×(証憑撮影のみスマホ対応) | × | × | × | ×(専用アプリなし・ブラウザで利用可) |
| サポート | 電話・チャット・メール (電話は上位プラン) | 電話・チャット・メール (電話は登録後2か月の導入支援) | 電話・チャット・メール | 電話・メール・チャット (保守契約期間内) | メール・チャット (電話はオプション) | 問い合わせフォーム (電話サポートなし) |
| 詳細情報 | 公式資料を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | 公式サイト |
※●=対応/△=一部・条件付き対応/×=専用アプリなし等(注記のある項目は備考を参照)。料金・無料条件・サポート範囲はプランや時期で変わります。2026年10月時点の各社公式情報にもとづく目安のため、最新の内容は各社公式サイト・資料でご確認ください。
初心者におすすめの会計ソフト15選
ここからは、紹介する15製品を一つずつ取り上げ、簿記の知識がなくても使える根拠となる機能やサポート、料金を具体的に見ていきます。まずは個人事業主・フリーランス向け、続いて中小企業・法人向けの順に紹介します。
個人事業主・フリーランス向けの会計ソフト
確定申告を自分で進めたい個人事業主やフリーランス、副業の人に向く製品です。青色申告・白色申告への対応や、スマートフォンでの使い勝手に注目して読み進めてください。
1. freee会計(フリー株式会社)

フリー株式会社が提供するクラウド型の会計ソフトで、個人事業主から上場企業までを対象にしています。公式サイトは「ガイド付きで直感的にわかりやすいUI。経理の経験者/未経験者問わず利用できます」とうたい、簿記に不慣れな利用者を主要なターゲットに据えています。
銀行口座やクレジットカードを連携すると、取引明細から日付・金額を自動で転記し、勘定科目まで推測して仕訳の候補を示します。表示された仕訳を確認・承認していくと帳簿が仕上がる仕組みで、複式簿記のルールを覚えていなくても記帳を進められます。
個人事業主向けプランは年払いで月額980円(税抜)から利用でき、申し込み前に30日間の無料お試しが用意されています(お試し中も一部機能に制限あり)。サポートはチャットとメールが全プラン共通で、電話相談はスタンダードプラン以上で利用できます。
2. やよいの青色申告 オンライン(弥生株式会社)

個人事業主・フリーランスの所得税の青色申告に特化した、弥生株式会社のクラウド型申告ソフトです。公式サイトは「簿記知識がなくても、日付や金額などを入力するだけで、青色申告に必要な複式簿記帳簿が自動作成できる」と説明しています。
2,500以上の金融機関と連携して入出金明細を自動取得する「スマート取引取込」を備え、AIが勘定科目を推定します。青色申告決算書・確定申告書の作成から、マイナンバーカードを使ったe-Taxでの電子申告までを一連で進められます。
3つのプランは製品機能が同じで、違いはサポート範囲のみです。サポートが不要であれば最安のセルフプラン(初年度無料・次年度以降は年額11,800円、税別)で全機能を使え、電話やチャットで相談したい場合はベーシックプラン(次年度以降は年額22,800円、税別)以上を選びます。
3. マネーフォワード クラウド確定申告(株式会社マネーフォワード)

銀行口座やクレジットカードの明細を自動で取り込み、AIが仕訳候補を提案する、株式会社マネーフォワードの個人事業主・フリーランス向けクラウド確定申告ソフトです。
スマホアプリを使えば、仕訳から確定申告書の作成、マイナンバーカードの読み取りによる提出までを1台で完結できます。青色申告決算書・収支内訳書の作成とe-Taxでの電子申告に対応し、複式簿記での記帳と電子申告により最大65万円の青色申告特別控除の要件も満たせます。
料金は3プランで、消費税申告が不要であれば月額900円(税抜・年払い)のパーソナルミニから始められます。消費税申告(インボイス制度)に対応するパーソナルは月額1,280円(年払い)、操作方法の電話サポートが付くパーソナルプラスは月額2,980円(年払いのみ)です(いずれも税抜)。契約前にクレジットカード不要で1ヶ月間試せます。
4. やよいの白色申告 オンライン(弥生株式会社)

弥生株式会社が個人事業主向けに提供する、白色申告に対応したクラウド型のソフトです。「フリープラン」が期間の定めなく無料で使える点が特徴です。
無料のフリープランでも、銀行明細やレシート画像をAIが自動仕訳する「スマート取引取込」、収支内訳書・確定申告書の作成、e-Taxでの電子申告まで利用できます。有料プランとの違いは機能ではなくサポート範囲のみという設計で、電話やメールでの相談が必要なら年額11,500円(税別)のベーシックプラン以上を選びます。
無料で使い続けられる一方、公式FAQには3年間ログインがないと利用できなくなるとの記載があります。また白色申告の専用ソフトのため、青色申告特別控除を狙う場合は、データを引き継いで「やよいの青色申告 オンライン」へ無償で移行する流れになります。
5. みんなの青色申告(ソリマチ株式会社)

ソリマチ株式会社が販売する、個人事業主専用のインストール型(買い切り)青色申告ソフトです。約30年販売されている製品で、Windowsに対応します。
銀行・クレジットカードの明細を取り込む「MoneyLink」と、複式簿記の入力を支援する「らくらく仕訳入力」を備え、青色申告決算書や確定申告書の作成まで行えます。電子申告にも対応していますが、ソフト内で送信まで完結するか、データを書き出して申告するかは公式の記載からは読み取れません。
料金は本体10,780円(税込)の買い切りで、月額料金はかかりません。法令改正時のバージョンアップや電話・メールサポートが付く「バリューサポート」は初年度無料、2年目以降は年額7,700円(税込)の任意加入です。電話は平日10時〜17時に対応し、購入前に30日間の無料体験版を試せます。
6. やるぞ!青色申告(株式会社リオ)

株式会社リオが開発する、パソコンにインストールして使う買い切り型の確定申告ソフトです。WindowsとMacの両方に対応します。
申告書類の縮小イメージがそのまま操作画面になっており、入力した数字が申告書のどこに反映されるかを確かめながら作業できる設計です。複式簿記での青色申告決算書・確定申告書・消費税申告書の作成、最大65万円の青色申告特別控除、e-Tax・インボイス制度・電子帳簿保存法に対応します。
料金は年版の買い切りで、サポートが手厚い「やるぞ!青色申告2026 フルサポートパック」が10,799円(Windows版)、11,799円(Mac版)です(販売代理店ソースネクストの価格)。フルサポートパックはメール・電話・画面共有に対応し、確定申告の受付期間中は土日祝日も相談できます。
7. 円簿青色申告(株式会社円簿インターネットサービス)

株式会社円簿インターネットサービスが提供する、簿記の知識がなくても使えることをうたうクラウド型の青色申告ソフトです。インストール不要で、WindowsやMac、スマートフォンのブラウザから利用できます。
銀行口座やクレジットカードとの連携はなく、取引は手動で入力する運用が中心ですが、入力した内容から最大65万円控除に対応する青色申告決算書まで作成できます。レシートは撮影して画像データで保存できます。ただしe-Taxとの直接連携はなく、作成した内容を見ながら利用者自身が国税庁のサイトへ入力して電子申告します。
月額0円で使える一方、公式ページでは本文の「すべての機能が無料」という表記と、脚注の「無料期間は新規ご登録から1年間」という表記が併存しており、1年経過後の扱いははっきりしません。長く使う前提であれば、申し込み前に公式サイトで無料の範囲と期間を確認しておくと安心です。サポートもFAQが中心で、電話やチャットの窓口は公式ページで確認できません。
8. タックスナップ(株式会社タックスナップ)

スマートフォンだけで確定申告まで終えられる、株式会社タックスナップのアプリです。「知識ゼロでも、手取り最大化。」を掲げ、個人事業主・フリーランスを対象にしています。
取り込んだ経費を左右にスワイプして事業用とプライベートに分ける操作や、AIが自動で仕分ける「丸投げ仕分け」、レシートの読み取りで仕訳を進められます。ガイドに沿って確定申告書を作成し、マイナンバーカードでアプリ内から提出でき、白色・青色の両方に対応します。分からないことは24時間対応のAIチャットと有人チャットに相談できます。
料金は無料プランと、年払いで月額980円(税抜)のカンタンプラン、月額2,483円(税抜・年額29,800円)の安心プランの3つです。無料プランは控除のみ・雑所得の申告向けで、事業所得の申告には制限があります。AIに任せる丸投げ仕分けは安心プランの機能で、農業所得や法人の申告は対象外です。
9. 確定申告FinFin(会計バンク株式会社)

会計バンク株式会社が提供する、スマートフォンだけで確定申告を終えられるアプリです。2026年5月に「スマホ会計FinFin」から名称を変更しました。フリーランス・個人事業主・副業者を対象にしています。
公式は「税の知識不要、質問に答えるだけ」とうたい、質問に沿って申告書を作る流れです。レシートの撮影による読み取り、銀行口座・クレジットカードの取引の自動仕訳、マイナポータル連携による源泉徴収票・医療費データの取り込みに対応し、マイナンバーカードがあればアプリ内からe-Taxで送信できます。
事業者・かんたん副業・控除のみの3モードがあり、会社員や副業の人も自分に合う入口を選べます。料金は無料プランと、年額12,400円(税込)のかんたんプランなどがあります。給与計算や法人の申告には対応せず、個人の確定申告に絞ったアプリです。
中小企業・法人向けの会計ソフト
法人として記帳・決算・申告を行う小規模な企業に向く製品です。決算書の作成や複数人での利用、サポートの手厚さに注目して比較してください。
10. 弥生会計 Next(弥生株式会社)

法人向けのクラウド会計として、弥生株式会社が2025年4月に提供を始めたのが弥生会計 Nextです。製品ページは「初めての会計ソフトに。知識ゼロでも迷わずカンタン。」と掲げ、簿記や会計の知識がない担当者を正面から対象にしています。
使い始めは対話形式の質問に答えるだけで初期設定が進み、銀行口座やクレジットカードなど2,500以上のサービスと連携して明細を自動で取り込みます。取り込んだ取引はAIが勘定科目を提案するほか、入出金以外の取引も入力例から選んでAIと会話するように仕訳を作れる「AI取引入力」(1アカウントにつき月300回まで)を備えます。
料金は年契約のエントリープランで年額34,800円(税抜・月額換算2,900円)からで、提供は法人向けのみです(個人事業主向けの機能はありません)。契約前にベーシックプラス相当の機能を最大2か月無料で試せますが、無料体験中は決算書の作成・出力は利用できません。電話サポートや仕訳相談は、公式の機能比較表では最上位のベーシックプラスプランのみの対応です。
11. マネーフォワード クラウド会計(株式会社マネーフォワード)

ひとり法人から中小企業までを対象にした、株式会社マネーフォワードの法人向けクラウド会計ソフトです。銀行・クレジットカードなど2,300以上の金融関連サービスと連携し、取得した明細からAIが勘定科目を提案して仕訳を自動化します。
入力方式は、家計簿のような感覚で記帳できる「簡単入力」から、借方・貸方を意識して打ち込む仕訳帳入力まで複数を用意しています。簿記に不慣れなうちは簡単入力で記帳を進められ、慣れてきたら自由度の高い方式に切り替えられるため、初心者から経理経験者まで幅広く使えます。
料金は3プランで、新設法人1年目や経営者1名向けのひとり法人プランが月額3,980円(税抜・年払いなら月換算2,480円)、中小企業向けのビジネスプランが月額7,980円(税抜)です。初期費用は0円で、クレジットカードの登録なしで1ヶ月間試せます。電話による導入支援は、登録後2か月間、事前予約制で受けられます。
12. ジョブカン会計(株式会社DONUTS)

ジョブカン会計は、勤怠管理や給与計算を含むジョブカンシリーズの一つとして、株式会社DONUTSが提供するクラウド型の会計ソフトです。初期費用0円・月額2,500円(税抜)からの価格帯で、法人・個人事業主のどちらの決算書作成にも対応します。
操作はキーボードでの入力とエンターキーでの項目移動を中心に設計され、パッケージソフトに近い打ち込み方で記帳します。銀行やクレジットカードの明細は自動で取り込めますが、レシートの読み取りや仕訳の自動作成は有償オプション「ジョブカン証憑管理」側の機能で、会計本体だけでは利用できない点に注意が必要です。
料金はスタートアップ(3ユーザーまで)が月額2,500円、ビジネス(5ユーザーまで)が月額5,000円、エンタープライズ(ユーザー数上限なし)が月額50,000円の3段階です(いずれも税抜)。契約前に30日間の無料トライアルがあり、試用期間中から電話サポートを利用できます。インボイス制度・電子帳簿保存法にも対応します。
13. 会計王(ソリマチ株式会社)

買い切り型のインストールソフトを探している人に向くのが、ソリマチ株式会社の会計王です。Windowsパソコンに導入して使う中小企業・個人事業主向けの会計ソフトで、日常の記帳から決算・申告、経営分析までを扱います。
銀行やクレジットカードのWeb明細を取り込む「MoneyLink」を備え、摘要欄を入力するとAIが過去の事例から勘定科目や部門、税率を予測して埋めます。2,000件以上の仕訳事例を収めた「仕訳博士」も勘定科目選びを助けるため、簿記の用語に迷いにくい設計です。
料金は本体44,000円(税込)の買い切りで、月額料金はかかりません。購入時に最大15か月のサポートが付き、2年目以降も続ける場合は年間保守「バリューサポート」(標準版・年額38,500円、税込)を任意で更新します。電話サポートは平日10時〜17時に対応し、購入前に30日間の無料体験版を試せます。対応OSはWindows 11で、Macには対応していません。
14. かんたんクラウド会計(株式会社ミロク情報サービス)

株式会社ミロク情報サービス(MJS)が、スタートアップや中小・小規模事業者向けに提供するクラウド型の会計・給与ソフトです。会計事務所向けの業務ソフトを長く手がけてきた同社が、小規模な事業者が自分で使える製品として用意しています。
取引例があらかじめ登録されており、簿記の知識がなくても選んで入力できることを公式が訴求しています。銀行口座・クレジットカードの自動連携に加え、レシート画像から日付・金額・電話番号を読み取って仕訳データに変換する機能も備えます。
料金は会計の基本機能をそろえたBasicが月額2,160円(年額21,600円)、財務分析や資金繰りを加えたPlusが月額3,000円(いずれも税抜)で、標準で3アカウントまで使えます。初期費用は無料で、2か月間の無料試用(クレジットカード登録不要)があります。標準のメール・チャットサポートは無料で、電話や遠隔操作のサポートは月額360円のオプションです。
15. 円簿会計(株式会社円簿インターネットサービス)

円簿会計は、株式会社円簿インターネットサービスが運営する「クラウド円簿」で提供される無料のクラウド型会計ソフトです。仕訳帳や出納帳、試算表、総勘定元帳から決算書の作成までを無料の範囲でまかなえ、個人事業主だけでなく法人の決算書作成にも対応します。
画面内に表示される広告の収益で運営される仕組みで、弥生会計からのデータ取込にも対応します。ただし無料期間については、サービス紹介ページに「新規ご登録から1年間」との脚注がある一方、別ページでは「期間限定なし」と案内されており、公式サイト内で記述が分かれています。無料で使い続けられるかは、申し込み前に公式サイトで最新の案内を確認しておくことをおすすめします。
レシート読み取りといった自動化の機能は無料の範囲では限られます。またサポートはソフトの操作方法に関する問い合わせのみで、電話窓口はなく、決算や経理の内容については税理士など専門家への相談を案内しています。複数社の管理や大容量ストレージが必要な場合は、有料の上位版「円簿PRO」(年額9,500円〜、税抜)が用意されています。
簿記の知識がなくても使いこなせる仕組みと初期設定
「自分でも使いこなせるだろうか」という不安は、簿記が分からないことと、設定や操作でつまずかないかという2つの心配から生まれます。ここでは、簿記の知識がなくても記帳できる仕組みと、導入時につまずかないための初期設定の進め方を解説します。
自動仕訳・入力ガイドで簿記の知識がなくても記帳できる仕組み
会計ソフトが簿記の知識を補ってくれる中心的な仕組みが、取引データの自動取込と自動仕訳です。銀行口座やクレジットカードを連携しておくと、利用明細が自動で取り込まれ、過去のパターンや取引内容からソフトが勘定科目を提案します。利用者は提案された内容を確認して登録するだけで、複式簿記のルールを意識せずに帳簿がつくれます。

レシートや領収書は、スマートフォンのカメラで撮影すると文字が読み取られ、日付や金額が仕訳の候補として反映されます。さらに、質問に答えていくだけで入力が進む対話形式のガイドや、取引例から選ぶだけで仕訳が完成する仕組みを備えた製品もあります。こうした機能によって、初心者がつまずきやすい「どの勘定科目を使えばよいか」という判断を、ソフトが肩代わりしてくれます。
ただし、自動仕訳はあくまで提案であり、事業に関係のない支出が混ざっていないか、提案された科目が実態に合っているかは、利用者が確認する必要があります。最初のうちは提案を見ながら少しずつ会計の流れに慣れていくと、確定申告や決算の時期に慌てずに済みます。
初めてでもつまずかない初期設定と導入後の運用イメージ
会計ソフトを使い始めるときに最初の関門となるのが初期設定です。特に、年の途中から使い始める場合は、それまでの残高を登録する「開始残高」の入力でつまずきやすい部分です。預金や現金、売掛金などの残高を正しく登録しておかないと、その後の帳簿や決算の数字が合わなくなります。開業初年度であれば残高が少ないため、設定の負担は比較的軽く済みます。
勘定科目についても、事業でよく使う科目があらかじめ用意されている製品がほとんどで、自分で一から設定する必要はありません。業種に合わせた科目のセットが選べる製品や、初期設定を画面の案内に沿って進められる製品を選ぶと、設定の段階で手が止まりにくくなります。
導入後は、月に一度まとめて明細を確認し、自動仕訳の提案を登録していく運用が基本になります。日々の入力をためずに続けられれば、確定申告や決算の時期には、ソフトが集計した結果を確認して書類を出力するだけで済みます。初期設定に不安がある場合は、設定を案内してくれるサポート窓口の有無を選定時に確認しておくと安心です。
初心者が会計ソフトを導入するメリット
手書きの帳簿や表計算ソフトから会計ソフトに移ると、初心者の負担はいくつも軽くなります。明細の自動取込とレシートの読み取りで入力の手間が減り、自動仕訳が勘定科目の判断を支えるため、簿記の知識が浅くても記帳の間違いが起きにくくなります。表計算ソフトのように自分で計算式を組む必要もありません。
確定申告や決算の時期には、入力した内容から青色申告決算書や確定申告書、法人の決算書類が自動で作成されるため、書類作成の時間を減らせます。経理にかけていた時間を本業に振り向けられ、数字をリアルタイムで把握して事業の状況を早めに確認できる点も、紙や表計算にはない利点です。
無料と有料の会計ソフトの違いと、無料で始めるときの限界
費用をかけずに始めたい初心者にとって、無料の会計ソフトは有力な選択肢です。ただし、無料には「期間の制限なくずっと使えるもの」と「一定期間だけ有料版の機能を試せるもの」の2種類があり、それぞれ性質が異なります。ここでは、無料で始めるときに知っておきたい限界を整理します。
無料プランで使える範囲は製品ごとに差がある
期間の制限なく無料で使える製品でも、使える機能はさまざまです。決算書や確定申告書の作成まで無料でできる製品がある一方で、帳簿づけはできても申告書の作成は有料という製品もあります。無料で確定申告まで終えたい場合は、申告書の出力が無料の範囲に含まれるかを必ず確認してください。
また、無料のアプリ型の中には、申告できる所得の種類が控除の申告や副業の収入に限られ、事業所得の申告は有料プランが必要になるものもあります。自分の申告内容が無料の範囲で対応できるかは、製品ごとに条件を確かめる必要があります。
サポートや自動化は有料プランで手厚くなる
無料プランでは、メールやチャットでの問い合わせに制限があったり、電話サポートが使えなかったりすることが一般的です。銀行口座との自動連携やレシートの読み取りといった自動化の機能も、無料では使えなかったり回数が限られたりする製品があります。手間を減らす機能やサポートを重視するほど、有料プランが選択肢になります。
法人の場合は、無料のみで決算・申告まで完結できる製品は限られます。事業が軌道に乗って取引が増えてくると、無料プランの件数の上限や機能の制限に行き当たることもあります。まずは無料で操作感を確かめ、必要になった段階で有料プランに切り替える使い方であれば、無料の限界を踏まえたうえで無理なく移行できます。
どの製品がどこまで無料で使えるかを、法人・個人事業主別にもっと具体的に比べたい場合は、製品ごとの無料範囲を整理した以下の記事が役立ちます。
事業の成長・法人化を見据えた選び方
個人事業主として始めた事業が成長し、法人化を検討する段階になると、会計ソフトの乗り換えが課題になります。選ぶ段階で将来を見据えておくと、事業が大きくなったときの移行の負担を減らせます。
同じ提供会社が個人向けと法人向けの両方の製品をそろえている場合、法人化のタイミングで同じ系列の製品に乗り換えると、データの引き継ぎや操作の慣れの面で有利です。クラウド型の製品であれば、入力したデータがサービス上に保存されているため、プランの変更や上位製品への移行がしやすい傾向があります。
一方で、買い切り型のソフトや、無料に特化した製品は、法人の決算や規模の拡大に対応しきれない場合があります。将来の事業の広がりが見えている場合は、法人向けのプランや上位の製品が同じ系列に用意されているか、他社製品へデータを書き出せるかを選定の段階で確認しておくと安心です。
まとめ
簿記や経理の知識が少ない初心者が会計ソフトを選ぶときは、自動仕訳や入力ガイドで簿記の知識を補ってくれるか、サポートが手厚いか、料金や無料プランが自分の予算に合うかを軸に比較するのが基本です。自分が個人事業主・フリーランスとして確定申告を主眼に使うのか、法人として記帳・決算まで行うのかによって、向いているタイプは変わります。
無料で始めたい場合は、申告書の作成まで無料でできるか、サポートや自動化がどこまで使えるかを確認し、無料の限界を踏まえて選びましょう。事業の成長を見据えるなら、同じ系列で法人向けの製品に移行できるかも判断材料になります。気になる製品が見つかったら、資料を取り寄せて料金や機能の詳細を手元で比べてみてください。
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よくある質問(FAQ)
Q. 会計ソフトとは何ですか?
A. 会計ソフトとは、日々の取引の記帳から決算書・確定申告書の作成までを効率化する専用のソフトウェアです。銀行口座やクレジットカードの明細を自動で取り込み、勘定科目を提案する「自動仕訳」などの機能により、簿記の知識が少ない初心者でも帳簿づけを進められます。インターネット経由で使うクラウド型と、パソコンに入れて使うインストール型(買い切り型)に大きく分かれます。
Q. 会計ソフトを使うのに簿記や会計の知識はどのくらい必要ですか?
A. 初心者向けの会計ソフトは、簿記や会計の専門知識がほとんどなくても使えるように設計されています。銀行明細を取り込んで勘定科目まで提案する自動仕訳や、質問に答えるだけで入力が終わる対話形式のガイドが、簿記のルールを肩代わりしてくれるためです。ただし、提案された仕訳が正しいかを最終的に確認できるよう、「売上」「経費」といった基本的な区分の考え方だけは押さえておくと安心です。
Q. 初心者が青色申告をするのに一番簡単な会計ソフトはどれですか?
A. 簿記の知識がなくても青色申告に対応できるのは、自動仕訳や質問形式の入力ガイドを備えたクラウド型のソフトです。こうしたソフトは、複式簿記の帳簿と青色申告決算書・確定申告書を自動で作成できます。最大65万円の控除は、複式簿記での記帳に加え、e-Taxによる電子申告または優良な電子帳簿の保存のいずれかを満たすと受けられます。具体的な製品は本記事の比較表や診断ツールで確認できます。
出典・参考資料(1件)
Q. 無料で使える会計ソフトで初心者におすすめなのはどれですか?
A. 費用をかけずに始めたい初心者には、期間の制限なくずっと無料で使えるタイプのソフトが候補になります。無料で使える範囲は製品ごとに差があり、申告書の作成まで無料のものもあれば、帳簿づけだけ無料で申告書は有料のものもあります。まず無料で操作感を試し、必要になった段階で有料プランへ切り替える使い方が現実的で、無料プランの有無は比較表で確認できます。
Q. 無料の会計ソフトはセキュリティ面で安全ですか?
A. 無料かどうかとセキュリティの安全性は直接関係せず、暗号化やバックアップといった対策が公表されているかで判断します。クラウド型では入力データが事業者のサーバーで管理されるため、提供会社が通信の暗号化やアクセス制限などの体制を公式サイトで明示しているかを確認してください。運営会社の実績やプライバシーポリシーもあわせて見ておくと安心です。
Q. 会計ソフトとエクセルでの管理は何が違いますか?
A. エクセルは無料で手軽に始められる一方、会計ソフトは自動仕訳や申告書の自動作成で手間とミスを減らせる点が異なります。エクセルは関数やテンプレートを自分で用意する必要があり、複式簿記での青色申告や消費税の計算を自力で正しく行う負担が大きくなりがちです。青色申告特別控除を狙う場合や取引が増えた場合は、会計ソフトのほうが結果的に楽になります。
Q. スマホだけで確定申告まで完結できる会計ソフトはありますか?
A. スマートフォンのアプリだけで、記帳から確定申告書の提出まで完結できる製品があります。スマホで明細の取込・仕訳を行い、マイナンバーカードを読み取ってアプリ内からe-Taxで提出できるアプリ型のソフトです。移動中やスキマ時間に経理を進めたい個人事業主・フリーランスに向いており、該当する製品は比較表や診断ツールで確認できます。
Q. 個人事業主と法人で会計ソフトの選び方は違いますか?
A. 個人事業主は確定申告書の自動作成を、法人は決算書の作成や複数担当者での利用を重視するなど、選び方の軸が異なります。個人事業主・フリーランスは青色申告・白色申告への対応と、低価格・スマホ対応を主眼に選びます。法人は決算・消費税申告や複数ユーザーでの利用、請求・給与との連携まで見据えた製品が向きます。同じ会社が両方をそろえていれば、法人化のとき乗り換えの負担を抑えられます。
Q. 会計ソフトを使えば税理士は必要なくなりますか?
A. 日々の記帳や確定申告を自分で行う分には、会計ソフトだけで完結できるケースが多くあります。自動仕訳や申告書の自動作成により、個人事業主や小規模な事業であれば、税理士に依頼しなくても申告まで進められます。ただし売上が大きくなって決算の判断が複雑になった場合や法人の申告では、税理士に相談したほうが安心です。多くのソフトは顧問税理士とデータを共有する機能も備えています。
Q. 会計ソフトを解約すると、入力したデータはどうなりますか?
A. クラウド型の会計ソフトは、解約するとサービス上のデータを閲覧・編集できなくなるのが一般的です。解約する前に、帳簿や決算書をPDFやCSVで書き出して手元に保存しておく必要があります。帳簿や関係書類には法律で定められた保存期間があるため、解約の際はデータを他社製品に引き継げるか、必要な書類を出力できるかを事前に確認してください。
Q. 会計ソフトの利用料は経費にできますか?
A. 事業のために使う会計ソフトの利用料は、経費として計上できます。クラウド型の月額・年額の利用料は「通信費」や「支払手数料」などの勘定科目で処理でき、インストール型(買い切り型)のソフトも取得価額に応じて経費や減価償却の対象になります。どの勘定科目で処理するか迷った場合は、ソフトのサポートや税理士に確認すると確実です。
Q. 事業が成長して法人化した場合、会計ソフトはどうなりますか?
A. 同じ提供会社が法人向けの製品もそろえていれば、データを引き継いで上位の製品へ乗り換えられる場合が多くあります。個人向けと法人向けの両方を扱うメーカーのソフトを選んでおくと、法人化のとき操作の慣れや入力データを活かして移行しやすくなります。買い切り型や無料特化の製品は法人の決算に対応しきれないこともあるため、将来の法人化が見えているなら他社へデータを書き出せるかも確認しておくと安心です。
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マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト
松嶋真倫
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。


















